処刑されるルキアを助け出すため尸魂界に侵入した一護は、最後の追い込みに卍解を習得するための修行を開始する。
だが、修行を手伝う夜一は見抜いた。
一護に蓄積する無視できないだけの疲労を。
覚悟を決めた夜一は、四楓院家に代々伝わる房中術を一護へ施すことを決めた。
※原作15巻の話。
※四楓院家にそんな房中術ねーよ!というツッコミはなしで。
※前回同様エロシーンにいくまでの過程が長いので、そういうのはいいからという人は◇マークまで飛ばしてください。
――ガッ!
――パリィンッ!
――ガァン!!
『その程度か一護?』
「はっ! そんなわけねえだろ!!」
どこかも知れぬ洞窟に剣戟の音が幾度となく鳴り響く。
洞窟内にも関わらず上には青い空が広がり、空間に広がる地面や岩に夥しい数の多種多様な刀が突き刺さっている。
そんな異様な空間で2人の男が――正確には1人と1
片や
片や黒い服に身を包む特徴的なサングラスをした男――一護の斬魂刀、斬月。その具象化した姿。
一護は何度も刀を折られ、斬月に斬りつけられようとも決して諦めず、洞窟内に突き刺さった刀を抜いては再び挑むというのを繰り返していた。
たった3日での卍解習得。
それが恩人――ルキアを助け出すために一護が危険を承知で斬月に挑む理由だった。
今の己では勝てない敵に勝つため、一瞬の油断が命取りになりかねない斬月の屈服に挑んでいたのだ。
そして、その様子を見守る女性が1人。
「……凄まじい成長速度じゃな。もう1本の刀で数分は戦い続けておる。最初のように一撃で壊されることもなくなった。さすがじゃ」
朽木ルキア救出を手伝う一護の仲間であり、具体的な正体こそ未だに伝えていないが、確かな実力で一護の窮地を何度も助けている褐色肌の女性である。
(これなら3日で卍解を習得するという無茶も現実性を帯びてきた。不確定要素は多数あるが、ルキア救出も夢物語ではなくなってきておる)
その褐色肌の眉間に皺が寄る。
(だが……)
夜一の正体は四大貴族四楓院家
その経歴から多数の部下を持ち、またその部下たちの様子を把握する目を培っていた。その目で数時間に渡り一護と斬月の戦いを見ていたのだ。だからこそ、希望である一護の唯一の気がかりに気付けた。
(分かっていたつもりだが、一護の体に疲労が溜まりすぎておる)
数々の死闘を経て、すでに常人なら死んでもおかしくない傷を負っているのだ。さらに長距離の移動、精神的ストレス、傷の癒えきれていない体を何度も動かしたことによる目に見えない体の悲鳴。それらが蓄積されていた。
この秘密の遊び場には傷を治す温泉があるものの、その効力は体の傷を癒やすのみ。内側の見えない疲労までは取り除けない。
修行の果てに卍解を習得できてもギリギリのスケジュールだ。大して休むこともできず、護廷十三隊の隊長格と初の卍解を使用した戦いになる。いくら一護に逸脱した成長性があるからといって、この短期間で隊長に無傷で勝つなど難しい。しかも相手となるのは夜一もよく知る因縁ある人物だ。間違いなく激戦となる。
これまでの上に立つ者としての経験、残り日数を加味した一護の修行、考え得るこれからの戦い……全てを頭の中でまとめ上げ、出た結論は――
(最悪……戦いの途中で体が言うことを聞かなくなる)
格上・同格との戦いで致命的なまでの隙を作ってしまう未来だった。
しかも、これは現状での予測だ。
何事も不測の事態というものは起きる。例えばルキアの処刑が予定より早まったら……
(一護ならそれでも卍解に至る可能性はある。ある、が……)
疲労のピークを唐突に越える。
戦いの最中に起これば目も当てられない事態となりかねない。
「……少し前まで霊が見えるだけだった少年に儂らの尻拭いをさせておるのじゃ。覚悟を決めるか」
夜一は敢えて一護とその仲間に言っていないことがある。
半ば騙したとも取れる
ここで最大限の、自分にしうる全てを出し切らずに一護を死地へ行かせるなどできるはずがなかった。
ならば、どうするか?
