FGOなんとなく書いてるR-18シリーズ 作:クリスマスプレゼントだろ!!
※前作の「伊吹さん、いい加減、禁酒しない?」とは別作品です。
「どけ!!! 俺はお兄様だぞ!!! ポルクスから離れろ人間!!!」
「兄様ぁ!!!」
「グワアアァァァァァァポルクスゥゥゥ!!!?」
俺の目前で見事な背負い投げが披露される。兄のカストロをあらん限りの力で地面にぶん投げるのは、その妹のポルクスだ。背負い投げによって生じた振動と鈍い音が、カルデア中に響き渡る。
俺は肩を上下するポルクスの後ろから恐る恐ると覗くと、投げ飛ばされたカストロは大の字になって、白い廊下の上で死にかけの蛙のみたいに震えていた。
「兄様…………いい加減にして下さい! たかだかマスターと一緒に歩きながら話していただけではありませんか!」
「し、しかしポルクス……そいつは……!」
「人間だから、ですか!? 兄様のお気持ちは分かりますが、彼は今やサーヴァントである我々のマスターです! 最低限の礼儀をとは言いませんが、せめていちいち突っかかるのを辞めてください!」
片割れのディオスクロイ・ポルクスは怒り心頭と言った様子だ。いつもは今のように暴走するカストロを口で宥めて落ち着かせていたのが、最近ではある事情から今のように実力行使に及ぶ事が多くなった。
「そいつは、お前を無理やり手籠めにしたのだぞ!?」
「兄様ぁ!!!」
倒れた状態のカストロに今度は腕ひしぎを敢行するポルクス。往来の場だし流石に止めようと思ったが、アベンジャーと見紛う程の烈火の怒りを見せるポルクスを見て、止めるのを躊躇してしまう。あれ、復讐者霊基が混じってるのって兄の方じゃなかったっけ。
やがて、一際鋭く悲鳴にならない悲鳴を上げたカストロは、ついに気を失ったのかぐてりと頭部を力無く地につける。
「ハァハァ…………全く…………兄様は」
カストロが気絶したのを確認し、技を解いて立ち上がったポルクスは、怒りと羞恥心で顔を真っ赤に染めていた。露出が多く、肌の色が白いだけに余計に赤が目立つ。
そんな見るからに触れると火傷しそうなポルクスに、俺はとりあえずと声をかけた。
「えと、ポルクス?」
「え、あ、は、ははい! 兄がいつも失礼しました! マスター! ええっと、これは……………」
やっと冷静になったのか、ポルクスは頭を下げてからオロオロしだす。俺がカストロが目の前で粗相をした事を怒っていると思っているのだろう。
敬愛する兄が不敬を働いたのが申し訳ないのか、しかし謝罪させようにも、今回はその兄は彼女がたった今気絶させてしまった。
「気にしないでよ。とにかく、このままには出来ないから気絶したカストロを部屋に運ぼう。騒ぎを聞きつけて婦長がやってくるともっとややこしくなるから」
「わざわざすみません、マスター…………」
特に彼女に非がある訳でも無いのだが、ポルクスは目に見えて落ち込んでいた。
もしかして、まだ先のカストロの手籠め云々の発言を気にしているのだろうか。
「大丈夫、俺は全然気にしてないから、ね?」
「! ……はい。ありがとうございます」
そう言うと何とか笑顔に戻るポルクス。その花咲くような美しく元気な笑顔に、俺の顔も釣られて笑顔になり、俺達の間に和やかな雰囲気が流れる。
暗がりで力無く気絶しているカストロを二人がかりで担いで運んでいるという、犯行現場そのものな状況なのに。
「カストロの部屋はあっちだよね? まだキーは持ってる?」
「はい、捨てる訳にもいけませんし。とっととこの莫迦……コホン、この愚兄を部屋に寝かせてやりましょう」
「う、うう、う…………ポ、ポルクス……………」
呻くカストロが傍にいるのに、気絶しているのを良い事にポルクスはニコニコ笑いながら容赦のない言葉を使う。俺は背筋が冷たくなるのを感じた。
さて、先のカストロの手篭め云々の話だが、これは一部事実である。あくまでも一部なのだが、結論から言うと俺とポルクスが懇意な関係であるのは確かだ。
『俺と、付き合ってください』
発端は、バレンタイン。彼女からのプレゼンを受け取って、俺は思わず目の前のポルクスに告白してしまった。断られるのは覚悟の上だったが、返事は何とイエス。めでたく、付き合う事になった。
避けられない事として、その後カストロにも報告したが、やはり苛烈な猛反対を食らった。
最初は言われるがままでいたが、その内に俺も黙ってられずにポルクスと一緒に口論し、危うくカストロが剣を抜きそうになった所で、先手を取ったポルクスがカストロを組み伏せた。
