※この作品はR-18です。

エロ怪奇現象に巻き込まれる人間たち   作:木崎楓

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 すみません、今回の被害者は男性です。一人暮らしの男性が尊厳破壊されてしあわせになるお話です。


No.002 アルラウネ

「……ナニコレ」

 

 朝目覚めた時、目の前に変なのが落ちていた。

 なんか、サイケデリックな色の、ヒマワリの種……のようなもの。

 

「いや、なんだこれ」

 

 俺はこのよく分からないものを、窓の外に適当に捨てた。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 俺は須藤一(はじめ)。

 早速なのだが、ベランダに植物が生えていた。

 掃除後に窓を開けた時に発見した。

 なんか、コンクリートを突き破って、少し大きめな双葉がピンと生えていたのだ。

 

 チョンチョンと触ってみたけど、感覚は植物そのもの。

 別に変な所はなさそうではある。

 

(よくもまぁ、コンクリート突き破って生えてきたなぁ)

 

 でもこんな小さな植物が、コンクリートを突き破るだなんて、生命の神秘とは凄いものだ。

 しかもここは、地上のコンクリートとは違ってアパートのベランダ。

 欠片の土も無く、栄養もほぼ皆無と言っていい環境のはずなのに、よくもまぁ、ここまで。

 コンクリートの隙間から生えるコケとかと比べても、物凄いものだ。

 

 一分ほど、俺は双葉をじっと見ていた。

 別に理由は無い、ただちょっと観察してみたというだけだ。

 そして、ふと思い付いた。

 

「あっそうだ」

 

 台所に行って、適当なコップに少量の水を入れる。

 水ばっか与えても、栄養が足りなければあまり意味が無い気がするけど、土とかを取りに行くのも面倒だし、今は水だけでいいだろう。

 そう思って水を取って戻ってきたら、植物に向けて、水をかけた。

 

「おっ、おおおっ……?」

 

 すると、コンクリートに落ちた水が亀裂の中へと入っていった。

 まるで磁石に砂鉄が集まっていくような、そんな風に、散らばった水はコンクリートの隙間に集積し、消えた。

 コンクリート上には、水の跡すら残らない。

 多分、植物が全て吸収してしまったんだと思う。

 

「って、すげぇ。おっきくなってる……!」

 

 水を吸収すると、植物は目に見える速度で大きくなっていく。

 茎が伸び、葉が増えていき、蔦が地面を這うように広がっていき……それが、二十秒くらいの短時間で起きた。

 どう考えてもおかしい、明らかに普通じゃない成長スピードだ。

 でもそれがはむしろ、不思議で面白く感じた。

 

 一瞬、この植物に毒があるんじゃないかと考えたが。

 

「……まぁでも、毒は無いな。触って皮膚が爛れたわけでもないし」

 

 多分毒は無いし、あったとしても、食べたらアウト系のものだろう。

 触れたら皮膚が爛れるとか、そういうことは特に無かったし。

 もしかしたら、新種の植物かもしれないし、というか多分新種の植物だろうし、もう少し観察してみよう。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 ちょっと近くのコンビニに行って帰ってくると、俺は驚いた。

 

「えっ、女の子……?」

 

 植物はさらに成長し、ベランダを埋め尽くした。

 それどころか窓を通り越し、蔦と葉が広がって部屋を完全に覆い尽くし、花も至る所にできていた。

 部屋は俺のいない数分の間に、熱帯雨林のジャングルのように変わってしまっていた。

 それも、たった一つの植物の手によって。

 

 あまりの成長速度だが、それ以上に驚いたのは、ベランダ、ちょうどあの双葉が生えていたあたりの場所に。

 

「あ、帰ってきた」

 

 一糸纏わぬ女の子が、いた。

 よくよく見てみると、下には一際大きな花があり、その花と女の子の脚が繋がっているようなので、植物由来なのだろう。

 多分……めしべか何かの隠喩なのだろう。

 

