討ち手の襲撃を退け、美羽の待つ本拠に孫策はたどり着いていた。ここまでくれば、黄祖も簡単に手出しはできないはずである。愛する美羽のためにと、七乃が有り余る知恵を動員して築いた城郭なのだ。それに、袁家の兵は多くが弱卒なのだが、七乃が美羽の護衛のためだけに用意した旗本だけは、別物だと聞いている。
滞在しているのは袁家の城なのに、帰ってきたという感覚があるのが不思議だった。七乃にどう仕込まれたのか、幼妻になったばかりである美羽の振る舞いは、意外とそれらしくなっている。何姉妹に確認したい事柄がいくつかあるものの、そちらは休息をしてからでもいいと思わされた。
美羽のきれいだった手と指が、自分の運んできた汗と戦塵で汚れてる。着けていた具足を外すところから、土のついた足を洗うまで。なにかに打ち込むことが愉しくなってきたのか、美羽は懸命に奉仕を続けていた。その横で、奮闘する主君の様子を見ながら悦に入った表情を浮かべているのだから、七乃の性癖は歪んでいるとしか言いようがない。
「直に、劉表とは戦をすることになるな。道すがら襲ってきた連中は、おそらく黄祖の配下だ。巻き込んだようなかたちではあるが、美羽の守りは任せたぞ、七乃」
「はいはい。ご主人様からのありがたーい命令なんですから、仕方ないですよね。というか、お嬢さまの護衛だなんてお願いされなくっても勝手にやることですし、そんなのわざわざいりませんってば。んー、それにしても、残念だと思いませんか? その場に居合わせたのが私だったら、きつーい拷問にかけて洗いざらい吐かせて差し上げたのに。首を刎ね飛ばすだなんて、甘ちょろいんですよ、一刀さんは。劉表だか黄祖だか知りませんけど、向こうが仕掛けてきたのなら、徹底的にやり返すのが筋ってものじゃないですか」
「こわい女だよ、おまえは。だからこそ、頼りにもなる」
「ふふーん、でしょでしょ? にぶちんな一刀さんにも、ようやく私の偉大さが伝わったみたいでなによりです」
口調こそ明るかったが、七乃はすべて本気で言っている。
それこそ、美羽に危険が及ぶことでもあったら、敵は果のない苦しみを味わうことになるのだろう。頭の切れる女という意味では同じだったが、冥琳や桂花とはかなり毛色が違っていのも事実なのだ。
足を洗い終えた美羽が、指の隙間まで布で丁寧に拭いてくれている。時折肌にかかる吐息がくすぐったい。それにも気がつかないほど、美羽は作業に没頭しているようだった。頭を撫でてやると、美羽がようやく顔をあげた。ひと仕事終えた女の顔つきである。勝ち気な翡翠色をした瞳が、今日ばかりはどこか大人っぽく、落ち着きのある輝きを放っている。
「うむむむっ。しかし我慢ならぬのは、主さまの従者という大役を申しつけてやったのにも関わらず、責務を投げ出したうつけ者どもなのじゃ。こうなれば、縁者という縁者を召し出し、市中引き回しにしたうえで素っ首を……」
「はははっ。そんなところに労力を割くくらいだったら、ほかにやるべきことがいくらでもあるんじゃないか、美羽」
「ほむ。そうなのかえ、主さま」
七乃の補助も受けつつ、真新しい着物に袖を通す。美羽の持ち物なだけあって、素材のよさは間違いない。
美羽の気まぐれに起こす癇癪も、自分のためだと思うといじらしく思えた。笑顔の七乃が、立てた親指で首を搔き斬る仕草をしてみせる。諸悪の根源は、間違いなくこの女なのだろう。
椅子に座った孫策の膝の上に、美羽が跳び乗った。
「まずは、調練のやり方を変える。呂布たちには、大将軍殿を長沙まで連れ帰ってもらうつもりだが、俺はしばらくこちらに残ろうと思う。問題はないな、七乃?」
「ふんっ。どうして、そこで私に話を振るんですかねぇ。美羽さまのお気持ち次第じゃないですか、そんなの」
