おっぱい星人のPが十時愛梨(推定B93Hカップ)にマッサージを求められたら、マッサージだけで終われるはずがないでしょッッ 作:夜の機動戦士
パソコンに向き合っていると、目が疲れる。目が疲れると、肩にも来る。手を回して肩を揉んでみたりはするけれど、文字通りの焼け石に水。これを乗り切ったら休憩にしよう、いやいやもう少しやっておいた方が後々楽になるから、と我慢しているものだから、一向に良くならない。
「プロデューサーさん、お疲れ様です!」
「おわっ!?」
突如として肩に重みがかかった。振り向いて見れば、我が担当アイドルが俺の肩を掴んでいるではないか。
「愛梨か……びっくりした」
「あ、ごめんなさい。驚かせちゃいました?」
「いやぁ、ちょっと、肩凝りが気になってた所だったから、余計にな……」
「あ〜、分かります。辛いですよね、肩凝り」
十時愛梨が俺に同情する。だけど、彼女の肩凝りの要因はもっと不可避で切実なものだ。何しろ、重たいものを胸に二つもぶら下げて、その重量が四六時中肩にかかっているのだから。上下にも左右にも揺れるダンスの練習を普段からずっとしているのだから、なおさら負担もかかっていることだろう。
「わ、プロデューサーさん、凝ってますね~。カチカチですよ」
「そんなにか……?」
「よかったら、ちょっとマッサージしてあげます。んしょ、んしょ……」
「お? お、おぉ……なかなか上手いな」
「そうですか? ありがとうございます。大学でも、友達によくやってあげてるんですよ」
首の根っこから肩の始まりまで、愛梨が指圧を加えてくれる。弱すぎず、だがほんの少し痛くて目が覚めるような、ちょうどよい力加減だ。原因を断たないことには根本的解決に繋がらないとはいえ、誰かにわざわざこうしてもらうと、心も軽くなる。
「俺も運動部の頃、よく先輩のマッサージとかやらされてたなぁ」
「肩もみとかですか?」
「背中とか、腕とかもあったよ。後輩はパシられるものだったけど、俺は特にマッサージばっかりやらされてたなぁ」
「それだけ上手だったってことなんじゃないですか?」
「うーん、それって喜んでいいのかな……」
肩がひと段落すると、今度は愛梨の指が背中に下りてくる。肩甲骨の窪みをぐっぐっと親指で押されていると、思わずオッサン臭い濁った声が出てしまう。アラサーの現実に別の意味で重たいものを感じつつも、筋肉のほぐれていく感覚は心地よい。
「そういえばプロデューサーさん。先日CMをやらせてもらった所から、アレが届いたじゃないですか」
「あぁ、先方も大喜びだったぞ」
愛梨の現在の知名度を考えれば不相応なほどの大手化粧品メーカーからオファーが届いたのが、先月のこと。学生層をターゲットにした新作を、ということで、現役大学生の愛梨にモデルを依頼したい。そんな話だった。確かに俺の方から営業をかけはしたけれど、実力というよりは運の要素が大きかった案件だ。
「……で、アレって何のことだ?」
「マッサージオイルですよ。化粧水とかと一緒に、全身マッサージに使えるオイルが入ってたんですけど、私一人じゃ試せないな、って思って」
「あぁ、そうだよな。背中とか腰とかって自分じゃどうしようもないし」
「ですから、プロデューサーさんにマッサージしてもらえないかな~って」
「うごッ!?」
耳を疑う一言。飲みかけのコーヒーが気管に入りそうになってしまった。そんな俺の反応は織り込み済みだったのか、あるいはいつもの天然なのか、愛梨に動揺はない。
「ど……どういうことだ?」
「言葉通りですよ~。学生の頃にマッサージしてた経験があるんですよね? なんかこう、力強い『ぐ~っ!』って感じのマッサージを受けたいな~っ! と思ってた所で」
「いや、俺がするのは色々とマズくないか?」
「う~ん、それなら、大学の男の子の方がいいかな?」
「それはもっとマズい!!」
血気盛んな年頃の大学生に愛梨の肉感的なワガママボディを触らせなんてしたら、そこからよからぬ事態に発展してしまうのは火を見るよりも明らかだ。SNSを誰もがやっているのが当たり前の昨今、『アイドルの十時さんにマッサージしてきました。柔らかくて最高でした』なんて投稿がポロッと出てこようものなら、アイドル活動の危機にだってなりかねない。
「外部の人間だとよくないなら、なおさらプロデューサーさんにお願いした方が、安心できます」
「う、そ……それはそうかもしれないが」
「じゃあ、決まりですねっ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
男が女の体に触るというのがどういうことか。愛梨に言い聞かせてはみたのだが、力強いマッサージを受けるなら男性相手が一番、と愛梨は食い下がる。大和亜季さんや木場真奈美さんのような力持ちのアイドルに頼んでみるのはどうか、と提案してみれば、最も安心できる相手にマッサージしてもらいたい、と真っすぐな目で言われてしまう。挙句の果てには、泊まりの海外ロケが入っていることを指摘されて、次から次へと逃げ道が塞がれ――結局、滞在先のホテルで俺が愛梨のマッサージをする予定が立ってしまった。
レッスンに向かっていく愛梨の背中を見送っていざ仕事に戻ろうとするも、頭は仕事モードから切り離されている。入所時に測定したスリーサイズは86-57-88だが、衣装担当のスタッフからは胸や尻のサイズ調整が頻繁に入るようになっている。つまりはそういうことだ。他のアイドル、特に棟方愛海さんから「もはや86のFではない」という話が回ってきているものの、本人の口からは何も聞いていない。
雪国の秋田生まれな愛梨に東京の陽気は暑いそうだ。それは分からなくもないが、とにかく愛梨は暑がってすぐに脱ぎたがる。少し目を離したらたちまち危なっかしいキャミソール姿になっているのは日常茶飯事だ。当然、肌面積の九割を晒すようなビキニや、露出の高い衣装にも、あまり躊躇しない。私服からしてデコルテや谷間の露出は高く、身動きする度にたゆんたゆんと豊かな実りが弾んで視線を吸い寄せられる。そういう光景を常日頃から目にしていると、やましいこともやはり考えてしまうわけで。
ライブ前に手を握って励ましたり、ライブ後に感極まって飛びつかれたり。デートスポットのロケが終わった後、散歩がてらに腕を組まれたり。そんなエピソードが海馬の奥から次から次へと躍り出てくる。愛梨の肌の柔らかさや体の重み、シャンプーや石鹸の奥にある体の匂いも、俺の脳に刻まれていた。
マッサージをするということは、オイルでヌルヌルになったその体を直接撫で回し、皮下脂肪のふかふかした感触を指先で味わい、心地よさに漏れ出る吐息を間近で耳にするということだ。人払いをして二人きりという状況でそんなことをして、俺の理性は耐えられるのだろうか。ただでさえ、愛梨に対して封じきれない下心を抱えているというのに。
――とりあえず、当日までこまめに抜いておくか……。
久しく相手しておらず、処理されないままになっていた欲求不満が、スラックスの中でその存在を主張し始めていた。たまにそうしていたように、担当アイドルの水着グラビアを今使ったら、さぞかし充実したひと時を過ごせることだろうと頭をよぎったが……さすがにそれをやってしまっては泥沼にはまり込んでしまう。
――よせよせ、変なことを考えるもんじゃない。
品行方正。清廉潔白。
そう念じて、マグカップのコーヒーを飲み干した。