 ただ、植物から生まれた女の子だというのに、とても可愛らしい。

 薄緑色の肌ではあるが、顔立ちはとても綺麗で、深緑の髪には艶がある。

 そして何よりも、顔と同じくらいの大きな乳が二つと、細い腰、にも関わらず、悩ましいほどに大きなお尻。

 まさに、男の欲望を集めたかのような、とんでもなくドスケベな姿をしていた。

 こんなとんでもない状況だというのに、思わず勃起してしまった。

 

 俺は困惑と同時に、恐怖した。

 とんでもない植物を育ててしまったことを、後悔した。

 

 すぐに部屋を出ようと後ろを見たが……そこにあったドアはなかった。

 代わりにあったのは、おびただしい量の蔦だ。

 ドアが見えなくなるくらいに、そこは蔦で覆われてしまっていた。

 

「……おいで❤️」

 

 女の子は、手招きするかのように俺を呼ぶ。

 

 周りは、蔦で覆われ。

 そこら獣の蔦から生えている花からは、花粉のような黄色っぽい粒子が定期的に放出されている。

 本能がヤバいと訴えている。

 

(ヤバいヤバいヤバい! あの花粉みたいな奴、絶対吸っちゃダメなやつだろ! あの女の子も……いや、絶対まずいって!)

 

 周囲をジロジロと見渡す。

 部屋の移動は一応できたのでしてみたが、窓は完全に封鎖されていた。

 それこそ玄関と同じ感じで、ひたすらに厳重に、何重にと何重にも蔦を重ね、脱出口を塞いでいた。

 あの植物、逃げるのを、何が何でも阻止している。

 

「こっちにおいで❤️ だいすきだよ❤️」

 

 その間も、女の子は俺に向けてそんなことを言ってきている。

 悪意は、害意はなさそう……に、見える。

 少し口調がたどたどしいが、言葉にはちゃんとした感情が籠もっているように感じられた。

 

(危険じゃ、ない? というか、アレだよな。逆らったら逆らったで、とんでもないことになりそうだし……)

 

 おそらく、あの女の子が、この未知の植物の本体。

 言葉すら喋れるほどに高い知能からして、頭も良いんだろうし、感情もあるのだろう。

 なら今は、感情を刺激するようなことはするべきではない、下手なことはしない。

 怒らせてしまえば、一瞬で死ぬ、そんな予感がしたから。

 

 警戒しながら、ゆっくりと近付く。

 ぷしゅっ、ぷしゅっと、花粉っぽい何かが花から噴出されるので、それを可能な限り吸わないように。

 

 そして、女の子の前までやって来た。

 近付いてよく見てみると、薄緑の皮膚から、透明な粘液、あるいは蜜のようなものを纏っているのが分かる。

 加えて、これも近付いて分かったことだが、おそらくはその液体が、甘い香りを放っていた。

 

 そんな俺の足元には、とんでもなく大きな花がある。

 ラフレシアとか、そういうのすら比べ物にならないほどの、規格外の大きさの花だ。

 

 そして女の子は。

 

「……❤️」

 

 蠱惑的な笑みを浮かべ、俺を抱きしめてきた。

 片手で強く抱きしめながら、目を細め、俺のことを見つめながら頭を撫でてくる。

 その手は、生暖かい、人肌とほとんど変わらない感触だった。

 

「かわいい……❤️」

 

 そんな言葉を言われ、思わずドキリとしてしまうが、ここでようやく俺は、異変に気がついた。

 

「えっ、ちょっえっ!? 服、服が……!?」

 

 自分の服が、溶けだしているのだ。

 女の子の薄緑の皮膚に触れていた場所から広がっていくように、服はあっという間に溶けてなくなっていく。

 

「すき……❤️」

 

 ちゅっ……❤️

 

