勇者パーティから追放された美人ギャルタンクは嫌そうな顔を浮かべながら、ぼっち獣使いの俺に使役されたがっている 作:猫星人/Mao-lien
次の話でエロパートあります!!!
二人はパーティを組んだということで、お互いの戦力を把握するために魔物を倒しに来ていた
学校の近くには高くそびえる『塔』が立っており、階を上がるごとに強い魔物が出てくる
翔馬は碌に魔物を倒したことがなく、麗羅は小1レベルまで弱体化しているため、一番下のフロアでの挑戦である
「もう塔に入ったし、『
ショウマの影から白い毛並みのオオカミがスッと出てきた
名前は白雪、ショウマが唯一使役している魔物である
体長3mほどで、人も乗せられるくらいの大きさだ
「か、カワイイぃ!それにモフモフっ!」
「俺の家族の白雪だ」
ショウマが紹介すると、白雪はクルクルと喉を鳴らして答える
白雪のその凜とした佇まいと毛並みにレイラは目がハートになっている
「な、撫でていい?」
「ああ、いいよ」
レイラが撫でようとすると、白雪はプイッとそっぽを向いて避けるようにして逃げた
「な、なんで……」
これにはレイラもショックを受けた様子だ
「多分だけど、レイラの香水が強いんだろうな。白雪は鼻が効くし」
「あたし、明日から香水するのやめるわ」
「そこまでしなくても……」
ギャルから香水を取り上げるほどの毛並みを持った白雪の紹介が終わると、早速2人と1匹は魔物を倒しに向かう
ーーーーーーーーーーーーーーーー
レイラのジョブは『聖騎士』なのだが、ジョブ由来のスキル、例えば『挑発』(敵の注意を強制的に引きつける)や『浄化』(状態異常回復魔法)などは弱体化によって全て使えない
今使えるのは剣技lv1だけで、装備できるのも小盾だけである
『上下装備無効』のデバフによって、鎧を着ると重くて動けなくなるらしく、現在レイラは普段の格好のままである
そのため、歩くたびにチラチラと短いスカートから尻やパンツが見えてしまうためショウマは気になってしょうがなかった
とはいえ、魔物が目の前に現れるとそうはいかない
レイラは緊張した面持ちで盾を構えて、ショウマもいつでもオオカミの白雪に指示できるようにする
一階層はゴブリンやスケルトンといった人型の魔物が出てくる
「スケルトン、来たわよ!アタシが引きつけるからその間に攻撃お願い!」
「わかった!」
スケルトンとレイラが接触する
やはりステータスが下がっているせいか、レイラは盾でスケルトンの攻撃を受けるのも辛そうである
ショウマは白雪に指示を出す、トプンと白雪が影に潜り込み一気にスケルトンの後方へ周って鋭い爪で薙ぎ払うとスケルトンの体はバラバラに壊れた
「はぁ、はぁ、し、白雪、中々強いのね……」
「その代わり俺が貧弱だけどな」
「あんたはアタシが守るから、ほら次行くわよ」
レイラは息を整えると先に進み始める
その後一階層の魔物を何度か倒していった
その結果はというと、一階層であればそこそこ戦うことができた
先ほどレイラが小盾を装備できるようになったことにより、最低限タンクとしての役割をこなすことができるようになったのが大きいだろう
(ステータスがいくら弱くなったとはいえ、勇者パーティでの盾職としての経験は持ったままだからな)
一階層で敵を倒し続けて、『レイラが敵の注意を惹きつけているところを裏を取った白雪が攻撃』というこのパーティでの魔物を倒す王道パターンを確立していった
そして二階層に足を踏み入れた二人
「二階層は、まだきついわね……」
二階層の敵は一階層よりもステータスの高い敵が現れる
レイラが盾を構えて敵を引きつけるのだが、レイラよりもスピードの速い敵が裏を抜けてショウマへ攻撃しにいってしまうのだ
そうなると防戦一方で、一階層のときと同じようにはいかなく、一体倒すのにも傷を負いながらになってしまう
「でも時間かければ倒せたし、こっちの方が成長できるんじゃ……」
「倒せればいいってもんじゃないのよ。アタシたちのチームはヒーラーがいないんだから、なるべく攻撃受けずに倒したいの。怪我するたびにポーション使ってたらお金がいくらあっても足りないわ」
このパーティはヒーラーがいないので怪我をするとポーションを使わなくてはいけなくなる
そのことを懸念したレイラによって、当面は安全第一で行こうということになった
「まだ初日だし、アタシの弱体化が順調に解除できていけばこんなとこすぐよ」
まだレイラの弱体化は盾装備不可が小盾のみ装備可能になっただけだ
その後一階層で何回か魔物を倒して、その日は解散になったのだった