* * * * *
冬用の厚着をしているのにスーツケースの中に夏服、というのは何とも不可思議な感覚だった。日本では冬の十二月も、ロケ先のオーストラリアでは夏。残念ながらサーフィンしながらやってくるサンタクロースを拝むことはできなかったが、日本で寒さに凍えていたのを忘れてしまうぐらいに、メルボルンのビーチは暑かった。
昼間の撮影は大きなハプニングもなく終わり、一日の予備日を挟んで、明後日には真冬の日本に戻ることになる。開放的なビキニ姿でウキウキだった愛梨は、厚着するのをまた面倒くさがるだろうか。ともかく今日一日を無事に乗り越えて、ここでの仕事は終わって後は観光でも――となる所なのだが、俺にはまだ強大な試練が立ちはだかっていた。
学生時代に取った杵柄を思い出し、全身にマッサージが及ぶ場合の手順や注意点も整理して……と、愛梨と交わした約束を果たすべく準備してきた。それは、信頼に応えるためなのか、それとも男女としての一夜に発展するのを期待してのことなのか。考えた所で答えは出なかった。ただ、カバンにこっそりアレを忍ばせてきた俺の本心は、救いようのない後者であったかもしれない。
十時愛梨はデビュー当時からずっと面倒を見てきた大切な担当アイドルだ。内心では既にその禁を一部犯しているとはいえ、担当アイドルを女として見るのは言語道断。
だが、そんな彼女の素肌に今から触れなければならない。それもただ触れるだけではなく、マッサージを施して、心地よい体験をしてもらわなければならない。デビュー当時とは違い、今や愛梨は既にアルコールも窘める年齢になっている。接してきた期間の長さから、仕事仲間とするには距離感も近くなった。いい歳をした俺の心臓はせっかちになっている。
「後でプロデューサーさんのお部屋に伺いますね!」
「あ、ああ」
ホテル内のレストランで夕食を終えると、「楽しみにしてますっ」と元気よく手を振り、愛梨が自分の客室に戻っていった。テレビ局の方で手配してくれた部屋の都合上、俺が宿泊しているスイートにはベッドが二つ備え付けられている。自分の体臭が移っていそうなベッドに愛梨を横たわらせるわけにもいかない。邪魔になりそうなものはひとまず見えないようにスーツケースの中へしまい、ノートパソコンはテーブルへ。ただマッサージをするだけだ、と自らに言い聞かせつつも、シャワーを浴びて汗を流し、歯磨きも済ませてしまうと、頭の中がますますモヤモヤしてしまう。
瞑想でもして精神統一を図ろうかとして目を閉じた瞬間――
"コンコン"
愛梨が来てしまった。
* * * * *
「プロデューサーさんっ♪」
件のマッサージオイルを片手に、愛梨は上機嫌だ。俺たちのことを知る人間がほとんどおらず、記者も立ち入れないホテル内とはいえ、誰かに見られてはまずい。手招きしてすぐに部屋へ入れ、ソファーに座らせる。少しばかりお喋りでもしてお茶を濁そうと思ったが、アダルトビデオのインタビューをつい思い浮かべてしまい、はしたない妄想を追い出そうと頭を振った。
「あっ、シーツが重ねて敷いてある。さすが、準備がいいですねっ!」
「あぁ、うん。そのまま施術したら、オイルが染みになっちゃうからな。これぐらいちゃんとしたリゾートホテルなら、設備が多少汚れても心配することはないと思うんだが」
「えへへっ……じゃあ、私も準備しますね」
そう言うや否や、愛梨がTシャツの裾に手をかけた。
「ちょ、ちょっと待て愛梨! 一体何を」
「何を、って、マッサージを受けるんなら服は脱いでおかないと」
「裸にはならないんだぞ!」
「大丈夫です。下に水着を着てきてますからっ」
"ぶるんっ♡"
"たぷん♡ たぷん♡"
「……あっ」
Tシャツの裾に引っかかって下乳が大きく持ち上がり、布地から滑り落ちて"ばゆんっ♡"と弾んだ。肌の白さを際立たせる濃紺の隙間から、やけに目立つ薄ピンクのニップレスがちらりと覗いた気がした。ショートパンツを脱ごうと片足を持ち上げると、ズレた水着の中で、ミルク大福とでも言うべき乳肉が互いの質量でギュッと潰れあう。
「よっ、ほっ、と……」
"ぷるっ、ぷるっ、ぷるっ♡"
"ゆっさ、ゆっさ♡"
「……うぅ」
見てしまった。慌てて目を逸らしたが、豊満なおっぱいがつやつや光って脳の底に焼き付いている。
「……えへへ、ちょっとビキニがズレちゃいました♡ んしょ、んしょ……」
視界の端っこで、愛梨が何やら胸元をごそごそやっている。俺が目の前にいるというのに、小さな手には有り余る巨乳をビキニの中にしまい直しているのだろう。
「あ、愛梨。いくら何でも無防備過ぎるぞ」
「何がですか?」
「いや……何でもない」
何が無防備かなんて、俺の口から説明なんてできるものか。昼間の時点ではアロハシャツである程度上半身が隠れていたけれど、なだらかな肩やくびれたウエストが今は剥き出しだ。愛梨は水着姿を恥じらうどころか、手を後ろに組んで「もっと見てください」と言わんばかりになっている。
「えっと、プロデューサーさん。私はどうしていればいいですか?」
「えっと、ベッドの上にうつ伏せになって」
「仰向けじゃないんですか?」
「まずは、背中側からやるから」
ここまで来たら、もうやるしかない。決まらない覚悟を何とか決めようと、掌にアロマオイルを垂らした。瓶に書かれていた通り、リラックスを促すベルガモットの香りがした。
「じゃあ愛梨。痛かったり違和感があったりしたら、ちゃんと言うんだぞ」
「はいっ、よろしくお願いします!」
肩越しに、愛梨が無邪気な笑みを見せた。滑らかな背中だ。UV対策が完璧だったからか、強めの日差しを浴びていた割に、どこも日焼けしていない。いよいよ手を触れようとすると、
「あっ、そうだ。これだとやり辛いですよね」
と、愛梨は手早く背中に手を回し、ビキニの紐をほどいてしまった。
――うわ……
生地がシーツの上に落ち、マットでぐにゅりと潰れた横乳が背中越しにはみ出ているのが見えた。このまま愛梨が体を起こそうものなら、全体像が見えてしまう。思わず生唾を飲み込んでしまい、慌てて咳払いで誤魔化す。
「はい、どうぞ!」
「……ああ。始めるぞ」
恐る恐る、背中に手を下ろした。掌全体に、愛梨の体温が伝わってくる。今までの経験とイメトレ通り、筋肉の流れに沿って指を流していく。
「っふ、ん……」
「大丈夫か?」
「はい。ちょっと、くすぐったくて」
「くすぐったいっていうと、この辺とか?」
「あっ、あ……! ふふっ、あっ、くすぐるのはダメですっ……」
脇腹を下からなぞりあげると、愛梨が腰を捩った。胴体を浮かせてしまうんじゃないか。横乳を覗き込んでしまいたくなる。呼吸が荒くなってしまいそうだ。深呼吸して、何とか平静を保つ。
「やっぱり、肩の辺りは少し凝ってるみたいだな。他の所と比べてちょっと固い」
すべすべした肌がオイルでヌルヌルになっていく。ぐにゅぐにゅした皮下脂肪の柔らかさと、指を押し返す若い弾力。痛みをこらえるように詰まる息遣い。お代わりのオイルを手に取って、生肌に馴染ませながら全身を撫でていく。
"ぬり……ぬり……"
「ん~っ……気持ちいいです……」
心地良さそうに愛梨が深く息を吐いた。ベルガモットの効果もあって、体からは力が抜けて、よくリラックスできている。背中をゆっくり下っていくと、ぷりんと元気よく突き出たお尻が目に入った。赤ん坊が安心して揺られていられそうな、しっかりした存在感だ。お尻の肉を鷲掴みにしたい気持ちをどうにか抑えて、ムチッと艶めかしい太腿へ下っていく。この薄い生地の向こう側には、十時愛梨の雌たる器官が密かに息づいている。
