————————ある村に一人の男が住んでいた。その男に家族はおらず、畑で野菜を育てたりして過ごしていた。
そんな日常に特に不満無く過ごしていたが、それでも男は心のどこかで孤独を感じていた。
これからもそんな日常が続くと思っていたが、ある転機が訪れる。
その日、男は山菜を取ろうと山に登っていた。が、斜面の近くを歩いている最中に先日の雨で地面がぬかるんでいたのか、足を滑らせて斜面を滑り落ちてしまった。
「……ってぇ……はぁ、ツイてないな……ん?」
幸い、怪我はしていない。土をはたいて斜面を登ろうとすると、何か洞窟が見えた。
普段はこのような場所に来る事が無かった為、見つける事が出来なかったのだろう。
好奇心が芽生えたのか、男はその洞窟へ行ってみることにした。中へ入ってみると最初は真っ暗だったが、奥へ進んでいった先の光景に、男は目を奪われる。
「何だこれ……」
そこには淡い光を放つ青い結晶が点在し、結晶から放たれる光が幻想的な光景を作っていた。
男が見つけたこの洞窟は新大陸にある『龍結晶の地』と同じように古龍の生態エネルギーが結晶化したものが辺りに存在している。
遥か昔、この地は古龍達が縄張り争いを繰り広げ、そして命を落とした場所でもあった。その為、新大陸の龍結晶の地程ではないが、こうして古龍の生命エネルギーが溢れる場所となったのだ。
まあ、男はそんな事など知る由もなく、こうしてただ幻想的な光景に呆然としているのだが……
すると、その中の一つ—————男よりも少し大きめの結晶の光が更に強まった。
「な、何だ!?」
異変はそれだけに収まらず、まるで結晶が胎動しているかのように光は点滅する。しかも、結晶にヒビが入り、そこから眩い光が漏れ出している。そのヒビはどんどん大きくなり、まるで内側から何かが出ようとしているようだ。
男は何が起こっているのか分からずそこから離れてジッと様子を伺う。
そして、とうとうヒビが割れてそこから腕らしきものが姿を現し、そこから更に翼と顔が出てきた。まるで結晶から『産まれる』ように出てきたそれは、大きな翼と大きな角を有した—————『龍』そのものだった。
『冥灯龍 ゼノ・ジーヴァ』
新大陸で初めて発見された新種の古龍種であり、調査に訪れたハンターと激戦を繰り広げた。
結晶のような蒼い光を放つ姿にまるで複数の眼球のような器官が備わっており、『古龍の王たらん者』とまで呼ばれる程の強大な力をその身に秘めている。
ただ、成長不十分だったのか、その大きさは男とあまり変わらない。とはいえ、その龍が持つ力は容易く男を殺せるだろう。
………しかし、男はその輝きに惹かれるようにゼノ・ジーヴァの元へ歩み寄る。そして、ゼノ・ジーヴァを撫でた。
男は丸腰、ハンターですらない。そんな事をしてゼノ・ジーヴァの機嫌を損ねれば一瞬で殺されるかもしれない。
だが、ゼノ・ジーヴァは何故か男の手を拒まなかった。本来自らの領域に侵入してきた存在を排除するほどの破壊衝動を秘めているのだが、このゼノ・ジーヴァは男に敵意を向けなかった。
それが成長不十分だったからなのか、その個体が持つ特徴だったのかは分からない。
分かったことと言えば、ゼノ・ジーヴァは男の差し出す手を拒まなかった……という事である。
こうして男はゼノ・ジーヴァを自分の家に置く事にした。男の住んでいる場所は村から離れており、誰にも迷惑はかけない。
ゼノ・ジーヴァは存外家でも大人しくしており、時々生まれた洞窟で日光浴でもするかのように結晶のエネルギーを吸収していた。
