匙たちがロキを討伐に向かっていたリアス部長と俺達は一旦自宅に戻ってきた。懐かしの我が家……にしては今や6階建てという有り様なんだけど。
「これ、三希! 食事の用意じゃ!
やはり余にはそなたの作る食事が一番舌にあう!」
戻ってくるなりイゼベル様は母さんを呼び出すべく声を張り上げる。
しかし返事がなかった。
流石の母さんもこの扱いには怒ったのかな? 普段は怒ることはないけど一度怒るとそれはもう大魔神のような恐ろしさ。
くわばらくわばら……。
「全く、お義母様に失礼じゃない。
ただいま戻りましたわお義母様。
イゼベルのことは戯言を聞き流してくださいな」
リアス部長はイゼベル様の非礼を詫びつつ恭しく挨拶した。が、やはり返事がない。
そう言えばレイナーレとカラワーナの姿も見当たらないぞ!?
ま、まさか俺達のいない間に禍の団とやらが母さん達を攫っていったのか!?
クソッ!! 許せねえ!!
と、怒りに燃えていた俺であったが。
「お、おぉ。戻ったか? 一誠」
「父さん!?」
そこに父さんが現れたが心なしか憔悴している様子に見えた。
「なんぞ。 随分やつれた様に見えるが」
「貴方は少しだまっていてくれるかしら」
イゼベル様は相変わらずだがリアス様は彼女を咎めつつ父さんへ事情を尋ねはじめた。
「一体どうなさったのです? お義父様」
「いや、実はね……」
「あら♡お帰りなさい皆さん♡」
父さんが話し出す前に母さんがやってきたがその姿で俺は全てを察した。
と、言うのもだ。
母さんが若返っているのはよくないけど、それはいい。問題はその格好だ。
なんとまさかのバニーガール姿。それも逆バニーという破廉恥極まる姿。耳と尻尾の飾りに対してピンク色のハート型のニプレスと前張りに対して手足にはラメ生地という有り様だ。
身内の錯乱ぶりにはうわキツ、などというレベルではない。
「ど、どうしちまったんだ母さん!?
この夏の暑さでおかしくなっちまったのか!?」
俺は思わず母さんの肩を掴んで揺らす。
耳飾りとおっぱいがぶるんぶるん揺れるけど今はそんなこと気にしてられない!
しかし母さんは動じず俺を見つめて答えた。
「何を言っているのイッセー。
バニーガール姿になるのは当たり前の事じゃない」
「はあ? どういう事だよ父さん!」
「私にも良く分からん……だが街の女性達も似たような事になっている」
な、なんだってー!!
俺のいない間に……なんて素晴らしい世界になってくれたんだ!!
神に感謝……っていたたたた!!
あ、今の俺は悪魔だから神に感謝したらダメージを受けるんだった……。
「イッセー」
「イッセーさん……」
「それはそれとして飯はないのかの」
しかもリアス部長は不機嫌な顔と声で俺を制するし、アーシアは涙目だしイゼベル様はいつも通りだし。
あれ? そう言えばレイナーレとカラワーナは? と言うと台所でご飯を作っていた。 バニーガール姿で。
赤と青のバニーガールコンビ姿は実に眼福でありました。
ー
「はい、お父さん。あ〜ん」
「お、おい。母さん……今日はイッセーがいるからだね」
母さんがすき焼きを父さんの口に運んでいる様はある意味俺にとって罰ゲームの様相を呈していた。
「何を言っているのお父さん。
夫婦円満の秘訣は日々のコミュニケーションじゃない♡
リアスちゃん、アーシアちゃん、それにイゼベルちゃん達に模範にならないとね」
うへぇ……。
父さんは真っ赤になっているし。
しかもイゼベル様は平然と夕食を食べているし。アーシアは顔を真っ赤にして顔を覆いながら指の間から両親の睦み合いを見ていた。
流石のリアス部長は眉をひくつかせて明らかにドン引きしていた。
「お義母様。これは……」
リアス部長が問うと母さんは首を傾げるだけだ。
「イッセーとリアスちゃんは婚約しているんだもの。あなた達もこれくらいはしても良いと思うけど?
