ハンターとは、過酷な職業だ。
自分よりも遥かに強大なモンスター相手に、命がけで挑まねばならない。
もちろん、無傷で帰れるわけなど無く、命の保証もない。
更に日頃の防具や武器のメンテナンスも行わなければならず、その為にかかるお金も多い。
そんな大変なものに何故彼らはなりたいと思うのか。それは、それらを差し引いても魅力があるからである。
モンスターを狩ることが出来れば報酬が貰え、栄誉も得ることが出来る。
特に、『G級』になることが出来れば、難易度が高い依頼をうけることができ、その分旨みも大きいのだ。
故に、彼らはハンターとなり、更なる高みを目指していくのだ。
「はぁ……」
地面に座るこの男。彼は数か月前にハンターとなった者である。
彼はモンスターを狩る気は無く、納品クエストを中心に受けていた。
確かに、武器を振るい、モンスターを狩る姿には憧れはある。だがそれになりたいかと言われれば、それには首を横に振ってしまう。
釣りをして魚を釣ったり、キノコを取ったり、たまに生肉を狩ったり。その為防具は初期のものだし、武器は使いやすい片手剣だ。
そんな感じで今日も納品するものを採取し、そろそろ帰路につこうと思った時、何か声が聞こえてきた。
恐らくモンスターの声。しかも帰り道の方からだ。男は恐る恐るその方向へと向かった。
声のする方へ向かうと、そこには予想通りモンスターがいた。
それは白い体躯をしており、気品ある姿をしている竜だった。しかし、その竜に何やら赤くて小さい何かが複数纏わりついていた。
(あれって確か……)
男は思い出す。確かあの小さいのは『キュリア』と呼ばれるモンスターだ。ギルドから情報が出されていたのを、男は読んでいた。
キュリアは生物に噛みついて生命エネルギーを暴走させ、それを吸収する。
更にその標的はモンスターや古龍まで及び、キュリアによって暴走したモンスターも確認されている。
昔にとある王国で蔓延した疫病はこのキュリアが原因と判明しており、少し前に、このキュリアを従える元凶をカムラの里の『猛き炎』と呼ばれるハンターが撃退したと聞いている。
よくもまあそんな凄いことが出来るものだ。自分には到底真似できそうにない。
男はその場に立ち止まる。こんなところ、さっさと立ち去るべきだ。あんな危険なモンスターを相手をするべきではない。しかし、意思に反して体は動かない。
こうしている間も竜はキュリアから逃れるために必死にもがいており、時折苦しそうな声を漏らす。あまりの数の多さに、抵抗が間に合わないのだろう。
「……ああもう、クソったれぇ!」
男は、龍の方向へ駆け出して行った。何をしているんだ、さっさと戻れ、という冷静な声が頭に響く。しかし、男は武器を持ち、無我夢中で剣を振ってキュリアを討伐する。
こんなことをしても、何の意味も無い。むしろ、今度は自分があの龍の標的になるかもしれない。
そんな浮かんできた考えはすぐに飛んで行って、ひたすらに数の多いキュリアを斬っていく。
幸い、小さいので何とか男でも対処ができる。
時々攻撃が当たりそうになったり掠ったりしたが、盾でガードして凌ぐ。竜も、彼の奮闘により余裕が出来たのか、さっきより落ち着いてキュリアを薙ぎ払ったりしていた。
そうして数分後、キュリアを何とか全て撃退に成功する。
こんな必死でやったのは初めてだった。キュリアが小さかったからできたことではあるが。
だがそうなると、必然的にその場は男と竜だけとなる。
マズい。男はそう思ったが、竜は何もしてこない。
竜は男をしばらく見つめた後、翼を広げ、どこかへ飛び去って行った。
男はその姿が見えなくなるまで見ていたが、やがて、地面にドカッと座り込んだ。
「……助かったぁ……」