男はゼノ・ジーヴァに『ルクス』という名を付けた。男はそもそもゼノ・ジーヴァという存在を知らない為、呼び名が必要だったのだ。そこで男はゼノ・ジーヴァに出会った時に強く印象に残っていた蒼い輝き————『光』の意味を持つ名を与えたのだ。
長い間男は一人で過ごしてきた。その事に対して不満は無かったが、やはりどこか孤独を感じていたのかもしれない。
コミュニケーションも取れないし、何を考えているかは分からないが、それでも男に寄り添うルクスの存在に、男は家族のような情を感じ始めていたのだ。
そんなある日の事、その日の夜は少し肌寒く、男が湯浴みをしていると、ルクスが中へ入ってきた。
寒いので少しでも温まろうとしたのだろう。男が湯船から上がって桶を取ろうとすると、ルクスは湯船から上がって暖かくなった男から熱を得ようと男に飛びついた。
「うおっ!?」
ルクスに飛び掛かられて男は身動きが取れなくなる。ルクスは男に密着し、体を擦り付けて体温を得ようとする。
「ちょっ……うっ……」
長年そういった経験が皆無だった男にとって体を擦り付けられる事による刺激は危険だった。
外部からの刺激によって男の逸物はあっという間に大きくなってしまった。
ルクスは体に何やら固いものが当たるのを疑問に感じ、その部分を重点的に擦り付ける。
そして、ある部分が固いものに当たった時、ルクスに未知の衝撃が走った。その部分はルクスのスリットがあり、ヌルヌルとした粘膜と逸物が擦れ、男とルクスは同時に呻いた。
「うくっ!」
「———ッ♡」
ルクスは更なる刺激を求め、スリットに男の逸物を擦り付けた。
逸物とスリットが擦れあう度に、性的興奮によって奥の方から分泌された粘度の高い蜜がトロトロと溢れてくる。
何度もそれを繰り返している内に、ある拍子に逸物がスリットに引っかかり、そのまま男の逸物はルクスの龍膣へと飲み込まれていった。
ぬぷぷぷっ……
「ううっ……!?」
いきなり逸物が灼けるような熱さに包まれ、更にぎちぎちと凄まじい膣圧に男は驚きと共に強烈な快楽を感じた。
灼熱の愛液を纏った弾力性のある膣肉が侵入者を絞め殺す程の強さで逸物を絞め付ける。根元から引きちぎれるのではという程の吸引力に、熱く潤った肉に備わった細かなヒダが逸物を容赦なく嬲り尽くす。
「あ、あ、あ、あ……」
ルクスの龍膣に男は言葉にならない声をあげる事しかできない。一方でルクスも凄まじい衝撃を感じていた。
突如として自身の中に入り込んできた異物。その固く熱い異物が自身の内を擦ると感じた事も無い衝撃が全身に巡って頭に叩きつけられる。
ルクスは交尾という知識すら持っていない。だがしかし、己の内に眠っていた本能がルクスの体を動かす。
ルクスは体を上げて蜜壺から逸物を引き抜いていく。その間も敏感な粘膜を逸物が擦って得も言われぬ刺激を感じる。
そして、ズンッと一気に根元まで飲み込めば、蜜壺の奥まで逸物が無遠慮に抉る。硬い肉が何度も自身の中を往復する度に痺れるような感覚がした。
「グァッ……」
だがそれは苦痛では無かった、むしろもっと味わいたくなるぐらいだった。それは紛れもなく、交尾の快楽であった。
ぐちっ…ぐちっ…ぐちゅんっ…
「うあっ……うっ……」
ルクスが体を揺すると逸物が蜜壺を掻き回し、いやらしい水音が奏でられる。
まだ生まれて数日しか経っていない冥灯龍の龍膣に、男は成すすべなく翻弄される。
まだ力加減も覚えていないのか、ぎゅうぎゅうと男の逸物を全力で圧搾する。
「かはっ……」
ぎゅぅぅっ…と逸物に万力の如く強烈な膣圧が加わる。弾力のある媚肉が逸物全体に密着して磨り潰すような動きで揉み込んでくる。
その刺激に耐えきれず、男はとうとうルクスの膣内に射精してしまった。
びゅーっ! びゅるるっ! びゅっ!
