FGOなんとなく書いてるR-18シリーズ 作:クリスマスプレゼントだろ!!
恒例のヴリトラさん召喚祈願小説です。
・時系列は一部の後で、ぐだ男のキャラも他とはやや違います。
また、書いてる当時は本編が途中だったのでヴリトラもキャラが違うかも知れませんが、あくまでここでのキャラクターです。
「思い返してみたら、わえ……インドラを倒してたかもしれん」
「倒してませんよ、と言うか毎回負けてたでしょ」
珍しく周回も何の予定も無い休日。マイルームで一人グータラしていると、ノックもせずに勝手に入ってきて俺のベッドを占拠したヴリトラが、自分で改竄した記憶を思い語っている。
それを指摘するとヴリトラは、むぅと口を膨らませると、ベッドから追い出されて仕方無くその隣で真面目に机に向かっていた俺にジト目を飛ばしてきた。
「暇だー……。せめて人理の修復が終わる前に召喚されていれば……。わえ、召喚されてからほとんど金の腕みたいなナマモノしか相手にしとらんのだが」
もうすっかり周回要因が板についたヴリトラさん。キャスターのアルトリア(通称キャストリアちゃん)と一緒に編成すると非常に強くて周回がはかどっている。
「そもそも人理を修復したのにどうしてわえを呼んだのだ。もう戦力など必要無いだろうに」
「まだ俺たちの戦いは終わってませんよ。亜種特異点とか…………その他トンチキ特異点諸々、やることは多いんです。だから人手も多いに越したことは無いんですよ」
エリちゃんとか毎回ハロウィンになると自分の城をとんでもない事にしてるし、夏になるとジャンヌ・オルタとマンガ作ったりしたし、クリスマスはアルトリア・オルタ達とプレゼント配ったり……何が起こるのかこっちも全く分からないから、まぁ色々と楽しませて貰ってます。
すると、何故かヴリトラが訝しげな顔をしだした。
「……よくよく考えると、今発生してる特異点のほとんどはここのサーヴァント達が原因なんじゃよな? それを同じ陣営の貴様が行って解決するって……」
「それ以上は言っちゃいけない」
マッチポンプとか言わない。
カルデアが全ての元凶とか一番言っちゃ駄目だから。今、ダ・ヴィンチちゃんが委員会に提出するために作ってる資料だって、かなり修正が入っている。
この前も、自分が提出したレポートを見た職員さんが「チェイテピラミッド姫路城……? は……?」って、もの凄い困惑顔で他の職員の皆と頭抱えてた光景は今も気の毒に思えてくる。
「今年のサンタは確かカルナさんだっけ……」
「あの小僧か。まぁ、同じ出身とは言え、接点も今まで全く無かったしの。今回もスルーで、どうせインドラの息子とかも絡んで来るだろうしな」
すでにヴリトラは今回のイベントにも無関係を決め込んでいるが、実際はどうなのだろう。出身が同じカルナがサンタに選ばれたのだから、彼女にもスポットライトが当たるかも知れない。
もしかすれば敵側でラスボスになっている彼女がいる可能性は大いにある。そうなった場合は、自分自身対もう一人の自分と言う、カルデアではよく見慣れたかなり奇妙な構図が見られるかも知れない。
「て言うか、暇とか言っといて自分からスルーって。久しぶりに暴れられるかも知れないんですよ? 最近全然参加してないじゃん」
「いざ動こうと思うと、何故か体がだるくなって言うことを聞かなくなる……。まさか、これもインドラの呪い……」
「それアルジュナ達の前では絶対言わないでね」
ただでさえ他のインド勢とは微妙な仲である。
そんな事を言ったが最後、カルデアで第2次クルクシェートラ大戦が勃発するのは目に見えている。
「あぁ、暇だ。本当に暇だ。でもここからは動きたくない……居心地が良すぎる。……水を奪うのなら少しはやる気が出るんだがなー」
そう言って暇を持て余したヴリトラはチラチラと金色の瞳で視線をこっちに送ってくる。水を奪うと言う行動は、もはやヴリトラと言う神にとっては本能に近い。
「また? エミヤとパールさんに止められるのがオチだろうけど」
