※この作品はR-18です。

狩りの終焉 一部   作:伊駒辰葉

152 / 193
エロシーンです!
TS警報です! あ、一応、雰囲気的にはBLかもです!
(身体的にはフツー)

このエピソードで七章は終わりです。


目覚めたけど何が何だか判らない 3

 白衣のポケットから優一郎が何かを取り上げる。優一郎が取り出した紫色の珠を見た水輝は目を見張った。慌てて身を起こそうとしたところで酷い頭痛に襲われる。呻いてベッドに沈んだ水輝に薄い笑いを向け、優一郎は左右の指に一つずつ紫色の珠を挟んだ。

 

 急に親しい口調に変わった優一郎といい、あの珠といい、何か嫌な予感がする。決して覚えていない筈なのに、胸の奥が酷く疼くのだ。痛みにも似た感覚に水輝は顔を歪めて薄目を開けた。

 

 右と左の珠が近付く。優一郎が何事かを呟くと紫色の珠は指から離れて浮かび上がった。ビー玉のような透明感のある二つの珠は何故浮かんでいるのだろう。不思議な現象に水輝は目を見開いて宙に浮かんだその珠に見入った。

 

 互いが吸い寄せられたように珠が宙でぶつかる。だが水輝が思った通りにはならなかった。珠は触れた部分から溶けて混ざり合い、一つになってしまったのだ。水輝は信じられない光景に何度も目を擦った。

 

 ふと、微かな物音がする。水輝は衣擦れの音のする方に慌てて目をやった。優一郎がのんびりと白衣を取り、シャツのボタンを外してズボンを脱ぐ。水輝はまるで何かに囚われたように優一郎の股間を見た。着ていたものをまとめてベッドの下に放った優一郎のペニスはそそり立っている。首を起こしてその様を目の当たりにした水輝は無意識に生唾を飲み込んだ。

 

 宙に浮かんでいた珠が緩やかに下降する。水輝は珠の行方を目で追いかけた。下降するに従って珠が光を帯びる。透き通った綺麗な京紫の輝きを見つめる水輝の心のどこかで警鐘が鳴る。水輝は反射的に珠に手を伸ばそうとした。

 

 不意に珠が加速する。胸の苦しさに顔をしかめて伸ばした水輝の手をすり抜け、珠は優一郎の股間に吸い込まれてしまった。仰天して目を見張った水輝に優一郎が柔らかく笑みかける。優一郎の両手の間でペニスが淡い光を帯びている。珠そのままの京紫に染まった優一郎のペニスを水輝は凝視した。

 

 人じゃない。そのことだけははっきりと判った。だが驚き以外の感情は水輝の胸中にはなかった。

 

「人間じゃないのはあなたも一緒でしょう?」

 

 優一郎が目を上げて告げる。水輝は驚いて目を見開いた。人じゃないと優一郎に直接言った覚えはない。なのにどうして判ったのだろう。水輝はずきずきと痛み始めた頭を押さえて呻いた。人じゃないと言われてもまるで覚えがない。

 

 枕に頭を乗せて呻いていた水輝に優一郎が圧し掛かる。水輝ははっと目を開いて慌てて優一郎を見た。

 

「どうしたの?」

 

 穏やかな顔で問われて水輝は弱々しく優一郎の肩を押し戻そうとした。が、手にまるで力が入らない。

 

「ちょ、ちょっと待て。やっぱり何か変だろう。いきなりなんて」

 

 確かに身体は火照っているし、優一郎を間近に感じていると欲しいとは思う。が、水輝は記憶の殆どをなくしていて事情がまるで飲み込めないのだ。その状態でどうして優一郎は平然と交わろうとしているのだろう。考えを巡らせながら水輝は徐々に強くなる欲求を懸命に抑えこんだ。

 

「嫌なの?」

 

 不思議そうに問われて水輝は首を横に振った。

 

「嫌な訳じゃない。けど、優一郎はそれでいいのか? おれは本当に何も覚えてないんだぞ?」

 

 水輝の身体の横に両手をついて身を伏せた優一郎が小さく笑う。優一郎は片手を上げて水輝のシャツのボタンを外し始めた。おい、と小声で呼びかけた水輝を無視して優一郎がシャツのボタンを全て外す。

 

「だからこそ、抱く必要があるんだけど」

 

 そう言って優一郎が微かに笑う。水輝は眉を寄せて息を吐いた。頭痛は少しずつ治まっている。水輝は無意識にこめていた力を身体から抜いた。よくは判らないが抵抗するのは無理そうだ。身体の方が我慢出来そうにない。水輝は自分の股間を愛液が筋になって伝い落ちる感覚に身震いした。それに合わせるように優一郎が水輝の乳房に触れる。片手にすっぽりと隠れてしまうほどのささやかな胸の膨らみを撫でられて水輝は微かに眉を寄せた。

