「…………」
「…………」
大きめのベッド。その縁にやや距離をおいて座ったケンとなでしこ。勢いそのままに今夜に限っては満室が多そうな『そういったホテル』へチェックインし、割り当てられた部屋に入室。ここまでは良いだろう。だがいざという時に尻込みしてしまい、部屋の雰囲気も相まってか、互いに酔った勢いでの行動から来る気恥ずかしさがこみ上げ、互いに顔を逸らして無言の時間が過ぎていた。
「えと……」
沈黙を破ったのはケンだった。
今夜一線を越える。
そんな予感からどこか恥ずかしさに支配されていた彼だったが、ここまで来た以上は男を見せねばと腹を括る。自分がなでしこをリードし、彼女の望みを叶えねばと奮起。
「こ、こういうとこ、初めて入ったから雰囲気にあてられたけど、さ」
「う、うん」
「経験、ないけど……リード、するから……」
「お、お願いしますっ……」
なでしこもおねだりしたはいいが、いざその時となれば緊張していたみたいで、若干返事が硬い。
これはしっかりリードせねばと、より一層気合を入れたケンはゆっくりとなでしことの距離を縮め、やがて肩が触れ合う位までになる。触れた瞬間、ピクリとなでしこの身体が若干跳ねたが、ここまで来て引き返すわけには行かない。
そっとなでしこの方を向き、肩に手を置くと、これから何をしようとしているのかを察したなでしこは、ゆっくりとその目を閉じる。
「んっ……ちゅっ」
軽く、触れ合うキス。
触れ慣れたはずのその柔らかな唇は、どこかいつもと違う柔らかさで。
きっと雰囲気のせいなのだろう。
スイッチが入った二人は、どちらからともなく抱き合い、さらに触れ合うキスを幾度となく交わしていく。
「ん、なでしこ……ちゅっ」
「ちゅ……っケン、くん……んぅ」
甘く、切なそうな声を漏らすなでしこに、ケンは意を決して緩く閉じられた唇に、ゆっくりと舌を差し込んでいく。
なでしこもそれを拒むこと無く受け入れ、互いの舌を絡めてより濃厚な口付けへと移りゆく。
ムーディーな室内に、やや粘り気のある液体が絡み合う音が木霊し、それが二人を更に助長させるのは容易なことだった。
高ぶり始めた事で、ケンが唇を重ねながらもゆっくりとなでしこをベッドへと押し倒す。ややあって唇を離した彼に、なでしこは頬を上気させながら、ポツリと呟く。
「優しく、してね?」
「ん、理性が保てばね?」
「も、もうっ」
こんなときでもからかってくる婚約者に、少し緊張がほぐれるなでしこ。ケンは意図してなのか、はたまたナチュラルなのか。どちらにしても、『ハジメテ』という気負いは幾分薄らいできていた。
「んっ、まずは……」
「ぁぅ……」
そっと……、なでしこの少し厚手のブラウスの上から、撫でるように胸を触ってみる。服の上からでもわかる膨らみ。それに触れられたことで、なでしこが気恥ずかしそうな声を漏らす。
ゆっくり、少しずつ。
触れる指への力を強め、優しくブラウス、そしてブラの上から胸を揉んでいく。服と下着の上からでも感じられる柔らかさは、かつて静岡で触ったなでしこの頬に似た感触。
「ん……ふふっ、ケン君、優しすぎだよ?もう少し強くしてもいいよ?今のだとくすぐったい」
「そ、そう?」
でもくすぐったいなら痛いよりはいいか、と前向きに考えて自身を納得させる。
そして、ならばと少しだけ強めに揉んでみる。するとよりダイレクトにその柔らかさが伝わり、妙な感動すら生まれた。
「どう、かな?なでしこ……痛くない?」
「んぅ、っうん、大丈夫」
これくらいが丁度いいのか、ほんの少しなでしこが甘い声を漏らした事に、ちょっとした達成感を感じてしまう。
だがまだ前戯も前戯。それも片足を突っ込んでいるか居ないかの所。ここで満足していては、最後に達したときに昇天しかねない。
「え、えと、脱がしても、いいかな?」
「う、うん……恥ずかしい、けど」
下着を、胸を見られる恥ずかしさがこみ上げるなでしこ。しかし今日は最後まで、と意を決した以上、ここで日和っていては駄目だ。
