好きと言われたことがない訳ではない。どうでもいい、その場限りの付き合いしかしていなかった女性たちからはよく言われていた。だが由梨佳の口にしたその言葉が多くの女性から聞いたものとは違って聞こえたのだ。
「自分とはつりあわない、あまりにも高嶺の花すぎると判断されたのかもしれないわ。以前の私が言っていないのなら、きっとそうね」
多輝を優しい目で見ながら由梨佳が静かに言う。多輝は恐る恐る顔を上げて訊ねた。
「今は?」
いつもなら絶対に言わないことを言っていると多輝も自覚していた。だが多輝は訊かずにおれなかった。もしも由梨佳が自分を嫌っていたらどうしよう。理由の判らない不安だけが次々にわいてくるのだ。
「好きよ。好きでなければ、あんな誓いできるわけないわ」
凄く恥ずかしかったんだから。拗ねたように唇を尖らせて由梨佳が言う。そうだよな、とつい同意してから多輝は力なく笑った。由梨佳とはこれまでにも何度も交わっている筈なのに、妙に新鮮な気分だ。ええと、と呟いてから多輝は自分の股間に目を落とした。強い欲求と衝動のためにペニスは痛いくらいに張りつめている。
「どうすればいい? 機械のあそこに入れるのがいやなら、フェラチオしてもいいわ」
多輝の顔を下から覗き込んで由梨佳が言う。多輝は慌てて顔を上げて何度か瞬きをした。
「いや、入れるのが嫌って訳じゃ……あの……フェラチオ、出来るのか?」
たどたどしく言ってから多輝はちらりと由梨佳の股間を見た。膝を折り曲げて座る由梨佳の腿に目が行ってしまう。
「フェラチオを含めてセックス関連の動作データは一通りインプットされているわ。それとも、ここをもっと観察する? 仕組みとか判ってないと不安じゃない?」
多輝の視線を別の意味に取ったのか、由梨佳が自分の股間を指差して言う。多輝は頭を横に振って由梨佳の手を取った。
「由梨佳のは後でしっかり見せてもらうから」
そう言いながら多輝は由梨佳の手を自分の股間に導いた。してくれと直に頼むのが恥ずかしくて多輝は俯いて黙っていた。由梨佳はそれで理解したのか、多輝のペニスを手に包む。
「基本動作データだけしかないから、最初はあまり上手くないと思うけど、できるだけ早く学習するから、少し我慢して」
両手で大事にペニスを包んで由梨佳がそう言う。多輝はうん、と頷いて由梨佳の頭を撫でた。張りつめたペニスを手で包んだまま、由梨佳が頭を下げる。透明な雫の滲んだ先端に窄めた唇をつけられて多輝は思わず身震いした。慣れている筈の感触なのに、妙に新鮮で心地いい。
「過敏になってるっぽいから、すぐに出るかも」
熱い息を吐きながら多輝が言った直後、由梨佳が大胆にペニスを口に含む。温かい口内に含まれた瞬間、多輝は慌てた声を上げた。
「ちょっ、ちょっと待った!」
由梨佳が特に激しくペニスを吸いたてている訳ではない。なのに急に衝動がこみ上げてきて、多輝は慌てて由梨佳の頭をつかんで股間から引き剥がそうとした。だが手に力が入らない。唇の環でゆっくりと根元に向かってペニスを擦られたところで多輝は吐息混じりの声を漏らした。熱いものが勢いよくペニスを伝って先端から迸る。急に精液に喉を叩かれたからだろう。由梨佳が驚いたように目を見張って顔を上げる。
「ご、ごめん」
射精の途中で口を開けたために由梨佳の顔に精液がかかっている。多輝は情けない気分で詫びながら枕元のティッシュを抜いて由梨佳の顔を拭った。
「いいえ、こちらこそごめんなさい。きちんと飲まないといけないのに」
しばし咳き込んでから由梨佳が申し訳なさそうに言う。多輝は汚れたティッシュを丸めてくずかごに放り込んでから首を横に振った。
「飲みたくなかったら飲まなくていいって、あんなの。美味いもんでもないし」
ごめんな、と再度詫びてから多輝は由梨佳の髪に唇を落とした。でもすげえ気持ちよかった、と耳元に囁く。くすぐったそうに首を竦めてから由梨佳は照れたように笑った。
「そんなことないわ。甘いわよ」
そう言いながら由梨佳が多輝の股間に手を伸ばす。由梨佳はペニスに残っていた精液を指ですくい取って口に運んだ。指で撫ぜられた心地のよさに身震いした多輝に気をよくしたのか、由梨佳が何度もペニスにこびりついた精液を指にすくう。
「そんなにされたらまた出るって」
掠れた声で言って多輝は由梨佳を引き剥がそうとした。だが思い通りに身体に力が入らない。力なくその場にへたり込んだ多輝のペニスを慈しむように由梨佳が撫でる。
「今度はきちんと飲んでみせるわ」
「え!?」
驚きの声を上げた多輝の股間に由梨佳が素早く顔を寄せる。止める間もなく深く咥えられて多輝は呻きをもらした。一度射精したにも関わらず、ペニスは張りつめたままだ。しかも射精後だからなのか、先ほどより敏感になっている。由梨佳の拙い舌の動きを感じ取って多輝は掠れた声を上げた。
砂ぁぁぁ!!!w 砂を吐ける!www
あ、砂糖ともいいますかね。