※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D×M   作:ぷうち☆りん

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取り敢えず毎話エロは入れる。
原作準拠はどうした?
単純に忘れていた……。(忘れるなよ)
あと堕天使と降天使って分けないとアザゼルがレイナーレを放ったらかしてた理由がちょっとね。


第3話(カラワーナ)

 そんなこんなで放課後になったが、女子達がキャーキャーと騒ぎ出した。

 

「何ぞ、煩いのう」

「いや、イゼベル様……そんなイヤそうな顔しちゃダメですよ。美人が台無しですから!」

 

 しかし騒ぎの原因は直ぐに解った。

 

「「「木場くぅーん♥♥♥」」」

「やぁ」

 

 女子の金切り声が轟く中、爽やかな金髪イケメン男子が爽やかに周囲へ挨拶した。

 イケメン王子がよ……犬に噛まれろ。などと昨日までの俺ならば妬み嫉み、弱い心に支配されていただろうが今は違う! (ギュッ)

 

 何故なら俺にはリアス先輩と一緒に裸で寝たし! 更にはイゼベル様とあんなことやらこんなことやら……という間柄なのだ! 

 その映像や記憶だけで今の俺は世の中に勝てる! 

 

「やあ、お二人共」

「何ぞ?」

 

 柔和な王子様スマイルでやってきた木場に対して何故かイゼベル様は塩対応に加えて腕組み、更にはジロリと一睨みのフルコンボ! な、何で? 昨日までの俺でもそこまで近づくなオーラ出しませんけど!? 

 

「なんかスイマセンねウチのイゼベル様……いや、イゼベルが。メチャメチャ人見知りするタイプなんですよこの子……。アハハ、あははのは」

 

 笑ってごまかそうとしたが痛恨のどっちらけ! 気まずい空気が俺達のみでなくクラスに漂う……。

 

(何よ、少し美人だからって)

(木場様に何て無礼な態度なの!?)

(塩撒いてやろうかしら!)

 

 言葉にこそ出さないが女子達にイゼベル様への反感というか悪意が渦巻いている。

 しかし当のイゼベル様はイケメン王子と関わる気ゼロなのか女子達をガン無視している。

 

「……。やはり先輩の言う通りウソが下手みたいだね。兵藤一誠君」

 

『君も大変だね』みたいなオーラを出しつつ木場は察してくれた。

 あれ? 木場ってフツーにいい奴じゃないか? それにリアス先輩が言った通りって事は先輩の使いってもしかしなくても木場か? 

 

「リアス先輩の使いって事か?」 

「そういう事になるね。悪いけど僕に付いてきてくれるかい?」

 

 丁寧かつ温和に接してくれている木場に対してここでついていくのを断るのはあまりにもへそ曲がりすぎるよな。

 

「おう、解ったよ」

「余は行かぬぞ」

「そんな事言わずにお願いします」

「解った。そなたが言うならば同行してやろうぞ」

 

 あれ? イゼベル様ってもしかしなくてもチョロインなの? 俺の頼み一つでホイホイ付いていくって。

 

『そんな〜! 木場クンとエロ兵藤が一緒に歩くなんて〜! 許せなーい!』

『木場クンが穢れてしまうわ〜!』

『木場×エロ兵藤のカップリングなんて許せな〜い!』

 

 なんて口々に女子達が好き勝手に言う中俺達は木場の奴と共に旧校舎のオカルト研究部の部室に向かうことになった。その道中での事だが。

旧校舎に入ったあたりで木場が突然切り出してきた。

 

「兵藤君。悪魔の身体には慣れたかい?」

「あ、ああ。まあな」

 

 慣れるも何も昨日の今日転生悪魔になったばかりなんだけど! 

 

「それは凄いな。僕の時は衝動を抑えきれずにリアス様に御迷惑を……いや、思い出すと死にたくなるよ」

 

 自嘲気味に苦笑する木場。ふーむ、そういうものなのか。まあ俺はイゼベル様に色々してもらったからなんだけどさ! しかし……と、なると木場の時は誰が? 

