DOS版なので、えっちな感じです。
さすがにニッチすぎですが、初代同級生オリジナルの田中美沙好きな(または知っている)方はぜひどうぞ。
「うそ……」
俺の部屋に入った美沙は、整った室内を見渡してポカンと口を開けた。
「そんなところに突っ立ってないで、上がっていいぞ、美沙」
「たくろうの部屋なのに、なんでこんなにきれいなの?」
なんとなく予想はしていたが、実際に言われるとちょっとカチンとくるな。
「あのな。こっちは一人暮らしで最低限の自炊はしてるんだよ。掃除もそれなりにしてるんだから、整ってて当たり前だろ?」
本当は出かけてばかりであまり家にいないからだということも要因としてあるのだが、美沙が素直に感心してくれているようなので、それは言わないことにしておく。
「俺の部屋に入るの、いやか?」
いじわるをして、わざと訊いてみた。
「バカ……そんなわけないでしょ」
すっかり女らしい言葉遣いになった美沙は、俺と目線を合わせないようにしながらおずおずと靴を脱いだ。
夕暮れ時。
季節は冬になっていた。
美沙の足の怪我がようやく完治して、今日は彼女が俺の部屋へ初めて泊まりに来たのである。
「親に嘘ついて、大丈夫だったのか?」
リビングのローテーブルの前へ座った美沙の前にグラスを置いて、冷水ポットのお茶を注いでやる。
「美穂に頼んで口裏合わせてもらったから、大丈夫」
部活の引退が済んだ美沙に、部屋まで遊びに来ないかと誘ったのは俺の方だったが、「泊まりたい」と言ったのは美沙だった。
ベッドの端に腰掛けた俺と目が合って、美沙はまた慌てて俯いてしまう。そんなにしおらしいと、こっちまで恥ずかしくなってしまいそうだ。
夏の保健室で、足の怪我の痛みを我慢して俺を受け入れようとする美沙を見かねて、俺は行為を最後までしなかった。それをずっと気にしていた美沙は、夏の終わり、正式につきあうことになった時に言ったのだ。
『怪我が治ったら、今度はちゃんと、最後までしたい……してほしい』
俺が立ち上がって美沙の隣に移動すると、彼女はビクリと体を震えさせた。
「い、いい天気だね、たくろう」
「今はもう夕方だぞ」
「あ、そうだ。お茶入れるの、手伝おうか?」
「お茶はさっきもう俺が出しただろ」
「……………」
「あのなぁ、美沙。いくら俺でも家に来てもらっていきなり押し倒したりしないぜ?」
「ホントに?」
「……ホントはちょっとしたい」
ほら見ろ、と美沙の顔が険しくなった。
「したいけど、そういうのは夜の楽しみにとっておきたくて、我慢してんの。せっかく帰りに買い物したんだから、まずは晩飯、だろ?」
俺がキッチンの脇に置いたスーパーの袋を指差して、美沙はやっと笑顔になった。
とはいえ、俺だって料理が得意なわけではない。
丼ものが簡単そうだという美沙の意見を尊重して、親子丼と簡単な味噌汁を作ることにしたのだが、事前に本人から聞かされていた通り、美沙は家事全般に対して壊滅的な腕前の持ち主だった。
「包丁の持ち方って、これでいいの?」
「いや、全力で握るんじゃなくて、人差し指だけ前に伸ばして……そうそう。そしたらゆっくり左手をグーにして……って、振り上げすぎた、美沙!」
「え!? だって、勢いつけないと肉が切れないじゃない?」
「いや、だからさ、もっとこう……ちょっと前に俺のを触ってみただろ? あの時みたいにソフトになでるようにするというか……」
「刺すぞ、このまま?」
「……わかった。じゃあ鶏肉は俺が切るから、美沙は卵を溶いてくれ……って、だから卵を振り上げすぎた!」
「えぇ〜!?」
「ふぅ、ふぅ……なんて大変なんだ」
「ごめんね、たくろう……」
「いや、大丈夫。じゃあ、この親子鍋に出汁を入れて煮立たせてから……」
美沙が入れた溶き卵が親子鍋から溢れ返ってガスコンロにぶちまけられた瞬間、とりあえず今日の晩飯は俺が全部作ることに決めたのだった。
「やだ、おいしい……」
