ふくらんだ期待感と一緒に、浴場への入り口をくぐる。立ち昇る湯気の向こう。ほほ笑みかけてくる冥琳の手を取り、孫策は楽園に足を踏み入れた。
女衆はひと足早く入浴に向かっていて、順番としては自分がもっとも遅い。明日の朝には洛陽を離れ、いよいよ西涼に赴くことになる。到着してすぐに戦となることも考えられるから、武器の手入れだけは済ませておきたいと思ったのだ。
「まずは座れ。湯に浸かる前に、私たちの手できれいにしてやろう」
冥琳に促されるままに、背の低い椅子に腰を下ろした。
義母は新入りの霞をつかまえて一杯やっているようで、こちらには見向きもしない。ほんとうに各々好き勝手にしているというか、肩肘の張ったところは少しもなかった。
すぐに梨晏が抱きついてくる。風呂場だから、布をまとっている者など当然ひとりもいない。
「おおっ。一刀ってば、もうアソコがびんびんになってるねえ。ふふふっ……。私と冥琳、どっちの裸に興奮したのかなー?」
「そんなもの、答えを聞くまでもなく決まっているだろう。なあ、一刀」
挑発しあう二人が、左右から乳房を顔に押しつけてくる。
むにゅり、と豊かな果実がかたちを崩す。この世のものとは思えない柔らかさだった。どちらも湯に浸かっていたから、普段よりも体温が高い。霞との立ち合いで汗をかいた肌が蒸されて、なんともいえない心地よさがある。
「好きなだけ味わっていいのだぞ、私たちの乳房を。んっ、さあ……」
冥琳の言葉に合わせて、梨晏が押しつけた状態の胸を上下に動かす。
これ以上のもてなしが、どこにあるというのか。二人も奉仕によって興奮を得ているのか、こりこりとした突起の存在を強く感じる。
抱き寄せるように、両側にある尻に手を伸ばした。湿気のおかげで吸い付くという感覚がかなりある。質感のいい肉をこね回すと、手のひらが多幸感に包まれた。
浴槽のほうから愉しそうな声が聴こえてくる。
小蓮には大人たちの出す雰囲気など無関係なのだろう。元気に湯が波打つ。その明るさにあてられたのか、泳ぐ小蓮を見る冥琳の表情には、保護者然とした母性があらわれている。
「みてみて母さまー。シャオ、泳ぐの上手になったでしょー?」
「おう。後ろから追いかけてやりたいところだが、オレが泳ぐにはここの風呂はちと狭い。揚州にもどったら、留守番組を連れて海にでもいくか」
「へえ、海かあ。だだっ広くてどこまでも続いてる湖みたいな場所やけど、水がめちゃくちゃしょっぱいんやろ? ええなあ、ウチも見てみたいなあ」
「なんだ、貴様は揚州まで来ないつもりなのか、霞? そんなにしみったれた都での仕事にしがみついていたいのなら、オレも止めはしないが」
「いけずなこと言うなあ、一刀のお母ちゃんは。まっ、それもこれも、西涼での戦が終わってからやんか。心に吹く風の向きに従ってウチは生きる。へへっ、もっとも……」
浴槽の縁から上半身を乗り出して、霞が視線を送ってくる。
好奇心に満ちた瞳だった。自由奔放に軌跡を描く偃月刀の使い手。霞のような女には、原野を駆け巡る姿こそが似合っている。広大なようでいてどこか窮屈な洛陽には、そのうち嫌でも我慢が効かなくなる。だとすると、答えはもう出ているようなものではないか。
「世の中、乱れたままでいいわけあらへん。せやけど、それはそれやんか。こんな時代に生まれ落ちたんやから、乱世を全力で愉しむ。そのくらいの意気もなしに、毒皿なんて到底喰らえやせえへんて。なあ、一刀?」
「ははっ。おまえも大概血の気が多い女のようだな、霞。まずは、西涼を騒がす賊徒を噛み殺す。歯ごたえのある相手がいれば、嬉しいのだが」
後方に移動した冥琳が、手の中で石鹸を泡立てている。