「儂も初めてじゃが……仕方あるまい。一肌脱ぐか」
夜一の体力が無くなり、斬月が元の“転神体”の姿に戻ってしまうのはこの数分後のことである。
* * *
「ふぃ~~~……傷が治るなんてすげぇ温泉だな」
現在一護は洞窟内にある温泉にゆっくり浸かっていた。
初日の修行が終わり、体を休めながら温泉に入っていたら体の傷がみるみる治っていくことが分かり、テンションを上げながら翌日の修行のため完全に傷を癒やしておこうと長風呂をしている。
今日の修行で得られた感覚。
翌日の修行で自分がするべきこと。
ルキアのこと、仲間のこと、様々なことを考えていると背後から夜一の声がする。足音が無いので一護は全く気付けなかった。
「どうじゃ一護。良い湯加減か?」
「おーう。傷も治るみたいなんで久々に長風呂してるよー」
ここで一護は“この温泉、口の中切ったのも飲めば治るんじゃね?”と気付き、ズズズッと温泉を口に入れて――
「こちらを向け一護」
「
温泉に浸かりながら自分のすぐ後ろまで来ていたらしい夜一を見ようと、首を後ろに反らして――
「どうじゃ? 儂の体は?」
どういうわけか素っ裸になっていた夜一の裸体――それもアングルの関係で股の間にあるクレパスをモロに見ることとなった。
「ブフォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!??」
「おうおう。見事に吹き出しおって……」
当然ながらそんなものをいきなり見る羽目になった一護は人生で1番と言っていい仰天をして、口に含んでいた温泉を間欠泉のごとく吹き出すことになる。
「な、ななななななな……何やってんだアンタぁあああああああああああああああああああああああ!!?」
「ふふふ、お主は本当に期待通りの反応をしてくれるな。驚かしがいがある」
「心臓が飛び出るかと思ったわ!!」
凄まじい速度で離れていく一護に、イタズラが成功したと笑う夜一。
一護は顔を真っ赤にしながら手で夜一の裸を見ないようにしているが――手の隙間がちょっとだけ空いているのはご愛敬だろう。夜一もそれには気付いていたが、敢えて言わないでやる優しさもあった。
「ふぅ、入るのは久しいが本当に良い湯じゃ。ほれ一護、そんなところにいないでこっちに寄れ」
「できるかあああああああああああ!」
「初心な奴じゃのう。
「ふざけ――」
「今後を左右する大事な話となる。いいから近くで聞け」
「――!」
その先程までとは違う雰囲気の変化に、本当に重要な話があることを理解した一護は夜一が胸元まで温泉に浸かっているのを確認してから元いた場所へ戻った。夜一との距離は微妙に離れていたが。
「なんじゃ、もっと近くに寄らんか。童貞か? あぁ、童貞か」
「やかましい! てか、よくよく考えたら夜一さん猫に変身できるんだろ? 俺の精神安定のためにもそっちの姿になってくれよ!」
「くく、この姿の方が嬉しいじゃろ? このスケベめ」
「
実際、一護の心臓は先程からバクバクしている。
母親以外の(見た目は)若い女性の裸を見たこと自体初めてであったのに、至近距離で女性の最も大事な場所を見てしまったのだ。その女性が何食わぬ顔ですぐ隣に浸かっている状況で恥ずかしがるなという方が無理な話である。
顔を背けたままこちらを見ようとしない一護を夜一は仕方なさそうに見つめ、話を切り出す。
「ま、そこから話さねば始まらんか。……まずは一護、修行1日目をよく耐えた。明日から斬月との戦いはさらに激しさを増すじゃろうが、お主なら3日で屈服させることは決して不可能ではないと確信したぞ」
「お、おう。アンタがそこまで太鼓判押してくれるってのは素直にありがたいぜ。絶対、卍解を習得してみせるから明日も頼む」
「じゃが……」
「?」
「儂の見立てではお主、戦いの途中で体が動かなくなってしまうぞ」
「――! ……どういうことだよ?」
「うむ」
夜一は先程までの一護と斬月との戦いをじっくり見たことで辿り付いた懸念を伝える。ついでに自身や浦原喜助の正体についても。
「…………」
全てを聞き終えた一護は頭を必死で働かせる。
ルキア救出でほぼ間違いなく戦うことになる朽木白夜。その戦いの最中、数秒でも動けずにいたらどうなるかを。
答えなどわざわざ考えなくても分かることだった。
気付けば、先程まであった羞恥も完全に忘れて夜一の目を真剣に見つめる。
「……この温泉をがぶ飲みしたら疲労とか消えたり――」
