「元ちゃん! 合宿に行くわよ!」
桃先輩の提案に俺は面食らった。
合宿と言っても俺等は生徒会なワケでして……。
「あの、それってどういう事ですか?」
「それはね。私達なりに更なるパワーアップが必要だと思うのよ。リアス先輩の眷属の皆に対して、私達は力不足なんじゃないかって切実に感じるのよね……」
先輩は悔しそうな表情を浮かべる。
まぁ確かにその通りだ。イッセーが禁手化して放ったあの力。あの伝説の白竜皇すら半減できない圧倒的な力は俺達にはないものだ。
『焦ってはいけません匙。 貴方には貴方の持ち味があるでしょう?』
と、会長は仰るが如何せん力の差がありすぎる。同じ若手として俺は悔しいし、何より自分がヴリトラ様から加護を受けているのにもう少しその差を埋められないのかと思っちまうんだよなぁ……。
「私も同感です。特に木場君の成長は目を見張るものがあります」
椿姫副会長も凛々しくメガネをキリッと上げながら言う。
確かに俺達はまだ未熟だ。それを自覚した上で更に強くなる為なら俺はなんだってやってやる! やってやるぞ!!
「ん? 今なんでもやるって言ったよな?」
「なんだこのオッサン!?」
怪しいフレーズを言う怪しいおっさんが突然やってきた!? 一体何者だ!?
思わず身構えた俺におっさんはどおどお、と俺に両手の掌を向けながら鷹揚に構えた。
「あ、元ちゃん。この人はアザゼル先生。
堕天使の総督でうちの会社とも取引があるのよ」
「そういうこったな。ヒモの兄ちゃん」
桃先輩は簡単に紹介してくれた。
だ、堕天使総督!? 大物の中の大物じゃないか! まあ、聖書同盟が結ばれたから悪魔と堕天使がやり合う理由はないけどさ。 あと誰がヒモだよ! 確かに黒い龍脈はヒモっぽくも見えるけどさ!!
「ヒモじゃないっすよ!失礼な!」
「そうか?じゃあお前さんとその家族の学費やら生活費は誰が払っているんだ?」
「私ですが何か問題でも?」
ずいっ、とおっぱい……もとい胸を張ってヴリトラ様がアザゼル先生に向き合った。
駒王学園の理事長になったヴリトラ様は惜しみなく俺や弟、妹達に学費や生活費を振り込んでくれているのだ。
おかげで弟達は遠足でこそこそと弁当を隠さなくても良くなったし、惨めな思いやひもじい思いをさせなくても良くなった。
バイト三昧で学業が疎かになりかけていた俺も学業に専念できる様になって成績も回復。補習を受けずに済んだワケだし。もう、ヴリトラ様に足を向けて寝られないなホント。
「チンポは剥けているくせにな」
人が感謝で涙目になっているところに下ネタかよ! 発想が下品だよこのおっさん!! なんなのこの堕天使総督!
「で、何の用です? 私の元士郎を侮辱すると言うのならば変態竜王ごと貴方の研究成果を吹き飛ばしてくれましょうか」
ギロリ、と俺達には一度も見せたことのない冷たい視線をアザゼル先生に向けるヴリトラ様。
「おいおい、物騒なこと言わんでくれよ。
セラフォルーのお嬢ちゃんとジオティクスのじいさまに頼まれてな。お前達のパワーアップの手伝いをしてやってくれんかと」
ああ、あの授業参観の時に会ったあの2人。
あの時はとんだ無礼を働いたというのに、それでもまだ気にかけてくれるなんて。俺は嬉しくなって思わず泣きそうになった。
「本当でしょうね」
「ホントだよ。神に誓う」
「良くもぬけぬけと……神はもういないじゃありませんか」
アザゼル先生の思惑はともかく、俺達の為に動いてくれるなら大歓迎だ!