その時の妹の意思の強さについにカストロは根負けしたのか、「二度と顔を見せるな」としつこく俺にだけ言って、何とか許してもらったと思った。
そしてその日の夜、俺達は日付が変わらない内に早速初夜を済ませたのだが、それがいけなかった。
翌日、それを何かで知ったカストロは、昨日を遥かに超える憤怒を持って俺の胸ぐらを掴み上げてきた。幸い昨日の事もあって刀傷沙汰寸前には至らず、ポルクスの右ストレートが見事に決まった事もあって騒動はすぐに落ち着いたが、その様子をカルデアの一部の人達に見られたせいで、俺達が付き合っている事がにわかに広がった。
カストロは妹の意思を最優先するし、あれでも律儀な男である。無理やり俺達の仲を引き裂くなどはしないものの、それでも自身のシスコン魂を抑えられないらしく、俺とポルクスが一緒にいる所を目撃しては先のように絡んできて、結局ポルクスに制裁を食らわされている。
まぁ俺も鬱陶しいとは思いつつも、先のカストロの手籠め云々の話を聞くと、告白した興奮と雰囲気に流されて、その日の内にポルクスと行為に及んでしまったのは少し性急過ぎたかな、と思わなくもない。
しかし、ポルクスと付き合う事自体には、俺が微塵も後悔が無いのも確かだ。恫喝された程度で揺らぐような覚悟で、彼女に告白などしていない。
「マスター、兄様をベッドに」
「はいよ」
そうこう考えている内に、カストロの部屋に着く。元はディオスクロイ兄妹の部屋だったのだが、ポルクスが俺の部屋で寝泊まりするようになって、カストロ専用の部屋になった。二つだったベッドは普通の個室の同じ一つになり、代わりに俺の部屋に大きめのベッドが誰かの手で設置された。
ベッドに寝かされたカストロは「クソ……にん、げんめ…………」と魘されていたが、ポルクスはスルー。おっかない笑顔が恐かった。
「マスター、重ねて申し訳ありません。兄には起きたらキツく言っておきますので」
「お手柔らかにね……」
カストロの明日はどっちだ。俺は目の前の義兄に内心で合掌した。
ふと、心做しかカストロの魘され方が一層酷くなったように見えた。そんなに俺にお義兄さん呼ばわりされるのが嫌だとは、神代のシスコン恐るべし。
「全く、兄様は見境がなさすぎるのです……。この前なんて、食堂で一緒のものを頼んだだけで、マスターに言いがかりをつけて来ましたし……」
カストロを運び終えた俺達は、深夜になって灯りが消え、真っ暗になった廊下を並んで歩いていた。
普通なら心細いが、ポルクスと手を繋いでいるとそんな事はどうでも良くなり、ただ部屋に着くまでお喋りに夢中になれる。例えそれが世間話ではなく、身内への愚痴でもだ。
「それだけポルクスが心配なんだよ。カストロから見ると、俺は頼りない人間なんだと思う」
とは言うものの、俺も生半可な覚悟でポルクスと付き合っている訳ではない。お付き合いをするからには、相手を不幸にするなどは以ての外。こちらから告白したのなら、それは尚更の事だった。
「そんな事はありません! マスターは勇敢な人間です! 私と常に一緒にいた兄様だって、マスターの事は本心では認めているはずなのに」
納得いかないと隣で頬を膨らませるポルクス。子供っぽく顔を顰める珍しい表情に俺は苦笑した。
「カストロは俺を認めたくないんじゃ無くて、ポルクスが俺とくっつくのが認められないんじゃないかな。大嫌いな人間である俺と、大事な妹のポルクスが何で付き合うようになったのか、それが理解出来ないんだと思う」
「憎むはずの人間が、マスターを内心では認めてしまっているからですか? 感情がごっちゃになっているんでしょうね。どうしてそんなに気拗らせたんでしょう、私にはそれが分かりません……」
むしろ兄妹だからこそ、お互いに分かることと分からないことに大きな溝があるのだろう。常に行動を共にしていたとしても、それはやはり他人であって、考え方や感じ方に違いが出てくるのはいくら仲が良くても避けられない。特に男女の違いというのは顕著だろうし、普段から溺愛し女性であるポルクスを、どこぞの馬の骨とも分からない男の俺にやるのは抵抗感があるのだろう。
「あ、マスター。少しよろしいでしょうか?」
ふとポルクスがそう言って歩くのを止めたのは、角を曲がった先に作られた、自販機とベンチの置かれた休憩スペースの前だった。
「実は喉が乾いてしまいまして。一緒に選んでくれませんか?」
