リクエスト内容はこちら。
https://skeb.jp/@aikosyaHoKoku/works/19
防衛チームの活動中、突如女性と怪獣が合体してしまい!?
「都心に怪獣出現! 直ちにチームは現場に急行!」
唸るサイレン。響く警告音。
チームの隊員が、一斉に駆け出す。
「対怪獣防衛メカ・ディフェンゾーン、巨大化開始!」
一人の隊員がレバーを引くと、一見何もない格納庫にエネルギーが充填される。
するとたちまち、一つのメカが大きくなっていき……
「ディフェンゾーン、準備完了!」
隊員が乗り込みながら、通信マイクで連絡を取る。
「了解! ディフェンゾーン、発進許可!」
「了解、ディフェンゾーン、出撃します!」
専用出撃ハッチが開き、全長20mほどの巨大メカが出撃する。
「くそう、この前出たばかりなのにもう出やがったか!」
コックピットに座っているパイロット……リュウジ・ハヤナミは、苛立った声を上げるのであった。
「ぎゃぉおおおおおおんん!!!」
いかにもな声をあげ、のしのしと我が物顔で歩く怪獣。
ビルは壊れ、車は踏み潰され。
怪獣は何かを探すように辺りを見回し、その間にも尻尾が多くの物を薙ぎ倒していく。
「きゃあああ!!!」
人々が逃げ惑う中、我らが守護神ディフェンゾーンが現場に到着した!
「出たな、怪獣め!」
『気をつけて、リュウジ! あの怪獣……「ゴーゾム」と命名されたんだけど、ゴーゾムは動きのパターンがまるで分からないのよ!』
基地からの通信だ。
「了解! とりあえず、街を壊すヤバいやつは俺がぶっ倒してやるぜ!」
ディフェンゾーンが前進しつつ、必殺のパンチを繰り出す!
鈍い音共に怪獣に命中し、怪獣ゴーゾムは悲鳴のような声をあげながらバランスを崩す。
「おっとぉ、思ったより弱いんだな……? 下手にダウンさせると、被害が拡大するからな」
ゴーゾムは殴られた所をさすりながら、よっこらしょと起き上がり。
「さあ、どこからでもかかってきやがれ!」
ファイティングポーズをとり、相手の出方を伺う。
「ぎゃっ、ぎゃおおお、がおぉ……」
ところが、怪獣はなぜか狼狽えるようにキョロキョロするばかり。
「なんだなんだ、今更謝ろうったって許さねえぞ!」
リュウジが興奮しつつ、操縦桿を握り直す。
『待って! ビルの上に、人がいるわよ!?』
緊張した声の通信。
「何っ!? さっきまではいなかったはずなのに……!?」
モニタを見る。
そこには確かにビルの屋上に駆け上がってきたらしい、女性の姿が。
「って、ええっ!?」
その女性をしっかりと目視し、リュウジは驚きの声を上げる。
と、その時であった。
「ぎゃ、ぎゃぁおおぉおおお!!!」
突如ゴーゾムが吠えるなり、発光をし始める。
あっという間にその光は大きく広がり、ビルの上にいた女性も光に飲まれ……
「な、なんだ!?」
突然の光に、分析機器が追いつかない。
無闇に突撃するわけにもいかず、リュウジは焦りつつも警戒を怠らず。
「ぎゃぉおおおお!!! ……って、えぇ!? な、何よ、これぇ!?」
光が消え、ゴーゾムが姿を現した……のだが。
「しゃ、喋ってる!?」
「えっ、なんで、建物がこんな小さく、え、私、どうなってるの!?」
いかにも女性的な動きをしながら、パニックになっている怪獣。
「お、おい、大丈夫か!?」
「わっ、きゃっ、ディフェンゾーンが、同じくらいの大きさ!? え、着ぐるみ?」
なぜだか長い髪の生えたゴーゾムのような存在が、胸を揺らしつつ体を動かす。
「え、このメカの名前、分かるのか?」
「だ、だって、やだぁ、これ、どういうことなんだろう……?」
自分で自分がどうなっているのか理解できていないのか、ゴーゾムが後ろを振り返る。
その拍子に、太く長い尾が勢いよくそれに追随し……
「あっ、嘘だろぉ!?」
ディフェンゾーンは、モロにそれを叩きつけられてしまい。
『ディ、ディフェンゾーン大破! 回収部隊、急いでください!』
「マジかよ……」
リュウジは大慌てで脱出しつつ、自分より遥かに大きな怪獣を見上げるばかりなのであった。
「司令官、何か分かりましたか?」