さすがアスリートだけあって、美沙の食いっぷりは心地よかった。俺はその様子をポカンとしながら眺めていた。
「ホントにごめんね、たくろう」
「別に怒ってないぞ。一緒に作るのも、思ってたより楽しいしな」
「たくろう、ずっと一人暮らしだもんね」
箸を止めた美沙の目が何かを訴えかけていて、俺は思わず先走りそうになったが、喉まで出かかった言葉をなんとか飲み込んだ。
危ない危ない。こういう台詞はもっと後で言うものだぞ、たくろう。
「ごちそうさま。洗い物は、あたしがするから」
「いいよ、一緒にやろうぜ」
「でも……」
「それより、片付け終わったらさ……」
「なぁに?」
「一緒に、風呂入らないか?」
「たくろう、ちょっとずつ逞しくなってきたね」
俺の背中をスポンジでゴシゴシとこすりながら、美沙は感心したように言った。
「美沙とつきあうようになってから、健康になったよ、ホント」
美沙のリハビリにつきあって運動をしているうちに、かなり体が引き締まってきたのである。
「はい、背中終わった」
美沙がそう言うので、バスチェアを百八十度回転させて彼女の方に向き直ったら、スパァン! と思いきり頭をはたかれた。
「あだっ!」
「ば、バカ! なんでいきなり振り返るんだ!」
「だって、前も洗ってくれるんだろ?」
そう口にしながら、すでに俺の手は美沙のマシュマロのようにやわらかいおっぱいをなで回していた。
「そうだけど……後ろからでも洗えるし」
俺が子猫のような眼差しで見つめると、美沙はため息をひとつこぼして、しかしまんざらでもなさそうに俺の胸にスポンジを当て始めた。
「まったく、子供なんだから……」
ゴシゴシゴシ。
胸から両腕、腹部を泡立ててから、美沙は俺の下腹部のあたりで動きを止めた。
「なに、これ……?」
「なにって、ナニだけど?」
スパァン! と再び頭を叩かれる。
「なんでこんなにおっきいのかって聞いてるの!」
「そりゃあ、だって……大好きな美沙の裸が目の前にあるんだぜ? こうならない方がおかしいだろ」
それに、好きな女の胸を揉んでいるだけで、男はこうなる。
一人暮らしの狭い浴室に、美沙と裸で二人きり。湯気で視界が少し悪いが、それでも美沙の健康的で引き締まった裸体はよく見えた。髪を結い上げて、いつものポニーテールとはまた違った魅力がある。
「全然子供じゃなかった……」
美沙は器用に目だけ背けながら、そそり立つ俺自身へ手を伸ばした。
おや? と俺は思う。
スポンジは、バスマットの上に置かれていた。
「触るぞ?」
「うんうん」
美沙の指先が俺の先端を包み込む。石鹸の泡がローション代わりになって、感度を何倍にも高めてくれる。
美沙が俺のモノに触れるのは、初めてじゃない。最後までしていないだけで、放課後にお互いの体をまさぐり合うようなことは、これまでも何度かしていた。
美沙は俺の先端をゆっくりとしごいた。
「は……ぁ……」
美沙の乳房を、今度は下から指を大きく開いて揉み上げる。それだけで、美沙はピクンと体を震えさせた。
「あ……たくろう」
美沙の指の動きが速くなる。
だが、俺の息が乱れ始めたところで、美沙はしごくのをやめてしまった。
「な、なぁ、たくろう……?」
「どうした?」
「もし、いやじゃなかったら、その……口で、してあげようか?」
「え……?」その申し出にはさすがの俺も驚いた。
「い、いいの?」
「うん……。あたし、料理うまくできなかったし、晩御飯おいしかったから、お返しっていうか、なんていうか……」
シャワーで体を流してもらってから、俺は浴槽のへりに腰掛けた。
互いに抱き合い、キスをする。
美沙から積極的に舌を差し込まれて、俺の分身はさらに硬度を増した。
「足、開いて」
「ああ」
美沙は俺の下腹部の前に跪くと、「大きい……」と呟きながらチラと俺の方を一瞥した。
「やり方、教えてほしい……」
「じゃ、じゃあ、まず……舌で、裏側を舐めてみて」
「うん……」
美沙は頬を赤らめながら、亀頭の裏へちろちろと舌を這わせた。
