※この作品はR-18です。

褐色マゾ肉便器リョシーセ♡   作:ミダレウチ

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真面目なシーンが思いの外長くなってしまった。えっちシーン短くてごめんね


説得③

 

レヘターが家を追い出される前の食事は、配膳から片付けまで全て執事やメイドの従者達が行っていて、食事中も常に傍らには従者の姿があった。この街に来てからはメイドのミズネと途中で雇ったベケスが同じ様にやってくれていたが、今日だけは違った

小さなテーブルを三人で囲んで食事を取ったのだ。これはベケスの提案で、ミズネ側の願いにも配慮したのだから、レヘター側の家族になるという願いが叶った時の事も配慮しようという流れでそうなったのだ

家族は一緒に食事をするものだと言われ、互いに向き合うように座らされるレヘターとミズネ。二人は最初こそは馴染みの無いやり方に戸惑ったものの、二人の過去話やベケスの依頼の話などをしているうちに緊張が解れ、食事の終わり際には笑顔を見せるまでになっていた

その時、タイミングを見計らっていたのだろうベケスの口からこんな発言が出る

 

「やっぱり皆で囲んで食事が一番よね。ただ⋯これくらい近いと足を伸ばした時、向かい側の人に当たっちゃうのが不便だけど♡」

 

瞬間、先程まで和気あいあいとしていた空気に緊張が走った。ベケスの言葉の意味に二人が同時に気付いたからだ

机を見つめたまま固まる二人⋯その机の下では足だけを動かし履物を脱ぎ捨てる二組の足⋯そして─────そこからの勝負は一瞬だった

 

プチュ♡ぬちぬちぬちぬち♡♡

 

「んぅっ!?♡♡♡♡」

 

レヘターの伸ばした足の指先が、ミズネのおまんこに触れる。彼女も負けじと足を伸ばし主の股間に触れようとしたが、股の間から電流のように走った快感によりそれは叶わなかった。彼の足の親指が、クリトリスを下から弾きながらおまんこを掻き解していく

 

「わたしの手料理はどうだったかしら?」

 

「美味しかったよ。余り物しかなかった筈だけれど⋯その中からこれだけの物を作れるのは凄いよ」

 

「ふふん、そうでしょそうでしょ。ミズネはどう?お口に合ったかしら」

 

主の足から逃れるために椅子から立ち上がろうとしたが、ベケスがそれを許さなかった。あの一瞬でどちらが負けたのか瞬時に判断したベケスが、後ろに回り込んで肩を押さえてきたのだ

逃げられなくなったミズネの股に、再び快感が走る

 

くにゅう⋯♡ぐっ♡ぐっ♡ぐりぐりっ♡

 

「⋯っ♡ふ♡⋯あ♡ああ、おいし♡かった⋯ぁ!♡ん゛っ⋯♡♡」

 

「それは良かったわ!二人のお口に合ったようで何よりよ」

 

『主様の足の指が♡私のクリトリスをぐりぐりってぇ♡♡♡こんなの♡すぐイクッ♡♡⋯もし♡これがベッドの上だったら♡裸で寝そべる私の股間を、主様が見下しながら足で雑に弄ったり⋯♡いや、主様はそんな事絶対にしねぇ!しねぇ、けど⋯♡ちょっと見てみた⋯あ♡やば───♡♡』

 

「ふぅう゛っ!♡♡っ♡♡んっ!♡」

 

ビクビクッ♡♡ピュッ♡♡ピュル♡♡♡

 

普段とは違う、有り得ない主の姿を思い浮かべたミズネは肩を大きく震わせ絶頂を迎えた。一方で伸ばした足の親指がほんの少し膣内に入っていたレヘターは、指が締め付けられたことで彼女がイッたのを感じ取っていた

相手がイクのを見届けた男はゆっくりと膣から指を引き抜く。机の下で粘り気のある透明な汁が、少女の股と男の足先を糸を引いて繋げていた

 

「っっはぁーー⋯♡はぁー⋯♡♡♡」

 

『あし♡足の指でもイカされちまった♡♡勝たないと♡なのに♡また自分だけ♡気持ちよくなっちまったぁ⋯⋯♡♡♡』

 

机に突っ伏して余韻に震えるミズネ。その様子を見て満足したのか、押さえていたベケスの手が肩から離される

 