ー
そんなワケで俺は強化合宿の前にアザゼルの研究所にやってきていた。聖書同盟が結ばれて悪魔と堕天使の中で交流が始まったワケだし、人工神器のモニタリングは将来会長が作る学園において大事な意味を持つからな。
あと、イッセーのとんでもない力を映像で見せられての焦りも正直ある。
「ヴリトラ様の一部が?」
「おう。お前さんの【黒い龍脈】ことヴリトラは五つに分けられたってのは知っているか?」
は、初耳だぞそんなの!? 俺は白いブラウスに黒いスカート姿のヴリトラ様に視線を送ると気まずそうにしていた。悩ましい表情のヴリトラ様もいいな……って違うだろ!
「どうして話してくれなかったんですか!」
「あなたに心配をさせたくなかったのと……その……」
ヴリトラ様は口元を隠して言い淀む。年上美女なのにこの可憐さと奥ゆかしさ。控えめに言って世界一だな!
「ハッキリ言って下さい! 俺の力不足なら貴方の半身として何でもやりますよ!」
「ん? 今なんでもやるって言ったよな。(天丼)
確か今のお前は擬似的な不死身だし……そんなおっかねえ目で睨むなよヴリトラ。今のコイツはお前さんの逆鱗ってワケか。冗談だよ、冗談」
俺って本当にヴリトラ様に愛されているんだな……! 涙が出そうだぜ!
それはそうと今はヴリトラ様が何故隠していたのか聞かないと!
「わ、私の分身の方が! 貴方の理想の女性の似姿になっていたらと思うと怖くて! 捨てられてしまうのではと!」
「ヴリトラ様ぁぁぁっ!」
俺は感極まり、ヴリトラ様に抱きついた。
「はわわ! はしたない女でごめんなさい! でも貴方が大好きなんですぅぅぅっ!」
「俺もです! 俺も貴方を心の底からお慕いしています!だから捨てませんし、絶対に離しません!」
「はい♥」
「ストップストップ。アンタ達ここがどこか忘れているでしょ?」
レディスーツ姿のレイナーレが呆れ顔で言ってきたので俺達ははっと気が付き断腸の思いで一旦離れた。
「はっ!? す、すみません! つい取り乱してしまって」
「わ、私も年甲斐もなく……」
「で、だ。ヴリトラの一部がゴブリン達の住む山に現れたって情報を掴んでな。お前さん等にバラキエル、サハリエル共々調査に向かってもらいてえのさ」
「何故私達がその様なことを?」
「協力するならお前さんが匙の子を確実に身籠れる様に調整してやるぜ。あと結婚式の会場もスタッフも貸し切りで手配してやる」
「わかりました。行きますよ元士郎(キリッ)バラキエル、サハリエルとやら。時は金なりです(キリリッ)なにをグズグズとしているのですか! (カリスマE)」
切り替えが早い!! そこまで俺とデキ婚したいと思ってくれているのかヴリトラ様は……! 感激だよ!
ー
そんなこんなで俺達は冥界にあるゴブリン達の住む山にやってきたのだが……。
ゴブリンの皆は、可哀想な位に窶れていた。
「これは……過労と栄養失調だ。
まるで何ヶ月も籠城している兵士の様にも見受けられる」
朱乃さんの父親であるバラキエルさんはうーむ、と唸りながらゴブリンの皆を調べている。
「ふーむ。しかも重金属と魔素中毒の症状も見受けられるのだ。ヴリトラの分霊の鹵獲ついでのゴブリン戦闘員プランは先送りなのだ」
サハリエルさん、サラッと酷い事言ってないか? やはり鬼畜メガネか……!?
堕天使が増やせないなら他種族を改造すればいいじゃない、ってどこのマリー・アントワネットだよ! いや、この元ネタは創作らしいが!
「仕方ありません。治癒は管轄外ですが龍の湯による一時的な復活で対処しましょう」
「龍の湯……ですか?」
龍の湯って何だろう? 血液をお湯に溶かすとかそういう感じ?
