「・・・・っ」
楓は突然の身体の変調に気付き、戸惑っていた。
いつもと変わらず実験という名の講義と実技を行い、部屋に帰ってきた。
シャワーを浴び、これから寝ようと言うところでその変調はやってきたのだ。
感覚はあるのにまるで痺れているかのような指先は、鈍感というより敏感になっているように思える。
空調の利いた部屋にいるのに、身体は奥から熱を発しているかのように火照り呼吸が荒くなる。
風邪に近いがそれとは違うとわかる身体の状態に、楓はふらりとベッドに倒れ込む。
シーツの冷たい感触が気持ちよくて、ついすり寄ってしまう。
ふと背後の気配に振り返ると、そこには同じようにシャワーを終えて戻ってきた達也が立っていた。
「達、也・・・やぁっ!」
わけのわからない身体の熱により掠れている声で彼を呼ぶと、達也がこちらに手を伸ばしているのが見えた。
そしてその手が肌に触れた途端、びりっと電気が体中に走り楓は高い声を上げてしまう。
これまで出したことの無いような声に自分で気付き、楓は真っ赤になって口元を手で覆う。
本当に自分の身体に何が起きたのかと混乱が増す中、達也の手は頬から首筋、肩へと滑っていく。
ぞわりっと沸き上がる何かに、またも声が出そうになるのを必死に飲み込みながら楓は達也を見る。
「ふっ・・ん・・・達也・・・?」
「楓・・・っ」
そこで初めて楓は、達也も通常とは違う状態であることを知ったのだ。
紅潮した頬、熱の籠もった瞳は強く何かを求めていた。
今も肌を撫でる彼の手の動きにびくっと身体を震わせながら、楓は何故か何を求められているのかを悟ることが出来た。
それは本能なのかもしれない。
原始的な、人間の遺伝子に組み込まれた本能。
お互いにその正体に気付いたのか、二人は言葉もなく顔を近づけ唇を重ねていた。
「ん、ぁ・・・ふぁっ・・・んんっ」
熱を持った唇が触れ合い、次の瞬間には本能に従って互いの舌を絡めあう。
ざらついた舌を求めて舌を差しだし、表面を撫で根本から吸いつく。
時に楓の、時に達也の口腔へと入り込むと歯列や顎裏を愛撫し唾液を啜り、深く唇を重ねる。
くちゅっにゅちっと唾液が絡まり音が響いたが、それさえも今の二人には興奮を煽るものにしかならない。
「達也っ・・・ん、達、也ぁ・・・はっ」
「っ・・・かえ、で・・・」
普段の自分とは何かが違うと理性では警笛を鳴らすのに、それを上回る欲望に身体の制御が出来ない。
もっと欲しいと楓は達也の首に腕を回し、深い口付けを強請るように甘い声を漏らす。
達也は求められるままに角度を変えて何度も深く、執拗な口付けを繰り返しながら楓の服を剥ぎ取っていく。
剥き出しになった少女の身体は、まだ幼いながらも女になろうとしているのがわかる。
初潮を迎えたからか、身長の成長は止まり、女としての成長、つまり胸の膨らみや身体の丸みなど成長が始まっていたのだ。
まだわずかしか膨らんでいない胸は、それでも達也にはとても魅力的に映った。
「ひゃっ・・・ぁ、んっ・・・」
「柔らかい、な・・・」
掌で包み込みやわやわと揉むと、楓が唇を離して甘い声を上げる。
楓は最近膨らみ始めた胸を触られることに羞恥を感じながらも、撫でられる気持ち良さに身を委ねる。
胸の中心にあるぷくりと膨らんだ突起は白い肌に映えるようにピンク色で、指先で引っ掻いたり摘んだりして遊んでやる。
その度にびくびくっと少女の身体が震え、そこが感じる場所なのだと達也に教えてくれる。