以前に一度、ヴリトラがカルデア施設内の水という水を奪った事があった。しかし、ここは古今東西の英霊とその他大勢が集まっている魔窟カルデア。
本来なら壊滅まっしぐらだが、カルデアを代表して共に一念発起した料理の鉄人とインドの女神にあれこれあって撃退されたヴリトラは、今では水飲み場の水道を暇つぶしに使えなくすると言う何ともしょうもないが割と迷惑な悪事に収まっていた。
「あの者たちの話しはやめよ。今でも思い出すんじゃ……クラス相性とかガン無視じゃったからな、あやつら」
いつもはピン! と元気に立っていた尻尾が元気なく垂れ下がっているあたり、相当なトラウマだったのだろう。
なんせ解決してから少しして「助けてくれマスター! 彼奴らがわえを夕餉の材料にしようとするんじゃー!」といきなり部屋に踏み入って来て、しばらく出て行かなかったくらいだ。
あれも思い返すと結構愉快な話しだったが、あの事件が無ければヴリトラと俺はこうして気のおけない仲のように話す事も無かっただろうと思うと、ヴリトラには悪いが簡単には嫌な思い出とも言い切れなくなる。
「ていうかヴリトラ、そろそろ俺、休憩したいんだけど」
「そうか、ご苦労だったな。うむ、存分に休むと良い。何なら休憩ついでに食堂に行って、パンでも買ってこい」
「いや、俺もう寝たいんだけど」
時刻は深夜を少し過ぎたところ。こんな時間帯に食堂は空いてないし、なんなら見廻りもいる。
さっきまで書いていたレポートも終わった事だし、いい時間だからそろそろ寝ようと思ったのだが、長年愛用の俺のベッドは今は金髪褐色のへびっ子美少女が占拠している。
一人用のベッドだが、二人で寝る分には余り窮屈しない大きさではあるものの、今は一人でゆっくり体を休めたかった。
「どいてよ、俺のベッドだよ」
「は? わえのだが?」
何言ってんだコイツ、みたいな目を向けられてはいるものの、何言ってんだコイツとはこっちの台詞である。今彼女が寝転がっているのは間違いなく俺のベッドで、完全に不当占拠されている。
「このベッド……わえの使っとるベッドに似とるのぉ。これ、わえのベッドではないか? ウヌが盗んだのか?」
そりゃ、マイルームのベッドは全部おんなじですから。
息を吐くように理不尽な事を言ってくるヴリトラ。こっちを見てニマニマ笑っている辺り、完全に確信犯である。
いつもなら大人しく身を引いている所だが、これ以上許すと際限が無くなる恐れがあるので、今回ばかりは俺もいつものお人好しマスターでいる訳にはいかなかった。と言うか今すぐに寝たかった。
「どうしてもわえを追い出したいのなら、ホレホレ…………わえに床で勝ってみるといい。キッヒッヒ」
そう言って、チラチラとこちらを挑発するように胸元の際どい辺りをめくりあげるヴリトラに、俺は「そうか、今日はそういう趣旨か」と納得した。
そっちがその気なら、こっちも受けてたとうじゃないか。寝る頃には倍加して疲労が増えてそうだが、それは気にしない事とする。
「お、やる気か? キッヒッヒ、前の時も貴様はいい声で鳴きおったからのぉ……。わえが今日も精魂尽き果てるまでよがらせてやろう」
蠱惑的な顔で自慢げに言ってはいるが、実際のところ今の今までヴリトラが俺に寝床で優位に立てた試しは無い。
この前なんて絶頂を何度も寸止めされて散々鳴かされたくせに、そこのところも都合よく改竄されているのかも知れない。完全に虚言癖の邪竜である。まぁ、竜の誇りなんてエミヤとパールさんに折檻された時に抜け落ちたのかも知れないが。
なんて事を考えつつ。服を脱いで黒いインナーシャツとパンツだけになると、ヴリトラはそのままの格好で仰向けになってこっちを迎え入れる体勢になっていた。そして俺は今更躊躇する事もなく、情欲に濡れた蛇のいる寝床へと入っていった。
「ん、ちゅ……んむぅ…………あっ…………」
