※この作品はR-18です。

終末世界であべこべ   作:ピザ暇膝

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前回のあらすじ
無詠唱で勃起できるハルは、勃起の条件に愛が必要とペテンをしてしまった。
以降の彼は、勃起している=ラブコールと捉えられてしまうのであった…………!!!!!!
それはそれとしてマツリカとのHシーンです


4

「どうなっても、知らないんだから」

 

 低い呻きが漏れる。

 彼女には逆らっても無駄だ。

 力では決して敵わない。彼女達は、そもそもの構造(つくり)で、俺を遙かに凌駕する性能を持つ。

 掴まれた手首が凄まじい勢いで引かれた。

 嵐の苛烈さだ。俺は足をもたつかせながら、ソファに倒れこんだ。

 

「あぶ」

 

 身体がソファのクッションに沈み込むよりも先に、マツリカの肉体に視界を包まれていた。

 両膝で、太ももを挟まれる。完全に捕食する姿勢だな。

 手を頭に回され、首の位置まで固定された。

 張り詰めた怒張に、マツリカは股を密着させて輪郭を確かめていた。

 先端を濡らす汁が漏れ、彼女の股に擦り付けられる。

 つややかな唇をとがらせ、おずおずと訊ねてくる。

 

「まだ……ここ、だせるよね」

「連戦してきたけど、たぶん」

「…………」

 

 ぴたり、と動きが止まった。

 

「さっきも、アリスとしてきたばかりだけど──」

「──やめて、ほかの娘(こ)なんか考えないで」

「うぶ!?」

 

 強引に、口のなかへ指がねじ込まれてえずいてしまう。

 爪の堅さと、細い指のしなやかさ。

 指の間接部を唇にひっかけながら、彼女はじーっと顔を覗き込んでくる。

 飴色の瞳。砂糖菓子の芳香をまとった柔肌。

 暗い眼光。

 彼女の目は、俺を見失っていた。

 

「あたしは、きっとみんなと比べて、勝てるところなんてないし」

「……ふぁい」

「喋らないで、指むずむずするから」

 

 どうしろってんだよ。

 指を抜けばいいのに、彼女は口のなかに挿れたまま、ひとりで喋り続ける。

 

「あたし、だめだよね。自信がなくって、頑張ってメイクして誤魔化しても、ぜんぜんだ」

「ひかう」

「アリスさんみたいなかっこよさも、レティさんのかしこさもない……あたし、だめだめだし」

「……ひや」

 

 そんなことはない。

 指をしゃぶりながら、睨み付けて否定した。

 彼女の胸に触れ、指を沈みこませる。

 柔らかな乳房は、触れるだけで形を変える。しっとりとした感触。しこりのある乳首を指先で撫でると、マツリカは身を小さく震わせた。

 

「ひあっ……も、なに」

「はふひは」

 

 この乳をぶら下げておいて、なにを卑屈になることがあるんだ。男をなめないでいただきたいものだ。内面なんか殆ど乳圧で霞んでしまうものだ。

 指先をちぃうちぃうと吸い取る。

 愛撫さながらの感覚で、ネイルも丹念に舐った。

 濡れていく手を見つめ、マツリカは唇を引き結んだ。

 閉じた唇から、荒い息が漏れている。

 密着した体から、彼女の動揺が伝わってくる。

 彼女の鬱屈が、興奮の熱に塗り替えられた。

 

「ね、も、ゆるして……」

 

 緩急をつけ、胸をまるくなぞった。

 柔らかく、手触りのいい胸。

 指の間からこぼれそうな重量感だ。

 乳首を指で挟むと、恍惚に肩を震わせた。

 

「あ……」

 

 口を開けると、マツリカは力なく指を離す。

 腰を動かすと、肉襞の火照りが伝わってくる。

 とろんとした視線が合い、白いしなやかな腕が首に回された。

 

「キス、キスして」

 

 俺に身を委ねようとする、女の顔。

 頬に流れてる涙の筋。指先で掬い、目を細めた。

 キスの合図だと勘違いしたのか、マツリカは薄目で顔を近づけてくる。

 

 それを遮るように、彼女の唇に指を添えた。

 

 なんか、おもしろくない。

 俺はめちゃくちゃに犯してもらえると期待してたのに。

 

「…………ハルくん?」

 

 艶めかしい目の輝きのなかで、わずかな戸惑いを感じ取った。

 マツリカは、明らかに躊躇(ためら)っていた。

 いまにも暴発してしまいそうな芯を抑える。

 不安とどん底の表情の彼女を犯して、満足できるか?