すると、ヴリトラ様はふふ、と笑った。
ー
で、今はゴブリンの山の麓に作った急造の温泉。鉄球ダウジングとか鉄球ボウリングとかいうワケのわからんものでサハリエルさんが温泉を掘り当てたのだ。
なお電力はバラキエルさんの雷の力を使った。相当な魔力を吸われただろうに……。
「ぐ……おお……この全身を吸いつくされる様な感覚……! たまらん!!」
バラキエルさんはどこか嬉しそうに見えたが気のせいだろう。きっとそうだ。
とにかく俺は露天温泉に浸かりながら、ヴリトラ様の到来をうきうきと待っている。
「元士郎、お待たせしました」
湯着姿のヴリトラ様が湯着は胸元が開いており、更に透けていて色々と見え隠れするのが堪らなくエロい……。
っていかんいかん! つい見とれてしまった! 俺はイッセーばりの変態か!? いや確かにそうかもしれない! でも仕方がないだろ!? 俺ってヴリトラ様にメロメロなんだしさぁ!!
「ふふふ♥どうやらこれは貴方好みの出で立ちの様ですね♥良いことを知りました♥」
ヴリトラ様は嫌がるどころかばるん♥と胸を張りきゅっ、と腰をくねらせる。
グラビアアイドルも裸足で逃げ出すセクシーテンペストに俺は歓喜しきりだ。
は、鼻血が出そうだぜ!!
「は、はい! とてもよくお似合いです!」
「ふふ♥さあ湯に浸かりましょう」
俺の隣で湯に浸かるヴリトラ様。湯着越しだが触れ合う腕が熱い。ああ、幸せだ……。もうこのまま一泊してもいいかな。
「元士郎」
「はい、何でしょう?」
ヴリトラ様は俺の耳元に口を寄せ……囁く。
「私のこの姿と湯着が透けて見える姿に興奮しているのでしょう♥ 龍の湯は我々の体液が湯に交わり合う事で効果を発揮するのです♥」
「な、なるほ……!?」
ギュムッ♥とチンポが湯着と下乳の隙間に!ああ、ヴリトラ様に俺の心を全て見透かされていると思うと恥ずかしくて死にそう……! でも嬉しい気持ちが止まらないんだ!
ちろり、と舌なめずりしながら湯着にて押さえつけられたおっぱいの隙間でチンポを扱いてくれるヴリトラ様の頬は上気して紅くなっていた。
「どうですか元士郎♥私のパイズリは♥」
「最高です! もっとお願いします!」
「ええ♥こうですか?」
湯着の上からぱつん、ぱつんとおっぱいを動かし隙間とおっぱいのお肉がムニュムニュと動く感触に俺は昇天寸前!
「ああ、最高です! ヴリトラ様!」
「そうですか♥私も……貴方のチンポをおっぱいの中で感じる度にお腹の奥が熱くなってしまいます♥んっ♥♥」
おっぱいをグルングルンとミキサーの様に動かす度、亀頭から裏筋まで刺激されて快感が駆け巡る!
「あ、ああっ! 出るぅぅっ!」
びゅるるるっ♥ぶぴゅっ♥どぷっ♥どくんっ♥
「きゃっ♥すごい勢い♥それに粘っこくて臭いも濃い♥素敵ですよ元士郎♥」
射精した精液まみれになった湯着を脱ぎ捨て、俺にしなだれかかってくるヴリトラ様。た、たまらんっ!! 何が5等分の分霊だよ! ヴリトラ様以上の分霊がいてかまるってんだ!! 俺は欲望のままにヴリトラ様に抱きつき、激しくキスをしながら鉄球ボウリングならぬ金玉ボウリングのピストンにてヴリトラ様のオマンコ名湯を沸き立たせるべくガチの種付けピストンをぶちかます!
