——————心臓の音が五月蠅い。
三神との交尾の後だというのに、自分は今初めて行為をするのではと錯覚するほどに、肉体に活力が満ち溢れている。
アルセウスは言っていた。これから行う行為はこれまでよりも一層深く、強く繋がると。
それはどういう意味なのか、そして、一体自分はどうなってしまうのか……期待と恐怖が綯い交ぜとなったまま、体はアルセウスの方へと歩み寄る。
そして、つぷ…と肉棒の先端が入り口と接触する。
触れたのは先端の僅かな部分。だというのに、そこから火傷するのではと思うほどの灼熱感と、電撃でも浴びたかのような痺れと衝撃が全身を駆け巡った。
「……っ!?」
それは決して不快ではなく、むしろ歓喜————いや、狂喜とすら呼べるほどの甘美なものだった。
とぷ、とアルセウスの蜜壺から熱い粘液が湧いてくる。入り口が、ほんの少しだけ触れている先端部に吸い付いてくる。
早く来いと手招きしているように、その獲物を根こそぎ喰らおうとするように創造神の肉洞は待ち構えている。
行かなければ。恐ろしい。早くシたい。怖い。
思考が一定しない。恐怖と期待がぐちゃぐちゃに襲い掛かって頭がパンクしそうだ。
たったこれだけの接触でこの衝撃。少年の肉棒は更に固さと大きさを増し、爆ぜてしまいそうなほどに怒張している。
ここから先へ進めば、もう元には戻れない——————そんな確信めいた予感がある。
本当に超えてはならない一線を踏み出そうとしている気がして、脳内に警鐘が鳴り響き続けていた。
—————けれど。
繋がりたい。アルセウスと、今までよりも、ずっと深く……その深淵まで。
かつてある男が欲し、手を伸ばせど掴めなかった存在。その存在と、一つになれる。
—————きっと、自分も彼の狂気にあてられたのかもしれない。
いや、もしかすればもっと前………一番最初、アルセウスに見初められたあの時から、ずっとこうなる事を望んでいたのだろうと思った。
ぐちゅっ…
『……あっ♡』
硬直していた状況が、動いた。
肉槍が、創造神を穿つ。
ず、ぶっ…ぐ、っぷ…
熱せられた鉄の棒の如き雄槍が、創造神を貫いていく。
『はぁっ…♡ んっ♡ あぁぁ…っ!』
人間の男根が秘める熱に内側から炙られ、アルセウスは軽い絶頂を繰り返した。
(これは…! 今までよりも、彼の……彼の存在を感じ、るっ……♡)
太く逞しい肉槍が内側を自らの内を抉り、侵犯してゆく事実にアルセウスは恍惚としながら人間の雄を受け入れる。
ぢゅ、ぶ…ぶ、ぷっ…
奥へと招く肉洞の誘いに導かれ、蕩ける熱い肉を搔き分けながら、雄槍はアルセウスの中を侵していき————
ずっ……ぷんっ
『は、あぁっ…♡』
遂に、少年の分身全てが創造神の肉鞘へと納められた。
「———————————」
次の瞬間、今まで経験したことのない感覚が全身に走った。
「———————————————」
肉棒からアルセウスの熱が、膣内の柔らかさが、肉の微細な動きが———余りにも、鮮明に、詳細に、伝わってくる。
「——————————————————」
心臓が血液を全身に送るように、股間から、全身へとアルセウスの『熱』が廻る。肉体が、アルセウス以外の情報を全て遮断して、アルセウスの全存在を知覚する。
「————————————————————————」
声が出ない。体が動かない。何という、凄まじい多幸感。全能の神と繋がったことで、肉体は一切の抵抗を止めてしまった。
今なら分かる。今までの行為とは比べ物にならないほどの充足感と幸福感が、心を満たしていく。
ああ、でも、足りない。
この皮膚が、薄皮一枚が、肉体が、アルセウスと一つになるのを隔てている。
もっとだ。
もっと、アルセウスと、深く、深く、深く―—————
熱い。
柔らかい。
ざらざらしてる。
うねうね動いてる。
食べられてる。
吸われてる。
飲み込まれてる。
舐められてる。
熱い。気持ちいい。あたたかい。きもちいい。すごい。とける。あつい。やばい。おぼれる。きもちいい。やばい。やばい。だめだ。これ、は。とけ、て、い——————
「——————ぁ」
めのまえが、まっしろになった。
「 、 。 、」
なにもきこえないのに、なにもかもがきこえる。
「 ! ? !」
なにもみえないのに、なにもかもがみえる。
あたたかくて、ふわふわして、とってもここちがいい。