手を繋いだまま、ポルクスは俺を休憩スペースに引き込んだ。狭い休憩スペースの天井には照明などは無く、自販機の光だけがポルクスの顔を仄かに照らしている。
ポルクスと並んで、俺は自販機の前に立った。
「いいよ。何にする……ッ!?」
突然、俺の顔が自販機の画面から強引に逸らされ、同時に唇を湿っぽい柔らかな感触が襲った。視界に広がったのは人工の光で表示された飲料類ではなく、その光に当てられた見慣れた端正な顔立ちだった。
「んっ………! ぷはぁ…………」
ポルクスの顔が俺の顔から離れた所で、ようやく俺は彼女に不意打ちでキスされたのだと理解する。
完全に面食らった俺にポルクスはご満悦なのか、蒼い瞳を細めて薄っすらと笑う。
それは俺も見たこともない、何故か酷薄さを感じさせる笑みだった。
「どうしたの……? こんな所で」
真面目な性格なポルクスは、人がいない時間帯とは言え、こんな場所でこのような行為に及ぶ人物ではない。だからこそ、俺はポルクスに何をされたのか理解するのに少しの時間を要したのだ。
「ごめんなさい、マスター。その、我慢ができなくて」
「我慢、ね………」
申し訳無さそうにポルクスは言うが、その瞳の奥に宿った情欲はキスだけではかき消えてなかった。
初夜から行為を重ねる毎に、ポルクスは段々と大胆になっていった。最初は出すのも躊躇していたかわいい嬌声も、今では防音設備を良い事に部屋中に響くような大きな声を上げるようになった。
いつも生真面目な彼女にも、ギリシャらしく性に奔放な所があったようで、俺との行為は日に日に激しさと回数を増していっていった。
するとポルクスはスレンダーな自らの身体を押し付けてきて、俺の耳元でそっと囁いてきた。
「マスターが嫌なら構いません。でも、今ここでしたいんです……」
そう言って俺の胸板の上で身をよじらせる。完全に体に熱が灯ったのか、何とか女の欲求を解消しようと、男である俺に縋り付いてくるようだった。
お互いに恋人同士、障害はついさっき排されたし、行為に及ぶのに何か問題があるとすれば、ここが少なからず人目に付くリスクのある場所であると言うことくらいか。
すると俺がうかうかしていると、ポルクスは俺の肩にそっと顔をうずめてきた。そして、誘惑でも何でも無く、いつもの敬語を忘れてただ切なそうな声でポツリと言った。
「ねぇ、お願い……したいの……」
ここまで恋人にされて、ノーと言える訳も無い。
俺は返答代わりにねだってきたポルクスの顔を手で持ち上げ、震える唇を自分の唇で塞ぐ。待ち侘びていたポルクスも嬉しそうに笑顔で応えてくれた。
一瞬でお互いの匂いが強く感じられ、その興奮のままにお互いに唇を貪り合う。俺が舌で歯を突くと、ポルクスはすぐに歯を開いて俺の舌を受け入れてくれた。
相手を逃さないよう後頭部を俺の手でがっちりと抑え、舌を絡めてさらに深く激しく貪り合う。夢中の余りに周囲の警戒が疎かになるが、いつ誰に見つかるか分からないスリルも相まって、つい大きな水音を立てて求め合うようになる。
やがて、凡そ一分にも及ぶ長いキスが終わり、惜しみながらも唇を離した時には二人の間で銀の架け橋が出来上がった。
「あ……………」
プツリと架け橋が切れると、すっかり上気した顔のポルクスは切なそうに、自分達を繋ぐ物が無くなったのを惜しむ声を出した。
そのまま俺はポルクスの肩を抱くと、彼女と一緒に自販機の奥にあるベンチまで行く。
自販機から僅かに漏れてくる光を頼りに、俺がベンチに座るとポルクスはやや急かすように屈んで、俺のズボンのチャックを開けようとした。
暗闇に乗じて物陰に隠れるようにして、露出の多い美しい少女が俺のイチモツを取り出そうとしている光景は背徳的で、俺の興奮をさらに煽ってくる。
そして取り出すのに四苦八苦しているのか、ポルクスの手が布越しに度々触れるせいで、高められる興奮と比例して俺のモノはズボンの中で勃起が始まっていく。
ポルクスの長い奮闘の結果、少しして既に半立ち以上になった俺の半身が外に解き放たれる。
冷たい外気から熱い肉棒を守るようにポルクスは両手でそれを優しく握り込み、上下に擦り始める。
スベスベした凹凸の無い掌で行われる優しい愛撫に、俺の陰茎はみるみるうちに硬度と大きさを増していき、限界寸前の俺に対してポルクスは愛おしそうにその俺の半身を眺めていた。
「くぅ……っ!」
「出そうですか? ここで飛び散らせる訳にもいきませんので……」
「失礼しますね」とポルクスが言うと、水音と共に俺の亀頭に生暖かい感触と、かつてない刺激が加わったせいで頭に一瞬スパークが走る。
