その日は月も無く、雲一つない夜の事だった。
モンスターを調べる組織である王立古生物書士隊—————通称『書士隊』に所属している一人の男は自身の趣味である天体観測をする為に外に出ていた。
見上げてみれば漆黒の夜空に数多の星が瞬いていて実に良い光景だ。
そうしてしばらくの間星空を見ていると、空の端に紅い一筋の光が走った。
「……紅い、彗星?」
珍しい光景に男の声のトーンが上がる。真紅の彗星、それは確かあるモンスターによるものだという話がある。
そのモンスターが頭の中に浮かんだ時、彗星に異変が起こる。
「…んん?」
突然、彗星の軌道がぶれ、まるでフラフラとしているような動きをし始める。
男が訝しんでいると、その紅い輝きがどんどん大きくなっていった。
…何故だろうか。心なしか風を切るような音が聞こえてくる。
……いや、光が大きくなっているのではない。彗星が、こちらに近づいている……!?
「マズイ…!」
その場から急いで退避する男。その数秒後、凄まじい衝撃音を響かせながら彗星が地上へと落下した。
「うおおっ!?」
距離を取ったものの、爆風で踏ん張る事が出来ずに地面を転がってしまう。何とか立ち上がり、衝突したであろう地点へと向かった。
するとその中心部には土煙で見えないが、何かが動いていたのだ。
男は恐る恐る近づく。土煙が晴れると動いている正体が判明した。
鈍い光沢を放つ銀色の体躯。そして目を引く特徴的な翼。
その正体は天彗龍と呼ばれる古龍————『バルファルク』…の、幼体であった。
バルファルクは『龍気』と呼ばれるエネルギーを翼から放出する事で音速に到達する程のスピードで飛行する事が可能であり、その姿が紅い彗星として目撃される事があった。
近年、大陸やカムラの里と呼ばれる地域での報告例があったのだが……見るのは初めてである。
だが何故ここに降り立ったのか…男の素朴な疑問はバルファルクを観察すれば直ぐに分かった。
よく見ると、バルファルクの右翼の一部が負傷しており、そのせいで上手く飛行できずに地面に墜落したようだった。
「どうしようか…このまま放っておくのもな…」
男は思案する。幾ら古龍とはいえ放置をするのは駄目かもしれない。
とりあえず、報告しなければいけないな…と行動するのだった。
——————それから2週間後、バルファルクは組織が運営する建物の一室にいた。
あの後、事情を聴いた男の上司はバルファルクの治療と研究を兼ねて保護をすることにした。
その際、バルファルクの世話役に男が抜擢されたのだ。
「まったく、上司は人使い荒いんだから…」
男はそうぼやきながらバルファルクが保護されている区画へと向かう。
上司からは『お前は前からバルファルクを見てみたいとか言ってただろう?』と説き伏せられ、反論できずに世話役をする事になった。
……否定はしない。実際、本物のバルファルクを見てみたかった、というのは本当だからだ。
流線型の体と特徴的な翼、そして飛翔する姿は紅の彗星として空を駆ける……そのカッコよさに男は惹かれた。
自分はハンターでは無いので遭う事はないだろうと思っていたが、まさかこういう形で出会うとは、人生分からないものである。
「開けるぞー」
通じているかどうか分からないがそう言って男は扉を開ける。
如何にも頑丈な鉄の扉を開けると、バルファルクは一瞬警戒する素振りを見せたが、相手が男だと分かると警戒を緩めた。
「グルル…」
この数週間の間、バルファルクと根気よく向き合い続けた結果、バルファルクは男に少し心を許してくれた…と思いたい。
男は最善の注意を払いながらバルファルクに近づくと、怪我の様子をチェックする。
「ほとんど治ってる…凄いな。やっぱり古龍だからか…」
患部を確認して男はそう呟く。
外傷に関してはほとんど治っている。だが、龍気を放出する部分の損傷は治りきっておらず、そのせいでまだ自然に帰す事はできていない。
そして、困っていることがもう一つある。それは—————
「グオゥ…!」
「……っ!? 離れないと…!」