あぁでも結婚してからが一番良いかもね♡
私はねリアスちゃん。イッセーには幸せになって欲しいの♡だからお嫁さんであるリアスちゃんとも仲良くしたいと思ってる」
母さんは笑顔で語る。それはもう聖女の様な慈愛溢れる笑顔だ。うわキツ。
しかも新婚当初ばりに若返っているからタチが悪いというか……。
しかし俺を産んだだなんて信じられない程の若々しさだ。
それに、だ。
「はーい、イッセー様♡」
「どうぞ、イッセー様♡」
美女堕天使コンビからのバニー接待に俺はもうクラクラだ。
しかもレイナーレからは箸による餌付け。
更にカラワーナの爆乳谷間を取り皿として卵を漬けるものだからたまらん……!!
白磁のような肌の喩えの様にカラワーナのおっぱい取り皿に絡めた牛肉は実に美味しかったです。
そんな中でも母さんはレイナーレ達にも微笑む。
「ふふふ……。
イッセーったら本当に幸せ者ね♡
こんなにお嫁さん候補がたくさん出来て」
俺はリアス部長とイゼベル様からの冷たい視線にさらされながらも笑いが止まらなかった。
(だめっぽいわね。これは……)
(だめっぽいのう……)
(うぅ〜……イッセーさぁ〜ん)
ー
そしてその夜の事だが……。
「あっ♡♡♡ あっ♡♡♡
あーっ♡♡♡ いいわっ♡ いいわあっ♡♡♡」
恐らくこの世で最も目覚めの悪い目覚まし音があるとするならそれは母親の喘ぎ声ではないだろうか……!?
か、勘弁してくれ……!! ご近所迷惑だろうがよ!!
「あ、あの……イッセー……」
リアス部長もお目覚めになられたらしいが頬は赤らみ目は大分泳いでいる。
そりゃ義両親がハッスルしている声が漏れ出していたらそりゃあね……。
お互い、凄い気まずいが止めに行くわけにもいかないよなあ……。
リアス部長と共にベッドから起き上がった俺は、窓の外から聞こえる微かな吐息に耳を澄ませた。月明かりが薄暗い室内を照らす。
「……まさか」
「どこかから声が……」
リアス部長は困惑した表情で俺を見つめる。廊下に出ると、バルコニーへ続く扉が半開きになり、そこから漏れる光と甘い声が鮮明になった。
「あぁっ♡♡ お父さぁん♡♡ そんなに強く突いちゃあっ♡♡♡ らめえぇ♡♡♡」
「くうぅっ!! すまん、母さん……!
今の母さんがエロすぎて……!!」
満月の月明かりはさながらスポットライトの様に俺の両親の情事を照らす。
うーさぎ、うさぎ、ナニ見てハメる……。
ショックのせいかしょーもない替え歌しか頭に浮かばん。
が、両親の激しいセックスに俺は目が離せなくなってしまっていた。
父親がバックの体位で母親に腰を打ち付ける度にパチュンパチュンという水音と肉同士がぶつかる音が響き渡り、母さんの束ねた後ろ髪がリズミカルに跳ね上がる。
母さんが着ているバニー衣装の上半身部分は紐で引っ掛けられているだけで背後から見る限りほぼ裸同然。しかも逆バニー姿である為に背筋が剥き出しでそれがより一層卑猥に映る。
まるで動物のように交尾をしているのにその恰好が逆に人間臭くて変態的な背徳感を与えてくるのだ。
「うぅ……イッセー……ご両親があんな……」
隣で顔を覆っているリアス部長もチラチラと隙間から覗き見しているようだ。まあ無理もない。
まさか自分の義理の両親の濡れ場を目撃するとは誰だって予想しないだろう。
ましてやそれが自分と同じ高校生並に若返っているとかどんなエロゲだって話だぜまったく!
