——————小さな村の外れの家に、とある親子が住んでいた。
身体が弱い母親と、心優しき青年が住んでおり、父親はハンターだったが、病気で死んでしまった。
以来、青年は母親を助ける為に村の仕事を手伝ったりしている。
「いつも悪いねえ」
「何言ってるんだよ、母さん」
「だって、お前はもうすぐ成人するだろう? それなのに、この村にいて……本当は外に出て、ハンターとかになりたいんじゃないかって」
「そんな事無いよ。俺はこの村が好きだから手伝ってるし、母さんもぽわぽわしてるからほっとけないし……」
「まったく、孝行息子に育っちゃって」
「母さんのおかげだよ」
そう言いながら、青年は出かける準備をする。
「それじゃ母さん、行ってくるよ」
「気を付けて行ってらっしゃい」
そして今日も、薬草を取りに近くの山へと出かけていった。
この山の近くには危険なモンスターは生息していないため、一人でも問題無く進むことが出来る。
…………はずだった。
数時間後、青年は凄まじい嵐に襲われていた。
「何で……さっきまで晴れてたのに……!」
数分前、晴天だった空は突如として鉛色の雲に覆われ、大粒の雨と風が猛威を奮った。
槍のような雨が地面を叩き、木々がへし折れるのではと思う程の突風。そして、天を引き裂くような光が瞬き、耳をつんざく轟音を轟かせる稲妻。
その渦中に青年はおり、必死で進んでいた。
もう自分が何処を進んでいるのかすら分からない、あまりの雨の勢いに目も開けられない。この世の地獄とは正にこの事か。そんな事を思っていると、不意に嵐が収まった。
「……?」
恐る恐る目を開ける。さっきまでの雨も、風も、雷も止んでいる。
いや、違う。後ろを見てみると、まるで切り取られているかのように豪雨のカーテンが見える。つまり、ここ一帯のみ止んでいるのだ。
不気味な程に静かな空を見ていると、上空に何か見えた。
黒い甲殻に包まれ、長くしなやかな体躯。
背中には無数の純白の皮膜が生えている。
頭には大きな角が生えており、翼も無いのに悠々と空中を泳いでいる。
「あ、ああ…」
その姿を見て、青年は死別する前の父から聞いた話を思い出す。
曰く、『霊峰に住む嵐の化身』。
曰く、『大いなる厄災の龍』。
嵐を起こし、自在に操る古龍。
『嵐龍 アマツマガツチ』。
破滅の龍神が、青年の眼前に姿を現したのだ。
「どうして—————」
古龍は滅多に出逢えない存在。ハンターだった父ですら、話を耳にしたぐらいだ。それに、霊峰に住んでいるとも聞いた。
いいや、そんな事よりも、これほどの嵐だ。この先には村など、一溜りもない。
どうにかしなければ。青年は上空のアマツマガツチを見て、決意を固めるのであった。
————猛烈な嵐を纏い、嵐龍は優雅に空を泳ぐ。
今現在、嵐龍は一つの悩みがあった。
それは、己の奥で疼く熱……発情期の事であった。
そもそも、古龍種が発情する事は滅多にない。寿命も遥かに長く、存在するだけで自然災害級の力を振るうのだ。故に、あまり繁殖の必要性は無いのだ。
その為、繁殖相手を探そうにも、同種を見かける事はほとんどない。他のモンスターも、この嵐によって恐れて、別の土地へ行く。
だというのに、この身体は雄を求めて疼き、熱は己が身を焼き焦がす。
——————満たされぬ。
その渇きを、飢えを満たす事が出来ず、情欲を持て余していた嵐龍は鬱憤を晴らすかのように、嵐を起こし、地上に災害をもたらす。
そんな時、眼下に何かを見つけた。
どうやらそれは人間のようだった。その人間はこちらに向かって何かを叫んでいる。
「お願いします! どうか嵐を鎮めてください!」
嵐龍は、その人間の元へと近づく。地面すれすれで浮遊し、人間を視界に収める。
神々しくも恐ろしいその姿に、人間は恐怖しながらも、必死で訴える。
「この先には僕の家や村があります……どうかこれ以上は……」
もしその場にハンターがいたなら、何て命知らずだと思うだろう。