プチプチと外されていくブラウスのフロントボタン。外される度に恥ずかしさゲージが上がっていく。
やがて、ほんのりとした谷間と、それを形成する双丘。そしてそこを覆い隠す薄い桃色のフリル付きのブラがあらわとなり、なでしこの恥ずかしさゲージはレッドゾーンへ突入する。好きな人だからこそ、変じゃないだろうか?とか、好みに沿えてるだろうか?とか、そんな不安が恥ずかしさとなって吹き出そうになる。
だが、
「綺麗だよ、なでしこ」
「〜〜〜っ!!」
その一言が嬉しくて、そして恥ずかしくて、なでしこは表情を見られまいと両手で顔を覆い隠す。だがその耳は真っ赤に染まっており、顔が紅潮しているのがありありと分かる。
恥ずかしがる彼女にたまらない興奮を覚えたケンはというと、ちゃんと膨らみを主張する胸部。それを覆い隠すブラをゆっくりとたくし上げた。
妙に胸元がスースーする感覚を覚えたなでしこは、指の間からそっと視線を下ろせば、ご覧の有様だ。
そしてその双丘の頂は、胸の愛撫によってしっかりと刺激されたらしく、ほんのりと天を目指して?しゃきんっと?しているようにも見える。
(確か、こうして……)
なでしこが羞恥で爆発しそうになっているのを他所に、自己主張しているそのピンク色の乳首にそっと吸い付く。
「っ〜〜!?」
今まで意図的に触ることがなかった部位から伝わる初めての感覚。こそばゆい位の軽い電流がピリピリと脳に響き、思わずなでしこの身体がビクリと跳ね上がる
予想以上の反応、感度に、初めてでおっかなびっくりだったケンは、ちゃんと彼女を感じさせられていることに自信がつく。
エロビデオをそことなく嗜んだ彼の見様見真似の前戯では有るが、そこはやはりプロの男優のテクもあって、しっかりと考えられたものなのだと、変な感動すら覚える。レジェンド・イーグルは偉大だ。
感じるなでしこに攻めを緩めることはなく、子供の様に乳首を吸い上げながらも時折唇で軽く挟んだり、舐めあげたり。片方は口で、片方は指で転がしたり、摘んだり。あれこれ試すうちに、なでしこの息は絶え絶えで、乳首もこれでもかと固くなってしまっていた。
「はっ……ぁっ……んんっ!け、ケンくん……激しすぎぃ……」
「ご、ごめん……がっつき過ぎてた……」
これから身体を重ねるであろう展開に興奮したらしく、かなり攻めまくってたらしい。なでしこの顔はこれでもかと紅潮と共に上気しており、妙な色っぽさすら感じる。
「でも……この感覚が、キモチイイ……ってこと、なんだよね?軽い電気が、ピリピリって……来る感じ」
「多分、ね。俺もこうして実際にやるの、初めてだから」
「むぅ、そうじゃなきゃヤダよ?私以外としてたなんて、耐えれないもん……」
「俺だって、なでしこが俺以外と、だなんて想像したくないよ」
大切に、愛しているからこそ、独占欲と言うものは強いもので。
互いが互いを譲りたくない、取られたくないと言う思いが重なり、再びどちらからともなく唇を重ね合う。
誰にも渡さない、渡したくない大切な人。それを刻み込むように深く、そして強く。
「ちゅっ……ケンくん……私を、離しちゃ、やだよ?」
「当たり前だ、嫌って言っても、離してやんないから……んっ、ちゅぅ……」
「ふふっ……わたしも、だよ?」
互いの唇をついばみ、時折舌を絡め合う。今まで身体を重ねなかった時間を取り戻すかのように。
「ケンくん……続き、しよ?」
「そ、そうだな」
なでしこの方もスイッチが入ってしまったらしく、妙に食い気味かつ積極的になってきた。
なでしこはなでしこでケンにリードを任せているらしい。
次なる一手を、と考えると『上』の次は『下』となる。
今までモザイクでしか見たことのない場所。
いわゆる秘境と言うにふさわしいそれに触れるべく、なでしこのロングスカートをゆっくりとたくし上げていく。
