「ぇ……?」
矢が消えた。
これまでどんな敵達も仕留めてきた自慢の矢が、相手を射抜くわけでも、避けられるわけでもなく、マロードに当たる直前に消えた。
数秒後には、三本の矢に射られたマロードが床に這いつくばり降参し、風間ファミリーの勝利に終わる……そんな想像を打ち破られ、間抜けな表情で固まっている。
狙いのマロード本人は回避どころか、指一本たりとも動いてすらいない。この結果がさも当然であるかのように、ゆったりと佇んでいる。
そして、それは音もなく現れた。
「ご無事か?ご主人様」
「ああ、いいタイミングだ」
マロードの隣に女が立っている。
髪留め紐で、後頭部の高い位置に束ねられた長い黒髪。丸々とした乳房と尻やくびれの曲線が浮き彫りになるほど裸に密着し、適度な肉付きを強調する黒一色のボディスーツ。顔は仮面によって隠れているが、その瞳は鋭く美しい。
矢を消し、マロードを守ったのはこの女だ。しかも、狙撃手である京の目をもってしても捉えられない速度で。
当然、この女の存在も大和が集めた情報に載っていない。
「誰だこいつは⁉︎」
「紹介しよう。彼女が、俺の切り札だ」
「あん❤︎ご主人様、こんなところで……」
完全なイレギュラーに驚きを隠せない侵入者達の目の前で、マロードはその豊満な乳を鷲掴みにして自信に引き寄せる。彼らに見せつけるように頬ずりし、女も嬉しそうにそれを受け入れている。
「盛りやがって……京!もう一発だ!」
「ダメだよキャップ!こいつはヤバい!壁を越えてる……た、多分……モモ先輩クラス!」
「なに⁉︎」
この中で唯一の武道家、矢を防がれた京だからこそ最初に気づいた。
胸を揉まれ、抱きしめられながらも、その姿勢に一切の隙がない。ボディスーツ越しに見える肉体は完成されており、滲み出る気の量も尋常じゃない。見ただけで、川神百代に匹敵する猛者だと理解した。
ここへ来て相手方の最強の切り札の登場。
唯一有利だった状況をも覆された。もはや、風間ファミリーに優っている要素はない。
勝利を確信……というより、最初から負けるとは思っていなかったのだろう。マロードは悠々と密着をさらに強める。
女を侍らせて勝ち誇っている様はなんて忌々しい、が認めざるおえない。大和は決心して、キャップと京に言った。
「キャップ、京!一旦引くぞ!」
「な、ウソだろ大和⁉︎」
「完全に相手が上手だった……でも希望はある!姉さんと合流して立て直せば、逆転できる!」
そう、川神百代さえ……姉さんさえいれば!
あの最強の武神さえ戦場に来てさえくれれば、どんな敵であろうと敗北はあり得ないのだ。もはや彼らに残されたのは、彼女のみとなった。
「おいおい……自信満々に風間ファミリーと名乗っているが、武神の存在がいなければ所詮その程度のグループか……」
「くそッ、うるせぇよ!今に見てろ!」
ほくそ笑むマロードに悔しいと想う感情を押し殺し、大和達はチャイルドパレス脱出のために扉の方へ全力で走っていく。
「んん……はぁん❤︎ご主人様、セックスなら……敵を倒した後に……❤︎」
「おっと、すまないな」
マロードの手が離れると、女は姿を消した。
それは首輪から解き放たれたペットのように、凄まじい速さで大和達の前に回り込む。
次の瞬間、彼らは雷のような衝撃に襲われた。全身を震わせる打撃と激痛が脳を揺らして、逃げるために動がなければならない足さえも命令を拒む。
気づいた時には、川神を守るべく立ち上がった侵入者は支配者の前で跪くように並べられていた。
この間、二秒。
「我が肉奴隷ながら見事な早業、褒美をやる」
「ああ、もったいないお言葉だ……んちゅ❤︎」
混乱している中でマロード達は抱き合い、唇を重ねる。腕を首に回し、胸を押し付けて股を擦り合わせながらのディープキス。
それを眼の前で見せつけられて、大和は目をパチクリさせていた。
なんだ……今何をされたんだ……?
