しかし慰めックスの真価は事が終わった後に背中合わせで服を着る時の惨めさと自己嫌悪にあると思うワケ。
そんなワケで今回はあまりエロくなかったと反省。
どうも、兵藤一誠です!
雪蘭ちゃん達を破り状況はだいぶ有利なのではないだろうか?
こっちの被害は殆どなし。
まあ、俺は今パンイチという状態だけれども。
「小猫ちゃん、なにか着るものない?」
「ありません。というか余り近づかないで下さい」
洋服破壊を披露してしまったせいか益々小猫ちゃんに嫌われてしまったような……。
いや、誤解は少しづつ解いていけばいいのだ! 至誠天に通ずというし! さて、これからどうするか……。
この体育館は新校舎と旧校舎の中継点で、チェスで言うところの『センター』ってヤツらしい。
後詰として誰かを置くのが定石なのだが、いかんせんこちらの方がメンツが少ない。
それに、援軍のない籠城は逆に向こうへチャンスを与えてしまう事になりかねない。そこで……だ。
ー
『くっ……! 流石に三対一では分が悪いな!』
通信機越しにいかにもピンチですって感じで木場が演技をする。イケメンは何でも出来て羨ましいよ。
と、そんな嫉妬をしている場合じゃない。
「木場! 一旦体育館に避難しろ! 俺達と合流して態勢を立て直そうぜ!」
『そ、そうよー。ライザーの眷属はとーってもつよいからー、時間切れの引き分けをねらうわよー』
……部長って演技がヘッタクソなんだよなあ。いや、ある意味ギャップ萌えかな? しかし今は演技がバレるとマズいのだが……。
『随分とキミらしくもないな弱気な態度だな愛しのリアス? それとも例の兵藤一誠とかいう転生悪魔の差金かな?』
生徒会室からわざわざライザーのヤツがアナウンスまでして言い出した。
い、いかん! ライザーが明らかに部長の弱気を疑っている! というか焼き鳥野郎に名前を覚えられても嬉しくねえ!
マークされたって事だし!
しかも主であるライザーの警戒を無視して突っ込んでくる奴なんていないだろう。
作戦は失敗か? だが、光明があった!
「おーっほっほっほ! お兄様ったら何を弱気な! 奴らの罠など大した事ありませんわよ! あの可愛らしい騎士の罠は大凡私達で解除できるレベルでしたもの」
『な、何だって!?』
お兄様って言うことはかかったのは妹のライザー・フェニックスだな。木場の声も動揺している風に聞こえるがこれも演技。実はレーティングゲーム開始前に打ち合わせはしていたのだ。
(罠は張るが簡単なものにする?)
(うん。本命はイッセー君達が制圧する体育館そのものだよ)
(って木場。俺達が体育館を制圧出来なかったらどうするんだよ?)
俺の当然の様な疑問に木場は当然の様に答えた。
「できるさ。イッセー君は強いからね」
堂々と爽やかなイケメン顔で言いやがったんだ。ホント恐ろしい奴だぜ。
『ほーっほっほっほ! ウサギの様な顔立ちらしく逃げ足も早いこと! シュリヤー! マリオン! ビュレント! 体育館に入り次第ジェットストリームアタックを仕掛けなさい!』
『ははーっ!』
お前は誰だよ! あ、指揮官ポジションって奴か? まあ、どの道そのジェットストリームアタックが日の目を見る事はないけどな。
『使い魔が一匹だけ? 勝負を捨てたのかしら?』
『レイヴェル! 今すぐその場を離れるんだ!!』
兄貴だけあって妹が心配か。
ちょっと見直したけど、これは勝負だからな!
「仙気発動、旺気招来」
小猫ちゃんのチャージは完了したらしく白いオーラの塊の様なものを手に宿している。 おお! 小猫ちゃんもドラグ・ソボールのドラゴン波を使えるのか!
ならば俺も!
『Boost! Boost! Boost!』
倍化の力を高めて『赤龍帝の籠手』にエネルギーを凝縮していく。イメージするのは空孫悟の必殺技であるドラゴン波だ!