「――せん。そもこの湯はかつて“回道の父”とも呼ばれた伝説的な男が創り上げた温泉を真似て作っただけの紛い物。本物ならばまだしも、この温泉が癒やせるのは目に見える傷だけじゃ」
「食べれば疲労が吹っ飛ぶ食い物とか――」
「――ない。これまた歴史に名を刻んだかつての隊長格の女がそういうものを得意としていたらしいが、気軽に会えるような場所にはいない」
「クソっ……!」
「じゃが……」
「?」
「1つだけ……今この場で試すことができる方法でお主の疲労を限界まで回復させる手段が、1つだけある」
「――!? 本当か夜一さん!」
希望が見えたとさらに詰め寄る一護。
「此奴は本当に良くも悪くも純真じゃな」と少し前までのドタバタを完全に忘れて不用意に近づく少年に苦笑いが零れる夜一であった。
「だが、代償はあるぞ? この方法は斬月との戦いほど疲労は無いし時間もそこまで長く取らんが……一護、お主にとって非常に大事なものを捧げなくてはならない」
「俺に取って、大事なもの……?」
「さらに言えば儂もこの方法を試すのは初めてのことでの。儂にも恩恵があるが、同時に負担もある。お主とはまた別の覚悟が必要となることなのじゃ」
「…………その捧げる大事なものって、これからの戦いに影響はあるか?」
「安心せい。戦いには直接関係ないものじゃ。日常の極限られた状況で少し後悔するものになる。お主が嫌と申すなら――」
「やる」
「――!」
「夜一さんも負担になることだってのに覚悟してんだろ。この修行だってそうだし、ここまでお膳立てされてやらねえ選択肢はねぇ。俺は、自分の手の届く全部を護るって誓ったんだ。やれることは全部やってやる」
本当に真っ直ぐな瞳だった。
迷いのない力強い目。
それを見た夜一は今一度覚悟を決める。
「一度了承すれば、途中で投げ出すことは許さんぞ?」
「ああ」
「本当に、何でもやる覚悟なんじゃな?」
「覚悟なら最初からできてる。頼む。協力してくれ」
顔が見えなくなるまで頭を下げた一護を夜一はじっと見つめた。
「……そこまで言うなら儂も全力で協力しよう。お主の体に蓄積された疲労、この場で吹っ飛ばしてくれるわ」
「恩に着る!!」
「まだ20にもなってない若造が覚悟を決めたんじゃ。大人の儂が持てる全てを使って全力で答えるのは当然じゃろ」
「“若造”は余計なんだよ。……それで? 俺は何をしたらいいんだ? 夜一さんにも何かしてもらうんだよな?」
「うむ」
そこで夜一はわざとらしく一拍溜め込み――
「一護、お主……儂とまぐわえ」
「なに……?」
「「………………」」
静寂が洞窟内を包む。
ただでさえ周囲に音を発するものがほぼ無いというのに、2人が無言でいるものだから温泉の流れる音しか聞こえない。
「……すまねえ夜一さん。アンタが言っていた以上に俺は疲労が溜まってたらしい。よく聞こえなかったからもう1度――」
「だから、儂とまぐわえと言っておる」
「……あー、“まぐわう”って具体的にどんな意味だっけか?」
「男女の性交を指す。現代風に言うならセックスじゃな」
「……まぐわうって、誰と誰が?」
「儂と、お主が」
「……」
「……」
「は、はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!??」
ズバアアアッ!と凄まじい水しぶきを上げて一護は夜一から距離を取った。
「バ、バババババババ……バッカじゃねーーーの!!? せ、セック――何言ってんだよふざけんなあああああ!!」
「ふざけておらん。儂は最初から最後まで大真面目じゃ。まぁ、お主がそれだけ慌てるのは予想の内じゃったから驚かんがの。儂も、一護の大事な大事な初めてを結果的に貰い受けるのじゃから、ちゃんと説明はしてやる。はよ落ち着けぃ」
「俺が捧げる大事なものって――それ童貞のことかよ!?」
「今から行うのは“房中術”と呼ばれるものの応用での」
「聞けよ!」
「元々は生きている人間が不老長寿に至るための手段の1つで、男女でまぐわい、お互いの“気”を接続部を中心に混ぜ合うことで体内の“気”を昇華させる術であったという」
「……仙人の修行法の1つみたいなもんか?」
「そう捉えてよい。その修行をした者が紆余曲折のすえ
「確かに。見た目的に20代後半って言われても信じるぐらい若々しい」
「だが修行法としては面白いと儂の先祖が独自に研究し、四楓院家に生まれた
「……」