 

 彼女の頭を抱き寄せ、耳元で囁く。

 

「俺に誰かのことを考えないよう強制するのに、マツリカは、ほかの誰かと自分を比較するんだ?」

「だって、しょうがないよ」

「俺はこんなにもマツリカが好きなのに、それを蔑ろにするの?」

「あたし、そんなつもりじゃ」

「俺をマツリカの好きにしていいように、マツリカだって、俺のものなんだろ。俺の前にいるときくらい、俺のことだけを考えててくれよ」

「考えてる! ハルくんのことで、頭がいっぱいだよ!」

「うそだ。さっきまで襲う気満々な面だったくせに、アリス達の話を持ち出した途端に怯えてる」

「だって、それは……」

「マツリカがしないなら……いまから、アリスのもとに行ってくるよ」

 

 ぶちり、と。

 誇張ではなく、本当にそんな音を聞いた。

 ソファに身体が沈む。

 弾かれたように肩を押さえつけられ、鈍痛がにじんだ。

 ぎゅ、と。

 身体がくっついた。

 ……いや、くっつくなんてものじゃない。拘束されたのだ。

 未成熟ながら厚い柔らかさを持つ肌が、熱を帯びて俺を溶かしてしまいそうだった。

 馬乗りの体勢で、身じろぎも許されなかった。

 

「……マツリカ?」

「逃がさない、絶対……!」

 

 首筋をくすぐる低い声。

 女の顔が持ち上がる。

 花顔(かがん)が濡れていた。

 俺は感嘆を漏らす。

 さっき垣間見た、獣の顔。

 俺をなぶって、自分の慰め者にすることしか頭にないような、インモラルな表情。

 

「男のくせに、生意気」

 

 そう、これだ。

 美しく飾った彼女の、剥き出しになった本性。

 蜂蜜が神経にまで浸潤してきたかのような痺れで、俺は動けなくなる。

 乱暴に指を絡め取られた。

 

「ちょっと包んであげるだけで、動けないよね。わかるよね。もうあたしのものだよ」

 

 爛々と、輝く眼光。

 飴菓子の瞳。甘く、淫蕩に溶けた眼差し。

 涙と色彩で赤らんだ眦。

 優しい彼女の嗜虐的な顔は、背筋をぞくぞくと震わす官能を持っていた。

 柔らかい毛先が、肩口で揺れる。

 

「ほら、舌出して」

 

 有無を言わせない口調。

 黙って口を開ける。舌がねじ込まれた。

 流し込まれてくる唾液に何度もえずく。

 糸を引いて離れる唇。

 そのまま、マツリカは自分の口腔でくちゅくちゅと水音を立てて、俺の舌先に唾液を垂らした。

 

「あーん……」

 

 ほのかな生クリームの味。

 マツリカの唾液が、口のなかで沸騰して、頭に上ってくるような錯覚。血液の酩酊が、くらりと頭蓋に流れ込んでくる。

 体液を嚥下する喉に、マツリカは釘付けとなっていた。見せつけるようにゆっくりと、唾液を受け取る。

 発情した雌の表情。その対象が、俺である事実。

 すべてを飲み下し、からかうように笑う。

 

「マツリカってキス魔だよね」

「……ちょっとは嫌がってよ」

 

 嫌なもんか。

 拗ねて尖った唇に接吻する。

 それを皮切りにして、激しく唇を求めてくる。

 柔らかい唇は、水気でふやけていた。

 火のついた表情。熱と汗。

 マツリカらしからぬ冷たい声が、漏れ出る。

 

「あたしに甘えるなんて、駄目だよ」

「なに、どうしたの」

「あなたに、どんなひどいことだってしちゃえるんだよ」

  

 彼女の腰が上がり、鈴口が股に触れた。

 しどとに溢れた体液が、はしたない音を立てる。

 腰を浮かしたまま、彼女は自ら亀頭でクリトリスを圧迫させた。

 

「マツリカ──」

 

 汗ばんだ顔。

 湛えた笑み。

 なだらかに沿ったくびれのある腰。

 むっちりと張り詰めた太ももの間。

 肉の花が見えた。垂れてきた粘性のある蜜が、屹立した先端を濡らす。

 喉が鳴る。滑稽なほど、唾をのむ音が響いた。

 

「ハルくんが悪いんだから」

 

 秘裂が割れる。

 腰が下ろされ、狭い入り口が少しずつ、受け入れていく。熱さに呑み込まれていく。

 

「あ、ぁああ……っ!」

 

 マツリカの悲鳴に、呻く。

 奥へ。肉洞は、灼熱をもって俺のすべてを受け入れた。

 脳髄を焦がす強い快感で、口端に泡が浮かぶ。

 1つになった。

 繋がった箇所から、体温、鼓動、呼吸、すべてが伝わってくる。

 肉をわななかせ、貫かれた快感に打ち震えていた。

 