「~~~~~~~~ッ!?」
男の逸物から精液がルクスの奥底に勢い良く放たれる。
ルクスは己の内に流れ込んでくる熱にルクスは今までで一番の衝撃————即ち、絶頂へと至り、驚きとも困惑が混じった声をあげた。
硬くて熱い肉がドクンドクンと脈を打って何かを流し込んでくる。その何かが奥に流れ込むと、熱が内でじんわりと広がって頭の中がパチパチと弾けるような感覚がした。
蜜壺は男の子種を搾り取ろうとぎゅうと強く締め上げて吐精を促し、男は強烈な締め付けに言葉も出ず、まるで天国にいるかのような極上の快楽に包まれながら射精していた。
「ギュゥ……♡」
己が満たされていくような感覚に酔いしれ、ルクスは甲高い声を漏らす。
———————気持ち良い。
ルクスは先程自身が感じた衝撃が『快感』である事を学習した。
故に、次にとる行動は一つ。
もう一度快感を得る為にルクスは先程の行動を再開する。
ぎゅっ…
「うおっ!?」
膣内に収められていた逸物に再び圧力が加えられ、煮えたぎる蜜に塗れた肉洞が子種を求めて蠢きだす。
ルクスは再び体を上下に揺すり始め、男の逸物を喰らい始める。
熱を帯びた肉の槍が柔らかな肉質を抉り、冥灯龍は時折甘い呻き声をあげる。その返礼として、熱い淫肉が逸物を絞め潰すかのように情熱的な抱擁をした。
びゅーっ! びゅるっ! びゅっ!
精液が吐き出されれば、ルクスは根元まで咥え込んだままぴったりと男に張り付いて精液を吸い上げる。
そして射精が終われば、再び体を動かし始める。
「あっ! ちょっと休ませ……あああっ!」
「………♡」
もっと、もっと、もっと欲しい。
暖を取るという目的はとうに頭から消え去り、冥灯龍は己を焼き焦がすような熱に身を委ねて男の逸物を喰らい続けた。
「も……無理……」
それからルクスに5回ほど絞られたあたりで、男は限界を迎えた。
ルクスも膣内で萎えてしまった逸物にこれ以上は無理だと判断し、長かった搾精も終わりを告げる。
逸物を蜜壺から引き抜けば、スリットから精液がゴボリと零れる。引き抜かれて愛液やら精液やらでぐちゃぐちゃになった逸物にルクスは顔を近づける。
匂いを嗅げば鼻を突く匂いがして、舌で舐めれば粘っこく、少し苦い味がした。
ルクスはぐったりとしている男の顔に擦り寄り、頬をペロリと舐める。
「ハハ……」
男は苦笑いをしてルクスを撫でる。もっと寄越せと言わんばかりの様子にもっと精を付けなければと思った。
こうして、冥灯龍と一線を越えてしまった男だったが、それからの日常は一変する事となった。
『交尾=気持ち良い行為』だというのを学んだルクスが、毎日男と交尾をし続けたのだ。
男の朝の目覚めは逸物から伝わる熱さと締め付けだ。目が覚めるとルクスが夢中で男を貪っている。
「あっ! うあっ!」
びゅるるるっ! びゅぐっ! びゅーっ!
男の脳がルクスによる搾精を快楽と認識した直後、男は射精して精液がルクスの蜜壺に注がれる。
「グルッ♪」
ルクスは喜悦の声をあげて男の精液を味わう。射精が終わるとルクスは男から離れる。男が眠っている間も既に何度か射精していたのか、大量の精液がスリットから零れ落ちる。
一日の始まりだというのに、既に男の体は疲れ果てていた。
それからもルクスの搾精は続いた。
じゅる…れろっ…ちゅる…
ルクスは逸物に舌を這わせ、唾液をたっぷりまぶした肉厚な舌が絡みついて男の逸物を舐め回す。ざらりとした舌先が逸物をなぞり、男の体はゾクゾクとした快感が走る。
じゅるじゅると音を立てて逸物をしゃぶるルクス。その口淫に男はルクスの口内で果ててしまう。
びゅるるるっ! びゅくっ!
脈を打って吐き出される精液を、ルクスは嬉々として飲み干していく。
射精が終わり、ルクスはペロペロと逸物を隅々まで舐めて綺麗にした。
そして綺麗にした後、ルクスは仰向けに寝転んで無防備にスリットを見せつける。
愛液で濡れそぼった秘所に男はゴクリと息を呑み、スリットを広げて膣穴に逸物をあてがい、そのまま突き入れた。
ずぬぬっ…
「ギュ……♡」
ばちゅっ! ばちゅっ! ばちゅっ!
