あと超魔爆炎覇までパクりやがって。
「アスカロン! ブレード!!」
俺は赤龍帝の鎧の小手の部分から竜殺しの名剣、アスカロンを展開する!
朱乃さんとトリフネちゃんの調整によって俺への反動はまるでない。二人ともマジあざーっす!!
が、対峙するヴァーリに警戒や焦る様子はまるで無い。それどころか両肩を竦めて
『さっさと仕掛けてこいよ』とでも言いたげだ。その余裕、今すぐ後悔させてやるよ!!
俺はアスカロンを構え、ヴァーリに斬りかかる! が、俺の斬撃をヴァーリは初めからどこにフライが落ちてくるか解っている外野手ばりに楽々と斬撃を躱す。
「軽薄な転生悪魔なキミらしく振るう剣も軽薄だな」
「うるせえっ! 俺はともかく! 俺に剣の稽古をつけてくれた木場とゼノヴィアをバカにするんじゃねえ!!」
『相棒! 熱くなりすぎだ!!』
ドライグが俺を呼び止めるが頭に血が登りきった俺は背中の翼から魔力を噴射して剣を突き出しながらのショルダータックルに移行する! 俺の好きな漫画の悪役の必殺技なのはちょっとマズいかもしれんが!!
「スパイラルチャージ・エクスプロード!!」
どうだヴァーリ! いくらお前が最強無敵の白龍皇だろうとこれを食らって涼しい顔をしてられるわけが……
「フッ、その程度の技か。ならこれでどうだ?」
ヴァーリはアスカロンの切っ先を人差し指と親指だけで摘まむと、そのまま俺の突進の勢いを利用して俺を半回転させ、そのまま地面に叩きつけられ……。
「ライトニング・ギャロップ」
バキボキ……!! バキィッ!!
「うぎゃああああっ!!」
更にダブルニードロップが背中に鉄槌の如く振り下ろされた!!
『相棒! しっかりしろ!』
「ガハッ……」
口から赤黒い血がドバっと溢れ出て鉄臭さと生臭さが口中に充満する。
「どうした? もう終わりなのか?
まるで血の一滴も沸き立つ事のないつまらない戦いだ。唯一興味深いのは今日まで生き残ってこれた運だけだな」
バキッ!! ビキッ!! ベキバキッ!!
ストンピングというより工場の圧搾機械で踏みつけられてるのが正解だと思える重々しい打撃音が旧校舎に響き渡る。
『相棒! このままでは全身の骨を砕かれてお陀仏だぞ!!』
「ハハ……。ドライグ、俺は転生悪魔だぜ? 仏様だって俺みたいなドスケベハーレム王希望者がやって来たらはた迷惑にも
程があるって追い出すに決まってるさ」
別に自暴自棄になったワケじゃない。
俺はヒビ割れた赤龍帝の鎧の欠片をアスカロンに結集させつつ咄嗟にフェニックスの涙を一息で飲み込む!
「ヴァーリィィィィ!!!」
『Transfer!!』
「なにっ!?」
ヴァーリが初めて上擦った声をあげたがそれも無理もない。なにせ竜殺しの名剣が竜の鱗に等しい赤龍帝の鎧の残骸を纏って紅い大剣になったんだからな!
俺は閨でアマテラス様とちちくり……もとい教わった事を思い返す。
『竜と龍神は違う?』
『うむ。と言っても見た目の話だけではないぞ。竜は蜥蜴の様に地を四つん這いにて這い回り人類に神の試練たる炎の厄災を与えしもの。
龍とは蛇の身体にて天を穿ち、神の慈悲たる恵みの雨を与えるものなのじゃ』
はえ〜、だからアマテラス様はキスの雨嵐と慈悲に満ちたおっぱいを俺に施してくれるんですねわかります。俺は感謝のおっぱいキスをアマテラス様に捧げる。
「あんっ♥ んんっ♥ こらあ♥ 我はそなたを想ってマジメに話しておるのに♥ ああっ♥♥♥」
ちゅっ♥ちゅっ♥と乳肌にキスされた刺激でアマテラス様の乳首はビンビンに固くなった。すかさずちゅぱちゅぱ吸い付き、割れた腹筋を丁寧に撫で回すとアマテラス様は感極まった様によがりだしていったのだ……。
で、何が言いたいかというとだな!