まず最初にヴリトラが求めてきたのは、互いの舌を絡め合うほどの深いキスだった。粘液が触れ合う音と共に相手の匂いを至近距離で感じる事ができ、俺たちはこうして行為に没頭しだす。
自然と二人の顔が近づき、ヴリトラの端正な顔つきが視界いっぱいに広がる。金色の瞳は細められ、その奥には内から燃え上がるような情欲が覗いていた。
「んっ…………なんだ、もう終わりか」
ある程度までやると俺はくっついていた舌を切り離し、もっとしていたかったのかヴリトラはやや不満げだった。
「ゴメン、もっとしたかったの?」
「そんな訳あるか! がっつきおって! わえを屈服させるつもりだろうが、そうはいかんぞ!」
気勢を上げるヴリトラだが、舌だけでなく今や彼女の褐色の長い腕脚は俺の身体に蛇の胴体のように巻き付いている。全身を使って相手の体を求めているようで、現在触れ合ってない部位と言えば顔くらいなものだろう。
「そっか。じゃあ、次はこっち行くからね」
「っ! んっ、はぁ…………う、む、良いだろう……」
真っ黒な装束をめくり上げ、片手を衣服の下に入り込ませて乳房に触れる。程よいサイズのモノが掌にすっぽりと収まり、根本から愛撫していくとヴリトラはプライドから一人の男に良いようにされるのが嫌なのか、口を真一文字に結んで声を必死に堪えてようとしていた。
「〜〜〜〜ッ! ぁっ……! ん、ん〜〜〜〜っ! ぁあ…………!」
しかしそれが逆に、口の隙間から僅かに漏れて来る喘ぎ声と上気した赤い顔が、俺の中の獣欲を煽ってくる。辛抱たまらず、手持ち無沙汰だったもう片方の手で今度は反対側を衣服の上から愛撫していく。
すると、ヴリトラの口から漏れる声はさらに大きくなった。
「あっ、あぁっ……んぁっ! はっ、はぅんぅ!! やっ、やめよ、胸を、これ以上……!」
限界が近くなったのか、眦に涙を溜めて口から涎を垂らし、ヴリトラは俺にそう懇願してきた。残念だが、ここまで来てもう止まるつもりは無い。すでにヴリトラの体も昂ぶっているし、ここでそれを発散させない手はない。
もう十分に乳房もほぐれたところで、俺は衣服の下と上から直接と間接で同時に、中央で屹立した乳頭を軽く挟む。
その瞬間にヴリトラの身体はベッドの上で一段と大きく跳ね上がり、ガクガクと足のつま先から頭まで全身を震わせる事で絶頂による快感を表現する。
「あ、あぁ、あっ、あぁっ……! ……んあぁぁぁ──────―……」
我慢できずに達した矯声が、ヴリトラの喉の奥から出てくる。そして、くたぁとベッドに力無く横たわると、ヴリトラは潤んだ瞳でこちらに目配せしてくる。
その意図を汲み取った俺は、再びこちらから顔を近づけ、今度はできるだけ優しく啄むようなキスを送ってあげる。するとヴリトラも反応し、積極的にこちらの唇を求めてきた。
「ん……ねぇ、そろそろ良いかい?」
「ぷはぁ…………ああ、構わん、やってくれ……」
そう問いかけると、ヴリトラは最初の勢いから一転してしおらしくなり、今は期待した瞳で見られながら俺は彼女の下半身を脱がして裸にさせていく。
外に晒され、無防備になった彼女の恥部は明るい部屋ではテカテカと濡れていた。褐色の下腹部の中心には、赤黒い肉の詰まった穴があった。
「じゃあ、ほぐすよ」
「う、ん…………」
周囲を触る必要も無いくらいに濡れていたので、俺はそのまま濡れぼそった穴に、人指し指をゆっくりと沈めていく。いつでもできるよう相手を傷つけないために常に爪は切ってあったので、今のところ彼女が痛いと声を上げる事は無かった。
「っぁ、っあぁっ……ああぁっ~~~~……!!」
温かく柔らかい肉の壁に指が半分ほど包まれたと思いきや、急に強く指が膣壁に締め付けられた。
一際大きな声を上げたヴリトラの顔を見ると、その顔は今や涙と涎と羞恥に濡れていた。
俺はそんなヴリトラをからかうためと、恥ずかしがる彼女が可愛くて、つい意地悪な事を言う。
「またイッたの? 我慢できなかったの?」
「う、う、うるさいうるさい! 調子に乗るなよ人間! この程度でわえが簡単に屈服すると思うなよ!」
