揃えた資料を腕に抱え、一刀のいる執務室まで歩いた。
漢という国は、大きな潮流に押し潰されようとしている。
乱世だった。黄巾党が各地で暴れ、豪族からも謀叛を起こす者があらわれた。この流れを押し留めるだけの力が、いまの洛陽にあるはずがない。四百年続いた王朝は機能不全に陥っていて、内側の腐敗を止める手段は、ないと言ってよかった。
やがて外から喰い荒らされるくらいなら、こちらから。孫家という一頭のけものは、常に腹を空かせている。あとは、狩りの仕度を整えるだけなのだ。
部屋の扉が半分ほど開いている。正確には、前に立っている人物が、覗き込むための隙間をつくっていた。猫耳のついた被り物。実物の猫をつまみ上げる時のように、冥琳は後ろから首にふれた。
びくっと身体を跳ね上げてから、桂花が勢いよく振り返る。
「め、冥琳殿じゃない。あまり、驚かさないでもらえないかしら」
「なにをしているのかと思えば……。くくっ。なるほど、そういうことか」
隙間から、かがんだ桂花と顔を縦に並べて、部屋の様子を窺った。
一刀が机に向かっている。その膝に乗っているのが、雛里だった。小蓮さまよりは上背があるが、そうしていてもまだ無理のない感じなのである。歳も、三つか四つ上なのだろう。
亞莎のところから帰ってきて、いきなり軍師に加えることを聞かされた時は、さすがに面くらった。ただ、雛里はかの水鏡先生の愛弟子なのである。それがみすみす向こうからやってきてしまうのだから、一刀はやはり特別な魅力を備えていた。
「はあ、はあっ……。ぐるるるる……」
「おい。兄上さまの部屋の前で粗相をしでかすなよ、狂犬。あと、涎も垂らすな。汚いから口をさっさと拭け」
牙を剥いたまま、桂花がまた振り返る。思春だった。
この二人は、なにかと衝突することが少なくない。とはいえ、それがほんとうに不仲であるかと言われたら、そうでないと冥琳は思っていた。
思想がぶつかるところには、血がつきものだった。だったら、忠義と忠義がぶつかれば、なにが起こるのか。それは、これから二人が示してくれるのだろう、と冥琳は静かに笑う。
「アンタだって、悔しいんじゃないの。あんな小娘ひとりに、ご主人様のお膝を奪われてぇ……。はあっ、ふうっ……。ああ、気が狂ってしまいそうだわ。そうだ思春。あなたちょっと行って、鳳統に一発凄んでやりなさいな。闘い慣れてるわけでもなさそうだし、ちびった姿でも見たら、ご主人様もさぞやがっかりされることでしょうよ」
「ふんっ。口を縫い合わせてやろうか、腹黒軍師め。その悪知恵、向けるなら劉表軍に向けてやるのだな。んっ……。そりゃあまあ……? 構っていただける機会が減ることは、私も寂しいが」
妖しい眼光を放つ桂花に、思春が言葉を吐き捨てるようでいて、ちょっと調子を合わせている。そうした態度をとるから、実は仲がよいのではないか、と勘ぐってしまうのだ。
「梨晏も穏も亞莎も、みんなみーんな、ご主人様のお手つきなのよ。なのに、なのに私だけ、まだ処女を守り通したままだなんて、そんなのなにかの間違いに決まっているじゃない! あっでも、確か思春も仲間だったわよね。それだけは、ちょっと安心かも」
「むっ……? やっ、その……、私はだな」
「んなっ……!? な、なによその言い淀む感じは。はっ……! まさかアンタ、私を裏切ったんじゃないでしょうね!?」
「ちっ……。誰と誰が、いつから盟友になったんだ。と、とにかく、私はもう行くからな。狂犬の処理、あとはお願いいたします、冥琳殿」
「ちょっと! 待ちなさいってば、この愛想なしの陰険女!」