大和だけが気を失わずに済んでいるみたいだが、激痛で身体が麻痺してしまっている。
くそッ……動けない……!この早技、強さ、間違いなく京の言った通り、川神百代クラスの猛者だ。マロードにこんな手札がいたなんて、完全に想定外だった。
戦力を最後まで隠し、偽の情報で敵を自在に操作する。武力も知力も、あらゆる面で相手が上を言っていることを思い知らされた大和は、これまでの自分を思い出す。
『はっきり言う、マロードは雑魚だ』
『こんな学生に情報を丸裸にされてるんだ。知能も、戦力も、俺たちの方が優っている!』
『いないなら仕方ない。でも、必要ないじゃないか。水城ユウ一人いなくても、俺達は勝利する!』
何から何まで恥ずかしい。
こんな最初から負けている戦いで勝ち誇っていた自分が、まるでバカみたいだ。
「くそ……キャップ……京……」
なんとかこの状況を抜け出さなければならないと、頭を働かせる。左右にいる仲間の名を呼ぶが、辛うじて意識が残っている自分と違って、完全に気を失っていた。
大和の方も、意識があっても痛みと衝撃でまともに身は動かない。できることといえば、ただ首を上げて目を開くことのみ。
ちくしょう……掠れた声で呟く。自分は軍師なのに、味方を勝利に導かなければならないのに。このような事態、想像もしていなかったことに悔しさを隠しきれない。
「姉さん……姉さんさえ、来てくれれば……」
「くくく、川神百代が来ればねぇ……」
未だに武神に縋る、あまりにも愚かしい醜態を嘲笑う。
武神など、もはや敵ではないのだから。
「そんな余裕今のうちだ……いくらそいつが強くても、最強の姉さんに敵うわけない!希望の光はまだ残ってるんだ!」
「だとさ——————百代」
「はい、ご主人様❤︎」
…………聞き間違いか、空耳か。
マロードはその口からはっきりと、百代という名前を吐いた。それを聞いた大和は、さっきまでの自信満々の顔を固まらせる。
指示を出し、それを聞いた女はゆっくりと仮面に手を添える。それを外すと、その素顔を大和に見せた。
「悪いな、大和」
「………………………………………………ぇ?」
そこには、【川神百代】が立っていた。
最後の希望、勝利の切り札。いつだって、風間ファミリーを勝利に導いてきた最強の味方が、今目の前に立っている。
大和を守るために対峙しているのではなく、敵であるマロードを守るために側についている。
長髪を束ねていた髪留め紐を外し、顔を揺らしていつも通りの髪型に戻る。その姿、顔、佇まい、何もかもが直江大和が知る、川神百代そのものだった。
異なる点があるとすれば……
「くくく、やはりお前は素顔が一番だな」
「そんな……嬉しいぞ❤︎」
その、とろんと火照りきった表情だろう。いつも凛々しかった彼女とはまるで別人のよう、完全に雌として男を愛するだらしない顔だ。
否、こんな女が川神百代であるはずがない。きっとこれは手の込んだ揺さぶりだと、大和は顔をブンブン振った。
「しゅ、趣味が悪いぞお前⁉︎女をね……姉さんの顔に整形するなんて‼︎」
「ははははは!整形か!まぁそう思うよな!だが、見苦しいよその現実逃避は!」
考えうるは整形。別人の女を、川神百代の顔そっくりに変えたのだろう。法のモラルなんて届かない、裏の世界の住人らしいやり方だ。
だが、それを聞いてマロードは口を大きく開けて爆笑する。その声はチャイルドパレス内部全体に響き渡った。
百代も、そんな舎弟の無様な姿を見てくすくすと笑っている。やっぱりだ、この女は川神百代ではない。あの人がこんな性悪なはずがない。
すると、大和の目の前にあるものが投げ捨てられた。それは粉々に砕かれているものだが、確かに見覚えのあるものだった。
「これを見ても、まだ私が偽物だと?」
「これは……モロの……」
見間違うはずのない、これは卓也のスマホだ。
大和が何度も掛け直しても繋がらなかったのは、これが原因だった。破壊されたそれを見て、卓也に何かがあったのだと理解した。そして、彼を守護していた百代の身にも。
あの川神百代がやられるはずがない。
ではなぜ、女が彼のスマホを持っているのか?