『ああ。これが……あなたなのですね』
うちがわと、そとがわから、こえがきこえてくる。
『かんじますよ。あなたのねつを、あなたのそんざいを。あなたの……すべてを』
あたたかいものがつつみこんできて、とろとろと、きもちいいのがながれこんでくる。
『あなたもかんじますか? わたしのそんざいを……』
わかる。ぜんぶかんじる。
なにかがなかにはいってきて、ぞわぞわする。
さわられている。さわっている。だきしめている。だきしめられている。ながしこまれる。そそぎこむ。
『あなたはいま、わたしとひとつになっている……それはつまり、あなたはせかい————うちゅうとひとつになっているのです』
これがあるせうす。これがせかい。これがうちゅう。
とけていく。まざっていく。ひとつになっていく。
ああ。
あっ た か く て き も ち
『ん……ああ。これいじょうまざってしまえば、あなたがきえてしまう……なごりおしいですが、こんかいはここまでですね』
こ え が き こ
「———————ぁ、あ。え?」
気が付くと、自分はアルセウスの体に抱きついていた。
『気が付きましたか?』
アルセウスの声に、未だ不明瞭だった意識が鮮明になった。
同時に五感を少年の肉体—————脳内へと情報を伝達してくる。
心臓が鼓動している。肺で呼吸をしている。体は汗をかいていて、体表から熱が引いていくのを感じた。
体……アルセウスに密着していて、さらさらですべすべの触り心地で、安心するような、本能を燻るような香りがした。
「うっ……!」
敏感な部分————股間から伝わる、溶けるような熱。雄にとって大事な器官————肉棒に濡れた肉が蠢き、包んで、ぎゅっと掴まれたような圧迫感。
そこで、少年は自分がアルセウスと交配を行い———そこで意識を失った事を思い出した。
「ア、アルセウス……俺は、一体……?」
『ええ。さっきまであなたは私と文字通り……一つになっていました』
「一つ……」
さっきまで————アルセウスの蜜壺に挿入してからの記憶がハッキリしていない。
けれど、物凄い気持ち良くて、暖かい中で揺蕩っているような感覚。全てが溶けて混ざり合うような感覚は、少しだけ残っている。
この世のものとは思えないほどの幸福感……いや。多分、本当にこの世では無かったかもしれない。
『ふ……極上の一時でしたよ。ただ、今のあなたではあれ以上混ざれば「個」としての形を保っていられなくなっていたので、ここで中断しましたが』
「……それはつまり、死ぬってこと……?」
『安心してください。体を重ねていけばよりわたしの力に馴染み、私の中で溶けて消えるという事は無くなりますので。それに……わたしはあなたを手放すつもりはありませんので』
……正直不安は物凄くあるが、結局今後もアルセウスと行為をするのは確定事項ということに少年は心が高鳴った。。
アルセウスと溶けて一つとなるあの感覚……あれは本当に途轍もないものだった。
できるならもう一度、アレを味わいたい。そう思う時点で、多分もう手遅れだ。以前までの日常には戻れないだろう。
何せ、死の不安よりも、アルセウスと繋がれるという悦びの方が勝っているのだから……
と、そこへパルキアがいい加減焦れたようにアルセウスへ声をかけた。
『なぁ、母様。そろそろオレ達にも譲ってくれよ』
『そうだよ。独り占めはずるいよぉ』
『母様……私も、欲しいです』
パルキアだけでなく、ギラティナやディアルガも続いた。
アルセウスは、そんな彼らの訴えを快く受け入れた。
『そうですね。では……』
アルセウスがそっと少年から離れる。
ずるるる……と愛液に塗れた肉棒が徐々に引き抜かれ、ずるんっ、と肉槍が蜜壺から解放された。
創造神の膣穴からはごぷぷっ…と大量の白濁が溢れ出る。まるで滝のように零れ落ちる精液に、どれほど自分はアルセウスの膣内に射精していたのかと、自分でも驚いた。
『『『……っ!』』』
そして、創造神の子達は引き抜かれた少年の雄槍に息を吞む。
あれほど大量の精をアルセウスに注ぎ込んだというのに、その竿は依然として————否、創造神の肉鞘で研磨されたかのように、その様相は更に太く、逞しくなっていた。
そんな凶悪さを増した肉の槍に三神達は視線を外すことができず、その表情は完全に発情した雌そのものだった。
『なあ、オレと早くやろうぜ! な!』
『む…抜け駆けは良くないぞ、パルキア』