 まさか……リアス先輩かぁ!? 

 

『ああっ! リアス様……!』

『ふふふ、祐斗ってばこんなに固くなって……♥』

 

 みたいな事があったのか!? 

 いや、俺とリアス先輩がそんなエッチな関係になれるかなんて考えるのも烏滸がましいんだけど!? やはりイケメン有罪!イケメン滅ぶべし!イケメンしばくべし! 

 

「これ、イッセーよ。そなたにはあんな小娘ではなく余が側におるではないか?」

 

 暗黒面に囚われそうになった俺を癒やすかの様に暖かな温もりと柔らかさが背中にさながら天使の翼を彷彿とさせる様に俺を包み込んだ。これが『あててんのよ』というヤツか!? まさに神の一手! 俺の黒くなった心が一瞬で浄化された! 

 

「すいませんイゼベル様。心洗わました!生涯お側を離れません!」

「うむっイッセー! そなたはもっと広くものを見るがよいぞ!」

 

 イゼベル様に一生仕えるという誓いを胸に部室前にて木場がノックした。直ぐに入室の許可が出たのでドアを開ける。う〜ん、いかにもオカルティックな光景が俺の目に入ってくる。いや、広くものを見ろとイゼベル様に言われたばかりじゃないか! 反省と共に目を皿のようにして見ているとそこには……。

 

「はむ……」

 

 ソファに座り、本を読みながら羊羹を頬張る銀髪ショートの美少女がいるじゃあないか! むう、間違いない。あれは搭城小猫ちゃん。

 

「紹介しよう。彼女は一年の搭城小猫さんだよ」

 

 なにーっ!? 知っているのか祐斗!いや、知っていて当たり前だよ、部員同士なんだから。それはそれとして小猫ちゃんはクール系ロリの最高峰にしてその筋の男子のみでなく女子にも人気が高いマスコットキャラ! オカルト研究部という響きとは対極にあるような存在なのに!? 

 

「ふむ、美味そうな羊羹ではないか」

「「!?」」

 

 ええっ!? いつの間にイゼベル様の掌に羊羹が乗った皿があるの!? バトル漫画でよくある「は、早すぎて見えなかった!」ってモブがポカーンとなるシーンそのままに俺は言葉を失うがイゼベル様はぱくり、と羊羹の一切れを口に含む。

 

「はむはむ。三希の作ったという菓子にはやや劣るが悪くはない味よの」

 

 え? うちの母さんってそんなに料理上手だったのか? 基本的に外食しないからよく解らなかったが……それはそれとしてイゼベル様は可愛い見た目して食い意地が張っていらっしゃる? 

 

「返して下さい」

 

 小猫ちゃんの声には明らかに怒りが孕んでいた。

 

「別に減るものではあるまい」

「貴方、バカなんですか?」

 

 いや食べたから4切れから3切れに減っていますからね!? これは流石にイゼベル様が悪いよ! 早く謝っテ! 

 

「イゼベル様、人の物を取ったら泥棒! すぐに返しなさい!」

「ふむ。イッセーがそういうならば仕方あるまい。

すまなかったな!」

 

 と、言うやイゼベル様はテーブルに羊羹を戻してくれた。俺の言う事は何故か素直に従ってくれるんだよな……何でだろ? 

 しかしそんな疑問もシャアァ、と流れる水の音と申し訳程度のカーテンから見えるアート、或いは天国への階段と称しても過言ではないボディラインの前にかき消えた! 

 というか部室にシャワールームがあるのか!? なんて素晴らしい部室なのだ!! 

 

「これで満足ですか?」

「ふむ、美味い羊羹であったぞ。褒めてつかわす」

「……やはり泥棒猫ですね」

「なかなか冗談の旨い妖ではないか」

 

 後ろではイゼベル様と小猫ちゃんの間に不穏な空気が流れていたがそれどころではなかった! 