なぜ、モニターから見える仲間達の危機に百代が駆け付けないのか。
目の前にいる女は、誰なのか……。
マロードは言った、
『こそこそと私を嗅ぎ回っている学生がいたからね。調べはついている』
マロードは言った、
『勝敗は、始まる前にすでに決している』
マロードは言った、
『武神も、私の手に堕ちたというわけだ』
マロードは言った、
『
大和の頭の中で不安要素のピースが一つずつ重なり合っていく。そんなずはないと別の可能性を考えるが、どれもが自分達に都合が良すぎる非現実的なものばかりだ。
なまじ頭がいいと言うのは不幸なことだ。
どう考えても、やはり最悪の答えを導き出してしまう。
「まさか……まさか……」
やがてそんなことがあってたまるかと、自分に言い聞かせるようになる。だが考えれば考えるほど、そうとしか思えないほどの言葉の数々。
そんな大和の現状など知らず、モニターから仲間達の声が聞こえてくる。
『みんな持ち堪えて!きっと大和からの指示が来るわ!』
『そうだぜ!諦めんな!』
『大和さんなら、きっと!』
『モモ先輩だっている、勝利は確実だ!』
「やま……と……」
「やまと……」
心から信頼できる仲間達、だが思考がぐちゃぐちゃになっている今の大和にとって、やかましくて仕方がない。
『大和が!』
『大和!』
『大和ぉ!』
『大和なら!』
「やまと……」
「や……やまと……ぉ……」
『大和ッ!』
『大和の指示を!』
『大和のために!』
『大和!』
『大和大和!』
『大和がきっと!』
『大和ッ‼︎』
「あはぁ〜ん❤︎ご主人様ぁ〜❤︎」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛‼︎‼︎‼︎」
ついに頭の中が限界に達した。モニターから聞こえてくる仲間達の声から耳を背け、絶叫を上げてしまう。涙を流し、鼻水を垂らし、涎を撒き散らし、動かない身でグネグネともがくその様はあまりにも見苦しい。
仲間からの信頼が重たくのしかかる。それは時として戦いの活力になるだろうが、今の状態の大和を奮い立たせるものではなく、苦痛に感じるプレッシャーでしかなかった。
「なんで……なんでだ……どうして⁉︎なんでこんなことに……‼︎」
「壊れたか。意外とあっけなかったな」
「う、うるせぇッ!うるさいうるさいうるさい黙れ!お前黙れよぉぉぉお‼︎」
この悪夢を生み出している元凶、その男に向けて吠える。お前さえいなければ、お前なんかが……そう喚き散らす大和の顔に拳が振り下ろされた。
強烈な、昔から何度も食らった覚えのある拳。それは戯れ程度に力を抑えたものではなく、本気で黙らせるための怒りを乗せた一撃だった。
「それ以上は私も黙ってないぞ、弟よ」
「ね、ぇ……さん……どう……して……」
大和を殴ったのは百代だった。
愛してやまない女に殴られ、床を舐めさせられる。ゴミを見るような目で見下す姉。相も変わらず美しいままなのに、その姿はかつての面影を一切残っていなかった。
さらにもう一発と拳を振り上げたが、それが落ちてくることはなかった。マロードが待ったをかけたからだ。
「おい、誰が殴れと言った?」
「あん❤︎す、すまないご主人様❤︎」
ボディスーツ越しでもくっきりとわかる百代の勃起した乳首をつねる。それに痛がるどころか、嬉しそうに感じて蕩けた声を上げる。
まるで二重人格のように、表情の変化が激しすぎる。
「く、苦痛だったんだあ❤︎ひぁん!……んふ❤︎こいつらと、一緒にいるのはぁん❤︎ふっ、ふぅ……偽りの私を……演じるの……はぁ❤︎」
乳首をコリコリと弄られながら、風間ファミリーの一員として接していた時の不満を吐く。
これまで過ごしてきた、ファミリーとの思い出の数々。それを苦痛と言われたことにより、大和は絶句した。
メンバーみんなで集まり、くだらない会話に花を咲かせた時のことも、困難に立ち向かった時のことも、笑いあった時のことも、全てが偽りだと彼女は吐き捨てたのだ。
「偽りって何だ……全部、ウソだったのかよぉ!」
「百代、お仕置きだ。オナニーをしながら説明してやれ」
「ご主人様以外の相手に見せるのは嫌だが……命令なら仕方ない……」
マロードの命に、百代は渋々と股間に設置されたジッパーを開く。このボディスーツ、局部を開けていつでもセックスが可能な構造になっている。
スーツの中には下着はなく、既に愛液でとろとろになった膣が大和の目の前に晒し出された。
夢にまで見た、川神百代のまんこ。どれだけあの陰唇に自分の肉棒を挿入し、絶頂する自分を想像してシゴいたことか。
そんな彼女の膣が今目の前に、最悪の形で目にしている。
「ん、ふぅん❤︎あへぁ……❤︎」
一気に三本、指を膣内に挿入してぐぢゅぐぢゅと掻き回す。動かせば動かすほどに漏れ出る愛液の量は増え、次第に百代の身体は痺れるような快感でグネグネといやらしく悶えていく。
これが、あの川神百代だというのか?
強くて、気高くて、美しい。
そんな誰もが憧れる最強の武士娘の姿なのか?