キィィィン…と特徴的な甲高い音が響く。その音を聞いて男は顔を真っ青にしながらその場を離れると、直後、バルファルクの左翼から赤黒い龍気のエネルギーが放出された。
……そう、問題というのは、この突発的な龍気の放出だ。
翼の損傷による龍気の不完全放出はバルファルクにとってかなりストレスなようで、こうして暴れ回っては龍気を暴発させているのだ。
こうして何度も暴れるせいで、壁の所々が黒焦げとなってしまっている。
一応、バルファルクが収容されている部屋はこの建物の中で一番頑強であり、リオレウスの火球にも十分に耐えられる代物なのだが…やはり幼くとも古龍。その身に秘めている力に戦慄してしまう。
だがこのまま暴れてもし別の個所を怪我するのは良くない。なので男は何時ものように距離を取りながら鎮静化の効果を持つ薬を混ぜた餌を取り出す…も、その日はバルファルクが男に接近し、尻尾で餌を弾いてしまった。
「っとぉ!?」
体に当たれば一発でお陀仏の攻撃。背筋が凍り付く思いをしながら未だ暴れるバルファルクから離れようとするも遅く、バルファルクはこちらに突っ込んで男に覆い被さった
ヤバイ—————咄嗟に男は藻掻き、腕を突き出した。
それはバルファルクを相手にするには意味のない行動だったのだが————指先がつぷ、と何かに入ったような感触がした。
「ギッ!?」
途端、驚いたような声を上げて体を硬直させるバルファルク。男がゆっくり目を開けると、彼の右手の人差し指がバルファルクのスリット内に入り込んでいたのだ。
「え…あ…!?」
咄嗟の事に驚いて指を引き抜こうとするも、ぎちぎちに締め付けられているせいで抜けない。
その内部は温かく、指先に湿った感触を感じた。
————このバルファルク、雌だったのか。
今になってそんな事を考える男。だがこのままではいけないと考え、指を微かに動かすとバルファルクが『ギュ…』と反応する。
体を揺らし、その動きに合わせて翼から龍気が小刻みに放出される。
内部を掻き混ぜるように指を動かせばクチュクチュと水音が鳴り、肉壁の収縮が繰り返される。
そして——————
「ギュウゥゥッ……!」
バルファルクが一際甲高い声で鳴いた瞬間、ビクンと体が跳ねる。内部もキツく締め上げたまま痙攣し、陰部から透明な液体が噴出した。
「うっ…!」
バルファルクから零れた液体は男の顔を濡らす。
口元に垂れたそれは少し暖かく、塩辛い味がした。
…絶頂したのか、自分の指で。
締め付けが緩くなり、指を引き抜くと指先は粘液で濡れていた。
「クルルル……」
バルファルクの方を見ると、彼女…は落ち着いた様子を見せていた。龍気の暴走も止まっている。どうやら先程の絶頂で上手く発散できたようだった。
と、バルファルクはこちらをジッと見つめていた。
言葉など分かる筈も無い。やはりさっきの事で怒っているのだろうか。だがバルファルクは暴れる様子を見せず、ただ男を見つめ続ける。
その視線の意味に、男が気づく事は無かった。
————それからというもの、男とバルファルクの間にあるやり取りがされるようになった。
男がバルファルクの様子を事細かにチェックし、怪我の治療が良好だと確認をした。
診察を終えると、バルファルクはごろんと仰向けになった。
「……」
男はバルファルクの意図を察して、優しく尻尾の付け根を撫でる。
「クルルッ……」
気持ちよさそうにか細く唸るバルファルク。男はそっとスリットを撫で、その内部に指を滑り込ませる。
「ギュゥ…♡」
指先にぬめった肉が纏わりつき、ギュッと締め付けられる。指を動かせばバルファルクの体がピクンと動いた。
あの日以来、バルファルクは男に陰部を弄らせるようになった。
しかも玩具では不満なのか、男の指でなければいけないらしい。
まあ、龍気も発散できるし、暴れられるよりはよっぽど良いが、それでも男は悶々としたものを抱えてしまう。
最初は1本しか入らなかった指も、今では3本も挿入できるようになっていた、
「ギッ♡ グルッ♡」
