※この作品はR-18です。

虎となりて   作:KKS

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鳳統(蓮華、亞莎、雷火)

 通りすがる民草が時々、頭をさげていく。この荊州で、自分たちもちょっとは顔が売れるようになったようだ。

 かといって、好かれているかどうかは、まだわからない。そこに、拘る意味もないと思った。孫家は、孫家の目指す天下に向けた闘いをすればいい。雑念に囚われては、見えるものも見えなくなる。戦を好んでやるし、関われば血を流す。所詮、自分たちは狂ったけものなのだ。

 三頭の馬蹄が軽やかに鳴っている。蓮華、それに亞莎の乗る馬だった。雪華の馬腹を蹴り、併走している二頭を突き放すように孫策が前に出る。大人を二人乗せていようと、雪華の足の運びに翳りはない。

 

「まだまだ血気盛んであらせられますな、一刀さまも。たまには、妹君や臣下に先頭を譲られてはどうです」

「奪い取るならまだしも、どうして譲る必要がある。それに、与えられた栄誉を喜ぶような二人でもないだろうし。なあ、蓮華?」

「ふふっ。思春ほど意固地ではありませんよ、私は。なんであろうと、勝ちは勝ちです。そうして広く心得ることが大事なのだと、雷火に教えられました」

 

 雪華に同乗しているのは、雷火だった。焚きつけた香の匂いが芳しい。手慰みになびく髪を撫でると、振り返った雷火にじっとりと睨まれた。

 苦笑するほかの二人を背に、孫策は駆け続けた。長沙北部まで、なにも散歩にきたのではない。劉表の力を削り、あちら側から戦をやりたくなるように仕向ける。そのための方策を打ち出したのが、雷火だったのだ。

 内政の専門家として、嫌らしい策を考えるものだ、と義母が大笑していたことが記憶に新しい。直接相手に仕掛けるよりも、自分たちの在り方を変化させるほうが余程早い、というのが雷火の考えなのである。

 

「雷火さまの指図に従い、この付近の税を軽くしてから二ヶ月ほどになります。警戒されていたのか、当初はほとんど動きがありませんでしたけど、最近では日にいくつかの集団が、長沙に編入を求めてくるまでなりました。順調、といってよろしいかと」

 

 劉表支配下と接する土地の税を、軽くする。形式上、孫家も荊州牧の麾下にあるはずだが、これでは敵だと宣言しているようなものだった。

 長沙北部の民政を取り仕切っているのが、この亞莎だった。亞莎は武官としての実力は孫家の誰もが認めるほどだったが、文官としてはまだまだ駆け出しだ。それに、そんな若手有望株の存在を、荊州牧である劉表や周囲の重臣たちが知るはずもない。

 普通であれば、粋怜や冥琳あたりが派遣されて然るべき立場なのである。そこに、名前も聞いたことのないような文官が収まり、統治を荒らしはじめたのだ。

 長沙入りの挨拶で襄陽に寄った際、劉表とは一度顔を合わせている。無能だとは思わないが、権力はいまある大木に集約されるべき、と考えているようだった。大きく捉えればそれは漢であり、荊州だけでいうと劉表ということになる。そんな男なだけに、この状況を無視していられるはずがない。

 

「国の力とは、民そのもの。下手な挑発を打つ何倍も、劉表は腹を立てているのでしょうね。それで孫家の評判も高まるのだから、さすがは雷火だと感心するばかりです、兄上。まあ、堅物の雷火に、挑発の算段を相談しにいった冥琳も、肚が据わっているとは思いましたが」

「むっ……。若殿や冥琳、それに蓮華さまも。小さな時分から見守ってきた若者たちが、本気で天下に向かおうとしているのです。そのことが、儂には嬉しい。ですから、少々意地汚い策であろうと、躊躇なく出すことができるのでしょうな」

「おやさしいのですね、雷火さまは。ところで、ずっと気になっていたのですが、どうして本日は一刀さまとご同乗を?」

 

 これまで流されてきた疑問を、しんみりとしかけた場面を無視して亞莎がいきなり差し込んだ。

 普段快活に問題を一刀両断してみせる雷火が、言葉に詰まる。それもそうだ。自身もその当事者である孫策は、困り顔の長老の頭をぽんと撫で、亞莎に事情を説明しはじめた。

 

「政務の予定を前倒ししてまで、雷火は視察の参加を決めたのでな。そのせいで無理がたたり、腰を痛めてしまった」

「じ、実は、一刀さまの申された通りでな。情けない姿をさらすのもどうかと思ったが、どうしても現場をこの眼で確かめておきたかった。あはっ、はははっ。年寄りは年寄りらしく、慎ましやかに仕事をするべきじゃったな」