雌として堕落しビッチと化した彼女に、武神という名はもはや過去のものとなっていた。
「んわ……私がご主人様にぁ❤︎つ、仕えたのは……つい、最近……だ……ぁひ❤︎この身体に……雄の素晴らしさを……思い知らされて、なぁ❤︎」
まんこを掻き回しながら、自身の身に起こったことを話す。その表情や口調から悔しさや怒りは感じられず、むしろ思い出して恍惚としていた。
「バイトも……はぁ❤︎ご主人様がんひ❤︎はー経営する、風俗のことでな……いろんなやつに抱かれた、んだ……スポンサーのご機嫌取りのためにぉ゛ぁ❤︎……一人で……何十人も穢れた男の……相手をした……❤︎」
「風……俗……?」
「無理矢理チンポを膣に挿入れられて、中出しされる感触……❤︎はぁ……堪らない…❤︎」
聞き捨てならない言葉を耳にした。風俗と言えば、あの最近親不孝通りで噂になっていた人気の風俗嬢のことだ。川神百代に似ていると話題になり、大和の知り合いも抱いたと、嬉々として喋っていたことを覚えている。
あの時は、ただの整形で話題を作っているだけだと思っていたが……まさか……。
「ゔッ……お゛え゛ぇぇぇぇぇええええ‼︎‼︎」
打ち明けられる最悪の事実に、大和は耐えきれず吐いた。自分の知らないところで、愛する女性が他の男に抱かれていた。しかも中には、知り合いも混ざっている。
思い当たる節はいくつもあった。それを有り得ないと切り捨てたのは、大和自身だ。
ぐちゃぐちゃになってしまった思考回路はもはや修復は不可能で、過ぎ去った時間を呪う。あの時、あの時、あの時……ああしていればという後悔だけが頭の中を流れる。
「ガキのグループ風情が、大人の世界をよく思い知ったかな?」
「はは……夢だ……これは、悪い、夢……なんだぁ……」
これはただの悪夢で、きっと島津寮で眠っているに違いない。そして京が起こしに来て、食事をし、またみんなとの楽しい日常が始まるんだ……そう、ありもしない現実に縋る。
ひくひくと顔の筋肉が緊張して、笑顔を作る。それは絶望に染まった歪なもので、目の焦点は合っておらず完全に壊れていた。
「やれやれ、所詮ガキだな。百代、おいで」
「はい❤︎」
壊れた大和に目もくれず、百代はマロードの隣へと立つ。
彼女の顎をクイッと持ち上げ、視線を合わせる。
百代の目は真っ直ぐに愛おしきご主人様を見つめており、獣のような鋭い目は消えてうっとりとしていた。
完全に落ちきった雌を前に、支配欲求が満たされていく。
「お前を徹底的に犯す。これからの人生、この俺に飼われる人生を送るための、儀式だ」
マロードの『飼う』という表現に、大和は顎を震わせて歯がカチカチと鳴る。
わかっていたことだが、やはりこの男には、まっとうな男女の関係を築くつもりがない。そしてこれから行う行為によって、百代の心の中にある風間ファミリーを完全に消し去るつもりでいるのだ。
マロードは百代の火照り切った姿に微笑み、ボディスーツを掴み無造作に引きちぎった。
「ああん❤︎」
ビリリリッ!音を立てて破られたスーツが、床に散らばっていく。全ての衣類を剥ぎ取られて、百代の女体が露わになる。
そんな乱暴な扱いに全く拒絶することなく、それどころか頬を染めて嬉しそうにしていた。
それは大和に見せつけるように、曝け出された。
「ぁ……ああ……」
美しい、まるで天女のような美貌。
いつか手に入れようとしたあれを今、憎き男によって好き勝手にされようとしている。
「……さぁ、始めようか。まずは……そうだな。お前の体を優しくほぐす所から始めよう」
まずは前座と、両手で百代の胸を無遠慮に揉む。手に込める力は力強く、思いやりは一切ない。数多の女を屈服させてきたマロードの支配者的テクは、乳房の奥にある神経を的確に刺激していく。
「んっ、くぅん……❤︎」
快く受け入れる百代の口から、色っぽい吐息が漏れる。これまで大勢の男に胸を揉まれたが、やはりマロードのテクが一番気持ちいいと感じている。胸の揉み方ひとつ取っても、ご主人様と他の男どもとではまるで違う。
「ふふっ、気持ちいいか?」
「ああ❤︎この胸はご主人様のものだ……あひぃ❤︎」
最後まで言い切るより先に、指で乳首をピンと弾く。
反応して、百代は少し猫背になる。大した攻撃ではないはずなのに、全身が跳ねてしまうほどの快感。
「ね、ねえさん……?」