 

「部長、お召し物をお持ちしましたわ」

「ああ、ありがとう朱乃」

 

 朱乃? 朱乃先輩と言いましたか!? あの絶滅危惧種の黒髪ポニーテール! 大和撫子を体現する究極の癒やし系にして、リアス先輩に並ぶ学園の2大巨乳……違う! お姉様系の二大巨頭であらせられる姫島朱乃さんと言いましたか!? 

 な、なんて素晴らしい部活なのだ!! 

 

「あらあら、うふふ。貴方が新入部員の兵藤一誠君に、兵藤イゼベルさんね。どうぞ宜しくお願い致しますわ」

 

 おお……! 俺のような貧弱一般生徒に対して頭を下げてくださるとは……! 

 

「い、いえー……こちらこそ」

「余はそんなつもりは更々ないぞ」

 

 空気読んでぇイゼベル様ぁ! 折角朱乃先輩が友好的に接しているのに!俺泣いちゃうよ!? 仲良くしてくれェ! 

 

「うふふ、やはり噂通り面白い悪魔ですわね。それとまだお名前を伺っていませんでしたね? 私は副部長の姫島朱乃ですわ」

 

 ? イゼベル様は仮の名前って事かな? 本名は気にはなるけど無理して聞く事もない。

 

「余がイゼベルと言ったのだからイゼベルで良かろう」

「ええ。そうなのですが部長が『あの子は外人とのダブルなのかしら』などと気にしていたものだから。部長は昔『刑事トロンボーン』のファンだったから細かい事が気になると夜も眠れないらしくて」

 

 あ、俺もあの推理ドラマ好きですよ!ってそんな話はどうでもいい! 不眠は美容と発育の大敵! リアス部長の美容のためにも疑問は氷解させねば!! 

 

「そうなんですか……イゼベル」

 

 名乗って下さい、と女神様に視線を送るものの今回はダメみたいです姫島先輩。フッ、と鼻で笑いながら髪を掻き上げつつイゼベル様は言う。

 

「余はイゼベル・シファーと言う事にしておる。それと確かに余はダブルじゃ。貴様と同じでな?」

「……!!」

 

 と言うことにしているって絶対ウソじゃーん! あとダブルって何だろう? 留年って事? だから姫島先輩の表情が一瞬変わったのかな? 

 

「あら? どうしたの小猫に朱乃。随分ピリピリしているみたいだけど悪魔としては貴方達の後輩になるイッセーの前なのだから愛想良くなさいな?」

 

 そこで漸く部室の空気を悟ったリアス部長がシャワールームから髪を拭きながら出てきてくれた。

 

「ぶ、部長……!? す、すいません……! つい……」

「……失礼しました」

 

 慌てて謝罪をする小猫ちゃんと朱乃先輩。しかしイゼベル様は相も変わらず憮然としている。

 

「……フンッ」

 

 いや待って! この流れでその態度は余計に印象を悪くしますからやめてくださいイゼベル様ぁ! 俺の胃袋があ! 胃袋そのものがあ!! 

 

「とにかくこれで全員揃ったわね。

 イッセー、それにイゼベル。私達オカルト研究部は貴方達を歓迎するわ」

「宜しくお願いします」

 

 リアス部長の歓迎にぺこりとお辞儀をした。いや〜それにしてもまさかオカルト研究部に入る事になるとはね。まあでも、これもイゼベル様やリアス先輩、もといリアス部長に相応しい男になるための一歩だ! それに部員は美少女揃い! 

 

「さて、これから貴方達にも悪魔の生業についてレクチャーするわ」

 

 リアス部長から悪魔としての基礎的な知識を色々と教えてもらう事になりそうだ。メモメモ……と! 

 

「……意外にマジメなんですね」

「あらあら、これは有望新人といった所でしょうか?」

 

 おぉ……この程度でバッチリ良い印象を持ってもらえるなんて、俺ってもしかしてモテ期に入りつつある?

