「あ、アン……♡イッセー……さァン♡」
和洋折衷のエロボイスと言うべきか。
スーザンさんの琴を弾いたかの様なウィスパーボイスが彼女の部屋に響く。
故あって契約して頂いた彼女へのアフターサービス……ではないが俺とスーザンさんは肌を重ねていた。
色恋営業じゃないぞ……色恋営業じゃ……!
「どうしました……?」
「い、いえ! 何でもありません!」
ムチムチながらプヨプヨではない極上ボディに吸い付く。普段は甲冑で保護しているのも納得の柔らかさと肉圧についつい顔が緩んでしまう……。
「ウフフ……♡今のイッセーサン♡ すごく、エッチな顔デス♡」
「い、いやあ……。スーザンさんが魅力的なもので……。ついつい……!」
「No Problem♡今のエッチなイッセーさん、私、大好きデス♡」
にっこり笑った彼女の表情を崩すべく、俺は両手を彼女の肩口から脇腹へと滑らせた。彼女はここを触られると弱いのだという事はこれまでのエッチで心得ている。
「あふ……♡ふふ♡くすぐったい……♡」
「それじゃ、こんなのはどうです?」
「あ! そこ♡あっ、あっ♡ダメ……そこ♡おっぱいも……♡♡」
脇を撫でるのと同時に乳房にも刺激を与えてみる。すると、彼女は身を捩らせながら嬌声を上げ始める。
「はぁ♡あぁん♡おっぱい♡胸の先っぽ♡あぁ……イッセー……サン♡」
「スーザンさんのおっぱいはいつでも最高ですよ。
ほら……こうすると気持ちいいでしょう?」
「あひぃぃん!? そ、そこだめぇぇ♡♡♡」
乳首を優しく摘まみ上げれば、スーザンさんは背筋を大きく仰け反らせ、ブロンドのツノヘアが左右に揺れる。彼女の弱点である腋の下は既に重点的に責められている為か、汗ばんでいる。それがまた、彼女の香りを引き立てる。
「腋……汗ばんできましたね……。舐めていいですか?」
「ふぁああ!? らめれすぅぅ♡そんなところぉ♡汚いでしゅ♡♡♡」
舌で窪みを刺激する度に彼女は甘い悲鳴を漏らした。そしてさらなる悦楽を求めるべく彼女は股を開いていく。その奥からは既に蜜が溢れており、秘裂はヒクついているのが確認できた。
「すごい……もう濡れていますね。そんなに期待してくれたんですか?」
「い、言わないでくださいまし……恥ずかしいデース……♡♡♡」
羞恥心を感じつつも身体は正直である。彼女の体は完全に発情しており、早く挿入してくださいとばかりに擦り付けてくる……。日本男児としてこの熱烈なリクエストに応えないのは無作法というものだろう!
「挿れますよ……!!」
「はい……♡」
ズブブッ!! ゴチュン!!!!
勝手知ったるなんとやら。
激しい水音と共に最深部まで到達すると同時にスーザンさんは絶叫に近い喘ぎ声を上げなた。
しかし、それで終わりではなく更なる快楽を求めて自ら腰を動かし始めたのだ。
ばるん♡ばるん♡と釣鐘おっぱいが揺れ動く様は煩悩を退散するどころかさらに刺激するばかり!!
「す、スーザンさん……!?」
「もっと♡もっと激しく突いてくだしゃい♡♡♡」
「言われなくとも……!」
ずちゅずちゅと下品な粘着音を立てながら俺達の結合部からは大量の愛液と精液が混ざったものが流れ落ち、シーツを濡らす。
「Ah♡yes……♡yes♡」
ただひたすら快感を求め続けるだけとなってしまった彼女の姿を見て興奮しない男などいるだろうか? 答えは否。俺は本能に従い彼女を攻めた。
体位をバックに切り替えて腰を振る速度を上げていくや、彼女の桃尻がエアバッグばりに多重追突事故を起こしていた……。パンパンパン! と何度もぶつけるたびに彼女は喜びの声を上げ、身体をしならせて震える。
「Your dick is amazing……♡so good♡
Give me more♡more♡♡♡」
何を言っているのかは良く解らないが、何を言いたいのかははっきりわかる!!