「あむぅ、ちゅ、ぴちゅ、むちゅぅ、ぴちゃ……」
「ああぁ……………!」
中腰になって情けない声を上げてしまう俺。ポルクスがフェラをしてくれるなんて初めてだし、彼女自身も未経験だろう。拙い動作ながらも、舌を肉傘に絡めたり口唇で鈴口を刺激してきたりして、快感で頭が真っ白になりそうだ。
「んむぅ、ちゅう…………はしてもいいでふよ」
「しゃ、べらないで……!」
出しても良いですよ、と言ったようだが、こっちは肉棒から与えられる快感でそれどころではない。玉袋を通じて尿道から何かがこみ上げて来るのを感じ、肉棒の硬さが増したのを射精の寸前だと察したポルクスが、さらに強く鈴口に吸い付いてくる。
爆発寸前の俺は、熱で浮いた頭でポルクスに全てを受け入れてもらおうと考え、キスの時と同じように両手でポルクスの後頭部を抑えて喉奥まで先端を穿つ。
「出るっ!!」
「んむぅっ!? ゴホッ! ゴホンッ! あ、あああ………!」
勢い良くポルクスの喉奥で射精した俺の頭は何も考えられなくなる。量が多いせいで、ポルクスも一気に飲み込みきれないのか噎せてしまって、手で口を押さえてその場で咳き込む。
「ポルクス、大丈夫……? 飲み物いる?」
「お、お願いします…………ゴホッゴホッ」
心配になった俺は出したばかりのモノを仕舞わずに立ち上がり、急いで自販機で水を買う。蓋を開けてポルクスに渡すと、彼女は流し込むように水をあおった。
「プハァ……ありがとうございます、マスター。全部は受け止めきれませんでした……」
「いいよ、気持ちよかった。またやってよ」
涙目で謝るポルクスだが、素人のはずなのに、さっきの口技の最後の方は超がつくほど気持ちよかった。顔をよく見ると、ポルクスは気づいてないのか口元にはまだ俺の出した精液がこびり着いていて、それを見た事でやや萎えていた俺の半身が再び立ち上がる。
「あら、また……ふふ、仕方の無いマスターですね」
嬉しさを隠しきれてないポルクスだが、もとは誘ってきたのはそっちだろと言う言葉はぐっと飲み込み、再び彼女の手管で扱かれてもらう。
硬度と大きさを完全に取り戻すのにはさほど時間はかからず、ポルクスは立ち上がると、今度は俺の膝の上に跨がろうとした。
「本番、するの?」
「私ももう我慢できません……! マスター、ここに挿れてくれませんか?」
ポルクスは俺の膝を跨いでベンチの上で膝立ちすると、まず腰掛けの白い布を解いて、下に隠れていた黒いインナーパンツを履いたまま横にずらした。
そこから綺麗な金色の陰毛が覗いて、それが自販機からの光に反射している事から、既に彼女の周りがしとどに濡れているのが分かり、肉棒にさらに力がこもる。
ポルクスが濡れているのを見て、「口淫の最中に自分の手で慰めてたんだな」と俺はやっと気づく。
ポルクスの方は、「余り見ないで下さい、恥ずかしいです」と可愛らしく顔を赤らめている。
「それじゃあ、挿れるよ……」
「はい………………あ、きたぁ、きたあぁ…………! はああぁ!」
ポルクスの女陰と同じように、既に先走り液を出して準備万端に濡れた俺のイチモツは、すんなりと指で布をずらしただけの露出した女陰の中に入り込んでいく。
ズブズブとゆっくり彼女のナカへと侵入していく俺の半身に、連動するようにポルクスは身体を震わせながら恍惚の声を上げる。
「くっ……!」
しかし、これまで何度も体を重ねてきたとは言え、ポルクスの腟内は狭くギチギチに俺の肉棒を包み込んできているのは変わらなかった。
よく運動する女性の身体は引き締まっているから、膣内も狭くなると聞いた事があるが、ポルクスのナカはその中でも最高だろう。
ザラザラした感触の肉ヒダが、俺の肉棒の先端から中腹まで吸い付くように纏わりつき、少女ながらも精を搾り取ろうと刺激してくる。口技なんて洒落にならないくらいの名器だ。
俺は今にも射精しそうになるのをぐっと堪え、先端をポルクスの子宮口まで届くように、奥へ奥へと侵入させていく。
「ゆっくり……ゆっくり…………ああ、入ってくるぅ……………マスター、抱き締めて下さい……!」
あまり余裕は無いが、身をくねられながら切なそうに言うポルクスの要望に答えるため、彼女を肩ごと抱くように腕を回して、力強くポルクスを抱く。
さらに密着した事でポルクスの胸が顔にあたり、柔らかい乳房の感触が俺の頭を包むと共に、たまに硬い先端のようなものが額を掠める度にポルクスの身体がビクリと震える。