じゅぼっ♥♥♥ ずぼっ♥♥♥ ぶぢゅぶっ♥♥♥ といやらしい音を結合部から響かせながら俺達は互いに互いを求めあい、愛し合った。
「元士郎! 元士郎ぉぉっ! 好きぃぃ! 大好きですぅぅっ!私を愛してくださぁぁいっ!!」
「ヴリトラ様! ヴリトラ様ぁぁっ! 俺も好きです!心の底から貴方を慕っています!」
「嬉しい! 嬉しいです! 元士郎!一緒にイキましょ? 一緒に果てましょう? そして永遠に一つになりましょう♥」
「はい、ヴリトラ様っ!! 愛しています」
「わ、私もっ!! あ、ああん♥イクゥゥゥッ♥」
どびゅるるるっ!! びゅるーっ!!! 俺達はほぼ同時に絶頂に達し、湯の中に互いの体液を混ぜ合わせた。
ー
「ふう……元士郎、お疲れ様でした♥
これでゴブリン達もこの湯に浸かる事で魔力を回復できる筈です♥」
あ……そう言えばそうだった。
ヴリトラ様がエロ過ぎてすっかり忘れていた。確かにこれなら疲れも憂鬱も疲れもぶっ飛ぶってモンだよ! ソースは俺!
「では……そろそろ上がりましょうか♥」
「はいっ!!」
つい畏まって返事してしまうとヴリトラ様はくすくす、と笑いながら俺の手を握る。
「ふふ、行きましょう♥」
「は、はい……」
俺は照れながらヴリトラ様の手を握り返し、龍の湯を出た。
ー
「ありがとうごぜえますだ。アンタ方はワシらの命の恩人でごぜえますだ」
ゴブリン達が俺達に礼を言う。
ゴブリン達の身体は見事に回復したらしく皆笑顔で喜んでいる。
「いえ、困った時はお互い様です。
それよりゴブリンさん、一体何があったんです? 皆があんなにボロボロになるまで酷使されるだなんて」
「なんでお前さんが仕切ってんだよ」
「黙りなさいアザゼル」
アザゼル先生が余計な事を言いかけたがヴリトラ様が釘を刺してくれた。
「実は人間がこの地を訪れまして……。何でも黄金やらミスリ……おほん。霊銀やらが必要だっちゅうんでワシらを無理やり一日23時間、週休ゼロ日で鉱山掘りをさせられまして……よよよ……」
「酷い話だ……。それで逃げてきたと」
ブラックバイトで酷使された過去の記憶が沸き立ってきた。立場の弱いヤツに好き放題しやがって……許せねえ!!
「はい。何とか隙を見て逃げ出したものの、途中で力尽きて倒れてしまいましただ。そんな時に貴方方が現れたというわけですだ」
ゴブリンの話にサハリエルさんは眼鏡をくい、と持ち上げると口を開く。
「なんとも酷い話なのだ。そんな暴君にはおしおき鉄球が必要なのだ」
「そうだな。こんな風に弱者をいたぶるためにムチを打つなどとは……許せん!
ムチとは愛を示すために熾烈ながらも激しく! 愛を持って打つべきものだというのに!!」
バラキエルさんも主張はともかく真赤になって怒りを顕にしていた。
どうやら皆もやる気らしい。
「ちょいと待った。まだあいつらの人工神器の調整が済んでねえ。ソーナはともかく仁村、花戒、真羅。今回はあいつらの強化合宿も兼ねているんだから無闇に突出するんじゃないぞ?」
と、アザゼル先生は冷静に告げた。
う、う〜ん。もどかしいぜ……!!
「安心しな匙。多分奴等はゴブリンを虐待するのが目的じゃねえ。無意味な殺しまではやらねえさ」
「そ、そうですかね……」
「ああ、心配すんなって。方舟に乗ったつもりでどーんと構えとけや!」
いや、アザゼル先生。それ、俺達以外は津波で洗い流されちゃいますから……!! 大丈夫かなこの堕天使総督……!
ー
と、そんなこんなで会長達の到着を待つということで結論は出た。のだが……俺は鉱山へ偵察に向かう事にした。黒い龍脈の応用でライン操作による見張り兵の様子見もバッチリだ。
これを応用すれば他の所だって見放題になるかもしれん。例えばホラ……。更衣室とか、寝室とか……。えへへ……。
(ってアホか! 昔の兵藤じゃあるまいし!)
