————青年が住んでいる家の近所には、不思議な木がある。
それは一年中緑の葉を付けず、ずっと枯れたようなままの大樹である。本来であれば切り倒されてもおかしくは無いのだが、どうもその大樹はずっと昔から……少なくとも50年以上はずっとそのままの姿をしているそうだ。
青年はずっと小さい時からこの大樹の元へ通っていた。
初めてこの木を見た時、何故か心が惹かれたのを良く覚えている。
『わあ……すごい……』
その時はその木の傍に座ってウトウトして眠りこけてしまい、起きた時には門限ギリギリになってしまった。
それからも青年はこの木に何度も足を運んでは、遊んだり今日あった出来事を話したりした。
それは青年が大きくなってからも続き、気が付けばこの場所は青年の憩いの場所となった。その木は枯れているように見えるのだが、何だか近くにいると暖かく感じたのだ。
青年の中で最も思い出深い場所はどこかと聞かれれば、迷いなくこの場所を選ぶだろう。
青年は今日も木がある場所へ立ち寄っていた。だがその表情は少し寂しげであり、いつもと様子が違っていた。
「……よお、元気してたか? 今日はさ……お別れに来たんだ」
木に触れながらそう呟く青年。そう、青年は来月から大学への進学の為にこの町を出るのである。
なので、帰省でもしない限りこの場所に立ち寄るのは難しくなるだろう。
だからこそ、世話になった……かどうかは分からないが、ずっと過ごしてきたこの木に感謝と別れを告げに来たのだ。
青年の脳裏に今までの記憶が過る。どの記憶も青年にとっては大切な思い出だ。ひとしきり思い出を懐かしんだ後、青年は木に触れていた手を離して背を向ける。
「それじゃあ、またな。たまには帰ってくるよ」
そう言って名残惜しそうに歩き出そうとしたその時—————後ろが光ったような気がした。
気になって後ろを振り返ってみると、何とあの木が光り輝いていたのだ。青年がその現象に呆気に取られている間もその光は強まり、その形を変えていく。
そうして光の中から現れたのは、何とポケモンだった。青と黒を基調とした体をしており、頭にはまるで樹木を思わせるような角がある。目にはXのような模様があった。その神秘的な姿に、青年は何も言えずに圧倒される。
『—————この姿でお会いするのは初めてですね』
「!?」
いきなり声が聞こえてきて青年は面食らってしまう。一体誰の声なのか辺りを見回し、誰もいないのを確認してから恐る恐る目の前のポケモンへ尋ねる。
「えっと……あなた……? ですか?」
『ええ、そうですよ』
青年の質問にポケモンは肯定する。その答えを聞いても青年の思考は混乱の渦の中にいたが、その姿を見ていると何か見覚えがある気がしてきた。そして、見続けている内にその正体に気付く。
「もしかして……ゼルネアス?」
『おや、私の事を知っていたのですね』
「え、マジで!?」
そのポケモン——————ゼルネアスの肯定に青年は驚愕する。
《せいめいポケモン ゼルネアス》
ある地方では伝説のポケモンと呼ばれ、永遠の命を持っているらしい。その角が七色に光った時、他者に生命のエネルギーを分け与える事ができると言われている。
そして力を使い果たした後は、枯れ木のような姿となって休眠状態になるとあったのだが……
「まさか、あの木がゼルネアスだったなんて……」
『ふふ……』
驚きっぱなしの青年の言葉に、ゼルネアスは微かに微笑んでいる。
『貴方は幼い頃からずっと私の傍にいましたからね。一度は貴方と話してみたいと思っていました』
「俺の事……知ってるのか?」
『ええ。あの姿でもある程度感じる事はできます。貴方が成長していくのを見るのはとても楽しかったですよ』
「そうなのか……」
ゼルネアスは懐かしむ様に目を閉じて言葉を続ける。