にゅるりとした感触が背中に拡がる。あたたかで柔らかい。冥琳の愛情が直に伝わってくるような動きで、孫策は心地よさから吐息を洩らしていた。
そのままでは洗いづらいのか、冥琳の手が下腹部で滾るモノをつかまえにくる。泡立った指。汚れのたまった雁首、それにぶら下がった玉袋を入念にもみほぐしていて、やってくる快楽に途切れがない。
「えへへー。それじゃこっちもどうぞ、一刀。んっ、あうっ……。くっ、ふう……っ」
指先が滑る肉壺の内部へと導かれる。誰に教わったのか、今日の梨晏は奉仕がやけに大胆だった。
次から次へと滴ってくる愛液。これでは、腕を洗うどころではないと思った。快楽が勝ちすぎているのか、梨晏の腰が弱々しくふるえている。
少々きつめの膣口が、挿入した指を締め上げている。それでも中は潤滑液で満たされているから、動きを制限されるようなことはなかった。
義母や霞と何気ない会話を交わしながら、愛する女二人から奉仕を受ける。ちょっと異様でさえある状況が、興奮を助長させていることは間違いなかった。
「軽く情報収集をしてみたのだが、叛乱軍にはなかなかの腕利きがいるそうだ。現体制に対する反発があるのは勿論なのだが、その者がいるおかげで士気が落ちないでいるのだろうな。董卓は若く、西涼全体を取りまとめるだけの影響力がない。馬騰殿の軍勢も頑張っておられるようだが、決め手に欠けているのが現状だ」
情事に耽っているはずの冥琳の口から、怜悧な声が放たれる。
この短期間でそこまでの戦況を拾ってくるのだから、さすがは孫家随一の切れ者だといえる。両手の指が赤く腫れた亀頭を容赦なく包み責め立ててきた。射精を促すような動き。鈴口から滲む我慢汁が、冥琳の美しい指に絡みつき、ねっとりと糸を引く。
湯から出た祭が、艶めかしく腰を振りながら近づいてくる。波濤の如く拡がる陰毛。その奥に隠れた秘裂が、男の欲望をひどく刺激する。
「腕利きのう。そいつが若殿好みの危険な女じゃったら、これまた面倒なことになるかもしれませんなあ。ふふっ、どうされましたかな、若殿。この老骨の身体など、もはや見飽きたのではございませぬか?」
「馬鹿馬鹿しい。うまそうな乳を二つもぶら下げておいて、よく言う」
「んんっ、はっ、はあっ……。なんと乱暴な手つきじゃ。若殿に愛されていると、おのれの歳をつい忘れてしまいそうになる。くっ、んうっ、はっ、んうあっ……」
胸を愛撫されているだけでは物足りなくなったのだろう。腰を下ろし、あられもなく股を開いた体勢で祭が自身の秘裂を慰めはじめた。
まさしく、逃げ場所のない包囲網である。
発情したメスの香りに全身を包まれる。喘ぎにしても三者三様のものがあり、梨晏にかわいげがあるのに対して、祭はちょっと下品なくらい自慰行為を愉しんでいる。
「あははっ。お姉ちゃんが見たら、全力で悔しがりそうな光景じゃない。ねっ、兄さま。それが終わったら、母さまとシャオとでおちんちんきれいにしてあげよっか? ふふん♡ 兄さまがどうしてもって言うなら、こっちのお口のほうでごしごし洗ってあげてもいいんだけどなぁ♡」
「いやぁ……。にしても大胆なことするなあ、兄妹揃って。揚州で留守番してるほうの子も、このくらいむちゃくちゃなん?」
湯の中で立ち上がり、小蓮が無垢なふくらみを指で左右に開いている。
鮮やかな色をした中身が少し顔を覗かせる。若々しく締まりのいい膣内。その感触を想起させようとしているのか、冥琳が両手を使って男根をきつく圧迫する。脈打ちと同時に昇ってくる強烈な射精感。
苦悶する男根を見ながらにやつく小蓮の表情は、まったくもって歳不相応な淫靡さがある。
「優等生ぶってるけど、お姉ちゃんも兄さまが大好きって気持ちには抗えないもの。悔しいけど、見てて私もどきどきしちゃうくらいかな。すごいんだよ。兄さまのおちんちんあんなに太くてたくましいのに、びっくりするくらい奥まで飲み込んじゃうんだから」