「あっ♡ あぁっ♡ おっぱい♡
おっぱいのさきっぽ♡じんじんするのっ♡♡♡」
「なんだって? じゃあ私がしっかり揉みほぐしてやるぞ! 母さん!!」
父さんの手が母さんの形の良い乳房を鷲掴みにする。そのまま指先にてピンク色のニプレスをペリペリと剥がしていく。
ぷっくり勃起した桃色の乳首を見て俺はゴクリと唾を飲み込む。それは父さんも同じようだった。
母さんの内腿から手を回して持ち上げ、駅弁の姿勢となった二人。
父さんは対面立位を楽しんでいた。
「ふあぁあんっ♡ すごいぃっ♡♡」
激しいピストン運動に母さんの嬌声が一段と高くなる。結合部から流れ出る愛液が父さんの陰毛を濡らしておりヌチャッという粘質的な音が聞こえてくるほどだ。
父さんの腹筋が鍛え上げられていて割れているのもまた凄い。
あんなガッシリした体型になったなんて知らなかったぜ……。
でもやっぱり驚きは母さんの方だよなぁ……。
普段は呑気ながらも清楚で優しい淑女といった印象なのに今の母さんは完全に雌になっていて理性が飛んでいる様子だ。
これが女の本性なのか……?
そう考えるとなんか怖くなってきたんだけど……。
「ひぃんっ♡ イクッ♡またイっちゃうっ♡」
父さんの責めは徐々に激しさを増していきついに限界を迎えようとしていた。母さんの膣内から溢れ出した大量の潮が床を濡らしている。
「ああ……っ♡ お父さん……っ♡お父さん♡♡♡ もっと……もっと私の乳首ぃ♡♡♡吸ってください♡」
「ああ……ピンクパールみたいな母さんのエロ乳首、たっぷり頂くよ!」
母さんの桃色の乳首は父の厚い唇に挟まれ、チュウチュウと音を立てて吸われている。逆バニー姿のせいで剥き出しの背筋や尻が月明かりに艶めかしく浮かび上がり、父の腰の動きに合わせて揺れる。
「くはぁっ……♡♡ おっきく……なったあ♡ あっ♡ あっ♡ すごぉい……っ♡ 子宮まで届いちゃうぅぅ♡♡」
駅弁スタイルで父に抱え上げられた母の両足は父の腰に巻きつき、全身が密着している。母の豊満な乳房が父の顔を化粧筆のように埋めさせながら形を変え、その頂点の乳首は父の唾液でテカっていた。
「あっ♡ あっ♡ ああーっ♡ だめぇっ♡ こんなのぉ♡ お父さんのバキバキリバイバルチンポ気持ち良すぎるぅっ♡」
母の髪が揺れる度に甘い香りが漂う。父の剛直は母の子宮口を押し上げるように突き上げられ、その度に母の身体が跳ねる。
「三希……っ! 愛してるぞ!」
父は母の名を呼びながら乳首を更に強く吸う。その刺激に母は背中を反らせ、父の首に腕を回して抱きつく。
「私も……っ♡ 愛しています……っ♡」
父の荒々しい呼吸と母の熱い吐息が混ざり合う。バルコニーの大理石の床には二人の体液が滴り落ちて水たまりができていた。
「出すぞ……! 出すぞ!! 母さん……、三希っ! 三希!!」
いよいよとばかりに尻を鷲掴みにして父さんは母さんに弟ないし妹を作るべく激しく腰を振る。
父さんが射精しようとすると同時に母さんも絶頂を迎えたのかビクビクッと痙攣しながら仰け反った。
「きて……きてぇえっ♡ 赤ちゃんのもとぉっ♡いっぱいちょうだぁいっ♡♡♡」
ドクンドクンという脈動とともに大量の精子が注ぎ込まれていく感覚を味わっているようで母さんは幸せそうな表情で悦んでいる。
父さんが最後の一滴まで出し切ろうとしているのかグリグリと亀頭を押し付けてくる感触にも感じてしまっているようだ。