「そうだったんですね。でしたら、あまり無理をせずに、休憩を多めに挟んで行きましょうか。えへへっ。一刀さまがいらっしゃると思って、私も準備をしてきたものがありますので」

「それはいい考えね、亞莎。仕事ではあるけど、兄上と遠乗りをするのは私も久しぶりなんだもの。どうせなら、愉しまないと損じゃない?」

「うっ……。あまり羽目を外されてはいけませんぞ、蓮華さま。どこに、誰の眼があるともしれないのです。若殿や亞莎がいるとはいえ、その……」

 

 いつもであれば全力で否定しそうな雷火が、どこか歯切れが悪い。亞莎にしてみれば、それも体調不良のせいだとしか思えないはずだ。師匠と弟子の立場が、一時的であるとはいえ逆転している。顔を伏せてしまった雷火のことを、蓮華は笑顔で見つめていた。

 自分のはじめた嘘に、雷火がうまく乗っかる。乗っかるといえば、昨晩もそうだった。どうせ旅に出るのだから、一緒に眠ったほうがいろいろと手間が省ける。それで、夜は雷火と過ごすことになった。

 

「んえっ……!? ふ、二人がすぐそばにいる状況で、あまり妙な真似をされるのは……。い、いくら一刀さまといえども、はあっ、はうっ……」

「本当に無理はなさらないでくださいね、雷火さま。せっかくですし、そこの木陰で休んでいきませんか。ねっ、一刀さま?」

「視察を仕切っているのは亞莎だ。その指示に、俺も従おう」

 

 散々種を撒いた雷火の子袋を、孫策は服の上からゆっくりと撫でていた。

 たまの情事で気分が盛り上がりすぎたのか、昨晩の雷火はかなり大胆に快楽を求めてきた。たまっていた鬱憤もあったのだろう。自由にさせてやるのも悪くない、と孫策も雷火の淫らな腰使いを止めることもなかった。長駆する前夜であるから、普通であれば二回ほどでお開きになって眠る。乱れる雷火の姿を思い出して、下腹部がちょっと疼いた。

 その結果が、これなのである。起床したときには筋を痛めていて、それでも行くというから雪華に同乗させることになった。当然、前日から様子を見ている蓮華は、雷火の腰痛の原因を知っている。

 馬を繋いで、大木の下に腰を落ち着けた。両隣には蓮華と亞莎が座り、雷火は緩慢な動作で浮き出た根に尻を置いている。

 

「ごま団子か。疲れた身体には、甘いものがちょうどいい。これにあたたかい茶などあれば、言うことなしだったな」

「亞莎を困らせてはいけませんよ、兄上。せっかくですし、早くいただきましょう」

「あっ。でしたら、きれいに揚がっているこちらをどうぞ。お口を開けてくださいますか、一刀さま?」

 

 素早く手掴みしたごま団子を、亞莎が口もとにもってくる。先手を取られた蓮華は悔しそうだが、これも勝負のあやだ。

 よい揚げ色になっている表面を、歯で半分に断ち割る。甘く、ねっとりとした食感だった。そこにごまの香ばしさが加わって、くどさがほどよく消えていく。

 

「また腕を上げたな、亞莎。そのうち、店を開いてみたらどうだ」

「ご、ご冗談を。それに、一刀さまに喜んでいただけたら、私はそれでいいんです。それ以上の望みなど、これといって」

「でも、ほんとうに美味しいわね。亞莎の兄上をお慕いする気持ちが、よい方向にでているのかしら」

「あう……。恥ずかしいですよぉ、蓮華さま」

 

 ごま団子の甘さのせいか、場の雰囲気まで甘くなっている気がしていた。左肩に蓮華が寄りかかると、慌てて亞莎も真似をした。蓮華のしなやかな指が、衣服越しに半分ふくらんだ男根を引っかいている。好きな女に左右から寄り添われて、黙っていられるほど清純な性格を自分も下のモノもしてはいない。力なく頭を垂れる雷火を横目に、孫策は二人の口を吸った。

 

「あまりのんびりしているわけにもいかないし、亞莎?」

「はい、蓮華さま。んっ……。あのう、雷火さまもよろしければこちらに」

「わ、儂は……、今日はいい。特別に知らぬふりをしておいてやるから、早々に済ませるのじゃな」

「意地を張っている雷火もかわいいが、いつでも混ざってよいのだぞ。それまで、こちらは好きにやらせてもらうとしよう」

 

 蓮華と亞莎が呼吸を合わせ、衣服の中から男根を引っ張り出した。すぐに、ごま団子の油分の残る舌が絡みついてくる。そこにもねっとりとした甘さがあるようで、孫策は低い呻きを洩らしていた。

 