力強い抽送にルクスは気持ち良さそうに鳴く。自らの内をガンガン突いてくる逞しい雄槍をルクスは肉壁を収縮させてぎちぎちと締め上げる。肉同士が擦れあい、甘い刺激が脳に響く。冥灯龍は交尾の快感に熱い吐息を漏らして男を逃がさないように抱きしめる。
そして、逸物を万力のように締め付けて射精を促す。
びゅるるるっ! びゅるるっ! びゅぷっ!
「あっぐ……! ああ……!」
全身をルクスに包まれ、逃げ場の無い快楽が男を襲う。
ルクスの龍膣で逸物が跳ねて射精する。ドクドクと注がれる熱にルクスは上機嫌だ。
ここの所ずっとこんな生活であり、常人ならとっくに精魂尽き果てている筈なのだが、男はケロリとしており、何なら以前よりも元気が湧いているくらいだ。
その理由としては、ルクスが無意識に男にエネルギーを与えているからである。
ゼノ・ジーヴァであるルクスは自らが龍脈から得たエネルギーを交尾の際に男へと流しているのだ。
龍結晶は古龍の生命エネルギー。それをルクスを経由してではあるがそのエネルギーは男を徐々に龍へと変じさせていく。
ルクス自身は無意識ではあるが、幼いながらも男を番として、もっと深く繋がり合いたいと未発達の龍膣で男の子種を搾り取る。
だが、足りない。
冥灯龍の本能は理解していた。自分はまだ満たされていない、いずれは彼の子を孕みたいと望んではいるが、まだ自身は成熟していない。
であれば、もっと成長しなければならない。冥灯龍は自らに秘められた力を開花させる為に行動を開始した。
——————ひたすらに体を重ね合う日々が続いていたある日、ルクスはあの洞窟で眠りについたまま動かなくなってしまった。
微かに息はしているので生きてはいるだろうが、男はどうしても心配になってしまう。
ルクスが家にいなくなり、家の中が静まり返った気がする。
心に巣食う寂寥感を誤魔化すように男は動き続けた。
ルクスが動かなくなってそろそろ1か月が経とうとしていた。今日も男はルクスに会いに行こうと山の中を歩いていると、運悪くモンスターに出くわしてしまったのだ。
モンスター……ドスジャギィは男を視認するとその爪を振るって命を奪おうとする。
「うおおっ!?」
何とか爪の猛威から逃れようとするも、相手はモンスター、一般人では太刀打ちなどできない。男を餌としか認識していないドスジャギィは男の体を爪で引き裂いた。
「がっ……!?」
右肩に激痛と灼熱感が襲う。それと同時、肉を裂かれて鮮血が飛び散る。
男がその場に倒れ込む。明らかに重症であり、命は風前の灯火だ。
血が地面に流れる。血が流れるのと一緒に命も流れていくような気がした。
(死ぬのか……俺……)
徐々に体が冷え、意識が遠くなっていく。
ドスジャギィが口を開けて今にも男の体に牙を突き立てようとしたその時————何かが空から降りてきた。
その姿は威風堂々たる姿をした龍であり、強靭な四肢に赤褐色の鱗、巨大な翼と東部には立派な角が生えている。
かの龍の名は『ムフェト・ジーヴァ』。
『赤龍』の名を持ち、『古龍の王たる者』と称される、ゼノ・ジーヴァの成体である。
地に降り立ったムフェト・ジーヴァは、血だらけになっている男を視界に捉える。
瞬間————凄まじいプレッシャーをドスジャギィにぶつけた。
「ギ……」
それは紛れもなく憤怒の感情。古龍の王のプレッシャーをもろに浴びてドスジャギィは恐怖に身を固まらせる。
それは致命的な行動であり、ドスジャギィの運命を決定づけるものだった。