古龍は自然そのもの。言葉など通じない存在なのだ。
いつもの嵐龍ならば、気にも留めない矮小な命。しかし、今は違う。
——————雄……
目の前にいるのは己が望む雄だ。
早く犯せ、子種を搾り取れ、仔袋を満たせと、雌の本能が眼前の若き雄を求めて暴れ回る。
確かに、この嵐の中、恐怖に怯えながらも立ち向かうこの人間には見込みがある。
だが、人間では耐えられないかもしれない。そう思った嵐龍は、一つ試す事にした。
—————こちらを見るアマツマガツチに、青年は恐怖で足がすくみそうになりながらも、目をそらす事はしない。
すると、アマツマガツチが行動を起こす。
何と、アマツマガツチが青年の口に自らの舌を差し込んだのだ。
ぬぢゅ…れろぉ…じゅる…
「んんんんっ!?」
嵐龍の肉厚で長い舌が青年の口内を蹂躙する。ぐちゅぐちゅと、嵐龍の舌が青年の舌に絡みつき、ざらついた感触をした舌が暴れ、ドロリとした大量の唾液が流し込まれて思わず嚥下する。その嵐龍の唾液の味の中に、血のような味がした。その瞬間、何かが体の中に入り込んだ感覚がした。
「んっ……んんん……!!?」
何かが体の中で暴れ回り、青年の悉くを塗りつぶそうとする。凄まじい衝動で意識が飛びそうになる。それは、青年の外見にも変化をもたらす。
右目が龍の様に鋭くなった。まるで、嵐龍の瞳の様に。
嵐龍は、自らの血を青年に飲ませ、変異させたのだ。古龍の血は常人では耐えられず、精神が崩壊するが、どうやら成功したようだ。
ぐちゅ…ぢゅう…れろ…ちゅる…
「んん……ぶはっ…」
ずるりと嵐龍の舌が引き抜かれ、透明な橋がかかったが、重力によってぷつりと切れる。
嵐龍は爪で衣服を引き裂く。すると、血によって変異した逸物が凶悪な姿を見せる。
「な、何だこれ……」
本当に自分のモノなのかと疑う程に巨大だ。見た所、30㎝以上はあるかもしれない。
すると、アマツマガツチは青年の体を掴み、天高く上昇した。
「うわあああっ!?」
どんどん地上から離れていき、青年は悲鳴をあげる。こんな所から落ちたら一溜りもない。
そんな事を思っていると、アマツマガツチは青年を腰の位置へ持っていく。すると、青年はアマツマガツチの後ろ足の間にスリットがあるのを視認した。
そのスリットが開き、発情しきった肉の華が咲く。桃色の媚肉はだらだらと粘度の高い蜜を垂らし、肉の穴は早く雄を食らい尽くそうと蠢いている。
ようやく待ち望んだ歓喜の瞬間。嵐龍はこの雄を喰らおうと、膣口に逸物を触れさせる。
ぢゅぷ…
「ひっ…」
火傷しそうな程の熱を持つ愛液で濡れそぼった入り口に先端が触れ、その熱さに青年は小さく呻く。
まさか初体験が嵐龍だなんて…という呑気な考えが浮かんだ。
そして、青年の逸物は、アマツマガツチの竜膣に飲み込まれていった。
ずぶぶぶっ…
「あああっ……!」
根元まで飲み込まれた青年の逸物は、アマツマガツチの蜜壺による凄絶な歓待を受ける。
マグマのように煮えたぎる膣肉がドロドロの愛液を纏って人外の膣圧で強烈に締め上げ、ミミズのような肉厚のヒダが肉壁にみっちりと備わっており、その細かな一つ一つのヒダが逸物に絡みついてしゃぶり回す。
更に肉壺そのものが激しくうねり、まるで逸物を咀嚼されるかのように貪られる。
ぎゅぐっ…にゅちぃ…
「ひぃぃっ……」
今まで体験したこともない壮絶な快楽に、青年は何もできない。
そもそも、アマツマガツチはその体質上、空中で交尾をする。よって、抽送運動は行わず、膣の蠕動運動と千本どころか万を超える程に備わったヒダによって雄から精子を搾り取る事に特化しているのだ。
ぐちゅっ…ぎゅぅぅ…
ニチニチとヒダヒダが意思を持っているかのように逸物に密着して舐め回し、ぎゅっ、ぎゅっとリズミカルに収縮して締め付ける。しかもそれが全体に緩急をつけて行われ、精液を搾り取ろうと圧搾する。
そんな獰猛な竜膣に、青年は耐えきれる筈も無かった。
びゅるるるるっ! びゅうーっ! びゅるるるっ!