河に生きる者たちの風習なのか知らないが、思春が中指を立てて去っていく。
もちろん、これだけやかましくやり合っていたのだから、中にいる一刀には筒抜けだった。雰囲気から悟ったのか、なんとなく雛里も肩身が狭そうにしている。
「これは、私の出番かな。幼馴染の悪い癖、嗜めてやらねばなるまい」
元々用があったのは自分なのだが、保護者同然の格好で、桂花と一緒に部屋に入った。
一刀は、いつものように笑っている。
この女誑しの悪党が。口の中で呟いてから、冥琳も同様に笑みを浮かべていた。
†
夜になってから、一刀の屋敷を改めて訪った。
顔見知りの衛兵の挨拶を受け、奥にある居室へ向かう。孫家の中でも、特に人の出入りが多い屋敷なのである。思えば、三日に一度はここで寝起きしていることに、冥琳はいまさらながら気がついた。
「というわけで、桂花殿を連れてきたぞ。しっかりかわいがってやるのだな、ご主人様?」
今夜ここにきたのは、自分のためではない。緊張気味の桂花の肩を押し、気ままに酒を飲んでいる一刀の方にやる。
別に二人きりの状況をつくってもよかったのだが、乗りかかった船なのだ。どうせなら、最後まで見届けたい。それに、桂花が一刀に抱かれてどういう乱れ方をするのか興味もある。そのあたりの欲望には、冥琳も素直だった。
「あ、あの、ご主人様……? んっ、んくっ、んっ……♡」
その気になった一刀の行動は早い。酒を口移しで飲ませているのだろう。喉を鳴らす桂花は、至福の表情を浮かべていた。
釣った魚に餌を与えないというか、一刀には飢える桂花を見て愉しんでいるような節があった。桂花も桂花で、それによって中にある劣情を遥かに大きくしているのだ。
この主人あって、この飼い犬あり。相性は抜群なのだろうが、全体を見て関係に調整を入れてやるのも、付き合いの長い自分の役目なのではないかと冥琳は思う。
「ご主人様。薄汚い雌犬である私めに、奉仕をご命じください。新参である鳳統に対する態度、許されるものではありません。それでも、なにか罰を与えていただかなくては、気がすまないのです」
「殊勝なことだな。いいだろう。雛里には、俺から伝えておく。無礼な飼い犬が、床に額を擦りつけて謝罪していたとな」
「は、はひっ。ほんとうに、申し訳ございませんでした。はっ、はあっ……。ご主人様、あんっ……♡」
弾むように土下座をする桂花の後頭部を、一刀が足で踏みつける。それすら桂花にとっては褒美になるようで、小さな尻が左右に揺れていた。
乗馬用の短鞭が、ちょうど眼にとまった。自分も、似たかたちのものをよく使うから、握った感触は悪くない。それで、桂花の尻肉を強かに打つ。
「んひいっ……! あっ、ああっ。これっ、ご主人様ぁ♡」
「いいから、おまえは俺の足でも舐めているのだな。雌犬の分際で、すぐにチンポにありつけるとは思うなよ」
「す、すぐに♡ あむっ、んっ、んはぁ。ご主人様の指の汚れ、私の舌で隅々まできれいにして差し上げます。んっ、んあっ……♡」
奉仕をはじめた桂花の尻を、気が緩む頃合いをみて冥琳は打ち据えた。感じている。正真正銘の変態だった。
椅子を引いてきて、時間潰しのために持ってきた本に眼を通す。最近読み進めているものだった。流浪の剣豪が旅先で依頼人と出逢い、生かしておけない悪党を始末する、というのが話の大筋だ。
旅は好きだ。思いがけない出逢いがあるし、知らない景色とも巡りあえる。この桂花や梨晏と出逢ったのも、一刀が二人で旅をしようと行ったからだ。
