※この作品はR-18です。

半身を愛でるスレ(おまけ)   作:レムフィ

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性夜っすねェ~~~





敗北者の末路・その2

 

 

 

「おっはよ~!よく眠れた?朝だよ~!!!」

 

「お、はよ……、も、そんな時間……?」

 

 

 

あたしが地下に放り込まれて、10日。

 

 

 

「睡眠不足で肌がっさがさじゃん、そんなだからクロム取られたんだぞ?」

 

「お前が、寝かせて、くれないから……でしょ……。そのテンション、やめろ……頭に、響く。」

 

 

 

―――あたしが寝そうになる度ムリヤリ叩き起こされ続けて、1週間。

 

 

 

最初の三日間は思いつくままにリョナ同人の再現をされた。

角材を胎に打ち込んでムリヤリ引き摺り出したり、焼鏝を雑に押し付けられたり、死なないギリギリまで内臓を潰してみたり、食道まで押し込んだ布を勢いよく引き抜かれたり。

 

過去……いや、未来?で結構実験してたらしい。

治癒の杖と合わせて、どこまでヤッても死なないかキッチリ把握している。そもそも死んだところで蘇生もできる。

 

 

愉しそうに笑ってたアタシだったけど、壊して治しての繰り返しはすぐに飽きたらしい。

 

あたしが痛みに慣れてきて、拷問中に寝落ちしかかってたのも悪かった。

 

 

 

『そうだ、世界記録に挑戦しよう。』

 

 

 

……方向性を変えてから、責め苦は緩くなった。

 

「ただ寝かせてもらえない」なんて楽かも。

 

そう思ったんだけど、ちょっと甘かった。

 

 

 

「あたしがテンション低いからテンション高くしてあげてんのに!負け犬になると性根も暗くなるの?」

 

 

キンキンと頭に響く、女の声。

 

あたしの全身を齧っていた蟲が離れていく。その一瞬で意識を手放しそうになるけど、もちろん許してもらえない。

 

 

 

「は~い、次は気持ちよくなる番だね~、嬉しいね~?」

 

 

 

ここからは一切痛みを伴わないで性感のみを与えられる時間。

 

痛みで冴えわたっている肉体は、淫虫が身体を登ってくる感覚だけで快楽を拾う。

 

 

 

「ひぅ……ッ♡ほんと、サイテー……!あっ♡ん、ぅ……♡」

 

「ホント人体って面白いよね、継続的な刺激には慣れても、別の刺激に切り替えたらまた最初っから!

杖とかいうガバマン対策にうってつけのアイテムもあるし、剣と魔法の世界最高!」

 

 

 

およそ性感帯と言われる場所は全てこのクソ女に開発された。

 

『こうされたら気持ちよかったんだぁ!』なんて自慢しながら、開発されるの、惨めだったなぁ。

 

 

 

「一回もクロムに抱いてもらえないまま、全身開発されちゃってさ……今どんな気持ち?クロム絶対ドン引きだけど、今どんな気持ち?」

 

「そ、れ……最高、じゃん…!ンッ♡クロムに、身体、疼いて、とまらないの、みないで……って言って、きっとひどい顔、してくれ、んぐぅっ♡♡」

 

 

 

話してる途中に、不意打ちで乳首を抓りあげられて不覚にもイッてしまった。

 

 

 

「うわっ……これだけでイクの?我ながらざっこ……」

 

「クロムの顔、想像したらあッ!気持ちよくも、なるでしょっ、んあっ、またイッちゃうっ♡クロムぅッ♡」

 

 

 

ちょっと嘘。さっきのは普通に乳首抓られただけでイッた。

 

でも、馬鹿正直に言うのは癪だったのでクロムのせいにしちゃった。ごめんねクロム、二回目はクロムでイッたから許してね♡

 

 

 

クロムのことを考えるだけで、気持ちよくなれるのは本当。

 

あたしの姿を見て、絶望してくれるかもなんて、考えただけで脳イキできる。

 

 

 

―――だけど、今まではクロムの顔なんてすぐ思い出せたのに、難しくなってきてる。

 

多分、睡眠不足のせいだ。根性論じゃなくて物理的に限界が近いんだ。きっとそう。

 

 

 

「親友だと思ってた半身に全裸土下座でハメ乞いされるクロム、確かに見たい……うーん、どうしよ。アタシがやろっかなぁ……」

 

「あんたにぃ、譲るワケっ、ないじゃん、ん、ひぅ♡」

 

「はー……蟲ごときでそれだけ喘げるなら、クロムじゃなくてもいいでしょ?

自警団のみんななら誰でも助けてくれるわよ。なんならそこらのモブでも引っ掛けてきたら?」

 

 

 

クロムじゃなくても。その言葉は聞き捨てならない。

 

 

 

「やだ、ぁ、クロムが、いいっ♡クロムにやってほしいのっ♡」

 

「そのチャンスを不意にしたのは自分でしょうに……。あー不快だわ。アタシもう行くから。また明日ね~」

 

「えっ、ちょっと、待って!?やだ、このまま一日『こっち』は嫌!」

 

 

 

クロムじゃないと嫌だ。これは本当のキモチ。

 

だからこそ、快楽だけを与えてくるこの時間はいやだ。

 

 

―――クロムと、結婚したかった。親友とか半身じゃなくて、『女』として愛してもらいたかった。

 

クロムならきっと痛くしないだろうなって、優しく抱いてくれるだろうなって。そう思っていた。

 

 

今あたしを気持ちよくしているのは、クロムじゃない。

 

だって、クロムと結婚したのはあたしじゃないから。

 

 

 

自分の惨めさが、何よりも痛くて、つらい、な。

 

 

 

…………たすけて、クロム。

 

 

 

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