すみません。
紫苑が城に滞在するようになってから、今日で三日となる。
初手でいきなり仕掛けてみたことが功を奏したのか、自由にさせていても、特に不審な動きをしている様子はない。義母の命により明命の麾下に見張らせていたのだが、それもやめさせた。獰猛なけものほど、意外と繊細な狩りをするものだ。江東の虎とあだ名される義母にも、その性質は例外なく当てはまる。
「うふふっ。一刀殿のここ、朝からすごく元気になっていて。んっ、んはっ、すーっ、はあっ……」
寝台に腰掛けた孫策の股の間に、ひざまずくような格好となった紫苑が入っている。半分勃ちあがった男根に、美しい指が絡む。紫苑は房事の感覚を完全に取り戻していて、絶妙な刺激を下腹部に与えてくるのだ。
午後になれば、紫苑は連れてきた軍勢とともに長沙を離れることになる。しばらくは会うこともままならなくなるだろうし、互いの体温を記憶しておくためにも、この時間は必要だった。
少し酔いの跡が残る紫苑の頬を手の甲で撫でる。あの乱痴気騒ぎを経験したことで孫家の雰囲気に馴染んだのか、祭や粋怜とは飲み友達のような関係になったと聞いていた。さすがに雷火とはまだそこまでの関係を築けていないらしく、それは今後の愉しみにしておきたい、と紫苑は先のことまで考えてくれているようだった。
「んあっ、れちょ……。んっ……。昨晩も、どなたかとご一緒に? 少し、味が濃い感じがしていますから」
「ン……。宿老たちの相手ばかりしていると、かわいい妹にへそを曲げられてしまうのでな。それで、昨日は二人で過ごしていた」
「まあ。ほんとうに、抜け目のない御方。ですが、女性のことで隠し立てをされないところが、一刀殿のよい部分でもあるのでしょうね」
「そうかな。身勝手なだけなのだよ、きっと」
「あっ……。一刀殿、んっ、はあっ、ふあっ」
服の隙間に手を突っ込み、生乳の感触を存分に愉しんだ。
ひとり娘はまだ幼いと聞いているし、刺激を続けてやればどうにか乳が出るようになるのではないか。自分がそんな浅はかな思考をしているとも知らず、紫苑は快楽に身を悶えさせている。
「奉仕してくれるか、おまえのここで。ははっ。しておきたいのだろう、思い出づくりを?」
「もう……。けれど、あなたが御所望なのであれば悦んで、んっ……♡」
首もとにある留め具を外し、紫苑が肩から服を脱いでいった。
まったくかたちに歪みのない乳房。理想的な曲線を有していて、芸術品としていつまでも眺めていたいくらいだった。ただし、それでは絶対に満たされない欲望があることは明白だ。そんな自分の逸る気持ちを察したのか、紫苑は少しにやついたまま口内に唾液を溜めている。
「まだ挟んで差し上げていないのに、もうこんなに張りつめて。んれっ、んっ……。ぬるぬる、一刀殿もお好きでしょう?」
「嫌いなはずがないだろう。しかし、そこから酔いが回ってしまわない程度にたのむぞ」
「まあ。わたくし、そこまで飲み明かしてはいませんわよ。どちらかといえば、祭殿のほうが……」
「あははっ。俺の経験上、酒飲みは皆きまってそう言うものだ」
「むう……。一刀殿のその余裕、どうにか崩してみたい、と日夜考えてはいるのですが、んっ……」
上体を起こし、紫苑が男根の先端に狙いを定めている。
包みこまれる。やわらかさとキツさが同居している乳房の間に、男根全体がすっぽりと覆い隠されてしまった。そこに唾液による泥濘みがうまく作用して、膣内とはまた違う気持ちよさをもたらしてくれるのだ。紫苑を支配しているような感覚と相まって、当然よい気分にならないはずがない。
「名手の腕前だな、これは。しばらくご無沙汰だったというのが、嘘のようだ」
「んあっ、はあっ……。一刀殿のこれがいけないんですからね。わたくしは、璃々にとってよい母親でいればそれでいい。そう思っていたのに、こんなっ……♡」
巧みな乳さばきで、紫苑が左右上下問わず快楽を与えてくる。乳肉が絡みついてくる感覚が最高に気持ちいい。額にかすかに浮いた汗を拭って、孫策はゆっくりと息を吐いた。
「大きさもかたさも、すごく素敵。それに、匂いまでこんなにいやらしいだなんて。ああっ、もう、そんなにおっぱいのなかでびくってされてしまうと、はあっ……♡」
「なんだ。紫苑は、俺よりもチンポのことが好きになってしまったのか? よい母親どころか、それではとんだ淫乱ではないか」
「ち、違います。そんなことはないと、誓って……」
紫苑の表情に少し焦りが生じている。それで余裕たっぷりに行われていた奉仕に変調が起こり、悦びにふるえる先端から我慢汁がこぼれた。
ほんとうに愛らしい女だ、と孫策は笑う。しばらく手放すことになるのは惜しいが、いずれ完全に自分のものとしてみせる。そのためには、是が非でも荊州牧を排除するしかない。
牙は常に研いでおく。領地に縛られようと、虎が野生を捨てることはない。むしろうまい味を知っただけ、欲望はどこまでも大きくなる。
「紫苑」
「一刀殿、んっ……」
紫苑の頭を引き寄せ、唇を深く吸った。
乾いた口内。互いの唾液で見る間に湿潤していき、その中を舌が這った。
窮屈な体勢でつかまえられている男根が、淫らに動く乳肉の内側でふるえた。口づけに興じていようと、紫苑の奉仕に抜かりはない。どうにか男根に精を吐き出させようと全体を擦り上げ、勃起した乳首で亀頭を甘く挟んでくるのだ。
肉体と一緒に心までふるわすような献身的な奉仕。それを受けて、男として嬉しくないわけがない。