――あぁ、愛梨。こんなに凶悪な体をしておいて、どうしてお前はこうも無自覚なんだ……。
心頭滅却。無我夢中。
考えるな。感じろ。
いやいや、感じるな。俺はただ、愛梨の依頼されたマッサージを遂行するだけ。ただそれだけのことなんだ……。
「あ……あぁ~~~っ♡ 背中のそこ、いいです……♡」
自分では届きづらい、僧帽筋の背中寄り、広背筋、脊柱起立筋と、順にほぐしていく。背骨の脇なんかも、マッサージの定番スポットだ。またがって指圧を加えていくと、愛梨は心地良さそうに息を吐く。
「力加減、このぐらいで大丈夫か?」
「はいっ……♡ 痛気持ちいいっていうか……。プロデューサーさんにお願いしてよかったぁ……♡」
血流を促すように、マッサージを続ける。筋肉の凝りが固まっているようには思えないが、やはり肩の辺りは少し負担がかかっていて、他の部位よりも少し張りがある感じがした。ベルガモットの香りに包まれていると、こちらまで気が緩んでしまいそうだ。今、腋の下から手を潜り込ませれば、目を引くおっぱいを鷲掴みにできてしまう。みるみる内に膨らんでいく浅ましい欲求を理性で抑えつけながら、施術を続けた。
摘まめる程度には肉付きの良い(実際摘まんだらさすがに怒られそうだが)脇腹や腰回りも終えて、本格的に下半身へ移る。太腿はむちっぷりんと瑞々しさを押し込めた弾力に満ちていて、手触りも滑らかだ。皮下脂肪のよく乗った体ではあるが、ふくらはぎの曲線は美しくメリハリがある。足の指の間にもきちんとアロマオイルを塗りこんでいると、くすぐったそうに愛梨はぴくぴく尻を揺らした。
「っ……! ううっ、う~~!」
「足裏マッサージはちょっと痛いぐらいがちょうどいいんだ」
「いっ、痛い……でも、ちょっとこれ、癖になるかも……♡」
「ここまで、どんな具合だ?」
「さいっこうです……♡ ずっとマッサージされていたい……♡」
「…………」
足先のマッサージを終えて、再び足首から上っていく。掌で脛を包み込むように揉みながら、再び太腿へ迫っていく。押し返される肉の圧力を受け流しながら指先を滑らせていると、リラックスしていた愛梨の呼吸が乱れ始めた。
「……あっ……♡」
内腿を撫でた瞬間、愛梨が微かに腰を浮かせた。
「……ここは太い動脈が通ってる所だからな。大丈夫。変な所には触らないから」
「はっ、はい……」
閉じそうになる太腿を少しだけ開くように促し、内腿のマッサージを続ける。ビキニパンツの端からはお尻の始まりが見えており、こんもり膨れ上がった尻肉の豊かさが目に飛び込んでくる。パツパツに張りつめた生地が苦しそうだ。この頼りない生地は、腰で結ばれた紐でようやく股間にへばりついている。その紐をほどいてしまったら、愛梨の女が剥き出しになってしまう。
男の劣情を煽る肉体。理性をやすりで削り取られるような精神的拷問。その責め苦をどうにか耐えきって、背面の施術をようやく終えた。そこで、俺は気づく。本当に我慢が辛くなるのは、これからが本番なのだと。
「愛梨、次は仰向けになろうか」
「あ……わ、分かりました……」
「大丈夫か?」
「大丈夫です。ただ、すごく気持ちよくって……♡」
のそのそと愛梨が体を起こす。ビキニは解いたままだったが、どうにか肝心な所は隠れている。ただ、少しズレてしまえばたちまち見えてはいけない所が丸出しになってしまう。切れかかった吊り橋を渡るような心地で、俺は腹部に手を伸ばした。
「おっ、お腹……水着を着るので、一応気をつけてるんですけど……」
「あぁ、問題ないよ。そんなに気になるほどじゃない」
言葉とは裏腹に、ふにふにした手触りが気になって仕方がなかった。甘いものが大好きな食生活にもかかわらず、腹から声を出すためにトレーナーからしごかれている成果か、うっすらと腹筋の起伏が指先に伝わってくる。もしも愛梨が体を絞り始めたら、腹直筋が影を作ったりするかもしれない。臍回りを親指で圧迫し、オイルを塗り広げる。光を帯びた体がてかてかと輝き出した。やけに体がぬるぬるするのは、血行が良くなって愛梨が汗ばんできたからか。ふと、彼女と目が合った。
「どうした? あっ、見えてると気になっちゃうか。ごめんな」
「いえっ、いいんです。マッサージしてくれてる所、見ていたいので……」
「……うぉ……」
その表情を見てギョッとした。声色がやや甘いのは元からだったから、気持ちよさそうなトーンも平常運転なのだと思っていた。しかし、赤らんだ頬と潤んだ眼差しで俺を見上げる愛梨の表情は、獣欲を呼び起こす淫らなメスの顔。堰き止めていた海綿体への封鎖が解かれてしまい、股間に血液がドッと押し寄せていくのが分かった。
「そのまま、続けてください……♡」
誘う目つきに、何度目かの生唾を飲み込んでしまう。理性の鎖が千切れてしまいそうで、もう施術が十分に済んだ腹部から、中々動けない。手、手首、前腕、上腕、肩と進めていくが、明らかに俺は逃げを打っていた。
仰向けになっても存在感を失わない胸を、紐のほどけたビキニの生地が決死の覚悟で庇っている。呼吸するたびに胸郭が膨らみ、その拍子に水着がずるりと丘を滑り落ちてしまいそうだ。
どうにかそこに触れないでこの時間を終えてしまいたい。理性はそう訴えるが、俺の中の悪魔が囁く。こんなに無警戒でいる愛梨が据え膳を差し出しているのだ、愛梨はどさくさに紛れて俺を誘っているのだ、と。
迷いを振り切れないまま首元やデコルテを撫でていると、とうとう「その時」が訪れた。
「プロデューサーさん、おっぱいもマッサージしてくれませんか?」
「うッ……!」
「なんかここだけ、避けられてるな~って……」
「そっ、それは……いくら何でもマズいだろ」
「いつも見てるじゃないですか~♡」
「…………!」
あぁ、やはり愛梨には悟られていた。
女性は胸を見る視線には気づいているものだとよく言われるが、愛梨もそれは例外ではなかったのだ。「すまん」と謝ったら、俺が担当アイドルのおっぱいに目を奪われていたのを白状するも同然。しかし、否定しようが黙秘を貫こうが、状況証拠は本人に押さえられている。
「太腿とかお尻も触られたんだから、胸も一緒ですよ♡」
「おわっ、愛梨!」
"ぐにゅっ……♡"
まごつく俺の手が、胸元へ連れていかれた。掌を包む乳白色の柔らかさが神経を上ってくる。手をついた拍子に、大事な部分を辛うじて隠していた水着も、丘の斜面を滑り落ちてしまった。触覚から伝わる幸せな柔らかさと同時に、指の隙間から大切なものが砂のように零れ落ちていく。
「ふふっ♡ 脱げちゃいましたね♡」
「あ……あぁ」
道徳的な大人であれば、すぐに水着をちゃんと着け直すように諭すはずだった。だが俺はそうすることもできず、星形のニップレスが貼り付いただけの生乳を視界の中心に収めている。尖った窪みの間に、皮膚より色濃い桜色がはみ出てしまっている。思い描いていたよりも乳輪は大きいかもしれない、なんて、妙に冷静な頭で考えた。
「プロデューサーさんになら、見られてもいいって思ってますよ♡ おっぱい星人も大歓迎です♡」
「あっ、愛梨……!」
"ぬるっ♡ にゅるっ♡ にゅるっ♡"