「ぁ、あっ・・・ふ、ぁ・・・んっ」
気がつけば達也の首に回されていた手は解かれ、身体に走る感覚に耐えるようにシーツを掴んでいる。
身体を動かせるようになった達也は、首筋から鎖骨へと唇を滑らせ、手で愛撫していた乳房へと触れる。
柔らかな部分を軽く噛み、突起を口に含んで唾液を絡ませながら舌先で転がし押しつぶす。
「きゃぅっ!ぁ、達也っ!」
ちゅっと音を立てて舐め、唇で咥えて引っ張ると、耳に心地よい声が聞こえてくる。
胸元から離れた手はなでらかな腹部を撫でながら、身体の中心へと向かう。
性の知識がほとんどないに等しいながらも、達也がその部分こそが自分の求める場所であり、深く繋がるに必要不可欠だと感じたのだ。
まだ成長途中で毛も生えていない秘花の割れ目を指で撫で、くっと開くとそこからとろりと愛液が零れてきた。
指先にそれを絡め、つぷりと中へと埋め込むと、そこは熱くうねり、達也の指を締め付けてくる。
「っん、ぁあっ・・・そ、こ、気持ちいっ・・」
「中、ぬるぬるだ・・・楓、ここで俺と一つになろう。」
「ん、んっ・・・な、るっ・・・達也と一つ、にっ」
自分でも触ったことのない内部を撫でられる感覚にぞわりとしながらも、気持ち良さを隠せず喘ぐ。
くちゅくちゅと指で中をかき混ぜながら、達也は口付けを落として熱に浮かされたように囁く。
楓に否やがあるはずもなかった。
むしろ、早く早くと急かしてしまうほどに楓の身体は達也を求めていた。
「いく、ぞ・・・くっ」
「ひっ・・・ぁああっ!!」
あっという間に服を全て脱ぎ捨てた達也は、痛いくらい勃起している自身をぬるぬると入り口に宛がい押し込んだ。
楓同様成長途中とは言え、鍛えられている達也のそれは同年代よりも大人びていた。
すでに精通も始まっているため、勃起した性器からは先走りがこぼれ皮もめくれている。
その性器がみちみちと狭い入り口を引き裂いて入っていく様は、とても卑猥だった。
狭い入り口を入り暖かく心地よい中を広げながら奥へと向かう行為は、達也に感じたことのない気持ちよさを与えた。
「はっ・・いぁ・・・うっ・・たつ、や・・」
「楓っ・・・すまない、もうっ・・」
卑猥な結合部分を見ると、そこは初めて男を受け入れた証拠である血が出ていた。
だが、身体が異常な感覚になっているためか本来なら感じるはずの痛みを楓は全く感じていなかった。
あるのは身体を満たす異物感と圧倒的な快感。
達也も熱く、自身を包み込むように締め付けてくる胎内の心地よさに耐えることが出来なかった。
一度謝ると、そのまま欲望に任せるように楓の腰を掴んで律動を始める。
「ぁ、あっ・・ん、ぁっ・・・やぁっ!」
ぱちゅっぬちゅっといやらしい水音をさせながら、達也自身が愛液と血を纏わせながら引き抜かれては奥へと打ちつけられる。
もう二人には理性などなく、まるで獣のように熱い肌をすり合わせ、唇を貪り、舌を絡ませ、結合する。
楓の甘い嬌声、肌のぶつかる音、いやらしい水音、達也の荒い呼吸。
それらが部屋に充満し、ついに終わりを迎える。
「・・・くっ、楓っ!・・・」
「ひ、ぁっ・・・ん、ぁああっ!」
高まった感度に、二人はほぼ同時に絶頂を迎え、楓はびくっと一際身体を震わせ、達也はその締め付けに促されるように奥へと熱を放った。
身体の奥に熱い精液が注ぎ込まれる心地よさに身体を痙攣させながら、楓はゆっくりと意識が闇へと落ちていった。