「なーんにも分からないわよ。ただ、怪獣と人間が融合したって事以外はね」
「えっ、融合?」
リュウジが驚いて、検査室の窓を見る。
「とりあえず会話でのコミュニケーションができたから、ディフェンゾーン巨大化プロセスを逆転させたんだけど……ちょうど、私たちくらいの身長にはなってくれてるわよ」
検査データを見つめながら、司令官が淡々と話す。
「で、原因などは」
「何にも分からないんだってば。なんでこうなったのか、何が起こったのか、あの怪獣はなんなのか。どれも不明、不明、不明。あ、一つだけわかってる事と言えばね」
「はい」
「今の人格——怪獣格? は、少なくとも女性の方みたい。演技とかじゃなければね。ただ、それを調べる方法が……」
「あ、あります、あります!」
リュウジが小走りで、司令官に近づく。
「なになに、随分必死ね。もしかして、彼女とかだったりするの?」
「あ、えっと、は、はい」
「うわ、いるんだ彼女」
「い、いいじゃないですか! と、とにかく、俺が喋ってみたら分かるはずです!」
「んー、警備はしっかりしてるし、やる価値はありそうね。じゃあ、頼むわよ」
「わ、分かりました」
リュウジは緊張した面持ちで、検査室のドアを開ける。
自分の彼女を戦闘に巻き込んだだけでなく、よく分からない事態にまで巻き込んでしまったのだ。
もし、彼女が俺の事を認識してくれなかったらどうすればいいのだろうか?
「あ、あっ、リュウジ!?」
知っている声とは全く違う、野太い声。
しかしながら、発した言葉は間違いなく、こっちを知っている物だった。
「へー、ここがリュウジの部屋なんだ」
ドス、ドスと怪獣が歩き回る。
「あ、ああ。な、なんかごめんなエリコ。俺が防衛チームの一員だってこと、黙ってて」
「ううん、私も、ごめんなさい。こう、どこに逃げたらいいのか、わかんなくって」
エリコの特徴を持つものの、見た目はほぼ怪獣だ。
彼女を初めて自室に連れ込んだのも合わさり、リュウジはどうしたらいいか分からなくなり。
「ま、まあ、座ってろよ、飲み物持ってくるからさ」
「う、うん」
椅子に腰掛けよう……とするが、立派な尻尾が邪魔すぎる。
床に座ってもいいのだが、太い足を投げ出すのは気が引けて。
結局エリコは、リュウジのベッドになんとか腰を下ろし。
「あ、よかった。壊れなかった」
「ん、何か言ったか?」
「な、なんでもないわ! ふぅ、それにしたって、私……どうなっちゃったのかしら」
(えらいすいませんねぇ、ウチのせいでこんな事なって)
「え、だ、誰!?」
「なんだ、何かいるのか!?」
エリコが突然聞こえた声に驚き、リュウジが飛んでくる。
が、部屋には誰もおらず。
(あ、ちょいとすいません、体貸してもろてええですか)
「あ、貸すって、はぁ……」
エリコがうんともすんとも言わないうちに、体が大きく震える。
「ええっと、リュウジはん、でしたか。なんや色々、ご迷惑おかけしまして」
「なっ、なっ——、なっ!?」
急に口調が変わり、リュウジは完全に置いてけぼりになる。
「あ、あかんあかん。ええっと、なんやっけ。ゴーゾム、ゴーゾムやったな。ウチ、あなたらの言う……ゴーゾムの方です」
(わ、わ、結構普通に喋ってる……)
「か、怪獣が喋ってる!?」
「ええっと、エリコさんの喋り方とか読み取らせてもろてね、なんや変な、チグハグな喋りかもしれませんけど、許してくださいな」
「あ、わ、分かった……んだが、一体どうして、こんなことになったんだ?」
「要点かいつまんで話しますとね。まずね、ウチ、新婚直前の旅行中やったんですよ。やっと結婚認められてねぇ。最高の式場、見つけよ! って」
「へ、へぇ」
(怪獣もするんだ……)
「えらい素敵な怪獣なんやけど、いかんせんウチとは全然違う怪獣で。イケメンっちゅうんか、キリッ! としてて、シュッ! としてて、ウチみたいなでっかいどっしりとはもう、全然、全然!」
「え、ええっと、すまん。本題の方、頼めるか?」
「あ、すんませんすんません! ウチったら、すぐ旦那自慢しちゃって。で、なんやけどね。旅行で宇宙船乗ってたら、戦争に巻き込まれてもうて」
「せ、戦争!?」
(宇宙で!?)