そして現れるは黒いタイツに包まれた肉付きの良いスラリとした足だ。高校時代から制服でずいぶんと見慣れた光景だが、やはり今となってもケンにとってはとてもまぶしく見えるもので、思わずゴクリと固唾を飲み込んでしまう。
「え、えと……ケンくん?その……まじまじ見られたら……恥ずかしいよぅ……」
なでしこから抗議の声が上がるも、目の前の絶景に釘付けになっていた。
短いスカートで惜しげもなく見せられ、妙な興奮と共に触れたい衝動に駆られていた高校時代。だが学生という身の上で間違いを犯してしまうわけにはいかず、結婚するまでは理性で抑え込み、自家発電でなんとか晴らしてきた。
だがそれもここまでだ。
するりと膝辺りに手を這わせ、撫で上げるように太ももに触れる。タイツの少しザラリとした手触りと、太腿の何とも言えない弾力に、ケンの興奮は更に高まる。
一方でなでしこはというと、撫で上げられたことで、ぞくぞくとくすぐったい感覚が背を走り、乳首を触られた時と同じ位にお腹の奥に熱が入る。それは彼に触られたいと身体が反応している部位に近いからか、それとも彼女の性感帯だからか……。
そして、ある程度足の感触を堪能したケンの手は、ようやくその最奥へと辿り着く。
黒いタイツに覆われたブラとお揃いのデザインのパンツ。そのクロッチ部分をそっと撫で上げる。
「んうっ!?」
瞬間、なでしこの身体は、ビクリと跳ね上がると同時に、お腹の奥……ひいては子宮に電流が走った感覚が襲う。
そして触れられた瞬間、かなりの湿り気を帯びていたことになでしこは目を丸くし、そして再び顔を真っ赤に染め上げていく。乳首や太腿への攻め、そしてキスによってここまで感じていたとは自身でも驚く外ない。
「なでしこ、そんなに気持ち良かったんだ?」
「そ、そんなのっ、わかんないよぅ……!」
「ん、じゃ身体に聞こうかな?」
「あぁぅっ!?」
再びクロッチ部……その愛液で染みが出来ている部分を指の腹で撫で上げると、面白いくらいになでしこは体を弓なりに反らせる。
「びくびく震えて、可愛い反応するなぁ……なでしこは。すっごいエロい」
「も、もうっ!言葉攻めなんてっ!」
「……なでしこ、言葉攻めなんて何処で覚えてきたんだよ」
「そ、それはそのぅ……ネットで、たまたま?」
目を泳がせるなでしこ。まぁこういった行為に、彼女も酔った勢いも有るが、普段から興味がないわけでもなかったらしい。
「……もしかして、いつこういった事になっても良いように、普段から予備知識つけてたとか?」
「そ、そんなこと……」
「ホントに?」
ジッと見つめるケンから視線をそらすなでしこ。しどろもどろだった彼女だったが、羞恥の限界が来たらしく、
「だ、だって……こうなった時に私も上手く出来たら……とか、私がリードすることになっても良いように……とか、考えてたんだよぅ!」
自白した。
存外、体を重ねること。それを互いに良かったと思えるように、彼女なりに努力していたらしい。それはケンも同様だっただけに、自身のために頑張ってくれていたなでしこが、無性に愛おしく感じてしまう。
「ありがとうな、なでしこ。色々考えててくれて」
「ぅ、ゥン……」
自白した後になって恥ずかしさがぶり返してきたらしい。そんな愛おしさに思わず頭を撫でれば、くすぐったさから来る気持ち良さからか、顔を赤らめながらも目をトロンとさせる。
「なでしこ、下、脱がしても良い?」
「あっ!ちょっと待ってケンくん!」
次のステップに移ろうとしたケンだったが、ここでなでしこから待てが掛かる。ここまできてお預けという嫌な予感が過るケンだが……
「実はね、タイツの予備、持ってきてるの」
「……???」
予備を持ってきている。
その言葉の意図がわからず、宇宙猫状態となるケン。
「だ、だからね?」
怖ず怖ずと、そして恥ずかしげになでしこはその意味を説明せんと口を開く。
「や、破っても、いいよ?」
「……???!?」
再び宇宙猫状態。
ホワット?タイツを?破る?