「まったく、下品な飼い犬だな。これが雄なら、間違いなく去勢させられているところだぞ。よかったな、桂花殿。自分が、ご主人様にチンポを挿れてもらう弱い立場で」
「は、はい、冥琳殿。私は、ほんとうに幸せな女です。お゙っ、んお゙……っ♡ お、おひり、んれっ、むっ。きもひ、んいっ、ふあぁ♡」
桂花の鳴き声がよすぎて、気持ちがいくらでも乗ってくる。
着ているものに手をかけ、桂花の尻を露出させた。打たれた箇所がちょっと赤くなっている。濡れた割れ目。下着にはくっきりと筋が浮き出ていて、桂花が興奮していることは一目瞭然だった。
「くくっ。おまえも見ておくといいぞ、一刀。それにしても、こんなにマンコを濡らして、桂花殿は恥ずかしくないのか? ああ、これは失敬。それで感じる変態だから、尻を鞭で打たれて愛液を垂らしているのだったな。はははっ」
「んっ、いやぁ……♡ お尻、お尻痛いのに、感じちゃう。んむっ、はふっ。ご、ご主人様。私のはしたなく乱れた姿、もっとご覧になってください。それでおチンポ大きくしていただけたのなら、ああっ♡」
まったく機能を果たさなくなった下着を剥ぎ取る。きれいな入口だった。鞭の先端で軽く開いてやると、鮮烈な色をした中身が顔を覗かせる。さすがに、そこを最初に味わうのは、一刀であるべきだった。
「んっ、ああっ……。服の上からでもわかるくらい、チンポが大きくなっているぞ。ふっ……。変態なのは、主従どちらも同じことか。まあ、私も他人のことは言えないがな」
「脱がせてくれるか、冥琳。桂花も、よく見ておくといい」
椅子に腰掛けたまま、立ち上がった一刀の着物に足の指を引っかける。こういう遊びは、昔からよくやっていた。たまに変わったことをしてみせると、一刀は子供のように喜んでくれる。
ゆっくり、焦らすように、浮き上がった男根を足裏でさすった。顔をあげた桂花が、食い入るように見つめている。それで、一刀もまた興奮を強くしているのだろう。
「ああっ……。出てきたぞ、おまえのかたくなったおチンポが。ふれていると、足の裏が火傷してしまいそうだ。それに、履いているものをこんなに汚して、どう責任をとってくれる?」
「替えなら、そこにいくらでも。冥琳は、ほとんど同居人だ」
「むっ……。そういうことではないだろうが、この馬鹿者め。ほら……、いいからもっと汁を吐き出せ。どうせ、私の足をどろどろにしたいんだろう」
気分屋な男だった。梯子を外されると、どことなく恥ずかしさが湧いてくる。
「いつまで服を着ているつもりだ、桂花。おまえは、犬なのだろう。だったら、早く裸になれ」
「す、すぐに。んっ、ああっ。ご主人様のおチンポ、いつ見ても素敵です。冥琳殿の足にこねられて、気持ちいいんですか? だったら、私も」
服を脱ぎ捨てる時間すらもどかしいのか、桂花が一刀の男根に舌でふれる。ついでに読書を続けようとしたのだが、ほとんど内容は頭に入ってこなかった。
男根を足裏で刺激する傍ら、鞭の根本で秘裂を慰める。下着がびしょ濡れなのは自分も同じで、すぐに替えを用意できる環境は正直ありがたい。
「ご主人様のおしっこの穴、ひくひくってしています。ここ、気持ちいいんですね。んぷっ、れっ、んるっ……♡」
「言っておくが、勢い余って私にまで小便を引っかけたりしてくれるなよ。こちらには、そうした趣味はないのでな」
「はははっ。わかっているとも、冥琳。我慢だ、我慢。俺も大人だから、そのくらいの分別はつく」
「怪しいものだな、まったく。んっ、ふう、んっ……♡」