 にゅるれるべろるるっ、ねちゅねちゅねちねち……❤️❤️ にゅちにゅちにゅちにゅち……❤️❤️ ぢゅるるぅぅぅうううっ❤️❤️

 

 身体が、手足が震えて止まらない。

 ビクンビクンと、四肢が勝手に動き出す。

 キスだけなのに、こんな、とんでもない、これまで感じたことのない幸福感。

 

 目の前の異形の女の子は、恐ろしいはずなのに。

 とても、可愛くて、綺麗で。

 胸がドキドキして、好きという気持ちが無限に湧き出てきて。

 

 俺は。

 

 女の子を、震える両腕で、抱きしめた。

 

「〜〜〜〜〜ッッ❤️❤️❤️」

 

 困惑、驚愕。

 女の子は混乱したかのように、変な声を上げる。

 

 それに呼応するかのように、霞んだ視界から見える世界は、黄色く染まっていく。

 ばふっ! ばふっ! ばふっ!

 花粉がとめどなく生成されて、放出されて、空気中に充満していって。

 

 それを吸い込んだ、それだけで、頭の中が明滅して、真っ白になってしまう。

 でも、しあわせ、きもちい、これすき。

 

 しあわせ、もっと。

 

「……だいすき❤️」

 

 だいすきなひとのこえが、きこえる。

 

「種を植えてくれてありがとう❤️ 育ててくれて、ありがとう❤️ いっぱいお話してくれて、ありがとう❤️ たくさん愛情を注いでくれて、ありがとう❤️」

 

 あたまをなでるあたたかいてきもちいい

 

 すき

 

 すきすきすきすきすき

 

 すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき

 

 すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 須藤一は壊れた。

 

 女の子……いや、魔界の植物からのキスにより与えられた蜜と、空気中に漂う大量の花粉により、人間では許容できないほどの快楽を与えられた。

 あの一瞬だけで、彼は快楽だけしか感じられないように身体を作り変えられ、痛みや苦しみといったものを欠片も感じないようになった。

 彼の中にあるのはもはや、ただただ膨大な量の快楽だけである。

 

 だが、肉体改造され、膨大な快楽を与えられ、それでも死ぬことは決してない。

 女の子とのキスにより与えられた蜜には強力な滋養強壮効果があり、しかも人間が飲んだら不老不死となる。

 これにより彼は、永遠に精液を搾り取られ続けるという未来が確定してしまった。

 

「ぁぁ……」

 

 もはや彼に、まともな思考など存在しない。

 目は胡乱げで焦点が合っておらず、身体をビクビク震わせて、バキバキに勃起させられた肉棒からは、精液が止まること無く噴出している。

 

「たくさん愛情を注いでくれたから……幸せになれるように、いっぱいいっぱいご奉仕して、“お礼”するね❤️」

 

 女の子がそう言うと、複数の蔦を操り、合成し、太く太く変形させていく。

 やがてそれは、先端に穴がある一本の太い蔦へとなった。

 

 ぐぱぁ……

 

 穴の部分を開く。

 そこは、女性の膣のような臙脂色の襞で覆われていた。

 内部は、おそらくは女の子の体表で分泌される蜜のような物質でトロトロに湿っており、ぬちゅっ、ねちょっ、といった音が時折聞こえてくる。

 

 それを、須藤一の最大にまで勃起させられた肉棒へと近付けると、一番奥まで挿入した。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?」

 

 その瞬間、彼の手足が、まるで壊れた機械のように震え、あらぬ方向へと動き出す。

 挿入されただけで、膨大な快楽で脳がおかしくなり、身体すらまともに動かせなくなったのだ。

 

「よかった……気持ちいいんだね❤️」

 

 女の子は、それを喜んでいる、幸せになっているのだと判断した。

 ビクビクとイカれた動きをする彼を抱きしめると、再びキスを行う。

 長い舌を彼の口内に突っ込み、体内で生成される蜜を大量に胃袋に流し込んでいく。

 

「❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️」

 

 ぐりんと、須藤一は白目を剥いてしまう。

 今の彼の感度は、一体どれくらいなのだろう。

 分かっていることは、普通の人間の脳では耐えられないほどの、狂ってしまって死んでしまうほどの快楽であることだけだ。

 

 でも、それでも気持ちいいから幸せだと。

 

 そう感じるように、彼の全身は改造され尽くしていた。

 

「絶対に離さないからね❤️ これからいっぱい子作りして、幸せになろうね❤️」

 

 抱きしめられる須藤一と、女の子。

 彼らのちょうど真下にある花弁が、閉じていく。

 

 ……ばくん❤️

 

 それと同時に、部屋を覆っていた植物は一気に縮み、最初に根付いたコンクリートの亀裂の中へと潜り込んでいき……最後には、一切の痕跡も残さず、この世界から消え去った。

 残ったのは、崩壊した部屋だけだった。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 魔界。

 

 陽の光すら満足に差さない、薄暗く鬱蒼としたジャングル。

 そこに、地球から植物が……アルラウネがワープしてきた。

 ワープしてきたとはいえ、実際には故郷へと帰ってきたようなものではあるが。

 

 アルラウネが地面に根付くが、地球上とは異なり、広く広く蔦が広がることはなかった。

 それなりに広く広がるが、周りの他の植物も魔界のものであり、アルラウネと同等の存在、故に地球の時と同じようには行かない。

 

 でも、連れ帰った伴侶にご奉仕するのに、あんなに成長する必要は無いし、問題無い。

 

 閉じた巨大な花、その内側。

 

 花弁の内は密で満たされ、光が一切入らない暗い密室で、須藤一……いや、“おしべ”は、快楽を与えられ続け、精液を放り出すだけの存在と化していた。

 

「〜〜〜〜〜❤️❤️❤️❤️❤️」

 

 ぐぽぐぽ、ぐぽぐぽ。

 肉棒を包み込む巨大な蔦、その内に存在する肉襞が蠢くことで、射精を強引に引き出される。

 本来なら、人間が連続で射精なんてできないが、アルラウネの蜜に包まれ、皮膚から接種し続けている今、射精が止まることはなかった。

 

 びゅるるるるぅぅぅぅうううううッッ❤️❤️❤️

 

 びゅるるるるぅぅぅぅうううううッッ❤️❤️❤️

 

 びゅるるるるぅぅぅぅうううううッッ❤️❤️❤️

 

「〜〜〜〜〜〜❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️」

 

 声にならない声を上げ、快楽に悶える。

 全身がビクビクと跳ね続けているが、それでもなお、愛する女の子(アルラウネ)を抱きしめていた。

 

「かわいい……❤️ きもちいいね❤️ いっぱい、ぴゅっぴゅっして、子作りしようね❤️」

 

 女の子(アルラウネ)も、須藤一(おしべ)を抱きしめる。

 おしべの頭部を撫で、長い長い口付けを行う。

 

 しかも今回は、それだけじゃない。

 

 どこからか細い蔦が伸びてきて、須藤一(おしべ)の耳へと侵入していく。

 そして脳へと到達する。

 

 ぐちゅっ❤️

 

「❤️❤️❤️❤️❤️」

 

 おしべは、幸福で包まれた。

 快楽と幸福以外、何も感じないようにさせられた。

 脳をぐちょぐちょと弄られて、そういう風になるように、改造されていく。

 

 すき、すき、だいすき、だいすき、だいすき、あいしてる、あいしてる、あいしてる、あいしてる、あいしてる、あいしてる

 

 女の子(アルラウネ)への無限の、尽きること無い愛情を植え付けられる。

 そして、それに抱きしめられている。

 

 しあわせ❤️❤️❤️

 

「❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️」

 

 そして、脳内麻薬が過剰分泌されていく。

 幸福が、快楽が、過剰という言葉ですら足りないくらいに、おしべへと与えられていく。

 

「❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️」

 

 もはやおしべは、目の前の女の子(アルラウネ)と一緒にいられる幸福と、強烈な快楽以外、何も感じなくなった。

 

 過去の記憶も、言語すらも、すべて忘却してしまった。

 

 まともに喋ることも、歩くこともできないだろう。

 

 ああ、しあわせぇ❤️❤️❤️

 

「うん……いいこ、いいこ❤️ ずっとずっと、いっしょにいてあげるからね❤️」

 

 アルラウネに与えられた愛情。

 その分だけ、おしべはアルラウネから“お礼”を受け続けることとなるだろう。

 このお礼をわずかでも受けてしまえば、人間はもう、人間として生きていけない。

 

 でも彼は、おしべとなり、生まれて一番の幸福を得たのであった。

 

 そしてこの幸福は、永遠に続くのだ。




・須藤一:アルラウネに捕まって、おしべとしてアルラウネに精液を提供し続ける人性を送ることとなった。しあわせ、あるらうね、だいすき。

・アルラウネ:魔界の植物。人間が大好きで、人間に何かされれば大体喜ぶ。例外があるとすれば、新芽をチョキチョキしたり、折ったりすること。そうすると怒って、わからせモードになる。





《アルラウネ》

危険度:なし(存在が認知されてないため)
隠蔽難易度:なし(存在が認知されてないため)

 種子の状態の時は、ワープ能力のみを保持している。これを利用することで、魔界から人間の男性を探知し、ワープする。選ばれる男性は、未婚の男性からランダムである。存在を認知されなかった場合、また別の男性の場所を探知し、ワープを行う。
 男性に一度でも存在を認知されたら、成長が始まる。土やコンクリートなど、あらゆるモノに根付き、どんな環境であろうと生育する。発芽すると、人間の男性から受け取った愛情で成長していく。愛情を受け取るために、男性の近くにワープしてくることもある。そして成長しきると、それまでに受けた愛情の総量によって、“お礼”イベント、または“わからせ”イベントが発生する。“お礼”イベントは、この植物が愛情を100点以上受け取った場合に、“わからせ”イベントは、この植物が愛情を−100点以上受け取った場合に発生する。
 以下は、人間の行動によって発生する愛情量の一覧である。

・種子を植える(適当に放り投げたり、あるいは蹴り飛ばしただけでも、“種子を植えた”とみなされる)
→100兆点

・水を与える
→9999京頻波羅点

・植物と話す(植物の半径10メートル以内で喋った場合、独り言だろうと“植物と話した”とみなされる。また、話した秒数をnとする)
→{(n秒)^100}点

・植物に触れる
→1恒河沙頻波羅点

・植物を折る、千切るなど(これらの行動を行った場合、これまでに発生した愛情が無効化され、これ以降、プラスの愛情が発生しなくなる)
→−9999阿伽羅点

 “お礼”イベントと、“わからせ”イベントは、人間視点から見ると同じ内容のものである。
 成長しきった植物は、ここまで育ててくれた人間の男性を蔦などで捕縛すると、蜜を飲ませる。蜜は超強力な滋養強壮効果があるため、飲んだ人間は不老不死となるが、同時に超強力な媚薬効果もあるため、一滴飲んだだけでも、感じる快楽があり得ないほどに増大する。それを無限に飲ませるため、男性は確実に快楽に飲み込まれ、快楽と幸福以外の全てを感じられなくなり、精液を出すだけの廃人と化し、動けなくなる。
 一連の行動により男性を捕縛すると、植物は魔界へと転移し、地球上から一切の痕跡も残さずに消える。そこで男性は、植物の受精を手助けするための精液タンク、あるいはおしべとして、永遠に快楽を与え続けられることとなる。



 頻波羅とかいう意味分からん単位については、クッキークリッカーをやれば分かるよ!
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