『はい。貴方がこうして訪ねてくれて、今日あった出来事を教えてくれたり、遊んでいたり……そうしてくれたお陰でここしばらくは退屈しませんでしたし、貴方が来るのを楽しみにしていたんです』
「ゼルネアス……」
『今でも鮮明に思い出せます。点数が悪かったテストを紙飛行機にして飛ばしたら、枝に引っかかって泣きながら取っていましたね』
「そんな事は覚えてなくて良いんだって!」
『そう言う訳にはいきませんよ。どれも全部大事な思い出ですから』
恥ずかしそうに言う青年に、ゼルネアスは笑いながらそう返す。
そうやってしばらくゼルネアスと思い出話に花を咲かせていると、青年はふと気になった事を聞いてみた。
「そういえばさ、ゼルネアスって口とか無いの?」
『ありませんよ。私は食事を取る必要がありませんから』
「へぇー」
『ただ、水分なら地中に根を張って吸収する事は出来ますが……効率は悪いですね』
そう言うゼルネアスに青年はふんふんと頷く。そして、今度はさっきよりも遠慮がちに質問する。
「あの、さ……ゼルネアスって……性別ってあるの?」
『………』
「いやその、伝説とか幻のポケモンってさ、大体性別とかが載ってないからさ、ゼルネアスはどっちなのかなって……」
『……どっちだと思いますか?』
「えっ!? ど、どっちだろう……」
ゼルネアスからの問いに青年はまごついてしまう。
青年からすると、ゼルネアスは柔らかい雰囲気を纏っているし、伝わってくる声も女性みたいな声がする。だからゼルネアスは雌なのかなと思ったが、もし間違えでもしたら凄い失礼なのではと思い、答えられずにいた。
そんな様子の彼に、ゼルネアスは顔を近づけてこう言った。
『……確かめてみますか?』
「へっ?」
『私が雄なのか雌なのか、よく見て確かめてくださいね』
そう言うとゼルネアスは青年にお尻を向け、彼が見やすいように地に伏せる。そうなると必然的に青年の視界にゼルネアスのお尻が入ってしまう。
尻尾が上げられたゼルネアスのお尻にはすぼまった尻穴と一本の筋があった。
『……触っても良いんですよ?』
「えっ……いや、でも、それは……」
『構いませんよ。隅々まで確認してください』
ゼルネアスの言葉に青年はゴクリと生唾を飲む。
息が荒くなっていくのを自覚しながら、ゆっくりとゼルネアスの秘所に手を伸ばしていく。
ゼルネアスのお尻はさらりとした毛に包まれていて、柔らかな感触が伝わってきてとても触り心地が良い。
そして一本の筋を広げると、中から桃色の粘膜が現れる。
「………っ」
青年はゼルネアスの艶めかしい雌の華に目を奪われる。
肉の花弁は蜜に濡れ、雄を惑わす香りに頭がクラクラして正常な思考を奪っていく。
華の真ん中より少し上の部分には穴があり、雄を飲み込み、その子種を搾り取る器官だというのは容易に理解できた。
『誰かにこの部分を見せるのは初めてなのですが……貴方に見られて少し高揚としています』
ゼルネアスはそう言うが、青年の耳には入ってこない。桃色の肉の華に、青年の目は釘付けになっている。
もっと近くで見てみたい。味わってみたい。
その考えに支配された青年はまるで花の香りに誘われる虫ポケモンのようにゼルネアスの陰部に近づく。
そして、蜜に濡れた桃色の華に青年は口付けた。
『んっ♡』
予期せぬ刺激にゼルネアスはピクンと体を僅かに跳ねさせる。
青年はまるでキスでもするかのように何度も口付けをする。潤った粘膜と唇が重なる度にリップ音が奏でられ、ゼルネアスはその身を微かに震わせる。
青年は口付けを終えると、今度は舌を伸ばして陰部を舐め始める。
『んんっ……♡』
ぴちゃ…ぴちゃ…と柔肉を舌がなぞり、粘度の高い蜜を舐めとる。味は良く分からないが、舐めれば舐める程もっと欲しくなるような、そんな中毒性を持っていた。