そう言って気炎上げた彼女は、サーヴァントの力に任せて俺の身体を押し倒し返そうとする。だが、ここまで来たんだから、最後までこっちが責めたいと言う男のプライドがあった。
ここで力で押し返すつもりも勝とうとも考えてはいないが、挿入したままの指を軽く曲げると、小陰を擦ったのかヴリトラの健康的な褐色の肢体がまたビクリと跳ね、そのまま冬眠中の蛇のように体をくねらせて大人しくなる。
唯一その眼だけはこちらを睨んでいたが、その奥にある次の快楽への期待までは隠し通せていなかった。
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅぅ…………」
上気した顔で、完全に力が抜けた身体で、そして濡れぼそった性器で。自らの興奮を最大限に表現するヴリトラの体は、行為の以前よりも断然に蠱惑的で、今すぐにでもむしゃぶりつきたいほどに魅力的だった。
俺も素早く上下の服を脱いで完全に裸になると、さっきからインナーパンツを突き破らんと屹立する先端の濡れた肉棒を、同じく濡れたヴリトラの穴にあてがった。
「あっ──────!」
肉棒の先端が触れた瞬間、ヴリトラの体がまた跳ね上がる。毎回体を重ねる度に、彼女の感度は段々と高くなっていた。
嫌がっている様子も無いので、そのまま指の時よりもゆっくりと赤黒い肉棒を火傷しそうなくらいに熱い膣の中へと挿入していき、ついに膣の奥深くの子宮口までコツンと先端があたって、根本まで埋まったところで俺は腰を止めた。
「……く、これ、くらい…………!」
「我慢しなくても良いよ」
「我慢など、しとらん……っ!」
ヴリトラの中で俺の半身がピクリと動くと、それに連動するように彼女の体もまたピクリと反応した。このまま敏感になった体に激しく快楽を打ち付けようものなら、たちまち彼女のなけなしの理性は崩壊し、彼女の中の尊厳も完全に破壊し尽くされる事だろう。
だが、今回はそんな事はしない。いくら何でもヴリトラを壊すような真似はしたくなかった。彼女の側からそうしてくれと言うなら話は別だが、お互いに快楽を得て尚かつ愛を確かめ育む事こそが性行為と言うものだろう。
今回のもお互いにそれを確認し合った上で、この行為に及んだのだから。
「…………大丈夫だから。体の力を抜いて、俺に全部委ねて、ヴリトラ」
「…………フン。そのような甘言に惑わされると思うたか? わえは貴様に壊されるような女ではないわ。好きなだけやりたいようにやれと言いたい所だが、まぁ、お前に免じて今日は譲ってやろう」
あの、そう言いながらさっきより手足が体に絡んで来てるんですが。しかも尻尾の方もさっきからえらいブンブン動いているんだけど。
しかし、それは決して口で指摘しない。男なら行動で示してなんぼだろう。
「じゃあ、お言葉に甘えて……。行くよ」
「ああ、来るのだ、マスター…………わえを、食ってくれ。それこそ蛇のように」
合意を得たところで、俺は刀身をゆっくりと中ほどまで引き抜いた。逃さんとばかりにヴリトラの肉の壁が絡みついてきて、こちらを射精させようとするが何とか無様を晒す事なく堪えられた。
「あっ、あっ、あぁあ…………っ!」
そしてまたゆっくりと、出ていった半分を再度挿入していき、こつんと奥に届くまで腰を深く沈めた。
それを何度も何度も繰り返していき、お互いに一番良いポイントを探り当てていく。
「ひぃ! あぁっ、んんぅっ! ……そこは、やぁっ……んあぁっ! まて、いくっ……あぁっ! いくぅ……ふぅ、あぁ……」
ヴリトラは深くゆっくりと穿たれるのが好きなようで、奥のやや上の方を強く押し上げると矯声を大きくしていく。
それと共に膣の収縮も激しく回数を増していき、今にも尿道から何かが噴出しそうだった。
「あぁぁんぅ! ……ますたぁっ……キス……きしゅしながらぁ…………!」
それでも先に限界が来たのか、ヴリトラは自分の好きなキスを俺に求め始める。
