※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D×M   作:ぷうち☆りん

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第49話(ゼノヴィア&アーシア)

 蓋が……外れる。

 ああ、そうだな。黒瓜やマグダラ、ディオドラはクズだ。

 ゴミだ。外道だ……。

 生きているだけで不幸を撒き散らすだけのクソデカい害虫だ。

 気持ち悪い。気持ち悪い。キモチワルイ。

 殺さなきゃ。殺さなきゃ。コロサナキャ。

 オマエラハ……コロス。

 

 ……本当にそうか? 

 気持ち悪いのは今の俺の方なんじゃないのか? 

 

『……どうやら持ち直した様だね。危ない危ない』

 

 その時、ザンリュウさんの声がした。

 どうやらこんな俺でもまだ見放さないでいてくれたらしい。そしてそれはドライグも一緒で殊更大きな溜息をついた。

 

『やれやれ。こうなる事を踏まえてアザゼルのヤツは相棒と俺の力にリミッターをかけてきた様だな……。どいつもこいつも相棒の事になるととんだ甘ちゃんになってしまう』

 

 と、憎まれ口を叩いてくる。

 そうだぜ、怒りや憎しみの力だけが俺、俺達の全てじゃないんだ。

 

『相棒、怒りや憎しみの感情ばかりに囚われるな。そんな物で力を振るえば、また同じ事の繰り返しだ。だから……相棒』

「ああ」

 

 俺はドライグの言葉に頷きながら立ち上がる。黒瓜から放たれた影の刃が手足のあちこちに刺さっているがそれらを俺の中に取り込んでいく。更に一連の流れの中でダメージを半減し続けつつ回復力を倍化させ続けていく事で俺の傷を回復させていく。

 

「おい、黒歌! マグダラ……これはどういう事だ!?」

「さあ? 私は神器の専門家じゃないから解らないわ」

「左に同じだにゃん」

 

 黒瓜の動揺をよそにマグダラと黒歌と呼ばれた猫のお姉さんは我関せず、といった涼しげな表情だ。

 あれ? 黒瓜とこの二人は仲間じゃないのかな? と、いう俺の疑問は表情に出ていたらしい。

 黒歌と呼ばれた子の方がくすり、と不敵な笑みを浮かべる。

 

「細かい事は今は話せないけれど、私達はアレとは少し違う立ち位置なんだにゃん。アザゼル? とかいう堕天使と違ってね。

 まあ、そんなことより……。おはろ〜。白音」

 

 手をふりふりさせながらこっちから視線を外して誰かに気安い挨拶をし始めた。

 白音? 誰だよそれ? 新キャラ? 

 なんてメタいことが頭をよぎったその時。

 

「……黒歌、姉さま」

 

 なんと小猫ちゃんが複雑な表情で黒歌を見やりながらも猫足立ち、すなわちインファイトへの臨戦態勢で構えている。

 

「え? 白音? 何言ってんだ? 小猫ちゃんの名前は小猫ちゃんだろ?」

「それは……」

「はぁ〜……」

 

 俺のツッコミに対し小猫ちゃんは表情を曇らせ、黒歌はいかにも面倒くさいな、と言いたげに溜息を漏らす。

 黒瓜はイラただしげに爪を噛み、マグダラはそんな黒瓜に寄り添いつつもハリガネムシみたいに細い目を更に細めて、こちらに微笑んで……いや、嘲笑している。

 

「あら? 知らなかったのイッセー君。

 その子の昔の話。 仲間だの絆だの言っておいてそういう大事な事を把握していないだなんて……おかしいわぁ」

 

 マグダラは俺の落ち度を顎に手を当てくすくす、と嗤いつつも指摘している。

 ぐぬっ……反論できない! 

 

「……先輩を愚弄しないでください」

「愚弄だなんて、それは誤解よ。ねえ黒歌?」

「そうだにゃん。ただ私達は君たちがいかに中身が空っぽであるかを教えようとしているだけだにゃ」

「空っぽで結構! 恨みつらみで満たして誰彼構わず暴力を振るったり、傷つけたりするよりかは遥かにマシだぜ!! 

 お前みたいにな! マグダラ!!」

「あらあら。でも貴方は私達を傷つけようとしているじゃない!」

「当たり前だ!! どんなに崇高な理想やらお題目を掲げてもテロに走った時点でお前らは反則側の人間なんだ!!」

「……何を今更。人間とはそういうものでしょう。貴方も含めて。

 転生悪魔が聖人にでもなったつもりなのかしら?」

 

 マグダラは口の端をゆがめつつ吐き捨てる様にそう言った。

 まるで俺を糾弾する様な態度だ。だけど、俺はそれに対し怒る事は出来ない。

 だって、彼女の言っている事は一面では正しいからだ。

 俺だって自分の性欲を満たすために女の子を覗いたりしてしまっていた。

 自分の欲望のために他人の心を傷つけてしまってきたのだ。

 マグダラのやっていることは俺と同じ事。けど……。

 

「確かにその通りさ。俺も覗きやセクハラってルール違反を侵してきたけどリアス部長やイゼベル様、そしてドライグのおかげで少しはマトモになれた。ルールに縛られるのもダメだが、無視するのもダメなんだ!」

