「あー……なんか……悔しいなあ」
弱々しい声で言いながら天輝が身体を完全に多輝に預ける。多輝にくたりともたれかかった天輝は力なく笑った。
「結局、男の時の火藍とは、一度もこんな風にしたこと、なかったのよね」
微かな甘い声を漏らす合間に天輝が呟くように言う。多輝は苦笑して天輝の乳房を手のひら全体で揉み始めた。指を立てて軽く力をこめて乳房に食い込ませる。
「だからおれに煙草吸わせたんだろ? いいじゃねえか。おれを使ってオナニーしてると思えば」
笑い混じりに言って多輝は手を下にずらした。つかんだままずらした多輝の手につられて天輝の右の乳房が弾けるように上下する。吐息混じりの声を漏らして天輝が腰をひくつかせる。どうやら気持ちいいらしい。そのことを読み取って多輝は左右の乳房を上下に揺すりながら手のひらで捏ねた。胸に押し付けられた乳房の形が歪む様を眺めながら時折、耳朶を軽く噛む。
「あっ! はっ、そ、そこが、あんたとあいつの、決定的な、差よね」
感じ方が強くなり、次第に喋るのもままならなくなり始めたのだろう。天輝の紡ぐ言葉の間が開く。多輝はへえ、と呟いて乳房を強くつかんで持ち上げた。中指と薬指を折り曲げて指で乳首を挟む。
「あうっ! そ、それ駄目っ!」
悲鳴のような声を上げた天輝が背を反らす。背が反り返った分、多輝の下腹部に天輝の尻が密着する。たっぷりとした尻の肉にペニスを挟まれた格好になった多輝はにやにやと笑いながら腰を軽く揺すった。短く頼りない声を上げた天輝が肩越しに多輝を見返ろうとする。だが多輝はそれより早く、天輝の耳に唇を寄せた。
「いきそうなんだろ?」
耳元に低く囁きながら多輝は軽く指を持ち上げた。指の間で捏ねながら乳首を引く。その瞬間、天輝が掠れた声を上げて仰け反った。軽く折り曲げた多輝の膝に手を当て、断続的な声を上げる。
「あっ、ああっ! んぅ! あああんっ!」
天輝の声の調子を聞きながら多輝は乳首を挟む指に加える力を加減した。多輝の腿に乗った天輝の足の先が頼りなく宙をかく。乳房をつかんで乳首を指で捏ねながら多輝は何となく視線を動かした。椅子に腰掛けた祐はのんびりとベッドで交わる二人を眺めている。特に何かを思っている様子はない。ふうん、と胸中で呟いてから多輝は乳首の根元を挟んだ指に力をこめた。
「やっ、あっ! だめっ! ああんっ!」
切羽詰った声を上げながら天輝が背を丸める。腰を曲げた分、多輝のペニスを擦りながら天輝の尻が前にずれる。自身の勃起しきったペニスに目を落としてから多輝は乳房をつかんだ手と腕に力をこめた。指を伸ばして乳房をわしづかみにし、強引に自分の方に天輝の身体を引き寄せる。天輝の背を胸でしっかりと押さえながら多輝は指先を強く乳房に食い込ませた。
「あんぅっ! だめっ! もう、こわれちゃうっ!」
懸命に言いながら天輝が首を横に振る。多輝は薄い嗤いを浮かべて天輝の乳房をつかんだ手を上下に揺すった。
「壊れても後で修理するんだからいいだろ。我慢せずにいけよ」
嘲笑うように多輝が言った瞬間、天輝がか細い声を放って背を反らした。触れた肌にじんわりと汗が滲んでくるのが判る。多輝は汗ばんだ天輝の乳房を握ったまま、指先で両の乳首を弾いた。
「きゃんっ! ああんっ! やっ! だめえっ!」
熱い息を吐き出しながら甘い声で言って天輝が全身を強張らせる。何度か身体をひくつかせた後、天輝は深い息をついてぐったりと多輝にもたれかかった。脱力した天輝の身体を両腕にしっかりと抱え、多輝は小さく笑った。笑い声を聞いていたのだろう。天輝が低く呻く。
「うー……。胸だけでいっちゃったあ」
陶然と呟いて天輝が多輝の首筋に手をかける。求められるままに口づけに応じてから多輝は天輝の腰を少し前にずらした。ついでに腿の下に手を入れて天輝を抱え直す。絶頂の余韻に浸っているのか、天輝は抵抗しない。
「今度はここな」
そう言ってから多輝は指で天輝の股間を軽く撫でた。その途端に天輝がびくりと身体を震わせる。
「こっ、こんなやり方されたら、気絶しちゃう」
焦ったように言って天輝が嫌がるように首を振る。だが多輝は左腕に天輝をしっかりと抱えて右手の指を動かした。尻まで垂れた愛液の筋を指先で辿っていく。
「こんなやり方って……普通最初はこんな感じだろ? 相手の反応も読めないんだしさ」
からかうように言いながら多輝はしとどに濡れた陰唇の間を指先でつついた。口を開いた陰唇を指先で軽く揉む。ヒューマノイドだからだろうか。天輝の陰唇は多輝が女性の機体をまとっている時と同様、厚みがさほどない。だがその分、陰唇の奥はとても肉厚に出来ている。多輝は入り口だけを焦らすようにつついてから指をずらした。
「ちょ……! ま、待って! そんなとこ触られたら!」
焦った声を上げて天輝が多輝の手を退けようとする。だがそれを無視して多輝は陰唇からじりじりと指を上にずらした。硬く膨らんだクリトリスを指先でつついた途端、天輝の手から力が抜ける。
「あふっ! ううんっ!」
「あーあ。ここも相当擦ってんなあ。こっちもばね、いかれてるぞ」
形を確かめるようになぞってから多輝は指先で軽くクリトリスを押し潰した。本来は柔らかさの残っている筈のクリトリスは硬く強張っており、多輝が指で押した分だけ肉に押し込まれる。
肉じゃないんだってば!!!(作者の叫び)