「簡単に言えば、男女が長時間まぐわってお互いの“霊力”を一時的に混ぜ合わせ、活性化させることで自然治癒力を劇的に増幅させる術じゃ。疲労も無くなる。通常の回道では癒やすことができないほど弱った男を助けるために伝わっての。過去にも病に冒された夫や将来性のある有望な部下を救おうと四楓院家の
「何て嫌な記録の残り方だ……」
「というわけじゃ。男に二言は無かろう。儂が
「ぅぉおおおおおおっ!? 待て待てこっちくんな! 理解はしたけどそういうことじゃなくて……! ちょっと、いやかなり、覚悟していたことの方向性が違う! え? 冗談でも何でもなく、マジで夜一さんとそういうことすんの!?」
「人間、諦めも肝心じゃぞ」
温泉から立ち上がった夜一は瞬歩で一気に一護との距離を詰める。
すると、当然一護の目の前には一糸纏わぬ女性の裸が――
「な、あ、ぁ……」
「どうせするのならお互いに楽しもうぞ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「てい」
「のぉう!?」
非常に軽い言葉と共に一護へ抱きつく夜一。
当然お互いに裸なので夜一はそれ相応に鍛えられた少年の堅い肉体を感じることとなるし、逆に一護は程よく鍛え上げられ引き締まった――しかし出るところは出ている魅惑の女体を感じることとなる。
「うむ、さすがに照れるの。年甲斐も無く胸が高まってしまう」
「俺は、それどころじゃ、なくてだな……!」
夜一は一護の言葉を最後まで聞かず、湯の中に隠れているブツに手を這わせる。
「うおっ!?」
「お? お主も男じゃのう。もうこれか。ふふ、しっかりと儂の体で興奮してるではないか」
「くっ……! ちょ、夜一さん、ヤバイから……」
「何が、じゃ? 言ってみい」
夜一はわざと胸の先端を一護の胸板に押し付けて羞恥心を煽る。
しかし、徐々に堅くなり始めた一護の肉棒を必要以上に刺激することはしない。今しているのは準備であり、それ自体が目的ではないのだ。
今するべきなのは性に未経験な目の前の少年の興奮を最高潮にすることだ。
夜一は慣れないながらもう片方の手で一護の体を艶めかしくまさぐりながら、平均よりは大きいだろうと自負するその柔らかな胸を強く押しつけ、お互いの胸を擦り合わせる。
「……っ! ……ぅ!」
(くく、我慢しとる我慢しとる。まぁ当然か。一護とて年頃の男なんじゃし、女に迫られて興奮せんなんぞできるわけがない。とはいえ……さ、さすがに儂も恥ずかしいの。本の通りしておるが心配になってきた)
一護を手玉に取っているように見える夜一だが、表情に出していないだけでこちらも大分羞恥心が高まっていた。
そもそも夜一も男女のまぐわいなど初めてなのだ。
たまに勘違いされるが浦原とはそういう関係ではないし、四楓院家の当主としていつかは婿を取る選択もあったがその前に裏切り者として追われる立場となったのである。男と裸で事に及ぶなどしたことない。
知識として知っているのは房中術の具体的な仕方と、現世でたまたま拾って読んだエロマンガの内容ぐらい。
(じゃが、儂とて大人としての意地がある。何としても最後までやり遂げねば)
改めて覚悟を決めた夜一は、一護の肉棒を優しく掴み上下に擦り始める。
「うおっ! ……おぉぉぅ……」
「痛くはないか?」
「痛くは……ねぇけども。変な、感じして……!」
初めての女による手淫が気持ちいいのか一護は夜一の質問に答えるので精一杯だった。
それを聞き出した夜一は、己の手の感触から肉棒が十分大きくなっていることを確認して次の段階に進める。
「お主にとっては辛いじゃろうが、このまま精を出させるわけにもいかぬからな」
「はぁ……はぁ……えっと……?」
「本番といこうか。お主のコレを儂の蜜壺の中へと入れるぞ」
お互い温泉に浸かっているためそれぞれの下半身の様子は窺えないが、夜一が肉棒を手に持ったまま腰を浮かせたのを見て一護は慌てだす。
「――っ、待っ……ほ、本当にすんのかよ……?」
「無論じゃ。ここまでして断るのは女に恥を晒させることと同義と思え。……しっかりと意識を集中するのじゃぞ一護。この術は途中でお主が儂の中で精を出してしまえば失敗となる。儂と1つになっても必ず我慢するのじゃ」
「そんなこと言ったって――ぁ…ヌルって……っ」
「ぅん♡」
「うああああっ……!?」
心臓をドギマギさせながら直後にくるだろう未知への感覚に備えた一護だが、夜一が腰を下ろしていく過程でヌルリと肉棒の先が入り込んだことによるあまりの快感に頭が真っ白になりかけた。
(あ、あぶねぇ……何だ今の……温泉とは違う温かさで、すげー気持ちよくて……くっ、耐えろ俺……!!)
