人妻ライブ配信 -Sex or Money- 作:Scorcher
あまり筆者の作品では金銭という概念を取り扱うことがありませんが、本作ではある程度お金にまつわる話が出てきたりもします。割とガバガバ勘定ですけどね。
次回からは本格的に沼ります。
「おかえりなさい。」
「ああ、ただいま。」
初配信をした日の翌日。私はいつもと同じように、夕方に泊まり掛けの仕事で帰ってきた夫を出迎え、久しぶりに顔を合わせる。
「ん?千鶴、何かいいことでもあったのか?」
「えっ?別に……いつもと何も変わらないと思うけど。どうして?」
「いや、なんかいつもより元気な気がしたからさ。」
配信のことを気付かれたわけじゃないはずなのに、私は罪悪感に苛まれてしまう。確かに自分の痴態を不特定多数の人間に見せた一方で、夫以外の誰かと関係を結んだわけではなかった。
「そう……かな?あ、でも私が元気だったら困る理由でもあるのかしら?」
「いや、千鶴の元気そうな顔が見れて、俺も嬉しいよ。」
「本当に?もう……調子が良いんだから。」
私は浮気なんかしていない。ただ性欲処理をしただけ、そう自分に言い聞かせることで心を落ち着かせていた。そして何よりも、この人とのセックスで気持ちよくなれるために、自分が変わらないといけない。それが彼に対する、妻としての務めだと考えるのであった。
◇
翌日。パート勤務から帰宅した私は、リビングで先日の配信したサイトへとアクセスする。するとそこには複数の通知が届いており、私はとりあえずその全てに目を通してみる。
「初めての配信をお祝いするサイトからのお便りに、私のチャンネルをフォローしてくれた人の通知……初配信だったのに、もう贔屓にしてくれる人が……」
あまりインターネット、特にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に触ることは多くなかったけど、こうして自分を見てくれる人がいることには嬉しさが込み上げてくる。これがテレビでよく言われる承認欲求なのだと、私は身を以て実感していた。
「んっ?重要って書いてある……あっ!」
しかし、そんなささやかな喜びとは全く異なる、ある意味で生々しいメッセージも届いていた。
「そっか……口座を登録しておかないと、振り込まれないんだっけ。」
初めての配信で複数の視聴者から送られてきたコイン、いわゆる投げ銭と呼ばれるお金の振込先を決めてほしいという通知も届いていた。
「そういえば、気持ちいいことばかり考えていて、どれくらいのコインが来てたのか確認していなかったけど……」
そう何の気なしに自分の配信アカウントのページを確認すると、そこには決して少額ではない、無視することが出来ない程度の金額が表示されているのであった。
「ウソっ……こ、こんなに……!?」
思わず両手で口を塞ぎ、自分の年収が低いことに驚く女性のような格好となる私。本当はこれをパートの給与明細でも見た時にやるべきことなのに、私は正反対ともいえる状況で驚きを露わにしていた。
「どうしよう……あ、あんなことをしただけなのに……」
快楽を得られただけでなく、金銭までも得られてしまったという事実に困惑は大きくなる。そして、下半身が忘れようとしていたはずの快感を求めようとしてしまう。
「んんっ……やだ、思い出しただけで……濡れて……んんぅっ!!!」
股間が疼いてしまい、手が自然と下半身へと伸びてしまう。日が空いたことで二度と配信なんてしない、とも考えていたというのに、結局私の身体はあの時の快感を忘れることが出来ずにいた。
「あぁぁ……んぅっ!ダメ……昼間からこんな……んんっ……あぁぁんっ!はぁ……はぁ……!」
部屋着であるスウェットパンツの中に手を入れ、ショーツ越しに股間を弄り回してしまう。そうして触るとするに下着は湿り気を帯び始め、私はオナニーをやめることが出来なくなる。
「んんんっ……!いやっ……ああっ!あぁぁんっ!!!オマンコっ……いいっ!気持ちいいのやめられないの……あぁぁっ!!!」
ショーツ越しにオマンコのスジを何度もなぞって、気持ちよくなろうとしてしまう。まだ外が明るいから、寝室ではなくリビングだから。してはいけない理由はいくらでもあるというのに、私は快感を求めていた。
「はぁっ……はぁっ……んんぅっ!あぁぁんっ!!!どうして……んぅぅっ!こんなに濡れて、んんぅぅっ!!!感じちゃうのなんてぇっ……!」
もう、下着の上からでは満足が出来なかった。ショーツに越しになぞっていた指を中へと滑り込ませ、縦スジを開いてオマンコに挿入する。指が膣内に届いたことで、すぐにオマンコからは愛液が零れ始める。
「んっ、んっ、んんぅっ!!!んぅぅぅっ!!!だめ……欲しく、なっちゃうっ……!んんんっ!!!オチンチン……いっぱいオチンチンで気持ちいいの……んんっ、んぅぅぅっ!!!」
画面越しで多くの視聴者が私をオカズにして、ペニスを激しく扱いていた配信。性欲の捌け口されて、精液をいっぱい出してもらえたと知った時の喜び。ただ一人でオナニーをする時でも、夫とセックスをしている時でも、決して味わえない喜びを思い出して、私はひたすらオナニーしてしまうのだった。
「こんなの……んんぅっ!!!気持ちいいけど……あぁんっ!!!気持ちいいけど、全然こんなんじゃ……んっ、んんっ、んんんぅっ!!!んぅっ、んんんぅぅぅっ!!!!」
そう、全然足りなかった。こんなオナニーで私は決して満足出来なくなっていた。激しく震えるバイブを挿入しているわけでもなく、誰かに見られているわけでもない。少なくとも、これなら夫とするセックスのほうが充実した快楽を得ることが出来る。そうだというのに
「ダメ……イクっ、イっちゃうっ……わたし……んぅぅぅっ!!!もう、ダメッ……んんんぅぅぅぅぅっ!!!!」
身体を小刻みに震わせながら、私は軽くイってしまった。中途半端に濡れたオマンコ、中途半端な達し方。全てにおいて質が悪いオナニーで、私はただショーツとスウェットに染みを付けただけなのであった。
「はぁ……はぁ……ん、んんっ……!な、なにやってんのよ……わたし。」
無価値なオナニーをしてしまったことを後悔し、自分に対して嫌悪感さえも覚えてしまう。そもそもオナニーに価値を見出すこと自体が馬鹿げていたけど、目の前のパソコン画面には私が自慰行為をした“結果”が示されているのであった。
「はぁ、はぁ……んぅっ、ふぅぅぅ。着替えなくちゃ……下着も、部屋着も。余計な洗濯物が出ちゃった……」
心地悪い疲労感に塗れた身体で立ち上がり、重たい足取りで洗濯機の元へと向かう。そして、スウェットのパンツとショーツを脱いで洗濯槽へ放り込むと、替えを取りに寝室へと歩を進める。
「本当に……最悪。どうして私って、こんなに……」
自己嫌悪に陥る中で心地良く感じたのは、何もつけてない下半身に当たる風だけだった。その程よい冷たさが私の身体を冷まし、冷静さを強制的に取り戻させる。
そして、替えのスウェットパンツとショーツを穿いた私は、リビングへ戻るとパソコン画面を操作して、投げ銭に必要な口座の登録を済ませたのであった。