とうとう、手が勝手に動いてしまった。筋肉に命令が伝わり、俺の手にも収まりきらない豊かな膨らみに、指が沈んでいく。乳脂肪が搾り上げられて、皮膚をパツンと張り詰めさせていく。掴んだまま左右に揺さぶってみれば、俺の手に合わせて、ほかほかしっとりの乳肉がプリンのように踊る。
「ん……ん……♡」
両手を投げ出したまま、愛梨が顎を持ち上げた。乳腺の脈をなぞるように親指を乳房の脇へ食い込ませ、根元へ肉を持ち上げていく。もう止まらない。側面から根元を優しくほぐしていくと、天井に向けられた掌がぴくりぴくりと震える。目をとろんと半開きにしてされるがままになっている愛梨を見ていると、彼女と同様に俺も息を荒げているのが分かった。部屋に充満するベルガモットの豊潤な香りが、濃厚な媚薬になって脳を犯していく。
"ぷにゅっ♡ むにゅんっ♡ もちゅっ、もちゅっ♡"
"ぬるっ♡ たぷっ♡ ぬちょ♡ ぐちゃっ♡"
「はぁっ……はぁっ……♡」
オイルでテカッた生肌は、指先に込めた力を全て受け流してしまう。たっぷり乳脂肪を蓄えた双丘は派手に揺れ、激しく揉みしだいても愛梨は快感に身じろぎするばかりだ。乳房の芯をほぐすようにしていると、ずぶずぶと指が飲み込まれて、そのまま愛梨と一体化してしまいそうだった。
部屋着のズボンの中では、怒張したペニスが頭を振って暴れている。勃起しているのは俺のペニスだけではない。豊かな膨らみの頂点で、極薄のシリコンを押し上げる粒が、その存在をアピールし始めていた。好奇心のまま、そこへ指先を伸ばす。
"くにゅっ♡"
"ぴんっ♡"
「はぁっ♡ あ、あッ♡」
固さが微かに伝わってくる。ここに何かがあるぞ、と伝えるように指先で捏ねていると、愛梨の肩が持ち上がる。乳肉を揉んでいた時よりも大きな反応が返ってきて、欲望の竈門に薪がくべられていく。
"すり、すり、すり……♡"
"きゅっ♡ こす、こす……♡"
「うッ♡ んっ、んっ、ん……♡ ン~~♡」
「……愛梨のここ、だいぶ凝ってるな」
「はっ、はい……♡ あのっ……プロデューサーさんっ♡ ニップレスって、蒸れちゃうので……♡」
「もしかして、剥がすのか?」
「はい♡ 直接、マッサージしてください……♡」
ここまで来たら、もうどこまで行っても同じ――
そんな開き直りが自分の中に生じていた。
愛梨に言われるがまま、ニップレスの端に指をひっかける。ゴムみたいに伸びて剥がれていくシリコンに、赤みが増したピンク色が貼り付いている。両胸とも剥がしてしまうと、もう愛梨はトップレスだ。とろけたチーズのように胴体の脇へ流れていく乳肉は、仰向けになっていても丸みを失っていない。
膨らみの頂点に息づく蕾は、愛梨の昂りを示すようにピンと立ち上がり、刺激を待ちわびている。その期待に答えなければ。
"こりっ♡"
「ひうっ♡♡」
指で摘まむと、愛梨の腰が浮き上がった。
"くにゅっ……♡ くりっ、くりっ……♡"
「あぁ……♡ はぁぁんっ……♡」
グミのような弾力を備えた先端を、優しく指で摘まむ。官能的な声が返ってきて、愛梨の肩が跳ねる。
「血流が悪くなって、だいぶ凝ってるな。オイルを塗りこんで、血管を広げてあげないと」
創作物で仕入れた適当な知識をいけしゃあしゃあと口から垂れ流し、オイルの瓶を手に取った。既に俺の掌から移った分だけで十分に油が馴染んでいる所に、追い打ちのオイルローションだ。表皮の隅々まで行き渡るように、指で挟んでヌルヌルを染み込ませていく。
「ふうっ♡ うぅぅ~~っ♡ ま、まだ、凝ってますか?」
「まだまだだよ」
「じゃあ、もっと……♡」
"にちっ♡ ぬちゅっ♡ ぬりゅっぬりゅっ♡"
「ひ、うふッ♡ あ゛っ、お、お……♡」
挟んだ指で扱いたり、優しく抓ったり、屹立した乳首を体内に沈めたり。
ほんの数ミリの粒を弄ばれ、愛梨は喉を晒して仰け反った。マッサージオイルをたっぷり塗りたくられたヌルテカおっぱいが、ゴム毬のように跳ね回る。大人の艶めかしさをむんむん漂わせるカラダに対し、子どもみたいに内面のあどけない愛梨。そんな彼女が性感に悶える姿のギャップたるや、神経が焼き切れてしまいそうだ。手つきが激しくなるのを抑えられず、乳首責めがますます加速してしまう。これ以上は嫌がられるだろうか、と思いきや――
「う゛っ♡ あ゛ぁ♡ きもちいいですっ♡ もっと、おっぱいもっとぉ……♡」
なんて、愛梨は胸を突き出してさらなる責めを乞うてくる。ごそごそ蠢く下半身では太腿がひっきりなしに擦り合わされており、投げ出された手は甘い悲鳴と共に拳を形作る。このまま昇りつめさせてやろう。滑りに任せてギュッギュッと乳柱を潰し、母乳を搾り取るように扱きあげた。
"こりっ、こりっ、こりっ♡ ぐにゅっ♡"
"ぬちぬちぬちぬちぬちぬちぬちっ♡"
「~~~~~~~~♡♡♡」
言葉にならない声をあげて、愛梨が胴体を大きく反らした。ガクガクと腰を揺らして、全身に緊張が走る数瞬。法悦の極みに達したらしい彼女は、ぐったりマットに体を沈めた。
「はふ……♡ はぁ、すっごいきもちいい……♡ プロデューサーさん、マッサージ、じょうず……♡」
首筋までほんのりと血色良く赤らんで、双眸は涙をこぼしそうなほどに潤んでいる。じっとりした吐息にはたっぷりと湿り気が含まれており、その湯気が目に見えるようだった。
* * * * *
「どうだ愛梨。まだ凝ってるか?」
俺が触れる前よりもさらに一回り膨らんだ乳首をそっと捏ねながら、愛梨に尋ねる。
「あ……うっ、ン♡ だ、だいぶ、ほぐれましたぁ……♡」
半開きの目蓋をぴくぴくさせながら、愛梨が答えた。緩み切った声色だ。優しく乳首を摘まんであげると、浅ましく腰をへこへこ揺らしだす。ここまで来たらいっそ……と思っていると、焦点の定かでない目で、愛梨が俺を見つめてきた。
「プロデューサーさんも、凝ってる所がありませんか?」
「えっ……?」
「そのぉ、さっきから、脚とかに当たってて……」
「あっ」
無意識だったのかもしれない。俺はズボンがオイルに濡れるのも忘れて、剛直を愛梨に擦りつけていたようだ。
「……私、あんまり詳しくないんですけど、おっぱいでしてあげるマッサージがあるんですよね♡」
「そっ……それは」
「いいですよ♡ 私のおっぱいで、プロデューサーさんの凝りもほぐしてあげたいな~って♡」
「……っ!」
もう辛抱たまらなかった。この後どうするのか、なんてフォローなど考えられず、俺は下着ごとズボンを引き下ろした。下腹部をビタンと叩く怒張は、先端からはしたない糸を伸ばしていた。
「わぁっ♡ 可愛いですねっ♡」
「か、可愛いのか……?」
「初めて見たんですけど、先っぽが真っ赤で、イチゴみたいですっ♡」
ペニスを初めて見たにしては、無邪気な反応だ。少しは怯えたり気味悪がったりされるのを予想していたが、愛梨はむしろ興味津々といった様子だ。
「ええと……」
「あぁ、愛梨は寝たままでいいぞ。俺が上になるから」
「上に……わっ♡ 乗っかられちゃいました……♡」
俺の体の陰になっても、愛梨は笑みを崩さない。栗色の瞳は赤黒いペニスの先端にじっと注がれて、これから何が起こるのか楽しみにしている。
「先っぽから、オイルが出てますねっ♡」
「こ、これはオイルじゃなくてだな……」
「……へぇ~♡ 先走りっていうんですね♡ それで、いっぱい気持ちよくなると、白いのが『ぴゅう~♡』って……♡」
「愛梨、そういうのをどこで覚えてきたんだ……」
「私、こう見えてももう大人ですよ?」