愛らしい刺激が先端から全身を駆け巡って、俺は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
「……こう?」
俺はコクコクと頷いた。
最初はおっかなびっくり舌を動かしていた美沙は、俺の反応を見ながら徐々に舌の動きを大胆にしていった。
「ぴちゃ……ぴちゃ……」
「ふぉ……ぉ……」
「次、は……?」
「た、玉を……触りながら……」
美沙の指先が根元の玉をさするように包む。くすぐったいような快感が下腹部を支配していく。
「すごい……美沙……」
俺の呼吸の乱れに合わせて、美沙も艶めかしい吐息をもらし始める。
特に何かを言ったわけでもないのに、美沙は顔の位置を下げると、左の睾丸を口に含んで口内で転がし始めた。空いた俺の先端に右手を添え、滑らかに指先を上下させていく。
「! ふぁっ!? み、美沙!?」
「はむ……ん……かわいい、たくろう……」
「お前……こんなやり方、どこで覚えたんだ?」
「なんとなく……ん、む……こうしたら、たくろう、気持ちいいかなって……あってる?」
「だ、大正解……」
はむはむとソフトに玉を転がされ、俺の先端からぷっくりと透明な愛液が溢れた。
美沙の顔が、根元から頂点へと戻ってくる。
も……もうダメだ。
俺の負けだ。
「しゃぶって、美沙……」
「うん……」
舌先で愛液を舐め取りながら、美沙はうっとりした表情で俺自身を口へ含んだ。
直後、今までに経験したことのない快楽が俺の下腹部を包み込んだ。
「ん……」
ゆっくりと、美沙が口を前後させる。
その度に、甘美な刺激が先端から全身へ溢れ、俺から理性を奪っていく。
「う……ぁ……」
「ん……んん……」
「はぁ……ぁ……嫌な味、しないか? む、無理しなくていいんだぞ?」
浅く、速く吸い上げられて、俺の太ももに勝手に力が入った。
「きもひいい……?」
たまらなかった。
そもそも今日に備えて、俺たちは何日もお互いへの直接的な愛撫を我慢していたのである。俺に至っては自慰行為すらしていない。
「ん……ちゅ……」
「美沙……」
甘く痺れるような愉悦が続いて、下腹部が熱くたぎっていくことがわかる。
左手を下げて、美沙の乳房をわし摑みにする。じっくりとその柔らかさを堪能した後、俺は人差し指と親指で乳首をソフトに摘み上げた。
「んっ! んん……!」
美沙は右胸が弱いのだ。なのに美沙は、それでもフェラチオをやめなかった。むしろ彼女のくぐもった吐息が、前後の刺激を複雑なものにした。
「や、ヤバい、美沙……」
射精感が一気に先端へ集中した。
美沙の口内を汚そうとする欲望と、初めて口でしてもらってそれはまずいという理性がせめぎ合う。
「ちゅ……ん……たふろ……?」
「い、イキそう……。ダメだ、美沙。出すなら、美沙の中がいい……」
美沙は上目遣いで俺を見上げた後、俺の分身から右手を離した。
だが、フェラチオをやめたわけではなかった。
美沙は俺の腰に両手を添えて、唇の動きを速めたのである。
「あっ! み、美沙!?」
「ん……! ん……!」
「く……あ……! ダメだ……!」
「だひて、たふろ……!」
あまりの快楽に、頭の中が真っ白になった。
ダメだと思いながら、しかし俺の腰はもっともっとと前へせり出し始めている。
目を伏せた美沙が、浅く俺の先端を吸い上げた瞬間——。
「あっ!」
俺は美沙の口内に白い欲望を放出した。
「ん……! んん……」
ドピュ……ビュル……。
「あっ……あー……」
腰が浮き上がる。
まだ、出ている。
「ふ……ん……」
俺の白い欲望が沈静化するまで、美沙はじっと目を閉じてその全てを受け入れた。
痙攣に近いような俺の腰の震えがおさまって、ようやく美沙は俺自身から口を離した。
「ごめん、美沙。シャワーを……」
俺が浴槽脇の蛇口に手を伸ばすよりも前に、美沙は俺の精液をこくりと飲み下してしまった。
「み、美沙……?」
「たくろうの味……」