 

「単刀直入に言うと私達は悪魔で、貴方を殺したあの黒い翼の持ち主は堕天使というの。神に仕える天使でありながら邪な欲望を抱いたために冥界に堕ちたものたちよ」

 

 おお……これはテストに出そうだ! いや、なんのテストに出るのかは知らんけどメモメモだ! しかし、俺の手をイゼベル様が止める。うお、すべすべかつしっとりつるつる……白魚の様なって表現はイゼベル様のためにある言葉だよ! 

 

「そう云う事は後でイッセーに余が直々に教えるからメモを取らぬとも良い。というかそこな小娘の言う事は正確ではないからの」

 

 いや、プライベートレッスンの申し出は嬉しいけどリアス部長のメンツが丸潰れに……。

 

「……私が小娘かどうかはともかく、間違いとはどういう事かしら?」

 

 笑顔を作ってはいるが明らかに先輩はお怒りだ!? 

 

「うむ。堕天使にも厳密には2通りおってな。一つは嘗てのシナイの大戦でルシファーらに従い『自らの意志で神の下を去ったもの』を堕天使、その後権力闘争に負けたり、或いは他の要因によって天界を降ろされたものを降天使と呼ぶ。天野夕麻を名乗ったあの女は恐らく後者であろうよ」

 

 へえー……ってあれ? 権力闘争に負けたとか天界を降ろされたとか、何か違和感を感じる言い方だな……何だろ? あと市内の大戦ってどこだろう?駒王町の近くのS市とかかな?

 

「見てきた風に言うあたり歴史に随分と詳しい様ね。流石年の功だわ」

「何じゃ、小娘と言われたのが不服か?若いと褒めてやったのに何が不服なのかのうイッセー?」

 

 知りませーん! そんな事は俺の管轄外です! とにかくその後は天野夕麻……もとい堕天使ないし降天使の話になる。あまり思い出したくない話だが……。で、俺を襲ったのは神の力の欠片……セイクリッド・ギアを宿していた事にあるとか。

 左手をあげて意識を集中する様に言われたが一体何に覚醒するのだろうか。

 ……集中できるものを思い浮かべろと言われても……俺が一番求めて止まないもの……それは……!? お……おっぱ! 

 

「いやいやいや! ダメだー!」

 

 幾ら何でもそんなセクハラ紛いな事が出来るわけない!そんな気持ちがブレーキになってしまったのか夕方すぎまで力の解放の練習をしたが結局神器とかいう不思議な力が覚醒する事は無かった……。

 

 ー

 

「やっぱり夜の方がよく見えるなあ……」

 

 俺は自転車を押しながらイゼベル様と共にチラシ配りがてら自宅に帰る最中だ。ライトをつけていないのに赤外線スコープみたいに明るく見えるのは悪魔の視力だからかな? 

 

「では余の姿も良く見えるか?」

「それはもう、俺にとってイゼベル様とリアス先輩は月と太陽みたいな存在ですから」

 

 ウソじゃないぞ! 二人がいなければ俺の人生は真っ暗闇なのは事実だからさ! じゃあ他の子は? それは綺羅星の如く俺の中では輝いているよ! 

 

「ほーお、言いよるわ。ではどちらが月でどちらが太陽じゃ? ん〜?」

 

 すりすり、と俺の腕に身体を擦り寄せてくるイゼベル様。ふおおおおおおっ!? 柔らかい! めっちゃ柔らかいよ!?しかしここで選択肢を間違えると多分エッチはお預けになってしまう! 考えるのだ! イッセー!! 

 確かに『持田模帝王のモテモテクニック』には

『女性に順番をつけてはいけない』

『女性の質問をはぐらかしてはいけない』

『基本的にはその場にいる女性を優先する』

……とかいうのがあったな。

 

 と、なると……! 

