※この作品はR-18です。

人妻ライブ配信 -Sex or Money-   作:Scorcher

3 / 57
機材の準備、そして初めての配信回です。なお、作中に登場する配信サイトの仕様は本作独自のものとなります。まぁ特定のサイトをくっ付けた感じなんですけど。

次回が初めてのオナニー配信です。衣服は脱がずに致します。


Scene03:自己紹介

パート先から帰宅した日の夜。さっそく私は同僚に教えてもらった例のサイトに、私物であったノートパソコンからアクセスをする。パソコンは以前から所持していたもので、多少は古めだったもののインターネットに接続するには十分であった。

 

「だ、大丈夫かな?いきなりお金を請求されたり、取られたりはしないわよね。」

 

未だに警戒心が拭えないまま、私はサイトを閲覧し始める。そこには昼間見たものと同じ、衣服を着崩したり如何わしい格好となった女性たちで溢れ返っていた。

 

「うわっ……すごい、本当に脱いだりしているんだ。」

 

いくつかの配信を見て回っていると、裸となって手で胸を覆い隠している子、恥ずかしがることなく胸を見せている子、胸どころか下半身の陰毛までも晒している子。自身の身体を誰でも見ることが出来る生配信で、惜しむことなく露わにしていた。

 

「裸を見せるだけ……なの?でも、どうしてそんな……女の裸なんて、ネットだったらいくらでも……」

 

理解に苦しむ場所だった。いずれの配信場所でも視聴者、おそらくほぼ全員が男性であると思われる人間たちが、画面越しの衣服を脱いでいく女性にチャットでコメントを送り、さらにはお金の提供、いわゆる投げ銭を行っているのであった。

 

「わ、私なんて……夫にはタダで見せているのに。」

 

謎の不公平感に襲われる私。もちろん、問題や疑問がそういったことではないのは分かっている。こうした画面越しにいる第三者、それが男でも女であるか、健全なサイトであるかエロサイトであるかに関わらず、金銭を提供するという行為が私には理解出来なかった。

 

「お、おっぱいを見せるだけで……お金が貰えちゃうなんて……!」

 

未だに軽蔑的な価値観も拭えずにいた。それでも私は、金銭のやり取りとは関係のない点で、このサイトをもうしばらく閲覧するのであった。

 

◇

 

少し、とはいっても小一時間ほど閲覧していて大体のことは理解出来た。配信は主に女性が一人で行っていることが多く、その内容はオナニー、一人エッチをすることがほとんどであった。

 

「確かにこれだったら……私でも出来るのかな?」

 

カメラとインターネットに接続出来る環境さえ整っていれば、あとはそれを流すだけ。こうした配信の経験はなかったものの、素人である私にでも十分に出来そうな内容ではあった。

 

「たくさんの人に、私の……エッチな姿を……はっ!?だ、ダメよ!何を考えているのよ!こういうことはもっと……若くて可愛い子じゃないとやる意味がないんだから……!」

 

配信している女性たちは素人、アマチュアであるとはいえ、その多くがタレントやアイドルのような容姿をしており、総じて自らに自信がありそうな子ばかりだった。とても私みたいな、結婚もしてアラサーに片足を突っ込んでいる女が踏み入れていいような場所ではないと感じてしまう。

 

「そ、そうよ……私みたいなのが、こんなところで何をしたって……見てくれる人なんか。」

 

少なくとも、昨日までの私だったらそう思っていたのかもしれない。でも、職場の同年代の彼女から話を聞いた今では、その考えも少しだけ変わっていた。そう、本当に少しだけ。

 

「うぅぅぅ……」

 

そして何よりも、頭で考えているよりも身体が正直な反応を示していた。下腹部に熱を感じて、手を伸ばしてしまいそうになる淫らな気持ち。私は必死に理性を働かせて、自分の手が下半身に行くことを抑えているのであった。

 

 

◇

 

 

「はぁ……これで洋服が何着買えると思っているのよ。」

 

数日後。通販で注文したウェブカメラが私の元へと到着した。もちろん代金はパートで稼いだうちから支払い、家計費なるものからは一切出していなかった。こんなもののために家のお金に手を出してしまえば、私は夫に顔向けが出来なくなってしまう。

 

「とはいっても……そんな大した区分けをしていることもないのよね。」

 

節度を弁えた範囲内での出費を心掛けてはいた。ただ、これから私がすることは節度などという言葉は無縁なことなのだけど。

 

◇

 

夫が家を空ける日の夜。配信サイトへの登録は既に済ませており、購入した機器の接続も完了していた。身だしなみも当然整えており、夫と外出する時と同じくらいの装いをしている。既にこの時点で私は、浮気や不倫をしているような気分だった。

 

「マスクも……一応しておいたほうがいいのかな?知り合いが見ている可能性は、一人を除いてないとは思うけど。」

 

多くの人はマスクを着用して配信をしていた。身バレや顔バレは危険を伴うと聞いていて、私もその暗黙のルールに従うことにする。そして何よりも、自分の顔を人に見せること自体に抵抗を持ってもいた。