何故あの竜は攻撃してこなかったのか。礼なのか、それとも自分など意に介さなかったのか。
何にせよ、今までの中で一番生を実感する日となった。
————帰った後、男はギルドの図鑑をめくっていた。
あの竜が何なのか知るためだ。ペラペラとページをめくり、やがて該当するページを見つけた。
『原初を刻むメル・ゼナ』
それがあの竜の個体名だった。メル・ゼナというのは以前エルガドで出現したキュリアと共生している古龍であり、あの個体はそんなメル・ゼナの原生種ではないかという話である。
あの雄大な翼、気品あふれる佇まい、そして穢れなき白い鱗。飛び去っていくあの一瞬、確かに自分はあの竜から目が離せなかった。
熟練のハンターでもめったに見かけないという古龍に出逢えた。それは貴重な経験になるだろう。できれば、また会ってみたいものだが……まあ、それは無理な話だろう。
そんな出来事から数日後。男は今、絶体絶命の危機に陥っていた。
「ひいいいいいいいっ!!」
「グオオオオォォォォッ!!!」
必死で逃げる男。その後方からはアオアシラと呼ばれるモンスターが迫っている。しかし、その様子は普通と違っており、アオアシラの見た目は全体的に赤黒くなっており、周囲にはキュリアがいた。
『傀異化』と呼ばれる現象だった。キュリアに寄生されたモンスターは生命エネルギーが暴走し、その凶暴性と攻撃が遥かに上がるのだ。
いつものように釣りをしていた男だったが、このアオアシラに遭遇し、即座に撤退を選択し、何とか逃げまくっている状況なのである。
とはいえ、所詮は人間とモンスター、その差は徐々に縮まっていく。そして、アオアシラはその剛腕を振るい、男を吹き飛ばした。
「がっ!?」
一瞬で意識が吹っ飛ぶほどの威力。たった一発で男の体力は根こそぎ奪われ、防具もボロボロになる。盛大に地面を転がる。全身が軋むように痛い。
痛みで動けない男に、周囲にいたキュリアに肩を嚙まれる。
「い、ぎぃっ!?」
キュリアの鋭い歯が肉を突き破り、肩から走る激痛に男が叫び、体が燃えるように熱くなる。
男の前にアオアシラが立ちふさがる。
(……食われる)
徐々に近づく明確な死。ああ、死ぬんだな。とどこかぼんやりと他人事のように考えていた。
(……もう少し、長生きしたかったな)
アオアシラが口を開け、鋭い牙が見える。男は諦めたかのように目をつぶる……その瞬間、衝撃音と突風が吹いた。
男は恐る恐る目を開けると、白銀の龍————原初を刻むメル・ゼナが、アオアシラを吹き飛ばしていた。
吹き飛ばされたアオアシラはすぐに体制を整え、即座に原初メルゼナに向かって突進する。しかし原初メルゼナはそれをひらりと躱すと、カウンター気味に翼を薙ぎ払う。
「———ッ!?」
その攻撃をまともにくらい、アオアシラから苦悶の声が漏れ、体がぐらりとふらつく。
その隙を原初メルゼナは逃さず、翼をランスの様に伸ばしてアオアシラに突き刺す。
「ゴォッ!?」
原初メルゼナの翼はアオアシラの胸に突き刺さる。アオアシラの動きが目に見えて動きが悪くなり、致命傷だったのは明らかだった。
そこからは一方的だった。
翼で薙ぎ払い、叩きつけ、突き刺す。
流れるような動きでアオアシラを攻撃し、周囲のキュリアも一掃する。
「グ……ガァ……」
最後に小さく吠え、力なく倒れるアオアシラ。そのまま力尽き、動かなくなった。
「すげぇ……」
圧倒的だった。あれが原初メルゼナの実力だった。最後は勝負にすらなっていなかった。と、原初メルゼナがこちらを見る。
「あ……」
しまった。未だに体は痛みで動かせないし、さっきのキュリアに嚙まれてから熱い。というか下半身の一部が痛い。原初メルゼナがこちらに近づく。そして、顔を近づける。
