※この作品はR-18です。

半身を愛でるスレ(おまけ)   作:レムフィ

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メリークリスマス!

「敗北者ルフレちゃん」のリョナシーンです。





敗北者の末路・その1

 

 

―――目の前に広がる、地獄。

 

 

ここはペレジア城の地下の地下、地下牢の一つを潰して作られた空間に、あたしは居る。

 

急拵えで作られたただの穴にぎっしりと蟲が詰め込まれて蠢いてる。集合体恐怖症の人にはとてもじゃないけど見せられない……というか普通の感性でもキツイ。むしろコレで発症する。そんなかんじ。

 

 

使われてるのは屍蟲とかいう、屍兵を作るのに使ってたヤツを改造したもの……らしい。

 

ガワはほぼユムシ。肌色~ピンクのぼてっとしたのが、松明の火でてらてらしてる。

…………大きさと言い色合いといい、あまりにも男性器に酷似していて鳥肌モノだ。

 

 

ま、今から此処に飛び込むんですけどね!!

 

 

流石にあたしも嫌だけど、せっかく用意してもらった蟲蔵だ。ここまできたら後は飛び込むしかない。

 

この中に放り込まれたあたしの姿をサーリャに目撃させて、クロムにチクってもらうだけでお手軽桜ちゃんってワケよ。うん、我ながら完璧な計画だ。

完全態悲劇のヒロインに進化したあたしの姿、ぜひ見届けてよネ!

 

 

 

 

「すー、はー……よし!クロム、愛してるわ!」

 

 

 

 

そう、全てはクロムの曇り顔のために。

 

――――――そんなノリで、飛び込んじゃった!

 

 

 

 

 

瞬間、全身に纏わりついてくる蟲共。

キモいキモいキモいキモい!!!脊髄反射でふっとばしそうになるけど、それを見越して武器も魔導書は全部置いてきたから抵抗できない。

 

沈んだ身体が蟲の重みで動かしにくい。文字通り手も足も出なくなって、本能的な恐怖に血の気が引く。

 

 

でもまあ、耐えられないほどじゃあない。

確かにメチャクチャ気持ち悪いけど痛くはないし。ただ全身這い回られるだけなんだし。

 

 

程よい絶望感に気持ちよく酔える、アトラクション気分だったんだ。そしたら……

 

 

 

 

 

ぷつり。

 

 

嫌な感覚がした。

 

 

 

左手が熱い。

 

 

熱が、這い上がってくる?

 

 

 

頑張って引き上げてみたら

 

 

左腕が、ぼこぼこしてた。

 

 

 

 

―――――――――えっ?

 

 

 

 

「いっ……痛い!?痛い痛い痛い!!!??!?!?やだ!なにこれっ!!??!」

 

 

 

 

左手の甲から皮膚の下に潜り込んだ小さい蟲が、そのまま皮下を這い上っている。

ソレを認識した瞬間襲い掛かる激痛。皮膚と肉の間に入り込まれてるんだし、当然だよね。

 

 

 

「違う!聞いてたのと違う!!!痛い!たすけて!!!やだ!ヤダヤダヤダ!」

 

 

 

思わず全力で暴れたんだけど、掴めるものも足場にできるものも蟲しかないからどうしようもない。

 

 

ぶち。次は右足にあの感覚。

見てみれば、ちょうど蟲が入り込もうとしてるところだった。

あー、これが皮膚を食い千切られてる感覚なんだぁ……。

 

 

 

「ギぃ、ッッあ!!なんでっ!?やめて!!入ってこないで!!!痛い!痛いよお!!!」

 

 

 

うぞうぞぼこぼこ、鋭い痛みとグロテスクな見た目に、怖くなる。

経験したことのない痛みに、ぼろぼろ涙が出る。痛い事しないって約束だったのに、なんで?

 

訴えようとして、『掲示板』に接続出来ないことに気が付いた。

 

 

 

 

……もしかして、ガチで潰しに来た?

 

 

 

 

「もしかしなくても、だよ!」

 

 

 

頭上から響く明るい声に、視線だけ向ける。

 

そこにはすっごくイイ笑顔の、アタシ。

 

 

 

「アタシ達が対等だったのは、お互いの利害が一致してたのと、お互いがシナリオぶち壊せたからなの。

貴女にシナリオ全部ぶちまけられたら困るから協力してあげてただけなんだよ?