 

「これきっと……絶対に外せなくなっちゃうやつかも。」

 

ネット上なんだから、自分の全てを曝け出す必要なんて無い。そうして素顔を隠すことで、自分の本心も覆い隠そうとしていた。そうして私は全ての準備を整い終え、配信開始のボタンを押すのであった。

 

 

◇

 

 

もちろん、配信が始まったからといってすぐに何かが起こるわけではなかった。PCの画面にはウェブカメラを通して、マスクを着用した私の姿が私の姿が映し出されていた。

 

「うぅっ……ちょっとメイクが濃すぎたかな。」

 

画面の映像を鏡替わりにして、私は下半分をマスクで覆われた自分の顔を確認する。幸いにもカメラの性能はそれほど良くなかったため、映像はそれほど鮮明ではなく、自らが生々しく映っていることはなかった。ただ、それでもマスクをしておいて正解だとは思ってしまった。

 

「そんなすぐに人が来たりしないわよね。いきなりたくさんの人が集まってきたりしたら、そっちのほうが怖いわよ。」

 

そうして一人ボヤキつつ、何も書かれていないチャット欄や、映し出された映像の周りを見回しながら無為に時間を過ごす。でも、そうして呑気に画面を眺められる時間も長くは続かなかった。

 

「ん……あれ?あひっ……!?」

 

視聴者の数が、増えていた。ゼロではなく1、2、3……私自身が移っている画面の視聴者数を示す数字は、少しずつではあるものの増え始めているのであった。

 

「えっ……ウソ、これって……ほ、本当に……?」

 

喜びよりも恐怖や不安の方が大きかった。現実で視線を向けられることよりも、こうしてただの数字が増えることに、私は戸惑いと恐れを抱いていた。

 

「ど、どうしよう……わたし、本当に……!」

 

当然のことだった。この場所は単に、私の容姿を見るためだけにくる人が来るところではなかった。ここに訪れる人はみんな、私のいやらしい姿、淫らな姿を期待して集まっている人なのだから。かつてないほどの緊張感が、私の全身を駆け巡っているのであった。

 

◇

 

とはいっても、視聴者数が増えてもチャット欄にコメントが書き込まれることは未だになく、次第に見られているという感覚は薄れようとしていた。

 

「うぅぅぅ……ほ、本当に見られているのかな?」

 

既に二桁の視聴者が集まってはいたものの、その数は増減を繰り返して安定をしていなかった。そうした中で私はふと思ってしまう。実はただ、本当に数字が増えているだけであり、現実にいる人が見ていることなどないんじゃないかと。

 

このサイトが新規の配信者に人が集まらないことを不憫に思い、数字だけを増やして喜ばせようとしているんじゃないかと。それほど疑り深い性格ではなかったものの、そう思ってしまうのであった。

 

「んっ……んんっ……!あぁぁ……ダメ、なんか……わたし、もう……」

 

しかし、そう思ってしまうと気が楽にもなっていた。先程まで抱いていた緊張感もなくなり、その代わりに訪れたのは下半身が疼く感覚、気持ちよくなりたいという衝動であった。

 

「んんっ……あっ、んぅっ……!んっ、やだ……んんんっ!!!」

 

モニターに映るソファーに座る自分の姿。スカートを履き、下着が見えないように足を閉じていたのに、内腿同士を擦り合わせて快楽を求めてしまう。

 

「はぁ……はぁ……んんっ……ダメ、見られているかも……なのに……んんぅぅっ!!!気持ちいいのが……欲しくなっちゃう……!」

 

この日のために、夫とはセックスをしていたがオナニーは控えていた。その分身体はより激しく快楽を求めており、画面には見事なまでに欲求不満な人妻が映し出されているのであった。

 

「あぁぁぁ……わたし、もう……我慢出来ない……かも。んんんっ……ダメ、なのに……こんな……んっ、んんぅぅぅっ!!!」

 

スカートの上からへその下に手を当て、股間の上を抑え付けるように擦り上げる。直に触れていないどころか、手や指が当たってすらいなかったのに、私の身体はそんな僅かな快感に喜びを覚えてしまう。

 

「んんっ!んっ、んんぅぅっ!!!ダメっ……だめっ、だめぇっ!わたし、こんなことなんて……やっぱり……んんぅぅぅっ!!!」

 

オナニーがしたい。オマンコに指を突っ込んで、膣内を激しく掻き回したい。もちろん、本当は指なんか満足が出来るはずはない。いつものようにペニスを模ったバイブを挿入し、膣奥までが震動で満たされるような快感が欲しかった。

 

「んぅぅっ……いやっ……あぁんっ!わたし、もう……見られていても、見られてなくても……んんぅっ……んんんんぅぅぅっ!!!!」

 

画面に映っている浅ましい自分の姿。普段から私はこんな下品なことをしているのかと、改めて思い知ってしまう。そんなことを考えつつ、オナニーを始めようした矢先、配信画面には予期せぬ変化が起こるのであった。

 

『初めまして。オナニー配信ですか?』

 