『あー、さっきはボクが最後だったんだから、次はボクが最初でしょ!』
再び三神の言い争いが始まる。どうしたのものかと少年がオロオロしていると、やはり状況を動かしたのはアルセウスだった。
『……ふむ。一人だけでは順番待ちや体力の問題もありますか……では、こうしましょう』
アルセウスが頭を少年の額に当てる。すると、突如光が迸った。
意識が一瞬ブラックアウトしたと思えば、既に光は収まっていた。
「うっ!? 何が起き、て—————……ん? え?」
何気なく右を向いた少年の表情が固まる。
何故なら、少年の隣に誰かいたのだ————というか、少年の顔そのものだった。
「「……え?」」
そこに鏡はない。なのに、自分がいる。
意味が分からず正面を向き直って左を見る。
「「「……え?」」」
いる。同じ顔が、二つも。
「「「…………は?」」」
というか、よく見たら右の奥にも何人か同じ顔、同じ姿がいた。
「「「———————はああああっ!? 何でぇっ!?」」」
同じ姿の人間が同時に絶叫する。
今までこのヒスイに来てから現実離れした出来事を何度も経験してきたが、これは幾ら何でも埒外すぎる。
「えっ、ちょっと待って。え? これ? アルセウスがやっ…たんです、か? え? ええ?」
『大分錯乱してますね。少し落ち着いてください』
「いや落ち着けないでしょ! 同じ人間が何人もいるんだぞ!? これもアルセウスがやったのか!?」
『はい。あなたがいる時間軸を複製して増やしました。大丈夫ですよ、時間が経てば元に戻りますから』
「え、あ……そう、なんだ。へえ………」
少年はそれ以上の思考を放棄した。
彼の前にいるのは世界を創造した神だ。そういう事もできるのだ。自分の理解など、創造神の足元にも及ぶまい。
『ああ。そうそう、こういう事もできますよ』
アルセウスは一番近くにいた少年の肉槍に触れた。すると、どういう訳か、触られてもいないのに同じ箇所が触れられたように感じたのだ。
「……っ!?」
『今のあなた達は感覚を共有しています。一人が感じたものを、全員のあなたも感じ取れるのです』
「っ、く……何か、違う景色が、同時に……」
『感覚を共有しているが故に、伝わる情報に頭が混乱しているのでしょうね。直ぐに慣れますよ』
アルセウスから告げられた事実を認識すると同時、視界が幾つかに分割されたような景色が広がる。
一つ一つが別視点で部屋を見ており、まるで万華鏡でも覗いているかのようだ。
感覚の共有という奇妙な状態の最中、ふとある考えが脳裏を過った。
「あれ、でもそれって……」
『そう、つまり—————これで、わたし達全員を、同時に相手できる……という事です』
「……!?」
全員同時。それはつまり…ディアルガ、パルキア、ギラティナ、アルセウス……それらが齎す快楽を同時に受けるという事だ。
『大丈夫です。今のあなたの肉体は平常時よりもかなり頑丈であり、わたし達神との交尾にも耐えることができます。それに、まぐわえばまぐわうほど、よりわたし達と深く繋がることができるのですよ?』
「う、あ……」
『あの子達は雌となったばかり。最初の交わりはいわば前座……そう、これからが本番なのです』
神々が少年へと歩み寄る。
彼に残されている手段はただ一つ。飢えている神々の御前に、その身を差し出すこと—————それのみである。
『さあ……始めましょう。神々と人間、互いを貪りあう、肉欲の宴を……』
——————神々が、それぞれ人間の上へと位置取る。
古来より、人は神を見上げるものだ。最も、共有された視界では、どの神も浮かべているのは慈悲深い笑みなどではなく、腹を空かせた捕食者の獰猛な顔であり、ぎらついた瞳をしているのだが。
『ふふっ…神々を同時に相手取るなど、この宇宙であなたが初めてですよ』
『最初は不甲斐ない所を見せてしまったからな。今度は私がお前を良くしてやろう』
『へへっ……一滴残らず搾り取ってやるからな……♡』
『本当におっきいね……い~っぱい気持ち良くなろうね……♡』
今にも固いソレを呑み込まんと、神の牝口へ雄肉の先端があてがわれる。
あれだけ騒がしかった思念が止まる。聞こえるのは、荒い息遣いだけ。
しん……と、世界が止まったように、一瞬の静寂が流れた。
それはほんの一時、その沈黙が———————合図となった。
ずぶんっ……!