 

 俺の青臭い主張に黒歌が口を挟んできた。

 

「ルールねぇ……。ソクラテスじゃないけどその法が弱者を虐げるものであっても? 弱い者は欲しいもの全部諦めて這いつくばって生きろって言うのかにゃ?」

「そ、それは……」

「おい! お喋りはそこまでにしろ! お前らがいくらあの程度の雑魚に好き勝手言おうがどうしようが俺には関係ない! ただ俺はお前らを始末できればそれでいいんだ! お前の血肉を切り刻めればそれでいい! 死ねっ!! 兵藤一誠(弱者)!」

 

 黒瓜が叫ぶなり俺と小猫ちゃんの影がまるで大鮫じみた姿になり襲いかかる! しかも……数が多いっ! 

 小猫ちゃんの分も引き受けたためかガブガブとアチラコチラに牙が俺の身体に突き刺さってくる。

 しかも……

 

「ぐわあああ〜っ!?」 

 

 じゅうじゅう、と濃硫酸を傷口に吹きかけられたかの様な痛みと熱気が襲いかかる。

 これは……覚えがある……! 

 

「マグ……ダラ……!!」

「あら怖い。私はただ彼の影の刃に私の血液を少し混ぜ込んであげただけよ。また吸収しようとしたんでしょうけど……

 思い込みって怖いわよね? 特に世の中のルールが自分を守ってくれているなんていう思い込みは……特に♪」

 

 マグダラの血液は聖水よりも遥かに凶悪な対悪魔用の毒なんだ! 

 それを刃に塗り込まれてしまえばそれはもう立派な悪魔殺しの兵器として機能するだろう! 

 そんな物を大量に食らったら……。

 ぐ……ああああああ! あああああ!!! 痛ぇ! 痛ぇ!!! 焼ける様に痛てぇ! 熱い! 熱い!! 熱い!! 苦しい……!! 

 

「先輩っ!!」

「あらあら。どうしたの? 

 それとも今更になって自分の行いを後悔してるのかしら? だとしたら随分とだらしないわね?」

「うるっせえよ……! 本当の悪魔はお前だろ……! マグダラッ!!」

 

 意識が飛びかける中、小猫ちゃんに何かを話しかける黒歌の声が聞こえてくる。

 

「白音〜。あんたの猫又の力を使えばどうとでもなるんじゃないのかにゃん? 

 マグダラの力は悪魔には格別の効き目があるけど妖怪に対しては今ひとつ効果がない筈なのにゃん。あのままじゃアイツ死んじゃうんじゃないのかにゃん? 

 ほら? 白音も嫌でしょ? せっかくの友達が目の前で死んじゃうなんて……

 だから……」

 

 クソ、この身が情けない……!! 

 小猫ちゃんにあんな辛そうな顔をさせるだなんて……! 

 と、その時だ。

 

「そこまでです! これ以上の乱暴狼藉はこのロスヴァイセが許しません!」

 

 ……誰だ? 見慣れない女騎士みたいな甲冑を纏う女性が魔法陣を展開し始めた。

 

「うっ……!? ぐがっ……!!」

 

 するとどうしたワケか黒瓜のヤツが

 顔面蒼白になって胸を掻きむしって地面を転がり出す。これは……? 

 

「ルーン魔術ってヤツかにゃん?」

「如何にも。これは窒息のルーンです。

 ……それより貴方達が噂の『禍の団』ですか? オーディン様も冥界に顔を出したが手土産がないとお嘆きになっていました。

 ならばここで貴方達を捕縛させてもらいます! ……ってあれ? あれ?」

 

 凛々しい女騎士さんが見栄を切ったもののすぐに呆気に取られていた。

 と、言うのも黒瓜以外は影も形もなかったのだ。まさか……逃げられた? 

 

「あ、あの……」

「え? 私の名はロスヴァイセ。オーディン様にお仕えする戦乙女です」

 

 戦乙女? ああ! ゲームとかで有名なあの! 

 いや〜、実物を見るのは初めてだ! 

 しかし乙女というには……。

 いやいや、女性に年の話をするのはタブーの中のタブーとイゼベル様、アマテラス様から教わったからな。控えよう。

 

「……今、私のことを行き遅れの年増って思いませんでしたか?」

「め、滅相もない!! 今は晩婚化の時代ですし、ニホンには姉さん女房は金の草鞋を履いてでも探せ、という話もありまして……」

 

 いかんせんナーバスな話題だから言葉には十分に注意しよう。

 

「え? それって物凄く遠回しなプロポーズですか? ま、まだ私達出会って間もないのに……」

 

 頬に手を当てながらすっかりその気になっている!? いやいやいや! ロスヴァイセさん! がっつきすぎです! 

