湯のあたたかさを全身で感じる。長風呂になるのはわかっているから、温度としては低めである。ただ、その温さも、人肌とふれあっているとちょうど気持ちよかった。
身体を洗っている間は恥ずかしそうにしていた翠も、いまでは肌を寄せ合うように隣り合っている。馬の尾のように垂れる長い髪。鹿毛だった。母である常磐も、従妹の蒲公英も同じ色をしていた。馬家であることをあらわす髪色。孫家にしても、その血を受け継ぐ者は、義母と同様の明るい色をしているのだ。
右腕で月の身体を抱きながら、何度か口を吸い合う。その間、ちょっとした刺激があったのは、月が唇を噛んできたせいだった。外見からは想像できない攻撃性。仕返しとして、首を弱い力で締め上げる。
「はっ、はふっ、はっ……♡」
呼吸が苦しくなっている。その中で、月は快楽を得ているようだった。相反する要素といえるのだろうか。陰と陽のせめぎ合いだった。
最後はゆっくりと唇を舐め回してやると、月は嬉しそうにほほ笑む。
「ン……。五斗米道の教祖は、月の眼にどう映った」
広い浴槽の中で、
均整の取れた美しい肉体だった。月は小さく儚くて、翠は出るところがしっかり出ているのだ。さわり心地がとてもいい。翠の腿に手を伸ばすと、また恥ずかしくなってしまったのか、翠が湯の中に顔を半分隠す。
十人くらいは楽に収容できる、共同の大浴場だった。各屋敷に、ここまで大きな風呂は造っていられない。だから、複数人で使うとなると、必ずこの場所を訪れることになる。
「ちょっと不思議な感性をお持ちだというか、どうなんでしょうね。はじめは、もっと峻厳な性格をされているのかと思いました。それが、突っ込んだ話しをしてみると、案外気さくといいますか」
「やはり、俺も一度直接顔を見てみるべきかな。単純に、興味もある」
「教祖も、一刀さんには興味を持たれた様子でした。あっ、それとなんですけど、んっ……。理由は知りませんが、一刀さんが男性であることに、教祖は驚かれているようでしたよ。んあっ、ふふっ……。これは本当に余談になりますが、つい口が滑って、こちらのことを話してしまいました。とてもご立派なおちんちんを、一刀さんはお持ちなのだと」
妖艶な笑みだった。月が湯の中で、男根と指で戯れる。求めていた熱だった。月の繊細で細い指。傷つけたい、とさえ思える美しさがある。
いつの間にか猫も前方に座っていて、月の手の動きをまじまじと見つめていた。
「ちょっと嫌だな、それは。下半身事情だけが、ひとり歩きしていくのだぞ。俺にも、羞恥心が多少はある」
「どちらかといえば、教祖はかわいげのある女性でした。うふふっ。それを聞けば、一刀さんはお悦びになるのではないかな、と」
「むっ。どうやら本当に、少し元気になられたようだ。んっ、あっ……。一刀殿の魔羅、湯の中にあっても熱さを感じてしまう。はあっ、んんっ」
「な、なあ、一刀殿、あたしにも。んっ、はんっ、んむっ……」
月と猫の二人から奉仕を受けつつ、翠の唇を粘っこく吸った。
五斗米道を司る教祖張魯。その人となりを深く知ることは、今後の動きにも繋がるはずだった。
胸の大きさはどうなのかとか、髪は何色で身長はどのくらいあるのか、なんてことは些事に過ぎなかった。ただし、まったく蔑ろにしていい情報というわけでもないところが、男心なのである。
「んむっ、へへっ……。そういえば、従姉妹だって話していたっけ。美人っていや、あの三姉妹もそうだったよな」
翠の唇を味わって、男根がさらに力を増していた。月の手にはまったく収まりきらず、飛び出た亀頭を、猫が大事な物を扱うように大切に撫でている。
「張衛、張傀、張徴の御三方でしたね。五斗米道の幹部で、一番下の張徴さんが、執務を取り仕切っておられるような雰囲気がありました。そのほかにも、祭酒と呼ばれる上級信徒が教祖にはついていて、漢中の統治を滞りなく進めています」
「五斗米道は、黄巾党のように大規模な叛乱を起こすこともせず、ただ漢中の経営に腐心しているようにも思える。下手な野心がなければ、同盟相手としても考えられるのだが」