神々の蜜壺が、同時に竿を呑み込んだ。
ディアルガのむっちりとした肉壁。
パルキアのざらりとした肉粒。
ギラティナの入り組んだ肉ヒダの群れ。
そして————アルセウスの、蕩けるようなヒダとコリコリとした肉のイボが入り混じった膣内。
「あ、」
その全てが重なり、四重の快楽となって少年の身に襲い掛かった。
——————そこから先は、理性なんてものは無きに等しい時間だった。
『はあっ♡ ああっ♡ もっとっ♡ もっとちょうだいっ♡』
どちゅっ! どちゅっ! ぱちゅんっ! ぶちゅっ!
『そうだ…♡ 舌を、もっと…絡、めて……♡』
じゅるるっ……くちゅ、れろっ…ぴちゃぴちゃっ、れぇ…
『どう、だぁ…? なあ、もっと奥まで、深く……♡ ん”あ”あ”っ♡』
ぐちゅんっ……びゅるるるっ! びゅーっ!
『そう、良いですよ……ああ、もっと、曝け出して、全部、ぜんぶ……♡』
ずちゅっ! ずちゅっ! ずちゅっ! ずちゅっ! びゅくっ! びゅるるっ!
全ては神の思し召し。言われるがまま、望まれるままに、その身を差し出し、舌を絡め、雌洞へ分身を突き入れ、神々の胎へと子種を差し出す。
『んあああっ♡ あっ♡ はぁっ…♡ あ、パルキアとえっちしてる君、お口寂しそうだねえ……♡ んーっ♡』
『あ、ったくよぉ…♡ おいおい、ちゃんと動けよぉ…? たっぷりと締め付けてやるからさ……♡』
そこは爛れ切った空間だった。
閉め切った部屋にはむせ返るほどの雄と雌が混じり合った淫臭が充満し、常に水音と肉体がぶつかり合う音が外の雨音を消し去っていた。
『ん、ああ……♡ ん? まだ、いる……?』
ぱちゅぱちゅと騎乗位で少年の一人と交わっていたディアルガが、誰とも交じっていない少年を見つけた。
『……何を見ている? ほら、まだ穴はあるだろう……?』
ディアルガが尻尾を挙げて、塞がっている穴とは違う穴を曝け出す。すっかり淫乱となった時の神は、尻を振りながら少年を誘った。
『さあ、遠慮なく突くがいい……♡』
ずぶりと、狭い肉穴に太い肉杭が突き刺さる。既に挿入されている膣内の肉槍と擦れ合い、二つの雄が内で暴れる感触にディアルガは艶やかに吠える。
『グッ…ギュアアッ♡ ガアウッ♡』
『アッ♡ ル、ゥッ♡ オッ♡ …ん、あぁ、チン、ポ…♡』
体勢を変えてバックで奥を抉られていたパルキアの目の前に、最早誰の汁か分からない程にぐちゃぐちゃに塗れた肉棒が差し出される。
パルキアは、肉竿を頬張り、マーキングするようにじゅるりとしゃぶり尽くした。
そこへ不意を突くように、もう一人の少年がパルキアのアナルへと分身を突っ込んだ。
『ッングゥ♡ ンーッ♡』
上の口の下の二つの穴、三つの穴を犯されたパルキアは絶頂する。三箇所同時に精液を注がれ、それぞれの穴から精液がゴプリと溢れてしまった。
『んっふ♡ ギィッ♡ っあ♡ お尻も、マンコも、犯され、てぇっ……♡』
尻穴と膣内を犯されつつ、少年達と舌を絡め合っていたギラティナ。
一人の少年が、ギラティナの肉豆を弄り始めた。
『んえっ!? ひゃ、そこはぁ…!』
止める間もなく、指でキュッとつまんだり、舌でちゅうと吸ったり、その間も肉槍はギラティナの膣内と尻奥を抉り、熱くて柔らかなギラティナの中を堪能する。
『ダ、ッメェ♡ イッちゃう♡ イッ……~~~~~ッッッ♡』
絶頂したギラティナの秘所からプシィッと透明な液体が噴出する。それでも少年達は攻めの手を止めない。