「ふっ、んっ……。紫苑。いっていいか、おまえのなかで」
「はふっ、はあっ……♡ ど、どうか、一刀殿のご自由に。わたくしの胸はいま、あなたさまを気持ちよくするためだけに存在しているのですもの。ですから、たくさん射精なさってください。最後まで、しっかり包んでいて差し上げますから」
乳圧がはっきりと強くなった。
あれでもまだ余力を残していたのか、とちょっと驚きの気持ちが湧いてくる。紫苑にいいと言われているのだから、自分はたっぷりと快楽を味わうだけだ。
手足に入っていた力を緩めると、きつく締まっていた栓が外れたように射精がはじまる。搾り取られるというか、まったりとした気持ちよさがどこまでも続くような感じがする。紫苑は笑顔で、乳肉内部で行われる射精を受け止めていた。
「んあっ、はっ……♡ す、すごいですわね、これっ。わたくしのおっぱいの中で、精液がびちゃびちゃって♡ いや、あんっ……♡ そんなに跳ねさせては、大事なとろとろがこぼれてしまいます。射精するなら、最後までわたくしの中で、ふふっ……♡」
恍惚とした表情を浮かべ、紫苑が何度か胸を揺さぶる。その肉の波打ちを見ているだけでも、真新しい子種を吐き出してしまえるようだった。
たっぷりと
「ああ、いいっ……♡ 一刀殿の新鮮な精液が、わたくしの中にこんなにも♡ んあっ、ああっ……。とっても、いい気持ちです。好きになった殿方に満足してもらえると、どうして自分まで嬉しくなってしまうのでしょうね。うふふ。ほんとうに、不思議です」
「紫苑の優しさなのだろうな、それは。だからこそ、ともに過ごしていて心地いいと思えてくる」
「わたくしも同じことを、あなたに対して感じているのだと思います。会う機会がきたら、娘のこともどうか」
「ほう。その口ぶり、紫苑は親子揃って俺に抱かれたいと?」
「意地の悪い御方。璃々はまだ、こんなに小さいんですよ」
そう言って、紫苑は手を動かして娘の背丈を示してみせる。
別に、それがなんだという気持ちがあったのだが、この場は黙ってやり過ごすのが正解だと判断した。小蓮や音々音、それに美羽だってまだまだ成長途上にあるといえるが、兵を率いて戦場に出ているではないか。結局のところ、本人がどう思っているかで在り方は決まる。だから、自分は本能に従い相手を愛するだけだった。
「一刀さま。一刀さまは、ご在室でしょうか。至急お知らせしたいことがあり、参上したのですが……」
部屋の外から明命の声が聴こえる。慌てて紫苑が身だしなみを整えようとするが、制して孫策は声を張り上げた。
「入れ、明命。たった今まで取り込み中だったから、いろいろと散乱してはいるが」
「はい? えと、それでは失礼するのです。って……。ああ、なるほど!」
「やっ……。あまりそうして納得されると、わたくしとしてはなんというか……」
恥ずかしがって身をよじるものだから、紫苑の乳房の間から多量に放たれた精液がこぼれてしまう。これで床を汚すのはまずいと思ったのか、紫苑は手のひらを合わせて、どうにか白濁を受け止めた。
さっと飛び込み、明命がどろりとした粘液に口をつけた。なんの迷いもない行いに、紫苑はさすがに面食らってしまっている。
こうしたときに、機転の効く明命の存在はありがたい。というよりも、倫理観が著しく欠如しているだけなのかもしれないが。
「じゅっ、ずずずっ、ずっ……♡ ほら、こうしてすすってしまえば、まったく問題ありません! えへへっ。報告ついでに一刀さまの子種をいただけるなんて、今日はかなりついています!」
「え、ええ……? これも、孫家流の教育の賜物なのかしら……?」
手のひらを占拠していた白濁。瞬く間になくなっていくそれを見つめて、紫苑が呆然とつぶやいた。
「はいっ、これで全部飲みきりました! 一刀さま、それでなのですが」
「口の端が汚れているぞ、明命。ほら、もう少しこちらに」
指の腹で明命についていた残滓を拭う。
あまりの勢いで一連のことが行われたせいで、紫苑はどう突っ込んでいいものかわからないのだろう。そうした撹乱も、本職である明命にはお手の物だ。
「紫苑に聞かれて困るようなことはない。そのまま、話せ」
「では。漢中を探らせている配下から、先ほど報告がありました。なんでも、益州牧である劉璋殿が、五斗米道を追い出しにかかっているようでして」
「おもしろい。我慢ができなくなり、劉璋は軍勢を差し向けたか。それで、数は」
「はっ。一万五千から、二万は用意しているようなのです。なかなか気合の入った動員ですが、五斗米道の守りはかたく、かなりの苦戦を強いられることでしょう。それに……」
「それに、なんだ」
「い、いふぁいれふよぉ、かじゅとひゃまぁ……」
もったいぶる明命のやわらかな頬を左右に引っ張る。搾り出される涙声が、かわいらしかった。
長沙で得た情報をどう扱うかは、すべて紫苑の自由だった。
仕掛けているのは常にこちらからであり、おそれるようなことはなにもない。それに、紫苑はすぐれた武人であり、女としての感度も抜群に高い。誰につけば、荊州をよりよい方向に導くことができるのか。葛藤こそあれど、選択を間違えるようなことはないと信じていた。
「うへえ、はぅ……。じ、実はですねぇ、五斗米道の部隊の中に」
明命が幾人かの名を紡ぐ。
これは、考えていた以上におもしろいことになりそうだ、と孫策は軽快に膝を打った。