「ふふふ⋯⋯それじゃあ、お皿下げるわね。二人はどうする?ここでコレを続ける?それとも部屋に戻って互いの愛撫を再開する?」

 

「待っ⋯て♡待ってくれ⋯一旦、勝負を中断して欲しいっ⋯⋯♡」

 

「あら、どうかしたの?ミズネ」

 

「ちょっと⋯落ち着きたいんだ、頭を冷やさせてくれ」

 

「いいの?まだまだ時間はあるけど、稼げるうちに稼いだ方がいいわよ」

 

「わ、分かってる。そんなに長い時間は中断しねぇから⋯主様、申し訳ありません。直ぐに戻る───戻りますので⋯」

 

「構わないよ。考えたら昨日の夜や朝と、起きてる時は休憩してなかったからね」

 

ミズネは立ち上がると部屋の出口を目指して歩き出す

 

「どこに行くの?」

 

「⋯日課の掃除だ。やっぱりやんねぇと落ち着かねぇからさ」

 

部屋を出る彼女を見送った後、ベケスは皿を片付けつつ部屋に残ったレヘターに話しかける

 

「ふふ、もう大分堕ちてるわね。ミズネ、あんなに顔を真っ赤にしちゃってたし、あと一歩ってところかしら。意外とやるじゃない、主様♪」

 

「思考が読めるおかげだよ。ミズネは考えがしっかりしてるからね。そこを読めるなら容易い⋯はずなんだけれど、そのあと一歩が足りない気がするんだ」

 

レヘターは、彼女が主である自分に対してどんな想いを抱いているのか実は前々から気付いてはいた。事情があり最近まで気付かないふりをしていたが、この街にやって来てからどこか一歩引いたような態度を見せることが多くなった彼女に、レヘターはどこか違和感を持っていた

 

「ベケス、君のかけた魔法はどこまで相手の心を読むんだい?」

 

「そうね⋯わたしの“想語魔法”は聞かせたい相手の顔を思い浮かべないと聞こえないの。だからもし途中で声が途切れたりしたら、それは主様ではなく別の誰か⋯もしくは自分自身について考えてたりしてる時だから、気になるなら注意しときなさい」

 

(別の誰か、自分自身⋯⋯そうか)

 

「原因が分かったかもしれない。ちょっとミズネの所に行ってくるよ」

 

「え、もう行くの?」

 

彼女が休憩をとると言って部屋を去ってから五分も経っていない。いくらなんでも早すぎでは無いか⋯そんな疑問も、彼の言葉を聞いてすぐに納得した

 

「いくら待っても無駄だからね。彼女は今─────」

 

「────⋯そっか、獣人ならソレもあるのね。分かったわ、行ってらっしゃい。それならわたしは『ベケスちゃん、今ちょっといい?』⋯⋯ちょっと待っててくださいね」

 

そんな中突如、頭の中に聞き慣れた声が響く。自分と同じ様に潜入捜査をしていて、自分がその日何をされたかを毎夜報告してくれる親友のリーシュことリョシーセの声だった。レヘターから少し距離を取りその通信に応える

 

『昼間に連絡してくるなんてどうしたのよ、リョシーセ。何かトラブルでもあったの?』

 

『ううん、順調だよ!あのね、今から買い出しに行くんだけど会えないかなーって』

 

『ん、あんた監禁されてたんじゃなかった?外に出られたの?』

 

『その辺りも会うまでにちゃんと説明するよ。あ、もちろんリーシュとユミナちゃんとしてだよ!前の街にいた頃の知り合いとして偶然出会った体(てい)で話したいの』

 

『ふぅん?よく分かんないけど必要な事なのね。分かったわ。丁度今、時間が空いたから、すぐに行くわ』

 

『ありがとう!それじゃまた後でね!』

 

「⋯⋯ふぅ。ねえ主様、実は─────」

 

話し合いを終えレヘターに事情を説明する

 

「─────そうか、分かったよ。それなら買い出しついでに話しておいで。その間こっちで勝負は進めておくよ」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「はぁ⋯♡はぁ⋯♡っ⋯はぁ♡」

 

(なんだよ、これぇ⋯♡やっぱりおかしい⋯⋯全然治まらねぇ♡)

 

一方その頃、火照った身体を落ち着かせる為に日課の廊下の窓拭き掃除を始めたミズネ。だがしかし、そこにいつもの真面目にそつなく仕事をこなす少女の姿は無かった

 

(朝からずっとだ⋯⋯♡お腹の下辺りの疼きが♡ずくずくって⋯⋯♡私の身体、どうなっちまってるんだ?)