ぬち、ぬちっ、と内部で指を動かすと粘着質な音が奏でられる。肉壁はどんどん濡れていき、粘液が指に付着する。
ざらりとした部分をグッと押し込むと、バルファルクはビクンと強い反応を示した。
「……ここが気持ち良いんだよな?」
探るように指を動かし、膣内を刺激する。何度も行ってきたからか、どこを弄ればバルファルクが反応するのか分かるようになってきた。
男の指をバルファルクのほぐれきった膣内は容易く受け入れ、きゅうと収縮して指を咥えこむ。
ぐちゅぐちゅと、いやらしい音を立てながら膣内を弄る男。それだけでなく、空いたもう片方の手でぷっくりと膨らんだバルファルクの陰核を軽く摘まんだ。
「ギュゥンッ!?」
敏感な部分を触れられ、その刺激にバルファルクが驚くように鳴いた。ギュゥ、と一際強く肉壁が収縮し、指を締め付ける。
「グルッ♡ ギッ♡ ギュゥッ♡」
バルファルクの甲高い声を聞きながら、男は無心で陰核を弄り続け、空いた方の手で龍膣をかき回す。
これは処置。バルファルクの龍気を発散させるための処置だ。決して、自身の欲の為ではないのだと言い聞かせる。
「グオォォンッ……♡」
その時バルファルクが絶頂し、透明な液体が噴出した。膣内は小刻みに痙攣し、男の指をぎちぎちに締め上げる。
フー、フー、と荒い息をしながらピクピクと絶頂の余韻で体を震わせるバルファルク。
男はバルファルクの膣内から指を引き抜くと、もう片方の手でバルファルクの体を撫でて部屋を出るのだった。
部屋を出て、男は急いで自室に戻る。そして大きく息を吐いた。
「はぁ~……」
あれは処置だ。
そう思っても、否が応でも体は反応してしまう。目を閉じれば、先ほどの記憶が鮮明に思い起こされる。
バルファルクの喘ぐような声、膣肉の感触とうねりと熱さ、そして本能を刺激するような据えた独特の匂い。
「……」
男は自身の手を見る。その手には、バルファルクの陰部から分泌された粘液に塗れていた。
「くそっ……」
男はズボンを下すと、自身のいきり立ったモノを粘液に塗れた手で掴んだのだった。
——————翌日。
男は昨日行った行動を思い出してか、いくらか沈んだ心持ちで部屋へと足を運んでいた。
連日あの行為をするのはさすがに精神に毒だ。だが、龍気を発散するためには今のところアレしか方法がない。無論、これを報告書に書くわけにはいかない。
どうすれば良いのか……そんな事を考えながら部屋のドアを開けると、バルファルクは直ぐに気付いた。
バルファルクは男に近づくと、男の服の裾を引っ張る。
「うわっ…と…」
男の困惑をよそに、バルファルクはグイグイと男を引っ張り、口から裾を離すと、ゴロリと仰向けになった。
「おいおい、先に怪我のチェックを……」
そう言いかけた男の言葉が止まる。何故なら、バルファルクのスリットが既に濡れており、トロトロと愛液がスリットから漏れているのが見えたからだ。
「……っ」
まだ触れていないというのに、スリット周りはぐっしょりと濡れている。
スリットを指で広げると、ニチャァ…と音を立てて濡れそぼっている桃色の粘膜が表れた。
ヒクヒクとひくつく膣口。てらてらと妖しく光る粘膜。鼻を突く濃厚な雌の匂い。
その光景と匂いは、男の思考を奪うには十分すぎた。
男はいつものように指ではなく、舌を伸ばして粘膜をなぞった。
「ギュッ!?」
いつもとは違う刺激にバルファルクは驚いたように体を跳ねさせる。男は気にも留めずにバルファルクの陰部にしゃぶりつく。
男は舌先を膣口に差し込んで天彗龍の膣肉を味わい、奥から湧き出てくる愛液を啜った。
「ギ、ィッ…♡」
熱い。舌がピリピリとする。膣内の舌触りはヌルヌルとしているが、時々ざらりとした部分があるようだ。
味は…分からない。酸味や塩味、ほんのりと甘みを感じて、複雑なものになっている。
更に奥へ舌を差し込めば、年度の高いゼリー状の愛液が舌に纏わりついた。
それだけでなく、内部の動きも活発になって、肉の塊のようなものが舌を揉みこんでいく。
「ギュ、ルゥッ♡ ギァッ♡」
濃くなっていく雌臭が男から思考を奪い、何も考えられない。