「ぁ、はは……あたし、ハルくんと、つながった……」

 

 恋慕の滲んだ涙。

 乱れた桃髪の間には、ぞっとするほど美しい女があった。

 

「いたい……気持ちいい、けど、ハルくんは、どう?」

「気持ちいいよ……マツリカの体温が、心地よくて」

「そうなんだ……そっか……」

 

 下腹部に指を這わせ、彼女は自らを貫くカタチをなぞる。

 マツリカは、結合部から垂れてきた処女膜の流血をもてあそぶ。

 切れ切れの吐息。

 胸の膨らみが、激しく上下する。肌に浮かぶ脂汗が、朝陽を白く反射する。

 引きつる快感で呻いた。

 マツリカの広がった肉襞が狭まってくる。気が遠くなる。後ろ手に掴んだソファの布地が、爪に食い込んだ。

 

「もっと、ハルくんとひとつになりたいよ」

 

 マツリカが唇を降らせてくる。

 舌が侵入してくる。

 上と下とでつながる。

 興奮が高まり、自分の口が性器となってしまったみたいだった。歯列を舌先が触れるたび、快感が突き抜ける。

 

「ぇ、れぁ、は、れ」

 

 焼き直しだった。口を、頬を、首筋を、鎖骨を。彼女は、マーキングするようにひとつずつ、丁寧に口づけを落とした。

 隙間なく竿を締め付けてくる快感が、彼女の身じろぎで相乗的に下腹部を浮かせるほどの痺れを生む。

 

「あたしの、だよ」

 

 ほとんど、息ができなかった。

 糸をひく唾液。

 首に回る白い手。

 脂の浮かび始めた桃髪。

 白くもやがかかる視界で、彼女はうっすらと微笑んでいた。

 

「ぜんぶ、あたしの……っ!」

 

 上体に負荷がかかる。マツリカが腰を上げた。

 肉襞は潤いとともに、カ(・)リ(・)を削るのように絡まってくる。

 気が飛びそうだ。腰がそのまま抜けてしまいそうな強い拘束。

 ずるり。その、一往復だけで、マツリカは、完全に快楽の味を覚えてしまった。

 

「変に、なっちゃう、こんなっ……!」

  

 蠱惑に唇を歪ませ、マツリカは尻を落とす。

 俺の胸板に手を置き、一心不乱に腰を振る。

 みっちりと絡みつく膣の肉は、圧迫と快感を丹念に伝えてくる。 

 湿気を孕んだ太ももが、肉の跳ねる音を鳴らす。

 乳房が波打ち、視界を占領する。

 

「マツリカ、激しいっ……」

 

 女の顔を見上げる。

 酷薄で、ひとりよがりな感情に振り回されている。

 すでに、俺を愛玩の対象としか見ていなかった。

 

「いぃっ……これ、すごくっ……」

 

 俺を肉襞でとらえ、突き上げるような刺激で腰が反る。

 自分がより快感を得られる角度を探しているのか、マツリカは仰け反る。

 浮き出た仙骨に汗が伝う。

 鞠のように乳房が歪み、汗を散らす。

 

「ぜんぶ、あたしの! ハルくん、ハルくん!」

 

 執着が顔に貼り付いている。

 心身共に、俺のことを縛って離さない。

 泥に包まれる感覚。もう抜け出せないと知りながら、俺は彼女を求めるのを止められなかった。

 ごりごりと、亀頭が膣の腹側を削る。

 ソファに身体を預けながら、俺は夢中で腰を浮かせていた。

 接合部では、いちご菓子に似た桜色の花弁が、俺の竿に巻き付いている。

 

「う”ぅっ……! ここ、裏側に、凄くきちゃうよ……!」

 

 勢いだけのストロークが、緩慢に同じ箇所を往復する動作に変わる。

 膣の浅いところだけを刺激する動きだ。

 竿の先端が、マツリカの腹を内側から圧迫していた。

 

「んぁ……くぅぁ……」

 

 嬌声の勢いが弱まる。

 愛液が快感と共に溢れてきた。

 卒倒しそうだ。甘い刺激だけを与えられて、脳髄がチカチカと信号を灯す。

 

「もっと、っ……突き上げて、ハルくんっ……!」

「……っ」

「あぁっ……! そ、のまま……!」

 