先端部分が入り込んだだけで必死に耐えていたが、さらに腰を落とし始め、やがて肉棒の全てを膣が飲み込んだ。その性的快感とついに童貞を卒業した男としての意識的快感で暴発しかけたが、何とか集中して耐え抜く。
初めて経験する女性の膣内への侵入に歯を食いしばって耐える一護を見て、夜一は内心で安堵していた。
何せ男は1度出すと再稼働までに時間が掛かる。夜一は現在の一護の精力がどれ程なのか知らないので、もしも1度出したことで今日はもう疲れて出ませんなどということになれば――
(い、今の儂の恥ずかしさやら妙な胸の高鳴りまで全部無駄に終わるところじゃった! よく耐えてくれた一護! ……それはそれとして、儂も結構ヤバイの。は、初めて男の摩羅を大切な場所に……! 痛みはあるがそれ以上に快楽が……! しかも、儂の体で気持ちよくなっておる必死な表情の一護を見るとゾクゾクして……)
夜一もかなりいっぱいいっぱいだった。ただ意地で表情に出さないだけである。
さらに、本人も無自覚に新しい性癖が開いているが今は関係ないので置いておく。
「ふぅ……全部、入ったぞ一護」
「……あ、ああ……」
「ふふ、そう緊張するでない。初めての女体はどうじゃ? ん? 言ってみい?」
「……あったけぇし……その、俺のをギュッて締めつけてきて……なんつーかすげぇよ……」
「そ、そうか。それは良かったの」
顔が赤くなっている一護を見て、釣られて夜一も顔を赤くしてしまう。
自分の膣内の感想を言われるなんて思ったこともなく、取り繕っていた表情が崩れかける。
「ぅ……それで、これからどうするんだ?」
「あぁ。次はこの状態を維持したままお互いの霊力を陰部に集めて混ぜ合わせる。基本は儂がやるから、お主は儂の中で自分のモノの堅さを維持し続けよ。ゆくぞ……ん」
「維持するって、まさかこのままずっと……う」
四楓院家の女に代々伝わってきた房中術。それが今発動する。
夜一と一護の霊力が混ざり合い始める。
(変な感じはするけど……耐えられないわけじゃない。このままなら……。いや、でもこれ、完全に生殺しだよなぁ)
(ふーむ。術が発動したこともあって一護の奴、若干油断しとるな? 儂の中で萎えて抜けでもしたら初めからやり直しだというに……)
しかし、腰を動かすわけにもいかない。そんなことすれば今度こそ一護の肉棒は暴発して精を出してしまう。そうなってくると、それ以外で興奮させ続けなければいけない。
「おい、一護。変にリラックスするでない。ちょっとだけ肉棒が柔らかくなったぞ」
「え、いや、んなこと言われても自分でもどうしたらいいか……」
「ええい! お主、性的欲求が薄くないか! がっつきすぎるのも良くないが、冷静でいられるとそれはそれでイラつくぞ!! 良く見ぃ。お主ぐらいの年なら自分の摩羅をくわえ込んでいる裸の女が目の前にいれば、本能に従って隅々まで堪能したいと思うのが普通じゃろ! 儂の胸は織姫ほどではないが大きいぞ! 貧乳好きなのか!? 健康的な褐色肌の引き締まった体に興奮せぬのか! 織姫のような肉付きのいい体の方が興奮するのか!?」