 

窓拭きに使っている雑巾を両手で強く握りしめ、視線を下に落として下腹部を睨みつける。落ち着けるどころか、身体の火照りはより一層高まり、股から流れる愛液で集中などとてもできない状態になっていた

 

「!?しまっ⋯⋯!?」

 

結果、足をもつれさせバランスを崩してしまう。衝撃に備え目を瞑ったところで─────

 

「っと、大丈夫かい?」

 

いつの間にか傍にやって来た主に支えられ、間一髪の所で転倒を免れた

 

「主様!?あ、ありがとうございます⋯⋯けどあのっ、どうしてここに?時間、そんなに経ってない気が⋯っ♡」

 

『主様の顔、近ぇ⋯!♡♡やばい⋯♡余計に身体が熱く⋯っ♡クソ、ほんとに何なんだよ♡』

 

「⋯ああ、よく考えたらやる事が無くてね。ミズネの手伝いをしようと思って来たんだ」

 

「う、嬉しい申し出ですが大丈夫っ⋯です!♡」

 

「遠慮しなくていいよ。ほら、窓の上の方とか、届くのかい?」

 

「だから大丈夫ですって!台を使えば─────あれ?」

 

ミズネの指差す先に台は無い。辺りを見渡してもそれらしき物はどこにも無かった

 

(しまった!用意すんの忘れちまった⋯くそっ、身体がおかしくなってるせいだ⋯!これのせいで考えがまとまらねぇ♡)

 

「どこにも無いじゃないか。ほら、持ち上げるから足閉じて」

 

「ぅ⋯ぁ⋯はい⋯⋯」

 

言い訳が思い付かず、追い返せないと判断したミズネは大人しく主の指示に従い足を閉じる。レヘターはそんな彼女の腰と足に手を回して抱え上げた。その際、足の方は長いスカートの上からではなく、スカートの中の足を直接掴んで持ち上げると、ミズネから驚きの声が上がる

 

「うぇっ!?」

 

「ん、どうかした?」

 

「い、いえ、なんでもないですっ♡」

 

『まずい、濡れてるのバレ⋯⋯♡いや、それは今更⋯だよな。にしてもなんか、変な抱え方だな』

 

違和感を覚えつつも窓拭きを再開するミズネ。すると程なくして背後からカチャカチャと金属音が聞こえてきたかと思うと─────

 

にゅぷぷぷっ♡♡♡♡

 

「ん!?」

 

閉じた太ももの間を、硬いナニかが通り抜けていくのを感じ取った

 

『こ、この硬いのって⋯まさか!?』

 

振り返れば背後でズボンを下ろしたレヘターが、スカートを捲り上げ腰をぐりぐりと押し付けていた

その光景を見てミズネは確信する。ピッチリ閉じた太ももの間で前後している物体は、間違いなく主のおちんぽだった

 

「あ♡主様⋯っ♡何して⋯?♡」

 

「ミズネは気にせず掃除を続けて。僕が勝手に⋯するだけだからっ⋯」

 

にゅぷ♡にゅぷ♡にゅぷ♡ちゅぷっ♡

 

『気にすんなって言われても⋯⋯ちんちん太っと♡あっつ⋯♡♡♡』

 

溢れ出るカウパーと愛液とで太ももが濡れる。その結果滑りが良くなったおちんぽのピストンが徐々に速くなっていく。ミズネはガチガチになったおちんぽが、太ももに擦れ熱くなっていくのを感じていた

 

『主様の⋯♡形がハッキリとわかる⋯♡クソッ⋯おまんこ、使われてる訳じゃねえのにっ♡感じてっ♡♡』

 

「ミズネっ⋯そろそろ射精すよ⋯!」

 

『射精すって⋯ここだと床が汚れちまう!さすがに止め、ないと♡』

 

「♡⋯ど、どうぞ♡主様の、好きなタイミングでっ♡んぅ♡」

 

『⋯あれ?♡今、私⋯何、言って⋯⋯?♡♡』

 