 

「……それよりこれをどうしましょう? えいっ」

 

 バキッ! と小気味良い音を響かせつつ小猫ちゃんは黒瓜の鼻面にマウントパンチを放って確認を取ってきた。

 前にギャー助共々動きを封じられて殴られた意趣返しもあるのだろうがえげつないなあ……。

 

 ー

 

「お手柄よイッセー、小猫。禍の団のパーティー襲撃を未然に防いだだけじゃなく構成員も捕まえられるだなんて……♪ 

 私も主として鼻が高いわ♪」

 

(いや〜それ程でも……でへへへへ)

 

 サーゼクス様ならびにセラフォルー様の前だというのにハグ&頬にキスという破格のご褒美に俺の頬も緩みっぱなしだ。と、いかんいかん! 

 小猫ちゃんが猫の爪ばりの鋭い目でこっちを睨んでる……! 

 わかっているさ小猫ちゃん! 

 ハーレム王は人の手柄を横取りするようなチンケな男じゃ務まらない! 

 

「いえ、それはこちらにいるロスヴァイセさんの手柄によるものです(キリッ)」

 

 俺は出来うる限りの真面目な顔でそう言い放った。リアス部長も満足そうに頷いている。

 

「ほーお、ワシの若い頃に良く似ておるのう」

「え? 誰?」

 

 いかにも大魔道士みたいな雰囲気を醸し出す髭長片っぽ眼鏡の爺さんが俺をそんなふうに評する。 というか、俺って将来こんな風になるって事かあ!? 

 

「なんですか貴方は! オーディン様に何という無礼な態度を!」

「よいよい。 ロスヴァイセ、お前はどうも堅苦しくていかん。そんなだから勇者の一人もモノにできんのじゃ」

 

 せ、セクハラ!? 人のことは言えないが威厳とかカリスマとかそういうのはどこ行った!? 

 

「う、う、うぇ〜ん!! どうせ私は彼氏いない歴=年齢の非モテ戦乙女ですよ〜!」

 

 つーかわんわんと泣いているし!! 

 見た目はリアス部長たちより年上なのにメンタル的に脆いところがあるのだろうか? 

 

「煩え、黙れ」

「!? ひ、ヒドい!! 誰です貴方! 

 ……ってヤクザ!? ジャパニーズヤクザナンデ!?」

「誰がヤクザだ!」

「似たようなモンじゃろうて」

「ほざけ。ベルセルクとやらを束ねる貴様ら程ではなかろう」

 

 

 ロスヴァイセさんはタケミカヅチさんの迫力に面食らっていた。うん、どうみても武闘派ヤクザだもん……。

 というかタケミカヅチ様が来たってことは……。

 アマテラス様も来ているということかな? 

 

「うむ。トリフネからはイッセーに凶兆の兆しありと聞いていたが、どうやら壁をまた一つ乗り越えたようだな」

 

 黒インナーに脇出し紅白巫女服という魔法少女ばりにファンキーな出で立ちだがこれがアマテラス様の正装なのだ。

 って若手貴族の顔見せの場にどうしてオーディン様やアマテラス様達が? 

 

「それはだね、イッセー君。我々悪魔、堕天使、天使の三大勢力が和議を結び互いを認め合ったことにより他勢力との交流も進めている。今回はその足掛かりとして日本の神々と北欧神話の神々を代表してアマテラス殿とオーディン殿を我が主催のパーティーに招待したのだよ」

 

 と、サーゼクス様が説明してくれる。

 へえ。三大勢力だけじゃなくて世界中の勢力と和平路線をとっているんだな。流石サーゼクス様! 

 

「ま、こっちとしては兄弟分の盃を交わす……ってのも兼ねてるワケだがな」

「コラッ☆タケちゃん! 確認も取らずにタバコを吸っちゃダメじゃないの♪」

「コンプラってヤツか? 面倒くせえ世の中になったもんだぜ」

 

 

 何とも不敵かつダンディな笑みを浮かべ、紫煙をくゆらせながらタケミカヅチ様が補足しその言葉にアマテラス様も頷く。

なお咎めたのはセラフォルー様だ。口ぶりから面識があるのかな?

 

(兄弟分て、盃って……やっぱりヤクザじゃないかなあ……?)

 

 と、思ったがそれは言わない事にした。

 そしてパーティー会場ではアマテラス様の姿にセラフォルー様に興味津々だったり、

 イゼベル様がパーティーの料理を制覇しようと躍起になっていたりと盛況だった。

 

 〜

「ふーっ……」

 

パーティーが終わり、俺は招待客用の寝室でベッドにパンイチで寝転がる。

行儀が悪いのは承知だが旅先ではこれが醍醐味ってヤツだよな。

しかし、色々な事が起こった1日だ。

ディオドラやら黒瓜やら……。

アーシアの周りに悪い虫がちらほら見え隠れしている。

もうちょっとしっかりしないとな。

パンイチで何をいきこんでいるのかとドライグからツッコミが入りそうとも思ったが、特にリアクションはなかった。

 

すると、コンコンとドアからノックの音がする。この控えめな感じは多分アーシアだろう。流石にパンイチで会うのはまずい!

 

「ご、ごめん!ちょっと待ってくれ!」

「開けろ!!駒王町私警だ!!」

 

俺がドアに向かって待ったをかけるや否やガンガンガン!とハンマーを叩きつけるかの様な轟音がドアから響き出す。

声の主はゼノヴィアだろうけど私設警察って何だよ! 駒王町は世紀末かなにかか!