「必殺! ドラゴンショット!!」
俺のドラゴンショットと小猫ちゃんのドラゴン波、更には朱乃さんの雷鳴の相乗効果により体育館は一瞬で更地に変貌した! なんつー破壊力だよ! これぞ修業の成果! バイサーは地に潜ったから無傷だが、この合体攻撃を予想だにしなかったレイヴェルらはひとたまりもないだろう!
『ライザー眷属兵士、シュリヤー、マリオン、ビュレント、リタイア』
モクモク、と地煙が残る中俺は小猫ちゃんに声をかけた。
「いやー、小猫ちゃんもドラゴン波を使えるなんて意外だぜ。やっぱりドラグ・ソボールフリークだったりするワケ?」
「……違います。私が使ったのは百歩神拳です」
はっきりと否定されてしまった!
「ええっ? 違うの?」
「はい。ドラゴン波は言うなれば内気功ですが百歩神拳は仙気を呼び水として、旺気に指向性を持たせるものです」
小猫ちゃんは珍しく得意げに説明してくれた。
さ、さっぱりわからん! 気功についてはまるで専門外だから! しかし解ることといえば……
「凄いな小猫ちゃんは! 体術も気功も俺より遥か上だもん! こりゃ先輩として面目は立たないかも……」
別におべっかを使っているワケじゃない! これは本音だ! 仙術どころか発剄だって俺には使えるのか怪しいのに、それを体得して使いこなせる小猫ちゃんは凄いと思った。次の修業の時には是非教えてくれ!
「さあ、どうでしょう」
てっきり当たり前です。ときっぱりダメ出しされるとばかり思っていたのだが、小猫ちゃんはすたすたと歩きながらそう言った。これは俺に謙遜しているワケじゃないな! いつものクールな表情だ! ああもう、やっぱり小猫ちゃん可愛すぎるぜ!
と、気を緩めてしまったその時……!
「危ない! イッセー先輩!」
ドン! と突き飛ばされた次の瞬間、爆炎が俺のいた場所に上がった。
「小猫ちゃん!!」
あちこち傷だらけになった小猫ちゃんがまるで枯れ葉の様に地面へ横たわっている。
これは……?
「撃破(テイク)」
上空から俺達に宣告するかの様な声がした。アイツは確か……ライザーとイチャイチャしていた『女王』だったか!
「ユーベルーナ!!」
「気安く人の名を呼ぶものではなくてよ坊や」
まるで爆撃機の焼夷弾の様に火炎弾を撃ち、攻撃の手を依然として緩めない! クソ! 遠距離タイプは俺にとって相性は最悪だ! とにかく俺は小猫ちゃんを抱きかかえつつユーベルーナの爆撃をひたすらかわすものの反撃に転じる余裕がない! 何発か火炎弾を背中に受けると刃物で切られた上に焼きごてを当てられたかの様な痛みが背中を走る。だが! 耐えろ! 心頭滅却すれば火もまた涼し! 糠に釘、暖簾に腕押し! 兵藤一誠の背中に火炎弾!
しかし痛みの表情が出てしまっていたのか小猫ちゃんの表情が曇りだす。
「……イッセー先輩、私を置いて逃げてください。私が戦闘不能になれば自動的に転送されますから」
「嫌だ! 全員揃ってライザーに勝つんだ! 俺達はリアス部長の眷属! 全員揃っていてこそなんだよ!」
傍から見たらまるで無意味でバカ丸出しだろうがバカで結構! どこまでもあがいてやるぜ!
「本当にバカですね……」
小猫ちゃんは呆れた様な、しかし優しい微笑みを浮かべる。ああもう! 反則だよその顔! そんな顔を見せられたらますます好きになってしまうじゃないか!
「あらあら、私の可愛い後輩達を随分虐めてくれた様ですわね」
迫りくる火炎弾を雷が相殺した! 朱乃さんが来てくれた様だ! もう来たのか! 早い! これで勝つる!