刹那、ムフェト・ジーヴァはブレスを放つ。星のような輝きを持つ光弾はドスジャギィに着弾し、その存在を跡形もなく消し飛ばした。
ドスジャギィの末路など目もくれず、ムフェト・ジーヴァは男の傍へと寄る。男はまだかろうじて息はしているようだが、もって数分だろう。
最早手の施しようなどないような状況なのだが、ムフェト・ジーヴァにとっては男が生きているだけでこれ以上ない幸運だった。
ムフェト・ジーヴァは舌を嚙み切って血を少しだけ出す。そして、大きな舌を男の口内へと捻じ込んだ。
ぐぢゅ…じゅるっ…れろぉ…
ムフェト・ジーヴァの舌が男の舌と絡みあい、唾液と一緒に血を男に流し込む。これは血を媒介とした古龍との契りであり、血を人間に与えればその身を龍に近い体質に変える事が出来る。
しかし、適応できなければその人間は壊れてしまい、生きる事すら難しくなってしまう。
だが、ムフェト・ジーヴァはこれが失敗するとは微塵も思わず、成功するという確信を持っていた。
常日頃からゼノ・ジーヴァと交わり続けていた男は既に古龍の力に馴染んでおり、更にゼノ・ジーヴァを通して龍結晶のエネルギーを注がれていた為、ムフェト・ジーヴァの力を受け取りやすい下地ができていた。
そしてムフェト・ジーヴァは男の口内を掻き回しながら地脈からエネルギーを注ぎこんでいた。
ムフェト・ジーヴァは地脈からのエネルギーを自らの体の治癒に使う事もあるのだが、それを男に転用しているのだ。
男の体が徐々に回復していき、傷もどんどん塞がっていく。そして、男は意識を取り戻したのだった。
————男が意識を取り戻して最初に感じたのは、口内で暴れ回る肉の塊だった。
ねっとりとした分厚い肉は少しざらついており、男の舌と絡みついてトロリとした肉の味とドロドロとした液体が口いっぱいに広がった。
ムフェト・ジーヴァが男の口内へ流し込んだ唾液を男は嚥下する。
ドロリとした粘液が喉をゆっくりと滑り落ち、飲み込み切れない分は口の端から溢れてしまう。
「んん……!? んっ!?」
ぢゅぅ…れるっ…じゅるっ…ぐちゅ…
口内を犯されて男の意識が覚醒し、男が目を覚ますと龍がすぐ目の前にいて、自身の口内にある肉塊は龍の舌だと気付いた。
男はもがこうとしたが、舌がぐちゅぐちゅと男の口の中を舐め回し、体に力が入らない。それに、見た事ない龍に好き勝手されているというのに何故か恐怖を微塵も感じず、それどころか男の体は龍の行動を受け入れていた。
ぢゅる…れろ…ぬちゅ…くちゅ…
しばらくの間、赤龍と舌同士による濃厚な口淫が続く。舌が動く度に唾液が混ざり合う音が鼓膜を震わせ、粘度の高い唾液が喉を通っていく。
男が酸欠で頭がぼんやりとし始めた時、赤龍は男の口から舌を引き抜いた。
「おぁ……げほっ! ごほっ!」
男の体は酸素を得ようと呼吸をしてえずく。そして呼吸を整えた後、自身を見つめている龍を見る。
赤褐色の鱗で覆われ、巨大な翼を持ち、凄まじい存在感を放つ龍。常人では恐怖に身を竦ませ、死を覚悟させる程であろう。しかし、男はその龍に近づき、優しく体を撫でた。
「お前……ルクスなんだろう?」
「……!」
男の言葉にムフェト・ジーヴァ—————ルクスは僅かに驚いた様子を見せた。
どうして分かったのか、そう言っているようなルクスに男は答える。
「分かるよ。最初はビックリしたけど……何となくお前だって分かった。というか、そんな風に俺に接するのって、お前しかいないしな」
男は肩を竦めながら続ける。
「それと……俺の傷を治してくれてありがとう。こんなに立派になって……本当に凄いよ、ルクス」