「うふふっ。もう、こんなに大きくされて。汗でちょっとしょっぱくなった兄上のおちんちん、ごま団子を食べたあとの口に、よく合うようで」

「ふむっ、んっ、んちゅっ……。た、確かに、これは新たな発見なのかもしれませんね。この独特な苦みも、今日はすごくおいしく感じてしまいます。はあっ、んふっ……。どうしよう。私、おかしな性癖に目覚めてしまうかもしれないです」

「いいんじゃない、別に? 少々癖のある子のほうが、兄上も愛してくださるかもしれないわよ。西涼から連れてきた、呂布軍の三人だってそんな感じなんだもの。でしょう、兄上?」

 

 唾液を絡めながら、蓮華が懸命に亀頭をしゃぶる。長い髪が揺れている。そっと間に指を通すと、蓮華は気持ちよさそうに表情をやわらかに崩す。

 

「否定はしないが、それだけでもないさ。人の感情というのは、複雑なようでいて単純に見える時もある。たとえば、いまのように」

「はあっ、んっ、んあっ……♡ あ、兄上の指、気持ちいい。ああっ、くうっ……。そんなに表情を蕩けさせて、亞莎も気持ちよくしていただいているのね」

「は、はいっ、蓮華さま。一刀さまの指は、不思議です。大きくて、ごつごつとしていて。それなのに、あたたかでやさしさを感じるんです。心より、大好きな御方。わっ、ふふっ……。おちんちん、すっかり元気になってしまわれましたね。そばで見ているだけでも、お腹の奥が疼きます。ああっ、熱もこんなに、んちゅっ……♡」

「はあ……。今日の亞莎には、敵いそうもないわね。ほら、先に愉しんでしまいなさいな。兄上も、きっとあなたに包まれるのをお待ちだから」

 

 母性を感じさせる蓮華の笑み。向けられた亞莎が、ゆっくりと立ち上がった。風に吹かれただけでも秘部をさらしてしまいそうな前垂れを持ち上げ、亞莎が男根に跨った。その姿に昨夜の自身を重ねているのか、雷火の視線が釘付けになっている。

 嬌声が広大な原野に吸い込まれる。肉厚な入り口の肉を通り抜け、亞莎の深部に亀頭が到達した。ちょうどいい収まり具合で、敏感な部分をぎゅうっと締め上げてくる。率直にいって、名器だった。

 

「お、お外でするのって、すごく気持ちいいことなんですね。気分が開放的になるというか、全身がとてもゾクゾクするんです。ああっ、んっ、ふえっ……♡ 奥、擦れるだけで簡単にイクっ♡ 一刀さまのがすごすぎて、私、んあっ……!」

「かわいい、亞莎。挿れたばかりなのに、こんなにおまんこをびしょびしょにして。んれっ、んぷっ……」

「い、いけません、蓮華さま。私のそんなところ、舐められてはぁ」

「ふふっ。臣下に対する慈しみの心を、持たないとね。兄上のおちんちんも、根本がとってもかたくなって。亞莎のおまんこ、そんなに気持ちいいんですか?」

 

 這うような姿勢となって、蓮華が結合部を舌で愛撫する。蓮華の眼には、快楽によってひくつく亞莎の尻穴まで余さず見えているはずだった。

 恥ずかしがる亞莎の口を、唇で完全に塞いでしまう。敏感になった奥は激しく責め立てるまでもなく、何度も甘く絶頂を繰り返している。

 

「う、ううっ……」

 

 自由に愉しむ二人の姿を、雷火が恨めしそうに見つめている。誰も、混ざるなと言っているのではない。ちょっとした意地と、昨夜やりすぎたことによる内省。その両方に締め上げられて、雷火は無駄に苦しんでいるだけだ。

 そんな雷火がおかしくなり、孫策は手招きをした。腰痛であるのは事実であり、無理をさせるわけにはいかない。それでも、愉しみ方はいくらでもある。

 

「服を脱げ。これは命令だ、雷火」

「んぐっ……。しょ、承知いたしました、若殿」

「こっちにきて、胸を吸わせろ。ははっ、小さい頃の話だ。普段おそろしいおまえが、やさしくしてくれる瞬間が好きだった。そうした時は、決まって頭を撫でてくれたな」

 

 やはり緩慢な動きで、雷火がそばまでやってくる。いつまでも、少女のように薄い胸だ。手足もほっそりとしていて、自分が大人になったのだということを嫌でも痛感させられる。

 

「どうぞ、若殿。粗末な乳ではありますが、存分にお愉しみくだされ」

 

 見てくれこそ小さいが、慈しみの詰まった胸だった。雷火の手のひら。頭全体を、やさしく撫で回してくる。三人から与えられる快楽を、孫策は全力で受け取っていた。絶頂を繰り返す亞莎の膣内。痙攣する肉襞に圧迫され、精液がずるりと押し上げられる。