「そう、そう。この……太陽系? はアホみたいに平和やけど、一歩外に出たらあっちでドンぱち、こっちでドンぱち。大変なんですわぁ。で、流れ弾が宇宙船直撃して」
「おいおい、まじか……規模、デカすぎだろ」
「ウチ、放り出されて、気づいたら地球の側よ。と、とりあえず、宇宙発信機借りよ! と思ったらまぁ、みーんな小さい小さい。びっくりしてもうて」
「あー、あれかな。俺たちが、蟻の星に行った、みたいな」
(わ、リュウジ、結構落ち着いてる。さすが防衛チーム……)
「あっ、よかったなぁリュウジさん。エリコさん、あんさん褒めとりますよ」
「え、えっ!?」
(ちょっと、余計なこと言わないでくださいっ!)
「ああ、めんごめんご。で、なんかウチと同じくらいのが来たから、発信機あるかなって思うとったら、顔をガーンって殴られたってわけ。痛かったわぁ」
「お、俺はてっきり、街を壊してるもんだと」
「怒っとるんじゃなくて、状況が状況だけに仕方なかったからなぁ。ウチも緊急用の護身具使おうと思ったんやけど、どっかで間違えてもうて」
「ええっと、間違えた結果、エリコと?」
(えっ、そんなことが!?)
「ウチもよう分からんけど……すんませんけど、どうしようもないと言いますか」
「ど、どうしようもないって」
「いえ、いえ。ですからね、ウチ、エリコさんに体を任せてまして。今やっと、話せるかなと思ってやね」
(と、とりあえず、私に戻してもらっていいですか?)
「あ、エリコさんに変わりますわ」
「そんな、電話みたいな」
「あ、ほんとだ、戻ってる。私も中で聞いていたんだけど、演技とかじゃなくて……本当みたい。私も、こんなになっちゃったのは困るけど……仕方ない、気もするわ」
「仕方ないって、エリコ」
「でも、考えてみてよ。旦那さんとも逸れて、命からがら逃げ延びたと思ったら攻撃されて。とりあえず、私と一緒になってて安全なら……このまま、様子見ていてくれない?」
(えらい助かります……ああ、旦那さん、どうなってもうたんやろ……)
「うーん、司令官には聞いてみるけどな。ゴーゾムの力があるから、どうなるかは保証できないぞ?」
「あー、それもそうね……なんとか、ならないかしらその辺り」
(じゃあ、ウチもこの星の防衛、手伝いましょかね)
「リュウジ。ゴーゾムさんも、防衛チーム手伝うですって」
「えっ、ええっ!?!?」
次々起こる、常識はずれの出来事にリュウジは思わず、大きな声を出してしまうのだった。
「ふう、今日もなかなか、大変だったわね。そうやね、こう、司令官さん厳しいんやからもう!」
あれから一ヶ月ほど。
ゴーゾムとくっついたままのエリコが、一人で会話しながら料理をしている。
「でも、ゴーゾムさんの体って本当に強いですよね。そーう? 旦那なんて、ウチの百倍は硬かったで? あ、ごめんなさい、ええのええの、これはウチが勝手に言うただけやから!」
大きな体にぴったりのエプロンをして、包丁がわりに爪を使い。
「そういや、この前の訓練であの……ディフェンゾーン、壊しても歌やん? ええの? あれ。あー、ええっと、リュウジ、多分私だから気を使っちゃった気がして。んもう、地球守るってのにそんなんでええんかいな」
すっかり二人三脚で仲のいい二人の人格。
他愛無い会話から少し真面目な話まで、ほとんど問題なくやっている。
「でも、かっこいいんですよぉ? 『愛する人一人守れなくて、地球が守れるか!』って! はいはい、リュウジさんはいっつも言うことは大きいんやから! あっ、ひどいですよ! 嘘嘘、ちょっと言いすぎたわ!」
大股びらきの足でどすどすと歩き、器用に作業を進めていき。
ふと、きゅうりを手に取った時であった。
「でよ、エリコさん? なんでしょう? ウチとくっついてから……ご無沙汰ちゃうの? えっ、ご、ご無沙汰って、えっ……ほーら、こういうの、ちょっと、ドキドキしとらん? え、えっ、ええっとぉ……」
太めのきゅうりを、逞しくゴツゴツした手が優しく撫でる。