頬を紅潮させたまま、美沙は小さく口を開いてみせた。その中には、あれだけ放出した俺の精液が一滴も残っていなかった。
「これって、たくろうにしてあげたのはあたしが初めて?」
健気に微笑む美沙を見た瞬間、わずかに残っていた俺の理性は完全に崩壊した。
「あっ……や……恥ずかしい」
カーテンの隙間から差し込む月明かりが、ベッドの上で絡み合う俺と美沙の痴態を淡く浮かび上がらせている。
乳首をソフトに愛撫した後、美沙を抱きかかえながらゆっくりと押し倒す。
俺はわざとぴちゃぴちゃと音を立てながら、美沙の右の乳首を舐め回した。左手で乳房を揉みしだき、右手の中指で美沙のクリトリスをリズミカルに刺激する。
「ちゅぱ、ちゅぷ……」
「ん……は、ぁ……」
美沙は赤ん坊のようにシーツの上に両手を投げ出して、俺のされるがままにしていた。
風呂上がりに美沙が髪を乾かしている間も、俺は我慢できずに背後から抱きつき、美沙の形のいい乳房を弄んでいた。ドライヤーの後、律儀に髪をポニーテールに結った彼女を、俺はお姫様抱っこでベッドまで運び、すぐに覆い被さったのだ。
「たくろう……」
美沙の乳首は愛らしくツンとかたくなっている。
存分に乳頭を味わった後、俺は美沙の顔を覗き込んだ。
「キス、ほしい……」
潤んだ瞳でこちらを見つめる美沙の口をくちづけで塞ぐ。
角度をつけて互いに舌を差し込み、いやらしく唾液を絡めながら、俺は右手をクリトリスから美沙の中心へと移動させた。
「あ……」
中指を挿し込んでみて、驚いた。
美沙の恥部は予想以上に濡れそぼっていて、すでに俺を受け入れる準備が整っているようだった。
「すごい、濡れてる……」
「やだ……言わないで」
「もしかして、家で一人でしてる?」
美沙は顔中を真っ赤にすると、両手で顔を覆ってしまった。
どうやらしているらしい。
「だって、保健室の時は、最後までできなかったし……」
「美沙は脚を怪我してたんだから、気にしなくていいのに」
「それに、たくろうが悪いんだからね。学校で毎日あんなに触るから……」
この濡れ方なら、おそらく一本では物足りないだろう。
愛おしくなった俺は慎重に薬指も挿し込み、ゆっくりと前後させた。
「あっ……」
「痛くないか?」
ふるふると首を横にふる美沙を楽しみながら、俺は二本の指を曲げて、指の腹を秘部の裏側へやさしくこすりつけた。
「! た、たくろう!」
美沙が両目を開いて俺にしがみついてくる。
俺はそんな美沙の鎖骨のあたりに舌を這わせながら、敏感な膣の中を指先でこすり続けた。
「あぁっ! だ、ダメッ!」
美沙が達するのに、それほど時間はかからなかった。
美沙の体が軽くそり返り、とろりと恥部から愛液が溢れる。
「はぁ……はぁ……」
俺は指を美沙の中から引き抜くと、今度は顔を彼女の恥丘へ近づけた。
「え? た、たくろう!?」
達したばかりの美沙の中心へ舌を挿し込み、舐め回す。
「見な、いで……」
言葉とは裏腹に、愛液は美沙の中からとめどなく溢れてくる。俺は口全体でそれを吸い上げてから、舌の先端でクリトリスをクリクリと愛撫した。
「は……! あぁ……ッ!」
美沙は早くも二度目の絶頂を迎えた。
「大丈夫?」
少しやり過ぎた。
ぐったりしている美沙を、俺は頬を擦り寄せながら抱きしめた。
「もう、いじわるしないで……」
「俺も、もう挿れたい」
「きて、たくろう……」
チュッチュとキスを重ね、美沙が落ち着くのを待ってから、俺は美沙の両足の間に体を滑り込ませた。
美沙は恥ずかしそうに開脚して、俺を迎え入れてくれる。
「いくよ、美沙?」
「うん」
亀頭を数回クリトリスに擦りつけてから、俺は自分自身を美沙の中心へ当てがった。
ゆっくりと、やさしく。
彼女の中へ、俺が埋没していく。
「あ……たく、ろ……」
——あぁ……。
あまりの興奮と安堵感に、俺の口からだらしない吐息がもれた。
よく濡れているとはいえ、やはりきつい。
痛くはないだろうか?