 

「イゼベル様は月でリアス先輩は太陽です! 俺みたいな奴を夜中でも照らしてくれると星よりも遥かに目立って光ってますから!!」

「ほー……じゃが月は満ちたり欠けたりするし、太陽に照らされて輝くだけの存在ではないか? そなたは余をそんな風に見ておったのか?」

「め、滅相もない! この通り!」

 

 厳しい視線を送られた俺は自転車をガシャンと倒れるのも構わずペコペコと謝った! プライドはないのか? 

 ないっ! 爺ちゃんと父さん直伝『悪いと思ったらまず謝る、言い訳はその後』を実践するしかあるまい! するとイゼベルは微笑みを浮かべた。

 

「ふふ、冗談じゃ。余は怒ってなどおらぬ。この様にものの見方とは一つではない。捉え方により形は様々に変わると言う事をそなたに知ってほしかったのじゃ」

「イゼベル様……!」

 

 エッチなだけじゃなくてこんなにも懐の広い御方だったのか。俺は感動に思わず泣きそうになってしまった。

 

「しかしその自転車、二人乗りできぬのか?」

「正直に言えばしたいんですがジョーレイとかホーリツというものがありまして……ハイ」

 

 悪魔ですけどその辺はまあ……。ほら、法律って社会との契約ですから! 悪魔にとって契約は絶対と言う事で。

 

「それでは仕方あるまいの。そなたが漕ぐ自転車の後ろに乗るのは次の楽しみに取っておくとしよう」

 

 これは……!? デートのお誘い!? ヤッホー! 夜だっていうのにテンション爆発だ! 

 思わずピョンと飛び上がって喜びを表現してしまった。

 

「ふふふ、そなたは本当に愛い奴よな。少し、いや……大分興が乗ったぞ♥」

「あ、あの?」

 

 そんな俺のバカッぷりというか無邪気っぷりがイゼベル様にクリティカルヒットしたらしく、彼女は頬を赤く染めて舌舐めずりをする。

 

「丁度そこに公園もあるでな♥」

「あ、ありますねっ!」

 

 予算をケチっているのか街灯が一つしかない公園がありますあります! 死角や暗がりが幾つもある公園が! 

 何だか今日はマニアックなプレイに終始している気がしている! 大人の階段をエスカレーターで上っている気しかしないよ! 

 

 ー

 

 そして俺達は公園に着いたわけなのだが。

 

「さて……と」

「い、イゼベル様! 俺……!」

 

 堪らず俺は彼女と唇を重ねようとしたが手で静止された。

 

「イゼベル様……?」

「そう焦るでないわイッセー。愉しむのはまずは厄介事を済ませてからにしようぞ」

「厄介事?」

 

 俺が首を傾げるとイゼベル様は耳打ちした。

 

「そなた、尾けられておるぞ?」

「!?」

 

 俺がバッと振り向くと……あ、あれ? 誰も居ない?いやでもこのパターンって……! 上か!? と俺は上空に顔を向けるとー。はいてない!? じゃなくてだな!藍色のロングヘアに胸元が大きく開いたボディコンスーツを纏う大柄なお姉さんが! しかし夕麻ちゃんと似た様な翼を持つ辺りこのお姉さんも堕天使、いや降天使か? 

 

「このカラワーナの気配を感じ取るとははぐれ悪魔と下級悪魔風情にしてはなかなかの力量だな? しかし、真に妙だ……。レイナーレ様に貴様の足跡を消す様に命じられたのはこの私なのだからな……。貴様は何故生きている?」

 

 え? いきなり哲学ですか? 

 主人公なら「その答えを探すため」とかビシッと言うのだろうが……。俺の答えは二つ! 

 

「おっぱいのためとハーレム王になるためだ!」

 

 なおお姉さんは光の矢で答えてくれました。危ないっ!! 