このままではゼノヴィアは空気を読まずにドアを破壊しかねん!

 

「解った解った!今開けるから!!」

 

観念(?)すると共にドアを開けるとそこにはやはりアーシアとゼノヴィアの姿があった。

ゼノヴィアは相変わらずやることなすことがムチャクチャだよなあ……。

でも、そこが魅力ではある。

なんてノロケてる場合じゃないか。

 

「良かった……。なかなか出てこないからてっきり留守なのかと」

「ふむ。パンイチと言う事は準備は万端と言う事だな。桐生藍華の言った通りだ」

 

なんだかゼノヴィアが聞き捨てならないことを言い出したような……。

そしてどうぞ、とも言わぬうちにゼノヴィアとアーシアがベッドへと腰掛ける。

 

「それで、どうしたんだ二人とも?」

「ジャパニーズ・ヨバイをしにきた」

「いや、単刀直入だなオイ!!」

 

相変わらずゼノヴィアは猪娘というか一直線というか……ある意味こっちが気圧されるなあ。

 

「ぜ、ゼノヴィアさん。まずはイッセーさんとお話しましょうよ。桐生さんも言っていたじゃありませんか。

『今のイッセーは前よりモテモテになったから一発キメるのを目論むだけじゃセフレ扱いにされておしまいよ』って」

「うむ。そうか。私としてはセフレでもイッセーの子種を貰えれば構わないのだが」

「そうなんですかあ!?」

 

コラコラコラーッ!! 桐生のヤツ!

俺を鬼畜エロゲーの主人公みたいな扱いしやがって! 二学期になったら抗議してやる! というかアーシアに悪い影響が出たらどうするんだ!?

ムードも何もなしにいきなりおっぱい締める……じゃなくておっ始めろと言われても。

 

「待て待て。まずはアーシアの言う通り

話でもしようぜ。アザゼル先生との特訓の件で、アーシアとゼノヴィアはどんなアドバイスを貰ったんだ?」

「うむ。私はな。中途半端に賢くなろうと思うな。庶子、ではなく初志貫徹するバカになれ。と言われたぞ」

 

え、ええ〜……?

あの先生本当に大丈夫なのか? 

ゼノヴィアは誇らしげに胸を張りながら言うものだから否定はしないが……。

 

「あ、アーシアは?」

「え、えぇと。アザゼル先生からはお前はもっと悪い子になれ、と」

 

おずおずと俺の顔を覗き込みながらアーシアは答えてくれた。

ダメだ、あの教師……。早くなんとかしないと……。俺は頭を抱えながらそう思う。

そんな俺にゼノヴィアは更に畳み掛けてくる。

 

「成程、そうか。では今日のプレイ内容は決まったな」

「プレイて……」

 

というか、今の話からどんなプレイ内容が決まるんだよ……。と呆けている俺を尻目にゼノヴィアがあれやこれやをガサゴソと

取り出し始める。

 

「まずはコレを使うとしよう」

「おぉー……凄いですねえ」

「これは所謂オナホールと言うものらしい。桐生藍華曰く

『アイツはこう言うのが好きなのよ。アンタらは素人なんだからこういうので攻めてやりなさい』と言っていたな」

「そうですか。私も初めて見ました……」

「おい! ちょっと待て! 何故それをゼノヴィアが持っているんだよ!?」

 

思わず俺は突っ込む。

それにしてもなんでオナホなんかを持ち歩いているんだあの女子◯生は!

 

「うむ。桐生藍華が私の旅行鞄に詰め込んでいたのだ。他にも色々とあったな」

 

そう言ってゼノヴィアは更に取り出してくる。

拘束具だったり縄だったり手錠だったりアイマスクだったり……。

 

「なあ。まさかとは思うけどそれ全部使うつもりなのか?」

「そうだぞ? 桐生藍華曰く『いい女は床上手から』と言っていてな。彼女の指南に従うまでだ。私はバカなのだし、考えるよりも実践した方が身につく」

「お、おう……」

 

 

「ふふふ、どうだイッセー?」

「い、いかがでしょうか……私達、上手く出来ていますか?」

 

今俺は手錠をかけられ、椅子に縛られ、

更にはアイマスクを嵌められるというМ男状態にさせられ、更にオナホを装着されて二人がかりでペニスを扱かれている。

 

(お、おぉ……!?こ、これは……新機軸か!?)