「む、ね、がぁ………あぁぁ!? おくぅっ!? ま、マスター、いきなり突かないで下さい!」
胸から送られてくる快感でお留守になっている隙に、存在を思い出させるように亀頭で膣内の奥の方を強く穿つと、ポルクスの背筋が後ろに反れる。
怒ったように注意してくるが、その声色には戸惑いと嬉々とした感情が混ざっていた。
「もっと激しくするから……!」
「あっ、やっ! あっ、うあっ、ああっ―――!」
もはや矯声を隠さずによがり続けるポルクス。突くたびにヒダ肉が俺の肉棒を締め付けて刺激し、たまらず丁度良い位置にあった胸の突起を口に含む。
一際跳ね上がるような声を上げたあと、俺は第二射のラストスパートも兼ねて、ポルクスを抱えて持ち上げるようにして先端で奥を力強く抉った。
「ああああああぁ!! で、出てます……マスターの種がぁ……!」
絶頂したのはほぼ同時。ポルクスの膣の締め付けが俺の男根を潰しそうなくらい強くなり、鈴口から子宮口に種付するように精液が搾り取られていく。
俺は出しっぱなしのままポルクスを抱えて座り直し、彼女の白い喉仏に軽く吸い付いた。
「ひゃっ……! もう、マスターは悪戯好きですね…………」
「だから、誘ってきたのはそっちでしょ?」
一度絶頂したおかげで頭が冴え、俺とポルクスはピロートークに興じる。と言っても、俺のイチモツはまだ硬さを完全に失っておらず、彼女のナカに入ったまま。
腰を動かすのを再開するのはいつでも可能だ。
「突いてくださいっ! もっと、もっと激しいのがいいです! ああぁっ……!」
回復したポルクスは、自販機に手をつけてこちらに背中を向け、尻を突き出して俺を誘ってきた。
今度は打って変わって激しくこちらを求めてきたので、俺はポルクスの細い腰を掴んで容赦なく後ろから責めたてた。一突きする毎にポルクスの体が艶めかしい声と共に飛び跳ね、俺が体を押し付けるとポルクスも自販機に体を押し付けて、ガタガタと大きな物音が鳴る。
流石にバレるかも知れないと思ったが、そのスリルがさらに俺とポルクスの情事を激しくしていく。
腰からじわじわと胸の方に俺は手を這わせていき、インナーの下から侵入してポルクスのやや控えめの胸を揉みしだく。柔らかさよりもハリもあって、夢中になって俺はポルクスの両乳房を弄る。
先端を指でしごくと面白いくらいに反応し、膣の収縮と連動しながらその変化を楽しんでいると、限界が来たのか膣内がグっとキツくなった。
「いきますマスター! ――あっ! いっちゃいますぅっ!」
ポルクスの絶頂に合わせて俺も最奥まで肉棒を穿ち、ポルクスに精を搾り取られるのを待ち構える。二回戦でも使い込んだ彼女の膣内の狭さと心地好さは凄まじく、カラになるまで出されまくった経験がこれまで何度もある。
「――――――――――――っあぁあ!!!」
ビクリと体が跳ねるとともに、ポルクスの膣が俺のイチモツを引き千切らんとばかりに締め付けてきた。俺も獣のような唸り声を上げながら精を解き放ち、ポルクスに固形物のような濁った液を送り込んだ。
「ハァ――――、ハァ――――……良かったです、マスター………。ありがとうございます」
今の性交は、百点満点中の百二十点をつけてもいい程の気持ちの良いものだったと思う。心地よい疲労感と充足感が、俺とポルクスを満たす。
すると挿入ったままの状態で、ポルクスが荒い息をしながら俺にしなだれかかる。しっとりと背中が彼女の汗で湿っていて、女の汗と情交による愛液が混ざった匂いを嗅いだせいで、節操のない力を失った俺のイチモツが再び硬さを取り戻し始める。
それに目敏く気づいたのは他の誰でも無いポルクスで、彼女は一度俺のモノを抜いてから、俺の方に向き直って再度挿入してきた。
二回もやってもお互いにまだ足りず、次はポルクスを下にしてベンチに――いや、多分凄く冷たいから、俺を下にしてポルクスが騎乗位で――などと考えていると。
「――――っ!?」
「隠れてっ!」
カツカツと、足音がこちらに近づいてきたのに気づき、頭に冷や水をかけられたように思考が止まる。
ポルクスに言われた通りに、しかし焦っていた俺達は繋がったままの状態で、散らかした服を回収して自販機の光源から最も離れたベンチの陰に、ポルクスを俺が抱え込むようにして急いで身を隠した。
「くっ――――!」
「――――っあ!」
座った弾みとポルクスの自重で、最奥まで貫いていた俺の陰茎が子宮口をさらに強引に押し上げた。
その時に気づいた、何故抜かなかったのだと。