『イッで、る♡ のにぃッ♡ またっ♡ きちゃ、うぅっ♡ やっ♡ あっ、アアアアアアッ♡』
痙攣する膣内。激しくうねるヒダが肉槍を舐めしゃぶり、括約筋が雄槍の根元を締め上げる。
神を弄んだ返礼として粘ついた種を搾り取り、残さず全て飲み干した。
『んんっ♡ ふぅっ♡ んっあ♡』
ぐっぷ、ぐちゅりと他の神々より慣れた様子で複数の少年達との交尾を愉しむアルセウス。
余裕のあるアルセウスは、他の三神と少年達の行為に視線を向ける。
(気づかれないように人数を増やしてみましたが、愉しんでいるようですね…♡)
実は、アルセウスはひっそりと少年の人数を最初よりも増やしていた。
その結果、一体の神に複数の人間が交わるという乱交へともつれ込む事となったのだ。
『んくっ……♡ 大分、私の胎も、尻奥も、満たされてきましたね……』
何度も射精されたアルセウスの子宮は少年の子種でいっぱいであり、アナルにも射精されてお腹も膨れている。
『ふむ、このまま続けても良いのですが……更なる趣向を凝らしてみましょうか』
アルセウスは少年から少し離れると、さっきよりも体の大きさが少しだけ大きくなった。
『実は、まだ一度も使っていない穴があります。何処か分かりますか?』
最初に行為を行った時と同じような台詞で問い掛ける。分からないのか、首を振る少年。アルセウスは答えを強調するように、『その部分』を少年に近付けた。
『ここですよ。膣穴よりも少し下—————小さい穴があるでしょう?』
そこは肛門よりも更に……というより、確実に挿入できないであろう穴———外尿道口だった。
牝の秘奥よりも、ある意味では踏み入る事など許されない場所。
だというのに、アルセウスは自ら招き入れようとしている。
『何を躊躇っているのですか? 先ほど、あなたとわたしはほんの一時ですが、一つになったでしょう……? 良いのですよ。今、わたしのこの身は全て…あなたのモノなのですから……♡』
ああ。自分は何と罪深い人間なのだろうと、少年はどこか冷静な頭の片隅でそんな事を考えていた。
神々を犯し、外も内も汚して好き勝手に喰らった挙句、こうも背徳的な行為をするなど。
けれど、体は止まらない。神の全てを自分のものに……所有者たる証を刻みつけんと行動する。
『ふふふ……♡』
創造神は嗤う。既にその身は少年の子種で汚れているというのに、その神々しき御身は一片の穢れも見えない。
尽きぬ淫欲に溺れる少年を救うどころか共に堕ち、甘美たる欲望を啜るのだ。
『く、お……♡ んん…♡』
ぐぷ、と尿道口が肉槍を呑み込もうとする。
ミチミチと、狭い穴を無理やり拡張していく感覚。本来であれば挿入など不可能な筈の穴への挿入は強烈な抵抗を感じ、ほんの少し力を入れただけで弾き出されてしまいそうだった。
『ふ、うっ……♡ あぁっ♡』
それでもゆっくりと雄の象徴は突き進む。尿道の締め付けは今までで一番であり、異物を排出しようと肉槍を締め潰さんほどにぎちぎちに圧搾する。
三分の二ほど埋まったところで亀頭が狭まった空間に阻まれ、それ以上の侵入を拒まれてしまった。ここが行き止まりかと思ったが—————
『んんっ……ん…く、ん…あああっ♡』
アルセウスが体重をかけ、身体を下す。
先端が太いゴムで締め付けられているかのように圧迫され、亀頭が潰れると思っていたその時、ぬるっ…とつっかえが取れ、ズン、と何かを突き上げた感触がした。