「——————」
ルクスの心が歓喜に満ち溢れ、男に顔を摺り寄せて目一杯甘える。男は苦笑しながらルクスの頭を撫でたのだった。
————ルクスには少なからず、恐怖を抱いていた。
もしも自分に気付かなかったらどうしよう。男が恐怖して自分を拒絶してしまったら……そう考えただけで心が引き裂かれてしまいそうだった。
だが蓋を開ければ男は自分に気が付いたばかりか、その存在を受け入れてくれた。
ああ、この人間を選んで良かったと、ルクスは改めて思った。
早く男と交わりたい。襲いたい。途端にそんな衝動がルクスの内で暴れ出す。
胎内は荒ぶる業火に焼かれるようで、秘所からは腹をすかせた猛獣のようにいやらしい涎が垂れていく。
だが駄目だ。まだ駄目だ。必死で衝動を抑え、荒くなりそうな息を整える。
先程男は死に瀕する程の怪我を負った。自分が間に合わなければ、あと少しで死ぬ所だったのだ。
そんなのは嫌だ。絶対に認めない。だからこそ、この人間を誰にも脅かされない場所に連れていく。そして、ずっと自分の傍に置いておくのだ。
ルクスはそんな荒れ狂う本能を男に見せず、体を屈めて男が乗れるようにする。
「乗せてくれるのか? ありがとうな」
男はルクスの思惑など露知らず、ルクスの背に乗って何処かへと連れていかれたのだった。
————ルクスが辿り着いた場所は、自身が成体となる為に籠り、そして一番初めに男と出会った洞窟だった。
相変わらず洞窟は龍結晶が生えているが、男はムフェト・ジーヴァの血の影響でそのエネルギーを感じ取れるようになっていた。
「凄いな……この前も来たんだが、何か体が元気になってるような……」
そんな事を言っていると、ルクスが男に近づく。そして、鋭利な爪で男の衣服を切り裂いた。
「うおっ!?」
服を裂かれて裸となった男をルクスは押し倒し、男の顔を舌でなぞる。
「キュゥ……♡」
その姿からは想像もつかないような甘い声でルクスは囁く。その声に男の体は反応して逸物は以前よりも凶悪な形となって屹立する。
—————ようやく、ようやくだ。
—————ちょうだい。全部ちょうだい。子種が欲しい。あなたが欲しい。
—————あなたは私のモノ。絶対に離さない。全部私のモノだ。
男の頭に強烈な感情が叩きつけられる。それはルクスが男に向けた感情であり、その全てが男に対する好意であり、独占欲であった。
ルクスは己が伴侶にする男の子を孕む為に成体となった。
本来であれば幼いルクスには難しかったが、自らの体格が小さく、その分エネルギーを成長に回すことが出来たのが幸運だった。
早く早くと、胎の奥が疼いて子種を求めて急かす。ルクスは男に跨り、フゥーッ…フゥーッ…と荒い息を零しながらマグマのように煮え立つ肉洞へと逸物をあてがう。
「あ、ああ……」
男はルクスの求愛に揺さぶられて何もできない。ただルクスにされるがままだ。
もしかすれば、男がルクスと出会った時からこうなるのは既に決まっていたのかもしれない。
一瞬、ルクスと男の視線が交わされる。そして、遂にその時が訪れた。
ズヌヌッ…
男の逸物は赤龍の蜜壺に囚われ、待ち焦がれた男の逸物が己の内を突き上げてくる感触にルクスは吠える。
「グオオォォゥッ♡」
ルクスはたった一突きで絶頂し、焼き焦がすような熱を纏う膣肉が逸物を咀嚼する。肉壁が痙攣して逸物を磨り潰すかのように撫でおろし、強烈な快楽に男の意識が明滅した。
ぐちゅっ…ぐぎゅっ…
「ああああっ!」
びゅるるるっ! びゅーっ! びゅぐっ!