脳内処理が追い付かず、目が点となるケン。
「え、えと……男の人って、こーゆーの、好きなんじゃ……」
確かにそういうプレイは知っている。ケンとしてみても興味がないわけではない。なでしこのタイツ姿に惹かれた時からそんな願望は確かにあったが、よもやそれをなでしこから提案されようとは思いもよらず、面食らってしまった様子。
「も、もしかして、違った……?」
「あ、いや、そうじゃないんだよ。ただ、なでしこからそう言ってくるとは思いもしなくて」
「だ、だってケンくん、学生時代から私の足、チラチラ見てたでしょ?」
「み、ミテナイデスヨ」
「ウソだよっ、絶対見てたよ!」
「……ハイ、ミテマシタ」
存外、女性というものはそういった視線に勘付きやすいと聞いたことがあったケンは、大人しく白旗を上げることにした。
「素直でよろしいっ。えと……だからね?タイツ履いてこういうことした時に、その……男の人って破ったら興奮するって聞いたから」
「その知識源、ナイス過ぎ……」
よもや初めてでそんな至高の領域とも言えるプレイが出来ようとは思っておらず、ケンは天を仰ぐ。そしてそんなプレイに興じさせてくれるなでしこにも感謝の念を忘れない。
そして今から犠牲となるタイツ様に合掌しつつ、意を決して手を掛ける。
「い、いくよ?」
「は、はい……」
二人の間に走る緊張。指に力を入れ、手を互い違い左右に広げれば、プツプツ……という小気味よい音と感触とともに黒いタイツは引き裂かれ、その狭間からピンクの下着が\コンニチハ/する。そしてそのクロッチ部分は、黒のタイツであまりわからなかったが、露わとなった今ではしっとりと愛液によるシミを作っていた。
「な、なんか、感動と興奮の嵐」
「そ、そうなんだ……」
ケンに対してなでしこも、実をいうと少し興奮したが口には出さない。
破る、リードしているという加虐的興奮に対して、破られる、リードされているという被虐的興奮を味わい、愛液が更に分泌されたのはなでしこだけの秘密。
対しケンはというと、今目の前に布一枚を隔てて未知の領域が存在することに緊張していた。
「じ、じゃあなでしこ、失礼して……」
「ふぇっ?」
そっとその領域を隠す布……下着のクロッチ部分の横から指を入れ、そっと横へずらしてみる。指先にほんのり感じるぬるりとした液体の感触とともにあらわになるのは、なでしこの秘部。
ぴっちりと閉じられた大陰唇は、蜜のように溢れた愛液が濡らしており、ルームの薄暗い光に反射して艶めかしく輝いていた。
「すご……女の人って、こんなに濡れるものなのか……それとも」
「ん……それとも?」
「なでしこがエッチなだけなのか」
「っ!」
耳元で囁かれ、妙なこそばゆさと共に恥ずかしさがこみ上げ、ビクリと体を震わせる。
「んっ……」
「あっ……!」
そのまま耳に優しく口付けを落とすケン。それに伴い、甘い電流がなでしこの身体を駆け巡り、伴って彼女の口からも甘い声が飛び出す。
どうやら耳が弱いらしいと踏んだケンは、そのまま耳を唇で優しくついばめば、
「ぁ……ん、んっ……!」
歯を食いしばり、嬌声を我慢しているというのがありありとわかる様子で感じるなでしこ。
「なでしこ、耳がいいんだ?」
「そう、みたい……」
「じゃ、ここを攻めながら……」
「ふぁ、ぁ……!」
ぺろりと耳たぶを舐めてみれば、なでしこは面白いくらいにピクピクと体を震わせる。
そして彼女が耳攻めを堪能?している隙にゆっくりとケンの手はなでしこの下半身へと伸び行き……
「んんん〜っ!?」
膣に少し指を入れた途端、目を見開いて仰け反った。余程耳舐めが良かったらしく、さらなる刺激を受けた事で軽くイッてしまったらしい。ほんの少しだけ入れた指先がきゅうきゅうと締め付けられているのがわかる。
よもやここまでの感度とは思わず、そしてなでしこをイかせたことに悦を感じたケンは、未だ締まりが強い膣を指でゆっくりとほぐしながら押し入れていく。
「やぁ……ナカ、かき分けてっ……!」
自慰行為等で未だ何も入れたことが無いらしい。膣をかき分けてくる未知の感覚に目を白黒させながら、身体の防衛本能からだろうか?異物を侵入させまいとその指への締め付けが強くなる。だがしっかりと濡れそぼっていた膣内は、指を押し出すには至らず、少しずつ少しずつ奥へと進んでいく。