 

「ん?」

 

 俺は庇うようにイゼベル様へと覆い被さった! イゼベル様を傷つけさせるワケにはいかない! エッチなことをするためとか好感度を稼ぐためとかは関係ない! 悪魔は契約を果すと同時に欲望を満たすために存在する! なら守りたいと思ったから守る! それだけだ! 

 

「まあ、それも良かろう。ひび割れた器が砕けぬ限り継ぎ接ぎして愛でるも一興だからの」

 

 そう言ってイゼベル様は俺の背中をつつー、と撫でる。ゾクゾクした俺は思わず飛び跳ねた! 

 

「い、イゼベル様っ!」

「何を腰砕けになっておるか? 来るぞ?」

 

 おひょえ! 先のお姉さんが光の矢を雨霰の様に放ってきやがった!?しかしそんな攻撃がこの俺に効くと思っているのか! おっぱいのためなら俺は神であろうと悪魔であろうと堕天使だろうと戦う!空孫悟やフィールの様に傷つけられようが笑われようが!! 

 

「俺は……ハーレム王になる男だ!」

 

 ドォン! と空気が爆発するような音と共に俺の右腕が変化した。まるで先輩の髪の様に赤い籠手……? 

 

「こ、これは! 神器が発動したと言うのか!?」

「ふはははは! 流石は余のイッセーじゃ! が、それだけではないぞ?」

 

 俺の右腕が輝くとお姉さんの放った光の矢を全て弾き返してしまった! これは一体何なんだ!? イゼベル様が喜んでらっしゃるから悪いものじゃないんだろうけどさ!?しかし変化は俺の左手にも現れた! 

 なんだか勾玉らしきものが扇風機の様に3つ放射線状についた盾らしきものへと変化していく。

 

「し、神器が2つだと!? 有り得ない! そんな事が……そんなバカげた事があるものかっ! ドーナシーク! 何をしている! この男とそこの女を今すぐに始末しろ!」

 

 お姉さんは狼狽し、激昂して誰かを呼びながら俺達に光の矢を放ってくる。どうやら全力を込めて一斉に打ち出して来たから数が多すぎる!? これではイゼベル様を守れない……! しかしイゼベル様は仁王立ちをして動かない。俺が自分を守れるって信頼してくださっている証拠か……。なら……俺達3人が初めて夢中になって見ていたあのロボットアニメの必殺技をイメージする! 最終決戦でグレートモードになった冥界王ジオライダーの力の一端を示したあの技だ! 

 

「風の烙印……! デッド・ロン・フーン!」

 

 すると勾玉がそれぞれ外れた後に高速回転を始めて3つの竜巻を生み出す! 空飛ぶパンジャンドラムかよ!竜巻は俺達を襲う光の矢を全て相殺したばかりか、お姉さんを飲み込んでいく! 

 

「ば、バカ……な!? ありえない……。こんな……ことは……」

 

 竜巻と衝撃波によりボロボロになったお姉さんは辛うじてそう言った。口から血が滴っている辺りあちこちに深手を負ったのか? 幾ら堕天使、降天使が頑丈でも大丈夫なんだろうか? 

 

「いや、普通に死ぬぞ? まあ光になって消えるから証拠は残らぬし、正当防衛じゃからそなたを責めるものなどおらんがの」

 

 イゼベル様はそう言ってくれるが責めるものは一人だけいる。誰あろう俺、厳密には理想の俺だ。

やっぱり殺すのは嫌だ!

 

『だがそいつは殺意を持ってお前を襲ってきたんだぞ? なら殺されても文句は言えまい』

 

 ダメだ……やっぱり殺したくない! 