 

お前が居なければアタシがクロム総取りなんだし、潰せるなら潰すに決まってるじゃん!

そんなことちょっと考えればわかったでしょ?だって自分のことなんだからさ!」

 

 

 

にこにこと突きつけられる死刑宣告に、頬がひきつる。

確かにあたしがソッチの立場なら同じことしてるわ。理解できるからこその、絶望感。

 

 

ぐちりと、なにかが股間に突き付けられる感触。そうだよね、蟲蔵って言っちゃったもんね。

 

 

 

「ねェ待って?ソレはさ、やめよ?痛いの、痛いのだけにしよ!?

それホントに嫌なの、アタシならわかるでしょ!?だって、あたしハジメテなんだよ!?」

 

 

 

これから何が起きるかなんてわかってる。

女の尊厳なんて踏み躙ってナンボ、だもんね。

 

それでもとワンチャンに賭けて命乞いしてみたけど……愉しそうな、イイ笑顔だ。

そりゃそうだ、あたしだってそうだもん。人の命乞いって最高だもんね。

 

 

 

あまりの絶望感に、ちょっと気持ちよくなってきた。

へへ、性癖終わっててよかったぁ。コレなら少しは痛み軽減できるかな……

 

 

 

ぬち、ぐち……と入口を探しているらしい蟲。

あーあ終わった。グッバイ処女、こんにちは中古。

 

 

 

「はは……せめてさ、優しグッ!?!!」

 

 

 

ドッと腹を殴られたような衝撃、押し上げられた肺から潰れた声が出る。

いつの間にか移動してたアタシが蟲を蹴り挿れたらしい。このクソ女!!

 

 

 

「はぁい貫通オメデト~!ハジメテを蟲さんに捧げた気分はどう?あっはははは!」

 

「かハッ……ぁ、ぐ……クソ、女ァ!ヤるならもっと段階踏んでやりなさいよ!風情が無いのよ、風情が!」

 

「だってコレからナニされるかなんて、言わなくたってわかるでしょ?それならさっさと進めないと時間が勿体ないし!そーれもう一匹!」

 

 

 

軽い掛け声で足を振りかぶるアタシ。噓でしょ!?

静止する間もなく振り抜かれる。ビリっとした、鋭い痛み。

 

 

 

「ガァッ!?あっ、いだっ、裂けっ!!??いだい!!!」

 

「あ~、入口引っ掛けちゃったみたい。ごめんごめん!まあこれくらいの出血なら全然カバーできるから安心してよ」

 

 

 

へらへら笑う、アタシ。

なんの前戯も無しにねじ込まれた胎がずきずきと痛む。

快感なんてもちろんゼロ。うずくまりたくても手足は完全に抑え込まれていて、痛みを逃がす手段すらない。

 

 

 

「うんうん、痛いね~辛いね~?じゃ、もう一匹いっくぞ~!」

 

「ハァ!?!三匹とか、入るワケッ!」

 

「大丈夫だって!死なないラインはバッチリだから、さぁっ!!」

 

 

 

ごちゅっ。イヤな音と共に三匹目が蹴り挿れられる。

明らかに許容範囲を超えた質量が胎に詰め込まれ、息が上手くできない。

 

 

 

「ッッッ!―――か、ハッ!」

 

「あーはっはっは!変な顔、おっかしいんだぁ!

やっぱロリ体型って最高だね!身体ちっちゃくて腹が薄くて……うわ~、蟲の形浮き上がってるの、見える?孕んでもないのにお腹おっきくなっちゃったね!」

 

 

 

心底愉しそうな笑顔で、蟲のカタチに膨れた腹をなぞるアタシ。

ムリヤリ拡張されて、息を吸うのもツラい。ひゅうひゅうとか細い呼吸しかできなくなる。

 

 

クソカスサイコ女が、くたばれ。

悪態をつきたくて口を開いたけど出るのは掠れた音だけ。

 

 

 

「あれ?おーい、大丈夫ー?」

 

「は、ぁ……ひッ……、く、ぅ……っ!」

 

「流石に詰めすぎて喋れないかぁ……ごめん、今引っ張り出したげるね?」

 

「ッ!?!いっ、ギャッ!?あぁああ!!!」

 

「うわ煩っ!?ちょっと返しが引っ掛かってるだけでしょ!取ってあげるって言ってるんだから我慢してよ!」

 

 

 