ショックを受けた顔で、床に伏せたままの大和が百代を見てくる。自分そっちのけで始まる淫行、それを見せつけられている。
マロードは、そんなやつの視線に気づいていた。この小僧が百代を好いているのは知っている。その目の前でこの女を犯すことが何と気持ちのいいことか。口角を上げてニヤける。
大和に聞こえるように、マロードはわざとらしい口調で言葉を続けた。
「そうだ百代。なぜ俺が、カーニバルの開始をこの日に選んだかわかるか?」
「さぁ、なんだろうな……」
「お前の——————排卵日だ」
「ッ‼︎」
ガバッと、力なく床に倒れていた大和の顔が起き上がる。
排卵日、受精、妊娠……それはまさに、女として完全に支配下に置かれるということに他ならない。愛する人が孕まされる、これだけは絶対に阻止しなければと身体に力を込めた。
「やめろおおおおおおおおお‼︎‼︎」
喉が張り裂けるほどの叫び。
激痛が走る身体を無理矢理動かす。
身を捩り、百代に向けて手を伸ばした。
「姉さん!頼む、元の姉さんに戻ってくれ‼︎今だけでいい!こいつを倒して、風間ファミリーの川神百代に戻るんだ‼︎あとは俺が何とかする!必ず、元の姉さんに戻して見せるからッ、だからぁああ‼︎」
チャイルドパレス内部に、涙声の混ざった絶叫が響き渡る。少しでもこの想いが届いてほしい、そう願いを込めて必死に叫ぶ。
だがこの瞬間、彼女の思考は真っ白に染まっていた。
「子宮内の結界を解くことを許可する」
「はい……らん……受精……妊娠……」
気を失いそうになるほどの、強烈な衝撃。
たった一言の……排卵日、というキーワード。
目の前にいる偉大なる存在の子を産み、新しい命を育む女の幸せ。考えただけでイッてしまった自分を、我ながら染められていると思い知る。
自覚するとともに、百代の体は脱力していく。マロードに全てを委ねるように、身を任せていった。彼はそんな彼女の肩を掴み、自分の方に引き寄せて背後から強引に抱きしめた。
「この抱き心地に、この香り……やっぱり堪らないなぁ」
「うあぁ…ダメだ姉さん!目を覚ましてくれ!そいつから離れてくれぇえ‼︎」
「ああ……❤︎」
大和の声など届くはずもなく、首筋の匂いを嗅がれながら百代は快感に悶える。マロードの腰がグリグリと尻に押し付けられていて、硬い肉棒の感触がよくわかった。
こちらを犯そうという意志は、これ以上ないほど明白。
「姉さん……姉さんってば……!」
大和が必死に百代の方に手を伸ばす。しかしその声は、どこか腑抜けてしまったような弱々しく呼ぶのみになっていた。
依然として悔しそうな表情ではあるものの、瞳に全く力が込もっていない。いつまで経っても立ち上がれず、得意としていた知力でさえも敵わないと突きつけられれたのだ。
大和は自分への自信を完全に失い、マロードには絶対に敵わないと、心のどこかで認めてしまっていた。
「マロード様……愛してる❤︎」
囁くように、吐息とともに口にした愛の言葉。マロードは百代からの心からの告白に狂ったような笑みを浮かべると、まずは顔を振り向かせる。
そして自らの顔を近づけ……大和に見せつけるように、汚らわしく唇を奪った。
キスが交わされた瞬間、大和は言葉を失った。
ただの口付けだが、この先の人生すべてを決定づける誓約のキスだからだ。おそらくこれからは何を考え、何を望もうが、やつの支配からは逃れられないだろう。
もう、好きな人と一緒になることもできない。
「んぁ……っ、んふぅ……❤︎」
マロードの舌が、我が物顔で百代の口内に侵入してくる。百代もそれを受け入れ、めちゃくちゃに荒らされ二人の唾液が混ざり合っていく。
「ん゛ぢゅぅ……れろッ……ちゅぷ……ん゛ん゛」
「はぁん❤︎……ちゅ……ハプっ❤︎……」
大和の耳に、嫌でも二人の口付け音が入ってくる……聞きたくないとギュゥッと目を瞑るが、より鮮明にはっきりと鼓膜を叩いてくる。やがて満足したのか、マロードは舌を引っ込めて顔を離す。
そして見せつけるように、喉をゴクンと鳴らした。完全な大和への当てつけ。百代もそれにならい、口の中に溜まったマロードの唾液を咀嚼し、
「んっ……❤︎」
「良い子だ」
喉を可愛らしく鳴らして飲み込んだ。上手くできた雌奴隷に、マロードがまるでペットにするかのように馴れ馴れしい手つきで頭を撫でる。