 

『綺麗事だけで生きていくつもりか?』

 

綺麗事で生きることの何が悪い! と俺が葛藤しているとイゼベル様が口を開いた。

 

「あるぞ。じゃがそなたも対価を払う必要があるが」

「やります! やらせてください! お願いですから!」

「即断とは毒気のない男よな。まあ、それがそなたの資質である故仕方なし」

 

 と、言うとイゼベル様はとある所に俺達を連れて行く……。そこはなんとラブホだった……。

 

 ー 

 

 

 私は何故生きている? 確かあのはぐれ悪魔とグレモリー家の眷属となったという兵藤某に敗れた筈……。ここは一体……? どこかの建物の様だが……? 痛みはあるが微微たるもので何より……。

 

「ンん……!?」

「んん……」

 

 いきなり唇を何者かに奪われた。

 相手は私を倒した兵藤一誠……。そうか、敗れた私を辱め、慰み者にしようとでも考えているのか……。だが、私にはどうでも良いことだ。もう私には何もないのだ。天界を追われ、冥界も追われ、レイナーレ様の信頼を失った私にはもう何もない……。唯一残ったのはこの身一つだけ、どうにでも好きにするが良い。

 と、達観、諦観していた私は次の瞬間それが間違いだと思い知った。

 

「はあ、はあ……。諦めないで……カラワーナさん……! 絶対生かしてみせるから!」

 

 この男は何を言っている? 自分を殺そうとした女を何故助ける?兵藤一誠は私の胸の先を弄りながら首筋を舐め始める。

 

「あっ……」

 

と、思わず声を漏らす私。そんな私の反応を見て私達が裸で交わる様を見下ろすイゼベルとかいう女が頬杖をつき、手持ち無沙汰に髪を指に巻きつつ口を開いた。

 

「言っておくがイッセーはそなたを生きて帰すつもりじゃぞ? 何せハーレムを作るために敵は殺さぬと余に契約をしたからの。しかし汝、殺すなかれを実行しようという悪魔など初めて見たわ」

 

 ……ではこの行為は私を辱めるためではなく、私を生かすための行為とでも言うのか?いや、そんな筈はない!堕天使も悪魔も人間も欲望に塗れた存在だ! 兵藤一誠も同じ筈だ! この世界に救いも真実もないのだ! 

 

「んっ、あああ……♥」

 

 と、そんな私の心を見透かしてか私の下腹部を指先で撫でてくる。そこは女性の体の中でも最も敏感な部分の一つでありとろとろ、と蜜が溢れてしまう。そしてそれは私の心が堕ちよう……いや救われようと思っている何よりの証拠だった。

 

「カラワーナさん。嘘でもいい、嘘でもいいから……治るまでの間は俺のことを好きになってくれ。後で幾ら裏切っても構わない。俺を見限ってもいい。だから今だけは……俺がカラワーナさんを助けたいっていうこの気持ちを受け止めて欲しいんだ……!」

 

 それは本当に甘美な誘いだった……。兵藤一誠が私の事をどう想おうとも私には関係ない……はずだったのに……! 私の心は彼を受け入れてしまった。これが例え偽りだとしても構わない! たとえ嘘でも構わない! 心が救われるならばそれでいい……! 焼け付く砂漠の様だった世界が受け入れてしまえば常夏の楽園に変わっていく。兵藤一誠……いや、イッセー、イッセー様! ああ……! もう私はあなたの虜だ……! 

 

「んっ、あっ……♥」

 

 私の内股を伝う液が止まらない。いや止めたくないのだ。止めてしまえば彼との繋がりが切れてしまうかもしれないから。そしてそれのお返しとばかりに彼が私の中へと分け入ってくる……♥

 

「はあ……っん♥」

 

 と、あられもない声が口から出てしまう! だけど関係ない! ここには彼と私達しかいないのだから! この声を聞かれるならそれは彼が良いんだ!

 

「ず、ズルいですよカラワーナさん! そんなエッチで可愛い声を出したら、恋人になって欲しくなるじゃないですか!」

 

 彼はそう言いながら私を抱き締めてくれる! ああ、嬉しい……♥イッセーにも気持ちよくなって欲しい♥私との交わりを義務ではなく心から望んで欲しい♥

 

「あっ♥イッセーっ! もっと、もっと私の中を突いてくれえ!」

 

 私がそう懇願すると彼は喜びながら私の望みに応えてくれた。イッセーのモノが私の膣の中で更に膨らみを増していく……♥穢れた私を清める為にイッセーまで穢れてしまう。しかし私はどこまでも堕ちて行こうと思う……。だって彼が私の主なのだから……! 

