英雄戦姫GOLD ボクが考えたブリタニア漂着ルート 修正版 作:シベリア!
記憶喪失の青年・チハヤがブリタニアに漂着してから約6ヶ月が過ぎたその日、ブリタニアの国王・アーサーの執務室にノックの音が響いた。
アーサーの執務室は黄金や宝石に彩られた調度品がこれでもかと並べられ……てはいない。
悪く言えば貧相、よく言えば庶民的、地味な見た目で実用性重視の机や筆記用具で構成された部屋であった。
以前はもう少し高価な調度品があったのだが、ここ数年のブリタニア王国の財政が悪化しつつあり、キャメロット城内の売れそうな物は売って、安物の品に交換されているのだ。
さておき……それまで黙々と書類に目を通し、サインをし続けていたアーサーがノックに気がつくと、静かに鵞鳥の羽根を加工して作られたペンを置いた。
もうお茶の時間だろうか……そう思いながら、眼を擦って机の隅に置かれた時計を見る。
アフタヌーンティーにしては早すぎる時間だった。
朝食の直後に入れてもらった紅茶は、机の隅で湯気を出している。
「ああ……きっと悪い知らせですね。 隣国の暴動がまた起きてしまったのでしょうか。
それとも借金の取り立てでしょうか」
アーサー王の顔色は良くない。
ここ数年、ブリタニア国内は平和そのものだった。
アーサーの王位継承時に起きた大混乱は納まり、隣国フランスとの和平も成立した……ナポレオン・ボナパルトが仕組んだ大陸封鎖により、国外との交易ルートが軒並み機能不全に陥り、王国の税収と国内産業が酷い事になっている事に目を瞑れば、ブリタニア国内は平和だった。
しかし数ヶ月ほど前から、欧州各国で原因不明の暴動が発生している。
ドーバー海峡の向こう、数年前まで長い長い戦争状態にあった隣国・フランスでは特に大きな混乱が生じているらしい。
今のところブリタニアに暴動騒ぎは発生していないが、その原因不明の騒乱が自国にも波及する日はきっと近いだろう……そうアーサーは前々から考えていた。
MI6……ブリタニア情報局秘密情報部に、暴動の原因を調査するように命じている。
ブリタニア王国の財政悪化、それに伴う予算削減にもめげず、MI6のエージェント達は良く働いてくれている。
調査によって、何か有益な情報が得られたのだろうか。
あるいはブリタニアでも原因不明の暴動が起きてしまったのだろうか。
できれば前者であってほしいと……そう願いながら、アーサーは大きく2度深呼吸をした。
小さな姿見を覗き、眉間に皺がないかを確認した後、来訪者を招き入れた。
「どうぞ」
失礼いたします……という声とともに、静かに来訪者が姿を現した。
来訪者は旗揚げ直後から自身に付き従っている側近にして、円卓の騎士のまとめ役、従姉妹でもある人物……ガウェインだった。
「アーサー様、ご機嫌麗しゅうございます」
これは何かあったな……と、アーサーは思った。
ガウェインは自ら紅茶を入れに来るタイプではないし、ただの談笑のために執務を中断させるのをよしとするタイプでもない。
それに声色が微妙に強張っているように聞こえた。
「あら、ガウェイン。 私の頼りになる円卓の騎士。 今日はどうしたのかしら?」
……軽い眩暈と頭痛を感じながらも、アーサーは発言を促した。
「ランスロット、ボールス、パラメデスの3名が逐電いたしました」
ガウェインはいつもの業務連絡と全く同じ口調で言った。
しかし、報告内容はどう考えても日常の業務連絡とはかけ離れていた。
「ち、ちく……でん……」
『逐電』とは、敏速に行動すること。
特に、すばやく逃げて行方をくらますことを意味する。
アーサーがその言葉の意味を理解するのに数秒かかった。
つまりブリタニアの柱石たる円卓の騎士を3名も失ったということである。