「うおおおおおお!? 待て待て落着いてくれ夜一さん! あと織姫を比較対象に出すのはやめてくれ! 今度どんな顔で会えばいいのか分かんなくなっちまう!」
「儂にも女としてのプライドがあるんじゃぞ? ここまでさせといて手を出してこないとなれば思うことの1つや2つ出る」
「そうじゃねえ……そうじゃねえんだ……」
一護は顔を俯かせ――
「今まで、家族のこととか自分のこととかで必死で……本当にどうしたらいいのか分かんねえんだ」
「――! ……なるほどの」
一護の人生はかなり複雑だ。夜一は諸事情からそれを良く知っている。
幼少期の母を亡くした時から様々なものを抱え込み、精通するような時期になっても家族を優先し続けた少年には夜一が思ってた以上に性への積極性を優先するだけの精神的余裕がなかった。
これはただそれだけの話なのだ。
(見誤っていたのは儂の方か)
「一護」
「なん――むぐっ!?」
不意に、夜一は一護の口に自分の唇を重ねてきた。
「んっ……れろ、……っちゅ、じゅる」
「~~~!?」
だけでなく、舌まで入れて口内を蹂躙し始める。
どのくらい経ったか、ようやく口を離した時にはお互いの口を繋ぐように半透明の涎の橋が出来ていた。
「はぁ、はぁ……! 何すん――」
「今だけは女と男、肉体だけの関係で楽しもう」
「あ?」
「何をすべきか、儂が教えてやる。だから今だけは肉欲に溺れよ一護。今だけは、どんなことも許そう」
口の端に垂れた涎を妖艶に舐める夜一。
その姿に再び心臓が跳ね上がり、危うくなっていた肉棒も堅さを取り戻す。
それを膣内で感じ取った夜一は再度キスしそうな距離まで顔を近づかせた。
「何も考えんでいい。ただ“気持ちいい”という感情だけ感じよ。もっと素直にまぐわいを楽しもうぞ」
「ぅ、ぁ……」
それまでのどこか義務的な雰囲気も多少あった先程までと違い、今の夜一は女慣れしていない一護をくらりとさせるだけの異性としての色香をだしていた。
「ほれ、両手が空いておるんじゃ。儂が気持ちよくしてやるから、女子の尻を揉みしだいてみよ」
言われるがまま一護は温泉の中にある夜一の柔い臀部へと手を伸ばし、徐々に指を食い込ませながら揉んでいく。
(ぅわ……俺、本当に夜一さんのケツ触って……)
張りがあり、力を込めて指を埋めれば押し返してくる弾力もある。鍛錬により引き締まった、しかし女体特有の柔らかさも兼ね備えた絶妙なバランスの尻。その尻をおっかなびっくりしながらを味わう。
ただお尻を触っているだけと言えばそれまでだが、一護の性的興奮は間違いなく高まっていた。
直接は見えないが夜一は自分の尻に回された両手の感触から、一護がどのように自分を触っているのかを感じた。
(ふふ……一護の奴、尻が気に入ったようじゃな。んんっ♡ ずっと揉まれていると……儂も、気持ちよく……)
夜一は一護の首に腕を回しながら再び口づけをする。お互いに気持ちよくなるよう、自分がリードするように誘導する。
「んふ♪ ちゅ、ちゅ、ちゅぱ♡ ふふ、お主ももっと舌を出せ。儂の舌を味わうのじゃ。そう……ひはをろばして……ちゅる、れろぉ……♡ 唾液を……ほうはんしはって……じゅるるる。儂も、ちゅっ、ほいしいぞ……♡」
――ピチャピチャ
――ジュルッ、ジュルルルルッ!
