今日も川神に朝が来る。
川神学園の教師、小島梅子は朝の日差しと目覚まし時計の音によって意識を覚醒させた。
大きく体を伸ばして、固まった筋肉をほぐす。
33歳という、女性としては結構なアレな年齢であるものの、むしろ実年齢より歳若く見える。
やはり、幸せというのが美貌を保つ秘訣なのだろうか。
いつも通りのスーツに着替え、リビングへと降りる。そこには朝の淹れたてのコーヒーと、出来上がった朝食が置かれていた。
それを用意しているのが夫、小島ユウだ。
「おはよう、梅子」
エプロン姿のイケメンがニコリと笑って微笑む。
10歳以上も歳が離れている夫に、梅子は頬を染めて返した。
「ああ、おはよう。いつもすまないな、ユウ」
「いいって。梅子は学校で忙しいだろ?俺が支えるから」
なんというできた夫。しみじみと感動を噛み締めながら、梅子はコーヒーを一口。未だに残っていた眠気が消えていき、やがて朝食を手につけていく。
二人は元は、教師と生徒という禁断の関係だった。
何故、この二人が結婚したかというと……話せば長い。
百代が大和の洗脳に堕ちて交際してから、水城ユウは遂に武神から解放された。
しかし、また新たな問題が発生したのだ。
それは、自身の強すぎる性欲による暴走。
ただでさえ人間離れした肉棒に、底なしの性力を持つユウは発散することができずにいた。
皮肉にも、それが今まで抑制できていたのは、百代がその肉欲を受け止めていられたからに他ならない。彼女がいなくなったことにより、ユウの性欲は暴走を始めた。
いくらオナニーしようと、収まる気配のないムラムラ。苦しむ彼を見かねた梅子が教師として何事かと尋ねた時……女の匂いに、ユウの鎖は千切れてしまった。
そして襲った、レイプしたのである。
理性がなくとも、壁を越えた実力の持ち主。一武道家でしかない梅子に争うことは不可能で、なす術なくその毒牙にかかってしまった。
目が覚めると、ユウはラブホのベッドの上。その隣には、全身がドロドロの精液に塗れて痙攣している梅子の残骸が倒れていた。
やってしまった……それだけではない。
小島梅子は妊娠してしまった。
龍と例えられるほどの肉棒、噴火の如き射精、限界のない性液の量。コレで妊娠しない女はいないだろう。
目を覚ました梅子に、ユウは土下座をした。
この責任は必ず取る。
死ねと言われれば死ぬ。
警察だってすぐに連絡して自首をする。
奴隷になれと言われれば、一生コキ使っても構わない。
己の全てを賭けて、この罪を償う。そう頭を下げる生徒に、梅子は急いで待ったをかけた。
『子供に罪はない。その、お前さえよければ……こんな女でも、貰ってくれないか?』
その慈悲深き心にユウは心を打たれたのであった。
そして卒業後、二人は結婚。
梅子はこれまで通り川神学園の教師を続け、ユウは主夫として身の回りの家事を任されている。
宿した命も生まれて、順風満帆な夫婦生活を送っていた。
「百代が学園長になって暫く経つけど、何か変わったか?」
「まぁ、前学長と違って未熟なところはあるがな……別にこれと言って、学園の方針が変わったわけでもない」
「そっか」
ふと、かつて自分を犯した女のことを思い出す。
あれだけ肉欲を貪り、屈服させようとしてきた武神は、今ではそれが嘘のように穏やかな大人となっていた。
結婚した相手は、あの直江大和。
かつて屋上で、お前の恋を応援していると言った後輩。だがその思惑からは大きく外れて、百代の暴走によってとんでもないカオスな修羅場と化してしまった。
あれは自分の人生にとって、まさにどん底のような一年間だったのは間違いない。
しかし、それはもう過去の話。こうして、お互い円満に相手ができて結ばれているのだから。
「さて、もう時間だ。行ってくる」
「あ、そうだ梅子。忘れ物」
食器を台所に運び、職場へと向かおうとする妻を呼び止める。
梅子は?を浮かべて、首を傾げる。しっかり者の彼女は、常に必要なものをチェックしている。
はて、忘れ物などないが?という彼女の唇に優しくキスをした。
「行ってらっしゃい」
「あ、ああ……!」
不意打ち過ぎるぞ……!我が夫ながら、時々見せる大胆さが恐ろしい。
普段は理想の夫そのもの。顔もよく、仕事から帰った妻を労うことを忘れない自慢のダーリンだ。