「あ……ぁっ!!そこ……!」
やや押し進めて腹側の膣壁をほぐしていると、ある部分……少しだけザラリとした触感の箇所に差し掛かる。そこをなで上げた時、なでしこがビクリと震え上がり、膣もキュッと締まる。所謂Gスポットというところなのだと、エロビデオから得た知識で納得するケン。
「ここ?」
「あぅっんっ!」
試しにもう一度撫でてみれば、再び身体が跳ね上がる。すごい感度だと驚くケン。だが急いてこのままイかせてあげたいという衝動に駆られるのは童貞たる所以か。そのままGスポットをなで上げながら、先程見つけた性感帯たる耳を甘噛みしてみる。
すると……
「んっんぅぅぅうううっ!!」
目をキツく閉じ、ビクビクッと痙攣のように腰を浮かせると、尿道から尿とも違う透明の液体を噴出させて、盛大になでしこは達した。
あまりの感度と呆気なさにケンは少しばかり驚くが、イッたと言うことはなでしこを気持ちよくさせて上げられていることに、どこか喜びすら感じていた。
「ぁ……はぁ……!」
脳を揺さぶられる未知の感覚。これを快感と認識しきれぬまま達してしまったなでしこは、意識が朦朧とするままに絶頂の余韻に浸っていた。
妙にフワフワとした浮遊感と脱力感が身体を支配し、下腹部の火照りが心地良く残る。
「だ、大丈夫?」
「んっ……大、丈夫……だけど、がっつき、すぎだよぅ……」
「ご、ごめん……なんか興奮が抑えらんなくて」
膣から抜き取ったその指には、溢れに溢れた愛液がしっかりと絡みついており、それを目にしたなでしこは顔を真っ赤に染めていく。そしてその視線は、自身に覆いかぶさるケンの下腹部へと移っていく。
興奮が抑えられない
その言葉の通り、彼の履いているズボンにはしっかりとワンポールテントが張られており、その支柱はしっかりと勃っているのが容易に想像できる。
「じゃ、次は私の番だね?」
「へ?」
思わぬなでしこの言葉に素っ頓狂な声を上げるケン。そして次の瞬間には、今まで見下ろしていたなでしこがいつの間にやら自分を押し倒していた。
「け、ケン君も、私の大事なトコ、見たんだから……」
そしてその手つきはぎこちないながらもベルトのバックルを外し、ズボンのチャックを下ろしていく。
「おぉ……これが、男の人の……ケン君の……!」
トランクスの社会の窓を突き抜けて現れたのは、しっかりと興奮から怒張した陰茎。血管が浮き出て、少し赤黒くて、先走りで濡れそぼった先端。予備知識はあったが、実物をこうして目の当たりにすれば圧すら感じられる。
これがこれから……と想像したなでしこは、ゴクリと固唾を飲み込む。
「た、確かこうして……」
「うぉっ!?」
そっと手でペニスを握ると、やや遠慮がちながら上下にこすり始める。その最中、手の中でピクピクと跳ねているのを見るに間違ってはいないようだ。
「どう?気持ちいい、のかな?」
「う、うん……正直、想像以上」
「えへへ……だったらうれしいな」
気持ちよくなって、そして喜んでくれていることが何より嬉しくて。顔をしかめて快感に耐えるケンにはにかみながら、ネット等で得た知識を動員していくなでしこ。
「えっと……先っぽが敏感、だったよね。そこを……」
ちゅっ……
と柔らかななでしこの唇が、ケンの亀頭に優しく口付けする。手で扱かれ、快感のボルテージが上がってきたところへの追い討ちで、ケンの陰茎はビクリと跳ね上がる。
「わっ……すっごい反応っ。ホントに敏感なんだ?じゃぁ……ん……っ」
その反応が気に入ったのか攻め気を゙強め、ついばむ様に先端へのキスを繰り返す。都度、ピクピクと軽く握る手のひらの中で跳ね踊り、面白いくらいの反応を見せてくれる。
しばらく繰り返していると、亀頭のさらに先端……尿道口から粘りある先走りが分泌され、口付けたなでしこの唇にヌルリと絡みつく。
「ふわっ、ヌルヌルしてるのが出て……これって、先走り……って言うのかな?」
「よ、よくご存知で……」
「えへへ……この日の為に予習してきましたから。その……色々と」
勤勉なことである。
だが何にせよ、自分の為にこうして知識を身に着けて来てくれたことに、ケンは目を閉じて妙な感動に浸っていると……
「あむっ」
「ふぉっ!?」