 

目の前が真っ暗なままだが、身体全体が敏感になっていく。

両腕は椅子の後ろで固く固定され、口にはボールギャグが噛ませられていた。声を出そうとしても呻き声にしかならず、涎が垂れる感触まで鮮明に伝わってくる。

 

(こんなことになるなんて夢にも思わなかった……)

 

その間にもペニスにはオナホールが装着され、それが二人によって動かされているという未知の感覚に襲われていた。視界がない分だけ他の刺激が研ぎ澄まされているように感じる。

 

「ふふっ……どうだ? ここをこうやって擦ると気持ち良いのか?」

 

ゼノヴィアの声とともに強烈な摩擦感が走り抜け、思わず身体が震える。

 

「イッセーさん……苦しくないですか?」

 

アーシアの心配そうな囁きも聞こえ、返したいものの口は塞がれている。

 

「んっ!?んんっ!」

「ほらほら、イッセー……。お前のチンポ、スケルトンオナホの中でピクピクしてるぞ。こんな玩具に翻弄されるなんて情けないなぁ」

 

ゼノヴィアは明らかに楽しんでいるようで声色に悪戯っぽさが滲んでいた。それに対してアーシアは戸惑いつつも一生懸命頑張ってくれているようだ。

 

「イッセーさんの……すごく硬くなってます。ゼノヴィアさんのおっしゃるように気持ち良くなってもらえてるんでしょうか?」

 

アーシアの指先が時折金玉に触れてくる度にこそばゆくてビクッとする。しかし目が見えないので次に何が来るかも予測できない不安感と共に期待感も高まっていった。

 

「……こんな感じで良いんですか?」

「これから少しずつ練習すればいいさ」

 

焦るような拙い動きだがそれが逆に新鮮だった。一方でゼノヴィアは慣れた手つきでリズミカルに動かしていく。

 

(どっちも最高すぎる! ダメだ……これ以上続けられたら耐えられない!)

 

次第に限界を迎えつつあり、射精感が高まっていく中で必死にもがくも拘束された体勢ではどうしようもない。

 

「ほ〜ら、イッセー。見えなくてもお前なら解るだろ? お前が3度の飯より愛して止まないおっぱいだぞ?」

 

むにゅっ♥ むにゅむにゅっ♥♥♥

俺の顔がゼノヴィアのデカパイに挟み込まれているのが肌の感覚で解る。

 

「ふぐぅ……!」

「ふふ、荒々しいじゃないか。鼻息が当たっていてこそばゆいぞ♥♥♥ 鼻息だけで私を昂らせるなんて流石だな……♥」

「あの……イッセーさん……失礼しますね?」

 

アーシアは遠慮がちに足を拡げて俺の右膝辺りに乗っかると股間部分を押し付けて来た。ショーツ越しとはいえ彼女の大事な所を感じる。さらには乳首への刺激もあり全身が火照ってきた。

 

「こんなことをしたら神様に怒られるのではないでしょうか……ああ、お許しください」

 

 

どこか陶酔した調子で呟きながらゆっくりとした動作ではあるけれど確かにアーシアもまた参加してくれていた。

聖書の神はもういないはずでは……。

いや、そんなことよりも、だ……!

 

(もうダメだ!我慢できない!)

 

その瞬間、オナホール内に精液をぶちまけてしまうハメとなった。ゼノヴィアがすぐさま握力を調整しながら搾り取るような仕草をしているのか本当のセックスばりの快楽に俺の脳髄が痺れるようだった。

 

「はぁ……すごい量ですぅ……」

「ああ、量も濃度も相変わらずだな。

ほら、アーシアも味わってみろ……。

私達が愛してやまないイッセーの精液だぞ♥」

「はい…。なんだかヘンな味がしますぅ……♥」

 

おそらくアイマスクのせいで見えないがオナホから漏れる俺のザーメンを二人でテイスティングしているんだろう……。

直接この目で見られないのが残念……!

 

ああ、早くアイマスクを取りたい……!!

 

「おいおい……一度ヌいたのに萎えるどころか元気一杯だな♥ 流石イッセー♥

その調子で私を孕ませてくれ♥」

「あ、赤ちゃんですかぁ!?

でも……♥イッセーさんとの赤ちゃんなら……私も……♥♥♥」

 

二人の声に艶と熱が帯びていく感じに心臓とペニスの脈動まで速くなる。

そしてずぶり♥と肉の宮の中に納められる感触に俺は歓喜した。

 

「お、おぉ……!」

 

暗闇の中だからこそ感じる襞と粘膜が擦れ合い熱と粘りを帯びた湿潤さがダイレクトに伝わってくる。そして何よりも締まり亀頭冠を刺激する毎回異なる圧迫感の違いが堪らない。

 

「んあっ♥ キツいぃ……♥ 

だがっ……これがいいっ♥♥♥ 

イッセー♥♥♥ 私のオマンコの感想はどうだ♥」

 

耳たぶに舌を這わせ、吐息混じりに問うてくるゼノヴィア。

それだけでも十分過ぎるほど刺激的なのに彼女の膣圧もまた強弱緩急自在といった具合で巧みなしがみつきファックをしてくるではないか。

 

「ぜ、ゼノヴィア……!? お前、さっきから馴れた様子を見せているが……ま、まさか……?」

「さあ、どうだろうなぁ♥♥♥」

 

ゼノヴィアの言葉はプレイの一環の筈だ。

しかし、この間の悪夢とディオドラのヤツの胡乱な動きが俺の心をざわつかせる。

 

「……っく!?」

 

バキッ!と手錠を破壊して俺はゼノヴィアの両手首をがっしり掴んで唇を奪う。

 