しかし、二人きりの夜となれば夫は獣へと変貌する。凄まじい性欲に、何度行為の最中に気絶したかわからない。受け止める側も一苦労な激しいセックスに、梅子は身も心も彼に堕ちていた。
顔をコレでもかと赤くさせながら、梅子は学園へと向かうのであった。
「さて、俺もまだまだ仕事残ってるし……!」
食事を終えて、次はゴミ捨て。
可燃ごみと不燃ごみと書かれた袋を持って、外へと出る。かなり大きめの袋だが、引退したとはいえ元は壁越えの武士。軽い足取りで街をゆく。
天気は快晴、通勤する社会人や学校へ向かう子供達が視界を横切る。そんな中で、知った顔とバッタリと出くわしてしまった。
「あ、直江」
「ゲッ、水城」
それは、かつての後輩である直江大和だった。
否、今は婿に入って川神大和だったか。
久々に会った後輩は、ユウの顔を見た瞬間心底嫌そうな表情を浮かべた。
「そんなに嫌か?……いや、うん。嫌だろうな、俺と会うなんて」
「ああ、顔も見たくないね」
もう先輩呼びはしてくれないらしい。
呼び方も敬語ではなく、呼び捨て。軽蔑した目で睨みつけて、学園時代の対応はもはや一切ない。
まぁ、元気そうなら別にいいや。そう心の中で呟いて、ゴミ置き場のそれぞれのコーナーに種類を分けて袋を置く。
そんなユウを、大和は何故かジロジロと見つめていた。
「小島先生と結婚したんだって?」
「まあな、そっちこそ百代と結婚おめでとう」
かなり遅れたが、結ばれた二人の結婚を労う。
思い返すのは、あの屋上でのやり取り。ものにできるのなら、あの女をものにしてみろ。四節屈折あったが、実際に実現した大和をユウは密かに尊敬していた。
しかし、当の本人は褒められても嬉しくなさそうだ。ふん、と鼻を鳴らして吐き捨てる。
「そういうお前は姉さんとラブラブだったくせに、すぐ他の女に乗り換えるとか軽蔑するね。しかも10歳も歳が離れた女と結婚するとか、お前の変態っぷりには呆れるよ」
ラブラブだったわけじゃ……と、言葉が喉の奥で止まる。何を言ったって言い訳にしかならないため、そこはグッと堪える。
寧ろ、カチンときたのは妻に対してだ。
「歳の差なんて関係ないだろ。梅子は愛する妻だ」
「お熱いことで。ま、お・れ・の・百代の魅力には負けるけどな」
「妻の魅力で張り合うつもりはない」
「ふふ、負け惜しみを」
いつの間に勝負なんてしたんだよ……心の中でツッコミを入れて、踵を返した。
まだまだ家事はやることが残っている。子供の面倒も見なければならないのだ。
しかし、大和はここぞとばかりにユウに引っ付いて嫌味ったらしい言葉を吐き続けた。
「姉さんはもうお前のことなんて全く、何とも思ってないよ。毎日俺のマイビッグマグナムでアヘアヘ言っててさぁ。いや〜、ホント武神のあんな姿を見れる男は世界で俺一人だわ」
(い、いつまでついてくるんだよこいつ……)
まさか、学園時代の不満を全て吐き出すつもりではないだろうか。
だとしたら流石にしつこ過ぎる。ベラベラと長ったらしく惚気る後輩に、ユウはため息を吐いて振り返った。
「俺なんかに構ってる暇あったら、百代のことちゃんと見ろよ。あいつ、総代と学長の二つ仕事掛け持ちしてんだろ?夫なら支えてやれ」
「はっ、お前に言われなくたって俺達の関係は円満だよ。疲れた妻を、こうして俺の愛で癒してるんだから」
ダメだこりゃ……完全に聞く耳持たない。
学生時代の大和を知るユウの目には、今の彼は見る影もなかった。
勝つためなら何でもやる、あの時の直江大和はいつだって目の奥にそんなギラギラした炎を見せていた。
それは側から見れば卑怯、セコいと印象付けるようなものだが、その根底には仲間のためというちゃんととした理由があった。
川神大戦がいい例だろう。
自分の陣営を勝利導くために、九鬼揚羽や水城ユウといった強豪を仲間に引き入れる時のあの必死さ。
武道家でなくても戦える、それを証明していた彼はもういない。かつての必死さは消え、何か強大な力に依存しているようにも感じられる。
これ以上、話すことはない。
そう結論づけたユウは、大和の目の前から一瞬で姿を消すのだった。
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いったいあれから、何年経った?