「そうですね。教祖の関心は、漢中の外にはあまりないようです。情報収集は広く行っているようですが、それは自国の防衛のためでしょうし。私の判断で、漢への謀叛を企てていることを洩らしましたが、感触は悪くありませんでした。そうした、人が人であるための熱さも、捨ててはいないようです」
翠の唇が胸に近づく。遊び方を多少憶えてきたのか、厚い舌が男の乳首をぬらりとくすぐった。
「んれっ、ちゅっ……。へへっ。一刀殿の乳首、女みたいに大きくはないけど、つんとしていて、かわいらしいじゃないか。んむっ、はうっ。あたしに舐められるの、気持ちいいのか?」
「なんだ。入る前はあれだけ慌てていたのに、随分と乗り気になってきたのだな、翠。それでは、私もこちらを」
「やっ、だってさ……? どうせなら、その、あたしも一刀殿も、しっかり愉しめたほうがいいんじゃないかってさ。だろう、一刀殿?」
翠と猫の二人が、乳首に舌を這わせながら上目遣いに見つめてくる。どちらも、完全にメスの顔になっている。オスに対する忠義を示す、とろけた表情だった。
湯の中で揺れる陰毛をくぐり抜け、翠と猫の秘部にふれていく。感じる滑りは湯のせいではないはずだった。穴に指を潜らせる。二人の中はしっとりと濡れていて、愛撫を簡単に受け入れた。
「翠さんも猫さんも、素敵です。ほら、一刀さんのおちんちん、こんなに反応してしまって。はあっ、ふう。大きくて、熱くて……。擦っているだけのはずなのに、私のおまんこ感じてしまいます」
月の顔が赤くなっている。強い興奮があるのだろう。小さく、締りのある膣肉の感触を、孫策は思い出していた。
「近く、襄陽の様子を見てこようと思う。劉表の重臣に、黄忠という女がいてな。そこから時々情報は流れてくるが、一度巣穴をつついてみるのも面白いだろう」
「さすが、手がお早いことで。ですが、お気をつけくださいね。果断さは一刀さんの長所ではありますけど、あなたの命は、もうあなただけのものではないのですから」
「んっ……。西涼だけでも、何人女をつくったと思ってるんだよ。あたしだって、もう……。一刀殿なしの人生なんて、考えられないんだから、さ」
「女の顔をしているな、錦馬超。だが、それについては私も同意見ではある」
猫の上気した頬を、ゆっくりと撫でさすった。凛々しい顔が、やわらかく変化していく。もちろん、危険があることは百も承知だった。紫苑から忠告を受けているのだが、黄祖という女がいて、それが劉表軍の暗部を取りまとめているのだという。
自分の天命がどこにあり、それがどこまで伸びているのか。確かめてみるのも、悪くないという感覚があったのだ。死ぬ時は、誰だろうと簡単に死ぬものだった。世の中には、殺しても死なないような、義母のような女もいる。自分も、果たしてそうなのか。孫家の血脈が、魂に受け継がれているのなら、やれるはずだ。
「ごめんなさい。私、もう我慢ができなくて。翠さん、猫さん。一刀さんのおちんちん、先にいただいてしまいますね」
男根にまたがった月が、ゆっくりと腰をおろす。締まりのある入口だった。そこを抜けると、ねっとりと拡がる膣道に迎えられる。
「どうせ、南陽にいる袁術とも会っておく必要があるのでな。お嬢様は、まだまだ子供だ。へそを曲げられて、戦に支障をきたせばそれこそ一大事だと思うが」
「んあっ、んっ……。まあ、南陽の袁術殿とも、一刀さんは友誼を結んでおいでだったのですね。あんっ、んっ。おちんちん、いいところにあたって、んあっ」
「かわいい妹分だよ、あいつは。世間で言われているよりも、ずっと素直な子だ。狭い世界で生きてきたから、他者との付き合い方を知らないだけなのだろうな」
「あははっ。跳ねっ返りの躾は、一刀殿の得意分野だもんな。西涼を離れる頃には、詠殿のツンツンも、すっかり鳴りを潜めてしまったくらいだし」
「本当は、詠ちゃんが私の代わりに旅に出ると言っていたんです。んふっ、ふーっ、はあっ……♡ これでも一応隴西郡を預けられている身ですから、今後のためだとはいえ、我儘を言って困らせてしまいました。ですから、再会が叶ったときには、たくさんかわいがってあげてくださいね、一刀さん」