「んんんんっ!?」

「強い男にだったら誰にでも愛想を振りまくのかよ!ゼノヴィア!!」

「そ、そんな事はないっ!」

 

ゼノヴィアの弁明を無視するかの様に、

俺は手綱を握るかの様に彼女の手首を掴みつつも背後から座ったままでゼノヴィアの中を貫き、抉っていく。

 

「あぐううぅっ!? ら、乱暴すぎるぅ♥

イッセー♥ 頼むから♥ ペースを落としてくれえっ♥♥♥」

 

取り縋る彼女の言葉と膣襞を無視するかの様に俺はばちゅん! ばちゅん!と湿った打撃音と結合部から漏れる白濁泡立つ本気汁の香りを振り撒きつつ、ひたすらピストン運動をする。

 

「ダメだ!アーシアの見ている前で俺のチンポとセックスでイクんだゼノヴィア!

ほらっ! どうだ!!」

 

ぐりゅ〜っ♥♥♥とコルク栓にオープナーを捩じ込むようにペニスを挿入させていく。

 

「アーシア、ボーッとしていちゃダメだろ。俺の前にそのおっぱいを差し出すんだ!」

 

更にアーシアへ指示を出す。

嫉妬と不安で俺はおかしくなりかけているのだろうか……?

 

「わかりましたイッセーさんっ……!」

 

彼女はためらいもなく乳房を持ち上げると俺の命令どおり俺の唇に乳首を当ててくれた。

柔らかなふくらみに包まれていよいよ以て情欲が滾るというものだろう……?

 

「こ、こう……ですか?」

 

おずおずとした態度ながらも一生懸命尽くそうとしている姿勢は健気で可愛くてしょうが無いものがある。

だからこそ、誰にも渡したくないという感情に駆られてしまう。

 

「お、おふぅ〜♥ んぎっ♥ らめえっ♥ もうらめっ♥ イっちゃうぅぅーっ!!」

「ふあああっ♥♥♥ イッセーさん♥♥♥

イッセーさあん♥♥♥ 私のちくびもちゅぱちゅぱしてくださいぃぃ〜っ!」

「ふおおおぉぉっ♥♥♥ すごすぎ♥♥♥

私のなかぁ……いっぱいになっひゃってるよおおおおぉぉぉっっ!!」

 

絶頂を迎えようとする直前でギュッと抱き寄せ密着度合いを増させつつ最後の一突きへ向けて加速して行き、オーバーヒートした欲望はまさに断崖に飛び込む暴走車だ。

 

「うっ……ぐっ……出るぅぅうう!!!! 孕めっ! 孕めっ!! ゼノヴィア!!

「――あっ♥ イクッ♥ イックウウゥウゥ!!♥」

「私もですっ……イッちゃいますぅっ!! イッちゃいますうぅぅぅ~っ!!!♥」

 

どぴゅっ♥ びゅるるるっっ!!♥♥♥ ぷしっ♥ ぶしゃあああぁぁぁっっっ!!♥

ゼノヴィアは獣のような咆哮と共に盛大に潮吹きアクメを迎えたらしい。

床一面に大量の愛蜜溜まりができてしまっている有様だった……。

そんな風景を見て俺はようやく冷静さを取り戻す事ができたような気がしていたところだったが次の瞬間には既に次の行動へ移ろうとしていたのだった――

 

「さあ……次はアーシアの番だぞ」

「はい……♥ イッセーさん♥」

 

 

「はあ……♥はあ……♥」

「ああ、今のアーシア、物凄くエロくて最高だよ……」

 

アーシアの中にはゼノヴィアが持ってきたバイブが深々と刺さっている。

作り物とはいえ、俺以外の異物がアーシアの中に入っていることに彼女は背徳感と罪悪感を覚えているのだろうか。

汗ばむ彼女の裸体に金色の髪が絡まり合う。

その姿はまるでオーロラのように美しく映えており思わず見惚れてしまったくらいだった……

 

「イッセーさんが望むことでしたら……わたしは何だってします……」

「嬉しいよ、アーシア……」

「んっ……」

 

ぶるり、と肉付きの増したお尻とおっぱいに手を伸ばし、首筋に吸い付く。

まるで吸血鬼のように俺はキスマークを彼女に刻みつける。

その痕跡を見る度にアーシアは恍惚とした表情を浮かべており満ち足りている様子である。

 

「さあ、いくよ。アーシア……こんなニセモノじゃなくて俺のチンポで君のオマンコをイかせてやるからな…… 」

「はい……♥ あっ♥ ああっ♥♥♥

んあああっ〜〜〜っ♥♥♥」

 

バイブを抜いて改めて俺自身を入れた途端、アーシアは大きく喘いで身悶える。

それだけ彼女にとって待ち望んでいた瞬間であったのだろう。

 

「気持ちいいか?アーシア……」

「はいぃ……きもちよくてしにそうれす……」

 

 可愛いなあもう!! その愛くるしさに加虐心を刺激されてしまった結果として俺の方からも激しく打ち付け始めた事により生まれてくる新たな刺激に反応し更なる快楽へ溺れる羽目になってしまうわけで……