『ッッッ!!?』
アルセウスの体が、一際激しく痙攣した。
目を見開いて体を小刻みに震わせており、どこからどう見ても異常事態にしか見えなかった。
そこは愛液とは違う温かい液体で満たされていて、凹凸のない、弾力性の強いゴムのような筋肉で覆われている。
明らかに子宮とは違う内部。少年の頭の中にある可能性が浮かんだと同時、アルセウスから答えが告げられた。
『あ、っあ。あ、あああああ…♡ あなたの逸物がわたしの尿道に……いえ、尿道を突き抜けて膀胱にまで挿入っていますよ……♡』
アルセウスの腹部は、挿入された肉槍の形に沿ってポッコリと浮き出ていた。
これで、アルセウスの全ての穴に挿入を果たした……果たして、しまったのだ。
『まだ終わりではありませんよ。最後は蹂躙した証を、残してもらわなければ……』
ぐち、と創造神の膀胱内を肉槍が掻き回す。
膣内と比べてなだらかで弾力がある肉壁が分身の先端から根元まで一切の隙間なく密着し、未曾有の締め付けを齎す。
『これ、はぁっ♡ 擦れる…っ♡ 刺激が、強すぎてっ…あ、ああっ♡』
ずりゅずりゅと尿道と肉槍が擦れ合う刺激にさすがのアルセウスも余裕が無くなる。
だが、まだ、満足はしていない。
『ん、ふぅっ…♡ もっと…もっと……♡』
アルセウスの瞳が輝く。見えない力に引っ張られ、他の少年達の肉槍が空いていた穴へと挿入された。
ずっ! ずりゅっ! ずぶっ!
ずちゅっ! じゅぷっ! ぱちゅんっ!
ぐぷっ! ばちゅっ! ずっちゅっ!
「が、あ、あぁ」
何度も叫び続けて、叫び声ももう掠れてしまっている。
創造神の深い繋がりによるものとは違う。ひたすら快楽によって神経が磨り潰される。
今日は何度も一線を超えているが、これ以上行けば、もう自分はまともに生きていけない気がする。
『何を言っている。お前はもう私達のものだ。別の生き方が出来ると思っているのか?』
時の神が問う。今の少年に選べる選択肢があるのかと。
『そうだぜ? オレ達をあんだけ好き勝手犯したんだからよぉ。逃がすわけねえだろ?』
空間の神は告げる。それはもう、変えようのない決定事項なのだと。
『君の事、気に入ったからさあ…手放すつもりなんか無いよ。ボクのこと、骨の髄まで刻み込んであげる……』
反逆の神は囁く。その全てを神々に捧げよと。
自分は神々に近づきすぎてしまった。内に秘めた熱を、味を、知ってしまった。
堕ちてしまう。彼らに、溺れてしまう。
『————ええ、堕ちても良いのですよ』
創造神は誘う。何より甘く、二度と上がれぬ堕落の道へ。
『あなたはもう、普通の行為では満足できない体となったでしょう。ええ、当然です。あなたはこの世界の神々と交わったのだから』
じゅるり、じゅるりと肉が這う。雄を包み、解きほぐすようにうねり、愛撫する。
ぐじゅり、にちゅると3つの肉塊がそれぞれの口の中を犯す。煮詰めた砂糖蜜のような唾液が、肉から流れ落ちていく
『ほら、今も感じるでしょう? 私の内を……我が子達の女陰を』
本来一つしか感じないはずの膣内の感触が4つ。しかも直腸にも挿入されているし、アルセウスに至っては尿道まで挿入している。
肉厚でむっちりとした弾力のある肉。ざらりとした粒が全体に備わっている肉。ヒダが入り組んで複雑に絡めとる肉。柔らかさと弾力性を兼ね備えた突起がひしめく肉。