"ぬちっ♡ にゅる♡ にゅる……♡"
妙に気の抜ける会話をしながら、谷間に追加のオイルを塗りたくる。パイズリの知識はどうやらちゃんとあるようで、愛梨は自ら乳肉を持ち上げて、ぎゅっと寄せ上げてくれた。たぷたぷの乳肉の狭間に、縦に広々したズリ穴が形成される。
「はいっ♡ こちらにどうぞ……♡」
"ぬりゅっ♡ ぬぷぷぷ……♡"
「お……ッン……!」
両腕でぎっちり押し固められた乳肉を割り開いて、ペニスを挿入する。体温の高い愛梨のそこは、ほかほかしっとりの極楽だ。おっぱいフェチの俺からしたら、このシチュエーションを思い浮かべただけで射精してしまいそうだ。
亀頭から乳脂肪に飲み込まれていく充足感を味わいながら、ずぶずぶ腰を沈めていく。根元まで下乳へずっぽり入れ込むと、谷間からかろうじて先端が顔を出した。
「わ♡ えへへ、こんにちは~♡」
「うぉ……やば、柔らかっ……」
呑気に亀頭へ挨拶する愛梨をよそに、俺は早速腰砕けになりそうだった。空気も逃さないほど密着した隙間に無理矢理ペニスをねじ込んだものだから、亀頭の傘裏までぴったりと肉が吸い付いてくる。下半身にオムツを穿かされたような包容感に、全身から力が抜けていく。
「……動くからなっ」
「あっ、はい♡ 押さえてますねっ♡」
"ぬっちゅ、ぬちゅ♡"
"たぷっ♡ たぷっ♡ たぷっ♡"
"たぱん♡ たぱん♡ たぱん♡"
愛梨の頭の横に手をつき、腰を打ち付ける。どこまでも優しい柔らかさが、無慈悲な圧力で竿を押しつぶしてくる。一往復するだけで甘い痺れが脊髄を駆け上り、熱い息が漏れてしまう。
「……んっ♡ これ……こっちも、気持ちいいです♡ 熱くって、硬くって、太くって……♡」
パン、パン、と肌のぶつかる音と共に、ぷるぷるの乳肉が波打って揺れる。根元から先端までぬるぬる擦れあって、先走りが搾り取られていく。マッサージオイルと、愛梨の汗と、俺の先走りが混ざり合って、淫靡な水音がどんどん粘り気を増していく。
"ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡"
「えへへっ♡ プロデューサーさん、どうですか? 私のおっぱい気持ちいいですか?」
「あ……あぁ。最高だっ……!」
「あの……内緒なんですけど、お胸のサイズ、入所時から結構変わってて……♡」
「やっぱり、そうなのか」
「はい♡ 今は、93cmぐらいで、ブラもGを通り越してHに変わったんです♡」
"びきびきびきっ……!"
「……あっ♡ おちんちん、太くなりましたね♡ やっぱりプロデューサーさん、おっぱい星人なんだ♡」
「あ、愛梨……煽ってくるなんて、いけない子だっ……!」
「や~んっ♡ あっ、プロデューサーさん、激しいっ♡」
"ぱんっ♡ ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡"
こんな、ペニスが丸ごと埋まってしまうようなおっぱいで86センチなんて嘘つきじゃないか。Fカップだなんて大嘘つきじゃないか。そんなの誰も信じるわけがないだろう。セクシーギルティにあって事実上の逆サバ宣言なんて、愛梨本人が誰よりもギルティじゃないか。
湧き上がる興奮のままに、腰を叩きつける。本人曰く93cmのHカップに、夢中でペニスを突き入れる。摩擦が強くなった方が快感も増すと分かっているのか、愛梨は両腕を強く寄せて、ますます乳圧を強めてくる。
「くそっ、愛梨っ。こんなデカいものをいつもぶら下げて、あんなに揺らして……っ!」
"ぬぢゅっ♡ ぱぢゅっ♡ にゅる♡ ぬるるっ♡"
「ふふっ♡ 私に興味持ってくれてて、嬉しいですっ♡」
「もしかして、露出が高い格好してるのって……」
「そうすれば、プロデューサーさんがいっぱい見てくれるじゃないですか♡」
「こ……このっ……!」
無自覚な振りをして、愛梨は俺を誘惑していた。俺が下世話な劣情を抱いていることを知っていたんだ。きっとマッサージを頼んできたのだって、俺の欲求不満を引きずり出そうとしていたのに違いない。無防備な危うさには故意も含まれていたんだ。計算高いじゃないか、愛梨め。
そんな悔しさにも似た思いが込み上げる一方、腰の奥から焦燥感が持ち上がってきていた。意識し始めた時にはもう後戻りできる限界点を越えていた。遅かれ早かれ、ペニスから精液を噴き上げて俺は担当アイドルのおっぱいに敗北してしまう。どうしようか考えあぐねているうちに、睾丸が収縮し始めた。
「あ、うッ……!」
"どくっ♡ ぼびゅ……っ♡"
"びゅぐるるるるっ♡♡"
噴きあがった白濁液が、乳脂肪の蜜穴に放たれていく。じわり、じわりと熱が広がっていくのが分かる。あどけない顔をした担当アイドルに乳内射精する背徳感に、全身がゾクゾクした。息を乱して吐精する俺を、愛梨は目を細めて見つめていた。乳肉を汚されるのを喜ぶような笑みに、射精が促進される。まるで、吐き出す傍から即座に作られているみたいに。
「はァ……で、出た、っ……」
「すごいですね♡ 先っぽから、まだとろとろ溢れてきてます……♡」
"ぬぽぉっ……♡"
真空状態の乳肉から、ペニスが解放された。己の吐き出した粘液がねばねば糸を引いて、左右の谷間に幾筋も橋をかけている。汚れた竿が息継ぎを済ませた途端、愛梨はまた乳圧でペニスを捕食して、ぐちゅっぐちゅっと四種の液体を混ぜ合わせ始めた。
「こうやって、もぐもぐするやり方もあるんですよね♡」
「あ……愛梨、イッたばっかりだから……」
「えへへっ♡ もぐもぐ……♡ もぐもぐ……♡」
"にぢ♡ にぢっ♡ にぢ♡ にぢゅ♡"
"もぢゅ♡ ぬっちゅ♡ ぐちゅ、ぐちゅ♡"
"ぬちゃぁ……♡♡"
「ほら、ホイップクリームみたいになりましたよ♡」
そう言って、また愛梨が谷間を開き、栗の花みたいな臭いが立ち上った。挟み撃ちで蹂躙されたペニスが、泡立った粘液にまみれてぴくぴく震えている。
「もう少し、マッサージしてあげますね♡」
"むぢゅ♡ ぬぢゅる♡ ぐぷっ♡"
"ぬちっ♡ ぬちゅ♡ にゅるん♡"
マウントポジションを取って見下ろしているのに、動けない。潤滑液と潤滑油にまみれた乳房で弱点を弄ばれて、されるがままになっているのは俺の方だった。過敏になっていた神経が落ち着きを取り戻すと、不随意に与えられる快感がまた重く響いてくる。大量にザーメンを排泄したばかりだというのに、愛梨のパイズリを受けていたら、早くも陰茎に血液が戻り始めていた。
「……あっ♡ だんだん大きくなってきましたね♡ わ、わ♡ すごい、硬くなってきた♡」
「うぅ、乳圧、やば……」
すっかり元通りだ。痺れるような刺激が竿に走り、乳脂肪の締め付けから逃れようとペニスが暴れ出す。愛梨はそれを押さえつけようとしていたが、滑りが良すぎて拘束しきれず、"にゅぽん"と粘ついた糸を引きながら抜け出た竿が、部屋の空気を掻き回した。
「わぁ……♡」
裏筋と見詰め合う愛梨が、感嘆の溜息をついた。
「プロデューサーさん。まだ、マッサージしてほしい場所があって……」
「……あぁ。どこだ?」
おおよその推測。あるいは期待。どちらだっただろうか。愛梨が下腹部の疼きを訴えだしたのを聞き届け、体を離した。
「お臍の下がムズムズするんです。指じゃ届かないし、その……プロデューサーさんの、その長くて太いので、マッサージしてもらえないかなぁ、って……♡」