 

「ふああっ! そこっ! いっせいしゃっ! らめですよぉっ!!」

「アーシアは入り口を擦られるのが好きなだよね? ココとかどう?」

 

ぐちゅっ♥ にぢっ♥ ぶぴっ♥ などと卑猥極まりない効果音を鳴り響かせながら俺は執拗に繰り返しその箇所ばかり責め立て続けていると遂に限界が近づいてきたようで切なげに眉根が寄せられており瞳には涙が浮かんでいた。

 

「お゛ほぉ♥ おぐぅ♥ おくまできてますう♥♥♥」

 

 

「奥と手前交互に小突いてやるからな……もっと気持ちよくなっていいからな」

らめぇ~~っ!! イグゥウウッ!!!」

 

.ぷしゃっ♥ ぷしゃあっ♥♥♥と結合部から飛沫を撒き散らかしながら尻たぶをふるふると震わせてアーシアは絶頂に至った。

放心状態になっている彼女の中は渦巻くヒダが肉棒を逃さないようにと強く締めつけている。

 

「あひっ♥ ひぃっ♥ ま、まだっ……♥ だめっ♥ もうイッちゃいましたぁ~~っ!!」

「まだまだ終わらせないぜ?」

「あふぁああぁ~~っ!?♥♥♥」

 

ぐぽっ♥ ぶうぅ~っ♥ と子宮口を押し広げるように亀頭冠を押し付ける。

再び訪れる波に飲み込まれまいと必死に耐え忍ぼうとする姿勢からは最早色気しか漂ってきてはいなかった……。

その言葉と同時に抽送速度を早めていくことでお互いの性感帯同士が擦れ合い溶け合っていくかのような錯覚さえ覚え始めていた。

 

「いくぞっ!受け止めろっ!!」

「きてくださぁいっ……わたしのことっ……ママにしてくださいぃぃいっ……!!」

 

アーシアからの受胎懇願と共に最奥部への一撃を与えた後精魂込めた全てを注ぎ込んだ瞬間だった―――どくんっ!どくんどくんっっ!!♥♥♥ ぶびゅりゅううぅぅううーーっ!! びゅるるるるるるるるるるるるっっ!!!♥♥♥

 

熱い奔流が放たれてゆく度に意識が遠退いて行く感覚があった……。

 

 

「イッセーさんの……すっごかったです……♥」

「フッ……アーシア。随分と悪い子になってしまったものだな」

 

散々交わり、俺達は川の字でベッドに身を預けているなか傍らで休んでいたゼノヴィアがアーシアへと微笑む。

 

「ぜ、ゼノヴィアさんまで……♡ そ、そんな事を言われるのは恥ずかしいです」

「いいじゃないか。私達だって天使の幹部クラスであるオファニエルたちを倒した程の勇猛な存在なんだ。ならばその血筋を残すのは当然だろう」

 

うーん、そういうものか。

なら匙のヤツが会長はもとより仁村ちゃんや花戒先輩、しまいにはヴリトラ様まで授かり婚を目論むのは悪魔の将来のため……いや、私利私欲か。

しかし人のことは言えんよなあ……。

俺にも人並み、いや人並み以上の独占欲が備わっているし。

 

 〜

 

「さて、魔王として冥界を預かる身として

 今日の条約締結を迎えられたことを喜ばしく思う」

 

 翌日、公開の場で三大勢力とアースガルド、ヤマト神族との調印が正式に行われる場でサーゼクス様が挨拶を始めた。

 義弟と認めてもらえたからにはキリッとした顔でこの場にいないといけないよな。

 

「あふ……、サーゼクスめ。話が長いの〜……」

 

 イゼベル様は欠伸をしながらそう揶揄する調子で言い放つ。

 一部悪魔からの視線が痛い……! 

 

「なんだアバズレ。条約に不満があるのか?」

 

 特にサングラス越しからでもわかる雷光の様に鋭い視線をがタケミカヅチ様から放たれた。こ、怖い……! 

 やっぱりヤクザじゃないか!? 

 

「余にすれば些事。不満も興味もないの。

 とはいえ……不満と不信を抱いておるものが幾らばかりか紛れこんでおるようじゃ」

「えっ?」

 

 イゼベル様はそう仰るが黒瓜は捕まえたし、黒歌やマグダラは撤退したから禍の団は様子見に入ったんじゃないのかな? 

 

「だろうな。俺と似た気配と、懐かしい気配を二つばかり感じる……ちいっ!」

 

 言い切るまえにタケミカヅチ様は瞬歩の構え。 オーディン様とアマテラス様が血判を押した調印書に刀を振りかざし……。

 

 閃光と共に鳴り響く爆竹を一斉に鳴り響かせたようなショックが会場を襲う。まさか、スタングレネードみたいなモンか!? 

 

「流石だな。タケミカヅチ」

「恐縮です。アマテラス様」

 

 え? 何々? 矢継ぎ早の展開に理解が追いつかないし、目と耳をやられたせいか状況が掴めない!! 