長らく空白となっていたチャット欄に、突如として書き込まれた一行の文。それを見た瞬間、私は頭の中が真っ白になってしまう。そして

 

「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!ぐべぇっ!」

 

気が動転したことによって叫び声を出して、ソファーから滑り落ちる。その全てが視聴者が見ている画面へと映し出されており、私はいやらしい姿から無様な姿までを晒していた。

 

「あいたたた……あ、はい……そうです。は、初めまして。えーっと……見に来ていただいてありがとうございます。」

 

部屋の中に響くのは私の声だけ。他に聞こえる声はなく、まるで独り言を呟いているようであったけど、そうした私の声に反応するかのように、チャット欄にはさらにコメントが書き込まれていく。

 

『もしかして配信しているって気付いてなかった?』

『芸人みたいなリアクションをしていたな。』

『無料で公開オナニーをしようとするやべー女。』

 

一つの書き込みが堰を切ったかのように、二桁となっていた視聴者が次々にチャット欄へと書き込みを始める。それを見て私はようやく、カメラを通して誰かに見られているという実感が湧くのであった。

 

「うぅぅっ……も、申し訳御座いません。大変お見苦しい姿を見せてしまって……!」

 

自然と言葉遣いが敬語となっていた。パート先ではお客様か店長くらいしか敬語を使う相手がいなかったので、こうしたプライベートの時間で敬語を使うことには違和感があった。しかし、ある意味でこの視聴者は私にとっての、私だけのお客様。もちろん初めての配信ということもあったけど、あまり失礼がないように心がけることにした。もう十分に失礼なことをしていた気もするけど。

 

「えーっと……みなさん初めまして。今日が初配信で……名前はチズって言います。」

 

さすがに本名である『千鶴』とそのまま名乗るわけにもいかず、ハンドルネームとして『チズ』と名乗ることにした。一文字を削っただけなものの、この一文字で名前を伏せるには十分だと思う。

 

『けっこうかわいいかも』

『胸でっかくない?』

『乳でっか』

 

そうして自己紹介をした私に対して、主に容姿を中心としてコメントが書き込まれていく。その大半はやっぱりというか案の定というか、服の上からでも大きいと分かるほどの胸に関するものであった。

 

「えへへ……はい、ちょっとだけ……大きいですよ?」

 

愛想笑いっぽい笑いになってしまったが、決して悪い気分ではなかった。そして、そんな笑顔を浮かべながら私は、大きいと言われた自分の胸を触って、画面越しで見ている視聴者へアピールをしていく。

 

『いや、めちゃくちゃデカいでしょ』

『肩凝りとかやばそう』

 

「まぁ……そうですね。でも、サイズの合ったブラを着けていれば、そうでもなかったりするんですよ。」

 

どうしても話題が胸中心となってしまうけど、何も話のタネがないよりはマシであった。そんな他愛のない話をしながら自分の胸を触り続けていると、チャット欄に新たな反応が現れる。

 

『デカパイ大好き:¥200』

 

コメントとは別に表記された数字。それが金額を表すものであることはすぐに理解出来た。ただ、理解出来ても真っ当な反応が出来るかどうかは話が別なのであった。

 

「えっ?えぇぇ!?ちょっ……あ、あのっ……そんなお金なんて……!べ、別にまだ何もしているわけじゃないので……!あ、いえっ、嬉しくないわけじゃないんです。は、はいっ!ありがとうございますっ!」

 

服の上からおっぱいを触っただけなのに。これが私の配信における初収益となってしまった。投げ銭とはいえ金銭であることに変わりはなく、額に関係なくお礼を言うしかなかった。それでも、心の中は申し訳なさに溢れてもいた。

 

『何歳ですか?』

『彼氏いるの?』

 

「えー……いちおう、20代です。はい、四捨五入はしないでください。彼氏?私その……もう結婚はしているので……」

 

名前と一緒にプロフィール欄に書いておいたことだったけど、それを読んでいない視聴者から記述済みの質問が飛んでくる。そうした問いに答える中で、既婚者であることを口にすると、一際チャット欄が盛況となる。

 

『まじ?』

『人妻かよ』

『エッッッッッッ』

『み な ぎ っ て き た』

 

騒然となる視聴者たち。私のような既婚者が配信をすることはやはり珍しいようで、おっぱいばかりで盛り上がっていた彼らは先程と打って変わり、既婚者としての私に質問が集中する。

 

『旦那さんはどうしているの?』

『単身赴任とか?』

『結婚してどれくらいですか?』

 

既婚者、人妻としての印象が強くなることが嬉しくなったものの、それと同時に不安も募るのようになる。一体どこまで話してもいいのだろうか。あまり不用意に色々と喋ってしまえば、顔や名前以上に危険なこととなるかもしれない。

 

「それじゃあ……まずは、私が配信を始めた理由からお話しますね。」

 

夫と私の関係については、これからしたいことを話すうちに自然と理解してもらえるだろうと考えた。なので私は、自分の目的を果たすための話を、画面の向こうにいる視聴者に話し始めるのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。