「念のために聞いておくが、愛梨。男と寝たことはあるのか?」
「いいえ、ありません。誰かとお付き合いしたこともなくて……」
「ここまでしておいてなんだが、こういうのは好きな相手と――」
「それなら、目の前にいますよ?」
そう言って、愛梨はにっこり笑った。
「デビューした頃から、ず~っと好きです♡」
「あ……愛梨」
「こういうチャンスが巡ってくるのを待ってたんです。だから……ね?」
手塩にかけて育ててきたアイドルが。いつも女友達に守られていた無防備な女の子が。自らビキニの腰紐に手をかけ、ほどいてしまった。体を離れていく最後の一枚は、乙女の花園と粘っこい糸を何本も伸ばして、体から剥ぎ取られていった。太腿の隙間からうっすらと陰毛が見えた瞬間、頭の中が突沸した。
* * * * *
「い、いいんだな、愛梨?」
「はい♡ それから……ふふっ、ソレも無しでお願いします」
「あっ、さ、さすがにナマはまずいだろ!」
「大丈夫です♡ ちゃんと基礎体温計って、周期は掴んでますから♡」
手に持っていた安全装置は、没収されてしまった。ベッドの遥か彼方にポイとそれを放り投げると、再び愛梨は横たわり、オイルまみれの裸体を隠そうともせず、俺を誘った。ペニスの先に我慢汁の雫を膨らませていては、俺が理性で何と言おうとも無駄なことだった。既に、またいではいけない境界線を何本もまたいでいる。心臓がドコドコと高鳴っていた。
「愛梨、本当にいいんだな?」
頷く愛梨の呼吸が浅くなっていた。もう手でほぐす必要もないぐらいに秘裂は愛液でドロドロになっている。掬い取ったそれをペニスに塗り付けても、蜜が滾々と湧き出てくる始末だ。股を開かせた拍子に濃厚な雌の匂いが漂って、脳の深い所が揺さぶられた。
"ぬる……♡ ぬち、ぬちっ……♡"
「あっ♡ お……おちんちん……♡」
期待に上擦った声。粘膜同士が直に接した瞬間、電流が走った。挿入したらすぐさま果ててしまうかもしれない。そう思いつつ、亀頭の先端を愛梨の穴にあてがう。異物を押し当てられた蜜穴は、初めての来客に対して、あまりにも無防備に警戒を解いていた。吸い付かれた、と思ったその瞬間、奥へ引き込まれていく。
"にゅるっ……ぬぷんっ♡"
「あッッ♡♡ は……入っちゃったぁ……♡」
「悪い、一気に滑り込んだ。痛くないか?」
「わ、分かんないです♡ すごく、熱くて……♡」
熱い、とはこっちのセリフだった。じゅくじゅくに潤んだ蜜肉は愛梨の人となりのようにふわふわしていたが、四方八方から迫ってくる粘膜は火傷しそうなぐらいに熱くなっている。型を取るみたいに吸い付かれて、挿入したペニスがビクンと中で跳ねる。
「じゃ、動くからな……」
"ぬりゅ……♡"
"にゅる、くちゅっ♡"
「あっ……あぁ……♡ あ~~っ……♡」
ゆっくりと腰を前後させ始めると、愛梨はまたたく間に顔を蕩けさせた。隔てるものの何もない粘膜が擦れあい、少しの摩擦でもペニスが溶けそうになってしまう。あまり大きく出し入れせず、じっくり膣壁を舐めるようにしているだけなのに、腰の奥から重たい快感がせり上がってくる。
"ちゅくっ♡ ちゅくっ♡"
"ぬぷ……♡ ぬぽ……♡ ぬぽっ……♡"
「はぁ~……♡ あっ、あうぁ……っっ……♡」
初めての愛梨に合わせて優しく抜き差しする。甘くとろけた声があがり、愛梨は体をくねらせる。言葉で確認を取らなくても、腰に絡みつく脚や、俺の腕に甘えて縋りつく手が、彼女の快感のほどを伝えてくれた。
「愛梨、どうだ……っ」
「すごく、きもちいいです……♡ おちんちん、ふとくて、かたくて……っ♡」
「愛梨の穴も凄いぞ。吸い付いて、放してくれない……!」
「も……もっと♡ もっと、まっさーじ、してください……♡♡」
その言葉通りに、愛梨が腰を浮かせて下腹部を押し付けてきた。その姿に酷く興奮を覚えながら、お望み通りにストロークを大きくしていく。
"ぱちゅっ♡ ぱちゅっ♡ ぱちゅっ♡"
"ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡"
「あ~~~~~っ♡♡ あっ、あっ、あっ♡ はぁ♡ あっ、すご、ぉ……♡」
打てば響く太鼓のようだ。抜けそうになるぐらいまで引き抜いて奥まで一気に突き入れると、嬌声がボリュームを上げる。ナカの肉は衝撃に驚きながらも、締め付けを強めてセックスの味を覚えていく。ピストンが回数を重ねるほどに、膣壁が馴染んで蕩けていく。
正常位で腰を打ち付けていると、愛梨の胸元では大地震が起こる。伝わる衝撃の大きさが、そのまま乳房の揺れに表れている。だぷんだぷんと派手に弾む乳肉の狭間では俺の吐き出した劣情が糊みたいにこってり張り付き、ぷるぷる揺れている。マーキングの臭いが愛梨の汗の匂いと混ざり、交尾のフレーバーとして脳に刻まれていく。ただ揺らしているだけなのが勿体なくて、腰を振りながら胸元に手を伸ばした。
「あっ♡ おっぱい……あっ♡ あっ♡ あ……♡」
リズムよく突きながら、Hカップを鷲掴みにする。体の横にあったボトルからオイルを手に取ってまぶし、硬くなりっぱなしの乳首に擦りこむ。二点を同時に責められた愛梨は仰け反ってしまい、膣壁がギュウっと狭まった。乳房に指を食い込ませると、汗とオイルのぬめりが混じり合った乳肉が指の股からむにゅりと溢れ出る。
"にちゃ♡ ねちょっ♡ たぷっ♡ たぷんッ♡"
"ずちっ♡ ずちっ♡ ずちっ♡ ぐちゅん♡ ぐちゅん♡"
スイートルームに、男女の結合音がこだまする。愛梨がどさくさに紛れて俺の体にもオイルを塗りつけてくるから、お互い汗とオイルで全身ヌルヌルだ。つるんと滑った拍子に抱き合ってヌメりを塗りつけ合うと、多幸感が込み上げてくる。
「お、ぁ……あはぁ……♡ プロデューサーさんっ♡ あぁっ、きもちよくてしあわせ……♡」
うっとりした声をあげながら、愛梨が両手両脚で抱き着いてきた。大学では女友達に、事務所の中では仲の良いアイドルにガードを固められた愛梨を独り占めできる愉悦。優越感だけで達してしまいそうだ。
どれだけ力いっぱい抱き締めても、ベルガモットの香りとつるつる滑る感触が、全てを快感に変えてくれる。愛梨も俺に答えるように、ふかふかの肉体を押し付けてくる。自然と顔も近づいて、どちらからともなく唇を重ねた。
「んッ♡ んふ……っ♡ んも♡ おっ、ふ♡ んふうぅぅぅ……♡」
唇を触れ合わせるだけで足りるはずなんてなくて、半ば強引に舌を割り入れて、口の中を蹂躙する。愛梨も俺の真似をして、舌を絡めつけてくる。上の口でも下の口でも繋がりあっていると、充足感が爪先までじんわりと行き渡っていく。
"ずぢゅっ♡ ぐちゅ♡ ずちゅ♡ ぐぶっ♡ ずぶっ♡"
"ぬるっ♡ ねちょっ♡ ぬるん♡ ぬるん♡ ぬるん♡"
軟体動物が絡み合うようなセックス。お互いの体はオイルと体液の化合物でベタベタのねちょねちょになっていて、結合部からは絶えず粘り気のある水音が鳴り続けている。ペースを落とすこともなく腰を振り続けていたから、導火線はもうギリギリの所まで短くなっていた。
「愛梨ッ、そろそろ……!」
「はぁっ♡ なっ、ナカ……♡ ナカに下さいっ♡ 白くて熱いの、いっぱい塗りこんで、いっぱい、あっ、あっ……♡♡」
俺がどう答えようと結果は同じだと言わんばかりに、腰に巻き付いた両脚に力がこもった。がっちり全身をホールドされて、もう腰を振ることしかできない。せり上がってくる射精感に、何も考えられなくなっていく。