青年が陰部を舐めると、ゼルネアスの全身に甘い痺れが走る。
『フフッ……♡』
ゼルネアスは青年を拒む事はせず、むしろせがむ様に陰部を押し付ける。陰部を押し付けられた事で青年の舌は肉華の内部へ滑り込んでしまった。
舌先に熱くうねる肉と、ねっとりとした蜜を感じた。青年はたまらず陰部に吸い付き、溢れる蜜を吸ってゼルネアスの陰部を余す事なく堪能する。
『—————ッ♡』
ゼルネアスがビクッと体を震わせると、陰部から透明な液体が噴出する。陰部を舐めていた青年は当然その液体がかかってしまう。
「んぶっ!?」
顔に液体がかかり、口の中にも入ってしまう。その液体は少ししょっぱい味がして、口に残る塩辛さと顔に液体を浴びせられた事で青年は正気に戻る。
青年は先程自分がやった行動を思い返して顔から血の気が引いていった。
「ご、ごめんゼルネアス! 俺……!」
青年は真っ青になりながらゼルネアスに謝罪する。陰部を見ただけでなくそれを無遠慮に舐め回したのだから。怒られる事を覚悟していたのだが、青年にかけられた声は優しかった。
『謝る必要はありませんよ。別に私は怒ってなどいません』
「だけど……」
縮こまる青年にゼルネアスはまるで子供をあやすかのように語り掛ける。
『私も気持ち良かったんです。貴女に求められていると知った時……不思議と心が弾んでいました』
「え……?」
『私は本来、生殖行為など必要はありません。ですので、そういった行為も今までした事もありませんでしたが……こんなにも心地良いものなのですね』
「ゼルネアス……」
『ですが————』
ゼルネアスはそこで言葉を止めると、視線を青年に向ける。
『貴方は辛そうですね』
「え? ……あっ」
ゼルネアスの視線を辿ると自身の下半身に向けられていたようで、大きくなった逸物がズボンを押し上げ、その部分が膨らんでいた。
『私に興奮しているのですね? ふふ、嬉しいです』
「これは、その……」
恥ずかしそうにその部分を手で隠す青年。そんな彼にゼルネアスは微笑む。
『……続き、しませんか?』
「つ、続きって……」
『貴方もこのままでは辛いでしょう? それに私も体が疼いたままなんです』
ゼルネアスは青年にしとどに濡れた陰部を向ける。膣口からはいやらしい蜜が垂れていた。
『どうです? 私と性の営みをしてみませんか?』
ゼルネアスの誘いに、青年は何も言わない。
だがしかし、青年は自らズボンを下ろし、興奮に滾らせ、大きく反り返った逸物をゼルネアスの前に曝け出した。やる気十分な彼を見て、ゼルネアスは微笑む。
『さあ、いつでも私のナカにいらして下さい……♡』
青年は自身の心臓の音がやけにハッキリ聞こえるのを感じた。はやる気持ちを抑え、ゼルネアスのお尻を掴むと、膣口に己の逸物をあてがい、ゆっくりとゼルネアスの蜜壺へと挿入していくのだった。
ズヌヌヌッ……
『んっ……♡ くぅ……♡』
己という存在が誕生してからぴっちりと閉じられていた肉の道が開かれていく。奥へ奥へと進もうとする雄の象徴の硬さと熱さに、ゼルネアスは甘い声を漏らす。
青年も、初めての雄を受け入れ、歓喜に震えるかのように逸物を揉みくちゃにするゼルネアスの蜜壺に言葉が出なかった。
煮え滾った油のような愛液で満ちたゼルネアスの膣内は、コリコリとした熱い肉が密着して火傷するかのような熱が快楽となって青年の脳髄を溶かしていく。
ゼルネアスの蜜壺はかなり狭く、奥へ行けば行くほど更に窮屈となり、激しくうねって剥き出しになっている亀頭を舐め回す。
敏感な粘膜に吸い付き、じっくりと舐るような動きで膣肉が擦り付けられる。
余りにも生々しいゼルネアスの膣内。
さっきまで童貞だった青年には到底耐えられるような刺激ではなかった。
びゅっ! びゅるるるるっ!