美沙は、俺でよかっただろうか?
半分ほど進んだところで、美沙がせつない表情で俺を見上げていることに気づく。
「好きだよ、美沙」
俺の、心からの本心だった。
美沙の瞳に、涙が溢れた。
「あたしも、大好き……たくろう」
美沙は両手を俺の首へ回して、抱き寄せた。
お互いの吐息を呑み込むように、くちづけを交わす。
「ん……美沙……」
「たくろう……ん……ん……」
我慢できなかった。
夢中で口内を貪りながら、俺は一気に奥まで貫いた。
「は……あぁ!」
全身がビクンと跳ねて、美沙が俺にしがみついてくる。
「全部、入ったよ……わかる?」
美沙は必死に何度も頷いた。
屹立した俺自身は、確かに美沙の最奥まで到達し、互いの腰が密着したまま根元から見えなくなっていた。
「ホントに、痛くない?」
「ちょっと変な感じがするけど、大丈夫」
あたたかい。
このままつながっているだけでも、俺も美沙も充分しあわせだった。
なのに。
もっと美沙を味わいたくて、俺の先端はビクビクとその硬度を増していた。
「動いて、いいよ……?」
恍惚とした表情で、美沙は笑顔を浮かべた。
普段は勝ち気な美沙の甘えた声がどれほど俺を狂わせるのか、彼女は全く気づいていない。
それでも俺は、美沙の両膝に手を添え、慎重に腰を前後させた。
やさしくありたかった。いつか年をとった時、初めての夜に二人でやさしく抱き合ったことを、俺は美沙に思い出してほしかった。
「あっ……あっ……」
ギリギリまで引き抜き、深く挿し入れる。その度に美沙の口から甘い吐息がもれて、俺の下腹部の欲望はどんどん肥大化していった。
「あっ……ん……あぁ……!」
「はぁ……はぁ……美沙」
腰を落として角度を下げる。
俺と美沙の一番恥ずかしい部分から、ぱちゅぱちゅと卑猥な音が響いている。
まるで別の生き物のように、俺の分身は貪欲に美沙の中を堪能していた。それに触発されて、俺自身も美沙の双丘を両手で包み込む。
「あっ!」
揉みしだき、ふたつの頂きを指先でコリコリとしごいた後、やはり右の乳首にむしゃぶりつく。
「たくろう……んん……」
美沙の全身を余す所なく愛撫する俺の頭を、彼女はあやすようになでた。
「ごめん、乱暴かな?」
「ううん……もっと、して」
美沙の乳房を舐め、吸いつき、舌を這わせた後、再度濃厚なキスを交わす。
「ん……」
「ちゅ……」
においが移ってしまうほどのくちづけを重ね、吐息と共に顔を離した俺の頬に、美沙は両手を添えた。
「ずっと、そばにいてね……?」
「いるよ、美沙。ずっと一緒だ」
「うれしい、たくろう……」
突き上げ、舐め回し、キスをして、美沙の喘ぎ声は乱れていった。
ずっとこうしていたかった。
「あっ……! たくろう! たくろうッ!」
「は……あ……美沙」
限界が近い。
美沙にやさしくしたいという愛情と、美沙の中を自分で満たしたいという獰猛な欲望がせめぎ合う。
「も、もう……い、イク……!」
「いいよ、たくろう。安全日だから……中に、出して」
美沙。
そんなことを言われたら。
「はぁ……!」
俺は美沙の腰を掴んで、太ももへ乗せるように下半身を持ち上げた。
「あ! あぁ!」
深く、速く、俺自身を律動させる。ぷちゅぷちゅと愛液が擦れる音が加速していく。
中に出したい。
美沙の一番深い場所に、彼女が俺だけのものだという印を注ぎ込みたい。
「はぁ……!はぁ……!」
「あぁダメ! きちゃう! たくろう!」
