あっ、ショタ警報!
獣のようだ、と克人は態度がころりと変わった女子生徒たちを見て思った。甘い声を漏らしながら克人に吸い付いているものもあれば、女子生徒同士で被った精液を舐め合う者もある。かと思うと大胆に制服をずらして自慰を始める者もいる。賑やかな笑い声に包まれていた倉庫内にはあっという間に淫猥な響きが満ちた。
「やっ、やめてください!」
乱暴に引きずられた拍子に口を押さえていたハンカチがずれ、克人は涙声で叫んだ。だが誰も克人の叫びなど聞いてはいないようだ。中の一人が克人の腰に跨り、スカートをめくり上げる。むっとするような性臭を浴びて克人は思わず咳き込んだ。腿に幾筋もの愛液を垂らした女子生徒がうっとりした顔をしてショーツをずらす。克人はなにをされるのか理解し、慌てて首を振った。
「駄目です! 人との交わりは……!」
だが克人の叫びも空しく、腰を跨いだ女子生徒が腰を落とす。狭いところにペニスを咥え込まれた克人は思わず熱い息を吐いた。突き抜けるような感覚と共にペニスが膣の深いところに潜り込む。それと同時に克人は言いようのない不思議なものを感じた。何故だろう。昨晩、順にされた時と似たような感覚がある。克人に跨った女子生徒が激しく腰を上下させる。膣内に出入りするペニスに薄赤い血が伝う。温かな柔らかい膣壁にペニスを強く擦られた克人は声を上げて射精した。
その瞬間、克人に跨っていた女子生徒が激しい嬌声を上げて身体を硬直させる。膣とペニスの隙間から漏れた精液を複数の女子生徒たちが舌を伸ばして舐め取っていく。狂ったようによがる女子生徒たちに克人は何度も射精させられた。
日が暮れて小窓から赤い日が差し込む頃、克人はぼんやりとした目をして小さく笑った。唇についた血を指で拭って口に運ぶ。その場にいた全ての女子生徒と交わった克人の中では既に何かがはちきれていた。処女を破られた何人かの女子生徒の股間に垂れた血を舐めとっていく。女同士で交わっている者も中にはある。もう、誰も克人を拘束する者はない。むせるような性臭の立ち込める倉庫の中で克人は本能の赴くままに女子生徒たちを犯し続けた。
不意に倉庫の扉が開く。差し込んできた明かりに目を細めて克人は動きを止めた。夕日を背に誰かが立っている。だがそれが誰なのかを知覚出来ず、克人は再び誰かを犯そうとした。
唐突に頬に衝撃が走る。克人は目を見張って何度か瞬きをした。
「正気に戻りなさい」
ぴしゃりと言われたところでようやく克人は我に返った。ぼやけた視界の中に桜が立っているのが判る。その傍には奈月の姿もあった。
「あ……ボク」
克人は愕然としてその場にへたり込んだ。狂ったように交わりを求める女子生徒たちを検分していた奈月が厳しい表情で顔を上げる。
「わたし、あなたのことを信じていました」
「ごっ、ごめんなさい!」
克人は泣きそうな顔で詫びた。人と交わってはいけないのだと克人は幼い頃からずっと言われ続けてきた。コロニーに所属した時も、同じ事を周囲のハンターたちに言われていた。なのにこのざまだ。克人は消え入りたい気分でうなだれた。
「渚お姉さま、欲にまどいしものに理を。色に溺れしものに恥をしらしめん」
静かな声で奈月が告げる。すると倉庫の中は不思議な金色の光に包まれた。克人の身体に付着していた汚れが光になでられて綺麗に消えてしまう。それと同時に股間に残っていた痛みも綺麗さっぱり消えてしまった。
だが克人とは対照的に床に転がっていた女子生徒たちが苦しみの声を上げ始める。喉や胸を押さえてのた打ち回る女子生徒たちを克人は恐々と見た。そんな女子生徒たちを避けて歩いた桜が床に散らかっていた克人の服を取り上げる。
「姫様の御前でいつまで不躾な格好でいるつもりですか」
端々に棘のこもった言葉を吐きながら桜が克人に服を差し出す。克人は慌てて礼を言って手早く服を身につけた。
不意に金色の光が強くなる。倉庫を満たしていた光は女子生徒たちの横たわる床に集束した。床に転がった女子生徒たちが苦しそうな声を漏らしながら何かを吐き出す。克人は次々に女子生徒たちの吐き出したものに目を凝らした。
「……虫……?」
不気味なことに女子生徒たちはそれぞれが口から白く太い幼虫のようなものを吐き出した。女子生徒たちの口からはみ出した幼虫が床をのたうちながらのろのろと動き始める。それらはじりじりと克人の足元に集まってきた。
「地上の王の名代として命ず。巣にお帰りなさい」
凛とした奈月の声が響いた瞬間、虫の動きが止まる。克人に近付こうとしていた白い幼虫は、身をくねらせたかと思うと次々に床に沈んでいった。まるで溶けるようにして床の中に潜っていく。
後半は無事に抜け出せました。