「ああ⋯これで、同点⋯だ!」

 

止めなければ⋯という思いとは裏腹に、口から出た言葉に困惑するミズネ。打ち付ける主の腰がより一層激しくなり、そして──────

 

バチュッ!!びゅっ!♡びゅる~~~っ♡びゅぷぷ⋯♡ぶぴゅ⋯⋯⋯♡♡

 

「っ⋯⋯♡♡ふ⋯う゛っ!♡♡ぉ♡」

 

後ろから根元まで押し付けられたおちんぽが、ミズネのスカートの前部分を持ち上げる。盛り上がった先からジワリ⋯♡と精液の染みが広がっていくのを見たミズネは、吐き出された大量の精液とスカートの下の惨事を想像しながら軽い絶頂を迎えた

 

『絶対⋯おかしいっ♡精液の染み見ただけで♡こんなちょっとした事(妄想)で⋯イッちまうだなんて!♡』

 

「ふ⋯♡ふ⋯♡ふぅ⋯♡ふっ⋯♡主様、一旦⋯♡降ろしてください♡」

 

「ん⋯どうしたんだい?」

 

ミズネを抱えたまま器用にズボンを履き直していたレヘターは、言われた通りに彼女を降ろす。壁を支えに手を付いて立った彼女は、振り返らずに事情を説明した

 

「私、朝から身体、おかしくて⋯⋯♡ぉ♡ちょっとの刺激でも、その⋯んっ♡感じてる、ていうか⋯⋯♡」

 

「ああやっぱり。ミズネ、君は今発情してるんだ」

 

「はつ⋯じょう?」

 

「そうだよ。身体が交尾───セックスしたくてたまらない状態って言うのかな、気持ちが昂って興奮してるんだ。特に獣人族はそういう事になりやすい時期があるらしくてね。半分獣人の血を引いてるミズネにも今それが来てるんだ」

 

「う、嘘です⋯っ。そんな訳─────」

 

「その証拠に君は自分がパンツを履いてない事に違和感を持ってないだろう?⋯さっき足で股間に触れた時は驚いたよ。そっちの方が都合が良いからって身体が勝手に判断しちゃってるんだ。おそらく、今まで無かった身体への刺激を受けたのが原因かな」

 

「そういえ⋯ば♡そん⋯な⋯⋯なんで⋯っ」

 

主の説明を聞いて、自身の現状と行動を思い返したミズネが、困惑と怒りが混じった呟きを漏らす

 

『なんで、今なんだ⋯!主様との勝負に勝たないといけねぇのに!こんな不利にしかならない状態に、今!⋯これじゃあもう、勝つことなんて─────!』

 

(⋯⋯弱ったところを付け入るようで嫌だけど、今なら色々聞き出せそう、かな)

 

力無く項垂(うなだ)れる彼女を見たレヘターは今しかないと、どうしても聞きたかった疑問を彼女にぶつける

 

「ねえミズネ、どうして君はそこまで僕を貴族に戻したがってるんだ?」

 

「⋯主様が、あの屋敷から追い出されたのは私のせい、だからです」

 

ミズネは勝負に勝てる見込みが無いと悟ってしまったのか、覇気のない声で今まで話さなかった自身の事を語り始めた

 

「メイドとして引き取られてから、少し経ったある日⋯主様から遠くの村に行かないかと提案してきた事を覚えてますか?」

 

(⋯やっぱりその話が原因か)

 

「うん、覚えてるよ。君に嫌がらせを行う父上から遠ざけるための提案だったんだけど、君は頑なに断り続けた」

 

「私を救ってくれた主様に恩返しがしたかったんです⋯⋯⋯この際です、はっきり伝えます。私は主様の事が好きです、大好きです⋯!」

 

「⋯うん」

 

「たとえ興味を持たれなくても⋯主様にとって気まぐれに救った、取るに足らない子供だったとしても⋯⋯」

 

「うん⋯⋯うん?」

 

「私⋯は、貴方の元で働けるなら⋯⋯大好きなっ主様の為なら!嫌がらせくらいっ、耐えられました⋯⋯で、でもっ⋯そのせいで主様は⋯⋯!父親と口論になって追い出される羽目に⋯⋯」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ!途中聞き捨てならない言葉が聞こえたんだけど⋯?いや口論になったのは事実だけどその前の部分、興味が無いとか取るに足らない子供とか⋯どういう事だい?」

