※この作品はR-18です。

男の子が欲しい夫婦の話。   作:XX(旧山川海のすけ)

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初夜開始。


友達の世界の住人になる寸前の奥さんの話。

★★★(みゆ)

 

 

 今、私たちは新居にいる。

 結婚式に合わせて、二人で選んだ物件だ。

 

 

 

「お二人とも、一般の不動産は初めてで?」

 

 新居を探しに行ったとき。

 不動産会社の人は、そんなことをにこやかに聞いてきた。

 私は2年間社宅、悠介さんは学生用の集合住宅みたいな、毛色の違う賃貸住宅。

 多分、そういう意味では真っ当な物件を借りるのは初めてかも知れない。

 

「大体ですね、こういった物件は、富裕層の方々が税金対策で建ててる場合が多いんです。なので、値段に見合わず条件のいい物件というのはあるものでして……」

 

 そんなことを言いながら、こっちの出した条件に沿う形の物件を、いくつか紹介してくれた。

 

 注目すべきポイントは、お家賃。

 あとは風呂トイレ別。

 

 特に後者。

 所謂ユニットバス形式は絶対に避けたかった。

 

 身体を洗う場所で、トイレを気にする……

 それ、どうなの?

 

 いやね、知ってるんだよ?

 そっちの方が掃除するときが楽である、っていう面があるらしい、って話は。

 

 でもね、嫌じゃん。

 汚い場所と綺麗な場所が一緒なんて。

 

 だから多少はお家賃がしたとしても、風呂トイレが別のところを選びたかった。

 

 ……住宅手当も出るしね。

 

 私はこれまでは社宅住まいだったから、住宅手当は出なかった。

 でも今回結婚して、新居に移ることになり。

 住宅手当が出ることになった。

 

 およそ1万円。

 

 何の成果も上げていないのに、勝手にお給料が1万円増えた!

 これは嬉しい。イエー!

 

 ちなみに、悠介さんの会社も住宅手当が出るらしく。

 そっちもおよそ1万円。

 

 悠介さんの場合は、本来は独身寮に入るところを、いきなり結婚したので入寮条件を満たさなくなり。

 住宅手当の対象になった。

 

 真面目な悠介さんは、会社の総務部に「妻も住宅手当を受け取っているんですけど大丈夫ですか?」って確認したんだって。

 まあ、私もしたけどさ。

 

 だからこれは大手を振っていただける真っ当なお手当。

 

 で。

 ……住宅手当は、お家賃の支払いを補助するためのお金だよね。

 

 つまり、私の分と悠介さん。計2万円。

 2万円以内なら、予算オーバーしても許される。そう考えて良いわけで。

 これはかなり心強かった。

 

 そして選んだのが……

 

 リビング入れて4部屋。

 10畳以上のリビングに、それより小さい部屋が3つつく。

 そんな間取りの、ハイツ。

 

 一部屋を二人の寝室にして、残り二部屋を二人で分けようか。

 そういう話をした。

 

 ……将来の子供部屋がなくなるけど、それはまだいいか、と話し合って決めた。

 

 家具も購入。

 二人とも、前の部屋で使っていた家具の大半を捨て去って、二人の共同生活に向く家具を新たに購入することに。

 

 食器棚、テーブル、椅子……

 

 特に、ベッドの購入には気合を入れた。

 だって、ここでこれから二人は一緒に寝ることになるわけでしょ?

 

 いい加減には選べないよ……。

 

 で、吟味して。

 選んだベッドに今、二人で腰かけている。

 別に特に豪華な、キングサイズのベッドじゃ無いけど。

 安っぽくもない。

 

 ごく一般的な、ダブルベッド。

 

 部屋的には一杯一杯のサイズ。

 おかげさんで、地震が来ても大丈夫な状態。

(周囲に物を置けないから)

 

 そんなところに、寝間着姿で、二人並んで、座ってる。

 

 緊張しながら。

 

 何故って……

 

 これから、初夜だから。

 

 ドキドキドキドキ。

 耳から心臓の鼓動が聞こえそうなほどに緊張している。

 

 とうとう、来た。

 その日が。

 

 私は多分、今は顔が真っ赤だと思う。

 悠介さんは分からないけど、きっと同じ気持ち。

 

 お風呂には当然もう入って来た。

 歯も磨いた。

 

 問題は……無いはず。

 

 あとは……どう来る?

 悠介さん……?

 

 色々脳内でシミュレート。

 悠介さんのアプローチ。

 

 すると……

 

 スッ……と私の腰に、悠介さんの手が回って来た。

 

 来た……っ!

 

 心臓が停止しかねないほどに、緊張が跳ね上がる。

 そのまま、私を抱き寄せて。

 

 悠介さんは、私を押し倒した。

 

 ああ……

 

 見つめ合う私たち。

 私が下で、悠介さんが上。

 

 これまでずっと見て来た顔だけど。

 今日の悠介さんは、これまでとは違う気がする。

 

「みゆ……」

 

 悠介さんが口を開いた。

 

「はイ……」

 

 返事するのが精一杯。

 

「僕、童貞だから……優しくできなかったらゴメン」

 

「わ……私もそうだから……気にしないで悠介さん……!」

 

 緊張感MAXだ。

 ……死ぬ?

 

 ああ……

 

 しばらく見つめ合った後。

 悠介さんの顔がゆっくりと、近づいてきた……!

 

 これから、私はアズの世界に入門する……ッ!




つよきすというエロゲで、主人公が童貞を捨てるとき
童貞の友人に別れを告げ、非童貞の友人に挨拶をするシーンがありまして。
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