その衝撃的な報告を聞き、アーサーは思わず手にしたティーカップをスカートの上に落としそうになった。
「確認します、逐電ですね? 何者かに拉致されたという可能性はありませんか?」
「どうでしょう、屋敷の中が丁寧に掃除されていました。
アーサー様がお与えになった純白の鎧やプライウェン、
そしてコレを除いて一切の私物が見つかりませんでしたわ」
コレと言いながら、ガウェインは3通の封筒を机に置いた。
それぞれ見覚えがある筆跡で『辞表』と大きく記されていた。
プライウェンとは、アーサーが円卓の騎士パラメデスに与えた魔法の盾である。
そして純白の鎧とは、おそらく円卓の騎士のために用意された特注品の甲冑だろう。
そのどちらも貴重かつ実用性の高い装備であり、うっかり屋敷に置き忘れるような物ではない。
「アーサー様、あの3人に何か秘密の命令でも与えましたの?」
「いえ……今は特に何も。
パラメデスにフランスの暴動について調べるようお願いしていますが、
他は心当たりがありません」
「そうですか、なら本当に逃げたみたいですわね……
あの問題児たち、前々から出来が悪いと思っていたけれど、
まさか円卓の騎士を地位も責任も投げ出すなんて」
ガウェインは心底不機嫌そうに頭を掻く。
サボりの常習犯のランスロット、それなりに仕事はするがそれなりの成果しか出さないボールス、何を考えているか分からないし頻繁に行方不明になるパラメデス……優秀で生真面目なガウェインとは相性の悪い3人の事が話題に出る度に、彼女は機嫌が悪くなる。
一方、アーサーは自分が失神しそうになったのをはっきりと感じた。
王位継承前からの親友で、単純な強さはブリタニア王国一のランスロット、補佐役としては非凡な才能を持つボールス、そして王国の後ろ暗い部分を担っているパラメデス……いずれもブリタニアの柱石であり、屋台骨だと思っていた。
……とはいえアーサーは失神も絶望もせず、ギリギリのところで踏みとどまった。
それは眼前にいるガウェインに無様な姿を見せたくないという、見栄っ張りでどうしようもない理由もあった。
しかし円卓の騎士であり、自身の個人的な友人でもあるランスロットの行動に、奇妙な不自然さを感じたからであった。
「お給料……もっとあげた方が良かったでしょうか……」
アーサーが国の財政に関する報告書をチラリと見ながらため息をついた。
「アーサー様、ブリタニア騎士団の俸禄は十分ですわ。
待遇に不満だと言うのなら、むしろ大飯喰らいのランスロットが悪いと思います」
重ねて言うが、ブリタニア王国の財政はあまりよろしくない。
乏しい税収を集中させ円卓の騎士への俸禄は滞らせた事は無いが、救貧政策や騎士団以外の公務員……特に海軍への予算は酷い事になっている。
この上、さらに円卓の騎士への俸禄を充実させようとすれば、酷い事になるのは火を見るよりも明らかである。
「逐電の原因はなんであれ、すぐに後任の円卓の騎士を選ばなくてはなりませんわ。
あの問題児たち、前々からどうしようもないと思っていたけれど。
最後の最後まで他人の仕事を増やして……」
キャメロット城の最奥に存在する円卓。
そこにはブリタニアの王の席が1つ、王に仕える忠実かつ勇猛な騎士の席が12、合計13の席が備えられている。
そして12の騎士の誰かが死亡、追放等の事情によって空席ができた場合、新たな騎士が武功や勇気を王に示し、空席を埋めなくてはならない……それが古来から受け継がれてきたブリタニアのしきたりであった。
「ランスロット達の後任は、ブリタニア騎士団の中から選出するとして……
せっかくですので、あの13番目の席の呪いを克服しうる者も探ますか?