「はぁ……んっ♡あはぁ……♡
あなたぁ……♡♡♡ まだ……まだ……♡♡♡」
母さんが物欲しそうに腰を振り、バルコニーの柵に手をかけながら父さんに媚びるような視線を向けている。
その誘惑の凄まじさたるや、息子である俺ですら理性を飛ばしかける程だった。ましてや父さんは妻である母さんからのお誘いだ。年甲斐もなくナニはムクムクと大きくなっていく。
「……三希っ」
父さんは再び後ろから挿入し母さんの柔らかい双丘を揉みしだきながら激しく突き始めた。パンッパンッと肌同士がぶつかり合う音とグチョッグチャッという卑猥な水音が部屋中に響き渡る。
「んっ♡ ふぅっ♡ はげしっ♡ お父さん♡ お父さんっ♡ 好きっ♡ 大好きっ♡」
母さんは歓喜に満ちた声で喘いでいる。その度に膣壁がキュウっと締まるのか父さんも気持ち良さそうだ。
「あっ♡ あっ♡ お父さんのでいっぱいになってるぅっ♡」
「三希……っ! 三希……!!」
「あああっ♡ またイクッ♡ お父さんの赤ちゃん産む準備しちゃってるぅっ♡」
「ああ……母さん! 今は不妊治療も進んでいるって言うからな……。
それに雇われとはいえ社長だ。
子供の二人や三人、養えるさ……っ!!」
「ああっ……いいの? 本当に……?
本当にいいの……?」
「ああ……勿論だとも。 私の子を何度だって産んでくれ……っ!!」
「嬉しい……っ♡♡♡ お父さんの精子で孕みたいっ♡♡ お父さんの赤ちゃん欲しいっ♡」
求め合いながら、満たし合う夫婦のラブラブ子作りを目の当たりにしたのはいいが、実の両親となると複雑な思いしか湧かない。
そんな俺の心中など二人は知るヨシもなく……。
「い、イク……♡♡♡ お父さん♡♡♡
いかせて♡♡♡ あなたの赤ちゃん身籠りながらいっちゃうところみてぇ♡♡♡」
「ああ……三希。 存分にイってくれ……っ!! 孕めっ!! 孕んでくれっ!!」
父さんが激しい抽送を繰り返す度に母さんの巨乳が激しく上下左右に揺れてぶつかり合っているのが見える。結合部からは白濁とした液体が泡立ち溢れ出してきていた。
「あっ♡ あっ♡ すごいのぉっ♡♡♡
こんなの初めてっ♡♡ イクッ♡
受精アクメでイっちゃうぅぅうう──っ!!」
ビクビクッと身体を震わせ絶頂を迎える母さん。それと同時に膣内も激しく収縮し精液を搾り取ろうとする動きを見せる。
その刺激に耐えきれず父さんも果ててしまったようで大量の子種が注ぎ込まれていった。ドクッドクっと脈打つ感覚すら快楽に感じるようで母さんも幸せそうに微笑んでいた。
「はあ……はあ……私、お父さんに会えて、本当によかったわぁ……♡♡♡」
「それを言うなら私だってそうさ……♡」
ちゅっちゅっ、ちゅっちゅっと何度も互いに口づけしながらバルコニーにて愛を確かめ合う両親を見て俺は思った。
早くこの異変を何とかしないと……。
毎晩毎晩これじゃ、俺が先に睡眠不足で死ぬ……っ!!
ー
と、言うわけで俺は調査のために駒王町のあちこちで情報を集めることにした。
だが、まるで皆、制服か仕事着を着るのが当たり前だと言わんばかりにバニーガール姿なのだ……!?
おばさんやおばあちゃん、はてはミルたんまでもがバニーガール姿なのには面食らってしまった。
ミルたんに関しては記憶から消したい!
脳内メモリを破壊するマルウェアもいいとこだ!