「く……ぁ! 一緒、に! 美沙!」
「出して! たくろうの、いっぱい出して!」
「はぁ! はぁ!」
「あッ! あッ!」
美沙が体を弓なりに反らして、俺は獣のような欲望の全てを美沙の最奥へ打ちつけた。
瞬間——。
俺は射精した。
「……ッ!」
びゅる……どぴゅ……。
「あ……! 出てる……たくろう……!」
強く抱きしめられ、抱き返す。
美沙が小さく震える度、俺は何度も彼女の中へ精液を放出した。
いや、ぶちまけたという方が正しい。
「は……ぁ……」
「あ……まだ、出てる……」
「ごめん……」
言いながら、さらに射精する。
「いいの……うれしい」
「美沙……」
「大好き。たくろう……」
なおも情欲は昂ぶり、俺と美沙はそのまま何度もキスを繰り返し、飽きることなく舌を絡めた。
カーテンの隙間から差し込む朝日に目覚めた時、俺はあまりの冷え込みに肩から掛け布団を被り直した。
もちろん、俺の腕の中で安らかな寝息を立てている美沙の顔にも半分かけてやるのを忘れない。
「すぅ……」
寝ぼけているのか、美沙は少し笑っているようだった。
起こさないように注意しながら、深く抱き寄せる。
——あったけぇ……。
朝目覚めた時、惚れた女が隣で寝ていることが、こんなにもしあわせなことだとは思わなかった。
「んん……」
頬をふにふにとなでてみる。
普段は勝ち気な表情が、今はこれ以上ないくらいに緩んでいる。
「たくろ……」
名前を呼ばれて、俺の頬も緩んだ。
——好きだな。
と思った。
「ちょっとだけ……」
その内ムラムラしてきた俺は、指先を美沙の頬から首筋へ、それから胸元へと滑るように移動させた。
横になっているせいか、谷間ができた形のいいおっぱいを、円を描くように愛撫する。乳首はツンと尖っていて、俺は生意気なその突起を親指と人差し指のつけ根でつまみ上げた。
「ん……」
少し調子に乗りすぎてしまったらしい。それで美沙が目を覚まして、俺は慌てて胸から手を離した。
「おはよう、美沙」
寝ぼけ眼の美沙は、小さく欠伸をしながら俺を見上げて小首を傾げた。
「え? あれ?」
おいおい。
「あ……」
昨夜このベッドの上で何をしたのか、ようやく思い出したらしい。美沙は言葉を詰まらせながら頬をピンクに染め上げた。
「お……おはよう、たくろう……」
このギャップは、やっぱ反則だよなぁと思う。
「体、痛くないか?」
「うん。全然大丈夫」
「寒いからさ、もう少しこうしてようぜ?」
腕枕はそのままに、俺が残りの手で彼女のお尻に手を添えた。
殴られるかと思ったが、美沙も俺の背中に手を回してくる。
「夢じゃない?」
「夢の方がよかった?」
バカ——と、美沙は怒ったように俺を睨めつけた。
「冗談だよ」
「もぅ……」
美沙が俺の首筋に頬をすり寄せてくる。
「あったかい、たくろう……」
「なぁ、美沙?」
「なぁに?」
「時々、泊まりに来れる?」
「来ていいの?」
「当たり前だろ」
「じゃあ、来たい。たくろうと、もっと一緒にいたい」
「そしたら……。年が明けて、春になったら……」
「? うん」
「高校卒業したらさ。新しい部屋探して、一緒に暮らさないか?」
美沙の両目が大きく見開かれる。
「イヤか?」
「ホントに、夢じゃないの?」
美沙の瞳からこぼれた涙を、俺は親指の腹でそっと拭った。
こんな俺でも、ふざけちゃいけない時くらいわかっている。
今度は、俺は冗談を言わなかった。