「もちろん、妾は大歓迎なのじゃ。せっかく、主さまとも夫婦の契を結んだばかりでもあるしのう。そうじゃろう、主さま?」
向かい合わせに座っている美羽の顔を、そっと手でつかまえる。最近の流れから、なにをしようとしているのか、わかってきたようだった。慌てて両眼を閉じた美羽の唇。一度指でふれてから、自分のものを合わせた。
何度味わっても、ほのかに蜂蜜を想起させる甘みのある唇だった。中毒性があるというか、もっと欲しくなってしまうのである。薄いくらいの唇の肉。挟むように愛撫をしてから、引っ込んでいる舌を強く吸った。一瞬だけ、不機嫌そうにしている七乃と視線が交錯する。気にすることなく、孫策は美羽の身体をさらに抱き寄せた。
「あーあー。私はなにも見えないし、聴こえなーい。ですので、お嬢さまがへんたいふしんしゃさんになにをされても、助けになんてはいれませーん」
七乃のよくわからない宣言を聞きながら、美羽の豪奢な服を脱がせにかかった。いまいち勝手がわからずに、ちょっと手間どるくらいだった。
服の中で屹立した男根が、美羽の身体を押し上げる。脱衣に時間がかかった分、蕩けるような口づけは長く続いた。
「ぬぅ……。あんまりじっと見られると、いくら主さまといえど恥ずかしいのう。あっ、やあ、んふっ…ぁ」
平べったい胸を撫でつつ、鎖骨のあたりに唇をつけた。甘みのあった唇から転じて、少し塩気を感じる肌を舐める。美羽の反応は悪くなかった。段々と下に移動していき、かわいらしく尖った乳首を舌で転がす。
声。甘ったるい響きがあるくらいだった。興奮がかき立てられていく。美羽の幼い胸を責めながら、外に出した男根で秘裂を刺激する。温もりに包まれて、張りつめた先端が何度もひくついた。
「あっ、ああっ。わ、妾の身体で、主さまが興奮してくれておるのじゃな。ふひぃ、んっ……。あっ、主さまちんちん、びくってして」
「ふうっ、んっ、あんっ。み、美羽さまのあそこに、一刀さんのおちんちん、はいっちゃう。ふっ、うふふっ。あんなに太いの挿れられたら、お嬢さま泣いてしまうかも」
絡み合う孫策と美羽を観察しながら、七乃は自身を慰めている。助けに入るどころか、指が肌に食い込むくらい恍惚にふるえているのだから、ほんとうに救いようのない女だった。
美羽の垂らす甘美な蜜。亀頭全体に塗りつけ、入り口に密着させた。軽い尻を持ち上げる。七乃にも、挿入の瞬間をじっくりと見せてやることにした。緊張する美羽の耳を唇と舌で刺激し、結合を宣言する。
先端が膣口をくぐる。食い入るように見つめる七乃の眼の前で、美羽の処女を奪った。
「き、きておるっ。妾の奥にごりって、はひっ、ひぃ……。これが、主さまの、ああっ……」
「あんっ、んっ……。素敵です、お嬢さま。ああっ。あれだけきれいに閉じていたおまんこが、一刀さんのせいで裂けてしまいそうになって。んっ、んーっ、ふうっ。ゆびぃ、気持ちよくてとまりません。んあぁ、美羽さまぁ……♡」
七乃の下着は、愛液でびしょ濡れになっているのだろう。普段からしている手袋の先には染みができていて、時折膝をふるわせているくらいだった。
「はあっ、あっ……。ぬ、主さま、んっ。そんなに、奥ばかりいじめられると、妾ぁ……」
「ン……。子を孕んでくれるか、美羽。袁家と孫家とを真に繋ぐ、俺たちの子だ」
「むっ、んうっ……。さ、左様なことをいまさら尋ねるとは、主さまも大概痴れ者じゃのう。妾の良人は孫策、お主ただひとりなのであるぞ。わかったのならさっさと、はっ、あひっ……♡」
美羽の小さな尻を両手で鷲掴みにして、子袋の入り口だけを擦るように徹底して責め立てた。指に跳ね返ってくる感覚が心地良い。狭い膣内は締まりが激しく、火のついたいまの自分にはちょうどいいくらいだった。