 

『やれやれ、仕方のない相棒だな。ほれ』

 

 ドライグの力によるものか暗闇に包まれる視界の中にライブ映像らしきものが浮かぶ。 

 

 タケミカヅチ様はどうやら調印書を誰かからの稲妻による狙撃を防いだようだ。

 

「やはり御主か、ロキ……。それに見知らぬ顔が何人かおる様じゃな」

 

 オーディン様は厳かな面持ちで宙を睨む。

 

「久しぶりだな。オーディン。そして会うのは初めてかアマテラス。私はアースガルド神が一柱のロキ。……裏切りと策略を司る神である」

「自分から不実を売りにするとは大した策略家もあったものだな」

 

 そしてアマテラス様は憮然とした態度でロキを称しつつも睨み据える。

 

「これは異なことを仰られるな。裏切りや策略は平和の世においても蔓延る。つまり人間の社会において裏切りとは知略であり嘘とは勝者の知恵の源なのだ」

「詭弁だな。勝者を気取るわりには今、貴様は世界の隅に追いやられているだろう」

「貴方は太陽の女神であろう。

 落日は没落ではなく、再起と復活の前兆を示すものだということを貴方が一番体現しているのではないかな?」

 

 ぐぬ、ああ言えばこう言いやがって! 

 ロキって奴! ムカつく野郎だぜ! 

 

「おい、ロキ」

「なんと無礼なカラスもいたものだな。

 たかだか聖書の神の使い走りも勤まらない堕天使風情を私を呼びつけか」

「そりゃそうだろ。末期の厨二病を患ったチンケなテロリストごときに敬称をつけるほど俺は堕天使できちゃいねえよ。

 世の中の連中の総意と相違を無視した挙げ句、ただ単に世の中の主流派になりたがることの何が革命だ。勝手に世の中を解った気になるなよ。お前、若い女からまるでモテねぇだろ」

 

 アザゼル先生は珍しく(?)引き締まった顔つきでロキを先生一流の言い回しで挑発する。そしてロキは露骨に目付きが変わり、一瞬瞳孔が縦長になり蛇みたいな目になった。がすぐに澄まし顔に戻る。

 

「貴様は確か……三下の堕天使が一人か。

 ……まあ良い。さてここに居並ぶ英雄豪傑に告げる。

 これから新たな歴史を生み出そうとする神々同士の和議など断じて認められぬ。

 なぜなら悪魔は狡猾にして劣悪、堕天使は邪悪であり残虐極まりなく、天界は傲慢で愚鈍にして卑劣漢の集団。

 このような者たちとの和議などアースガルズ神話の名誉が廃るというものだ! そしてそれ以上に……!」

 

 ロキはそこで一呼吸置く。

 

「古き因習を打ち砕き、新しい秩序を世界にもたらすことこそ真の神の務めであろう! 

 よって……ここに居並ぶ神々に告げる。

 今日この日を以て私の率いる新生混神連合が皆を率いる。

 よって私の指示に従うように。

 私こそが古き伝承と秩序を打ち壊し新秩序の体現者となろう。

 この私の宣言に逆らうものは全て私の敵! さあ、選ぶが良い! 私に跪くか! 私の手によって粛清されるか!」

「何言ってやがるこの誇大妄想のクソ野郎が!!」

 

 と、確かゼファードルって名前の若手貴族がロキめがけて飛び上がり、拳を叩きこもうとする……。だが。

 

「成程、キミが犠牲者第一号と言うわけだな。やれ」

「くははははは。 もえろ。 もえろ。 わたしのほのおでおまえたちをやきころしてやろう」

 

 独特のくぐもった笑い声が響くや否やゼファードルの全身が激しく燃え上がった! まるでガソリンをぶち撒けられたか火炎放射器で炙られたかのように。

 

「ぐがああああっ!!」

「あああっ……ゼファードルッ!! よくも僕の親友を!! 許さんぞ!!」

 

 次はディオドラのヤツが魔術を行使しようとしたが。

 

「なんという惰弱な光。 その程度の光でインドラを打ち破ったこの私がどうにかなると思ったか!」

 

 さっきのくぐもった笑い声とは違う武人を体現した様な声が響くや多重の真空の刃が展開されディオドラの身体がズタズタに引き裂かれていく……! 

 

「あががああ!!」

「なっ……」

 

 あまりにも急な展開に皆凍り付いてしまう。

 部長と朱乃さんはゼファードルとディオドラの無惨な姿に絶句していた。

 

「何をそんなに驚いている。そもそも彼らが私の指示に背いたことから生まれた結果ではないか」

 

 その理屈はおかしい……! 

 こんなヤツらが神様だなんて崇められる世界なんて間違ってる!! 怒りが込み上げてくるか黒瓜たちに抱いたドロドロして恨みつらみとは少し違う気がする。

 

『ふふふ、イッセー。そなたは色恋に浮かれる様と義憤に駆られる様が一番余を滾らせよるのう』

 

 イゼベル様は嬉しそうに呟かれた。

 それが俺にとっては何よりの救いに思えた。そう俺はドライグやイゼベル様がいる。みんながいる!! 

 だから負けねえ! 負けられねえ!!

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