「うああ……!」
アマツマガツチの蜜壺に、呆気なく若き雄の子種が注がれる。待ち望んだ精液に、竜膣は一滴残らず啜っていく。肉壁はぎちぎちに締め上げ、根元から複雑にうねって子種を搾り取ろうとする。
青年は精子が尿道を通って竜膣へと吐き出される感覚を鋭敏に感じ取る。
びゅるるっ…びゅるっ…
永遠とも感じるような射精が終わる……が、肉厚なヒダが密着して、舐り回す。蜜壺は更に奥へ引き込むようにうねり、逸物はもみくちゃにされる。
にゅぎゅっ…ぎゅぅぅっ!
「ああああっ!!」
射精したばかりの敏感な逸物に凄まじい快楽が襲い掛かる。まるで雑巾搾りの様にうねる竜膣に、じゅるじゅると吸い付く肉のヒダの感触。
萎える間もなく逸物は蹂躙され、青年は悲鳴をあげる。
ぐじゅ…ぎゅちぃ…
蕩けた肉が這い回り、蛇のように絡みついて獲物を捕らえて離さない。逸物は蜜壺に咥え込まれたまま、物凄い力で吸引されてビクともしない。
淫らな龍の肉の洞窟に捕らわれたが最後、哀れな獲物は全てを搾り尽くされるまで、極上の快楽を享受し続けるのだ。
びゅーっ! びゅるるるっ! びゅるっ!
再び子種が注がれる。ドクドクと逸物は脈動し、精液を嵐龍に捧げる。まるで腹をすかせたかのように、肉壁は締め上げて精子を飲み干し、ピッタリと密着した媚肉は精液を一滴も零さない。
「あっ…あっ…あっ…」
青年はただ意味の無い声を発するのみだ。
しかし、たった2発で、この渇きは癒えるはずもなく、アマツマガツチは満足しない。
——————もっとだ、もっと……
ぎゅちゅぅ…にゅちぃ…
「——————っ!?」
粘度の高い灼熱の愛液を纏った媚肉が逸物を貪り尽くす。逸物が千切れそうな程の圧搾に、嵐のように肉のヒダが絡みついては磨り潰すように蹂躙する。
そして、膣内が竜巻のようにうねり、複雑に緩急をつけて吸引する。
普通の人間であれば、少しも持たないであろう嵐龍の竜膣だが、今の青年はアマツマガツチの血を飲んだ事で変異している。
故に、この責めに耐えうる事が出来るのだ。
……とはいえ、それが幸運かどうかは分からないが。
ぎゅぢゅ…にゅちっ…
ぎゅぅぅ…くじゅ…
肉の門を何度も貫くような感覚を先端に感じ取る。ヒダが何重にも絡みつき、吸い付く事でまるで子宮口を何度も貫くように感じるのだ。
びゅるるるっ! びゅくくっ!
ビュクビュクと逸物は竜膣で果てる。肉壺は蠕動運動を行い、子種を啜る。
「………」
もはや声もあげられない。ただただ、青年は嵐龍がもたらす快楽に溺れる。
ぎゅぅ…ぐちゅぐちゅっ!
次の瞬間、ヒダが逸物に密着して吸引する。一つ一つの細やかな動きに射精したばかりの逸物に即座に活力が漲る。
次いで蠕動運動が激しさを増し、蜜壺が無防備の逸物を蹂躙する。
びゅうーっ! びゅくっ!
再び勢いよく精液が噴き出す。肉壁はぎゅうぎゅうと締め付け、全て肉洞へ注がれる。
アマツマガツチは己を満たす異種の子種に酔いしれながら、青年の背中を撫でる。
ようやくありつけた雄だ。すぐ終わってもつまらない。
じっくり、ゆっくり、丹念にこの雄を味わおう。
それから行われたのは、交尾ではなく、もはや一方的な搾精だった。
年若い人間の雄に、強大な古龍の膣は容赦なく子種を搾り取る。
何度も、
ぎゅちゅ……にゅち…
びゅるるるっ! びゅーっ!
