『黒龍伝説』
それは、誰もが小さい頃に聞いたことがある御伽噺。
その話には『黒龍』と呼ばれる竜が現れ、全てを滅ぼす力を持つと言われている。
その黒龍は御伽噺の中でしか登場せず、空想上の存在とされていた。
ある日の夜、酒場で一人、男は酒を飲んでいた。
その男はハンターをやっており、その理由としては『竜に会いたいから』である。
男は幼い頃から竜が大好きだった。
空を雄大に飛ぶ翼、
大地を蹴り、猛然と駆ける強靭な足、
何より、威風堂々としたその姿。
ハンターになれば、色んな竜に出逢えるだろう。そんな理由で、少年からの憧れであったハンターとなった。
彼を突き動かすのは功名心でも栄誉でも金でもなく、竜に会いたい、ただ一つである。
今回はリオレウス希少種の目撃情報を聞いて、会えるかもしれないとその地に来てはみたが、見事に空振りだった。
そんな自分を慰めるために、男は酒場でちびちびと酒を飲んでいるわけである。
そうやって飲み進んでいくと、誰かから声をかけられる。
「どうしたんだい、君。随分と落ち込みながら酒を飲んでいるじゃないか」
声をかけた人物を見ると、それは赤衣を纏った男だった。少なくとも、ここらで見かけた事は無い。まあ、ハンターが出入りするのでそんなのは関係ないが。
既に横に座っている赤衣の男に、男は酒も回っていたので口も回り、その男に説明した。
竜に会いたくてハンターになったこと、
リオレウス希少種の情報を掴んだが空振りに終わったこと、
ヤケクソで酒を飲んでいる事。
全部ぶちまけたところ、赤衣の男は面白そうに笑う。
「それは残念だったね。それにしても、君は竜が好きなんだねえ」
「ああ、好きだ。竜に会う為なら死んだって良い、いや、むしろ殺されても構わない。竜に殺されるのなら、俺は喜んで死のう」
そう言い切る男に、赤衣の男は一瞬ポカンとした顔をして、やがて耐え切れないといった様子で大笑いした。
「アッハッハッハッハ!! 今まで色んな者を見てきたが、君は大層に変わっている!」
赤衣の男はひとしきり笑った後、男に一枚の紙を渡した。
「これを君にあげよう」
「……これは?」
「それはね、禁忌の龍、黒龍ミラボレアスがいる場所だ」
「……はあ?」
何言ってんだ、という顔で赤衣の男を見つめる。
「あれって御伽噺の中の存在だろ?」
「いいや? かの竜は存在する、シュレイド城は知ってるかい?」
「ああ、知ってる」
『シュレイド城』
かつて、世界に君臨し、栄華を誇ったシュレイドという国が存在した。このシュレイド城はその王国の象徴だった。
しかし、そのシュレイドはある日を境に滅んだ。文字通り、全て滅んだのだ。
一体何が原因だったのか、それは未だに判明していない。
「黒龍は、そのシュレイド城にいる」
「……それ、本当か?」
「ああ、気になるなら、行ってみるといい、だが……もう二度と帰ってこられないかもしれないけどね?」
「行くさ」
即答だった。一切の躊躇いの無さに、赤衣の男も呆けたような顔をする。
「……いやはや、何の躊躇いも無いな」
「さっきも言ったろ。竜に会えるなら死んでも良いと。もし死ぬとしたら、俺は竜の攻撃で死にたい」
「……そうかい。なら、健闘を祈るよ」
そう言って、赤衣の男は去っていく。その姿を見送り、ふと疑問に思う。何で奴はそんな事を知っているのか、彼は一体、何者なのか。
慌てて代金を払って店の外に出る。しかし、赤衣の男は何処にも見えなかった。
「……一体何だったんだ、アイツ」
その正体は分からずじまい、しかし、その男から渡された、御伽噺に出てくる黒龍の在処。行くしかない。男の頭の中は、もうそれでいっぱいだった。
数日後、男はシュレイド城にいた。
城は、異様な雰囲気に包まれていた。モンスターが一匹もおらず、城の豪華さと、その静けさに、気持ち悪さを感じる。
……本当にこんなところにいるのだろうか。竜どころか虫もいなさそうな感じがする。しばらくウロウロして、やっぱり帰った方が良いんじゃないか、と思った時、不意に空気が変わったような気がした。