一心不乱にバルファルクの陰部を舐めまわす男。舌を膣口から離すと、つぷっ…と粘性が高い糸を引いていた。
そして次に男が獲物に定めたのはバルファルクの陰核。舌先を尖らせ、チロリと表面をなぞった。
「……ッ!?」
今までの反応から、陰核への刺激に弱いということは知っている。
平常時よりも大きく膨らんでいるソレを、舌を使って重点的に攻めていく。
「ギギィィッ……♡」
周りをゆっくりなぞりつつもつんと舌先で突いてやると、バルファルクは切なげに唸る。
焦らすのも悪いかと思い、男は一気に攻めようと陰核を口に含んだ。
口で思い切り吸い上げ、コリコリとした感触を舌で味わった。
「——————ッ!?♡」
瞬間、バルファルクが咆哮すると、目の前で液体が噴水のように上がった。
「ぶっ…!?」
バルファルクの潮吹きを男はもろに浴びてしまう。
独特の塩味がする。生暖かい液体が顔中にかかって、思わず陰部から顔を離した。
「ぷはっ……」
海水が鼻に入ったみたいにツンとする。口の中にはまだ愛液と潮の後味が残っていた。
バルファルクを見ると、スリット周りは自らが漏らした液体で最早水浴びでもしたかのようなびしょ濡れ具合だ。
「……」
その光景と甘酸っぱい雌の匂いに雄の本能を揺さぶられた男は辛抱溜まらずズボンを下す。
下着からは痛いくらいに勃起した雄槍が顕わとなった。
「……!」
バルファルクが男の雄槍を見て微かに目を見開く。対して、男は荒い息をしたまま何かに耐えるように体を震わせていた。
本当は今すぐにでもこの雌に突き入れたい。だが彼に残る僅かな理性が本能を押しとどめていた。
これは本来処置なのだ。怪我で龍気を上手く発散できなくなった代わりの行為だ。
決して、己の欲望で動いてはならないと必死で男は己を律しようとした。
—————だが、そんな男の意地など些末なものだった。。
「キュゥ…♡」
バルファルクは剝き出しの雌穴を男に見せつけながら、懇願するかのようにか細い声を上げる。
「……っ!?」
誘うようにこちらを見ながら、無防備にその体を投げ出している。
その気になれば男の命など容易く奪えるというのに、淫靡な肉華は大口を開けて涎を垂らし、怒張した雄肉を喰らおうと待ち構えている。
「キュゥウ…クルル…♡」
催促するように鳴き声をあげるバルファルク。その誘惑に、男に残っていた僅かな理性は崩壊した。
心臓の音がうるさい。ゴクリと生唾を飲むと、いやに音が頭の中に反響した。
ゆっくりと息を吐いて呼吸を整え、膣口に逸物をあてがうと、そのまま挿入していった。
ずぶ、ずぷぷぷっ……
ゆっくりと、天彗龍の肉洞へと人間の雄槍が侵入していく。
「ギ、ィッ……!」
「うぐ…!」
バルファルクの中は驚くほど狭く、熱い。
密集した肉のヒダを押し開いて男の肉棒は奥へと沈んでいく。
「っく…! これは…!」
指よりも、舌よりも、敏感かつ詳細に男の逸物は天彗龍の龍膣の感触を伝えてくる。
バルファルクの膣内は筋肉質でコリコリとしており、肉に包み込まれているのがハッキリと分かる。
加えて煮え立つ油のような愛液が満遍なく逸物に塗りたくられ、灼けつく熱さが快楽として齎される。
更に膣圧が凄まじく、万力で締め上げられているかのようにぎちぎちに締め込みながらも、底なし沼のように更に奥へ奥へと引き込む。
ぐぷ、ぎゅっぷっ…ぐぶっ…
分厚い肉ヒダが逸物を包みながら、バルファルクの呼吸に合わせて収縮を繰り返す。
それだけでなく肉壁が蠕動し、ねっとりとした膣肉がうねって逸物を舐め回した。
「おおおっ……」
根元はギュッと人外の圧力で絞られて動かせない。そして竿全体は肉壁に揉みこまれ、先端部分は肉厚なヒダのざらつきが剝き出しの亀頭を蹂躙する。
天彗龍の膣内で男の肉槍は成すすべなくしゃぶられ、咀嚼される。
隅々まで味わわれている。自分の逸物が、天彗龍に。
男はバルファルクの肉洞に己の分身が揉みくちゃにされながら、そんな考えが思い浮かんだ。
ぐぶ、ぎゅちぃ…とねちっこい音を立てながら緩慢な動きで男の肉棒をバルファルクは堪能する。