その手つきは明らかに、どこかやらしくて。
「もしかして、ウチに気ぃ使ってたりする? あっ、そ、それもあるんですけど……うん、うん。こう、怪獣じゃないですか、私。そうやね。い、いくらリュウジさんが私を愛してたとしても、そのぉ……あー、はい、はい、はい! 怪獣とエッチ出来る変態さん、だとそれはそれで嫌ってこと? ちょ、ちょっと違います! あら、そうなん? 怪獣だからそう言うのは嫌って言われたら、やだなって。あー、はい、はい。確かにちょっと違ったわね。で、ですよ? まだあるの? リュウジも、もしそれでできなくて困ってるなら、ちょい、ちょい、そ、そう言うのな、ええか? 一人で勝手に想像するの、一番あかんで!? あ、は、はい……ウチもな、旦那とうまくいかんのちゃうんかって思ってな、もうそれは十年単位で悩んでやね、旦那に直接聞きに行ったんや。はい。そうしたらやね、『バッカやろうテメエ、このオレがそんなみみっちい事気にしてテメエと付き合ってるとでも思ってんのかぁ!? バカだなぁ、本当に!』って言いながら、キスしてくれて……お、思ったより口悪いですね、旦那さん。あ〜、たまらんかったわぁ。硫酸と水銀の匂い立ち込める雨の中、旦那が優しく抱き寄せてくれてなぁ……ご、ごめんなさい、環境がすごすぎて、ああ、人間なんて即死やな、あそこは。あははは!!!」
スケールがどでかい話にエリコはすっかり、ゴーゾムに飲まれてしまう。
「なんやっけ、そうそう。とりま、リュウジさんに聞いたらどうや? あ、は、はい。あかんそうやったら、ウチが聞くし。あ、あー……拗れそうなので、それはいいかも……あっ、意地悪!」
ゴーゾムの茶化しのおかげか、どこか勇気が湧いてきて。
……そして、その夜。
「えっ、とぉ、つまり?」
「リュ、リュウジさん、私がこうなっちゃったから、その、そういうの、してないじゃない? だから……」
二人にとって真面目な話。ゴーゾムは空気を読み、静かにしているようだ。
「あ、い、いや、一人で処理は出来るし、それはいいんだけど。も、もしかして、エリコ、寂しかった、のか?」
「う、ううん、ゴーゾムさんと一緒になってから、訓練とかも一緒にするから、一緒にいる時間増えたのはいいんだけど、ええっと、そのぉ、よ、夜はやっぱり、た、たまには、したいん、だけど……で、でも、私、怪獣じゃない? もし、リュウジが無理なら、私たち——!?」
唇が触れる感覚。
「もう、気にしすぎなんだよエリコ。俺は別に、エリコが人間だろうが怪獣だろうが、どっちだっていいんだよ。怪獣、もしかするとムラムラとかしないのかなって様子見てたのもあるし、無理に俺がせがんでも悪いだろ? ほら、自分の肉体が嫌なのに、そう言うのって無理じゃないか」
「あっ、わぁ」
(ほらほら、リュウジさん、しっかりしてますやん)
「それに、だ。ゴーゾムさんがさ」
「え、ウチ?」
「急に出るなって、びっくりするだろ! ゴーゾムさん、旦那さんと離れ離れになってるだろ? それなのに、俺たちがこう、イチャイチャすると……悪いだろ」
「そ、それはそうね。んもう、水臭いわぁ! ウチのせいでこうなった以上、そこをウチが配慮求めるの、おかしい話ちゃいます? それにね、旦那はね、多分絶対、生きとるって信じてるからね。あの旦那が、簡単にくたばるわけないんやわ。だから、配慮は無用! ええね? あ、はい」
「は、はい……」
「よし、よし! ……といってもあれやけどね、同じ体だから、一緒に気持ちよくなっちゃうのは、堪忍ね? あ、なんなら、二人まとめてやってるつもりでもウチはええよ! だいぶ溜まっとるし! ちょ、ちょっと、ゴーゾムさん、あはは!」
重苦しくなるギリギリで、怪獣であるゴーゾムがその場を和ませる。
「ええっとだな、エリコ」
「う、うん」
真剣な顔で、リュウジが顔を近づける。
「……割と俺も限界なんで、今から、いいか?」
「あ、えっ、うんっ、あっ♡」
リュウジの手が、いきなり胸を鷲掴みにする。
