新米冒険者が、悲惨な人生を送ってきたダークエルフの奴隷少女を買った話。 作:仮面紳士
「あの、ご主人様……」
「ん? どうしたの、ライラ?」
ダンが怪我をしてから数日後。
ライラが弱々しい声でダンに何かを言おうとしていた。
これまでは殆ど全部受動的で、自分からダンに意見することなどなかったライラの変化に、これは少しでも人間らしくなっているのかもしれないと、ダンは喜んだ。
「もう、私を抱かれないのですか?」
「ぶっ!?」
しかし、そんな細やかな喜びは、現在絶賛目を逸らしていた性的な話題をぶち込まれたことによって吹っ飛んだ。
「もしかして、私はまた売られるのでしょうか?」
「違うよ!? どうしてそうなったの!?」
ライラの言う通り、ここ数日、ダンは彼女を抱いていない。
理由は、自分の怪我をライラが辛い過去の記憶を掘り返し、ロリコンクソ貴族のところで壊された自分にかけられ続けたという治癒魔法を必死で思い出して再現してまでダンを助けてくれたことで、彼女への愛おしさがまた一段階上がったからだ。
本気で彼女を幸せにしたいと強く思うようになったダンは、肉欲のままに彼女を抱くことをやめた。
そういうのは、ライラが自分の意思を言えるようになってから、お互いに合意の上でやろうと固く決意したのだ。
今さらかもしれないが、もう彼女を性のはけ口としてだけ使うのは嫌だった。
「前のご主人様は、私を手放す直前は殆ど抱かなくなりました」
「ッ!?」
「だから、ご主人様もそうなのかと……」
「違う! 違うから!」
しかし、そのことが逆に彼女を不安にさせてしまったようだ。
何が裏目に出るかわからない。
人間関係というものは難しい。
「不安にさせてごめん! ライラを手放す気なんてないから!」
「本当、ですか……?」
「ああ! ただ、そういう行為は、君が自分の意志でやってもいいって思えた時に、合意の上でしようって思っただけなんだ!」
「?」
ライラは首を傾げた。
ダンの考えがよくわからない。
ライラにとって、エロい行為とは飼い主に無理矢理されるものというのが常識だ。
そういうことが愛を育む目的で行われるということすら知らない。
だから、ダンの言うことがイマイチ理解できない。
ただ、言っていることの意味はわかった。
要するに、自分が合意すればいいのだろうかと。
「わかりました。では、失礼いたします」
「おわっ!?」
そう考えた彼女は、おもむろにダンのズボンを脱がして、肉棒をしゃぶり始めた。
いきなりのことに動揺しつつも、男のサガで、肉棒はあっという間に硬くなっていく。
「ちょ、何を!?」
「? 私が合意すれば、今までのようにするということではないのでしょうか?」
「いや、そうだけど! それには義務感とかじゃなくて、君の意志が大事というか……」
「私は、ご主人様にご奉仕したいです」
「ッ!?」
ライラは知っている。
性行為とは、飼い主を喜ばせる行為であると。
不安になり、今の生活が失われるのではないかと考えたライラは、無意識にダンに媚びることを選んだ。
その結果が、ご奉仕したいです宣言だ。
ダンとの行為は別に痛くもないし苦しくもないのだから、それで機嫌が取れるのであれば万々歳。
そう考えた。
残念。無念。ダンの言いたかったことは、やっぱり伝わっていなかったようだ。
一応、愛情でこそないが、自分なりの理由があって、自分の意志でエッチに踏み切っているので、ダンの言い分にかすっては……いや、やっぱねーわ。
「ん、んちゅ」
「あっ……!? あぁ……!?」
だが、好きな女の子にそんなことを言われて、拒絶できるほどダンは賢者ではない。
むしろ、事実上、数日間の禁欲生活を送っていたので、彼の愚息はもう天高くそびえ勃っている。
それがいつもより丁寧なライラのご奉仕に、耐えられるわけがなかった。
「イクッ……!?」
ダンはすぐに果て、溜まりに溜まった精液を、ライラの口にぶちまけた。
ライラは喉を鳴らして、ゴクゴクとそれを飲み込む。
当然、それを見て我慢させられてきた愚息が静まるはずもなく、依然として臨戦態勢だ。
「失礼いたします」
「え!?」
だが、ここからはいつもと違った。
いつもは我慢できなくなったダンがライラを押し倒すのだが、今日はライラが自分からダンに跨ってきた。
そのままダンの胸板に手をつき、大事なところで彼の肉棒を下敷きにして、素股でシゴき始める。
「うぁ!?」
いつもとは違う快感に、ダンが思わず声を上げる。
性器同士が擦れる快楽に愚息は歓喜の汁を垂れ流し、出したばかりだというのに、一気に次の波が押し寄せてくる。
素人のダンではなく、ロリコンクソ貴族に徹底的に淫技を叩き込まれたライラがやるからこその至上の快楽だった。
ライラにとっては治癒魔法と同じく嫌な記憶しかない技術だが、それを使って気持ち良くさせようと抵抗なく思うくらいにはダンに心を許していた。
それが愛情なのか、打算からくる考えなのかは、彼女自身にもわからなかったが。
「うっ……!?」
やがて、ダンは二度目の絶頂を迎えた。
二度目だというのに、衰え知らずの勢いだった。
若さと数日間の我慢による相乗効果だ。
ダン自身は「ハァ……ハァ……!」と息を乱していたが、下半身はまだまだ行ける! とばかりに一向に萎えない。
「んっ」
「ッ!?」
その時、ライラが勢いよく飛び出してダン自身の上にかかっていた精液を指ですくって、己の入口に塗り込み始めた。
あまりにも扇情的な、あまりにもエロすぎる光景。
ダンの頭がフリーズしかける。
「ご主人様」
「え、あ……」
「いきます」
「あ、ちょ、待っ……!?」
ずぷん、と。
なんの抵抗もなく、ダンの肉棒が塗り込まれた精液でドロドロになったライラの入口に飲み込まれる。
途方もない快楽がダンを襲った。
あまりの快楽に、声も出せない。
「ん、んっ」
「ッ〜〜〜〜〜〜〜!?」
そのまま、ライラは腰を振り始めた。
パン、パンと卑猥な音を立てながら、ダイナミックに腰が振られる。
絶妙なタイミングで中を締め、絞り取ろうとしてくる熟練の腰使い。
素人のダンに太刀打ちできるはずがない。
「ッッッ!?」
そして、ダンは射精した。
ライラの中で豪快に逝った。
子宮が荒れ狂う精液を一滴残らず飲み干していく。
子を成せないダークエルフでなければ、容赦なく妊娠させていたであろう温かな感触。
それを感じて、ライラは……。
「あっ……」
少しだけ、ほんの少しだけ、気持ち良い何かが自分の中を走ったような気がした。
ロリコンクソ貴族の中出しでは、一度として感じなかった何か。
それが何なのかわからなくて、彼女は首を傾げ、
「きゅう」
「あ」
連続で搾り取られ、幸せそうにミイラになっているダンを見て、慌てて腹上死しないように介抱を始めた。