「————————!!!」
空気がビリビリと震えるような咆哮。声が聞こえた方向を見ると、『それ』はいた。
禍々しい黒紫の鱗と甲殻、
黒光する四本の角、
長い首と尾に、背中には巨大な翼。
見るものを畏怖させ、恐怖に叩きつけるその姿。
黒龍ミラボレアス。男の目の前にその姿を顕したのだ。
「あ……ああ……」
男はその姿に圧倒される。その胸中には恐怖でも絶望でもなく—————感動が支配していた。
幼い頃から聞いてきた御伽噺の存在。それが今、目の前にいる。
男は武器である大剣を握る。きっと、自分は勝てないだろう。相対するだけで分かる。今まで相対してきたモンスターとは比べるのも馬鹿らしくなるほどの存在感だ。
何せ御伽噺で全てを滅ぼしたといわれているのだ。そんな伝説に敵うわけがない。
それでも良い。最期に戦えるのが伝説の黒龍ならば、この世に何の未練もない。
男は大剣を握る手に力を込め、ミラボレアスに立ち向かっていった。
————黒龍は退屈していた。
モンスターもおらず、ハンターもここ数十年は全く来ていない。
ある時、久しぶりにハンターがシュレイド城に訪れた。久しぶりの獲物だと、黒龍はハンターの前に姿を顕す。
そのハンターは変わっていた。
今まで相対したハンターは皆、己の姿を見ると、恐怖や絶望に支配されていた。
だがこのハンターは違った。その顔は絶望も恐怖もしていない。むしろ歓喜すらしていた。
黒龍に一瞬疑問が生じたが、すぐに消えた。ここにいるという事は、自分に挑みに来たのだろう、ならば迎え撃つ。ただそれだけだ。そう思い、向かってくるハンターに容赦なく猛威を振るったのだった。
———黒龍は少しばかり混乱していた。
ハンターはそれほど強くは無かった。だがしかし、何度攻撃しても、このハンターは諦めなかった。何度も爪を振るっても、尻尾で吹き飛ばしても、立ち上がっては挑んでくる。血を流し、傷だらけになっても、構わずに突き進んでくる。
さすがに鬱陶しくなってブレスで消し飛ばそうとする。全てを焦土に変える滅びの炎。
ハンターは城の城壁に身を隠すが、全てを灰燼に帰す炎はあっけなく壁を溶かしていく。
ハンターは即座に飛び出すも、ミラボレアスの攻撃に手も足も出ない。
やがて、力尽きて動けなくなってしまった。
武器は壊れ、防具はもはやその役割を果たしておらず、その体はボロボロ。完全に死に鄭だった。
普通は恐怖や絶望に心が折れている筈だ。なのにこの男は心が折れるどころか、むしろ喜びすら感じている表情だった。
黒龍に初めて困惑した。何なんだ、この生き物は。何故死ぬ間際に、そんな顔が出来る。
今まで自身に挑んできたハンターは皆、最期には絶望に心が折れ、悲痛に顔を歪ませる者ばかりだった。殺し損ねた相手も、全員恐怖に塗れていた。
だというのに、この男は一切そんな様子を見せない。殺されるというのに、清々しい顔をしている。
そんな男の様子に、黒龍は若干の困惑の後に、こう思った。
—————面白い。
この存在に興味がわいた。こんな奴は初めてだ。今すぐ殺すのは惜しいと考えた。
せっかくだ。どうやらこの男は雄のようだし、少しばかり愉しんでからにしよう。そう思い、黒龍は男に近づいた。
男は地面に倒れていた。
武器は粉々に砕け散り、防具もズタズタ、体も血も出て傷だらけ、まるでボロ雑巾のようだ。もはや力も出せず、ピクリとも動かせない。
敵わなかった。完全に完敗だ。もはや死を待つだけだというのに、男の心はこれ以上ない程に満足していた。
あの伝説の黒龍に殺される。人生の幕引きとしては上等だろう。
ミラボレアスが男に顔を近づけ、その口を開ける。きっと、あの牙で自分は殺されるのだろう。男は来るであろう死に備える。だが、ミラボレアスは男に牙を向けず、大きな舌で男の顔を舐めた。
「んぶっ!?」
ミラボレアスの舌に舐められ、男は驚く。どうして殺さないのか、と疑問に思っていると、ミラボレアスは爪で男のズタズタになった防具を更に引き裂く。