"ぬっちゅ♡ ぬっちゅ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡"
"どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡"
「ああッ♡♡ いっ、いく、ぅ……♡♡♡」
「うぁ、射精る……!」
一際強く突き入れ、最奥の子宮口に亀頭を押し付ける。その途端に限界が訪れて、肉棒が波打ちだした。
"どく♡ どぷ……どぷっ……♡"
"びゅッ♡ びゅるるるるっ♡ ぶりゅるっ……♡"
膨らんだ亀頭から勢いよく精液が放たれる。脳髄が蕩けるような快感がじわりじわりと腰から広がっていき、絶頂を迎えた膣肉の蠢きに射精を促される。発情した犬みたいに舌を出したまま息を吐き、愛梨の中にどくどくと劣情を注ぎ込んでいく。担当アイドルに膣内射精する罪悪感が、雌の胎内を征服する達成感に上書きされていった。
「はァ……♡ あぁ、プロデューサーさんのマッサージオイル、あったかいです……♡」
"ぶぢゅ……♡ ぐちゅっ♡ ぐりゅ……♡"
「んッ♡ んうぅぅっ♡ あっ♡ あは……♡」
腰を回して、尿道の残り汁を搾り出す。エクスタシーの余韻でヒクヒクする膣壁に、俺の遺伝子を塗りこんでいく。愛梨の子宮が俺の味以外を知ることがないよう、念入りに。最後の一滴を出し切っても、ペニスはまだビクビクと痙攣を繰り返している。
"ぬぷぷ……ちゅぽんっ♡"
「あッ……♡」
栓が抜かれると、中に出した精液が、愛液で引き伸ばされてとろとろと流れ落ちてくる。俺を咥えこんでいた処女穴は、まだぱくぱく蠢いている。裂けることも血が出ることもなく、食いしん坊な雌膣が貪欲にお代わりを求めている。俺がそう確信したのは、夢見心地な恍惚とした愛梨が、横たわる俺の上に重なってきたからだった。
* * * * *
「えへっ、えへへ……♡」
汗とオイルが混じってぬらぬらの体を、愛梨が擦りつけてくる。色を知った彼女の無邪気な笑みには、抑えきれない肉欲が滲み出ていた。
「プロデューサーさんのおちんちん、まだ凝ってますね♡」
「こういうのはご無沙汰だったからな……」
「じゃあ、マッサージした方がいいですよね♡」
「愛梨は欲張りさんだな」
「えへへ……♡」
愛梨は既に照準を合わせている。俺の返事を待つことなく、もぞもぞと体を揺らして、膣口と亀頭でキスして楽しんでいる。
「今度は私が動きますね……んあっ♡ い、ンッ……♡」
"にゅぷぷぷっ……♡"
「はぁ……入ったぁ……♡ プロデューサーさんと、またえっちしちゃう……♡」
女が男に折り重なっての騎乗位。さっき俺がそうしていたようにベッドに手をついて、愛梨が腰を揺すり出した。
"ぱちゅ……♡ ぱちゅ……♡ ぱちゅ……♡"
「んっ♡ んん……♡ どっ、どうですか? 私、できてますか?」
「あぁ……ゆっくりでいいからな……」
「えへへ♡ やったぁ♡ えへへへ……♡ はぁ♡ はぁ♡」
愛梨が腰を動かすたびに、肉厚の体が上下する。存在感をアピールするまでもない巨乳が、顔の前でゆっさゆっさとこれ見よがしに揺れている。たぷたぷ上下に弾んで、乳首の先端から雫が垂れてくる。オイルと汗の混合物に違いないはずだが、興奮のあまり母乳でも分泌したのかと錯覚して――気が付けば吸い付いていた。
"ちゅっ♡ ちゅぱっ♡ ちゅう~~~っ♡"
「あッ♡ はぁ、あっ♡ あぁぁんっ♡」
玉蒟蒻を思わせる乳首を吸い上げ、口内で舐りまわす。本来口に含んではならないものが流れ込んできて苦味を覚えたが、微かに甘い気もした。本当にミルクが出るようになったらきっとこってり甘くて濃厚なんだろう、なんて思いながら、乳首のヌメヌメと舐め取って、飲み下していく。
「おっ、おっぱい、きもちい……♡ あっ、腰、動いちゃ、あっ♡ あ、あ、あ♡」
"たん、たん、たん、たん、たん♡"
指で弄っていても敏感だった乳首だ。口で愛撫されるのも愛梨はお好みのようで、首を晒して仰け反りながらも、腰を振るリズムが一定になっていく。動けば動くほど、摩擦が大きくなって、刺激が強くなっていく。次第に腰を振るのにも慣れが生じて、淫らなダンスが様になってきた。だぷだぷ揺れる左のおっぱいが寂しそうに見えて、そちらにも手を伸ばす。
"こりっ♡"
「んひゅうッ♡」
"ぐりっ♡ くに、くにっ♡"
"かりかりかりかりかりっ♡"
"ちゅッ♡ ちゅぴ♡ ぺちょ♡ ちゅぶっ♡"
「あ……♡ アっ♡ いっ、んぉ……♡」
両乳首をいっぺんに責められて、愛梨が腰を止めてしまった。ぷるぷる震える胴体が、吸い付く刺激に合わせてびくんと跳ねた。よがり声に合わせて膣肉がきゅっきゅっと心地よく締まる。
「どうした愛梨?」
「あっ♡ き……きもちよすぎて……♡」
「交代するか?」
「いっ、いえっ♡ 私が、プロデューサーさんを、気持ちよく、ッ♡ っ♡ ~~~♡」
"ばちゅ♡ ばちゅ♡ ばちゅっ♡"
"どちっ♡ ぶちゅっ♡ どちゅっ♡"
愛梨が腰を持ち上げ、陰茎の竿部分が露出するまで引き抜き、体重をかけて腰を落とす。欲情に濡れた瞳にはハートマークが浮き出ているように見える。何度も上下する腰つきは快感を求めて速度を増していく。
「はぅっ♡ はひっ♡ ひッッ♡ ふうぅう♡ ふ~~~っ♡♡」
"たちゅ♡ たちゅ♡ たちゅ♡ たちゅ♡ たちゅ♡ たちゅ♡"
愛梨の息遣いがケダモノめいてきた。オスを捕食する勢いで、下腹部を叩きつけてくる。荒くなっていく呼吸に比例して、膣圧がどんどん上がっていく。正常位で挿入したばかりの頃はふわふわとろとろだったのに、今はにゅるにゅるのキツキツだ。息苦しさを感じながら乳首を責め続けていると、ペニスがギチギチに締め上げられていく。
とことんまで摩擦がきつくなる中、愛梨はより深い結合を求めて打ち下ろす動きを強めてきた。ぞりぞりと膣壁に擦り上げられ、射精のような勢いで先走りが排泄されていく。恥骨を圧迫しながら最奥まで頬張られると、亀頭と子宮口がキスを交わす。
「あ゛ッ♡ う゛ぐ、ぅ……♡♡」
"どちゅっ♡ どちゅん♡ ずぶちゅんっ♡"
腰を落とした拍子に膣奥が抉られて、愛梨の声が濁っていく。痛いのかもしれない、と思ったが、愛梨は深いピストンを何度も何度も繰り返す。気持ちよくてやめられないのだ。汗とオイルが混じってぶちゅぶちゅといやらしい音を立てる。愛梨は口の端から涎を垂らし、蕩けただらしない笑みを浮かべて、淫らな杭打ちに耽っている。
「い゛♡ ん゛ふぅぅぅ……ッ♡ はぁッ♡ ふうっ♡ ん゛あぁ……♡」
「愛梨、愛梨、っ……」
「はァ゛……♡ ナカで、おちんちんが、すごく、かたく、ッ……♡」
「あぁ、もう、イキそうで……」
「えへ♡ やったぁ……♡ じゃあ、また、ナカに……♡」
一度の膣内射精を経て、ゴムの確認もせずに挿入したのだ。今更俺に躊躇が無いのは、愛梨の尻を鷲掴みにした手が物語っていた。じっとしているのが我慢ならなくなって、俺からも腰を突き上げる。
"ばちゅっ♡ ばちゅ♡ ばちゅ♡ ばちゅん♡"
"どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡ どちゅ♡"
睾丸が収縮して持ち上がった。射精の合図だ。愛梨の尻を思い切り引きつけて、亀頭を膣奥に密着させた。
"どくんっ!!"