これぞ異文化セックスコミュニケーションの極致ではないか!!
我ながらテンション上がりすぎだろと思うものの止められないものは仕方がない!
「Fuck me♡fuck me please♡♡♡♡」
「オフコース!!」
彼女の腰回りに腕を絡め、背面座位で一気に突き上げる。お互いの結合部からの体液が結合部から飛び出していく様はスペースシャトルのようで、汗振り乱し、髪も解けそうな勢いで喘ぐ。
「Oh♡♡Oh♡♡♡I’m……♡I’m……♡」
とろとろに蕩けた瞳で俺に見返り、舌先をチロチロさせながらマジイキ寸前を伝えてくる。
「Yes♡♡♡Please cum with me♡♡♡♡♡」
「OK!!」
最後のスパートをかけようと全力で突きまくる。彼女もそれを察したのか尻肉をむぎゅ〜っ♡と俺の股に押し付けてくる。
まるで歯磨きチューブの最後の一滴を絞り出すかの様な種付けられプレスだ!!
どぴゅる!! ドクッドクッ! ドクドクッ!!
もう辛抱たまらず俺のモノだ! 彼女の中で爆ぜた。は彼女の子宮口目掛け放たれた! 溜まりに溜まった欲望の塊を吐き出した瞬間、今まで味わったことの無い程の解放感と達成感が全身を駆け巡る!
それはスーザンさんも同様らしく、目を剥き、口をパクつかせながら盛大に絶頂していた。
「cumming♡♡♡ cumming〜〜〜♡♡♡
」
あられもない母国語アクメボイスを絞り出すスーザンさん……。その声を聴いた途端、射精は勢いを増して止まらなくなった。 その強烈な衝撃は凄まじく、栓でも抜けたように膣内から音を立てて外にこぼれ出てくる。
「No way……♡It's impossible♡♡♡」
白目を向いて失神寸前のスーザンさんだったが、それでもなお体は貪欲に快楽を求め続ける。子供のように泣きじゃくりながらも、自分の大事なところに突っ込まれた俺の愚息をきつく締め上げて離そうとしないのだ。 やがて力尽きたのか脱力すると、ゆっくりと倒れ込みベッドに沈み込んだ。
「はぁ……はぁ……スーザンさん……大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫デス……♡けどちょっとだけ、休ませてください……ネ……♡」
「すいません。俺ばかり盛って。
せめて晩御飯は作っていきますから」
飛ばした意識がまだ完全に帰ってきていないのか、息も絶え絶えといった様子だ。
この所イゼベル様やアマテラス様といった女傑と愛し合っているからかな?
エッチをした後もまあまあ精神的に余裕が生まれてきてあたる。
その後はスーザンさんに彼女が気に入ったという俺特製のレタスチャーハンを肴に彼女の大学生活についての悩み相談と相まった。
ー
「イッセー……これはどういう事なの?」
「ど、どういう事かと言われても……」
翌日、俺は我が家の応接間(アザゼル先生がいつの間にやら増設した)に正座させられていた。 ソファーに座るのはリアス。
何だかものすごく不機嫌なオーラが感じ取れる。イゼベル様はいつもの様に母さんが買ってきたダサTシャツを部屋着にしながら俺が作ったレタスチャーハンをかきこんでいる。
「うむ。炒めは良いが下処理を怠けておる故か卵と飯が絡んでおらぬ。イッセーよ、そなた炒める前に飯を水洗いして干さなんだな?」
「は、はい……実は……。
スーザンさんには好評だったんですが」
「イッセーよ。何事も『これでよい』というものではなく『これがよい』に至らねばならぬ。
一度極めたとはいえ、その極みを保ち続けるのは難しいのじゃ。
常に怠る事なく精進せよ! (ドン)」
俺の甘えを吹き飛ばす激ではあったが、イゼベル様の思いがはっきり解る説教だった。俺が間違っていた……!!