亀頭に突如感じるのは、柔らかくて、生暖かくもヌルリとした感覚。彼が驚き目を見開けば、なでしこが自身のイチモツ、そのカウパーが分泌されて濡れた亀頭を頬張っていた。
「
上目遣いに亀頭を口に含みながら尋ねられ、絶妙に舌が這うことで、得も言われぬ快感がケンの身体を突き抜ける。ビクリと体を震わせ、伝わってくる舌の感触に悶える自身の婚約者の姿を目にして、なでしこは満足そうにはにかみながら口淫を続ける。
カリ首が唇の柔らかな感触に包まれながら、その先はヌルリと、そして舌の少しザラッとした感覚が敏感な亀頭を刺激し、絶え間なくケンを絶頂へと促していく。予想していたよりも強い快感に思考が追いつかず、目の前がチカチカと白黒していた。先走りは止めどなく分泌され、なでしこの口内で唾液と混ざり合い、より刺激を強くしていく。
「んっ、ぷ!ちゅっんん!」
「うっ……ぁ!なでしこっやばい……!」
かなり射精感が高まってきたのを感じたケンはなでしこを止めようとする。しかし、
「んっ……んんぅ……!」
「く……ぅっ!?」
亀頭だけを包みこんでいたなでしこの口が、カリ首を、そして裏筋を経て陰茎全体を温かく包みこんでいった。襲い来る更なる刺激、快感にケンの腰は思わず浮きあがる。
「ちゅ……ぷっ、んっぷぁっ!」
そのまま口をややすぼめ、ペニスを口で扱き始めた。容赦ない性的な口撃に、ケンの射精感はさらに加速し、決壊まで秒読み段階へと突入していく。
唇の絶妙な締り
唾液のヌメリ
舌のザラリとした感触
それらが渾然一体となってケンを快感の沼へと沈めていく。自慰行為とは全く違う、大きすぎる快感の波が、容赦なく襲いかかってくる。
そしてなでしこが口内深くまでペニスを沈めた瞬間。
「あっ……なでしこっ……ぅぅっ!?」
「っんん!」
ケンの視界は白く点滅し、今まで感じたことのない浮遊感に見舞われる。
同時に、なでしこの口の中で陰茎はその身を大きく跳ね上げ、彼女の喉奥に向けて容赦なく、そして勢い良く白濁とした精子を注ぎ込む。喉を打ちつける、熱く、そして粘りあるソレに、なでしこは目を見開き、条件反射でごく、ごく、と胃に飲み込んでいく。
そして
数秒間続いた射精。
未だ絶頂の余韻から来る荒れた呼吸を整えるケン。
そして口内で動きが大人しくなるペニスを咥えて動かないなでしこ。
「ご、ごめん、なでしこ……大丈夫?」
動かぬなでしこを見かねたケンがそっとその頭を撫でる。
初めての経験の数々に疲れてしまったのだろうか?
そんな心配がケンの頭を過る。
「すご……かった……!」
ペニスを口から離して開口一番、これだった。
「男の人のしゃせーって、あんなにビューッ!って出るんだね。喉に勢い良く出てきてビックリしちゃったよ」
「ん、まぁ、その……溜まってたから余計、かな?あと、気持ち良すぎたっていうのも加味して」
正直、フェラの気持ちよさを甘く見ていたようで。なでしこから舐めてくれるとは思わなかったが、もう少し保つと予想していただけにこれは不覚だった。
しかし……
「でもなでしこ……まさか飲み込むとは思わなかったんだけど……不味くなかった?」
「ん〜、それほど、かなぁ?喉に直接出て、味わうって言うほどの間もなかったしね」
「そ、そう」
イカ臭いやら苦いやら、評価は散々だけに、なでしこに飲ませたことを後悔していたが、本人が気にしていないのならそれは良いかと、ケンも納得する。
「その……ケン君……」
そんな彼に、顔を赤らめてもじもじしながら、なでしこは消え入りそうな声でつぶやく。
「続き……しよ?」
ねだるように、そしてとろけるような甘い声で彼女は言葉を紡いだ。
続き
つまり本番。
前戯は十分。
互いに気分と雰囲気は十分高まっている。
いよいよだ。
コクリと無言で頷いたケンは、そっとなでしこをベッドへ横たわらせる。
ふわりとベッドに広がる桃色の髪。
自身を見つめる水色の双眼。
上気した肌は、どこか艶めかしくて更なる昂りを助長させてくる。
もう、止められない。
「なでしこ」
「んっ」
先程と遜色ないほどに怒張したペニスの先端を、すっかりとろけた膣口に充てがう。
早く
興奮しすぎないよう大きく深呼吸し、いよいよ迎えるその時を受け入れていく。
「優しく、するから」
「うん、ケン君……来て?」