 

「あっ、ああ♥イ、イくぅ! 離さないで! 私を……離さないでっ! あっ、ああっ!」

「ぐっ……!」

 

 そして私達は同時に絶頂に達する。私の胎内に彼の熱いものが大量に注がれた……♥ああ、なんて幸福な気分なんだろう……♥胸、いやおっぱいをイッセーが優しく揉んでくれる。それだけで私は絶頂に達してしまいそうになるほど嬉しくなってしまう♥

 

「はあ……っん」

 

 と、イッセーが私の乳房にしゃぶりつく。ビリビリした甘い痺れが乳首から乳腺へ、更に脳髄へと伝わり私を癒やしていく。これを屈服という輩は憐れだ。愛される悦びも知らぬから奪い奪われる関係しか考えぬし、築けぬのだろう。

 

「あっ、イッセー……♥」

「カラワーナさん……」

 

 私はイッセー様に自分の全てを捧げるべく唇を差し出し、彼がそれに応じてくれる。幸福過ぎて怖いくらいだ……。

 

「良かったのうカラワーナ。イッセーはそなたを死なせぬつもりのようじゃぞ?」

「ああ……♥」

 

 私は涙ぐみながら彼の唇、唾液を吸い続ける。そんな私の下腹部にイッセーは再び剛直をゆっくりゆっくり、焦らす様に突き立ててくる。ああ、嬉しい……♥

 

「イッセー♥ああ、愛している♥嘗て神を敬愛したように貴方を愛している♥」

 

 そして私は完全に彼に心と体を許していた……。

 

 ー

 

 どうも、兵藤一誠です。あれから3日経った今日はリアス先輩、改め部長に色々報告する事となりました。

 

「まず、堕天使であるカラワーナ、ドーナシークに襲われ神器を2つ発動させた。これはまあいいわ。力の発動よりも貴方が無事な事の方が重要だもの。いいことイッセー? 貴方はまだ力が目覚めて間もないのだから……力を一度に使いすぎて倒れたらしいじゃない。そんなに無理をしてはダメよ?」

「ぶっちょー……」

 

 部長の優しいお言葉とハグに思わず涙が出そうになるが、ここで泣いてはダメだ。

 

「それで貴方が新たに契約をした子なんだけどカラワ・ナーってどこ国籍の子なのかしら?」

 

 冷や汗がたらりと頬を伝う。

 

「どこの国にも戸籍が見つからないのよ?」

「ち、違うんですよ部長。カラワ・ナーさんはいわゆる難民というか色々都合があって国籍不明な女の人でえ……。つい、絆されちゃってえ……僕、疲れちゃってぇ……あはははは」

 

 冷や汗が背中からドバドバダラダラ……。

 

「嘘ね」

 

 はい、即答されましたー。

 

「この子、見た目からしてカラワーナじゃないの! どこの世界に堕天使と契約する悪魔がいるのよイッセーのおたんこなす!」

 

 うう……! カラワーナさんを大事にしたいし堕天使側との契約は悪魔の御法度なのも知ってる……。だけど俺はそれでも彼女を幸せにしてあげたいんだ! 

 

「もう、そんな顔をしないのイッセー。私が怒っているのは堕天使と契約した事で彼女を助けた事ではないんだから。契約じゃなくて使い魔か下僕化させれば問題ないわ。まあ、ホントは問題はあるけどお兄様に頼んで黙認してもらうから」

 

 す、すいません部長! 何から何まで! 必ずいつかご恩はお返しします! 

 

 




エッチする事で相手を回復させる下級悪魔がいるらしい。
何で勾玉? 勾玉ってある数字に見えないか?
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