先端から浮き出る一刀の我慢汁を、桂花が旨そうにすすっている。南方の人間とは違って肌は白く、どこも均整が取れている。それだけに、赤く腫れた尻肉が、余計に興奮を誘うのだ。
そういえば、と冥琳は周囲を見渡した。大っぴらにしていいものではないが、ここは一刀の私室だ。当然、情事にしか使わないような珍品も、無造作に置かれていたりする。
「……っと、そこだったか。玩具を借りるぞ、一刀。桂花殿を見ていると、堪らなくなってくる。我慢が効かなくなってくるのは、私の方だな」
有り体に言えば、一刀の男根を模した張り型だった。木製で、油をつけて何度も磨いてあるから、表面はかなり滑らかに仕上がっている。出っ張りが両方についていて、二人でも愉しめるような代物だった。
宿老の誰かと一緒になった時は、これで遊んでみたりもする。亞莎や明命だったら、責めるのは自分だった。
「んんっ、はあっ。奥まで、あっ、ああっ……♡」
ぐっしょりと濡れた下着を床に落とし、冥琳が張り型を膣奥に挿入する。使い込まれた先端が、怪しく光を放っていた。
読みかけの本にしおりを挟む。一刀の男根に夢中で奉仕する桂花の前に立つと、冥琳は話しかけた。
「こちらにも奉仕を頼めるかな、桂花殿。そのままだと、たぶん痛いぞ」
「ふえっ……? んっ、んむっ、んぐっ……。ふぐぅ、んっ、じゅるるるっ、んれっ……♡」
ぼんやりとした表情の桂花の頬を、木製の先端で突っつく。血が通ってなかろうと、かたちとしては一刀の男根だ。だから、舐めることに抵抗はないらしい。
張り型が抜けないように、手で抑える。桂花に奉仕させているという優越感と、子宮口への刺激が同時に訪れて、秘裂がひどい濡れ方をしていた。愛液が腿を伝って垂れ落ちる。じゅぷじゅぷという唾液の音。待ちきれなくなった一刀が、一緒になって桂花の小さな口を蹂躙した。
「おまえの主人は俺なのだぞ、桂花。ご主人様のチンポを捨て置き、冥琳に奉仕をするやつがあるか」
「も、申し訳ございません、ご主人様。むぐぐぅ、んうっ、ふひ……ぃ♡ チンポ、チンポすごい。お゙っ、んへっ……♡ 息苦しいのも、きもひぃい♡」
一刀に合わせて、腰を前後させていく。このまま白濁を放てれば、どれだけ気分のいいことか。射精できないもどかしさが、この時ばかりはよくわかった。ただ、膣奥はずっと快楽を頭に送り続けている。
「じゅぷっ、ふへぇ……。おチンポ、どっちもとろとろで美味しゅうございます。ご主人様、んちゅっ、ちゅっ、んぷぷっ♡」
熱くなった唇。一刀に吸い上げられると、膝から崩れ落ちそうになった。なんとか堪え、また桂花の喉奥を突く。
唇が離れていく。もうこのくらいでいいだろう、と一刀が言っているようだった。寝台にあがって冥琳は服を脱いだ。汗で張り付いていて、上着がなかなか腕を抜けてくれないでいる。
「冥琳の上に乗れ、桂花。せっかくだから、乳枕の感触を堪能させてもらうといいぞ」
「やっ、なんというかそれは……。ま、まあ、失礼するわね、冥琳殿」
小柄な桂花が背中から乗ってくる。抱きかかえると、体格的には大人と子供だった。
挿入の準備は完全に整っている。それではまずは自分が、と冥琳は桂花の尻穴を開かせた。
「え、ええっ……? あの、冥琳殿。これっとどういう、あっ、ふえ……ぇ!?」
こういうことは、問答無用にやってしまうものだ。唾液と愛液で滑りのよくなった張り型を、桂花の尻穴に突っ込む。自分についているモノではないから感覚はわからないが、かなりのキツさだった。ただし、入口を抜けてしまえばあとは楽になるということを、経験として冥琳は知っている。