「グルルルッ……♪」
悦に浸っているかのように愉しそうな声を出すバルファルク。普段弄られている仕返しか、じっくり時間をかけて彼の無防備な雄肉を肉洞で食む。
時折ギュッと強く締め付ければ、男の体がビクンと跳ねた。
「ギュゥン…♡」
己の体は雄槍の奥にある熱い奔流を求めて疼き、透明なマグマが結合部から溢れる。
だがせっかくのチャンスだ。もう少し彼の雄を味わおうと彼の雄を根元までがっちり咥え込んで動けないように拘束する。
ぐっぷ…ぐ、ぎゅ……
「は、ぁっ…くっ…!」
バルファルクの蜜壺に飲み込まれたまま、ぐにゅぐにゅと蠢く灼熱の愛液を纏った肉に抱擁される責め苦と呼ぶには気持ち良すぎる快感に男は悶える事しかできない。
今は、バルファルクが満足するまでただされるがままになるしかない。
思考が溶けていく中、男は役に立ちそうにない覚悟を固めるのだった。
—————そして、バルファルクの捕食は更に続いた。
ぐにゅ…ぎゅぶ、ぬぢゅ…
動けないまま、ひたすらに龍膣の蠕動のみで逸物がしゃぶられ続ける。
鋭い牙ではなく、少しざらっとした部分があるヒダと固めの筋肉質な雌肉でぐにぐにと磨り潰すような動きで咀嚼しているのが分かる。
ほんの僅か、内部で肉同士が擦れる音が聞こえる。粘着質な水音が、内部が相当濡れている事を示している。
ぎゅ…っぷ…にゅ、ぐ…っぢゅ…
時間が流れる。何もできず、ただ天彗龍の内部の肉質だけが伝わってくる。
トク、トク、トク……
「…?」
ふと、天彗龍の龍膣に取り込まれた分身。そこから小さく、振動のようなものが伝ってきた。
規則正しく伝わってくるその振動。その振動を男は直ぐに理解する。
(これは…バルファルクの…心音)
トクン、トクン、トクン、
心の臓が鼓動を刻む音。それが膣内から逸物を通し、男へと伝わる。
そしてまた、逸物から男の鼓動が、バルファルクへと伝わる。
(ああ、何て……心地良い)
結合部を通して、天彗龍の存在が伝わってくる。
煮え滾るような熱。愛液のぬめり。肉のざらつきと柔らかさや瑞々しさ。
バルファルクの生命が躍動している。自分は今、バルファルクと深く繋がっているのだと理解させられる。
「キュ…♡」
バルファルクが身じろぎをすると、雌肉が同じようにうねった。
バルファルクも、男と同じように感じているのだろうか。
男はバルファルクの上にゆっくりと覆いかぶさる。バルファルクの呼吸に合わせ、腹部が少しだけ上下する。
今は何もできない。男はバルファルクに全てを委ねた。
にぢ…ぐぢゅ、ぐぢ…にゅぢ…ぢゅぷ…
もう、挿入してからどれぐらい経ってるんだろうか。
体感だと、もう一時間は経っているかもしれない。
彼の雄の形に沿って、肉がうねる。ヒダが裏筋を這って、粘膜を舐め、竿を食む。
彼の肉棒に馴染むように。
彼の弱い箇所を探るように。
彼の全てを暴くように。
彼が自分以外では絶対に満足できなくなるように。
じっくりと、念入りに、隅々と、刻み付ける。
蹂躙し、しゃぶり尽くし、舐めまわして、喰らい尽くす。
「ギュウゥゥゥン……♡」
バルファルクは彼の固くて太い雄肉を何度も何度も咀嚼する。
雁首や亀頭の形。竿の反り返り。浮き上がっている血管までハッキリと分かる。
淫肉で愛でていると、肉棒がビクビクと脈を打っているのが伝わる。早くその奥底に溜まった子種を解き放ちたいのだろう。
けれどもまだ味わい足りない。
もう少し、骨の髄まで蕩けさせてその後に全て飲み干してやろう。
ぐ、ぢゅんっ…にぢゅっ…ぎゅっち…
「ギィゥ…♡」
——————今、何時だろう。
もう声を出す余裕すらない。ひゅ、ひゅ、と空気が漏れる音が口から吐き出されるだけで、体もまともに動かせない。
もう、何時間もバルファルクの膣内に挿入し続けたまま、ずっと獰猛な龍膣に肉棒をしゃぶられ続けている。
己の雄が天彗龍の膣内でかき混ぜられ、じっくりと煮詰められている。
正直、逸物の感覚が分からない。ジンジンとした痺れと熱が股関を炙り、気が狂いそうになる。