舌を絡め合いながら淫靡な音を出す2人。
慣れてきたのか、一護からの舌を味わうような動きに夜一もトロトロになっていく。
「――ぷはっ! ……儂との大人の口づけ、美味しかったかの?」
「――ああ。頭がボーッとして、でも……気持ちいいんだ」
「今度は……儂のことも気持ちよくしてくれ」
臀部を揉みしだいていた一護の手を掴んだ夜一は、そのまま自分の胸へ一護の手を持って行く。お尻とはまた違う柔らかさと、改めてじっくり見ることとなった平均より大きな、健康的な褐色肌の乳と先端にある薄桃色の突起に一護の目が釘付けとなる。
「女の胸を揉むのは初めてか?」
「そりゃぁ……まあ……」
「ならできるだけ優しく、だが欲求に従って揉んでみるといい」
促されるまま、今度は両手で夜一の胸を揉み始めた。
(うっわ、柔らけぇ……)
指が脂肪の中に沈む感覚に一護の呼吸が荒くなっていく。
「ん♡ ふふ、どうじゃ儂の胸は?」
「すげぇ興奮する。尻よりもずっと柔らかくて、何か……止まらねえ」
「そうじゃろそうじゃろ。これよりもっと大きな織姫のものほどでないにしろ、なかなかのものと自負しとる。ほれ、せっかくじゃから吸ってみるか?」
「吸っ――!?」
そう言って夜一は左右の腕で胸を寄せ上げ、強調された谷間を見せつけてくる。
そんな魅力的な誘いを今の一護が断れるはずもなく、舌を出して褐色肌の胸に這わせた。
「ぅんん♡ ふふっ、くすぐったいぞ一護♪」
「ぺろ……じゅる、れる。い、言うなよ。俺だって少しずつ試してる状況なんだ」
「ほ~う? いきなり乳首を吸うのもな~、と気後れしたのかと思ったが?」
「うるせえ」
「あんっ♡」
夜一の発破を掛けた物言いだと理解しつつも、敢えて乗った一護はそれまで避けていた乳首に強く吸い付いた。
「ちゅる……じゅぷ、ちゅぅぅ……」
「ひぐぅっ♡ よいぞ一護……もっと、激しく吸え! あぅっ♡」
夜一に促されるまま、一心不乱に乳首を吸い始める一護。舌を動かしながら乳首を転がし、赤子のように夢中になって胸を吸うその様子は実に倒錯的で扇情的だった。
(すっかり夢中になって……儂も気持ち良さでどうにかなってしまいそうじゃ。これはこれで悪くない)
全身で一護に甘えられているような錯覚すら覚える。それだけで本能をくすぐらせる何かがあった。
しばらくの間、ずっと一護に乳首を吸われるだけの時間が続く。
一通り吸い続けて満足したのか、焦点の定まっていない目で夜一の唇を見て、自分から口を近づけようとした瞬間――
夜一と1つになっている箇所を中心に、霊力が大きくなるのを感じ取った。
「!? 夜一さん、これ……!」
「よくぞ我慢できたな一護。“四楓院流房中術”、完遂じゃ」
言われてすぐ己の体に意識を向けた一護は、それまであったはずの根本的な疲労感が無くなっていることに気付く。
「すげぇな。本当に疲れが吹っ飛んでる!」
「ついでに儂の疲労も無くなっておるぞ。長い間実戦から遠のいてたことによる体の錆が落ちたかのようじゃ」
「これで――」
ルキアを救える!と言おうとした一護の言葉が止まる。
疲労が唐突に限界に達して動けなくなる事態は避けられた。それはいい。それは良いことだが……つまりは、夜一とイチャイチャしていた夢のような時間も終わりを迎えるということで――
(完全に生殺しだああああああああああああああ!!)
押えようのない性欲の発散の場を無くした。
もう一護の肉棒は夜一の中で痛いぐらいに堅く・大きくなってるのだ。それまで押さえつけていた性欲が限界まで高まっている一護からすると、このまま温泉から出て明日に備えて就寝!となればどうなってしまうか分かったものではない。
こっそり洞窟の隅まで行き、まともにしたこともない自慰行為をするかと無駄に高速で頭を回転させて――
「案ずるな一護」
優しく抱きしめてきた夜一によって、その思考を止められた。
「夜一さん?」
「儂とて鬼ではない。このまま“はい解散”と生殺し状態のお主を1人にせん。……実を言うと、儂もかなり限界での?」
「それって」
夜一はしなだれ掛かりながら、一護の耳元で言う。
「……ずっと我慢してた褒美じゃ。最後までしよう。今、この状態で儂の中にお主の欲望を出すのは――間違いなく気持ちいいぞ」
それは一護に残ってた最後の理性を吹き飛ばすには十分過ぎた。
「――っ! 夜一さん……!!」
「うあああっ!♡ いきなり、激しっ……♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
一護は対面座位のまま夜一を抱きしめると、密着しながらピストン運動を繰り返し始める。その腰の動きには一切の遠慮がなく、まるで自分の欲望を満たすことしか考えていないようだった。しかし、夜一は一切嫌がることもせずその動きに合わせて嬌声をあげる。
「あんっ♡ あはぁっ♡ ああんっ♡」
「くぅぅ……! また締まって……!」
「当然じゃ♡ お主のが、中で、ぁ♡ ビクビク震えて、儂も……気持ちいいから♡」
夜一は快楽で震える自分の体を強引に動かしながら一護に口づけをし、舌を絡め合う。頭の中は熱っぽくなり、どんどん理性が消えていく。ただただ本能のまま相手の体を求め合った。
「んちゅる♡ じゅるる♡ れろぉ……♪」
「夜一、さん……! もう俺……!!」
「あっ♡ んあぅ♡ あぐっ♡ いいぞ、このまま――膣内にぃ♡」
一護の肉棒の硬さで絶頂へ近づいているのが分かり、逆に締め付けを強くする夜一。それに応えるように湯がバシャバシャと音を立てるほど、夜一の臀部を掴んで激しく腰を振る勢いを速めていく一護。互いの息も乱れ、限界が近くなる。
「出すぞ! このまま中にぶちまける!」
「ああ♡ ああ♡ ああんっ♡」
ドクンッ!!!と肉棒が脈打ち、一護の中で長い間溜まり続けた精が夜一の膣内で放出された。
――ビュルルルルルルルルゥゥゥゥゥ!! どぴゅ! どびゅううう!!