勢い余って噛んでしまう位に嬉しいぜ! 一方のユーベルーナは俺達より朱乃さんの方に注意が向いた様だ。
「雷の巫女たる貴方とは是非やりあってみたかったわ。貴方の雷と私の炎と爆裂、どちらが上か興味が尽きないもの」
「あらあら、うふふふふ。ご期待に添えると良いのですが……」
おお……朱乃さんもやる気だ! 一旦俺は小猫ちゃんをアーシアに回復してもらうために部室へと向かった。
ー
「……先輩はバカです」
アーシアに治療された小猫ちゃんはそんな風に俺に悪態をつく。レーティングゲーム的に言えば俺のした事はマイナスもいいところだ。小猫ちゃんの傷は癒えたが戦線復帰にはもう少し時間がかかるだろう。
「こんな傷、治療してもらわなくても良かったのに……余計な手間をかけさせてしまって……」
そんな風にぼそぼそと小猫ちゃんは話す。
「何が余計だよ! 先輩は後輩を守るものだからそんな事気にしなくていいんだぜ! 部長! アーシアと小猫ちゃんを頼みます! 俺は木場と一緒にユーベルーナ以外のヤツをぶっ倒してきますから!」
俺はいそいそとスペアの制服を着ながら気合を入れ直す様に宣言した。ついでにライザーもぶっ倒してもいいが、そこはやはり部長に決めてもらわないとな!
しかし以心伝心というか部長は俺の考えを読んだらしい。
「あのねイッセー。『王』で『王』を倒すのは通常のルールでは禁止されているのよ」
「ええ!? そうだったんですか!!」
「そうよ。だからイッセー。ライザーをこてんぱんにするのは貴方の役目よ」
これはまたとんでもない命令だが……! やらいでか!! 俺はリアス部長の眷属でハーレム王になる男だからな!
ー
そして俺は木場と旧校舎の門前で合流した。ここを抜けられると相手の『兵士』はプロモーションのやり放題! いわば最終防衛ラインにして背水の陣!
「木場! 根性見せようぜ!」
「勿論だよイッセー君」
俺達は頷きあう中、堂々と正面から二人……いや3人の女性悪魔がやってきた。一人はあのレイヴェルとかいうライザーの妹だ。そしてその中の一人が名乗り出た。
「我が名はライザー様の『騎士』カーラマイン! こそこそとした闇討ちやだまし討ちは好かん! 正々堂々そこの『騎士』と一騎打ちを所望する!」
剣先を木場に向けての指名とは恐れ入った。と、いうか俺は相手にされてないのね。嬉しいような悲しいような……。転じて木場はふっ、と不敵な笑みを浮かべた。あ、意外と木場も戦闘脳なのな。
「そう言われては応じないワケにはいかないな。屋上へ行こうか……久しぶりに一対一の勝負をしたくなった」
「感謝する」
おお! さながらドラグ・ソボールの空孫悟とタベージの戦闘前みたいじゃないか!
じゃあ俺が相手をするのはハッパみたいなパワータイプ? なんて考えていると顔の半分を仮面で隠すお姉さんと視線が合った。
「雪蘭が世話になったな。我が名はイザベラ。ライザー眷属の『戦車』だ」
名乗るや否や一気に距離を詰めてきた!
そして放たれたのはしなる鞭の様な超高速のフリッカージャブ! シパパパパッ!! と凄まじい速度で撃ち出される攻撃を俺は何とか籠手で受けるが……いってえええ!
「少し挨拶が派手になりすぎてしまったか? だがギアを一つあげていくぞッ!」
「イザベラ!その転生悪魔は10秒ごとに力を増す厄介な神器の使い手ですわ!だから一気に仕留めてしまいなさい!!」
レイヴェルの指揮によりイッキにギアを上げたイザベラの猛攻が続く! 左右から数え切れない拳の弾幕が俺の顔や鼻、顎、耳に直撃した!
「これが私の『スラッグショット』だ! これを受けてなお向かってきたものはライザー様以外に誰もいない!」
ぐにゃぐにゃの視界の中で、勝ち誇ったイザベラの顔が見えた。こ、コイツはキツイ……! 痛いし、苦しいし、しんどいが……!! 痛いって事は!