ぶちぶち、おおよそ膣から聞こえちゃいけない音と共に力尽くで引き摺り出される蟲。

ほらこれ、一匹取れたよ~。そう見せられたのはあたしの血で赤く染まった……おい、それ刻印虫じゃん。礼装になってたほうじゃん。PC版の方にしろよ。

 

甲殻の隙間にあたしの肉片をくっつけてビチビチ動く蟲。

ずきずき、なんて言葉じゃヌルすぎる痛みに、冷や汗と涙が止まらない。皮膚の下を這い回られてるほうがまだマシかも。どっちみち痛いけど。

 

 

 

「はっ…ぁ、ぐすっ……ばか、じゃないの……?むりって、いったでしょ……、体格、考えなさいよ……」

 

「内側から内臓削られててまだ言えるの?我ながら意志強すぎない?やっぱ物理的な痛みだけじゃだめか……?」

 

 

 

ぶつぶつ言いながらあたしに背中を向けるクソ女。

今ならあいつに気付かれないように舌嚙み切って死ねないかな。口を開いたらさっきの蟲が無理矢理口腔に入ってきた。口よりちょっと大きいサイズで顎が痛む。あと血なまぐさくてしょっぱい。キモすぎ。

 

 

 

「ちょっと、自殺しようなんてナメたことしてくれるわね?ダメに決まってるでしょ、蘇生って意外と大変なんだから!」

 

 

 

あたしの口に半分くらい入ったところで動きを止めた蟲はそれ以上何をするでもなく居座っている。猿轡のつもり?趣味が良くていいね。対象があたしじゃなかったらの話だけど!

 

 

 

「コテがあればよかったんだけど中世の世界観にそんなのある訳無いし……

ね、コレ挿れてみていい?ほら、昔読んだリョナ本覚えてるでしょ?」

 

 

 

振り返ったアタシの手には角材。

―――想起するのは、お気に入りのリョナ同人。

拘束した女の子の膣口からハンマーで打ち込んで、諸々ぶっ壊すお話。

 

 

 

「ルキナ孕めない子宮なんて無くてもいいよね?壊された側の感想、聞かせてよ!」

 

 

 

あの本、確か釘で周りを固定した後に無理矢理引き抜いてたよね……?

 

 

 

「続きもちゃんと覚えてる?アレやってみたかったんだ~!あたしなら、同じ気持ちだよね?」

 

 

 

血の気が引く。

 

身体じゅう信じられないくらい痛いのになんで思考が止まってくれないんだ?何も考えられなければ余計な絶望なんてしなくて済むのに。神軍師の頭脳だからか。ちくしょう。

 

 

 

「―――――――、……。」

 

「お?もう壊れ……てないね。ちょっと!反応しなさいよ、ツマンナイ演技しやがって!」

 

「ッ!むぐッ―――、ゥッ!」

 

 

 

試しに壊れたフリしてみたら顔面を思いっきり蹴り飛ばされた。その反動で蟲の中からはじき出される。

地下特有の冷たい空気に晒された左手に違和感を感じて見れば、中指がごっそり欠けていた。やりたい放題だなホント!

 

 

 

「げほッ……ね、口塞ぐの、無駄に苦しいからやめない……?悲鳴とか命乞い、聞きたいでしょ?」

 

「ん~~~、一理あるかも。サーリャに悲鳴聞かせる必要あるし、単純に命乞い聞きたいし。

いいよ!でもさ、次自殺しようとしたら……ネクロ貸してあげないから。そのつもりでね?」

 

「はは、それが一番キくわ……。一応確認なんだけど、ちゃんとクロムにコレ伝わる様にしてよ?」

 

「もっちろん!『貴方のせいでお前の半身はこうなったんだぞ』って見せつけるんだから、しっかり壊されてよね?」

 

 

 

口さえ塞がれなければ交渉できる。止めさせるのは無理でも、アタシを愉しませれば少しくらいマシにできるかも。希望は、まだある。

 

 

……多分、ネクロを貸すって約束は嘘。追い詰められたあたしがそれにしか縋れなくなったタイミングで取り上げて、トドメの一撃にする、筈。

 

あたし達は同一人物なんだし、お互い何を考えるかなんてわかりきってる。

そこまで自我を保っていられれば、壊れたフリでしのげるかもしれない。

 

 

 

 

クロムの為に、あたしは負けるわけにはいかない―――。

 

だって、クロムがどんな顔するのか、見るまで死ねないもん!

 

 

 

 

 

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