自分の肉棒はあるのだろうか。とうに己の分身は灼熱の蜜壺の中でグズグズに蕩けているのではないかとすら思った。
凄絶な快楽は与えられ続ければ拷問とそう変わらない。
解き放たれることのない快感が体の中に蓄積され続け、男は発狂寸前となっている。
「……ッ♡ ……ッ♡」
ただ、それはバルファルクも同じだった。
何度も咀嚼を繰り返し、敏感な箇所の肉が擦れあう刺激に軽い絶頂を幾度も経験している。
そのせいで下半身は洪水状態であり、男の下半身も同様に悲惨なものになっている。
ぐ、ちっ……
「ぉ、ぁ……っ。は、はあ…っ」
限界が近い。
たっぷり時間をかけて芯の芯までバルファルクの龍膣に貪り尽くされ、男の思考も心も蕩け切っていた。
意識が朦朧としてきた。許容を超えた快楽を流し込まれた肉体が、ゆっくりと意識を落そうとしてくる。
感覚が鈍くなってくる。目の前がぼんやりとしてきた。
そして、意識が深い闇に沈む——————と、思ったが。
ごりゅっ…
「—————っ!?」
「ギィッ!?」
突如、逸物の先端がゴリッとした何かにぶつかり、感電したような衝撃で男は意識が鮮明になる。
バルファルクもまた自身の奥を抉られ、予期せぬ衝撃に驚愕の声を漏らした。
「これ、は……?」
先端にぶつかった何か。それは周りの膣肉とは違う固いしこりのようなゴリゴリとしている部分。感触からして円形の窄まった穴に近いかもしれない……すると、窄まった穴が僅かに緩み、先端部分を飲み込んだ。
く、ぷっ…
「か、あっ……!?」
「グゥァッ!?」
鈴口に強烈なキスをされているかのような強烈なバキューム。固く分厚い輪に挟まれたような締め付けを感じる。
ただそれは一瞬。ほんの少しだけバルファルクの膣内の締め付けが緩み、先端が肉の門から離される。
…まさか。
まさか、あの箇所は、
「バルファルクの、卵巣の入口……!?」
男は驚愕の思いで答えを口にする。
長い時間挿入され続けていたバルファルクの肉体は卵巣口を降ろさせ、確実に男の子を孕もうとしている。
ただ卵巣口に接触したのはそれだけでない。
相手がバルファルクの幼体という事もあるが、男の雄槍にも変化が生じていた。
バルファルクの中で生成されたまま放出されなかった龍気。その龍気が膣内を通して逸物に取り込まれていたのだ。
龍気に侵された男の逸物はどんどん肥大化し、同時に精子の量も増大していたのだった。
今も催促するようにちゅぷちゅぷと軽く吸い付いてきて、背筋がゾワゾワとする。
バルファルクの最奥。その入り口と何度もキスを繰り返す。
貯めに貯めこまれた子種。
それが解放されれば、いったいどれほどの快感を齎すのだろうか。
正直恐ろしい。ただでさえ限界に近いのだ。もし射精すれば、あまりの快楽に死ぬのではないだろうか。そんな滑稽な考えが思い浮かぶ。
けれど————————
(——————もっと)
もっと奥へ、更に深く彼女と繋がりたい。繋がって、彼女の一番奥で射精したい。
男の本能……雄の欲望が膨れ上がっていく。
そしてそれは————バルファルクも同じだった。
「キュ……」
バルファルクが男を抱きしめる。脚を男の体に絡ませ、抜け出せないようにがっちりとロックした。
「バルファルク……」
「クルルッ…♡」
男はバルファルクと目が合う。甘えるような声と、潤んだ瞳。
膣内の締まりが緩み、男が自由に動かせるようになった。
—————一つに溶け合いたい。
それが、今の彼らの全てだった。
ゆっくりと男が肉棒を引き抜いていく。
ずるるるる……とへばりついた粘液が糸を引き、膣肉が肉棒を離すまいとヒダを絡ませて引っ張られていく。
「うおお…!」
肉壁の愛撫に腰が引けそうになるも、何とか耐える。何とか半分まで引き抜くと、勢い良く打ち付けた。
ずちゅんっ! と奥まで一気に捻じ込まれる雄槍。肉壁をずりゅずりゅと擦れながらこじ開けていく感触に男の思考は明滅する。
「ぉああ…!」
「ギュォアアッ♡」
理性が溶けていく。男は後先など考えず、ただ獣の如く腰を振る。
ぐっちゅん! ずちゅっ! ぬっぢゅっ!