 絶え絶えの声で訴えられ、縋るように俺も従った。

 汗ばんだ髪を掻き上げ、悩ましげな表情で欲望に顔を紅くさせた。

 愛液に潤された水音。

 膝を折る力を強め、マツリカは上体を弓なりにする。

 肉棒が引っ張られ、歪な体勢で往復される。

 腰骨の感触が伝わるほど、強く曲がる。

 肉がめくり返ってしまいそうな吸い付きだ。

 執拗に膣の裏を擦りつけ、マツリカはだらしなく口から唾液を垂らす。

 

「くる、あ、ぁ、あ……!」

 

 突き出た蕾から、潮が噴き出る。

 太ももの付け根で、細かい痙攣。

 少量の体液は、俺の腹でぱたた、と音を奏でた。

 弛緩する身体。

 彼女の絶頂と共に、竿が抜ける。甘イキの段階にしか到達できず、先端からは薄い液体(ガウパー)がしおしおと垂れていた。

 へたりと、腰をソファの狭い座面に落とした。

 小さく笑い、彼女は俺の胸に顔を埋めてくる。

 

「気持ちいい……ハルくん、ハルくん……」

 

 下唇をかみ、しどけなく髪を下ろす。

 前髪の奥、恍惚を映した表情。

 光の亡い瞳──いや、俺だけを見つめる鏡面の眼。

 マツリカの視線で、汗が浮くのを感じた。

 

「あたしの、あたしだけの……」

 

 彼女のネイルが、執拗に俺の腹部についている蚯蚓脹れをなぞった。

 鋭い痛みに熱が混じる。俺の呻き声を聞き、マツリカは嗜虐的に笑みを深めた。

 アリスのつけたキズを上書きしようとする行為。

 

「すき、だいすき、愛してる」

 

 息を弾ませ、口を押し付けてくる。

 渇いた喉を彼女の唾液が潤す。

 鼻腔を少女の香りが抜けていく。

 キスをせがまれる度、俺は自分の怒張が快感に震えるのを自覚した。

 不完全燃焼な欲望が、更なる快感を求めて血流を速める。

 

「もうあたしなしなんて、ダメなんだから……!」

「え、まだ、イッたばかりじゃ……!?」

 

 膝立ちとなり、肉棒に跨る。

 その根本に指を添え、ひくひくと痙攣する秘裂へ導く。

 

「まだ、ここに愛をもらえてないもん……!」

 

 濡れた睫を震わせる。

 蜜と、ガウパー液の絡んだ小さな芽。亀頭で、硬くそそり立ったその感触を確かめる。

 絶頂に達した少女の膣は、俺の芯を根本まで呑み込んでしまった。

 

「ぁああ……! さっきより、奥、まで……!」

 

 亀頭を上から押し付ける感覚があった。

 マツリカの秘奥。包みこんでくる膣壁。

 俺を迎え入れるためだけに、肉襞がうごめく。

 熱と蜜で絡めとられたペニスが、強い快感を脊髄に訴えてきた。

 

「マツリ、カ……やば、い、これ……!」

「あはっ……気持ちいい? あたしのなか、そんなにいいんだ?」

 

 柔らかい肉に呻く。

 高い声音は、落ち着きのあるトーンだった。

 女の声。あどけなさの消えた表情。

 大きな瞳が、俺の痴態を観察する。

 

「気持ちいいと、でちゃうんだよね? あたし、ハルくんが交わるところずっと、ずっと見てたから、わかるんだよ。ほかの娘(こ)と愛し合ってるところ、ずっと、ずっと!」

「……あぁっ」

 

 腰が艶めかしく円をなぞる。

 髪を撫で上げる仕草で、豊かな乳房が強調される。

 冷たい脂汗が、彼女の腋を飾っていた。

 竿が膣に引かれて回る。

 精を搾り取ろうと締め付ける肉襞。

 ゆっくりと持ち上がる腰。

 俺の体液を啜ろうと、絡みついてくる。

 

「顔、見せて! なぶられて、なんていやらしいの!」

「あぁ……!」

 

 言葉も発せなかった。

 快感が、あらゆる角度で俺を襲う。

 腰を打ち付けると、体液が飛沫となって散る。

 秘奥では、熱い炎のようなものが蟠っており、俺の絶頂を受け容れるために釜戸を開いている。

 熱に浮かされ、夢中で彼女の乳房をもみ上げた。

 

「もうあたしなしなんて、だめなんだから!」 

 

 荒ぶサクラを彷彿とさせる姿態だった。

 桃髪が、軽やかに跳ねる。汗ばむ滑らかな肌に貼り付いている。

 少女の激情を湛え、瞬きの間に、俺を悦ばせるために姿を変えていく。

 

「きて、ぇ……! ハルくぅん……!」

 