これは差別ではない。差異だ。いいね?
寝不足もあってヘトヘトだった俺は公園のベンチにて休憩する事にした。
しかし……暑い!!
いくらなんでも蒸し暑すぎるぞ!?
気温35℃はあるんじゃないか……!!
「ありゃ? 兵藤、久しぶりじゃない。
どったの先生〜?」
天を仰いでいた俺の視界にひょこっと、大胆不敵にして傍若無人、転生悪魔の俺ですら認める小悪魔系メガネ女子桐生藍華の顔が入り込んできた。
……やはりバニーガール姿だった。
逆バニーじゃなかったのは吉というべきか凶というべきか。
「お、お前もかブルータス……」
「なにそれ。意味わかんないんだけど」
「いや、忘れてくれ……それよりなんでバニーガール姿なんだ?」
俺はげんなりしながらも桐生に問う。
念の為桐生の名誉のために言っておくがコイツに女性としての魅力がないということではない。
全てミルたんウィルスのせいなのだ……。
なんで魔法少女じゃなくてバニーガールなんだよ……。ん? 魔法……?
なにかピン、ときかけたがまずは桐生の話だ。
「なんでってアンタ……。なんでかしら?」
ぴょこん、と耳飾りを動きしながら自問自答する桐生。あざといがかわいい……。
性格を知らないヤツならイチコロかもしれないが俺には通じないぞ!
「何でもいいからバニーガールになる前の事を教えてくれないか?」
「珍しくマジメじゃん。ガツガツ、コソコソしないで、いつもそういう感じでいればいいのに」
「それは前向きな方向で善処するから、とにかく思い出してくれよ。お願いだ」
「ふーん。ま、いいケド」
そう言って桐生はベンチに座る。太腿に思わず触れたくなる衝動を抑えるので精一杯だった。
「んー。そうねー。一週間くらい前だったかしら。外人さん達が街のイベントにやってきてライブをしたんだけどめちゃめちゃ気合入っていてさー」
「ライブ……? 音楽とかそんな感じ?」
「うん。オリーブと確か白黒の兎と太陽のマークがステージの横にあったはず。それを見たら『あ〜コレはバニーにならんとな〜』って」
「太陽……? それに兎……? オリーブ?」
点と点が繋がってきた……。
アマテラス様に師事され、ヴェネラナさんから指導を受けて他の国の神々の事も勉強した甲斐があった……!!
「そいつら、今どこに?」
「確か、港の客船にいたはずだけど?」
「サンキュー助かったぜ!」
俺は礼を告げるとそのまま駆け出す。
目的地はもちろん港だ。
「ちょ……ちょっと兵藤!?」
背後から桐生が叫ぶ声が聞こえた気がするが気にせず走り続ける。
ー
港に辿り着くとそこには巨大な豪華客船があった。その周りには警備員と思われる女兵士達がマシンガン片手に警備していた。
なおバニーガール姿である……。
想像以上に警備が厳しい……!
ここは一旦出直すか……!?
と、考えていたところで突然アナウンスが流れ出した。
『オーッホッホッホ!! 本日はご来訪いただきありがとうございますわ兵藤一誠!』
スピーカー越しにも分かる女性の声。
しかし今どきオーッホッホッホなんて笑う女の子なんている!?
悪役令嬢じゃないんだから!!
と、たじろいでいた俺にアナウンスの主は更に畳み掛けてきた。
『私は秘密結社バニバニリリー団の首領、アルテミスと申します。以後お見知り置きを』
ひ、秘密結社〜!?
自分からアナウンスするよなぁ〜!?
しかもバニバニリリー団って何だよ!
更にはアルテミス!?
相当格の高いビックネームの神様がきやがった!?
『兵藤一誠! 貴方には我がバニバニリリー団の偉大なる指導者である私との謁見をしていただきますわ! どうぞ!』
……もうツッコまないぞ!
