エロシーンと見るかどうかは、人によるかも知れません。
あ、百合警報です!(一応)
なのにこの紫色の珠はいま優一郎の胎にある珠の半分もサイズがない。
「また、わたしのもの、ですか?」
うんざりしつつ呟いて優一郎はその場に膝をついた。紫色の珠をつまんだ右手をスカートの中に突っ込む。急に厳しい面持ちになった優一郎に圧されるようにして紫が黙る。だがこの時、優一郎は紫のことを見ている余裕はなかった。
珠を挟んだ指を膣口に静かに入れる。優一郎は襲い掛かってきた激しい痛みに歯を食いしばって耐えた。子宮内にこめられていた珠と指で押し込もうとしている珠が反応しあっているのだ。衝撃にも似た痛みに耐えながら優一郎は指を膣の奥に進めた。自然と額に汗が浮かび、床についた手が震える。優一郎は左手にじゅうたんを強く握りしめて指先で珠を膣の奥へと押し込んだ。
不意に全ての感覚が切れる。糸が切れたように床に倒れた優一郎は次の瞬間、全身を激しい痛みに襲われた。食いしばった歯の隙間から呻きが漏れる。膣に押し込んだ珠が自動的に子宮に吸い上げられているのだ。優一郎は痛みを必死で堪えながら両手をついて身を起こした。愕然と目を見張る紫に向き直る。
「母……上。もうあなたには……任せられませんから」
痛みを堪えてにっこりと笑みかけた優一郎を紫が静かに見つめる。それまでの叫びがまるで嘘のように紫は穏やかに言った。
「ごめんね」
頬にはまだ涙が光っている。だが紫の声は不思議と少しも震えていない。優一郎は軽く目を見張って紫を見た。紫が泣き笑いの顔で首を傾げる。
「母上……あなたの居るべき場所は、水輝さんの……傍じゃない……。あなたと、水輝さんでは属性が……」
ゆっくりと痛みが軽くなっていく。苦しさに息を吐きながら優一郎は途切れ途切れに言った。紫がうん、と頷く。集中の切れた優一郎の力で作り上げた縄が解け、紫が自由になる。だがそれでも紫はその場に横たわったままだった。優一郎は何度か深く息をついて顔を上げた。
「水輝のこと、頼むね。最後まで迷惑をかけてごめんなさい」
そう言って紫が目を閉じる。それが限界だったのか、ほどなく紫は寝息を立て始めた。どうやら出血量が多すぎて眠る以外に回復手段がないようだ。そのことを見て取って優一郎は目を細めた。
「茜さん。……いらしているんでしょう? 約束は……果たしましたよ」
「……こっちはいいトコだってのに、こんな風に呼び出し食らっちゃ、出ない訳にはいかないねえ」
淡々とした声が間近に聞こえる。優一郎はそれを聞いて苦笑した。アロハシャツに白いパンツを身につけた順が優一郎の目の前にしゃがみ込む。
「だいじょぶ?」
首を傾げて訊かれて優一郎は困ったように笑った。
「ええ……なんとか」
そう答えて優一郎はにっこりと笑ってみせた。あーあ、と力なく言った順が眉を寄せる。紫の心配をしているのかと思えば、順は全く別の場所を見つめていた。
「まだ息があるなあ……」
そう呟いて順が腰を上げる。のんびりと煙草を咥えた順をぼんやりと見上げて優一郎はその場に座り込んだ。
「止めを差しに、行く気ですか?」
苦笑した優一郎を見て順がまさか、と真顔で言い返す。それから順はおもむろに天井を向いて声を張った。
「透ちゃあん! パパがピンチよー! ちょっと助けてよー! と、お、る、ちゃあん!」
口許に手をあてがって順が叫んだ瞬間、辺りの空気が揺れる。唐突にその場に現れた少年を見止めて優一郎は絶句した。白衣を身につけた少年は手に試験管を二本持って唖然とした顔をしている。
「姉さん!?」
何かが変だと思いつつも優一郎は呼び出された少年にそう言わずにおれなかった。少年の名は透。以前は絵美佳という名の優一郎の姉だった存在だ。
「……優一郎。あんたにそんな趣味があるとは知らなかったわ……」
床に転がった紫と優一郎とを交互に見て透が深々とため息をつく。だが透も自分の言葉遣いが昔のものに戻っていることに違和感を覚えたのだろう。しかめっ面で違うー! と叫ぶ。
「とりあえず。何のようだ?」
えへん、と咳払いをして透が言う。順がそこでへらへらと笑って透の肩を軽く叩いた。
「透ちゃん、使い魔とか作るの得意じゃん? ちょおっと引っぺがして新しい入れ物作ってくんないかなあ。あ、頼まれてくれるならこないだ言ってた話、考えてもいいよん」
だらしない笑みを浮かべて言った順を優一郎は焦って見つめた。試験管を握ったままの透が憮然とした面持ちで言う。
「中身は?」
「ココの地下の部屋にいるよん。あ、言っとくけど優一郎くん似の超美少女だから」
嬉しそうに言った順の言葉を受けて透がふむ、と思案顔になる。
紫が最後にフツーになった気がしますが。
まあ、気のせいですw たぶんww