 

溜まっていたモノを一緒に流すかのように、ぽろぽろと涙を流しながら言葉を吐き出すミズネ。そんな彼女の話の内容に、レヘターは動揺を隠せなかった

 

「?⋯だって私、一度も主様からセクハラされなかったじゃないですか。他の先輩メイドの姉さん達の胸や尻は揉んだりしてたのに⋯⋯」

 

「え、いやそれは⋯!?⋯⋯⋯されたかった、のかい?」

 

聞き間違いかと思い恐る恐る質問する。とんでもない事を口走った自覚はあるようで、ミズネの顔は真っ赤に染まっていた。吐いてしまった以上止めようがないと、勢いに任せて言葉を続ける

 

「あ、主様が望むならっ、されてもいいって、思ってました。でも一切手を出されなくて⋯その時の私は敬語も苦手で⋯⋯仕事も雑にやってばっかだったから、そういう部分が避けられてる原因かなって必死に直したりして⋯⋯」

 

(敬語に関しては今もあんまり変わってない気が⋯いやまあ、そこが良いところでもあるんだけど)

 

「それでも触ってくれなかったから、周りの人達に相談したりしてました。ど、どうやったら姉さん達みたいにして貰えるのか⋯⋯とか」

 

『あの時姉さん達にすっげぇ微妙な表情されたんだよな。そういえば姉さん達、セクハラされてるのに満更でもなさそうだったし、もしかしてあの人達も⋯けど、それでも、私だって主様にって⋯⋯』

 

「その時ははぐらかされて、いつか主様とそういう事ができる日が来るって励まされました。当時の私も、身体が大きくなればいつか私も⋯って思ってたんです⋯⋯主様が屋敷を追い出される事になったのは、そのすぐ後でした」

 

「やっぱりか。君は、僕が追い出された事の責任は自分にあって、それを果たそうとした。だから予定してた村じゃなく、僕に付いていく事にしたんだね」

 

「⋯はい。主様の地位を取り戻すには、統治する領地が必要でしたので。ここ最近になって治安が良くなってきたと言われていたこの街を選びました。ですが、その時点ではまだ主様をどうやって元の地位に戻すのか、具体的な事は何も思い付いて無かったんです」

 

「え?」

 

彼女はそこで一度深呼吸した後、意を決した表情で言葉を続けた

 

「あ、主様がベケスにっ、姉さん達と同じ事をしていたのを見てっ⋯その時に!頭の中、真っ白になって⋯!」

 

「!?」

 

「私、主様が追放された時⋯「これで気兼ねなく、ずっと主様と一緒にいられる」って思ったんです。でもっ⋯それを見た瞬間、自分がやった事は主様の迷惑にしかなってなかったんだって⋯気付いて⋯⋯っ」

 

『そうだ、私はずっと後悔してたんだ⋯⋯私のわがままのせいで、自分に興味を持たれてないって事実から必死に目を逸らして⋯⋯主様が本来歩むはずだった裕福な将来を閉ざしてしまった事に⋯⋯』

 

「────────」

 

「だから⋯⋯っ、その時に決意したんです!私の迷惑のせいで追い出された主様だけでも、何が何でも元の生活に⋯戻そうって⋯⋯でもそれも、主様の迷惑にしか⋯⋯⋯ごめんなさいっ、主様ぁ⋯⋯うぅ⋯!うぅぅっ⋯⋯⋯⋯!」

 

(そう、か⋯何もかも僕のせい、だったのか⋯僕のせいでこの子を傷付けて⋯)

 

嗚咽混じりに、自身の想いを打ち明けたミズネに対しレヘターは絶句する他なかった。自身の愚かな行動のせいで彼女を悩ませていた事、軽率な行動で彼女の想いを踏みにじってしまっていた事に気が付いたからだ

 

「⋯ミズネ!聞いてくれ、僕も君に謝らないといけないことがある」

 

すすり泣く彼女をこちらに向き直させ、目線を合わして語りかける

 

「ズズッ⋯⋯あ、謝らないといけないっ⋯ことって⋯?」

 

「ああ。まず僕は⋯君の気持ちに気が付いてたんだ。そしてそれに応じるつもりも、もちろんあった」

 