 うわずった喘ぎ声が、体の上で響く。

 頭をがくがくと振るマツリカ。

 締め付けが強まる膣。

 限界に達する。明滅する視界、獣のような叫びが、自分の口からあふれた。

 マツリカは、俺の指に指を絡ませ、打たれたように体を屈ませた。

 

「あぁっ──あぁんんっ──!!」

 

 何度か、彼女は潮を噴いた。

 精液が、どくどくと脈打ちながら彼女の秘奥へ注がれる。

 白濁が肉洞を満たし、溢れてきた。

 粘性のある体液と透明な蜜が混ざる。

 

「……マツリカ」

 

 抱き合いながら、耳元で呼びかける。

 引き抜こうと、薄い腰に手を沿わせると、強い力で手首を掴まれた。

 

「駄目……このままがいい」

 

 絶頂の余韻を感じさせる声。

 気だるそうに、彼女は耳元に熱い息吹を吹きかけてくる。

 

「もうちょっとだけ……もうちょっと、このままが、いいの」

「そっか……」

「ごめんなさい、ごめんなさい……」

「こわいよ、なにに謝ってるの」

「あたし、ハルくんに、こんな……優しくできなくって……」

「誘ったのは俺だよ」

 

 苦笑する。一通り行為を愉しんで、冷静になったらしい。

 桜色の髪を撫でた。すすりなく哀切が、聞いてられなかった。

 挿入したままの姿勢で、抱きしめる。

 肌と肌。触れあう全部が、体液で濡れていた。

 

「いま、気持ちいいよ。一心同体って感じだ」

「……すき、だいすきなの」

「俺も大好きだ。世話焼きで、自分のできることを精一杯がんばるマツリカが」

「あたし、ハルくんのはじめてになりたかったのに……」

「覚えてないかな。俺がはじめて勃起したのって、マツリカが相手なんだよ」

 

 息を呑むマツリカ。

 さすがに気色悪い告白だったか?

 髪を撫でる手を止め、顔をつき合わせる。

 

「なんで、あたしにそんな目を向けられるの。こんな、ひどいことしたのにもう嫌われたって、しょうがないのに」

「まあ確かに、もうマツリカなしじゃ生きられないくらいにはひどかったかもね」

 

 きゅん、と。

 つながった膣が一気に収縮した。

 甘勃ちの竿が締め付けられ、熱を帯びた。

 芯に血流が巡り、固さが戻る。

 

「えへ、へへ……もー……もー!」

 

 髪色より顔を真っ赤にしたマツリカが、涙の気配を吹き飛ばす。

 大きな瞳を開き、だらしなく頬が緩んでいる。

 愛らしい顔立ちだ。俺も相好を崩した。

 

「もういっかい、しよ?」

 

 唇を尖らせ、キスをせがんできた。

 歯茎の動きと、舌の軌跡。

 溶け合った鼓動の音。

 焼けるほどの熱さと心地よさが、芯を中心に巡った。

 自分の膣内でカタチを変える感覚に、マツリカが柳眉を歪める。

 快感に呻きながら、彼女の顔を発作のように微笑を覆った。

 

「あたしも愛してるよ、ハルくん」

 


 

「あたし、ごはん準備しなきゃ……」

「んぇーい」

「ちゅー」

 

 艶やかな唇が押しつけられた。

 羽根が生えたみたいに、マツリカは軽やかに身を起こした。

 スリットの間から、白濁とした液体が溢れていた。

 それを指で奥へと押し込み、彼女は流し台へと向かった。

 ……なんだか、彼女が自分の女になったのだと、妙な達成感が胸で満ちる。眼福だ。

 

「…………よかったなぁ」

 

 何度かの行為を終え、重たい体を引きずって水差しを求めた。

 目眩と頭痛。

 軽い脱水症状だ。

 腰がガクガクと動かない。

 脱精症状だ。造語である。

 

「水、水……と」

 

 冷蔵庫を開ける。

 大量の食材が、切り刻まれたまま保管されていた。

 合成肉にはそれぞれ『アリス』『レティ』『ハルくん』などと、ラベリングがされており……

 首だけで振り返る。

 マツリカは、笑顔でそこにいた。

 

「あ、昨夜ちょっと、その……ストレス発散で切りすぎちゃって」

「…………」

 

 包丁を片手に、てへ、と舌を出す彼女。

 …………こわい。

 心に決めた。マツリカには逆らわないようにしよう……




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次話の候補とプレイ内容

  • カナデ(射精管理、放尿、膣内放尿)
  • エマ(見せ槍、パイズリ、逆NTR)
  • 本編(ハニートラップでプリズンブレイク)
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