迸った精液が放尿のような勢いで愛梨の子宮口を直撃する。
「あ゛……き、きたぁぁ♡ はあぁぁぁぁんっ♡♡♡」
互いにピストンを止め、射精の時間を味わう。
"びゅるっ♡ びゅるるる~~~♡"
"どく♡ どぷっ♡ どぷ……ごぷっ……♡"
「はぁ……♡ あぁっ……♡ おなかにだされるの、しあわせ……♡」
恍惚とした愛梨は、深イキの快感に全身を震わせながら、射精中のペニスをぎゅうぎゅう締め上げてくる。トロ肉に包まれながらの絶頂は天にも昇るような心地で、プロデューサーとしての体面なんて到底保っていられなかった。睾丸が干上がってしまうのではないかと思うほどの大量射精。あまりの快感に膝が震えた。
「あッ……ふぅ……♡ よ、よかった、ぁ……♡ さいこうです……♡」
愛梨が腰を浮かせると、肉壺の中からペニスが吐き出されてきた。愛梨の雌穴に搾り取られて、くたっと力を失っている。パールピンクの粘膜は泡立ったメレンゲに彩られている。二度目のセックスを経た膣穴から小川のように体液のカクテルが流れ出し、二人で作ったクリームパイが出来上がっていた。
激しいオーガズムの余韻に浸りながら、二人でぐでっと横たわる。体の一番深い所で交わりあってしまったからか、お互いキスをするもの抱き合うのも、何の躊躇もなかった。初めてのはずのセックスなのに痛みを訴える様子もなく愛梨が乱れていたのは、やはりマッサージの効果だったのだろうか。
「ん♡ ちゅっ……♡ ふふっ♡ プロデューサーさんっ♡」
屈託ない笑みを浮かべて、愛梨が甘えてくる。目が合うたびに顔が近づき、頬や唇にちゅっちゅっとキスされる。まだ熱に浮かされたような火照りは冷めていく気配がない。抱いてしまった以上、俺は心の奥底に封じてきた想いに向き合わなければならないし、愛梨を抱いた責任も果たさなければならない。でも、脚を絡められ、たわわな胸を押し付けられていては、冷静な思考なんてできるはずもない。男を知って興味津々な愛梨が、ひっきりなしにあちこち撫で回してくるのだ。
「ん……ん~……あっ♡」
"むぎゅっ♡"
「えへへっ♡ プロデューサーさんのおちんちんだ……♡」
男の象徴を握った愛梨が、妖艶に微笑む。愛おしむように握られ、上下に扱かれる。愛梨の手はぷにぷにして柔らかく、俺のペニスにはまだヌメりがこびりついている。それを塗り広げるように手で弄られている内に、またムクムクと熱が戻ってきてしまう。
「んッ……こ、こら愛梨。やめるんだ……」
「え~? でも、こうしてると、ビクビクして……あっ♡ 大きくなってきた♡」
"にゅち♡ ぬちっ♡ にゅく♡ にゅく♡ にゅく♡"
「う……っ」
「すごいですねっ♡ もうカッチカチになって……♡」
「……もう、愛梨っ!」
愛梨をうつ伏せに寝かせ、尻を持ち上げた。
「悪戯する悪い子は、こうだぞっ」
「わっ♡ 動物みたい……♡」
後背位を取らされた愛梨が、肩越しに俺を見つめてきた。ご褒美をもらう子どもの輝きと、男を咥えこむふしだらな女の輝きが同居した、妖しい眼光だった。
"ぬぷっ♡ ずりゅっ……♡"
「んっ、んうぅぅ~~~~♡」
愛梨のむちむちした尻肉を掴んで、一息に奥まで突き入れる。力ない媚声と共に、汗まみれの背中にぞくっと鳥肌が浮いた。また愛梨と一つになっている――そう思うと性衝動が猛々しく沸き上がってきて、また腰が動き出す。
こんなに何戦もこなしたら、明日きっと動けなくなる。そんな歯止めは、全く意味をなさなかった。
* * * * *
日本に戻ってきてから二週間ほど、腰の気怠さはようやく完全回復を果たしたと見て良さそうだった。眼精疲労か由来の肩こりに悩まされるのは、相変わらずではあるのだが。
誰にも言えない秘密の一晩を過ごしても、結局の所今までとやることに大きな変化はない。互いの胸の内を明かしあって男女としての関係にはなったが、十時愛梨は我が事務所のアイドルであり、トップ目指して走り続けるのはこれからも同じなのだ。俺はアイドルを売り出す方針を決め、仕事を取ってきて、彼女が輝くための土台作りに邁進する。
ただ、今まで通りにしようとするとうまくいかないこともあったりして――と思っていると、俺の思考を読んでいたかのようなタイミングで、愛梨がデスクの傍までやってきた。
「お疲れ様です、プロデューサーさん。マドレーヌ焼いてきたんで、おひとつどうぞ」
「おっ、ありがとう。ん~、甘くていい匂いだ……って、あれ?」
「はい、お口開けて下さいっ♪」
「……ちょっと、人目があるんだから」
「両手が塞がってるようですし、しょうがないですよ。あ~ん……♡」
「むぐ……」
用心深く辺りを見回してみたが、幸い誰もこちらを見てはいないようだ。口の軽い年少組のアイドルに見られていたら、何を言われることか……。そんな俺の危機感に対して、愛梨はのほほんとしている。
「モニター、見ても大丈夫ですか?」
「あぁ、うん。ちょうど愛梨のスケジュールを整理していた所だから……って、愛梨?」
「なんですか?」
「その、俺の肩に何を乗せてるのかな?」
「……プロデューサーさんの大好きなものですっ♡」
ずっしり重くて、柔らかいものを両肩に感じる。体を捻って確認するべくもない。
「事務所ではよしなさい。全くもう、愛梨は遠慮がなくなったな……」
「は~い。じゃあ、重たいものの代わりに、肩揉みますねっ」
「まぁ、それならいいけど……」
文字通り肩の重荷が外れた所で、指圧を受けながら仕事の話を説明する。以前受けた化粧品メーカーが新商品の企画中で、再び愛梨にオファーをしたがっていた旨を話すと、愛梨は声を弾ませて喜んだ。
「またあのオイル、もらえるでしょうか?」
「あぁ、欲しがってたって伝えておこうか」
「ま、実はもう、自分で買ってるんですけどね。じゃーん」
ごとり、と音を立てて、まだ記憶に新しい瓶がデスクに置かれた。
「また『マッサージ』、してくださいねっ♡」
「…………」
十時愛梨は、無邪気に笑っていた。
終わり
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