 

「どう? 水輝」

 

 指で乳首を捏ねられて水輝は熱い息を吐いた。気持ちいいと素直に告げる。すると優一郎がにっこりと笑って水輝の首筋に唇を落とした。唇と舌で首筋から胸元にかけてをゆっくりとなぞられる。水輝はこみ上げてきた強い快感に小さな呻きを漏らした。

 

「んっ、くふうんっ!」

 

 殆ど声にならない声で喘いだ水輝は慌てて口を手で覆った。何故か声を上げてしまったことが恥ずかしくなる。乳房や乳首に優一郎の唇が進む。水輝は自分の指を噛んで懸命に声を殺した。

 

「ふうん。声を出すの、恥ずかしいんだ」

 

 水輝の胸に顔を伏せていた優一郎がそう言って小さく笑う。それを聞いた水輝の背にぞくりとしたものが伝った。小さな乳首を優一郎が指先に挟んで捏ねる。水輝は眉を寄せて指を強く噛んだ。

 

「んくっ」

 

 掠れた声がほんの少しだけ漏れる。水輝はかたく閉じていた目を開けて優一郎を見つめた。乳首を指先で嬲っていた優一郎が薄い笑みを浮かべる。

 

 不意に優一郎が身体を起こす。その直後、水輝は足を跳ね上げられて目を見張った。それまで水輝を跨いでいた優一郎が、今度は膝を折って大きく開いた水輝の足の間に膝を入れる。

 

「力を抜いて」

 

 言われるままに水輝は身体の力を抜いた。顎からも力が抜けて唇から指が離れる。シーツに手を落として水輝は潤んだ目で優一郎を見つめた。熱いものが水輝の陰唇に触れる。左右に分けられた陰唇の間に優一郎のペニスがゆっくりと飲み込まれる。ほんの僅か進んだところで水輝は思わず顔をしかめた。

 

「い、つっ!」

 

 痛みを感じた水輝の身体が無意識のうちに強張る。狭い膣口にペニスの亀頭部分を挿入したところで優一郎は動きを止めた。

 

「大丈夫だから。水輝」

 

 そう言って優一郎が水輝に口づける。夢中で口づけに応える水輝の身体から力が抜け、膣内をじりじりとペニスが進む。痛みと激しい快楽に同時に襲われて水輝は思わずシーツを握りしめた。

 

「くうっ! くあっ! くうぅん!」

 

 声を殺すのも忘れて水輝は激しい嬌声を上げた。熱を帯びたペニスが狭い膣壁を強引に押し広げていく。膣内に流れた血がペニスに圧されて漏れてくる。だがそのことは水輝には知覚出来なかった。痛い筈なのにそのことすら徐々に判らなくなってくる。

 

「水輝……」

 

 嗤いを浮かべて優一郎がそれまでとは打って変わって一気に腰を押し進める。唐突に膣の奥を突かれた水輝は悲鳴のような声をあげて仰け反った。次の瞬間、優一郎が一気にペニスを膣から抜く。快楽に震える水輝の股間に優一郎が顔を寄せ、音を立てて何かを舐め始める。水輝は途切れていた快感を叩き起こされて激しい声を上げた。優一郎が水輝のクリトリスを指で弄りながら処女血を飲んでいるのだ。

 

「あっ、ああん! あっ、くっあああんっ!」

 

 優一郎に血を啜られながら水輝は強い快感に背を仰け反らせた。あっという間に達してしまう。絶頂に達してひくつく膣口に優一郎が舌を入れる。それと同時に勃起したクリトリスを執拗に捏ねられて水輝は泣きながら頭を振った。次々に強い快楽が襲ってくる。

 

「もう一度、挿れるよ」

 

 しばしの後、優一郎が血に塗れた口許を拭いながら顔を上げた。朦朧としながら返事をしようとした水輝は、次に襲ってきた激しい快感に身体を硬直させた。優一郎に貫かれながらまた達してしまう。

 

「あっ、あっ! ああんっ! んはぁんっ!」

 

 何もかもが判らなくなるような感覚に襲われて水輝は夢中で腕を伸ばした。優一郎のシャツを懸命につかんで息を殺す。今度は水輝の膣壁は先ほどよりも幾分か緩んでいた。ゆっくりとペニスの根元までを膣内に埋めたところで優一郎が深い嗤いを刻む。

 

「水輝。僕からのプレゼントを受け取って」

 

 嗤いながら言った優一郎が唐突に射精する。その瞬間、水輝は目を見開いて大きく背を仰け反らせた。何かが身体に入ってくる。意志の完全に失せた目を天井に向けて水輝は無防備にその力を受けた。




水輝はホントにやられ役が多いですね!
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