『んんんっ♡』
あっと言う間に限界が訪れ、青年の逸物が暴発する。
逸物から勢い良く噴き出した精液はゼルネアスの膣内の奥底にまで注ぎ込まれていく。
「熱い……これが、貴方の子種なのですね……♡」
注がれる熱にゼルネアスは悦に浸りながらそう零す。青年はゼルネアスの身体にしがみ付いて荒い息を整えようとしていた。
ヤバい。物凄く気持ち良い。
まともに動かせないまますぐにイってしまった。
オナニーなんかとは比較にならないし、今までで一番凄かった。
……だが、満足しているか、と問われると、そうでは無かった。
もっとしたい。ゼルネアスと一緒に気持ち良くなりたい。
その青年の意思を反映するかのように、膣内に収められた逸物は未だその硬さを保ったままだった。
青年はゆっくりと腰を引き、そして勢い良く己の分身をゼルネアスの肉洞へ突き入れた。
『っ!?』
いきなり奥まで抉られた衝撃にゼルネアスはビクンと体を震わせる。途端に蜜壺はざわめき、強烈に締め上げて逸物に喰らい付く。
捉えた獲物を逃がさず、再び子種を得ようとギュッギュッと小刻みに締め付け、コリコリとした感触をした少し硬めの膣肉が全体に密着して擦り付けられる。
ぱちゅっ! ぱちゅっ! ぱちゅっ!
『あっ♡ んんっ♡ ああっ♡』
ゼルネアスが嬌声を上げる。膣内を突けば突くほど蜜壺は火傷する程に熱くなり、肉壁からどんどん粘液が分泌されてその滑りを良くしていき、逸物を更に奥へと引き込もうとする。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と根元まで入る度に粘液が溢れて粘着質な水音が奏でられる。
『はあぁっ……♡』
グイグイと膣内が収縮し、強烈に絞め込まれて青年の背筋がゾクゾクと震える。凄まじい快楽に晒される中、青年の頭の中にあるのは交尾の事だけだった。
ばちゅっ! ばちゅっ! ばちゅっ!
抽送は勢いを増し、熱い粘液が逸物にべったりと塗りたくられる。カリ首が肉を掻き分け圧迫される感触が快楽と共に襲い掛かってくる。
『ああ……交尾とは、こんなにも気持ち良いのですね……♡』
初めての交尾にゼルネアスは酔いしれる。互いに本能を剥き出しにして、ただ相手を求めあう行為。
己が理性を捨て、内から湧き出る情動のままに雄を喰らい、粘膜を擦り合わせ、快楽を甘受する。
生物が持つ原初の欲求に、ゼルネアスは生まれて初めて従っていた。
ずちゅっ! ずちゅっ! ずちゅっ!
蜜壺を出入りする逸物の硬さと熱さが増し、膨張するのをゼルネアスは感じていた。
『貴方のモノが私のナカで大きくなっています……♡ 射精しそうなんですね?』
ゼルネアスがそう問いかけながら、青年の逸物を絞め付ける。熱い肉が纏わりついて逸物を舐め回すように敏感な部分をなぞる。
青年は蜜壺による怒涛の攻めに最早言葉を交わす余裕すらない。
『良いですよ……♡ 私の膣内に遠慮なく射精してください……♡ 奥の奥まで、貴方の子種を注いで下さい……♡』
ゼルネアスの懇願に応える為に、青年は最後の力を振り絞って根元まで挿入し、ゼルネアスの蜜壺の奥で射精した。
びゅーっ! びゅるるるるっ! びゅくっ!