わからない。この空間には何もない。暗い、光の差し込まない深海のような漆黒の世界に、私は閉じ込められていた。
周囲には霧のようなモヤが立ち込めているだけで、その向こう側には何も見えない。
それ以外に、壁も天井も床すらも存在しない。
その空間で私は、両手首に重厚な手錠をかけられ、天から登る鎖で吊るされている。足すらもつくことはない、完全な宙吊り状態。
まるで、拷問を受けている女囚のような見た目だろう……しかし、疲労というものが一切なかった。この世界は精神的な場所で、どれだけ肉体に負担がかかっても苦痛にはならない。……たった一つ、身動きが取れないという屈辱を除いて。
干物かなにかのようにぶら下がっている、なんて無様な姿だろうか。これが武神と呼ばれた女の、
今日もまた、ただただ時間が過ぎようとしていたと、その時……
目の前の霧が突然……ふぁっと左右に割れ、その向こうに見覚えのある人間が姿を現した。
この何もない空間で唯一、私以外の人間……いや、私以外というより
『調子はどうだ?私よ』
「黙れ……」
現れた存在を睨みつける。
そいつは……私自身だった。
この空間を作り出し、私をこのような屈辱に追いやった2人の張本人の1人。
1人は直江大和。私の元舎弟、私を手に入れるために洗脳アプリなんてものに手を出した軟弱者。あいつのせいで意識を精神の奥深くに封印されてしまった。しかし伊達に私は武神と呼ばれてはいない、直ぐに内側からこの洗脳を解いて自由になってやると気を練っていた……そこへ現れたのがこいつだ。
しばらく時間はかかるが、この洗脳を解くのにそう難しくはないと思ったその時、こいつによってさらに精神を拘束されてしまったんだ。
張本人の1人、それは私と瓜二つの女だった。
顔も、髪型も、おっぱいも、くびれも、尻も、何もかもが私と全く同じ容姿をした存在。ただ一つ違うとしたら、常に発情しているかのようなトロンとしただらしない顔をしていることだ。
そして何よりも全裸……私も全裸だが、こいつは見せつけるように身体をくねらせて、男を誘うように歩いている。同じ容姿だから、まるで鏡に映っているかのような不快に感じる。
「私の身体で好き勝手しやがって……!」
腕に力を入れて、拘束しているうざったい手錠を引きちぎろうと試みる。無駄なのはわかっている。この精神世界は、力は全くの無意味。これまで何度も逃れようともがいたが、無理だった。それでも、こいつの顔を見たら足掻かずにはいられなかった。
今、私の身体を使って好き勝手しているのはこいつなんだ。
大和はアプリによって私が自分を愛し従順になったと思い込んでいるが、それは違う。この女が主人格となって、大和の目を盗んで多くの男に股を開いているのだ。
本来の人格である私にとって、これ以上の屈辱はない。
「お前はいったいなんなんだ⁉︎」
『前にも説明しただろう?私は“川神百代”だ』
「違う!お前なんかが私なわけないだろう‼︎」
こんなビッチが私な訳がない。
セックスは好きだが、それはユウとのセックスだ。他の男に身体を許すなど、そんな気色の悪いことは絶対にしない。
お前は私なんかじゃないと、心から否定する。
そんな私を見て、やつは大きくため息を吐いた。
『はぁぁ〜〜、仕方ない最初から説明してやろう。私は洗脳アプリによって生まれた第二の川神百代の人格だ』
洗脳アプリ……やはり原因はあれか。
『主人格であるお前が精神の奥深くへと封印され、直江大和を愛する“私”が生み出された』
そこまではわかっている。
本来の人格の私の意思に反して、大和に媚へつらいキスをし、股を開く姿をこの空間で散々見せられた。