何度も、
ぎゅぅぅ…ぢゅぅぅ…
びゅうーっ! びゅくっ!
何度も、
にゅぎゅっ…ぐちぃ…
びゅるるっ! びゅーっ!
何度も、何度も、何度も、
にゅちゅ……ぎゅちゅっ…ぐちゅっ…
びゅるるるるっ! びゅるるっ!
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も———————
ぎゅぅぅ…ぐちゅぎちゅっ…にゅち…
びゅるるるるっ! びゅうーっ!
煮えたぎる媚肉に、灼き焦がすような愛液に、蕩けるヒダに、うねる蜜壺に、
締め付けられ、絡みつかれ、吸われ、扱かれ、撫でおろされ、舐め回され、しゃぶり尽くされる。
射精すれば射精するほど、竜膣は青年の雄の子種を搾り取る事に特化し、彼の弱点を攻め続ける。
快楽に次ぐ快楽。襲ってきたと思えば即座にそれを上回る快楽が襲う。もう何度射精したのか、全く覚えていない。
いつしか青年は何も聞こえなくなり、目の前の景色もぼんやりとしか見えなくなった。
そして、その代わりに、逸物から感じる快楽を鋭敏に感じ取れるようになった。
ぬかるんだ肉の蠢き、蕩けるヒダの柔らかさ、愛液の粘度、膣内の熱、それらを快楽と認識した瞬間、逸物は壊れた蛇口のように勢いよく精液を噴き出す。
ドクドクと脈を打って吐き出される精液を、竜膣はゴクゴクと飲み干す。
もう既に何度も味わったというのに、その気持ち良さはどんどん増していく。
青年は、もう二度と出ては来られない、淫らな嵐龍の竜膣に捕らわれたのだ。
嵐龍は青年の子種を一つ残らず搾り取る。心も、体も、全て凌辱し尽くす。
雄との交合はこれほどまでに気持ち良いことか。膣を突かれ、射精され、粘液が注がれる度に、得も言われぬ快感が全身を包む。
ああ、こやつはもはや自分のものだ。番にする。異種であろうと知った事か。
こやつは既に自身の血を飲んでおり、そして適応している。それは相性が頗る良いという事だ。
こやつの子種は全て自分のものだ。一滴も他の雌にはやらない。他の雌に見向きできないように、犯し尽くしてやる。
嵐龍は蜜壺を締め上げ、己が愛おしい雄を貪る。ぐずぐずに蕩けた熱い肉が絡みつき抱擁し、ヒダが丹念にしゃぶる。ぎゅうぎゅうと強烈な膣圧で、逸物を圧搾する。
青年の脳に快楽が流し込まれる。それはまるで嵐のように、青年を蹂躙する。
そして、射精感が込み上げ、精液を嵐龍に注ぐ。嵐龍もまた、竜膣に子種を注がれて絶頂するのであった。
『—————————ッ!!』
天を突く咆哮。それは、己を満たす、番を見つけた喜びからであった。
青年は意識が明滅する。とうに許容量を超える快楽を流し込まれ、トドメのこれである。完全に限界だった。
嵐龍の膣内で逸物が萎えるのを感じる。意識が消える直前、嵐龍と目が合った。
『お前は我の番だ。絶対に逃がさぬ』
……薄れゆく意識の中、そんな声が聞こえた気がした。
アマツマガツチは青年を地に下ろす。話の内容からすれば、彼はこの近くに住んでいる。なればまた会えるだろう。
例え何処かに行ったとしても、もう既に自身の血を飲んだことでいるから彼の存在はすぐに分かるのだが。
嵐龍はほくそ笑み、嵐に乗って飛び去るのだった。
それから数週間後。
青年が目を覚ませば、森の中だった。そして無事に家に帰り、いつも通りの日常を過ごす。
……ある一点を除いて。
「あ……」
「どうしたんだい?」
「あー…『呼んでる』んだよ」
「そうかい…いってらっしゃい」
「うん。行ってきます」
あれから青年はアマツマガツチに『共鳴』するようになり、彼女が求めればそれに応じるようになった。
最初こそ母は驚いていたが、寛容なのか天然なのか、『龍の奥さんができたのね~』何て言って受け入れている。
そんな母に感謝し、青年は待っているであろう、嵐が舞う山へと向かうのであった。