「ははっ。月の横暴に付き合って、詠も案外愉しんでいるのではないか? そうでなければ、董卓仲穎の幼馴染など、務まりはしないだろう」
月が腰を前後させる度に、湯の表面が激しく波打った。気持ちのいい肉が、男根から精液を搾り取ろうと妖しく蠢いている。
長らく味わっていなかった小さな肉穴。初っ端から、この子宮に種を流し込みたい、という思いが溢れてくる。
「やんっ、んひっ、ひゃっ……♡ 一刀さんのおちんちん、はげし……っ。あんっ、あっ、お゙……、んーっ」
「なっ、なあ、一刀殿。あたしと猫のここも、もっと……♡」
翠と猫が立ち上がり、びしょ濡れになった秘裂を見せつける。湿りきった陰毛。滴っているのは、湯だけではなかった。
「最高の光景だな。二人とも、入口を開いてよく見せてみろ。さわってほしいのだろう、中を」
「んっ、ああっ……。恥ずかしいのに、気持ちいい。あたしのやらしい部分、一刀殿にたくさん見てもらいたい。はあっ、んうっ」
「これでどうだ、一刀殿。私の卑しい雌穴が、あなたにほじられたくてたまらなくなっているんだ。ほら、くうっ……」
新鮮な色をした媚肉。まだまだ、使い込まれていない証拠だった。指を二本まとめて、二人の中に侵入させる。
嬌声が洩れた。それだけで軽く達したのか、翠の腰が情けなく揺れている。
「はあっ、うっ。おまんこ、気持ちいい。おちんちんとは全然違うけど、一刀殿の指なんだ。あんっ、はふっ……♡」
「なんだ、あぐっ、これはっ♡ 腰が、勝手に落ちてしまう。はしたなく、んふっ、お゙っ……♡ 一刀殿の指を、求めてしまうとは」
男根にしっかりまたがりながら、月が二人の姿をやさしく見上げている。膣肉は小刻みに収縮を続けていて、離れる気配は少しもなかった。
小さな臀部が擦り付けられる。月と口づけると、繋がりがより深くなった。腰の奥から精液がせり上がってくる。このまま、無責任に射精してしまいたい。それだけの、強い快楽があったのだ。
「私のおまんこ、気持ちよくできていますでしょうか。射精でしたら、一刀さんのお好きな時にいつでも。子宮が疼いてしまってどうにもならないんです。あなたの精液、流し込んでもらわないと、絶対に収まらない疼きです。好き、愛しています、一刀さん。おちんちんも、とっても好き。何度も、何度だって絶頂させられたい。あなただけの気持ちいい肉穴です。好きに使ってくださって、結構ですから」
「ああっ……。月殿が、こんなにも激しく腰を振って。一刀殿の精液、もうそこまで昇ってきているのだろうな。んあっ、あーっ♡」
「ああ、くそっ……♡ 月殿が気持ちよくイってるとこみてるだけで、あたしも気分がおかしくなってくるよ」
張りつめた先端で、最奥を責め続けた。弱い絶頂で快楽がたまり過ぎているのか、月の身体がかくんと倒れてくる。
中出しして、一刀さん。囁かれた瞬間、なにかが切れた音がした。月の奥を潰してしまうつもりで、腰を突き上げる。精液が洩れる感覚がある。包まれた肉に、それがすっと浸透していった。
「くるっ、きています、一刀さんの熱い子種。んあっ、んっ。どくどくって、射精されるの最高なんです。はあっ、うふっ……♡ もっと、もっと奥潰してっ♡ 一刀さんの与えてくださる責めでしたら、いくらでも気持ちよくなれますからぁ」
「すごっ……。月殿の気持ちよさが、あたしにもなんだか伝わってくるみたいでさ。んあっ、んぐっ。腰、とまんない。へこへこって、指……♡」
「翠。そういう貴様も、かなり蕩けた顔をしているではないか。くふっ、くくっ。私も、少しも他人のことを笑える立場ではないのだがな」
膝に手をおいて、猫は流れてくる快楽を耐えている。膣穴の反応は素直で、透明な飛沫が数回吹き上がった。弱い部分は把握しているし、二人が指に押し付けてもくる。快楽を欲するのに、どこにも遠慮するような素振りはなかった。
†
翠の嬌声が浴場に響いていた。