アーサー様が即位された時に比べ、騎士団は数々の修羅場を潜り抜け、
より精強になっておりますから、きっと例の呪いに打ち克つ者も現れますわ」
「後任、後任ですか……そう簡単な話ではありませんわ、ガウェイン。
円卓の騎士に相応しい実力、実績、人格を兼ね備えた者でなければならない……
昔、私にそう教えてくれたのは貴女でしょう」
「家柄、気品、美しさが抜けていますわ、アーサー様
敵国フランス生まれのランスロットとボールス、
どこの生まれかすら分からないパラメデス、そもそも円卓の騎士に相応しかったのか」
「皆、素晴らしい騎士でした……いえ、素晴らしい騎士ですわ。
私などにはもったいないくらいに」
そう言うとアーサーはガウェインが持つ3通の辞表をひったくり、ランスロットの文字が書かれた封筒を開いた。
『ちょっとフランス救ってきます』
簡素な……本当に本当に簡素な言葉だったが、ランスロットの明確な意思を感じた。
その意思は、裏切り者のそれではなく、いつものランスロットのものだった。
ニコニコして、何も考えてないかのように見せながら、本当に助けが欲しいときは必要な助けを与えてくれた。
隣国フランスで起きた謎の暴動……心優しいアーサーは、その原因を突き止め、無辜の民の苦しみを救いに行きたかった。
しかし、フランスとの外交問題になるのと、慈善事業をするには国家財政が危ういので動くに動けなかった。
今回もランスロットはアーサーの迷いを的確に察知して、迷いを晴らすために必要かつ最小限の言葉を示していたように感じた。
だから……
「ガウェイン、後任を選ぶ必要は有りません。
彼女達はきっとそう遠くないうちに戻ってまいります」
アーサーはいっそ晴れ晴れとした表情でそう言った。
ランスロットが不在の間、堅物のガウェインには言えないような愚痴を告げる相手はいなくなるが……隣国の平和のために、我慢をしようと思った。
「……あら、いつものサボりでは?」
ガウェインそうに尋ねてくる。
心底分からないという表情ではない、彼女もまたランスロット達がブリタニアに不満があって失踪したのではないと理解していた……アーサーはそんな気がした。
「ええ、きっと……必ず。
そんな事よりも私達も私達なりにランスロット達を支援しましょう。
隣国(フランス)の窮地を見てみぬふりをするなど、愛のある行為ではありません」
「アーサー様、それは非常に困難だと言わざるをえませんわ」
するとガウェインは困ったような顔に変わる。
「騎士団を動かせば、国境を越えた瞬間にフランス軍から攻撃を受けます。
その場合、ブリタニア騎士団は反撃をせざるをえません。
戦争は再開され、アーサー様は条約破りをしたことになり、その声望は失墜。
ブリタニア、フランス両国は無用の混乱と流血をしいられます。
かと言って金銭的な援助をとなると……」
アーサーは、なるほど……と、感じていた。
つまりランスロット達は何の意味も無く辞表を書いた訳ではないという事だ。
ブリタニアが与えた武具を全て返還し、円卓の騎士から退いたのは、少しでもブリタニアとの関係性を薄くして、フランスの国民感情を逆撫でする危険を避けるためだろう。
ランスロットとボールスは、フランス生まれのフランス育ちだ。
おかげで彼女達はブリタニアの不味すぎる食事の度に悲しみを背負って……ではなく、その彼女達が辞表を叩きつけてまで、祖国の救援に駆けつけようとしているのだ。
いくらフランス国民がブリタニアを嫌っていると言っても、問答無用で叩き出されることはおそらくない。
「であれば、いっそブリタニアとは関係無い事をアピールすれば……」
アーサーはランスロット達の生還の可能性を高め、それでいて迅速に帰還しうるようにする策を考え始める。
表立って支援はできない、裏から手を回すには準備が足りない……なら……
「……そうだ! ではいっそ、追撃しましょう!」
……
…………
………………
一方その頃、チハヤ達はジェームズ・クックを中心に、ドーバー海峡を横断してフランスに入国すべく、急ぎ出港準備を行っていた。
「乾パン良し、ザワークラフト良し、古い船だから点検は念入りにするですぅ。
今回は航行距離が短いですから、ビールを調達する必要はないですよー
こらそこっ! 帆を引っ張る縄はもっと丁寧に扱うですぅ!!」
「クックさーん、バナナはおやつに入りますか~?」
「ケツにでも入れとけですぅ!」
約一名、言いだしっぺのくせに全く危機感が無い人がいるが……元貿易商にして現ブリタニア海軍の士官であるクックの経験と人脈は非常に大きな助けになっていた。
「最悪、祖国の御危機を聞き、 ブリタニアより泳いで参った!!