もはや防具の役目すら果たせなくなったそれは簡単にインナーごと切り裂かれ、男の逸物は曝け出された。
ミラボレアスはそれを見ると、男の逸物を口に含んだ。
じゅる…くちゅ…れろ…ちゅる…
「あああっ!?」
黒龍の熱い舌と唾液に焼かれるような熱と快楽を感じる。ズルズルと逸物に舌が這い回り、逸物に巻き付いてぎゅっと力を入れて締め付ける。
ちゅる…にゅち…れろぉ…
「うあっ!?」
その刺激に男の逸物が大きく硬くなっていく。分厚い舌が逸物を舐め回し、吸い上げる。
その刺激に射精しそうになっていると、ミラボレアスは口を離した。
「え……?」
快楽の熱が引いていき、男の口から落胆の声が漏れる。どうして、と思っていると、ミラボレアスは男の上に跨る。
ミラボレアスを見てみると、逸物の上にはミラボレアスのスリットが見え、濡れそぼった赤い媚肉が見え、口を開けた雌の穴から粘液が垂れていた。そこから濃厚な雌の匂いが漂い、男の鼻孔を刺激する。
男はこれからミラボレアスのやることを本能で悟り、ソクリ、と背筋に何かが走った。
黒龍は男の顔に微かな恐怖と、大きな期待が見て取れる。その事実に黒龍は愉悦を感じて、腰を深く下ろした。
ずぶぶぶぶっ……
「うああああっ!?」
黒龍の竜膣に人間の逸物が飲み込まれる。ミラボレアスの肉壁はマグマのように煮えたぎっており、肉壁が複雑に波打ち、グニュグニュとうねり、逸物をギチギチにきつく締め付ける。奥に行けば行くほどうねりは激しくなり、イソギンチャクのような微細な肉のヒダが逸物をじゅるじゅると舐め回し、一つ一つがちゅうちゅうと吸い付いて何重にも快楽が襲い掛かってくる。
ぐじゅ…ぎゅぷ…
「ひっ……」
凄まじい黒龍の肉壺の圧搾に男から声が漏れる。逸物が溶けてなくなるのではないかという程の熱に灼かれ、ビクビクと体が動いてしまう。その反応に黒龍は面白くなり、更に逸物を締め上げ、肉のヒダで逸物をしゃぶり尽くした。
にゅぐ…ぐぢっ…
「ひぃぃっ!?」
灼熱の愛液が纏わりついた黒龍の肉壁が逸物に絡みついてぎゅうぎゅうと搾り上げられる。
逸物が竜膣をかき回すたびに淫らな音が聞こえる。先程の舌での愛撫で収まっていた射精感が急激に蘇ってくる。そして、あっけなく逸物はミラボレアスの蜜壺へ精を放った。
びゅるるっ! びゅうーっ! びゅるるっ!
「ああああああっ……」
逸物は脈を打ち、精液を黒龍の蜜壺へと吐き出していく。射精している間も竜膣は蠢き、逸物を締め付け、子種を啜っていく。
だが、黒龍からすればまだ足りなかった。
今は興が乗っている。少し自分の力を注ぐが、これで壊れたらその時はその時だ。
黒龍は舌を噛み、少しだけ血を出した。そして、呆然としている男の口元を舐め回し、強引に男の口の中へ舌をねじ込んだ。
れろ…じゅる…くちゅ…れろ…ちゅる…
「んんんんんっ!?」
ぼんやりしていた思考に熱いモノがねじこまれる。口の中いっぱいに黒龍の肉厚な舌が暴れまわり、ミラボレアスのざらざらした舌の感触と熱いドロドロとした唾液の味、そして、鉄の味がした。
ぐちゅぐちゅと淫らな音を立てて口の中をかき混ぜられながら、男は身体に異変が生じるのを感じた。
自分の中で強大な何かが、激しく暴れまわる。それは男の全てを塗りつぶしていく。
「—————————っ!!??」
声にならずに叫びそうになるが、口の中はミラボレアスの舌によって塞がれ、声が出せずにもがいてしまう。
やがて、男の見た目にも変化が生じる。
腕には赤黒い線が走り、傷が急速に塞がっていく。さらに耳が少し尖り、目はまるで竜の様に鋭くなっていく。
男に流し込まれたミラボレアスの血が、男に変異をもたらしている。そしてそれは、男の逸物にも表れていた。
男の逸物はミラボレアスの膣内で更に肥大化し、凶悪な姿となる。
それを感じ取った黒龍は口を離す。男の口元はミラボレアスの唾液でベタベタになっていた。
そして、己の蜜壺に力を込めて、ぐちゅぅぅっと肉壁は逸物を絞めつけ、本気で逸物を搾り取った。
ぎゅちっ…ぐぢゅぅっ!