「アマテラス様のおっぱいは最高だぁっ!! 俺式・チェストセキガハラ!!」
ゼノヴィアの技を参考にした真一文字斬りは旧校舎そのものを真っ二つに破壊してしまう威力だった……! 自分でもビックリだ。
「ああ、俺も驚いている。キミのおっぱいバカぶりにな……。寧ろそのバカぶりに脱帽するまである。
だが派手な見た目だが当たらなければどうということもない」
とわざわざ俺の背後から指を振りながら宣うヴァーリ。白いくせにどっかの赤い3倍の人かっつーの。
「ふ〜ん。じゃあ当たったらヤバいと思ってよけたんだな? あの最強無敵の白龍皇にして魔王の血統のヴァーリ様が俺なんぞの攻撃をね〜? へえ〜……?」
殊更嫌味っぽく言ってやる。
「……あまり調子に乗るなよ。兵藤一誠」
お、若干声のトーンに怒りが乗っている。え〜と、こういう時は効いてて草、って煽るのが元浜から教わったレスバ術のやり方だったな。
『あまり熱くなるなヴァーリ。たかが赤いののおまけ、ラーメンでいうナルトの様な輩が苦し紛れに言ったことだ』
「……わかっているさ」
あ、声のトーンが元に戻った。
カッカさせて足元をすくう作戦は空振りか。だが、まだやりようはある。
「うおおおおっ!!」
「フッ、またお決まりの大振り攻撃か。
だがキミが幾ら倍化の力を使い倒そうとも俺の半減には届かない」
エナジーウイングを展開してヴァーリはアスカロンと俺の力を半減すべく手をかざした。
アスカロンが阻まれるばかりかどんどん先細っていく。竜殺しの力にも半減は作用するのか?
「運命とは残酷なものだな。俺は魔王の血統、白龍皇の力、そして禁手化を越えたその先も領域を知っている。
然るに君はどうだ。アスカロン、赤龍帝の小手、果ては〇〇の母胎の力を借り受けるばかりで何も無い。君自身には何も無い。
空っぽ……ゼロなのさ」
俺わかってます感を丸出しにしてヴァーリは言う。
そんなことは……! そんなことはないっ!
って正義のヒーローなら叫んだりして否定するんだろうけど。
「ククク、酷い言われようだな。まあ、事実だからしょうがないけど」
「無意味な強がりはよすんだな。事実から目を背けて殻にこもりたい気持ちもわからなくもないが……」
「何勘違いしてやがんだこの白トカゲ野郎。まだ俺の倍化のフェイズは終了していないぜ!」
瞬間、レイピアばりに細くなったアスカロンの刀身が何十、何百にも分化する。
「これは……!? 譲渡!? しかも譲渡の力で存在そのものを倍化させたというのか!? ちいっ!?」
エナジーウイングから光弾を発してヴァーリは半減の力は使わず舌打ちした。
やっぱりそうか。俺はテストのヤマがばっちり当たった時の様に兜の下でニヤリと笑った。
「なぁ〜るほどヴァーリ・ルシファー。お前の半減の弱点は見切ったぜ!!」
「なにっ……!?」
半減の弱点……それは対象を一つに絞らないと発動しないって事だ! だから数百本もある『擬態の竜殺聖剣(アスカロン・ミミック)』に半減の力を使わなかったんじゃなくて使えなかったんだ。
ザクザクッ!! とアスカロンがまるで剣山の様にヴァーリの翼に突き刺さる。
「ぐっ……うお……!?」
「どうした? 『何かしたのかい?』って余裕ぶるのはやめたのか?」
「図に乗るなッ!! 半減の力を全てお前に集中し、魂自体を半減させ続けて無に帰せば済むことだ!! お前を……! お前だけを!! 殺してやるッ!!!」
『divide! divide! divide!!』
ヴァーリがそう叫ぶと、アスカロンも呼応するかの様に赤からどんどん色を失っていく。どうやら力の流れを逆流させて俺の魂ごと消滅させるつもりらしい。
「イッセー! 逃げなさいっ!! ヴァーリは本気よ! 本気で貴方を殺そうとしているわ!! お願い……私のために死なないで!!」
残党処理を終えたらしいリアス部長が俺のために泣きながら逃げる様に命じてきた。
俺なんかのためにリアス部長はここまで……。
「イゼベル! 早くイッセーの援護をするのよ! このままじゃ……イッセーが!!」
「無用の事じゃ」
「何が無用よ!! あなた、それでもイッセーのパートナーなの!?」
必死なリアス部長に反してイゼベル様は髪をかきあげながら詰まらさそうに答えるとリアス部長は怒り心頭だ。
だが、俺は解っている。リアス部長の母性も、イゼベル様の母性も。
「……そうだ。こうしよう! リアス・グレモリー! 君のこの兵士を殺せば、キミは滅びの力に目覚めるだろう……! そんなキミとならば存分に満足のいく戦いができそうだ!! ハハハハハ!! フハハハハハ!」
ヴァーリは俺を殺す事でリアス部長が目覚めると踏んだのか、高笑いまでし始めた。
だがな……。
「な、何だ……身体が、妙……だぞ?」
『ゴメンね。僕、ハピエン厨なんだ。死に別れエンドは解釈違いさ』
? ヴァーリとも白トカゲ……いやアルビオンとも違う誰かの声がした。あのエナジーウイングからか……? 訝しんでいるとキラキラした青い光が『大いなる7つの丘』の勾玉の中枢に集まり、サファイアの様に固まり出す。
『それにさ、僕は思うんだ。ゼロとは無ではない。何者にも左右されない絶対固有の枠だと』
ゼロとは無ではない……?