ケンの首に腕を回して抱き着くなでしこ。同時に、ゆっくりと腰を押し進め、逸物を膣内へと沈めていく。
指と違った一回りも二回りも太いモノが膣を大きく押し開き、予想以上の感覚になでしこは思わず顔を顰めさせる。
けれども自分からねだり、そして望んだことだ。
ケンの全てを受け入れる。
これから夫婦になるのだから、これくらい乗り越えてみせねばならない。
そんな男気をなでしこは内心秘めつつ、股に押し入ってくる感覚を必死に受け入れていく。
ややあって、膣の圧以上に侵入を拒む感触が、ケンの挿入を止める。
処女膜
これが最後の関門。
ここまで押し入って来たことで少しずつ痛みも出てきたのか、なでしこを見れば少しばかり歯を食いしばっていた。
「ケン君……っ」
そんな彼女に少し躊躇いを見せるケン。その彼に、なでしこは優しく唇を重ねた。ややあって離した彼女の顔は満面の笑顔だった。
「いいよ?私、大丈夫だから……」
「なでしこ……いくよ?」
「うっん……!」
なでしこの意気を汲み取ったケンは、再度挿入を始めた。腰を進める力を先程よりも込めて、せめて痛みを長引かせないよう一気に押し入れる。
そして、
「んくぅぅぅうっ!!」
何かを破る感触とともに、ケンの陰茎は根元までなでしこの膣内へと挿入した。
痛みから来る強張りか、膣がきゅうきゅうとケンのペニスを締め付け、少し痛いまである。
「なでしこ……入ったぞ」
「んっ……う、うん……!」
「ごめん、一気に入れたけど……痛かっただろ?」
「大丈夫、だよ?痛いのは……あるけど、でも……嬉しい」
涙目ながらも見惚れそうになる笑顔でなでしこは答える。
「やっと、一つになれたねっ」
その言葉がケンの心に染み入り、また、待たせていたことに後悔を痛感させる。
自分がヘタっていたから彼女をここまで待たせたのだ。それもまた責任として、待たせただけしっかりと彼女をささえ、愛さねばならない。夫婦となり、『一つ』の家族となるのだから。そしていつか生まれる二人の間にできるであろう子供もまた同様に。それが夫に、そして父になるということなのだろう。
そう思うと、目の前のなでしこがより一層愛おしく感じてならなくなり、抱き着いていたなでしこを、いつの間にか抱きしめ返していた。
「やば……さっきの台詞、結構染み入ってきた。色々と、さ」
「そ、そうなの?」
「まったく……何度俺に恋させるのやら……」
何度なでしこの新しい一面を見るたびに恋をしたか。ドキリとさせられたり、ヤキモキさせられたり。そんな十年を過ごしていたが、こうして交わった時の新たな彼女の姿に、ケンはまた心奪われる。きっとこれから、『恋人』から『夫婦』と言う間柄になることで、『妻』という新しいなでしこに惚れて愛していくのだろう。そう思うと、ケンにとってこれからの生活がとてつもなく待ち遠しくもなった。
「そろそろ……大丈夫そうか?」
「ん……少し、ピリピリする、けど……大丈夫だよ?」
「わかった、ゆっくり動くから、無理はするなよ?」
コクリと頷くなでしこ。そんな彼女の意思を汲み取り、ゆっくりと腰を引いて、そしてゆっくりと押し入る。それだけでも先程出したばかりにも関わらず、ケンにとてつもない射精感を促す快感が突き抜けた。膣壁のヒダがモノに絡みつき、更になでしこが快感からか違和感からかはわからないが程よい締付けを与えることで、とんでもない刺激となっていた。
初めて感じるその快感の嵐は、下手に早く動けばすぐに達してしまいそうなほどに強烈な物だった。
なでしこもなでしこで、何度かゆっくり前後しているうちは顔をしかめてはいたものの、徐々にピストンに慣れてきたのだろうか?少しずつ甘い声が室内に漏れ出してき始めていた。
「んっ……ぁっ!あっ!あんっ!」
膣壁の締りが少し緩んだところで、ケンも前後を少しばかりペースアップを図る。引き抜いて、そして最奥にコツンと打ち付ける。その時に亀頭から感じる少し硬い感触。恐らくここが子宮口なのだろう。なでしこはここを突かれるのが弱いのか、その度に甘い声とともに膣が一瞬締まる。
「ひんっ!お、く……やっあん!」
どうも快感が強すぎるのか、何度か突いてやれば直ぐに膣をキュッと締めて軽く達するなでしこ。それに伴い、得も言われぬ快感がケンの陰部を襲う。