椅子の軋み。突き上げるような動きは、はじめての美羽には負担がかかりすぎる。ほどよく抑えつけ、年長者として交合の愉しみを伝える。
気が向けば互いに求め合う。子を孕めとは言ったが、そうした関係性を築けるのが一番なのだと孫策は思った。気持ちに昂りのある時だけではない。相手を思って交われば、心にある苦しみをぶつけることもできる。
「大切にさせてくれ、美羽。考えていた以上に、俺はおまえのことが好きなようだ」
「は、はえっ……? んっ、んあっ、んっ、ぬしっ……、はうっ」
美羽の軽い身体を抱きかかえ、机の上に寝かせた。きゅう、と膣肉が切なく男根を締め上げてくる。ゆっくりと熱を伝えるように腰を動かすと、美羽はなだらかな胸を反らせた。
嬌声が洩れる。当然のように、二人分だった。美羽がかわいらしく喘いでいる様を見て、七乃も限界に近づいているようだった。床に、愛液の落ちた痕跡がいくつかできている。
「はあーっ、んっ。一緒にいきましょう、美羽さまっ。一刀さんのおちんぽで気持ちよくなってるお姿、愛らしすぎて私もう我慢できません」
「へっ、はっ、えっ……? ぬ、主さま、あっ、んあっ。七乃め、いったいなにを言って……、あんっ、んっ、ふえぇ……♡」
「私のことなんか、無視していただいて結構ですから。たくさん種つけしてもらっている美羽さまを見ながら、んくっ、あーっ♡ 甘いき、いいっ……♡」
少しも自重するつもりのない側近だった。美羽が七乃に気を取られる前に、内側からの刺激で意識をもどす。お望み通り、最後は中で果てることしか考えていなかった。
精液がのぼってきている。腰を小刻みに打ちつけ、美羽をさらなる高みへ導こうとした。奥の奥で射精する。小さな膣だから、すぐにあふれてしまうことだけは間違いなかった。
「あっ、くるっ、きちゃう。一緒、一緒に、美羽さま……ぁ♡」
「な、なんなのじゃ、これっ。あうっ、んっ、は……っ、うっ。主さまのおちんちん、どんどんふくらんで。これっ、んっ、射精? このあたたかいのが、主さまの子種なのかえ?」
宙空を彷徨う美羽の両手。指を絡ませながら、下腹部の熱を送り込んでいく。
自然と、唇同士がぶつかった。美羽がかわいく舌を出し、深い交わりを求めてくる。窮屈な穴で搾られながらする甘い口づけは、極上の味だった。
「んっ、んふふっ。気持ちのよいものじゃのう、主さまよ。ぼんやりとしていてよくわからぬが、妾のあそこもよろこんでおるようなのじゃ。んっ……♡」
「世の中には、こうした快楽もあるということだ。また付き合ってもらえると、嬉しい」
「これからも、たくさん教えてたもれ。気持ちのよいことは、妾も大好物であるからのう。んあっ、むっ、んんぅ……♡」
全裸でほほ笑む姿を見せられたせいか、埋没したままの愚息がびくりと反応してしまう。腰を軽く揺すると、奥が敏感になっているのか美羽が身体をふるわせた。
「んふふー♡ お嬢さまの処女喪失を無事見届けることができたので、つぎは私も。絶倫の一刀さんには、旅の疲れなんて関係ないですよね?」
端からそのつもりだったのか、興奮気味の七乃が服を脱いで後ろから抱きついてくる。
「だったら、まずは掃除をしてもらおうか、七乃。美羽には、少し休憩が必要だろう」
「はーい。はあ……。いくら美羽さまの旦那さまだからって、命令に従ってあげてる私優しすぎると思いませんか? あむっ、んっ、じゅるる。ねっ、そこのところどうお思いなんですか、一刀さん?」
「いいから、黙って舌を遣え。ほんとうに悪い女だな、おまえは」
「ふふーん。お褒めの言葉、ありがたく受け取っておきますね♡」
従順になって膝をつき、汁で汚れた男根を七乃が咥える。丹念な舌の絡みつきは、愛情すら感じさせるものだった。