そうか……。それなら……!
プラスの無限大とマイナスの無限大を同時に持ち合わせているという事か……!!
そうだ……『聖と魔を統べし覇王』(トゥイン・ロード)だって相反する2つの力を融合させて生まれた技。聖、魔に頭からこだわる必要なんてないんだ。
火と水、風と土、天と地、太陽と月……
いや、もっと……もっと広範囲だ!! 枠の内と枠の外! 俺と皆の力があれば……次元の垣根だってないぜ!!
俺は赤龍帝の小手に宿る赤い光と、
白龍皇の翼から漏れ出した青い光を融合させていくと鎧が赤から金色のものに変わっていく。
『chaos dragon cross dimension!』
『赤いの……!? どういうことだ?』
『さあな。自分で想像して勝手に震えていろ』
そして紫の光は爆縮し、辺り一面を文字通りに更地にするまでに吹き飛ばした。
ー
「でひゃははははは!! まぁじでえ!?
マジであの力に達したんだあのエロトカゲくん!! いいな! いいなあ!! 善も悪もカンケーなくご破産で願いましてはー! ってしゃらくせえ算盤や杓子定規に粉々に吹っ飛ばすあの力! 欲しいなァ!! あれ!!」
遥か後方から何者かが喝采を挙げている。
しかしその喝采は『賢い道化たる俺こそがお前たち愚かな観衆を嗤うのだ』という傲慢と虚栄に満ちていた。
ー閑話休題ー
「まったく……私が咄嗟に結界を張っていねばどうなっていたか」
戦いが済んで後サーゼクス様はやや呆れた面持ちで俺に注意する。
ここはどこかというと。フェニックス家が経営する冥界の保養施設だそうだ。
「す、すいません……リアス部長やイゼベル様の加護もあったし、制御できるかなー……と」
「全く呆れたヤツだぜお前は。まあ、俺からリアスを奪った男なんだからもっとシャキッとしてもらわないと困るぞ」
何故かライザーのヤツからも説教された。
なんでもレイヴェルちゃんの話じゃ、引きこもるどころか憑き物が落ちたかの様に元気を取り戻したのだとか。
眷属の子達もお礼を言われて何とも照れくさかったが……。
しかしこの両手のギブスは?
フェニックスの涙とか、あと……アーシアの聖女の微笑みで治らないのかな?
「ダメよ! すぐに治したら貴方はまたムチャをするもの! 暫く貴方は力を使うのを禁止! 解ったわね!」
「ま、そういうワケでお前さんにはリミッターを付けさせてもらったぜ。悪く思うなよ。歩く核弾頭を放って置くほど俺もサーゼクスもノンキじゃないんでね」
そ、そんな〜!? ミニスカドスケベナース姿の部長を前にしてタッチや抱きしめやその他モロモロが出来ないなんてひどすぎる〜!? 苦しすぎて血の涙が!! 止まらないっ!!
「うむ。流石にのう」
「今回ばかりは我も貴様らに同意する」
「心配ご無用であります。このトリフネがイッセー様の手となり足となり……男子が始めて跨る船たるおまるとなり……♥♥♥
色々と処理するでありますから♥」
と、トリフネちゃんのあまいいきが耳元に炸裂し、脳天直撃瀬戸際サターン!
誰だよあまいいきに眠り作用があるなんて言ったヤツは!! ギンギンになって眠れねーよ!!
「あいたっ!? 何をするでありますか!
肘鉄砲ならぬ束鉄砲とは! 痛いであります!!」
「アホウ。お前は俺と一緒に駒王町へ挨拶周りだ。この業界は義理と仁義が第一だろうが」
そう言ってサングラス越しにトリフネちゃんにタケミカヅチさんは睨みを効かせて注意した。有無を言わせぬこのど迫力。
そのバッチリ決まったトレンチコート&スーツといいやっぱりヤのつく自由業ですよねタケミカヅチさん?
神棚ってそういう……(納得)
「あれ? それでヴァーリのヤツは?」
「さてな。 姿は見えんがあの位で死ぬタマでもねえさ」
アザゼルのおっさんはどこか寂しげに答えた。
なーに、何度来たってその度に倒せばいいさ!
妖精ランドの経営もあるしなあ。
たぶんd∞d時空とは違いディオドラは邪悪かつパワーアップします。