「こ、こんなに胸大きくなっちゃってさ、訓練の時とか……裸だろ? た、たまに、集中できなくなるんだよ!」
「あらぁ、随分スケベェなんやね、あっ、あっ、んっ♡」
有無を言わさず、もう片方の手も襲いかかる。
「リュ、リュウジ、ああっ、嬉しい、私、あっ、リュウジ、大好きよ、ぁあ〜♡」
ガッチリとした怪獣が、低い声で愛を叫ぶ。
大きな尾が揺れ、ベッドを揺らし。
「あっ、んっ、これっ、これがっ、人間の、ええっ、ええわぁ〜、もっと、もっとぉ、ちょっとぉ、ゴーゾムさぁん、ええやろ、ウチも、あぁああ〜〜〜♡♡♡」
リュウジの愛撫に、二人は仲良くメロメロになる。
「あっ、いいっ、いいっ、リュ、リュウジさんも、うふ、気持ちよく、なる……?」
流石に凶器のような爪であそこを触るのは憚られたのか……もうとろとろになっているアソコを、ぐいっと開いてみせる。
「わ、そ、そんな、変わらないんだな?」
「ど、どうやろ? 中、違うかも、え、ど、どうなっちゃうん、だろ、あっ♡」
男リュウジ、戸惑う事なく挿入を始める。
「あっ、おっ、ぎゃおっ、グォおお、ぉおおおおおんっ♡♡♡」
あまりに気持ちいいのか、言葉も出ず、鳴き声が響きだし。
「だ、大丈夫か、エリコ?」
「グォおお、いいっ、いいわぁ〜、たまんない、あっ、おっ、もっとぉ、もっと強くしてやぁ、んっ、あぁああ〜〜〜、すごい、すごい、たまらん、わぁあ♡♡♡」
リュウジの呼吸を掻き消すほどに、大きな鳴き声が響き渡る。
「あっ、くそ、久々だから、も、もう、俺、で、出そう、だっ……!」
「いいっ、いいわぁ、出して、あぁ〜、ウチ、怪獣だけど、人間の、いっぱぁ〜い、私も、なんか、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、あ、ああっ、あぁああ〜〜〜〜〜ん♡♡♡」
激しく痙攣し、ベッドが軋む。
リュウジの子種が怪獣人間の中に流れ込み……
ゴーゾムは、エリコは、うっとりとその快感に酔って沈んでいくのであった。
「都心に怪獣出現! 直ちにチームは現場に急行!」
唸るサイレン。響く警告音。
チームの隊員が、一斉に駆け出す。
「ええっと、ウチは? 私たちは一旦待機です!」
「じゃあ、行ってくるぜ! エリコ、ゴーゾム!」
リュウジが真剣な表情で、巨大化したディフェンゾーンに乗り込む。
「怪獣、なぁ。リュウジさんも、もうウチらに任せときゃいいのに! でも、もう直ぐ結婚式でしょ? 心配なんですよ、きっと。ええなぁ、ええなぁ! ウチも一緒に、お祝いさせてもらうわ!」
融合体が一人で、雑談をしている。
「現場、映像届きました! 表示します!」
モニタに、怪獣の姿が表示されるとともに……
『アンギャロォオオオオン!!!!!』
再生されたけたたましい鳴き声が、響き渡った。
「えっ、この声!? え、え、ゴーゾムさん!? あかん、あかんで、エリコさん、行くでぇ、ちょ、ちょっとまだ、許可が、そんなもん、待ってられんわぁ!!!」
指示がないまま、ゴーゾムエリコは巨大化プロセスを実行。
ハッチを無理やり開け、慌てた様子で駆けていく。
「ご、ゴーゾムさん、もしかして、ああ、そのもしかしてや!!!」
「アンギャロぉおお、バッキャロぉおおおおん!!!!」
「ど、わぁあああ!?!?」
メタリックでいかにも重厚そうな怪獣が、見た目以上の動きの速さでディフェンゾーンを圧倒する。
「な、なんだ、こいつ、怪獣なのに、機械みたいで……!」
「ギャロロロロぉぉおおおおおおん!!!」
リュウジが怯んだ瞬間、怪獣メカランタスの一撃が炸裂。
『ディフェンゾーン、稼働限界突破』
「く、くそ!」
慌てて脱出し、ビルの屋上に飛び降りる。
メカランタスは執拗にディフェンゾーンを破壊し、それでもまだその凶暴さはおさまることを知らず。
「い、一体、なんなんだ!?」
ほぼ効果はないだろうが……リュウジは、携行している銃を取り出した。
と、その時である!