ヤバい、と冷や汗をかく。次の瞬間、原初メルゼナは足の爪で防具を引き裂いた。
「ひ————っ!?」
インナーも切り裂かれ、男の大きくなった逸物が露になる。そして、男の逸物を舌でベロリと舐めた。
「あああっ!?」
ざらりとした舌の感触に、男は大きく反応する。原初メルゼナは男の上に跨り、股間を逸物を擦り付ける。男はその様子を見ると、原初メルゼナの股間にあるスリットには、薄桃色の媚肉がちらりと見えた。そして、何か逸物が湿った暖かいものに触れた瞬間、それに飲み込まれた。
ずぶぶぶ……っ
「っぐう!?」
急に逸物が熱い何かに包み込まれる。弾力のある膣肉が複雑にうねってぎゅうぎゅうと締め付け、プリプリとした厚い肉のヒダが絡みつき、微細に吸い付いてくる。
みっちりとした筋肉が隙間なく逸物に密集し、逸物全体を強烈に搾り上げる竜膣に、男は成すすべなく快楽に喘ぐ。
「あっ…が、う……」
原初メルゼナは軽く体を揺する程度だったが、それだけで男の逸物に強烈な快楽が襲ってくる。根元まで飲み込まれる度に、弾力のあるヒダが絡みつき、キツイ肉の門を通過するような感触を何度も感じる。
ずちゅっ…ずちゅっ…
「う、ああ……」
ぎゅっ、ぎゅっ、と膣肉は収縮し、古龍の肉壺は男の逸物を締め付け、しゃぶり尽くす。
その肉壁の動きに男は耐えられず、逸物は限界を迎えた。
びゅるるっ! びゅーっ! びゅるるるるっ!
「うあああっ!」
原初メルゼナの蜜壺の奥底で逸物は脈動し、射精する。竜膣は獰猛に根本まで搾り上げ、精液を啜っていく。
「ぐぅっ…めっちゃ出る……」
やがて射精は終わるも、依然として逸物は大きく、硬いままだった。一体どうしたのだろうと思っていると、不意に肉壺が急に締まり、吸引してきた。
「はっあ!?」
そして再び竜膣が牙をむき、グニュグニュと先程よりも激しく蠢いて逸物を舐めしゃぶり、強烈な膣圧が加えられる。
さっきとは全く違う動きに、手加減されていたという事実に気付いた。
「うあっ、ちょ、さっきより激し……あああっ!」
四方八方から古龍の熱い肉に攻め立てられ、ちゅうちゅうと吸い付かれる感触に射精したばかりの逸物は再び爵銀龍の奥底で果てる。
びゅーっ! びゅるるっ!
「あああああっ!」
ビクビクと震えながら子種を古龍の蜜壺へと注いでいく。だが、獰猛な竜膣はもっとだせるだろというようにぎゅちぃっと締め上げ、射精している逸物に更なる圧搾をする。
「ひいいいっ!」
口から悲鳴じみた声がでる。全く開放する気のない原初メルゼナの肉壺の締め付けに気持ち良すぎてどうにかなってしまいそうだ。
結局、原初メルゼナの膣内で逸物が萎えるまで、しばらくの間精液を搾り取られ続けるのだった。
————後日
あの後、かろうじて帰った後、男はかなり大変な目にあった。
というのも、近くで傀異化したアオアシラが発見されたとおもったら、原初メルゼナによって倒される報告をしたからだろう。
しかも、その際キュリアに噛まれたにも関わらず症状が軽いことも調査された。
どうやら、最初にキュリアの攻撃が掠った際に、微弱な毒素が体に残っていたようで、そこから抗体が作られたらしい。その研究結果によってキュリアの毒素を抑制する薬が作られたらしい。そんなこと言われても男にしてみれば何が何やらといった感じではあるが。
そんな訳で、男は相変わらず納品クエストを続けている。その時空から何かが降り立ってきた。
「……お前か」
降り立ってきたのは原初メルゼナだった。あれから奇妙な縁が続き、定期的にあっては時々体を重ねたりしていたが、今回もどうやらそうらしい。
男を地面に押さえつけ、防具を外していき、目当てのそれを己の胎内へ納めていく。
「うぅっ……」
男は今日も、原初に深く刻まれていくのであった。