「ンギィッ♡ ギッ♡ ギィッ♡ ギァッ♡」
男の動きに合わせてバルファルクが後ろ脚で下半身を押すため、龍膣の一層深くまで沈んでいく。
奥まで逸物が突き入れられる度、先端がずぷずぷと卵巣口に飲み込まれる。
最初は鈴口しか入らなかったが、今はカリ首近くまで入るようになった。
筋肉の束に締め付けられているような感覚が襲い掛かる。肉棒を引こうとすると、ぢゅぅぅ…ぽんっと、熱烈なバキュームの追い打ちがかけられる。
「う、お…!」
体の奥底から昂ぶりを感じる。込み上げてくる強烈な射精感……もってあと一回だろう。
「ギッ…♡ ィ、ギュ、ン…♡」
そしてバルファルクも限界だろう。小刻みに痙攣する膣内とバルファルクの様子から、奥まで抉ればバルファルクは特大の絶頂を迎えるだろう。
これが最後の一回。互いに目を見合わせる。
「いくぞ…!」
「グルッ…♡」
男は息を吐いて、ゆっくり、ゆっくり、引き抜いていく。
ぐ、ぶ、ぷぷぷぷ、ぷっ……
愛液が泡立ち、肉の抱擁から離れていく雄槍。愛液に塗れた猛々しい肉の槍が引き抜かれていく。
そして亀頭付近まで引き抜き、もう一度バルファルクを見た。
言葉など必要ない。男が深く抉らんと腰を押し付けようとした瞬間、バルファルクは彼を思い切り抱きしめた。
勢いのついた雄槍は天彗龍の龍膣を深く抉る。
卵巣口に先端がぶつかり、熱烈な深いキスをしながら、その狭い肉の門をこじ開けようとする。
ぐりゅ、ぐりゅ、ぐりゅと、竿全体が肉壁に抱擁されしゃぶり尽くされながらも、先端は奥へ奥へと抉り続け、
そして———————
にゅぷんっ…
突然、亀頭を絞め込んでいた硬い感触から解放された。それと同時、先端が温かいものに包まれた。
膣肉とは違う。とても柔らかい……ゼラチンのような質感でプルプルとしている。
遂に。
遂に男の雄槍はバルファルクの最奥————天彗龍の卵巣まで到達した。
ここがバルファルクの一番深い所。天彗龍という生命が創られる最奥。
生命の揺り籠は異種の雄を優しく受け入れ、包み込む。
バルファルクの奥の奥まで繋がり、一つになって溶け合うような途方もない幸福感が彼を満たす。
永遠とも感じれるような幸福感。それは唐突に終りを告げる。
幸福を遥かに上回る―—————凄まじい快楽によって。
「ギ、イ…アッ……ガアアァァアァアァッ♡♡♡」
ビグンッ! と激しく痙攣するバルファルクの体。
肉体が快楽を認識した瞬間、バルファルクは絶頂を迎えた。
そして、男も数秒遅れて快感を脳が認識したと同時—————快楽の津波が襲い掛かった。
「あ—————」
どびゅっ! びゅぐっ! びゅるるるるっ! びゅぶるるるっ!
逸物が爆発したような衝撃と、脳天までぶち抜いた快楽。せき止められたものが決壊したように、大量の精液が迸った。
どびゅるるるっと、凄まじい勢いで直接卵巣に人間の精子が流し込まれる。
「ギュゥ—————————ッ♡♡」
内側に熱い奔流が暴れ回る感覚にバルファルクの絶頂は止まらない。
ぐちゅぅぅっと、締め潰してしまいそうなほどの圧搾が男の肉棒を襲い掛かる。
「お、ぐ、あ、あ、あ」
びゅーっ! びゅーっ! びゅるるっ!
ぎゅっ、ぎゅっ、と精を吐き出すタイミングでぺしゃんこになりそうな程に絞め込まれ、カリ首は卵巣口でキツく固定されたまま、子種を天彗龍の秘奥へ流し込み続ける。
「お”、があ”あ”あ”っ!!」
獣染みた声で吠える男。
何時間分の貯めに貯めた絶頂がまとめて襲ってくるのだ。その衝撃は計り知れない。
射精が止まらない。卵巣にずっぷり深く挿しこんだ逸物は抜けない。
そして、完全にリミッターの外れた本気の天彗龍の搾精。じゅるりじゅるりと這い回るヒダがマッサージするように激しく揉みこみ、うねうねとねちっこく舐めまわす。
びゅぷっ! びゅーっ! びゅくんっ!
絶頂が何度も何度も襲い掛かってくる。ドクンドクンと強く波打つ肉棒がバルファルクの胎内で暴れ、一滴残らず飲み干そうと龍膣も蹂躙する。
「ギッ! ガァウアッ♡ オオオッ♡ ギュウンッ!」
「ご、あああっ! えあ”あ”あ”っ!?」
ビクンッ、ガクガクッと、両者の意識に関係なく肉体が互いを貪りあう。
ぎゅっぷぎゅっぷと卵巣口が雄槍を呑み、ぐぷんっと亀頭全体が卵巣へ招待される。
そしてカリ首が引っかかって卵巣から抜けないまま、精液をびゅくびゅくと吐き出し続ける。
バルファルクの腹部からゴキュッ、ゴキュッ、と音がする。卵巣が男の精液を啜っているのだろう。さっきよりも少しポコッとしていた。
びゅくんっ! びゅーっ! びゅっぷっ!