「はい! イゼベル様! 俺、やります! 冥界一のレタスチャーハンの作り手に!」
「ならなくていいわよイッセー!!
今はそういう話をするために呼んだんじゃないんだから!!」
「違うのか?」
「当たり前でしょう!!」
イゼベル様は水をグビグビ飲みながらリアスにとぼけた調子で尋ねる。
うーん、ちょっと塩気が強すぎたかな……。反省せねば!!
「それでねイッセー……。
貴方、最近女性の契約者といやらしい事をしているそうね?」
「あ、え、いや、その〜……」
ジロリ、とリアスがこちらを見据える。彼女の背後に見える赤いオーラが一段と濃くなった気がする。
「で、ですがこれは契約者の皆様から望まれたアフターサービスというもので……」
「そうじゃそうじゃ。そもそも合意の上での自由恋愛であろう? 催眠やら制約やらで無理やり手籠めにしている話でもないのだからな。のう、イッセー?」
イゼベル様が俺の顎を擦り、頭を撫でてくれながら擁護までしてくれていた。
ビジネスパートナーとしての振る舞いだろうか?
「も、勿論自由恋愛です〜? あだだだだ!」
「これ、調子に乗るな」
ジト目で睨まれ、彼女に思い切りほっぺを抓られてしまった。
「その……悪魔は代価を得るために契約を果たす訳であって。イッセー……あなたは他の子から代価を頂き過ぎなんじゃないの?」
「ほうほう。『年下でかわいいだと思ったらベッドではガンガン来るのがいい』
『エッチの前より後の方が優しいのがいい』『何でも話を聞いてくれるのが素敵』なかなか評判が良いではないか」
「ちょっと! 私に許可なくアンケート結果をイッセーに話さないで頂戴!」
どうやらアンケートの結果は良好だったみたいだ。まさか俺にそういう需要があったとは……!!
「ちょっとイッセー! 何をニヤニヤしているの!! ヒノカグツチとの一戦も近いのに気を抜いてはダメ! 暫くは女性契約者との面会は控えなさい!」
(そんな事を言われても……)
リアスはひどく機嫌を損じてしまっている。ここで反論しても火に油を注ぐだけだし、何とか怒りを静めないと……。
「分かりました。今後気をつけます」
「本当かしら……」
「ほ、本当です!!」
「余は寛大ではあるが程々にな」
「も、勿論ですとも」
イゼベル様とリアスに左右を囲まれ、俺はペコペコと頭を下げるしかできなかった。
ー
という事があったのが昨日。
しかし、女性契約者との面会を控えろと言われても魚に泳ぐなと同義だと思わないか?
俺はあくまで女性に触れなければ生きていけない体質なのさ! 悪魔だけに! うん。……今のはナシだ。
冷静になれ兵藤一誠。ここで迂闊に女性を招いてリアスとイゼベル様に見つかったらまたお説教案件だ……!
だが人間の三大欲求は生物にとっての基本行動原理。食欲・睡眠欲・性欲は人間という生き物が生きていく為に必要不可欠な要素だ。
特に三大欲求の中でも性欲は重要度が高く、これを満たさなければいずれ大きな歪みとなって跳ね返ってくるのではないだろうか!!
(何を一人で演説をぶっているんだ相棒。そんなにリアス嬢ちゃんの束縛がイヤなら独立すればいいだけの事だろう)
ドライグから軽い調子で返されたが、そういう訳にもいかないだろ……。
窓を空けて空気を入れよう、と考え窓を開けた矢先にひゅん、と小気味良い音と共に俺の頬を鏑矢が掠め、壁に突き刺さったではないか!?
まさか、禍の団とやらからの攻撃か!?
と、思い身構えたものの第二、第三の矢が飛んでくる事はなかった。
それに鏑矢の羽根には一枚の羊皮紙が括りつけられておりその中身を見るが達筆で書かれていて読めない……。
しかし差出人はスーザンさんであろう。
だってこんな事するのスーザンさん位しか……いや、何人かいるかも。
まあいいや! とにかく何らかの依頼なのは確かだろうから俺は彼女に連絡を取る事にした! 面会は控えろと言われたが連絡するなとは言われていないからね!
