私は若葉姫色、根暗でオタクでゲーマーなJKだ。
ある日学校の帰りに変なやつに捕まり、閉じ込められた。
しかもその際に変な蜘蛛に噛まれて、しばらくしたら体中に激しい痛みが走った。
しばらく気を失って、起き上がってから何か色々変わってた。
まず髪が黒から白になってたしかなり長くなってた。
それと目が一つの瞳に5つあるという重瞳になってた。
おまけに何か蜘蛛の糸が出せるようになったり壁を登れたりするようになった。
…何これ、どこぞのアメリカンなスパイダー?ないわー。
しかも変な蜘蛛飼ってたやつが、私のこと適合者だって言ってた。
他にも捕まった人たちはいるらしく、私と同じように蜘蛛に噛まれたそうだけど、不適合とかで収容されてるんだって。
でもでも、適合した私は私でかなり悲惨だった。
何なのあれ、拷問なの?
さらなる進化を促すとかで、何かの生き物を掛け合わせてしかも変な色の炎が灯ってるクリーチャーと幾度となく戦わされて、もしお前が死んだら収容させられてる人らにもこれやらせるからって人質とられた。
痛くて苦しかった。
しかも命からがら勝っても食事を出されるわけじゃないから仕方なくそのクリーチャーを食べるしかなかった。
食べる、そう食べるのだ。
しかも命からがら勝って食べる度に傷が癒え強くなった。
できることが増えていった。
私の歯には毒があって、その毒の威力が上がったり、その毒を抽出して相手にぶつけることができたり、目は邪眼となって、視界に入ったものを問答無用で斬り刻み吹き飛ばしたりすることができるようになった。
それとクリーチャーと戦わされるときに渡された指輪と箱で、紫の炎を灯した蜘蛛を出せるようになった。
こいつら食らったクリーチャーの炎を取り込むことが出来て、しかも蜘蛛の遺伝子を取り込んでる私と共有できるから、私は元々の紫の炎だけでなく、青・赤・黄・緑・紺の炎が出せるようになって、できることも増えた。
紺の炎で幻覚の自分の姿を見せたりとか、青と赤の炎を混ぜたガチの猛毒を作ったりとか、黄色の炎で邪眼を強化して千里眼みたいに遠くが見れたりとか、緑の炎で糸を硬くして相手を縛って斬り刻んだりとか。
でもできることがあっても、その後で辛いことしかなかったなぁ。
何か修羅開匣って意味分かんないやつに適合するための実験を受けさせられた。
…あーないわー!マジないわー!!
おまけに断れば収容させられてる人らの命がとか言い出したからやるしかなかった。
ないわー!!
マジないわー!! とにかくないわーと思いながら生きのびて、辛くて、痛くて苦しい時間を過ごした。
しかもここ、時計とかないから私がここに連れ出されてからどれぐらい経ったかわからん!
何とか耐えきった、本当に命がなくなるかと思った!
胸に箱みたいなの埋め込まれてすっごい痛かったけど!
それで私、実際修羅開匣やったら上半身は人間で下半身は蜘蛛というアラクネみたいになったんだけど。
うわっ、私本気で人間やめちゃってるよ…。
それとさ、何か話し声が聞こえたんだけど、どうやら私をこんなにしたやつは殺し屋らしく、その内の一人が人間と匣兵器?ってやつを掛け合わせてマジモンの生体兵器を作ろうとしてるらしく、私はそんなやつの戦力として改造されたりあのクリーチャーどもと戦わされたりしてたそうだ。
…あーもぉ!!ないわー!!
私そんなことより家帰ってゲームしたかったのにこんなのないわー!!
第一!こんなコミュ障でネット廃人な私にそんなの務まると思ってんの!?
そりゃ家族とかいないから親戚からお金出してもらって一人暮らししてるからボッチ街道まっしぐらだけどさ!
しかも本名じゃなくて、まるでペットにでもつける感覚で、ただただ白いからって白織って名付けられてんの!
そりゃあ私、色々白くなってるけどさ…。
…くそっ、今は人質取られてるけど、いつか絶対抜け出してやるからな、覚悟しろー!
そう思ってた時だった。
外が何やら騒がしい。
何か争ってる音が聞こえる。
不思議に思って外の様子を見ると、大量の黒服が、六人の女の人に連れられて暴れていた。
何かデカかったり、鎌持ってたり、侍だったり、魔女だったり、水纏ってたり。
しかもあれだけの連中を簡単に倒してしまってる。
…これは、逃げれるチャンスか!
そう思って私は扉を開けて、人質にされてた人たちを連れて脱出を試みる。
「おい待て!道具の分際がどこに行きやがるつもりだぁ?」
と、私をこんなにした奴がやってきた。
さっきの戦いでボロボロになって、ふらついてる様子だ。
というか、あれだけ息巻いてたのにその体たらくは何?
……いや、そうじゃなくて!
「…逃げる」
「おっとそうはいかねぇな」
ジャキッ!と、銃を突きつけられる。
人質にされた人たちは私の後ろで恐怖に怯える。
「今まで散々育ててやったんだ。
少しは役に立つのが子の努めってもんだろ?」
いや知らんがな。
第一こっちはそっちのせいで散々な目に合ってんだっつーの。
「…あなたには従わない。
私たちはここを出る」
「あ?」
私は邪眼を使って、奴が持ってる銃を破壊して、手をズタズタにしてやった。
「あ!? ぐ……うぐぅ……!」
どうやら手首は斬ってないようだけど、痛いもんは痛いだろう。
「てめ……」
奴がなんかする前に私は蹴り飛ばしてやった。
そしたら壁にあたって気絶した。
ザマァ。
他の奴らは事態についてこれてないようで、私を責めるどころじゃないっぽい。
よし今のうちだ。
そう思って人質にされた人たちと一緒に逃げる私だった。
「止まれ!」
出口まであと少しのところで、黒服たちに囲まれた。
まずいな…、さっきは一人だったから何とかなったけど、ここまで囲まれてたら流石に。
「よせお前ら、銃を下ろせ。
聞こえなかったか?銃を下ろせ!」
「ボ、ボス!」
そこへ一人の男が黒服たちに命令して、銃を下ろさせた。
「お前たち、ここで捕まってたやつらか?」
「は、はい…」
私は辿々しく返事した。
私は普段心の中なら目茶苦茶喋るけど誰とも喋らないから、人前で話すとこうなる。
「どうやらそのようだな。
俺は桐生一馬、お前たちを助けに来た。
…おいお前ら、保護するから手伝え。
丁重に扱え、こいつらは被害者だからな」
そう言われて、私は人質にされてた人たちと一緒に助けられた。
それから、暫くの間療養と、私たちのなかにある蜘蛛の遺伝子を分離する治療を受けた。
私は胸にあった箱も、その時に摘出してもらった。
他の皆は無事元の人間に戻ったけど、私の場合は完全に人間と遺伝子と蜘蛛の遺伝子が組み合ってしまったみたいで、もうどうしようもないとか謝られた。
代わりにここで働かないかと言われた。
衣食住は保証するとも。
まぁ、元々学校にも家にも居場所がなかったし、未練もないから別にいいんだけどね。
というか、家に関しては一人暮らしだったし。
それに一馬も悪い人じゃなさそうだし、いいかなと思って働くことにした。
それからしばらくして、私は色んな実績から、雲の守護者に選ばれた。
…えっ、マジ?