ぐしょぐしょになった彼女の顔はこちらを萎えさせる所か、自分のモノでこれほど気持ちよく乱れている事実に嬉しくなり、一気に正常位の状態からさらに体重をかけてヴリトラに舌を伸ばして絡みつくようなキスをする。
「ん〜〜〜〜っ! ん────! あぁ、ますたぁ…………ますたぁ…………!」
「……ッ、ヴリトラ……!」
乞うようなこちらを求める声に答えるように、俺もヴリトラの名を呼ぶと同時に、俺たちはお互いにほぼ同じタイミングで絶頂した。
「あ、あぁああぁ────ッッ!!」
膣の収縮が最大限に達したところで、俺も白濁とした水を彼女の中へと勢いよく注ぎ込んでいった。
しばらく射精は止まらず、ヴリトラが絶頂した後も彼女の中で肉棒は暴れ狂っていた。これが出し終わればもう今日は再戦することは出来ないだろう。
その様子を、膣から溢れた精液を指ですくったヴリトラは、彼女にしては珍しい慈愛に満ちた目で見ていた。
「あんっ…………ふふふ、また跳ねたな、この暴れ馬め」
指についた精液をぺろりと舐め取り、膨らんだ下腹部をさらりと撫でる。まるで胎の中にいる我が子を愛でているかのようだ。その扇情的だが女性らしい母性ある姿を見て、再度俺の半身がその元気を取り戻した。
「んっ!? な、待て! まだするのか!?」
半分力を失っていたものが急に硬さを取り戻したのだから、ヴリトラはさぞびっくりした事だろう。
しかし、勃ってしまったものは仕方が無い。しかも愛する女性の中にいるのだ。動かない訳にはいくはずも無く。
ヴリトラの軽い体を持ち上げると、彼女を正面から抱えたままあぐらをかいて座るような体勢になった。これによりヴリトラの身体を抱き締めやすくなり、彼女の体重も合わさって肉棒もさらに奥深くに突き刺さる事になる。
「もう一回したいんだ。駄目?」
「そ、それは…………ええい! そのような瞳で見つめてくるんじゃない! 今更になって断ったりせん! ただ…………」
「?」
途端に妙に歯切れが悪くなるヴリトラ。
どうかしたのかと問いかけると、ヴリトラは褐色の肌を真っ赤にして、俺の上でもじもじしながら恥ずかしそうに、その言葉の続きを口にする。
「その、あ、頭を、撫でながら…………シてくれんか……?」
──不意にも、ドキリとした。上気したあの蠱惑的な表情のまま、恥じらいつつも彼女がしてきた要望は何とも可愛らしく、そしてこちらの欲望を意図せず煽るのには十二分に効果があった。
「マスター…………? あっ、あぁっ!?」
不思議に思ったヴリトラが心配そうに俺を呼ぶが、正直もう答える余裕は無い。
自分の上で何回も彼女を跳ねさせ、そして何度も彼女の一番好きなところを強く突いていく。二回目なので結構持つかと思ったが、今はいつでも射精できそうなくらい昂ぶっていた。
「そ、そんなに、急かすなっ! …………ああ……っ! うぁああっ!」
一回目よりも激しく、そして何度も深く小突くようにして。彼女の弱点を何度も責め立てると共に、自分の射精欲を高める。
だから俺は、射精してしまわない内にヴリトラの要望に応えようと、彼女を抱きしめていた腕を彼女の頭上へと伸ばしていく。
「あんっ、あんっ! やあぁんっ! あっ、あぁ────ッ!」
それに気づいたヴリトラは、激しく乱れながらもぎゅっと強く目を瞑り、俺に頭を撫でられるのを待っていた。
一方の俺は、優しくできるかどうかが分からないでいた。ヴリトラの中は熱く包むようで気持ちよく、今にも力を抜けば射精してしまいそうだった。その状態で果たして彼女を傷つけずに優しくしてやれるだろうか、そんな考えがずっと頭を巡っている。
かと言って、何もせずに行為を終えてヴリトラの期待を裏切る訳にも行かない。意を決して、ゆっくりと、彼女の頭髪に触れていく。
「ッ────―!」
ヴリトラの髪は信じられないほど軽かった。指で触れれば容易く掻き分けられ、世の女性が羨むことだろう。それに柔らかく、そして汗で濡れている。