……チラリと視線を向けると、大和はもうこちらを見ず、耳を塞いでうずくまっていた。自分の精神を守るため、目の前のことから目を背けることを選んだらしい。
つい数分前までは自分達の勝利を疑わず、勝ち誇った笑み見下していた小僧がなんたる無様だろうか。うずくまるその姿は、まるで何の力も持たない赤子のようだ。
「……さぁ、こっちも撫でてやろう。十分に穴をほぐして、入れ心地を最高にしなければ」
そう言って、百代の股間へと手を滑らせる。
「ふむ。さっきオナニーしたおかげで、悪くない濡れ具合だ。だが、まだまだ。もっと濡らすのが俺の好みだ」
言葉とともにマロードの指が四本、ズボリと膣内に押し入ってくる。
さっきの百代がやったようなものとはわけが違う。その指は迷うことなく進み、彼女の弱点を強く押した。
分かっていても身体がビクついてしまうほどの、鋭く甘い快感。
高度なテクニックに、膣内がほぐれていく。
「いいぞ、指から締め付けの感触が伝わってくる」
マロードは嬉しそうな声でそう囁き、秘所を触っているのとは別の方の手で乳房を揉み始める。
その揉み方はやはり巧み。今度は指先で乳首まで転がして攻める。
「あぁっ、んっ、あぅん……❤︎」
耐える気も隠す気もない、色っぽい喘ぎ声が漏れる。弾けるような快感で、百代の顔はもう真っ赤だ。
「んっ、んんぅ、あぁっ❤︎」
「よぉし、このまま一回イかせてやろう!」
「ああぁっ❤︎」
膣をマロードの指が激しく出入りし、乳房も形を変えるほどに捏ねられていく。
陰唇からは絶え間なく愛液を分泌していき、クチュクチュという水音がチャイルドパレスに響く。
さっきの自慰とは段違いの気持ちよさに襲われ、脚が思わず震えてその場にへたり込みそうになる。
……だがそんな自由さえ、彼女には許されない。マロードは身体を密着させて百代を支え、容赦なく強烈な責めを継続する。
「あっ、あっ、んぁっ、あぁっ……❤︎」
身体の中で快楽が爆発する。
百代はマロードの腕の中で身体を丸め、そして……
「んッ、あ゛あ゛ああぁぁぁぁッ❤︎❤︎❤︎」
人の声とは思えない嬌声を上げながら、ガクガクと身体を痙攣させる。
相も変わらない高度なテクによって与えられる、深すぎる絶頂。膣口からはブシュッ、ブシュッ、と愛液が噴出し、マロードの手と床を汚していく。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
百代は顔を破顔させて、快楽に完全に飲み込まれてしまっていた。
そしてイったというのにマロードは責めを止めることなく、絶頂で収縮した膣に指を激しく出し入れし続ける。
「ああぁっ❤︎んああっ!い、いいいいッ❤︎」
いつまでも絶頂させられ続け、百代の身体が痙攣しながら波打つようにくねる。潮も盛大に吹き続けていて、周囲には雌の淫臭が広がっていった。
身体はもはや、完全にマロードの支配下。
そのまま百代はマロードが望むだけ絶頂させられ続け……数分経って、ようやく指は止まった。
「はぁっ、はっ、ん、はぁっ……❤︎」
マロードに支えられながら、荒い呼吸で絶頂の余韻に浸る百代。
憔悴しつつ床に目を向けると、そこにはペットボトルの中身をぶちまけたくらいの大きな水たまりができていた。
「感想はどうだ?これから毎日、最低十回は、準備運動としてイかせるからな」
マロードが耳元で囁いてくる。
これを、毎日十回……歓喜にブルリと震え、同じくそれを聞いていた大和はうずくまったまま。
「うぅ……うぅ……」
百代の発した淫臭に怯え、情けない声を上げ続けていた。その姿にはもはや、マロードへの敵意すら感じられない。
「……じゃあ、そろそろ本番といこうか」
「はい……マロード様の、ご寵愛を」
マロードの強い口調での意思確認に、百代はコクリと頷く。
全てを受け入れる。この男の子供を産む覚悟だ。
マロードはそんな百代の返事に一気に鼻息を荒くし、自分の服を勢いよく脱ぎ捨てる。
肉棒は凶悪にそそり立ち、先端からはよだれを垂らすようにカウパー液が分泌されていた。
「舎弟の顔を見ながら、ケツをこっちに向けろ。そのまま、俺のちんぽを迎え入れるんだ」
「んっ……!」
指示通りに、大和の方を向いて立つ百代に対し、マロードが背後から強い力で腰を掴んだ。
従って百代が前傾姿勢になると、固く熱い肉棒がびしょ濡れの淫裂に押し当てられた。
(早く!早く!早く私をめちゃくちゃに!)