「な、何っ!?」
母なる大地に熱烈なキスをするのはキャンセルだ! 俺はギリギリの所で踏みとどまりイザベラへと反撃に出た!
「歯を食いしばれよイザベラ!」
一発どデカいのをお見舞いしてやるぜ! と気合マックスで俺は渾身の力を込めて右腕に力を籠めた。全身の力だけじゃなく悪魔の翼を広げてより強く地面を踏みしめ……! まるで大砲から打ち出された弾丸の如く加速した俺の右拳がイザベラの仮面を打ち砕く! 必殺のジョルトカウンターが決まった!
「ば、バカな……! ライザー様……!」
地面に叩きつけられた形となったイザベラはライザーの名を呟き気を失った。これでライザーの眷属は半壊状態だ。後はレイヴェルを倒せばライザーを引きずり出せるぜ!
「くっ……」
レイヴェルは俺を忌々しそうに睨みつけるが部長直々にライザーをコテンパンにしてこいと言われているからな! 怯まず攻めさせてもらうぜ!
「くっ! フェニックスの涙を使えば直ぐに貴方の様な転生悪魔なんて! それにフェニックス家の令嬢たる私が貴方ごときに遅れを取ることなんて許されませんわ!」
「お前さ、フェニックス家がどうとか涙を使えばどうとかって、他人の力ばっかりじゃないか。 人の事は言えないけどもう少し自分の力で勝負しろよ!」
「う、うるさいですわ! このレイヴェル・フェニックスに説教じみた事を……!」
「確かに一理あるが家族のことを口にされるのは不愉快だな。レイヴェル。俺の代わりに本陣を守れ」
こ、この声は! 遂に出てきやがったな!
「お兄様……」
「文句はなしだ。これはレーティングゲームだからな。『僧正』としての務めを果たせ」
レイヴェルは最後まで不本意そうな顔で魔法陣から転送されていった。いよいよライザーとの一騎打ちだ!
「さて、と。よくも俺の可愛い眷属どもに好き勝手な事をしてくれたな兵藤一誠」
イザベラに何やら薬瓶の様なものを渡しながらライザーは俺を見据えながら言う。イザベラが薬を飲むや傷が回復していく。
「申し訳ありませんライザー様。貴重なフェニックスの涙を……」
「構わんさ。地に倒れ伏すお前を放って置く苦痛の方が遥かに大きいからな」
「ライザー様……」
いやいやいや、何かいい雰囲気になってますけど!? 俺はピエロかキューピットか!? まるで俺が悪者じゃないか!
「ライザー!」
俺は先制攻撃を仕掛ける。しかしライザーはそれに慌てる事もなく指一本で俺のパンチを遮った!
「生憎だがフェニックス家は純血ではあるが成り上がりでな。俺は
ライザーの手に纏う炎はマグマどころか溶鉱炉にて融解した鋼の様な凄まじさだ!
「
『よけろエロガキ! あれは耐性でどうにかできる次元のものではない!』
「解っているさ!」
だがかわすのではなくイザベラに放ったジョルトカウンターを狙う! 下がれば負ける!! そんな予感がビンビンした俺はなんとか前に踏み込んだ! 俺のパンチの方が一瞬早く顔面を捉える! ……だが、ライザーの顔は弾けたザクロの様になることはなく紅の炎そのものに変化する。まるで戯曲やおとぎ話で出てくる地獄の魔王の様だ。
『中途半端な。 今のはジョルトカウンターではなく単に手打ちの先当てパンチ。見た目が派手なだけだ』
解っているよドライグ! クソ……! 相手との力の差にビビっちまったのか!? 修業前は気づく事もなかったがライザーは……俺の想像よりも遥かに強い!
「俺にチョイとでも敵うとでも思ったか……?
マヌケがァァァァ!!」
ハイになったライザーが俺の顔をがっしりと掴む! まるで子供が遊びで泥団子や粘土細工を握り潰すかの様に!
「ぐわああああああ!」
「貧弱! 貧弱ゥ!!