俺はやや緩んでいた所を膣壁に陰茎を締め付けられたせいで、ポルクスは俺が子宮の入り口を抉ると共に陰核を擦られたせいで、隠れていた物陰から僅かにしかし決して小さくない声を漏らしてしまう。
「…………………………………………」
俺のポルクスは一言も発さない。ポルクスが心なしか、潤んだ瞳で俺を睨んでいる気がするが絶対に気にしない。
カツカツと言う乾いた足音は、気のせいでも間違いでもなく俺達のいる休憩スペースの方向に向かって来ていて、俺はポルクスを抱きかかえたままなるべく縮こまって、このまま通り過ぎてくれと全力で願った。
もしこんな場所で行為を敢行しているのがバレれば、明日の朝には初夜の時と同じようにカストロの元に伝わって、俺は今度こそただではすまないだろうからだ。
しかし無情にも、足音は休憩スペースの前でピタリと止まった。一瞬の静寂がとても長く感じられ、俺とポルクスはさらに体を縮め、そして結合部はさらに密着する。
「―――――…………っぐ」
やばい、達しそう。背筋にビリビリとした感覚が来て、全力で歯を食いしばって出すのを堪える。
ポルクスも同じようで、こちらは口をキュッと真一文字に結んで、眦にうっすら涙を滲ませて目を強く瞑り、必死に快楽の波に耐えようとしている。
こんな状況でなければ俺も音を立てて腰を振り、ポルクスを貫いて散々鳴かせていただろう加虐心を誘う表情だった。
「!」
足音がこちらに近づいてくる。
二回目の行為の最中に確認したが、俺達が今隠れている物陰は自販機の光も届かず、完全な死角になっているはずだ。
ただし、それは自販機の前に止まってくれればの話しであり。俺とポルクスの心臓は緊張からドクドクと不規則に脈を立て、肉棒と膣壁もそれに合わせて何度も収縮を繰り返す。
足音の主の姿はこちらからも見えないが、自販機の前辺りまで歩いてくるとピタリと足音が止んだ。
すわ見つかったかと、俺は腹を括ったが――足音は自販機の前辺りからそれ以上先には行かず、足音の主は何も買わず振り返って休憩スペースから出ていったようだ。
俺達は安堵すると共に警戒を緩めず、足音が聞こえなくなるまで、休憩スペースから遠ざかっていくまでじっと待つ。そして、音が完全に聞こえなくなると、ポルクスはホッとした安堵の表情を浮かべ、俺はポルクスを貫いて抱えたまま、物陰からいきなり立ち上がる。
「あっ!?」
「ごめん! ポルクス、ごめんっ!!」
目を見開いて驚くポルクスに構わず、俺は堰を切って出た欲望のままに腰を振る。ポルクスの足は地についておらず、ゴリゴリと奥を容赦なく俺の亀頭で小突き穿っていく。
ばちゅんばちゅん、と下品な打擲音を周りに響かせるように立てながら、俺はポルクスの腰と尻を片手ずつで掴んで固定したまま性感帯を擦り続ける。
「マ、スター! やめっ、あっ! ます、たっ、すごいっ、んはぁっ!」
最初は嫌々と首を振っていたポルクスも次第に快楽を受け入れてくれるようになり、すぐにいつもと同じように俺の激しい責めを受け入れてくれる。
何なら今は口から涎を垂らしながら、笑顔で自分から腰を動かしてくれている。
お互いの求めるがままに身体を密着させ、性器と性器で刺激し合う。昂ぶった高揚感は行為以外の思考力を鈍らせ、唯一脳に送られてくる快楽のみを求めて、汗を振りまきながら激しく身体をぶつけ合う。
そして、また背筋がゾクゾクとする感覚と同時に、終わりが訪れる。
「ポルクス――――出るっ!!」
「あっ…………ふあぁああああああああっ!!」
堰を切って出てくる白濁した精液。俺は鈴口を子宮口に押し付けて、それをより子宮に送り込む事を意識して解き放った。
ポルクスの膣内も俺の絶頂に合わせて収縮し、肉棒ごと前立腺を包み込むようなヒダで、より俺の精を搾り取ろうとする。
断末魔のようなポルクスの矯声が休憩スペースに響き渡り、その後ポルクスは力を失って俺にもたれかかる。見える表情は満足そうだった。
俺は最後の一滴まで精液をポルクスに注ぎ込むと、ポルクスのナカから陰茎を抜いて、彼女の身体を支えながら隣に立たせる。
「マスター…………」
「いきなりでごめんね。服を整えるから……早くここから離れよう」
今の俺の言い方はまるで強姦魔みたいな気がしないでも無いが、さっきのようにまた人がここに来る可能性がある。まだ誰もいない内に、早く俺達の部屋に帰りたかった。
ずらし挿入していたインナーパンツを直し、他の胸や髪の乱れを直して、俺はポルクスを支えたまま休憩スペースを出てこの先にある部屋に向かって歩きだす。