はっきり言って殺意しか湧かない。どれだけ肉体の主導権を奪い返して、あいつの顔面をぶん殴ってやろうかと思ったか。
『だが肉体は、水城ユウを求めていた』
その名前に私はピクリと反応した。
水城ユウ、私が心から愛した男。
その反応を見逃さなかったのか、やつはニヤリと笑いながらうっとりとした顔で語り始めた。
『あの怪物の如きイチモツ、見ただけで相手を威圧する太い肉の棒。丸々と膨らんだ睾丸。一度射精すれば噴火のように放たれ、何分も
そして股に手を伸ばし、オナニーをやり始めた。私と全く同じ身体で、指を3本入れて激しく掻き回す。私と同じ容姿でびしゃびしゃと愛液を垂れ流し、痴態を見せつける姿はとてつもない不快に感じた。
このクソ女が……。
『ん❤︎おほっ、んほぉ〜……❤︎はぁ、はぁ……そ、そんなユウのちんぽを味わった私が、大和程度のちんぽで、あひ❤︎満足すると……思うか?』
……そういうことか。
私の肉体はいわゆる、舌が超えた状態になっているということだ。あの極上の魔羅を味わったことで、ただのイチモツでは足りることはない。
『足りない、何もかも。大きさも、太さも、濃さも、量も全くだ。大和を愛しているのは本当だ、だがあいつのペニスじゃ私は満たされない!』
オナニーはエスカレートしていく。掻き回すんじゃなくて、ミキサーのようにぐちゃぐちゃに膣肉を抉り出すかのように激しさを増していく。手の動きに合わせて腰を前後に振り、最低のダンスを披露しながら叫ぶ。
『だから襲った!犯した!貪った!大和に気づかれないよう、デカチンを持つ男をな!』
『そして“私”が生まれたんだ!』
『デカチンならどんな男でも股を開く、ド淫乱メス豚神がなぁ‼︎』
「ふざけるなぁッ!!!」
我慢の限界が来て私は叫ぶ。
今すぐにでも目の前の川神百代擬きをぶん殴ってやりたい衝動で、頭がどうにかなりそうだ。
「お前さえいなければ、今頃私は洗脳を解いて大和をぶっ飛ばして、ユウの元へ戻ってたんだ!余計なことをしやがって!」
『ふん、言っただろう。私はお前だと。川神百代の考えていることはよくわかる』
偉そうに鼻で笑い、そいつは私の胸を鷲掴みにしてきた。ムニムニといやらしく揉みしだくその手つきは、不覚にも感じてしまうほど上手いものだった。
やつはお見通しと言わんばかりの顔で言う。
『ユウにフラれて、自暴自棄になっていたのは知っているんだぞ?』
「ッ……」
『だから無理矢理にでも私のものにするために、強引にセックスし続けたんだ。しかし心の奥底では、フラれたショックで半端諦めていた……そうだろう?』
「それは……」
『脈のない男を求めても仕方がない。だったら、私はこのメスの本能に従いちんぽをしゃぶる……それだけだ』
再び霧が濃くなっていく。視界を包むそれは私擬すらも飲み込み、姿を消していく。
この場から去るつもりだ。またたった一人の空間に戻ってしまう。
「待て、私はいつここから解放される⁉︎」
『お前が私を受け入れた時だ。その時、二つの人格が一つとなり、完全なるメスとしての川神百代が誕生する……ま、私は今のままでも別にいいがな』
やがて私擬の姿が完全に消える。奴の笑い声のみが嫌に聞こえるようになり、また私の身体を使って多くの男のちんぽを喰らいにいくのだろう。
『せいぜい
「待て……待てぇぇぇぇぇぇええ‼︎」
とまぁ、こんな感じです
本編ではユウが襲ってくれたおかげで、第二人格は消え去り元鞘に収まりました
しかし今回のIFでは、洗脳アプリによって生まれた人格が暴走してこうなってしまっているという感じです
今回エロなしですいません
次回、エロありです