「ほえー。なんや、見てるだけでウチまで興奮してきそうになるわ。冥琳も梨晏も本気でメスの顔になってしもうてるし、はあっ、んっ……」
静かに酒を愉しんでいる義母の姿が、むしろ不気味なくらいだった。
五感のすべてが快楽に染まりきっている。
男根を根本から磨かれながら、乳房で背中を洗ってくれている冥琳と口づけを交わす。流し込まれる熱い唾液。甘く切ない特上の媚薬で、浮き上がる腰を抑えるので必死だった。
「か、一刀ぉ。んあっ、んっ、くっ、あーっ、んあっ。お、おまんこ、ずっとぐちょぐちょで、腰とまらない。はひっ、はっ、いあっ、くうぅ……♡」
「くくくっ。儂の余興も愉しんでいただけておりますかな、若殿。さあ、この老骨のいやらしいメス穴、思うさま眼で犯してくだされ。んおっ、あっ、おおっ、ふーっ。さ、最高の気分じゃのう。んっ、ああっ、あっ、ああぁあ……。まんこをほじくる指が、もはや自分の意思ではどうにもならんようになって、くふ……ぅ♡」
惜しげもなく開かれた祭の膣穴から、潮となって愛液が吹き出ている。
すべてが濃密に連携されているというか、ひとりの与えた影響が何倍も大きな快楽となって押し寄せてくるのだ。
「いけ、いってしまえ、一刀。私の手で、快楽に包まれたまま射精してもいいんだぞ? チンポの根本から先まで全部ぐちょぐちょにされて、もう我慢などできるはずがない。最高に気持ちのいい絶頂だ。だからいけ。濃厚な精液ぶちまけている姿を全部……んっ、私に見せるんだ♡」
耳の近くで、冥琳がぼそぼそと語りかけてくる。男根の奥がふるえる。ふやけた指は、もはや誰のものなのかわからなかった。
これで最後だと言わんばかりに、冥琳が徹底した攻勢をかけてくる。何度もひくつきを見せる竿先。熱い吐息を洩らしながら、孫策は濃縮された絶頂の大火に理性を焼かれている。
尽きることなく生み出される我慢汁が、白く泡立っている。
もう、限界はとっくに越えていた。
「うわ、すっごぉ。びゅるびゅるって、冗談みたいな量ぶちまけるんやなあ、一刀。あははっ。ほんまに金玉空っぽになりそうで、めっちゃ気持ちよさそうやん。なあなあ小蓮、男の射精って、みんなあれくらい出るもんなん?」
「んー、知らない。シャオ、兄さま以外の男の人になんて、全然興味ないんだもの。けど、母さまが前に言ってたよ。一刀兄さまは養子だけど、孫家一門の男に相応しい『じょーよく』の強さを備えてるって」
「養子……。おーん、そらそうか。そうでもなかったら、普通親兄妹で子作りなんてする気にはならん、ちゅうやつやな」
「正直、そんなのどっちでもいいんだけどね。シャオは兄さまがほんとに血のつながってる兄さまでも、絶対この人との赤ちゃんほしいって思ってただろうから。ねっ、兄さまだってそうでしょ♡」
小蓮の挑発的な声が浴室に響き渡る。
絶頂にふるえる男根を搾られ続けている。冥琳は精液を一滴残らず吐き出させようとしていて、念入りに根本を指で刺激してきていた。
「はあっ、んあっ、んっ、んふっ……。も、もう無理……っ。でちゃ、あっ、でるっ、んーっ♡」
「ああ、若殿。おうっ、くっ、あんっ、あっ、あーっ♡」
白濁をぶっかけられた梨晏と祭が息も絶え絶えになっている。
眼にしているだけで無限に欲情してしまえそうなほどの痴態。梨晏などは完全にタガが外れてしまっていて、下腹部をだらしなくひくつかせながら、小便を洩らしている。
不敵な笑みを浮かべながら、義母が酒杯の中身を一気に飲み干した。
耳を唇で愛撫してくる冥琳の黒髪を撫でる。
次なる戦場に向けて、孫策は闘志を再び燃やしていた。