俺は頭を振って煩悩を振り払うと改めて監視カメラのように【龍脈の目】を発動させる。すると額のあたりに風景のイメージが浮かぶ。これはレーティングゲームでの状況判断や偵察の際に使用する技の一つだが、今回の場合は俺自身が潜入して見るのではなく、その空間内に存在するモノに焦点を合わせて映像を見ている感じだ。つまり、今回の場合だと……あの辺りに……いるのか?俺は目を閉じて映像に集中する。
すると……そこには……。
「あっ♥ あっ♥ あはあっ♥♥♥」
こ、これは……行為の真っ最中!?
しかし、その行為に及んでいるヤツには見覚えがあった……!! 誰かの上で脇を見せる様にポーズをキメながら騎乗位に励んでいるのはあのマグダラとかいうヤツだ。
ボロボロにやられた時のトラウマが蘇るが、よく見るとマグダラと行為に及んでいるソイツは俺達を襲った連中ではない。
「ふふふ、気持ちいいかい?」
「は、はいぃぃっ♥もっと突いてぇっ♥」
「まったく、仕方のない女だ」
しかしあのサイコビッチを相手にしながら悠然と愉しめる男がいるだなんて……。
世界は広いぜ。しかしなんともイケメンだが悪魔でも堕天使でも、増して天使でもなさそうだ。確かに鍛えた贅肉のない見事な肉体だが翼らしきものはない。枕元には杖とも槍ともつかない武器があるだけだ。しかし、何だか凄まじい力を感じる。
なんというかいつぞやの聖剣事変で見た聖剣たち以上に俺等悪魔にとってヤバいオーラを放っている気がする。これは報告した方がいいのかも……。
「ああっ♥ああっ♥がつん♥がつん♥って貴方の英雄チンポが♥♥♥ 私の奥を突き崩してくるのぉ♥♥♥」
「マグダラ……か。あの槍といい、キミといいつくづく俺は神殺しの運命にあるようだ」
「んんっ♥♥♥ そうっ♥♥♥ 貴方は♥♥♥ 乱世の奸雄ですものっ♥♥♥ 神無き今の乱世に於いて♥♥♥魔王も天使長も♥♥♥貴方の敵じゃないわぁ♥♥♥」
「そしてキミは人にして神に最も近い皇帝を産もうという腹づもり……というワケか。度し難いまでに強欲な女だ。
そんな怪物には罰を与えないとな」
ぱしいっ!! と乾いた音が響くとマグダラの尻に平手打ちがなされた。
当然だが悪魔殺しのアイツの身体に触れたというのに件の男の掌には火傷一つない。
やはり一応人間なのか……?
「あはあぁん♥♥♥ 怪物だなんてひどいわあっ♥♥♥ 私はっ♥ 自分に正直なだけなのよおっ♥♥♥」
まるでもっと虐めて下さいと言わんばかりに腰をくねらせるマグダラ。なんちゅう女だよまったく……。それにしても……ドスケベな身体だ。ばるん♥ばるん♥とおっぱいやお尻を波打たせ鞠の様に身を弾ませて、
孔雀が羽を広げるかの様に黒い髪を振り乱して……。
「まさにそれだ。普通自分に正直でも無意識の内にブレーキがかかるものだがキミにはまるでそれがない。キミは悪の際限のない破滅的な淑女(ファム・ファタール)。
ある意味トンの化身と言えなくもない」
マグダラの怪物ぶりを知る俺ですら見惚れてしまう痴態を前にしながら男は余裕を崩さない。世の中にこんなヤツがいるとは。
しかし豚の化身て。ひどくないか。
いや、豚に真珠っていうし……。
「あああっ♥♥♥ またっ♥ 貴方のチンポがおっきくなってえ♥♥♥ して♥ してえ♥ 貴方の逞しいチンポで♥♥♥ 私を退治しちゃってえ♥♥♥」
「ああ、存分に退治してあげよう。そして俺の子を孕んでくれ。その胎で最強の覇王を育むんだ」
ばちゅん♥ずぶっ♥ぶぢゅん♥ごりっ♥ぐちゃっ♥ぼじゅるん♥パンッ!パン!パアン!と激しい水音を立てて交わりあう二人。
「あはあぁああん♥嬉しいっ♥嬉しいわぁ♥
生むっ♥生むっ♥♥♥貴方との愛の結晶をいっぱい生んじゃうぅうううううう!!!!!」
どびゅるっ!! びゅっ! びゅーっ!! どぴゅうううううう!!