 薄さのわりに大きい雷火の乳首を口に含みながら、亞莎の中に精液を放つ。蓮華にもその衝動は伝わっているはずで、吸い付く唇の感触が一段と激しくなっている。

 

「イってる♡ イっています、一刀さま……ぁ♡ ああっ、びくびくってまだ。お腹の奥、とっても幸せ……ぇ。はあっ、んふっ」

 

 夢見心地の亞莎が、精液を受け取るたびに全身をふるわせる。雷火はなにも言わずに、自分に乳を与え続けてくれていた。

 

 

 亞莎と交わった時から体勢を変え、孫策は正常位で妹の膣肉を味わっていた。

 腰を突き入れるごとに大きく実った胸が揺れる。ほかの二人はその点だけで比較すると慎ましやかであり、視覚の変化が新たな興奮を呼び起こしていた。

 満足した亞莎は休憩中で、代わりに雷火が蓮華の隣に寝転んでいた。真っ平らな胸を反らし、膣内に対する愛撫にはしたない声をあげる。こんな姿を一般の文官に知られたら、雷火の威信は間違いなくぽっきりと折れてしまう。

 

「あっ、ううっ、くう……ぅ♡ わ、若殿の指、儂の中で激しく、んあっ……♡」

「うふふっ。よかったわね、雷火。兄上に、かわいがっていただけて。このあとも、きっと思い出してしまうわよ。それに、兄上の前に乗っているのだから、いたずらをされても文句は言えないわよね」

「い、いけませぬ。いけませぬぞ、そのようなこと……おっ♡ ああっ、ふーっ、んっ。一刀さま、はうっ、んっ……。一刀さま、儂はもうっ」

 

 我慢していた精液を、当然のように蓮華の一番奥で放つ。これで妹が孕めば、言うことはないと孫策は思った。孫家の跡目は自分と蓮華の子だと義母が宣言して回っているから、家中全体がそうだと認識しているのだ。

 跡目の件については、自分もそうあるべきだと思っている。

 

「ああっ……♡ いつもながら、素敵です。兄上の射精、二回目だというのにとっても長くて、んうっ、いいっ……♡」

「はあっ、ふうっ……。ほんとうに、儂は幸せ者なのだと思います。散々憎まれ口を叩いてきた自覚がありますが、若いみながこうしていつまでも構ってくれている。人間、捨てられたら終わりです。これだけだだっ広い世の中、ひとりで動かせることなど、なにもありますまい」

「雷火が本気だということを、理解しているからだ。母御に打ちのめされたことは何度もあるが、叱ってくれるのは雷火だった。祭や粋怜はやさしかったが、難しい役目を遂行してくれる仲間がいてくれたから、そうあれたのだろうな」

「んっ……。だから、私も雷火のことは大好きよ。時々、もう勘弁してちょうだい、と思う時はあるけどね」

 

 身体に火照りを残した二人が、手を取り合う。ほほ笑ましい光景だと思った。親子の絆と同じくらい、師弟の絆は強固なのだ。

 蓮華の中から、どろどろになった男根を引き抜く。近くの茂みに、何者かの気配がある。孫策が視線で合図を送ると、衣服の乱れも気に留めず亞莎が跳躍した。

 

「どこかの間諜なのでしょうか、あなたは。話す気がなければ、ここで死んでもらうだけですが」

「あっ、あわわっ……!? あ、あのう、私は、そのっ」

 

 亞莎の長い袖の内側には、暗器が隠されている。そのことに気づいたときには、もう遅い。急所を突かれているか、あるいは首を刎ね飛ばされているか。とにかく、その強さには特筆すべきものがある。

 取り押さえられた影に視線を移す。小蓮や音々音よりも背は高そうだが、顔にはあどけなさが残っていた。かぶっていた大きな帽子が、反動で地面に転がっている。恐怖が勝ちすぎているせいで、言葉がまともにでてこないようだった。

 

「一旦離してやれ、呂蒙。その子に、俺たちを害するだけの力があるようには思えない」

「はっ。孫策さまの御命令とあらば」

 

 首根っこを押さえられたまま、少女が地面に座らされている。雷火と蓮華は急いで服を着用し直し、孫策も汚れた状態の男根を引っ込めた。気を張っている亞莎だけが半裸だったが、蓮華が後ろから乱れを整えた。

 

「ええと……。私は鳳統、鳳統士元です。孫策さまがこのあたりにいらっしゃると聞き及び、参上いたしました」

 

 声をふるわせて、鳳統と名乗った少女が頭をさげる。

 色素の薄い髪。こちらを見据える瞳は、冥琳にも通ずる萌え立つ緑の色をしていた。

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