神滅具だとォ?フーフー吹くならこの俺とリアスのために祝福のファンファーレを吹くのが似合っているぞ!!」
ヤバい……! 痛みを感じない……! 熱い! 全身の血という血が沸騰してしまうんじゃないかって位に熱い! 我慢しようにも元の意識からして蒸発してしまいそうだ……!! しかし、ここで俺が倒れたら部長はどうなる……!? コイツの嫁……いや、政略結婚の道具として使われてしまう……! そんなの俺は認めない!! 俺は顔からシャイニングフィンガーとやらを引き剥がすべくライザーの腹に蹴りをひたすら入れるが大木の様にまるで揺らがない!
「そんなに……そんなにリアスが好きかあァァァァァ!!」
まるで火山が噴火したかの様な憤怒と共にライザーは俺を打ち上げた! 手足がなくなってしまったかの様に力が入らない……! だが……! だが、まだだ……! 手足に力が入らなかろうが噛み付いてでも戦う!
「もうやめて! やめてライザー!! 降参するわ! だから! だから……! イッセーだけは!!」
リアス部長の悲痛な叫びが聞こえた気がした。ああ、すみません部長……! ライザーをコテンパンにするって……約束したのに……!!
ー
次に気がついたのはベッドの上。まず目に入ったのは見慣れた天井……ではなく見慣れても見飽きる事のないイゼベル様の美貌とおっぱいだった。
「イゼベル……様」
イゼベル様の表情からなんとなしに察した。俺はライザーに負けてしまったのだ。
しかしイゼベル様の表情に俺への失望や侮蔑は一切なかった。
「動くでない。治療の最中じゃ」
何だか昔風邪を引いた時に母さんが付き添ってくれた時の事を思い出す。しかし今のイゼベル様は一糸纏わぬ姿のまま俺のうなじを舐め回す。アーシアの『聖女の微笑み』とは違う官能を伴った魂の治癒ともいうべき交わりだ。
「イゼベル様……」
俺は彼女の名を呼んだが、何と続けて良いか解らず二の句を告げられなかった。むにゅり、と俺の胸板とイゼベル様のおっぱいが合わせると欠落した何かが補填される様な気分になってくる。ぐちゅり、とイゼベル様の腟内へと俺のモノが納まっていく。ゾクゾクと背中に甘く心地よい痺れが走ると何故か涙が溢れてきた。不甲斐ない自分への怒りによるものか、或いはリアス部長を守れなかった悲しみのせいか。イゼベル様はふっ、と笑いながら涙を拭う様に俺の頬に手を当てる。
「悲しいならば泣け。何度も打ちのめされて泣きながら、そうやってお主は『王』になるのじゃ。百戦して百勝というワケにはいかぬ」
「はい……! イゼベル様……!!」
俺は暫くの間泣いた。俺の涙とイゼベル様の慈愛の水気が混じり合って染み一つないシーツに幾つものシミを作る。そんな俺を聖母の様な表情で見守るイゼベル様は優しく口づけを落とし、襞で俺のモノを撫で回していく。俺はイゼベル様のヴィーナスの笑窪に手を這わせ、がっしりと固定する。密着した肌と襞が俺の脳にクラクラと酔い痴れる様な快感をこれでもか、と味あわせてくる。
「うぅ……イゼベル様……もう……」
「出したいのか? 良いぞ。お主の精を余の中に思う存分注ぎ込むのじゃ。遠慮は要らぬぞ」
ぐちゅり、と蜜壺が脈動した瞬間に俺は自分でも信じられない程の量の精液を吐き出した。思いの丈を吐き出すかの様にイゼベル様の胎内は俺の精に染まりきった。
「んくっ……♥ふうぅ……♥♥♥相変わらずそなたの精を胎内で受けるのは実にたまらぬな♥♥♥子宮が爆ぜるかと思うたぞ♥」
そう俺へと宣う聖母の様でありながら淫魔の様に妖艶だ。いっそこのまま永遠にイゼベル様と溶け合いたい……なんて馬鹿げた考えが頭をかすめる位に俺の体力も魔力も回復した様だ。