根元を締め付け、粘膜が包んで、ゴムみたいな粘膜に包まれる
熱くて、トロトロで、ヌルヌルして、ぎゅっとしてきて、絡まってきて、しゃぶってきて、挟んできて、愛撫してくる。
感触が、熱が、構造が、流れ込んでくる。強制的に伝えてくる。
共有された感覚が全ての触感を鮮明に伝達し、肉体がそれを快楽へと変換する。
「っあ、あっ、ああ、あっ」
肉と蜜、涎の味。
体の熱と柔らかさ。
交わる音と重なる吐息。
劣情を誘う牝香。
こちらを見つめる深紅の瞳と、色情に歪む煽情的な顔。
五感全てが色欲で埋まる。
ありとあらゆる快楽が与えられ、少年の精神はぐずぐずに溶かされていく。
ああ、そうか。最初から、これが目的だったのだ。
『わたしたちに溺れてください。身を委ねてください。何時でもわたしたちは受け入れます』
これは奉仕などという生易しいものではない。自分という一人の人間を、神々が骨の髄まで余さずしゃぶり尽くすための——————
『ですから、どうぞ——————好きなだけ、わたしたちの中に注いでください』
どちゅん、と根元まで雄が沈められ、
少年の心身は、神々へと捧げられた。
どびゅるっ!
びゅくっ! びゅーっ!
びゅるるるっ! びゅっ!
びゅぷっ! びゅるっ!
『はあっ♡ くっ♡ うあっ…♡』
『おおっ♡ あっ♡ んんっ♡』
『あああっ♡ うぅ~っ♡』
『んきゅっ…♡ ふ、あ、あ…♡』
人間の子種が神々の胎を、内を白く塗りつぶす。
少年の思考も、白く塗りつぶされていく。
(ああ……何か、もう……良い、かな)
天上の極楽—————この世で一番の快楽だと断言できるほどの、濃厚な交わり。
英雄であれども、一人の人間でしかない彼の心が堕ちるのは—————必然であった。
『……ねえ、動かないけど、この人間大丈夫? 壊れてないよね?』
『問題無い、気を失っているだけだ。無理もない、我ら全員を相手にしたのだからな……それにしても母様の戯れには本当に驚かされる』
『なあ母様、コイツ、一人くらい持ってっても良いよな?』
『あ、ズルイ! ボクも欲しい~!』
『残念ながらそれはできませんよ。あくまで一時的なものですから。早く元に戻さないといけません』
『……母様』
『はい、何ですか?』
『……今度からは、私も日々の夜伽に混ざってもよろしいですか?』
『ええ、構いませんよ。あなたたちは……聞くまでもありませんね』
『おう、当たり前だろ? ……にしても、このニンゲンはもう今までみたいに生きられないだろうなあ』
『そうだね。ボク達とあんなに深く繋がったんだもん……もう、他の事じゃ満足できないよ』
『ええ。ですから、これからもわたしたちで存分に……悦ばせてあげましょう』
少年の心身は神々の手に堕ちた。
今後、どれほど異性と親しくなっても、懇ろな関係にはなれないだろう。
肉体に、心に、魂に刻み込まれた神々との淫蕩。他の人間でとでは、決して満たされる事は無い。
だからこそ、少年はより神々を求め、神々に溺れ、神々にその身を差し出すだろう。
その度に、彼は神々に近づき、より深く繋がり、より甘美で耽溺な快楽を得るのだ。
そして、最終的には……
ああ——————『その時』が待ち遠しくて、堪らない。
『愉しみにしていてくださいね……♡』
これからも、神々との宴は続く。
その魂が一片残らず味わいつくされる——————————その時まで。