頭の中はもう、マロードに犯されることでいっぱいだった。激しい前準備にセックスのことだけしか考えられず、頭がおかしくなりそうだ。
ズリ…ズリ…っと数回、ペニスを膣口に擦り付けられる感触に呼吸が浅くなり、身体に力が入る。
そして次の瞬間———
「んんっ、ああぁ……ッきたぁ❤︎」
「見ろ直江大和!川神百代のまんこに、私のちんぽが入ったぞぉ!」
串刺しにするように、マロードの肉棒が百代の中に潜り込む。愛液が分泌されているため、ぬるぬるローションのように濡らして滑りをよくしていた。
そのままマロードの腰はぴったりと百代に密着し、最奥の子宮口がググッと肉棒に押し上げられる。
「あ…❤︎あ…❤︎あ…❤︎奥まで……奥まで届いてる!ひゃん❤︎あふ……しゅ、しゅごぃぃい‼︎」
顔を仰け反らせ、舌を下品に出して吐き出す喘ぎ声。その無様な姿を見て、マロードが口角をニタァ、と上げる。
数多の女を泣かせて壊してを繰り返してきたマロードとって、この反応は馴染み深い。その腰が弄ぶようにグリグリと押し付けられ、迫り来る快感に百代はよがり狂う。
「顔を上げろ直江大和!エロ本やAVでもない、生のセックスだぞ!それとも坊やには刺激が強すぎたかな?はははははははは‼︎」
パンパンパン!腰を打ち付けながら、勝ち誇ったように嘲笑う。
それでも起き上がらない大和に、マロードはつまらなそうに舌打ちをした。相手が自分の命令を聞かない、これが一番不快に感じる時だ。
「百代、起こせ」
「は、はぁん❤︎いいいい❤︎」
犯されながら、百代は掌から気を放出して大和にぶつけた。攻撃のためではない、気を相手に纏わせて身動きを支配する技だ。
すると、大和の体が強制的に起き上がらされて、伏せられていた頭が無理やり前を向かされた。
「あ……」
大和の目が、百代の姿をしっかりと捉える。
蕩けきった表情、快楽に紅潮した素肌、そして信じられないほどに愛液を分泌している淫裂。
……やめてくれ。
大和の口が、そう小さく声を発する。
がしかしそんな彼の目の前で、マロードが百代の両手首を掴んだ。
「ほぉら、舎弟が見てるんだ。その顔をしっかりと見せつけ、気持ちを声に出せ!」
「は、あぁ゛ん❤︎わ、わかったぁ〜ん❤︎」
百代の両腕が、まるで馬の手綱のように背後に引かれる。そしてマロードの腰が、更なる力で強烈に叩きつけられた。
「ああぁッ❤︎」
「んん~、良い声だ。膣もキュウキュウ締め付けてきて、堪らんなぁ……」
マロードはうっとりとした口調でそう言い、ピストンを開始する。
ズボズボと百代の中を出入りする極太の肉棒。
その度に、大和に向けて嬉しそうに声を出す。
「いいっ❤︎奥……奥にぃ❤︎……あ゛ぁ❤︎❤︎」
「姉さん……姉さん……」
ずっと昔から気高い姿を見せてきた姉が犯される姿を見せられながら、大和はボロボロと涙を流す。
気づけばその手は百代の方に伸ばしていて、せめて少しでも繋がりを保とうと必死だった。
……だがその姿を見て、マロードはとびきり醜い笑みを浮かべる。
そして……
「くくくっ……百代。直江大和が呼んでるぞ?もっと近くに行こう。ほらッ!」
「あへぇ❤︎んふッ、あぅ、うぅぅっ❤︎」
マロードに背後から強烈に突かれ、百代が脚を震わせながら押されるようにして前進する。
そのまま肉棒は百代の最奥を何度も突き、気がつけば彼女は大和のすぐ前まで来てしまっていた。
「あぅっ、んんっ、んあっ❤︎ああぁっ、あっ❤︎」
「あ……あぁ……姉さん……」
舎弟のすぐ目の前で、百代が快楽に鳴き続ける。
いつも気高い姿を見せていた彼女はもうどこにもない。自ら腰を振り、主人たるマロードを気持ち良くさせる性奴隷へと成り下がってしまっていた。
しかし、それでも大和は美しいと感じていた。快楽に堕ちた雌の顔をしていても、相も変わらずその美貌は健在だった。発情し切った姿は色っぽく、新鮮とも言える。
大和は何も考えられず、まるで光に吸い寄せられる虫のように、目前でよがり狂う百代に手を伸ばした。
歪んでいても、穢れていても、その美しさは損なわれることはない。すべすべな頬の感触を味わいたいと思いながら。
しかし、
「おい、百代は俺の女だぞ」
冷たい。腹の底から不快感を吐き出したかのような冷徹な声がこだました。
すると、百代に近づこうとしていた大和の身体はピシリと石のように動かなくなり、その手は愛しき彼女に触れることは叶わなかった。
大和の視線の先には、今まさに百代を犯しているマロードが凍てついた表情で見下していた。
せっかくいい気分で極上の女体を味わっていたのに、それに水を刺されて非常に気分を害している。
そしてマロードは百代にこう命じた。
気で直江大和を拘束しろ、と。
「や、やめろ大和……私はぁん❤︎んご……ご主人様の、もの……なんだ❤︎」
そして、当の百代本人も大和を拒絶していた。
人生も含めて愛する男に捧げたこの身を、他の男に触れられるのは不快でしかなかった。もちろん、舎弟であっても。