「んぎぃっ!?」
さっきとは比較にならない程の熱と締め付けが逸物を襲う。先程とは遥かに凶暴化した竜膣が、肥大化した逸物を貪り尽くす。
焼き焦がされるような愛液が絡みつき、へし折れるのではないかという程の力で肉壁はうねり、扱き上げては締め付ける。
更に微細な肉のヒダは一つ一つが細かく逸物をしゃぶり、撫でおろし、吸い付き、磨り潰されるのではないかという程に嬲っていく。
想像を絶する気持ち良さに、人間の逸物など耐えきれるはずがない。もしさっきの性交でこれをやられていたら、男の逸物はとうに壊れていたかもしれない。
ぎゅちゅ…ぐぢゅ…ぐぢっ…
「あっ! がっあ! ああ!」
変異した逸物はすぐには達しないようで、この凶悪な竜膣の攻めをじっくりと味わう。その快楽に、逸物より先に精神が限界を迎えそうだ。
だが、その心配は無いようで、ミラボレアスの蜜壺は子種を搾り取ろうと更にその激しさを増す。
ドロドロに煮詰まった愛液が逸物を包み込み、黒龍の肉壁が蠢き、弾力のある媚肉が逸物を咀嚼するかのように動き、ぎゅう、ぎゅうと強烈に収縮する。それに合わせて肉のヒダは何重にも絡みつき、締め上げ、舐り、吸い付き、快楽を叩きつける。
やがて逸物は更に膨れ上がり、睾丸から作られた精子を放とうとする。
ミラボレアスは腰を深く下ろし、奥底まで深く繋がり、肉壺を締め上げて精液を搾り取ろうとする。ざらついた肉の壁が逸物の先端をこそぎあげ、男の逸物は限界を迎えた。
びゅうーっ! びゅるるるるっ! びゅるるっ!
「ああああああああああっ!!」
頭の中が真っ白に塗りつぶされるかのような感覚に包まれ、男はミラボレアスの竜膣で果てる。
ドク、ドク、と脈を打って子種が黒龍の蜜壺へと吐き出されるのを感じる。だが、男は異変に気付く。
びゅうーっ! びゅるるっ!
びゅるるっ! びゅるっ!
びゅるるるるっ!
「あああああぁぁっ!!??」
射精が終わらない。もう数十秒は射精しているのに、まったく量が衰えないのだ。
ミラボレアスの血によって変異した男の性器。睾丸は精子を大量に生産し、できた都度から送り込んでいく。その為、射精が終わらないのだ。
しかも、ミラボレアスの竜膣は根元から先端にかけて強烈にギチギチと締め上げ、更にざらついた肉壁で亀頭をこそぎ、肉のヒダが絡みついてはしゃぶり尽くし、まるでポンプの様に膣圧で子種を飲み干そうと休む間もなく快楽を送り、うねっているのだ。
「あっ! あああっ! あああぁぁっ!」
絶頂するたびに、更なる絶頂が襲い掛かり、大量の精液を黒龍の蜜壺へ放ち続ける。地獄のような快楽に、脳が焼き切れるようだ。やがて男の精神は限界を迎え、未だ子種をミラボレアスの竜膣に注ぎながら、ゆっくりと闇に沈んでいった。
「—————」
男がピクリとも動かない。息をしているようだから、恐らく生きてはいるだろう。
こんなに楽しかったのは久しぶりだ。この男はまだ使えるし、まだまだ遊べる。しばらくは退屈しないだろう。
ずるる……と己の肉壺から男の逸物を引き抜く。栓を失い、ごぼぉ…と、大量の精液が零れた。そして気絶している男を掴み、翼を広げ、城へと戻っていく。
こうして黒龍に気に入られた男は黒龍の慰み物となった。男はこれから死ぬまで黒龍に犯され続ける未来が待ち受けている。
そして、男が二度とシュレイド城から戻ってくる事は無かった。