『あっ♡ ああああっ♡』
「っあ……!」
ゼルネアスの雌華に受粉させようと、青年の逸物は脈動しながら己の子種を熱くぬかるんだ肉の洞窟へと撒き散らす。
蜜壺は痙攣し、接合部から透明な液体を噴き出しながら強烈な圧を加えて雄から精子を搾り取ろうと蠢く。
ドクドクと流し込まれる精液にゼルネアスは満たされたような心地良い気分になり、青年は長く続く射精に伴う快楽に頭が真っ白になった。
びゅっ…びゅる…
長い射精が終わり、文字通り一滴残らず搾り取られた青年はゼルネアスの身体に繋がったまま倒れ込む。
ゼルネアスからは森のような匂いがして、まるで全身が森に包まれているかのような気分を味わった。
『おや、大丈夫ですか?』
「ああ、うん。気持ち良すぎて力が抜けちゃって……」
『フフッ、そうですか。私も初めてでしたが、とても気持ち良かったですよ。私と交わってくれてありがとうございます』
「俺も……ありがとう」
そう言って青年は逸物を引き抜こうとしたが、ギュッと根元から強く絞め込まれて全然抜けそうにない。
「あのさ、ゼルネアス。全然抜けないんだけど……」
『……? 何を言っているのですか?』
ゼルネアスの言葉に青年は『え?』となる。
『私は満足したとは一言も言っていませんよ?』
「……えっ!?」
どうやらゼルネアスはまだまだする気満々のようだ。その事実に青年に冷や汗が流れる。
「い、いやでも、俺もう限界なんだけど……」
『そうですか。それなら—————』
そう言うとゼルネアスの身体に変化が現れる。
水色だった部分は金色になり、角の宝石は色鮮やかな七色に輝く。
輝く七色のオーラを浴びた青年の体はたちまち元気となり、逸物は再びその活力を取り戻す。
「こ、これって……」
『どうです? エネルギーの調整をすれば、貴方を元気にする事は可能です』
ゼルネアスは角を光らせたまま、膣内をうねらせて逸物を舐め回す。その刺激に青年は『うっ』と呻いた。
『さあ、続きをしましょう? 貴方の子種で私のナカがいっぱいになるまで、たっぷり注いで下さいね……♡』
言い終わると同時に、強烈な圧迫感な逸物を襲う。さっきよりも激しく蠢く膣内が、逸物を滅茶苦茶に嬲り尽くす。まるでこれからが本番だというように、膣肉はキスでもするかのように吸い付き、全体がグニグニと揉み込まれる。
「あっ、ちょっと待って、あっ……あああっ!」
ゼルネアスが満足するまで、青年の逸物はゼルネアスの蜜壺に嬲られ続けるのだった。
—————青年がゼルネアスから解放されたのは、日が傾いて空が紅く染まった頃だった。
あれからどれ程の時間、ゼルネアスと体を重ねていたのだろうか。もう青年の逸物からは精液は一滴も出そうにない。
体はまだ元気だが、精神はとうに疲れ果てていた。
『んんっ……♡』
ズルリと引き抜かれた青年の逸物は精液やら愛液やらでぐちゃぐちゃになっている。
萎えかけては元気にされては射精するというのを繰り返し、終わらない快楽に時折意識が飛びかけた。
それをもう数えきれない程行われ、射精した回数など覚えていない。
ゼルネアスの陰部からはドロ~…と精液が零れる。その量から何発もゼルネアスの膣内に射精したというのが伺える。
『私のナカが貴方の子種で満たされています……♡ フフ、お腹一杯です♪』
「それは良かった……」
満足そうにツヤツヤとしているゼルネアスに青年はそう返すしかなかった。
「そろそろ帰らないと……あ、そうだゼルネアス。お前はこれからどうするんだ?」
『私ですか?』
ゼルネアスは少し考えた後、青年にこう言った。
『……これは提案なのですが、良ければ私を貴方のパートナーにしてくれませんか?』
「え!?」
思わぬ提案に青年は目を剥く。
『……私は貴方を好ましく思っています。もし貴方が宜しければ、貴方の傍にいさせて欲しいのです』
まさかそこまで自分が気に入られているなど、青年は思ってもいなかった。彼が何も言えずにいると、ゼルネアスは少し不安そうな表情になる。
『駄目、ですか?』
悲し気に瞳を揺らすゼルネアス。だが、青年の答えはもう決まっていた。
「そんな事ない。俺もゼルネアスと一緒にいたいよ」
『……!』
「俺の、パートナーになってください」
『————はい』
青年の言葉に、ゼルネアスは嬉しそうに微笑んだ。
『これからも、ずっと傍で貴方を見守っていますね』
「そうだなぁ……お陰でこれからの生活も寂しくないよ」
『ええ。ですが知っていますか? 植物は定期的に水をやらないと枯れてしまうんです』
「……?」
青年が彼女の言葉に眉を顰めると、ゼルネアスは青年に体を摺り寄せる。
『ですから、時々私に水やりをしてくださいね? 貴方の熱い滴を私の奥にいっぱいかけてください……♡』
「……それ、俺の方が干からびない?」
『その時は私が元気にするので大丈夫ですよ♪』
「干からびるのは変わらなくない!?」
しれっとそう宣うゼルネアスに青年はツッコむ。
……思ったよりもこれからの生活は賑やかになりそうだなと、青年は思うのだった。