俺はそのまま頭のてっぺんから下にかけて、ゆっくりと髪を梳かすようにして頭を撫でていく。耳元ではヴリトラが矯声の合間に悩ましげな声を挟んでいて、それが興奮を煽ると共に気持ちよくなってくれている事に俺は安堵する。
「ふぁ……マスタぁ…………あんぁ、ぅく……ぁあっ…………はあぁっ…………ああっ! ま、ますたぁ……んむぅ……」
「…………っ……」
腰を打ちつける度に広がる肉の打擲音と、ぴちゃぴちゃと言う水音が、余計に二人の情欲を煽ってくる。次第にどこからどこまでが自分の体で、どこからどこまでがヴリトラなのかが分からなくなる不思議な感覚に陥ってくる。もう俺もヴリトラも、いつでも達せるくらいに限界が近かった。
「ヴリトラ……っ! だすよっ!」
「ッ! ああ、マスター! わえに……わえの中を満たしてくれぇッ……!」
やがて、二度目の絶頂がやってきた。
ヴリトラの腟が律動と共にまた強く肉棒を締め付け、そして俺は根元まで深く突き刺すと、そのままヴリトラに一拍遅れて射精した。
洪水のように出てくる精液に、俺はすべてを受け入れてくれたヴリトラの髪を繰り返し撫でながら、頑張った彼女を労った。
ヴリトラもそれに応えるように抱き締める力を俺が怪我しない程度に強めてくれて、互いの温もりで俺たちは愛情を再確認した。
長い長い射精が終わった後も、しばらく俺たちは挿入した状態で抱き合ったままだった。
ようやくヴリトラの方が「疲れた」と言って肉棒をぬいて俺から離れると(頭を撫で髪を梳くのだけは止めないように釘を刺して)、二人揃って狭いベッドに寝転がる。
人間離れした美しさを持つ彼女の顔が自分の目の前て微笑んでいる事が、今でも信じられない。しかし、さっきまでの抱擁の感触と神秘的な髪の質感、そして自身の下腹部を優しく包んでくれていた熱が、目の前の彼女が現実のものだと教えてくれる。
「……もうすぐ、クリスマスだね。ヴリトラは始めてだから、きっと忘れられない思い出になるよ」
「……ここに来てから一日とて忘れた日はないわ。無論、できれば忘れたい思い出はあるがな」
「まだ根に持ってたの? 食堂に行くのも一苦労じゃない?」
こうやって行為の後には、何気ないピロートークをするのが俺たちの習慣だった。時刻は既に深夜を過ぎ、ヴリトラとはこのまま朝まで同衾する事になるだろう。
すると不機嫌に口を窄めたヴリトラは、ずい、とこっちに顔を近づけてくる。長い金の睫毛が相変わらずかわいい。
「貴様の言ってたクリスマスとやら…………あのシヴァ神の伴侶が参加しないのであれば、わえが参加してやるのも吝かではない」
「パールさん? どうだろう、カルナさんがサンタになったしなぁ。無関係ではいないと思うけど、サンタカルナさんを見て微妙な顔してるアルジュナに女神としてアドバイスするくらいで後は静観する、見たいな?」
「おぉ……やけに具体的だな…………まぁ、どちらでも良い。元より神の考えなど人間に推し図れるはずもなかろう」
ヴリトラが珍しく行事に参加すると聞いて、こっちは真剣に考えたのに本人に引かれるとは如何に。
でも当たらずとも遠からずっぽいんだとは思っている。インド組は一見関係は複雑で面倒だが、役割とか立場とかははっきりしてるはずだ。
「でも、ヴリトラの考えてる事は最近分かってきたよ」
「はぁ? キヒヒ……マスターとは言え、人間ごときにわえの考えが読める訳が……」
「ヴリトラって、良いところ責められると毎回キスねだってくるよね。分かりやす過ぎなんだけど、まぁ、それがめちゃくちゃ可愛いんだけど……」
「ハ、ハァ……!? キ、キスなんてねだっとらんが? わえの前で嘘をつくなど、とんでもないマスターじゃな! まったく!」
顔を真っ赤にして金色の瞳を白黒させながら、嘘と言うよりもツンデレるヴリトラちゃん。可愛すぎて頭を撫でていた手を思わず速めてしまう。
「や、やめよ! 頭を撫でるなぁっ! こらぁ……っ!」
そんな嘆願が俺の耳に入るはずも無く、俺はただひたすらヴリトラを相手に朝まで彼女の頭を撫で続けたのだった。