……ってな感じでやろうとしてたからね~」
「え? もしかして、鎧を返したのってドーバー海峡を泳いで渡るためだったのか?」
「いやー、総帥には隠し事できないねー」
そんな時、クックの胸ポケットに入れておいた通信石(魔法の力で遠隔地から声を届ける石)からパラメデスの声がした。
「ブリタニア騎士団……接近中……数……1000ぐらい……」
メンバーの全員に緊張が走る。
「思ったより追手が来るのが早かったかな。 クーちゃん、逃げれそう?」
「いやいや、まだ出港できねーですよぉ!!
物資はあらかた集まってるですが、積み込みはまだですし、水夫も全然足りねーですぅ!」
「なら出港はいつになりそうなんだ?」
「水夫集めが順調なら明日、手間取れば3日後ですぅ」
「じゃあ軽~く蹴散らしちゃいましょ~か~」
「ランちゃん、簡単に言わないの」
「水夫の主な仕事は船の操作であって、戦闘ではねーですぅ。
海軍ならある程度戦う訓練もするですけど、
普通の船は全員が戦闘要員って訳じゃねーですよ」
出港を早めて逃げることはできない。
戦おうにも人数も、装備も、兵の質も劣っている。
最早戦いどころか、脱走の罪で現行犯逮捕されそうな戦力差だった。
「まともに戦えば……確実に負けるな」
チハヤの顔が絶望に染まる。
そしてそうこうしているうちに、ブリタニア騎士団らしき集団が望遠鏡で確認できる距離にまで接近していた。
「……そーすい……なにか……へん……」
再び通信石から声がした。
ほどなくして、ランスロットやボールスも異変に気がついた。
「おやおや、あれは……ガリヘスさんに、ガレスさんですね~」
「ガウェイン様の妹だっけ? でもあの格好……」
騎士団の先頭を行く2人の少女達は、奇妙な事に鎧を身につけず、武器も持たず、ピクニックにでも行くかのような格好で歩いていた。
「死にに……来た……?」
「今狙撃したら確実にヤれるですぅ」
「うーん……」
ランスロットが額に指を当てて考え込む……
「ししょー、ここはわたしがどーにかできるかもしれません~」
「えっ!? 本当か?」
「やってみてもかまいませんか~?」
この緊迫した状況に、ランスロットはかなり呑気な顔でそう言った。
ランスロットが何をしようとしているのかチハヤにはわからない。
だからと言って対案を出す時間も余裕も無さそうだ。
「わかった、頼むよ」
「わっかりましたー!! あっ、これから突撃しますので、狙撃はなしでお願いします~」
言い終わるや否や、ランスロットは魔法剣アロンダイトをぽ~んと放り出し、おおよそ1000人の騎士団へ向かって全力で疾走し始めた。
「ちょっ!? ランちゃん流石に正面からは無理だって!!」
「てやぁー」
ランスロットは走りながらその辺に落ちていたモップを拾い、ガリヘスめがけ振りぬいた。
「やーらーれーたぁー」
そして、ガリヘスは一撃で派手に吹っ飛んでいった。
いや、モップがあたる寸前に自ら真後ろにジャンプしていた。
「……あり?」
ボールスはぽかーん……としている。
「ガリヘスがやられたようだな……しかし、ガリヘスはブリタニア騎士団の中でも最弱。
裏切り者に敗れるとは騎士団の面汚しめー」
「あっ!? ガレスこら!! なにさりげなく俺を最弱よばわりしてんだよっ!!」
「ああもぅ、台本以外の台詞喋んないでくださいよもぅ。 調子狂うなぁ……」
吹っ飛ばされた側も、やけに緊張感の無い言い合いをしている。