幸いここから部屋は近く、ポルクスは折角入れたものが漏れるのが嫌なのか、やや内股気味で歩いていたが、誰にも合わずに部屋の前まで着いた。
「あっ、マスター…………」
部屋のロックを解除すると、内股をやめたポルクスが俺に話しかけてくる。
俺が顔をそっちに向けると、彼女は何故か顔を赤くし興奮したような表情のまま、やや開いていた股の鼠蹊部の辺りを指差す。
そこには、布の隙間から銀か透明の何か、粘着質の液体のようなものが外にはみ出ていた。
「垂れてきちゃいました」
「――――――~~~~~~~~っ!」
建て直しかけていた俺の理性が再度、崩壊する音が聞こえた。
俺はポルクスのその手を乱暴に掴んで、呆然とする彼女を暗い部屋の中に連れ込むと、有無を言わせず側にあるベッドに押し込む。
扉が閉まる音が聞こえると同時にポルクスのインナーパンツを脱がし、胸のインナーも引ったくるように外して、ポルクスのシミ一つ無い白い肌を全て晒して全裸にする。
あっという間の事だったが、ポルクスは状況を理解できたのか、暗闇の中で俺に確かにニコリと微笑み、手を伸ばして俺を受け入れようとする。
「ポルクス」
「マスター、どうぞ…………あっ」
俺もズボンを素早く脱いで下半身を晒し、ポルクスの柔らかな女体に覆い被さる。そのまま陰茎を挿入して、スルリと最奥まで咥え込ませる。
「あっ、ふぁっ、マスター!! イイですっ、もっと激しくして下さい!!」
ポルクスの跳ねるような言葉に何も応じず、俺はがむしゃらに強く叩きつけるように腰を振る。もはやお互いに快感を得るためにしか動いていないだけあって、得られる刺激は今までとは比にならない。
それは限界が早まる事も表すのだが、さっきまで散々出していたせいで中々射精まで辿りつくことができない。
「うあっ、あっ、ひゃあっ、んあっ――――あああああぁ………………! …………っあ、あぁ、ふうああぁ………!」
一方のポルクスは既に何度かイッているようで、今も俺に突かれる度にその体をベッドからビクビクと浮かせて嬌声をあげていた。
「あっ、あっ、ぁぁっ! とけちゃう、とけひゃうぅ……! キモチよしゅぎてぇ……とけひゃひますぅ……あんぅぅぅ!!」
大きく絶頂したポルクスの口元は快楽の笑みで歪んでいて、その端からは一筋垂らしている。
とても神霊とは思えないその姿は、まるで一夜の快楽によがり狂う、ただの人間の少女のようだった。
俺は、もっとポルクスの激しい痴態が見たくなって、そして脳内のスパークを早く解き放ちたくて、より深く奥まで突き入れるようにポルクスの片脚を持ち上げてお互いの体をもっと密着させた。
「っぁぁああああぁっ――――!! …………やああぁっ!! ひ、ひくのがとまらなひぃっ! んくぅっ……ぁあっ、はぁっ…………!」
「っ………うぐっ…………!」
そして白い喉を反らして今日一番の嬌声があがり、遅れて俺もようやくポルクスの最奥で射精する。ポルクスの膣内は真っ白に染め上げられて、俺は下腹部から尿道を伝う熱量を全て子宮に出し切ろうと、ポルクスの柔肌に抱きついた。
「あ……また、でてるぅ……マスターの精が、子宮に入ってきますぅ…………」
精も根も尽き果てたとは今のような事を言うのだろう。脱力感と満足感に浸っていると、ポルクスがこちらに顔を向けてくる。
何を催促されているのかは丸わかりなので、大人しく俺の唇を重ねる。
「んっ……ちゅう……んむぅ、ちゅう………マスター………………愛し、の………………」
間近に迫った美しい蒼い瞳は笑みに細められていて、その奥にあった情欲は消え去っていた。きっと彼女に映る俺の瞳も、同じなのだろう。
そうして、俺たちは繋がり合ってキスをしたまま、静かに眠りについた。
翌日、俺はやつれた顔でほとんど昼食と言っていい、遅れた朝食をとっていた。
原因は俺より早くに起きたポルクスが、起き抜けに俺に襲いかかってきたからだ。一応は撃退する事はできたが、今日は昼からレイシフトの予定があるので、今からでも何か腹に入れる必要があった。
「やっぱり、ギリシャって凄いなぁ………」
ナニがとは言わない。が、昨日あれだけシたのに今朝に率先して行為を求めてきたポルクスは、今頃部屋で復活して俺がレイシフトから帰ってくるのを待っているだろう。
生身だったら確実に今頃はぽっこりしたお腹になっているだろうし、それならそれで良いと言っている彼女を、心底愛おしいと思ってしまっている自分も自分で大概だとは思うが。