ぐちゅん、ぎっちゅ! ぐぶぷちゅ……
バルファルクが絶頂すればこちらも絶頂し、こちらが絶頂すればバルファルクも絶頂する。
意識も、感覚も、溶けていく。
頭が焼き切れそうな快楽に、天にも昇る…いや、宇宙にも上れそうな気さえした。
終わらない。ずっと、気持ち良いことだけが続いている。
ああ、なんて、しあわせなんだろう。
男は自分が宇宙に漂っているような夢心地を感じながら、意識を手放していった。
—————男の意識が目覚めて最初に感じたのは、芯まで溶けていきそうな優しい温もりだった。
フワフワとした夢心地。ピクピクと、小さく脈動する逸物の動きに、男の意識が徐々に明瞭になっていく。
とぷ、とぷ……ぴゅっ…
尿道から流れていく液体の感覚。それは男の精液の最後の一滴だった。
時間にして約15分。その間、ずっと男は射精し続けていたのだ。
「ばる、ふぁるく」
叫びすぎて声が掠れている。男はバルファルクの容態を確認した。
バルファルクは舌をでろんと出し、白目を剥いて時折ビクンッと痙攣しながら完全に気絶していた。
無理もない。卵巣まで侵される交尾など中々無いだろう。男が離れようと体を揺すると、ぐっと何かに引っかかった。
「ンギッ…♡」
その刺激でバルファルクの意識が目覚める。あれだけ乱れたというのに、バルファルクはもう回復しているようだった。
やはり幼体とはいえ古龍の力は人間とは比べるのもおこがましいのだろう。
「うお…」
温かい。未だ肉棒は天彗龍の胎の中だ。そして亀頭は卵巣に包まれて抜けない。
「キュ…」
一滴残らず出し尽くした雄槍は徐々に萎えていく。固さを失い、小さくなっていった亀頭は、卵巣から引き抜かれる。
にゅぽっ、と膣口から引き抜かれた時、バルファルクは寂しそうな声で鳴いた。
逸物はバルファルクと自身の体液でぐっちゃぐちゃだ。ホカホカと湯気まで立っている。
「あ——……」
体が動かせない。ふらついた体でどさりとその場に尻餅をつく。
バルファルクの腹部を見ると、ポッコリと膨らんでしまっている。今、バルファルクの卵巣は男の精液でパンパンなのだろう。
……さて、どうするか。
あれほどまでに深く繋がりあい、溶け合うような交尾をしたのだ。
もう、普通の人間相手では満足できないだろう。そして、それは彼女も同じだった。
「クルルッ…♡」
バルファルクは男の傍にすり寄って口元をぺろりと舐め、甘えるように頬に摺り寄せる。
「……ふぅ」
男はバルファルクを撫でながら、これからの事について思考を巡らせるのだった。
——————それから数週間後、男は夜空を見上げていた。夜空には光を放つ綺羅星が彩っている。
だが、男は星を見ているわけではない。しばらくすると、夜空に一条の紅い光が奔る。その光はどんどん強く大きくなり、男へと真っ直ぐ向かってくる。
よもや男と衝突する寸前、ゴウッとエネルギーを逆噴射してスピードを完全に殺して赤い彗星—————もといバルファルクが男に覆いかぶさった。
「っとと…うぶっ。お帰り、『ノヴァ』」
「グルルッ♪」
あれから怪我が完全に完治したバルファルクは男から離れようとせず、ピッタリとくっ付いているのを見て、ここの所長が完全に男にバルファルク……ノヴァの権限を委ねたのだ。
バルファルクの生態を調べることができるし、そもそも古龍を怒らせたら一溜りもない。
そんな諸々の理由で男とノヴァは一緒に過ごせるようになったのだ。
「キュゥ…グルゥ…♡」
「お、おい。昨日もだぞ…? さすがに毎日はキツイって」
幼体といえど古龍。その底無しの体力に男は毎度毎度こってり絞り尽くされる羽目になっている。
毎回毎回あの深い交尾をするのはさすがに体力が持たない。
……そういえば、以前マム・タロトの幼体と一緒に過ごしている研究員がいたはず。
時折やつれきったような顔をしていたが……もしかしたら、彼も同じように絞られているのだろうか? 今度、聞いてみようか。
「グルゥ?」
「何でもない。さ、帰ってご飯にするぞ」
「グアゥ!」
嬉しそうな返事を聞いて、男は地に降り立った彗星を伴い、帰路へとつくのだった。