「ガレスかくごー、とりゃー」
今度はボールスが、手にしたハンマーでガレスを叩く。
ただし掛け声は棒読み、振りぬく速度は赤子すら傷つけられないゆったりとしたものだ。
「うわぁー!!」
ガレスは欠伸が出るほどになまっちょろい攻撃を正面からくらい、派手に吹っ飛んでいった。
「な……なんて強さだ……がくっ!」
次の瞬間、ガレスは力尽きた……
殴ったランスロットは『片づけました~』とでもアピールするかのようにぶんぶんとチハヤ達に手を振って、その後ろで観戦をしている騎士団は、誰一人としてガレスが倒れた事を驚いていない。
「ガレスが死んだぞー、この人殺しー」
そして相方のガリヘスは、同僚が死んだにしては全く感情のこもっていない声でチハヤ達を非難するばかりだ。
「……ええと、次の台詞なんだっけ?」
「5日後にガウェイン姉様が討伐隊率いてくるぞっ、ですよぅ。
忘れないでって言ったでしょう、ほんとにもぅ……」
死んだはずのガレスの声が聞こえてきた。
もう死んだフリを隠す気はないらしい。
「ああ、そうだった。 サンキューな、ガレス。
ええと……我々を倒したからといって調子にのるなよ反逆者どもー
5日後には無数の正規兵を率いて……ひきい……て……誰が来るんだっけ?」
「姉様ですよぅ! ガウェイン姉様っ!!」
「そうだった、そうだった……
えー、3日後にガウェイン様がやってくるぞー。 円卓の騎士だぞー、強いんだぞー。
元円卓の騎士とはいえ、ガウェイン姉様……
じゃなかった、ガウェイン様にはかなうまい、ははははは~」
「5日! 3日じゃなくて5日!
ごほん、5日以内に出港されたら手も足も出ないけど、
もし5日以上もモタモタとしていたら確実に全滅だぞぅ。
3日じゃなくて5日後だぞぅ、間違えるなよー」
「ああ、おいっ! お前は死んでるんだぞ、ダメじゃないか、死んだ奴が出てきちゃあ!」
「ガリヘス姉ぇが台詞を間違えるからですよもぅ、
私だって台本通りに引っ込んでいたかったのにもぅ……ほんとにもぅ……」
「あり? どっか違ってた?」
「だから姉様が来るのは5日後ですよもぅ……
大事な台詞だから忘れるなって言ったのにもぅ……」
「いやちゃんと5日後って言ったって!
まあいいや、それはそうとして……えーと……ガレス、次の台詞なんだっけ?」
「もう台詞ないですよぅ!! とっとと撤退するんですよもぅ!!」
「ああ、そうだった……いや、忘れてないぞ。
ガレスが忘れてないか確認しただけだからな」
「変なところで見栄張ってないで逃げてくださいよもぅ!!
ガウェイン姉様に叱られたくないですよもぅ……」
「よーし、全軍撤退だー」
ガリヘスがそう叫ぶと、完全武装した騎士団は無駄に洗練された無駄の無い動きで隊列を整え、ぐったりとするガレスを拾い、キビキビと撤収していった。
「ええと……助かったのか?」
「理解できねーですぅ……誰か解説するですぅ……」
「5日以内に出港しろってことじゃないかな? たぶんだけど」
「黙認……されてる……」
「あの小芝居は必要だったですか?」
「なんにせよ、これ以上の横槍が入る前にフランスに向かおう」
……その後、チハヤ達は無事にブリタニアを出港し、フランスに到着する事ができた。
彼らがあの小芝居の意味を理解するのは、そのすぐ後のことだった。
『GOLD商会』現在の構成員
チハヤ(総帥)
ランスロット
ボールス
パラメデス
クック