ー
「いらっしゃいませだにょ!!」
「お……おう……コーヒーで……」
「私は抹茶金時カキ氷を」
場所は変わって夜の駒王町はコスプレ喫茶。注文を取りに来たのはまさかのミルたんであった。メイドならぬ冥土の妖コスプレだろうか? 他の子は顔もスタイルもコスプレのレベルも高いのになぁ……。
あの猫耳とか悪魔の尻尾とか。堕天使の翼とか……。ま、まさか本物って事はないよな?
ま、そんな話はさておきスーザンさんは
夏の盛りだというのに甲冑姿、俺はおっぱいドラゴンのコスプレ(もとい本人)姿で話をする事にしたのだ。
何故か? おっぱいドラゴンとしての振る舞いは別に注意されていないからな!!
……最近言い訳のレベルばかり上がっていやしないか我ながら。
「今日はどのような用件で?」
「はい。実はイッセーさんに相談があって連絡を取らせてもらったのです」
「そうでしたか。それで……」
「私のお友達が……その……。トラブルを抱えた様で……」
コーヒーを啜りながら俺はスーザンさんの依頼内容を簡単に頭の中で纏めた。
曰く、彼女の友人にして刀剣コレクションが趣味の女の子である志乃さんが一本の刀を手に入れた。
ここまでは良くある話……ではない気もするがとにかくその女子大生が刀を手に入れた途端に悪夢にうなされるようになったというのだ。具体的には青い髪のイケメン剣士が無念だ、無念だ……。と彼自分を責める夢と、許せぬ……、許せぬ……と祟る様に呪言を繰り返す侍の悪夢のせいで夜も寝付けないらしい。
何やら霊障に巻き込まれているみたいだが……。
「お願いします! この通りです!」
「あ、いや、そこまでしなくて結構です!
俺がそのお友達に会いに行って解決できるものなら何とかしますので!」
「ありがとうございます!」
頭を下げるスーザンさんを宥めつつ俺はコーヒーを飲み干す。
「イッセーさんならきっとやってくれると思っていました! 本当にありがとうございます! もし断られたら私自身がその悪霊相手にこの鬼神丸国重を、抜かざるを……抜かざるをを得ないかとををっ!!」
わー!! いきなり日本刀をビュンビュン振り回さないでくれ〜!! 危ない!! が、その時!!
「やめるにょ。当店では刀を振り回すのは禁止になっているにょ」
渋いイケボで無刀取りをかましたミルたんがスーザンさんを窘めた。
で、できる……!!
どの店でも刀振り回しちゃダメだろ、とは言うまい。
……とにかく妖刀騒ぎをどうにかすればいいって事だよな。
日本、刀関係なら協力してくれそうな心当たりが2人ばかりいるし大丈夫だな。
ー
時同じ頃……。
スーザンの友人宅の側にて三人の人物が様子を伺う様に立っていた。
一人はかの三十三代目芦屋道満であるが他の二人は木下藤吉郎とヴリトラ・アスラではない。
一人はビジネススーツを着こなす痩せ型でアジア系の顔立ちながら丸渕眼鏡に遮光レンズをかけた長身の男。
もう一人は深緑の髪で片目を隠し、小袖に若葉色の羽織、そして袴というまるで幕末じみた格好をした大分小柄な人物であった。顔つきは中性的でやや幼く、そのあどけなさも加味すれば中学生と言われても周りは納得するだろう。
「いやー、いい家に住んでるねぇ〜。
私としては現代社会で拡充しつつある貧富の差をひしひし感じているよ。 片や匙君はバイトをクビになったというのに嘆かわしい! 適者生存を拡大解釈した弱肉強食の末路だよ!! まさに末法! 私の心は張り裂けそうだ!」
「汝は煽動もいける口か。覚えておこう」