「あはあぁああああぁぁ~~♡」
「――っ! ――っ!」
長く、余りにも量の多い射精。瞬く間に膣内をいっぱいにさせ、子宮へと殺到した一護の精はその熱さで子宮内を蹂躙する。
(な、何という熱さ……♡ 気をしっかり持たねば、虜になってしまう♡)
一護の精を受け止めた夜一は、その勢いに体を震わせながら快楽で蕩けた顔を一護に向ける。
「凄まじいの一言じゃ。腹がいっぱいになるまで出しよって♡ 腹の1番奥に……とんでもない熱が流れてぇ♡」
「はぁ……はぁ……信じられねえくらい、気持ちよすぎる」
膣内射精の余韻に浸りながら、夜一と一護は互いに抱きしめあい、唇を貪り合うように舌を絡めた。
「夜一、さ……むぁ……」
「んちゅ……れろぉ♡ じゅるる……♡」
舌を絡ませ合い、唾液を交換するような濃厚な口づけ。その間も肉棒が脈打ち、夜一の膣内で残りの僅かな精を吐き出し続けていた。
「じゅるる……じゅる……ぷはっ♡」
満足いくまで快楽の余韻に浸りながら唇を離す。
「完全に淫気に当てられてしまったわ……イった瞬間、意識がどこかへ行くと思ったぞ?」
「俺もだ……意識が飛びかけちまった……てか、すげぇ眠い」
「その眠気は悪いものではない。後のことは儂がしておくから、お主はそのまま身を任せて眠りにつけ。実際、長く温泉に浸かりすぎてのぼせているだろうしの」
夜一は胸の間に一護の顔を抱き寄せて、そっと呟く。
「明日も修行をがんばれば、もう1度“房中術”の
「……は、はは。そりゃ、魅力的な飴と鞭の使い方じゃ……ねぇ……zzz」
「……寝たか。良い。今はそのまま泥のように眠れ一護」
寝息を立て始めた一護の頭を優しく撫でる。
「儂も……“房中術”など関係なく、お主とまぐわいたくなってしまった。ずっとずっと1人で走り続けた分、儂が甘やかしてやる」
ちなみに……
翌日、絶好調で修行をしていた一護たちの元へ同じく卍解を習得すべく修行場所を探してた恋次がやってくる。
ルキア救出に協力的な仲間が加わったのは素直に嬉しいし、頼もしい。
が、それはそれとして。
2日目の夜になっても居着いたために、“房中術”を期待していた夜一と一護から少しだけ恨みがましい視線を受けた恋次は、意味が分からず頭に?マークを浮かべながら「傷が治るのすっげー!」と温泉を堪能した。
【蛇足】
この世界線の何人かは『愛染の乱』後の反応が微妙に違うぞ!
・一護→夜一を微妙に意識するようになる。褐色肌フェチの性癖が加わった。
・夜一→一護に対して母性や庇護欲が高まる。機会があればまたまぐわってもいい。
・織姫→何でか分からないけど夜一に対して嫉妬しだす(女の勘)。
・砕蜂→何でか分からないけど一護に対して嫉妬しだす(女の勘)。
・恋次→たまに一護から睨まれるけど何でだ?
・斬月のおっさん→ふっ……女を知り、また一つ大人への階段を登ったか一護(後方保護者目線)
AI挿絵はあのアングル以外難しいんですよね今回。
それだって最初の内はすごく絵が崩壊していたので、きちんと見れるものになって一安心。