湯の中から上がり、馬が種付けを行うような姿勢で、孫策が翠に覆いかぶさっている。親指の腹を使って、一緒にひくつく尻穴を責めてやる。我慢できなくなって翠がさらに大きな声で鳴く。恥ずかしさはあっても、のぼってくる快楽を拒絶することはできないようだった。
「だめ。お尻なんて、だめなのに。はあっ、はーっ。どうして、あたし感じてしまうんだ。こんなのって、うお゙……っ♡」
「いい声がでているな、翠。月と猫にも、もっと聞かせてやれ。おまえはマンコと尻穴を同時に責められて、絶頂するような変態なんだ。それを知ってもらえれば、いま以上に気持ちよくなれるぞ」
「そ、それだけはだめ♡ 絶対に、だめなんだ♡ んあっ、んへっ……♡ チンポ、チンポずんずんってくるっ。はーっ、はうっ。あたし、あたし……っ」
「くくくっ。ほら、一刀殿。気持ちのいい穴なら、こっちにもあるのだぞ? 存分に使ってやってくれ。私なら、たとえぶっ壊されようと、錦馬超のように文句は言わない」
後ろから責められて、翠が大量に液体を零している。潮を吹き上げているわけではなかった。
風呂の中で身体があたたまったせいなのか、我慢できなくなると翠は小水を洩らしてしまう。その淫乱な姿は普段の快活さからかけ離れていて、孫策の興奮を大きくするのだ。
「いくぞ、猫。奥の奥で、しっかり俺を感じるんだ」
「ん……お゙っ。くる、いきなり子宮がんがん突かれて、速攻でマンコいくっ……♡ あはっ、はっ、ははっ」
しっかりと引き締まった猫の中を、一気呵成に突き破る。
翠はまだ意識が朦朧としているようで、穿たれた穴から愛液を垂れ流していた。びしゃびしゃと床を汚す小水。一度決壊した堰が、簡単に修復されることはない。
「ふふっ。すごいことになっていますね、翠さん。ぱっくりと入口が拡がっていて、まだ一刀さんのおちんちんが中にいるみたいです」
「やっ、やらぁ……♡ んくっ、ひくっ♡ 月殿に見られてるのに、いくのとまんない。んあっ、ふひ……っ♡」
休憩用の椅子に据わっている月は、さながら見物客だった。
しばらく身体を休めては、まぐわうことを繰り返す。最初から動き続けているのは、自分だけだ。孫家の面々に鍛えられてきただけに、体力には自信がある。磨くことをやめたら、武器は武器でなくなるのだ。そうした意味では、無茶ばかりしてきた義母に感謝するべきなのか。
「出すぞ、猫。しっかり、蓋をしろ」
「あっ、ああっ。いいのくるっ♡ 一刀殿の熱い子種で、いかされてしまう。はあっ、あーっ、あっ、ん……っ」
肌と肌とを密着させる。猫の最奥が柔軟に亀頭を包んで、精液を胎内に取り込んでいっている。今度は自分の番じゃなかったのか、と期待していた翠は不満顔だ。
「少しだけ待ってくれ。ほら、翠にも」
「んっ……。あたしは、そんなの別に。ふうっ、はあっ……。あ、あたたかいのが、じんわり拡がってる感じがするな。これはこれで、悪くないのかも」
「えへへ。なんといいますか、私たちすっかり竿姉妹ですね。こうやって、価値観全部を壊していった責任、きっちりとっていただかないと。ですよね、一刀さん?」
月が近づいてくるのに合わせて、翠の中から男根を引き抜いた。眼の動きを合図に三人が跪く。三人の眼前にあるのは、汚濁に塗れた男根だった。それを、月が躊躇なく飲み込む。
雁首の溝に、舌が鋭く絡みついた。蕩けるような快楽かある。こうまでされると、身体以上に、魂がふるえるものなのか。
「おいひぃ。んぷっ、れちょ、じゅろっ。みなさんの味がして、とっても濃厚です。素敵なおちんちんに仕上がりましたね、一刀さん」
「あたしも、月殿。はあっ、すんすん……。ほんとに、すごい匂いになってるな。あむっ、れるっ……。こんなものが旨そうに思えてくるんだから、とことん変にされちまったんだって、自分でもそう思うよ」
「はははっ。われらのご主人様は、埒外の英傑にあらせられる。付き従おうとするなら、相応に常識を外れるべきだろう、私たちも」
陰嚢を口に含みながら、猫が真面目なことを言っている。
恋と飯の約束をしたばかりなのだが、しばらく出られそうにもなかった。
乳飲み子のように、月が尿道を吸い上げてくる。その双眸には、淫欲の炎が宿っていた。