男は絶叫しながら勢い良く射精する。男の精液がルクスの蜜壺に吸い上げられていく。ドクドクと射精するタイミングに合わせて肉壁が収縮を繰り返し、最後の一滴まで残さず精子を吐き出させようとする。
びゅっ…びゅる…
射精が終わろうとした時、ルクスの龍膣は絞め潰すような膣圧で男の逸物を絞め付ける。
ぎゅぅぅっ…
「おあっ!?」
快楽によって男の意識は強制的に叩き起こされる。
1か月という時間は思っていた以上に長かったようだ。ルクスも男もあっと言う間に限界を迎えてしまった。
だがこの宴は始まったばかりだ。これから思う存分男の肉体を堪能すべく、赤龍の肉洞は再び逸物を喰らい始めた。
ぐちゅっ…にゅぶ…にちゅっ…ぐぶっ…
ルクスが体を揺すり始め、粘着質な水音が洞窟内に反響する。
ゼノ・ジーヴァの頃は万力のような圧搾で男の子種を搾り取っていたが、ムフェト・ジーヴァとなったルクスの龍膣は更に恐ろしく、より凶悪なものへと進化していた。
ぬちゅっ…じゅぶっ…ぐちゅっ…
万力の如き締め付けはそのままに、煮えたぎる油のような愛液を纏った蕩けるヒダが亀頭をねっとりと絡みつき、じっくりと舐め回すかのように纏わりつく。
そして熟れた膣肉が隙間なく密着して逸物を揉みくちゃにして、根元から先端まで優しく愛撫する。
「うあ……」
灼けるような熱が逸物から伝わって芯からドロドロに溶かされてしまいそうだ。
ルクスもまた、男の逸物が自身の奥を突き上げ、柔肉をこそぎあげ、己の中でその存在を主張してくる。
「グォッ♡ ルゥッ♡ ギュゥ♡」
まるで自分の為だけにあるような雄槍に身を捩らせ嬌声を上げる。飢えに飢えた赤龍の本能は男の子種を求めて龍膣は逸物を咀嚼する。熱く蕩けた肉を擦り付け、舐め回し、絡みついて、嬲り尽くし、精を啜ろうと丹念に味わう。
ぎゅちゅ…ぬぢっ…ぐちゅっ…ぐぢゅぅ…
先程射精した筈の逸物は瞬く間に復活し、再びその精をルクスの蜜壺へと放った。
びゅーっ! びゅぶっ! びゅるるるるっ!
「グォゥ……♡」
愛しの男の精液が注がれ、ルクスは悦びの声を漏らす。
だが、まだ満足した訳では無い。男の子を確実に孕む為には、もっと男の精を注いでもらわなければならない。
ルクスの蜜壺は射精している男の逸物から更に精子を搾り取ろうと蠕動する。
にゅちゅ…ぐちっ…ぐぢゅ…
「ああっ……!」
肉壁はうねり、ヒダは吸い付いて逸物を舐め回す。灼熱の愛液が逸物に塗りたくられ、ギュッ、ギュッ、と緩急を付けて圧搾する。
びゅくっ! びゅるるるるっ!
男の逸物は更に吐精し、白濁とした子種が赤龍の肉畑に撒かれる。
淫らな熱が男の全身に回り、許容量を超える快楽に気が狂いそうになる。
しかし、変異した男の肉体がそれを許さず、逃げ場を失った快感が男の身も心もグズグズに溶かしていく。
「ギュゥゥッ♡ ギュゥッ♡」
ルクスは何度目かの絶頂に達し、根元から引き抜かれそうな程の締め付けと熟れた媚肉の饗宴が逸物を蹂躙する。
びゅぐぐっ! びゅるるるるっ!
ぬっちゅぬっちゅと体を動かしながら、粘ついた子種を子宮に撒き散らし、空にするまで搾り取ろうと膣肉が蠕動してぬちゅぬちゅと蠢き、敏感な粘膜を舐りながら締め上げてポンプのように精を吐き出させていく。
もう幾度となく射精しているというのに、男の逸物は萎えるどころか更に屹立とする。
それに男の体は疲労する事も無く、種が違うであろう雌に種付けしようと精を注いでいく。
男はムフェト・ジーヴァの血を浴びて変異した。それにより、男も地脈を流れるエネルギーの恩恵を受けることが出来るようになった。
それはつまり外部からのエネルギーを必要とせず、食事すら必要としなくなったのだ。
外部との接触を断たれた男に残されている術はただひたすらにルクスと交わり続ける事だけである。
何度も、何度も、何日も、男は尽き果てぬ精を赤龍の肉壺へと捧げる。
男はルクスと舌を絡ませ、流れ込む唾液を嚥下し、ルクスと肉欲の限りを尽くす。
ルクスの胎内は男の子種で満たされ、いつか孕む事を期待しながら更なる子種を飲み干していく。
赤龍は周りの環境を自分好みに作り替えてその範囲を広げていくが、ルクスはそうはしなかった。
他のものなんていらない。この男だけいれば良い。
青白い光が彩る小さな理想郷で、男と赤龍は互いを求めていつまでも体を重ね続けるのであった。