と、なるとイゼベル様との甘い一時も終わりか……と思ったが彼女は俺のモノに舌を這わせ口に含みだす。所謂お掃除フェラだ。俺の制止など気にも留めず彼女は口淫を続ける。下半身が蕩けてしまいそうだ……!情けなくもお掃除フェラだけでイッてしまいそうになった時、ドアの向こうでアーシアの声が聞こえた。
「やめてください! イッセーさんをこれ以上苦しめる様な事はしないで!」
「残念ながらこれはサーゼクス様の『女王』として私が果たさねばならぬ事です」
話し相手はグレイフィアさんの様だ。一体何の話だろうか……? いや、この状況での話はライザーとリアス部長の結婚についての事だろう。
「むう、萎びてしもうたか。やはりそなたはリアスに本気か」
「……少し違います。俺はイゼベル様『にも』リアス様『にも』本気ッスよ」
我ながら無茶苦茶な事を言っているとは思う。しかしイゼベル様はこの答えが気に入ったのかニコリと微笑むとベッドに腰掛ける。丁度その辺りでグレイフィアさんが部屋に入ってくる。
「お楽しみの所を失礼します」
「ほんにのう。で、何の用ぞ」
サーゼクス様の『女王』を相手にしているというのにベッドにて寝釈迦の姿勢を取る超ゴーマンっぷりを示しながらイゼベル様は話を促す。
……やっぱり凄いなイゼベル様は。
「ライザー様から披露宴への招待状が届いております」
「余は行かぬぞ」
「イゼベル様にではなく兵藤一誠様に対してです」
「ほーお」
イゼベル様の眉が興味を抱いたかの様に顰められるも、それに構わずグレイフィアさんは続けた。
「レーティングゲームにてライザー様が辛酸を嘗めさせられたイッセー様を直にお呼びになられたのは意趣返しという側面もあるのでしょう」
意趣返し? だれに?
「お主にじゃイッセー。これは招待状と言うよりかは果たし合いの誘いと見るべきじゃ」
つまりそれは部長との結婚前にとことん俺をぶちのめしたいと言うことか? どんだけ俺の事が目障りだと思っているのやら。
「私の個人的な意見ですが病欠すべきです。行けば貴方は殺されるか廃人にされます。良くて一生ベッドの上で生涯を過ごす事になるでしょう」
グレイフィアさんは俺を過大評価も過小評価もしていない。しかしだ……俺は部長をを守ると誓い、ライザーをコテンパンにすると約束したんだ!
「契約は命よりも重いと?」
「そんな堅苦しいものじゃないです。
俺は夢を奪われたから……取り返しに行くだけッス」
「夢というのは……?」
その夢は流石にグレイフィアさんの前では言えない。俺は何とかはぐらかすべく、考えを巡らした矢先、いつの間にか真紅のパーティドレスに身を包むイゼベル様が口を挟んだ。なんちゅー横乳と背中、さらにはビーナスの笑窪であることか!! まさに冥界の至宝!
「イッセーよ。今のままではそなたはライザーには勝てぬ。かと言って鍛える時間もない。となれば取り得る手段は限られる……そなたにその覚悟はあるか?」
「あります!」
無論即答した。今の俺にはリアス部長をライザーに奪われる苦しみに勝るものはない!
「そうか。ではグレイフィア。少し席を外せ。余とイッセー、そしてドライグとで大事な話があるのでな」
『やれやれ漸くその気になったかイゼベル』
「ほざけドライグ。それがイッセーの結論であるのならば余が口を挟むは無粋というものよ」
……待っていろよライザー!
必ずリアス部長をお前から取り戻してコテンパンにしてやるからな!
またしても中の人ネタを入れてしまう。
某元七武海は中の人がちがうけどそれはそれ。
あとライザーの性能を増していくスタイル。
やっぱ章ボスは強めにしないと。
イーリス、ニィ、ミィは本陣を守っています。
ユーベルーナと朱乃さん、カーラマインと木場の戦績はほぼ原作通りです。
木場への譲渡はなかったけど何とかなった感じ。
リアスが投了したので死の忘却は迎え入れません。