「あぁ〜〜〜〜なぁ〜〜〜〜〜たぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
大地を揺るがすような大声で、本来のサイズになったゴーゾムエリコがドスドスとやってきたのである。
「あ、ンギャア!?」
それを見るなり……メカランタスの動きは急におとなしくなり。
「あぁ〜、やっぱり、やっぱりやわぁ! さっすがウチの惚れた男! 全然ピンピンしとるやないの! こ、この怪獣が? そうや、ウチの旦那やで! ええっと、さっき名前ついてたな。メカランタス? まあ、それでええわ。うわぁ、強そう……うん、うん、強いでぇ!」
「ギャオ、ギャルルル!」
「それはウチもやで、もー! 本当にあの時なぁ、だめや思ったんやけど、運良くここについてな?」
「ギャオギャーオ、グルルル!」
「あ、はいはい、ウチが地球に行ったの、噂で聞いてきてくれた、と。嬉しいわぁ。まあ、いたらすぐわかるハズやもんね。怒るの、わかるわぁ」
「お、おーい! どう言う事なんだ!?」
「あ、リュウジ! ええっと、この怪獣さんはゴーゾムさんの旦那さんで、ゴーゾムさんが地球に来たと聞いて来てみたんですけど、どこにもいないから殺されたと勘違いして、敵討ちするつもりだったそうよー!」
「えぇ……危なかったぁ……」
「ギャオォオ、グオゥ!」
上機嫌そうな鳴き声をあげ、メカランタスがゴーゾムエリコの腕を掴む。
「あ、え、ええっと、それはちょっと……」
「ガァオ?」
「今度は?」
「え、えっと、困ったことにね、『早くオレたちの星に帰ろう』って……」
「えぇ、それは困るって!?」
「ちょ、ちょい、あなたぁ、それ、困るんやわ」
「ガオ? グルゥウウウ……ギャオオオ!?」
メカランタスが口から煙を漏らしつつ、ギロリとリュウジの方を睨む。
「ちゃ、ちゃうちゃう! あの人間は……なんて言うんやろ、ウチと一緒になっちゃった人間の彼氏さんで、ウチとは関係はなくってぇ!」
「ゴギャギャギャルルル、グオゴギャゴーゴ!!!」
「き、聞かなくてもわかる気がするけど、なんて?」
「浮気相手か! ぶっ殺す! って……」
「お、俺、逃げた方がいいか?」
「あかんあかん、やめとき。旦那が全力出したら、ここ一帯は一瞬で焼け野原になるで。見えるところにいとき。えぇ、そんなに強いんですか……!? うんうん、すごいんやで」
「じゃ、じゃあ、どうすりゃいいかな、ハハハ……」
まさか怪獣の嫉妬対象になるとは夢にも思っておらず、乾いた笑いが漏れる。
「とりあえず……」
「ギャオグロウォオオオオオンンン!!!」
「ちくしょおおおお!!! エリコを取られてたまるかぁああああ!!!」
「あっ、待って、あっ、えっ、これって!?」
一匹のメカ怪獣と、一人の男が女性を賭けた戦いを始めてしまう。
が、それを止めようとゴーゾムエリコが手を伸ばした時……
何かに爪を引っ掛けてしまい、あの時と同じような光が巻き起こり。
「それでは、新郎新婦の入場です」
ドアが開く。
参加者の感性が響く。
どす、どす、と響く足音。
「ま、まさか、こんな結婚式になっちゃうなんて。ウチは、結構気に入っとるで?」
ウェディングドレスに身を包んだゴーゾムエリコが、少し照れた様子で歩いている。
「全く、オレが人間の結婚するとはねぇ! いいだろ、丸く収まったんだから。バッカヤロウ、こんなもんどこが丸いんでぇ! オレ様はカクカクでとんがってんだよ!」
その横には、タキシードを着て、小さな駆動音を響かせながら歩いているメカ怪獣人間の姿。
そう、あの時、再び起こった偶然のせいで、メカランタスとリュウジが一つになってしまったのだ!