「くふぅ!? んあっ、お゙っ、お゙っお゙……ぅ♡ お尻、お尻の穴そんなに拡がらないからぁ♡ だめ、だめなの、冥琳殿……ぉ♡」
「まだまだ平気だろう、変態のおまえなら。さあ、こちらもいくぞ」
「んぎぃ……!? くるっ、きてるっ。私のおマンコ、ご主人様に壊される。あっ、ああっ。苦しいのに、なんでっ♡ 前と後ろから責められると、しゅご、お゙お゙っ」
気分の昂りに任せて、桂花の唇を吸った。前後同時の処女喪失なのである。これで身体をひくつかせているのだから、本物だった。
吸い取られる。負けじと、張り型を押し込んだ。二人分の嬌声。唇の間で弾けていく。かなりの圧迫感があるのだろう。桂花はほとんど背中を浮き上がらせていて、強すぎる快楽にどうにか耐えていた。
「いい様だな、桂花。ここの濡れ具合も、つい先ほどまで処女だったとは思えないくらいだ。チンポにいくらでも絡みついてくる。そんなに、これが欲しかったのか」
「と、当然です。ご主人様に初めてを奪っていただけて、私もう……♡ ふひっ、お゙っ、んーっ♡」
「張り型越しに、桂花殿の気持ちよさが伝わってくるようだ。ははっ。癖になってしまうな、間違いなく」
「はっ、はっ、はっ……♡ 気持ちいいのとまらない。おマンコもお尻の穴も、どろどろにされちゃってるよぉ……♡」
「いいぞ、桂花。しっかり、本物の犬になりきれている。ご褒美は、種付けがいいのだろう?」
「わ、わんっ♡ わん、わんっ♡」
尻尾が生えていたら、確実に左右に揺れている。丸くした両手を、桂花は媚びるように身体の前に出している。強い雄を求める雌犬だった。発情期は、年中いつでもか。
「最高だろう、冥琳。俺がいつでも使えるように、後ろの穴をほぐしてやってくれ」
「ああ、一刀。極上の尻穴だよ。はあ、ふうっ……。名門のご令嬢にこんな痴態をさせていると思うと、私も」
段々と、自分まで一刀に犯されているような気分になってくる。
腰がとまらない。射精したい。桂花の尻に種付けして、もっと表情を歪ませたい。どうして、自分は射精できないんだという憤りが、腹の深い部分を熱くさせるのだ。
絶頂がとまらない。眼前で火花が散る。気のせいだが、そんなことはもうどうでもよかった。
「はへっ、へっ……♡ はーっ、んっ、チンポ、チンポ、チンポ♡ んいっ、イッっっ……♡」
がくん、と身体を揺らしたかと思うと、桂花が背中から倒れ込んでくる。頭は胸で受け止めたから、なんともないはずだ。
それにしても、尻穴の収縮がすごすぎで、ついに張り型を持っていかれてしまっている。ふらふらと揺れる張り型が、ちょっと尻尾のようにも見えた。
「あっ、はっ、はあぁあ……♡ どくどく、熱い♡ お尻もおマンコも、しあわへぇ……♡」
快楽の波に打たれながら、一刀の顔を見上げた。さすがに息が荒くなっている。はじめて桂花のことを抱いたのだ。それも、自分と一緒になってのことだった。
動きまくって喉が渇いた。薄闇の天井を視線を移して、冥琳は寝台に体重を預けていた。どうにか手を伸ばし、卓上にあった銚子を一刀が手にした。
口移しである。とろけるほど舌が熱い。桂花は、初めての射精を受けながら、まだうわ言を呟いていた。
「旨いな、冥琳。これ以上の酒を、俺は知らない」
「桂花殿にも、飲ませてやるのだぞ? われらの無茶に、最後まで付き合わせてしまった」
「はははっ。言っておくが、一番乗り気になっていたのはおまえだ。俺は、流れに逆らわずに動いた。それだけだよ」
ちょっと恥ずかしくなって、冥琳は顔を赤くした。
桂花の後頭部で胸が擦れる。まだまだ、眠れそうにはなかった。