そのアナウンスの声に応じて豪華客船の中央部にある扉が開かれ階段が下りてくる。
警備員にも見つかってしまったし、逃げるのもシャクだ。
「……行くしかないか」
俺は覚悟を決めて階段を登って行った。
階段を登り切るとそこには一人の少女が佇んでいた。
見た目の年齢は10代後半くらいだろうか?
長い銀髪碧眼を持つドリルロール美少女、さしずめ大人版焼き鳥妹だ。
服装は白を基調とレオタード風水着のようなものを着ており頭には兎耳のカチューシャをつけている。どう見ても水着マントバニーガール姿である。
……うん。俺も何言ってんだコイツと思わざるを得ない。水着マントバニーガールて。でも事実なんだよなあ……。
「まあ! 噂にたがわぬなんて下品な顔ですの! だから、下等なドラゴンは嫌い!」
そしてこの発言である。初対面の相手に向かって失礼極まりない態度だ。
それに彼女はどう見ても俺より年下にしか見えない。こんな生意気娘に言われたくはない。
「じゃあキミは上等な神様だってのか!」
「ええ! モチのロンですわ!
私こそ太陽の化身アポロンお兄様の最愛の妹にして狩猟の女神・アルテミスなのですからね!」
うーん、このふんす顔&ドヤ乳ポーズ……。頭が痛くなってきた……。
「念の為聞くんだけど……キミ、禍の団?」
「禍の団……ですって!?」
アルテミスちゃんは身を揉むような仕草をする。芝居がかっているというかオーバーリアクションというか……。
「あんな汚らわしくて浅ましいケダモノ共など我が名に於いて狩るべき輩でしてよ!」 「あっ、そっすか。良かった」
「なんですの! その態度は!!」
「いや失礼。それで……キミは何のために駒王町に来たんだ?」
「ふん! 聞いて驚きなさい! 私は駒王町の民をバニーガールにすることでお兄様の理想を実現するのです! オーホッホッホ!!」
お兄様の理想? バニーガールが?
確かにギリシャ神話じゃ兎はアフロディーテの使いで、生命と豊穣の象徴らしいが。
「お兄様が大国主とやらと懇談していた時に小耳に挟みましたの」
『バニーガールいいよね……』
『ああ、いい……』
「と、いうわけですの」
「いやいや。いやいや。と、言う訳と言われても全然わかんないって」
手を左右に振って俺はアルテミスちゃんに突っ込んだ。するとアルテミスちゃんは、『バカじゃないの?』とでも言いたげな顔で俺を睨んできた。
「まあ! 顔だけではなく頭も悪いのね!
生きていて辛くないのかしら。
タルタロスの囚人だってもう少し前途に希望がありましょうに」
「うっせーやい! 言い過ぎだろ!!」
「全く! 嘆かわしい事この上なく思いますわ。いいですか! お兄様はこう言ったのです」
『(世界の女の子がアフロディーテ様の使いである)バニーガール(になれば世の中から醜い争いが無くなるから)いいよね』
なるほど……一理ある……っておーい!!
()内が多すぎるだろ!! どっかのコンビニの上げ底弁当だってもう少し中身があるぞ!!
「そう言うことですの。わかりまして?」
「お兄様……。キミのお兄様が可哀想になってきた……」
バニーガールになったら戦争が無くなるかと言うとそれは大いに疑問があるが。
「なにか?」
「いや。なんでもない」
「とにかく! 駒王町の女性と他一部は我が眷属となりましたわ! 後はあの忌々しい紅髪の小娘と金髪の女狐を捕まえて私のペットにしてあげるのですわ!」
「え!?」
ペットになったリアス部長とイゼベル様……いいかもしれない。
『イッセー♡ いいえ御主人様♡
このはしたないデカパイメスウサギのリアスを躾けてくださいな♡』
『何を言うかこのちんちくりん♡♡♡
余の方から躾けてもらおうぞ♡♡♡
御主人様♡♡♡』
ぐへへへ……いかん。涎だけでなく鼻血が出てきた。
「なんですの? 気持ち悪い顔でよだれを垂らして……貴方がお兄様と同じ性別だというだけでお兄様が汚れますわ!! 責任を取って自害なさい!」
「やなこった! 2度も死んでたまるか!」
「では、死んで頂きますわ!