「……道満さんの本家ほどじゃないと思うんですけど。あとお金持ちだからって皆弱者を食い物にしているってワケじゃないですよ」
やおら大仰な身振り手振りで政治的な演説を始めた道満に丸渕眼鏡の人物は手帳に何かを書き記す傍ら、中性的な人物がすかさず返すと道満はにっこり微笑む。それだけならば別にどうということもないのだが……。
「ああ。あそこは伏魔殿だから。家じゃないよ」
「あまり生まれた家の事を悪く言うのはどうかと思います。道満さん」
冷笑というより侮蔑に近い表情と声色で道満は応えた。ある意味夏の季節らしい肝試しではあったが、小五郎と呼ばれた人物はたじろぐ様子もなく言い返した。
「参ったねぇ。小五郎君は正論家だなハチ」
「ワフ!」
感心したのかそれとも別の感情か。袈裟服の袖で己の腕を包み込む様にしながら組んで、自身の相方らしき柴犬に道満は声をかけた。ハチと呼ばれた犬は一声鳴くだけでそれに応える。普通のペットには見えず、何やら只ならぬ存在である事は伺える。
「正論家なつもりはないんですけど。
でもホラ、お金は寂しがりやだから多い所に集まるって言いますよ!」
「私は寂しがりやだけどお金が集まってこないよ?」
「道満さんはお金を掻き集めているじゃないですか。僕から見ても十分以上に」
「然り。富、力、名声は大事を成すには必要だが……無闇に集めるばかりでは堰は止まり、硬直し、停滞する。故に商わねばならぬのだ」
丸渕眼鏡の男性が中性的な少年の意見に賛同しつつ、自らの価値観を述べた。
我関せず、と言った様に見えて機を見るに敏。ちゃんと要所を抑えて参加する所が道満は好きなようであった。
「手痛い意見だね。停滞だけに! ……ごめん。今のは無しだ」
小五郎は夏の夜に時期外れな空っ風が吹いた錯覚に襲われた気がしたがそれはあえて言わなかった。
「そうだね。ビジネスにおいて大事なのは利潤とその再分配だよ。利益があれば組織は廻るし、人間も活気づく。停滞してしまえばどんな組織も淀んで腐り、いずれ壊滅的打撃を受けるからね。
世の中は 不昧因果の 小車や 良し悪し共に 巡り果てぬる……ってね」
「大事なのは信頼じゃないんですか?」
「利潤を得る事、分ける事も信頼の内だ。仁義や礼の鎖だけでは人は繋げぬ」
「蓋し慧眼だね」
シニカルかつ塩辛い二人の現実主義的なものの見方に小五郎は耳を塞ぐまではしなかったが眉を寄せた。
(鎖って……。呂不韋さんも道満さんとどっこいどっこいな皮肉屋だよね。木下さんはやっぱり凄いなぁ)
『小五郎よ! おみゃーの正道も、呂不韋どんの詭道も、道満どんの外道も纏めてみ〜んなワシが引き受けてみせるがね!』
(有難う、木下さん……)
小五郎と名乗る人物は呂不韋、道満の両名の意見に苦笑いしか浮かべるが、呂不韋はそんな小五郎を優しく見つめ、道満は小五郎を見据えながら微笑んでいる。
「さて、そろそろかのおっぱいドラゴン君も動く頃かな」
「おっぱ……!? 赤龍帝って言って下さいよ!!」
「吾は乳龍帝と聞いたが」
「呂不韋さんまでェ!?」
見た目通りに清純らしく道満のイッセー評に小五郎は赤面しながら抗議し、呂不韋はボケなのか本気でそう呼んでいるのか判断ができない表情でさらに畳み掛けた。
そんな流れに水を差すかの様に、にわかに雨が振り始めた。
「もう! 天気予報じゃ振らないって言っていたのに!」
「クゥーン……」
余程雨に濡れたくないのか、或いは濡れてはならない理由があるのか。
誰よりも先駆けて雨傘を差す小五郎をよそに道満と呂不韋はつぶやいた。
「雨が……来るな」
「ああ、村雨がね」