くっついたばかりの時はお互いが大いに喧嘩して、ゴーゾムとエリコは心配でたまらなかったのだが。
「ねぇ、リュウジさん。私、幸せ」
「ああ、俺もだよ、エリコ。へへ、まあ……オレも、正直こんなことは無理だって思ってたんだけどよ。ええっと……ゴーゾム、お前も、幸せか?」
「もちろんやって。まぁ、こんなことにはなったけどね、ウチ、生きててよかったわぁ」
融合体が二人、式場を歩いていく。
「それではこれより、二組の合同結婚式を執り行わせていただきます」
融合したもの同士、それぞれが愛し合っているもの同士。
一人だけれども二組の、奇妙な式が始めるのであった。
「あっ、あぁ〜〜〜、やっぱり、ゴーゾム、お前、最高、だぜぇ♡」
「わ、わ、尻尾、絡ませてるだけなのに、なんで、なんでぇ♡ うふふ、すっごいやろ? 怪獣同士やとな、こうやって、尻尾で、愛を語るんやで?」
「や、やべぇ、怪獣って、人間と違って、こう、あっ、あっ、ガハハ、オレとお前、こんなに違うんだぜぇ? 人間のエッチも気持ち良さそうだけどよぉ、一緒になったんなら……こっちの愛のやり方も、ちゃぁ〜んとしてもらわねぇと♡ あ、エリコの方、痛かったりしたら、言えよな?」
「あ、はいっ、あっ、あぁああっ♡ なんだいなんだい、いいカッコしちゃってぇ。あなた、ここ、弱いくせにぃ♡」
ゴーゾムエリコが、軽くメカランタスリュウジの尾の先をいじる。
「おっ、おぉおおおおん♡♡♡ ば、バッカヤロウ、カッコつけてる時に、あっ、おっ♡♡♡ んっ♡♡♡ やっ、やめっ♡♡♡ ギャロロぉオオオ〜〜〜〜ン♡♡♡」
逞しい肉体が、一瞬で音を上げて快楽に溺れてしまう。
「わ、わっ……♡ うっふふ、かわええなぁ♡」
「こ、このぉ……♡」
一瞬でボッキした、メタリックチンポがビクビクと入口を求めている。
「あぁ、あなた? それ、どうする? お口? それとも、あ・そ・こ?」
「あっ、くっそぉ、なんで人間、こんな変なので、変なのって言うなよ、結構気持ちいいんだぞ? ああ、もう、わかってんだけどよぉ!?」
「うふふ、メカランタスさん、強いのに、奥さんには敵わないんですね♡ そう、そう、だから、だから、だぁーいすき、なんや♡」
「うるせぇ、あとでいっぱい怪獣式の交尾、やってやるからな!? ははは、じゃあとりあえず……俺のやり方で、気持ちよくなるとするか♡」
完全にチグハグなのに、同じ肉体で。
セックスのやり方一つでも、全く違うことをして。
それでも、くっついているからどちらのやり方でもできて。
融合した二組の夫婦は、あの手この手で目一杯、偶然掴めた幸福をたっぷりと味わうのであった。
「さあて、行くぜぇ!」
街中に現れた怪獣に対峙するのは、メカ怪獣人間メカランタスリュウジ。
「ウチもおるから、油断したらあかんよ〜!」
その横からどすどすと迫り来るは、怪獣人間ゴーゾムエリコ。
合体したままの二人は今日も、防衛チームの一員として活動している。
バ火力のメカランタスリュウジ、その手綱を見事に握ってみせるゴーゾムエリコ。
二人のコンビネーションによって、街の平和は守られ続けている。
「ガッハッハ、終わった終わった! お前が乗ってた、ディフェンゾーンなんてもういらねぇな! そんな言い方しなくてもいいだろ、確かにいらないけどさ!」
「ほらほら、喧嘩しないの。そうやで、はよ帰って、また勝利のエッチ、せなあかんのよ♡」
エリコが、リュウジにキスをする。
「へ、へへへ! こう言う生活、なかなか良いもんだな! 俺もそう思うぜ!」
「うふふ、私、幸せ! ウチも、みんな一緒で楽しいわぁ♡」
任務を完了した二人と二匹は、仲良く基地に帰っていくのであった。
おしまい