やっておしまいなさい! レイナーレ!
カラワーナ! 木場ニー祐斗! グレイフィア・ルキフグス!!」
ってキミは戦わないんかーい!?
とツッコむ間もなく、赤、青、黒、白バニーガール姿の四人が現れた。
ま、まさか彼女達も操られたのかって……ん? ん!? んん〜〜〜っ!?
なんで木場におっぱいがあって、アレがないんだあぁ〜っ!?
もともと中性的な顔立ちだったが、黒逆バニーガール姿にゼノヴィア級のスケベボディが合わさっだのだからたまら……大変だ!?
「なんだか……まじまじ見られると恥ずかしいよ♡♡♡ イッセーくん♡ 女の子になったのに腹筋は割れたままでゴメンね♡」
もじもじしながら木場……いや木場ニーは言ってのけた。
しかし左右からレイナーレとカラワーナは彼、いや彼女のシックスパックを撫で回しながらいやらしい言葉を囁く。
「ふふ……。いいじゃない♡♡♡
これからイッセー様に一杯種付け中出ししてもらってお腹を膨らませてもらえば♡♡♡」
「そうよそうよ♡ 大国主様も言っていたわ。
この世で最も美しい女性の姿は身籠った女性の姿だよね、と」
「はあ……ああ……♡♡♡
イッセーくぅん♡ 僕、ずっと前から考えていたんだ♡♡♡ 聖剣計画の犠牲になった皆にどうすれば償えるかって……♡♡♡
だから僕が彼らや彼女達を産み直して転生させれば……♡♡♡ 償いになるんじゃないか……って♡♡♡」
なんてこと考えてやがるんだこいつら……。 あと大国主の性癖尖りすぎだろ!!
というかレイナーレとカラワーナ、果てはグレイフィアさんまで乗っかってんのかよ!
もう既に木場ニーの瞳には理性が無くなりかけていた。俺を見る目付きがまるで獲物を狙う肉食獣のようになってきていたのだ。これはマズイぞ……!!!
「ちょ……落ち着けよ木場ニー……じゃなかった! 木場! お前の体はそんな風に扱われていいものじゃないんだ!
ノロイが地獄で泣いているぞ!?」
俺は必死に説得しようとする。しかし……。
「ありがとうイッセー君……♡♡♡
でも僕は決めたんだ……♡♡♡ イッセー君が望むなら……僕は……♡♡♡」
やべえ!! マジでやる気だ!! このままじゃ喰われる!! グレイフィアさん! 何とかしてくれー!!
しかし義姉の白バニーガール……ありだな!? いかんいかん!!
ここで欲情してしまってはサーゼクス様にふっ飛ばされてしまう!!
「……なんて感動的な話なのかしら」
「どこがぁ!?」
ハンカチで目頭を抑えて感涙するグレイフィアさんについついタメ口でツッコんでしまった。
そ、そうだ……。
これはきっと四人の作戦なんだ……。
アルテミスちゃんのいきすぎた考えを懲らしめるためにわざと操られたふりをしているんだ……。
トロイの木馬ってやつなんだ……。
頼む、そうであってくれー!!
俺は祈るような思いと共に一旦アルテミスちゃんに降参する振りをすることにした。
「わ、わかった……! 降参するよ」
「ふふふ、解ってもらえた様ですわね」
いや、全然分からんが。
ノロイくん「で、生まれ直したのが俺ってワケよ」
アルテミス「人類の10分の9をバニーガールにしろと言われたらこうもなりましょう!」
イッセー「機械が喋ることか!」
アルテミス「私は人間ではない。世界平和のためにブラコンを強化したものでしてよ! しかも脳波コントロールできる!」