目の前で自身の攻めによってイキまくって甘い声を出すなでしことこの快感が相まって、先程射精したばかりにも関わらず、ケンの射精のボルテージは瞬く間にマックスへ上り詰めていく。
「なでしこ……やば、気持ち良すぎて……!」
「ぁっ!ケン、くん、んっ!出そうな、の?」
この快感を、もう少し味わいたいと顔を顰めて我慢するが、早くこの快感の中で果てたいという思いもあり、二律背反の思いがケンの中をぐるぐると駆け巡る。
そんな中で
「ケンくんっ!このまま、あん!出して……っ!」
なでしこのおねだりが炸裂する。
「なでしこ、それは……!」
「出してっ……いいよ、いっぱいっ!」
中に出す。
それ即ち妊娠の可能性があること。
ゴムもなく、生で入れている状態で今更だが、なでしこの中では避妊という選択肢はないようだ。
ケンは外に出せばナマでもいいと思っていたが、よもや中出しを望まれるとは思っておらず、戸惑いの色を隠せずにピストンを止めてしまう。
「だって……私達、もう夫婦なんだよ?躊躇うこと、ないよ?」
「……ホントに、いいのか?」
「うん。だからケン君の……いっぱい、私の中に出して?」
そんな言葉を聞かされて、ケンはもう止まれなかった。理性のタガが完全に外れたのか、なでしこのそのほっそりと括れた腰を掴むと、より一層激しく腰を打ち付け始めた。
「あっあぁっ!激しっ!いっ!きゃぅっ!?」
「なでしこっ……!なでしこっ……!」
もはやそれは獣のようだった。一心不乱に突き上げられ、なでしこに駆け巡る暴力的な快感に、軽く気を失いそうなほどになるが、直ぐ様突き上げられる事で無理やり意識が戻り、感じさせられる。
そしてなでしこの膣内でピクピクと痙攣するかのように震えるペニス。
その時は、もうそこまで迫ってきていた。
「出すよ!なでしこ……!」
「あん!あっ!う、んっ!来て!ケンくぅん!私もっもぅっ……!」
そして
ケンはなでしこの最奥に思い切り突き上げ、
「くっう!」
「あっ!あぁぁぁっ!!」
なでしこの最奥の中……子宮へと白濁とした精液を、今まで互いに我慢していた分を取り戻すかのように勢い良く、大量に注ぎ込んでいく。
体内に流れ込む温かな感覚になでしこは身悶え、それによって膣が震えたことでケンにもまた快感が立て続けに走り、大きな射精の波が終わった後も、ピクピクと余韻を味わうこととなった。
「ふぅ……ふぅ……!」
「はぁ……はぁ……!」
互いに大きな絶頂の波が去ったことで、抱き合ったまま息を整えていく。
我慢に我慢を重ねたからこそ、その快感、そしてその余韻も大きい。抱き合い、愛しい人の存在を確かめ合って、幸せな時間を味わっていく。
「すご、かったね……」
先に口を開いたのはなでしこだった。
イかされまくったからか、息は整えども、上気した肌は未だ赤みが治まらず、心臓の鼓動もその鳴りが戻っていない。
「これだけ出たら……子供、出来ちゃうかな?」
「それはそれで、大変かもな」
「えへへ……」
「それにしても最後、がっつき過ぎたな……」
「ホントだよぅ、壊れちゃうかと思ったんだから」
「……反省してます」
流石に完全に理性が飛んでいたのは彼自身も恥ずべき所らしく、がっくりと項垂れる。
「じゃぁ……次は優しく、ね?」
「へ?」
「まだ、ケン君私の中で硬いままだよ?」
そう、ケンは未だなでしことの交わりからくる快感に満足しきっていないのか、陰部はまだカチコチの状態だった。
「このまま抜かずの二発目?っていうの、しよっ?」
それにしてもどこでそんな言葉を何処で仕入れてきているのだろうか?下手をすれば、知識そのものはなでしこの方が上なのかもしれない。
そんな思いの中で、なでしこのおねだり もあってか、二回戦突入となったのである。
ちなみに、
二人はこの夜、五回戦までおっ広げたとか何とか。
翌日
いつものメンバー、略していつメンの六人がクリスマスと言うことで休みを合わせ、なでしこの実家でクリスマスパーティーをする予定となっていたのだが。
朝チュンとなったケンとなでしこの二人が遅れて到着した事で、他の四人が察したらしく、
「ゆうべは おたのしみでしたね」
そんなリンの言葉で件の二人は真っ赤に爆発し、クリスマスパーティーはその件についてをネタに大いに盛り上がったとか何とか。