「あひぃいいぃいいいいぃぃぃぃぃん♥♥♥」
マグダラは絶叫を上げながら全身を大きく仰け反らせてアクメを極めていた。
同時にマグダラの胎内で射精が行われたらしく、結合部から白濁液が溢れ出る。
マグダラはビクン! と大きく痙攣するとそのまま意識を失ったらしい。
「相変わらず女の扱いに関しては無類の輩だな」
「お褒めに預かり恐縮の至り……」
「何が恐縮だ。そもそも褒めてなどいない。 それとな。王の私の前で覇者を気取るな。首を刎ねるぞ」
マグダラの処理を従者に任せつつ護衛らしき女騎士が男に言う。が、どうにも男女の雰囲気じゃない。どちらかというと剣呑な雰囲気だ。と、いうか……あの女騎士。
(ヴリトラ様と瓜二つじゃないか!?)
しかし……妹、いやひょっとしたら(?)娘かって位顔つきや体格は幼いが、雰囲気がまるで違うし鎧の意匠もかなり違っている。彼女がヴリトラ様の分霊……!?
「それは容赦願いたい。ただでさえ例のモノをかの冥界の神より借り受けるのに首が回らないのだから。存外あの方はプルートの異名が示す様に財貨に対して欲深い方の様でしてね」
「首は回らないくせに口は回るのだな」
「序に言えば頭も回ると自負していますよ。不肖にして不傷の姫君」
なんちゅう陰険漫談だ。他人事ながら胃が痛くなるぜ……。ソーナ様って厳しい上にも厳しいけど慈悲深い方なんだな……。
「それに、貴様見られているぞ?」
「知っていますよ」
タバコに火をつけ、曹操は落ち着き払った様子で煙を吐き出す。
「まあ、そういう事で堕天使総督殿に宜しく、匙元士郎君?」
バレてる!? マズい!! ヤツのいる場所からココは大分離れているがすぐにこの場を離れないと!!
【龍脈の目】を解除して俺は脱出を図るが……。
「ところがそうもいかね〜んスよ」
気だるげな間延びした声とは裏腹に疾く、鋭い薙ぎ払いが背後から振るわれた。
ヤバい! 喰らうのは当然だが防御してもタダではすまない! 直感的に俺はそう判断するとバックステップで距離を取る。
しっかり黒い龍脈で蜘蛛の巣状の罠を仕掛けることも忘れない。
が、向こうも百戦錬磨の使い手らしくその位は予想済みだったらしい。
棒高跳びの様に鎌を器用に使って俺の仕掛けた罠を回避した。
水色の長い髪を後ろで三つ編みにしたどこか眠たそうな雰囲気を醸す少女の見た目からは想像もつかない凄まじい身のこなし。
強いな……コイツ!
「ありゃま。大概の下級悪魔はこれで真っ二つになるんスけど……ちょいとこれは割に合わない仕事になりそうでやすね」
「そう簡単に俺を殺られるなんて思われちゃ困るぜ……! お前、死神か?」
「ノンキっすねえアンタ。このなりで天使ですって言ってはいそうですか、とはならんでがしょ?」
そ、それはそうだが……調子狂うなあ。
「まあ、その辺はタルタロスでゆっくり聞くとして……死ぬぜぇ……。あっしの姿を見たヤツは皆死んじまうぞぉ……」
恐らく戦闘スイッチをオンにすべく死神の少女はブツブツ呟き出す。
これがホントのババを引いたってヤツか?
しかし、だ。まだ勝負が決まったワケじゃないぜ!
分霊はセイバーオルタやねんな。原作より口調が尊大やねんな。
なんか曹操が某レラジェの若旦那っぽくねえか。
さあ……脱ぎなさい(イケボ)
気の所為だよ気の所為。