立ちバックで犯され、両手も掴まれて身動きなどできない。それでも武神、犯されている状態でも大和程度相手なら、手も足も使わずただ念じるだけで身動きを封じてしまうことも可能だ。
「姉さん……そんな、姉さん!こんな……こんな近くにいるのに!」
少し手を伸ばせば触れ合える距離。それでもなんと遠いことか。
気で身体を押さえつけられ、その状態のまま百代が犯されているところを延々と見せられ続ける。
なんと惨めな姿だろうか。大和の姿に、マロードはぞくぞくと興奮が高まっていく。
そして、
「んぶッ⁉︎んんぅっ……❤︎」
見せつけるように百代の顔を掴み、無理やり唇を奪った。いきなりのことに驚くものの、彼女もすぐに受け入れて自ら舌を絡ませ激しく動く。
なんて柔らかいことか。
武神、川神百代とキス。男としてこれほどの快感があるものか。
散々貪ったその唇は愛も変わらず柔らかく、もれでる涎と口臭は甘い。離すのがもったいないぐらいで、マロードは顔を抑える手の力を強くする。
「……あん❤︎……ぢゅるッ……おふ❤︎……激し……ちゅぱ……ご主人様、好き……ん゛❤︎」
愛する男に犯される喜び、穢される幸せ、それを舎弟に見せつける背徳感、それぞれの感情が混ざり合い身体の火照りが強くなる。
マロードはチラリと大和を一瞥すると、涙と鼻水でぐしゃぐしゃな顔になっていた。
これぞ、支配欲の権化であるマロードにとって至福の瞬間。この時間を無駄にしないようガッチリと百代の顔を押さえつけ、舌を捩じ込む。
「ん゛ん゛〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」
ピストンと同時に舌の動きも過激さを増していく。愛する女を絶対に逃しはしない、そんな意思を込めた舌使いで口内を蹂躙する。
「何て甘いんだ。逃がさないぞ百代。お前はもう俺のものとして生きるんだ」
「は、い……んん!……はぁん❤︎」
百代の口から舌を抜くと、今度は蛇のように長い舌で彼女の顔を舐る。
繰り返し、繰り返し、何度も、何度も……。
涎をたっぷりつけた舌を上下に動かし、百代の美しい顔をコーティングさせていった。それはまるでマーキングのように、マロードの匂いが百代の顔に染み付いていく。
「んあ゛ぁ❤︎あッ❤︎あぁ〜〜❤︎」
それでも百代は笑っていた。
それはもう幸せな笑みを浮かべて。終わることのない満遍なく顔を舐められる恥辱。マロードの舌が百代の唇だけでなく、鼻、頬、顎、額、顔を満遍なく涎で濡らしていく。
「あぁっ、んあっ、あぁぁっ❤︎き、キタァ❤︎ご主人様が……私を、めちゃくちゃにぃ❤︎❤︎❤︎」
「あ゛あ゛あ゛最高だ!気持ちいい!気持ちいいぞ百代!あぁ、精液が上ってくるッ!お゛おぉぉッ‼︎」
「あうっ、あっ、あぁっ❤︎あぁ、んあぁん❤︎」
本格的に始まった背後からの強烈なピストン。
待ち望んだ雌をモノのように扱う腰使いによって、爆乳をぶるぶるんと弾ませながら歓喜の声を上げる。
気持ちよすぎて、もう何も考えられない。
身体が絶頂を望んでしまっていた。
「あぁ、いぐぅぅぅう❤︎」
百代の顔が仰け反り、黒目がギョロんと上を向く。その瞬間、マロードが目をギラつかせ……狙いすましたように、思い切り百代の最奥を突き上げた。
ポルチオへの力強い一撃。
百代の中で快楽が一気に膨らんだ。
「ああっ、あああああぁぁぁぁ〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」
「おぉ゛っ、出るッ……‼︎」
ドクッ! ドクッ! ドクッ! ドクッ!
ドビュルルルルルルルルルルッッッ‼︎‼︎‼︎
「あふ❤︎あぁっ、んうううッ❤︎」
身体中がガクガクと痙攣し、ただ射精されている感覚だけが頭の中に反響する。
淫裂からは潮が断続的に吹き出して、膣は精液を搾り取るように、マロードのちんぽを締め付けていく。
これはもう、気持ちいいなんてレベルではない。
脳が大量の快楽物質で麻痺し、途轍もない多幸感に、自然と涙が溢れ出してしまっていた。
「あ゛〜……最ッ高だ、百代。やはりお前の身体は、俺の欲望をすべて満足させてくれる……あぁっ、まだ出るッ……!」
「あへぇ❤︎ああぁ……ッ❤︎」
マロードの腰がグリグリと押し付けられ、ちんぽからさらにザーメンが放出される。
気づけば大和もただ見ているだけで絶頂しており、百代はその醜い顔を見ながら、最奥にご主人の精液を受け入れ続けた。
「ふぅ〜……」
……やがてマロードは満足げなため息を吐き、未だ絶頂の余韻に浸る百代を、後ろから優しく抱きしめる。
そして耳元に口を寄せ、勝利宣言のように囁いた。
「もう絶対に逃さない。お前は私のものだ。そして、わかるだろう?……生命の鼓動が」
「うぅ……ん、あぁ……❤︎」
マロードの言葉に、百代はもはや返事すら返せない。身体は小さく痙攣を続け、腹部が精液の熱でじんわりと温かい。
そして、その熱の中心に……新たなる生命の気を感じ取っていた。
そして同時刻、カーニバルの決着は付いた。
難攻不落の地、川神は———堕ちた。
次回、マロードルートラストです