すると、隣に誰かが座ってくる。こちらも早めの昼食だろうか、と目線を隣に向けてみると。
「カストロ?」
「気安く話しかけるなこっちを見るんじゃない人間」
座っていたのは、意外な人物だった。
こちらを一瞥もせず、ドスの利いた声で息継ぎもせず言い切ったカストロは、いつにも増して不機嫌そうだった。しかし、今は俺の側にポルクスがいないからか、あっちから絡んでくる気配は無い。
「…………………」
「…………………」
そこから会話は一切無く、お互いに食器を擦る音だけが間で交わされる。心做しか周囲も俺達から距離をとっているように感じる。十割十分カストロと俺が原因なのは間違いない。
「………貴様、昨夜自販機のあるところで……」
「ムグっ!?」
思わず耳を疑った。何故それを!? とスプーンを口に咥えたまま、目線をカストロに送るが、カストロは不機嫌な表情をピクリとも変えずにフンと鼻を鳴らす。
「妹であるポルクスの気配など、わざわざ探知を使わずとも分かる。……あっちはお前との行為に夢中で、俺には気づいていなかったみたいだがな」
俺の額と頬に汗がダラダラと流れているのは、断じて今食べているカレーライスのせいではない。
すると俺の頭は寝起き関係なく回転をし始める。
――神代のシスコンが、自分の妹が自分の気に入らない相手と青姦しているのを見た時、果たしてその相手は殺されないだろうか。
答えはもちろん、ノーである。あの時はポルクスがいたからセーフだったのだ。だが、今は違う。
すると、徐にカストロは席を立ち、すわ殺される――――と俺は思ったのだが。
カストロは帯刀した剣も抜かず、食べ終わったトレイを手にとっただけだった。
「何を身構えている。妹の恋仲を殺すと思ったか」
「え?」
また耳を疑う言葉がでてくる。
しかし、カストロはそんな俺を置いてけぼりにして、椅子に座る俺を見下ろしたまま話を続ける。
「あそこで誘ったのはポルクスなのだろう。あんな下賤な場所で妹を抱くなど、本来なら大神の雷に三度身を滅ぼされても足りぬが、矮小なお前がわざわざあんな愚を侵すとは思えん。大方、ポルクスがあそこでお前を誘ったのだろう?」
カストロの予想は大正解だった。しかし、妹を誰よりも大事にする苛烈な彼が、だからといって清濁ある感情を持っているはずの俺を目の前にして何故そんな事を言うのか。
「怒ってないのかい?」
「怒り狂っているに決まってるだろう。あの時だって何度お前を斬り殺そうと思ったか! ポルクスが目の前で無ければすぐに斬りかかっていたわ!」
チッと聞こえよがしに舌打ちするカストロ。俺は半ば呆然とカストロの話に耳を傾ける。
「だが、お前は曲がりなりにも…………ポルクスが恋仲として選んだ男で、俺たち双子の神が特別に導いてやると言った、たった一人のマスターだ。正直お前の気に入らんところは上げていくとキリが無いが、神である俺に二言は許されん」
そのカストロの言葉は暗に、俺とポルクスの仲を認めると公言しているようなものだった。今までさんざん認めないと言って邪魔してきたのに、一体どういう風の吹き回しなのか。
いつものあの苛烈さを海の向こうにでもやったのだろうカストロの顔を注視していると、するとカストロは苦虫を噛み潰したように顔を歪めた。
「…………ポルクスがこの場にいなくて良かった。あいつに聞かれたら、それこそ本気でお前達の仲を認めてるようなものだからな」
「あ……結局、そこは認めてはないんだ」
「当たり前だ何を残念そうな顔をしている殺すぞ人間」
「やっぱりめっちゃ物騒!」
顔が一気に激情と殺意に塗り替えられる。普通の人間なら卒倒しているだろうが、これくらいなら俺には慣れたもので、カストロから向けられる感情としてはこれがデフォルトだった。
だが、『人間』の俺と『人間嫌いの神』のディオスクロイ・カストロとの距離感と関係は、これくらいがちょうど良いのかも知れない。
違うところだらけの俺が兄のカストロに認められるのはいつになるかは分からないが、お互いにポルクスを自分の命より大事に思っている事だけは共通しているのだ。
「物騒など当たり前だろう。何せ俺は――――」
ふと、珍しくカストロの表情が笑みに変わる。
その顔は、奇しくも妹のポルクスが関わらない、航海の神としての面が出ていた時の表情と似ていた。
「ああ、どんな事があっても、何があろうと。それが妹のためならば、全力で兄を遂行するまでだからな」