※この作品はR-18です。

狩りの終焉 一部   作:伊駒辰葉

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メンテ中です。
エロ……機械的な描写はあるのですが、それをエロと思えるかどうかは読んだ方次第かと(汗)
あっ、一応、機械ですがスカトロ……までいかないけど、そういうのが入ってます!


要のメンテナンスをしています 1

 外の雨の音は地下へ続く扉をくぐっただけで完全に聞こえなくなる。だがそんな頑強な扉の内側、地下施設の中でも四季折々の季節感が全くない訳ではない。快適な温度、湿度は保たれてはいるが、季節に合わせて若干だけそれが上下するように調節されているのだ。

 

 ヒューマノイドは機械で出来た身体を持つが、それ故に人間よりとてもデリケートなのだ。夏の酷暑や冬の極寒などに長時間晒してしまえば、安価なヒューマノイドであればあっという間に調子を崩してしまう。特に夏の暑さに安価な機体は滅法弱い。機体内で発生した熱を放出するどころか、外気の熱に晒されて機体温度が上昇してしまうからだ。

 

 そんな機体の弱点を画期的に解消する方法は今のところ存在しない。せいぜいが熱のこもり易い部位を冷やす程度だ。今現在、ヒューマノイドの心臓部とも呼べる部分を冷やすために緊急用として使用されているのはスティック型の冷却装置だ。

 

 小さな悲鳴を上げて若い女性が赤くなった顔を手で覆う。優一郎の私室の隅にあるメンテナンス台に乗っているのは如月要という女性だ。戦闘用の目的で開発された要の機体は高級ではあるのだが熱に弱いのだ。要の膣に挿入された冷却スティックがモーターの音を立てる。深々とスティックのささった人工膣の上に設えられた小さな穴から、まるで人の尿のように細い水流が落ちる。見ないで、と恥ずかしがる要に苦笑して優一郎は手にした金属製の受け皿に目を落とした。放出された冷却水が緩やかな弧を描いて受け皿に注がれる。よほど恥ずかしいのか、要が白い腿を閉じようとする。だがその寸前に優一郎は片手で要の膝を押さえた。

 

「要さん。あなたは何で、誰の物ですか?」

 

 試すような、突き放したような微笑を浮かべて優一郎は要に問い掛けた。要が顔を隠していた手を恐る恐る離す。真っ赤な顔をしつつも要は優一郎を見つめて言った。

 

「わたくしはヒューマノイドで、もちろん、優一郎様のものですわ」

 

 だがそう言ってから要はですけど、と目を逸らした。人間の尿とは異なり、要は自身の意志では冷却水の放出を止めることが出来ない。昂奮の度合いに応じて水流の強さが若干変化する程度だ。

 

「僕に恥ずかしい姿を見られるのは嫌ですか?」

 

 くすりと笑いを零して優一郎は目を上げた。滑らかな脚線美から腰のくびれ、豊満な胸と順繰りに要の肢体を見つめる。

 

 要は今年の三月で清陵高校を卒業した元生徒だ。在学中に要はヒューマノイド化した。その際、要の希望する通りに機体には様々な戦闘用の機械が取り入れられた。だがそのために他の機体よりもずっと脆くなってしまっているのだ。要の機体の戦闘能力をフル活用した場合の稼動可能時間は極端に短い。

 

「いえ、そんなことは……ですが、これは……」

 

 真っ赤になって目を逸らしたまま、要が口の中で呟くように答える。それを聞いた優一郎は目を落として受け皿の内側に打たれた目盛りを読んだ。今のところ、最弱の水量で放出されている冷却水の排出量は100ccだ。

 

「冷却動作が排尿行為を模していることがそんなに恥ずかしいですか?」

 

 要が恥ずかしいと感じていることを十二分に知りながら優一郎は敢えてそう訊ねた。小さく笑いながら訊ねる優一郎を要が上目遣いに見つめる。

 

 通常、要は二人の男性を従えて生活している。従者とも呼べる二人の付き人の名は野木と周藤だ。彼らは幼少の頃からずっと要に仕えているらしく、今でも要の機体の日々の容易なメンテナンスを受け持っている。要は男を傅かせ、侍らせるのが好きと思われがちだが本質は異なるのだ。

 

 細い冷却水の煌きの勢いが少し増す。音を立てて受け皿の中に冷却水を排出しながら要は掠れた声を上げた。冷却用のスティックが挿入された膣から透明な合成愛液が漏れてくる。それはスティックを伝って雫になって床に落ちた。要は優一郎に言葉で嬲られることに感じているのだ。

 

「あなたがお嫌なら、もっと人に近く、メンテナンスの手間のかからない身体に再改造する事も可能ですよ。僕には多輝が居る。如月の総領姫であるあなたであっても、愛人としての地位しか与えることができません」

 

 少し消沈した面持ちで優一郎はそう言った。要が優一郎を心から好いてくれていることは優一郎自身もよく判っている。だが要は赤い顔のままで小さく首を横に振った。

 

「わたくしは構いません。いいえ、むしろわたくしは……」

 

 そこまで言って要が恥ずかしそうに目を伏せる。丁度、200ccの目盛りの部分で要の冷却水の排出はぴたりと止まった。冷却用のタンクに実験用に注入した冷却水は200ccだけだ。優一郎は生ぬるい冷却水の入った器を後ろの机に乗せた。

 

 ヒューマノイドのメンテナンス用の台は分娩台と同じような形をしている。両足を大きく開いて女性器を露にしている要に向き直り、優一郎は身を屈めた。要の股間を間近に覗き込む。

 

「要さんの身体は見た目は可能な限り人と変わらなく作って有ります。しかし、中身はぎっしり機械が詰まっている。他の誰よりもあなたの身体は精密で脆い」

 

 クライアントによっては稀に勘違いされることもある。機械だから人より強いだろうと言われることがあるのだ。が、真相は逆だ。機械で出来た部分が多ければ多いほど、ヒューマノイドは人より脆く壊れ易くなる。

 

 優一郎は表面的には高校生で通してはいるが、裏には別の顔も持っている。実験的にヒューマノイドを企業に貸し与えているのだ。勿論、ヒューマノイド工学が一般化されていないため、クライアントは限られる。そして本来の目的がデータの収集であるために貸出先がどこでもいいという話にはならない。

 

 その辺りの仕事については全て仁科保美というヒューマノイドに一任してある。保美は優一郎に代わり、雑務を引き受けているのだ。

 

「人の脳を素材に用いながらも、他人に制御され支配されることを無条件で義務づけられた存在。それがヒューマノイドです。あなたは後悔していませんか? そのような存在になったことを」

 

 静かに問いかけながら優一郎は目を上げた。まだ赤味の残る顔をした要を静かに見つめる。要はそんな優一郎にためらうことなく答えた。

 

「わたくしは他の誰でもなく、優一郎様に支配して頂きたいのですわ」

「ええ。あなたを支配してさしあげましょう。そして、龍神とも戦う力を持つ最強のヒューマノイドとして、あなたを仕上げて見せましょう」

 

 優一郎が自信に満ちた返答をすると要が緊張していた表情を僅かに緩める。優一郎はそんな要に穏やかな笑みを返し、中断していた作業を再開した。




要は相変わらずですw
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