「ぇ⋯え?」

 

「けれど、獣人嫌いの父上がそれを許すわけが無いことも知っていた。だから、せめて君が幸せに暮らせる方法を考えたんだ」

 

『い、今すすす好きなことバレてたって⋯⋯じゃあなんで主様はベケスにあんな事を⋯?』

 

「けど君はそれを断った。だから僕は次の作戦に移った。それがあのセクハラ作戦だ。僕は君が想うほど良い人間じゃないって幻滅してくれれば、すんなり村に行ってくれるだろうって思ったんだけど⋯⋯今思えば馬鹿なことをしたと思ってるよ。進んで参加してくれたとはいえ、メイドの子達にも迷惑をかけたし⋯」

 

『そう⋯だったのか。だから主様に触られてた姉さん達、喜んでるように見えたのか⋯』

 

「そして作戦中、僕の突然の奇行と君の存在に痺れを切らした父上と口論になって追い出されて、君と共にこの街にやってきた。そして、これが一番君に謝らないといけない事なんだけど⋯⋯」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベケスに手を出したのは、セクハラ作戦の行動が抜け切って無かったのと、ミズネの体格に近い彼女を見て我慢できなくなったからなんだ!」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯はい????」

 

「えっと⋯だからその、つまり─────」

 

つまり─────ミズネの前でわざと他の子にセクハラを続けたり、最低な発言をしていたのは嫌われて安全な村に言って貰う為だった。しかしそれまで積もりに積もらせた不満とミズネへの欲望が暴走した結果、それをミズネ本人ではなくベケスにぶつけてしまった、というのが彼の言い分だった

それを聞かされたミズネは呆けた顔のまま、動かなくなる。そして⋯⋯⋯⋯⋯

 

「本当にすまない!全部⋯全部僕のせいだ!だからミズネが気にすることなんてなにも「─────な」⋯⋯ミズネ?」

 

「ふざけんなぁっ!!」

 

「うわっ!?」

 

怒号と共にレヘターは押し倒され、その胸倉を掴まれる

 

「わ、私は⋯⋯私が!どんな想いで、貴方を⋯!それを⋯それを⋯⋯!」

 

「⋯っ君の怒りはもっともだ。僕は殴られたって文句は言えない仕打ちを君にしてしまった」

 

胸倉を掴んでいた手が離れるのを見てレヘターは目を瞑る。これから何をされても全て受け入れるつもりだった

だが、しばらく経っても何の衝撃も訪れない。目を開けてみれば彼女は両手で涙を拭いながら静かに泣いていた

 

「良かった⋯⋯主様に、嫌われてなかったっ⋯⋯良かったぁ⋯⋯!」

 

「⋯⋯っ!」

 

「うわっ!?あ、主様?」

 

泣きながら笑い、心の底から安心した声を出すミズネを、レヘターは無言で抱きしめた

 

(父上のことを言い訳になんかせず、もっと早く気持ちに応えるべきだった。僕は今まで何を⋯⋯いや、もう後悔するのはやめよう。彼女の為にも、自分の為にも、これからは────!)

 

「ミズネ、最後の勝負をしよう!」

 

「勝負⋯⋯?あっ」

 

『そういやそう、だったな⋯主様と勝負、してたんだった』

 

レヘターはミズネと夫婦になる為に、ミズネはレヘターに元の地位を取り戻す為に、互いに勝負をしていたのをミズネは今更のように思い出した

 

『⋯⋯⋯あれ?でももう、お互いの気持ちを知った今、勝負する理由無いんじゃあ⋯⋯』

 

元々は自分が大好きな主様への行為が迷惑にしかなっておらず、その責任を取るための行動が原因で始まった勝負だった。だがそれは勘違いだったとこの場で明かされた以上、勝負を続ける必要は無くなった。思考を巡らせていたミズネがその真実に気付いたまさにその瞬間─────

 

「今夜、君を抱かせて欲しい⋯!」

 

レヘターから発せられた言葉で、ミズネの思考は全て、真っ白に、吹き飛ばされてしまったのだった




ちょっとどうでもいい小話
作者のキャラ命名センス見てもらえれば分かる通りセンス0だからルビ振ってないけど、“〇〇魔法”とかは作品内ではそのまま読まずかっこいい横文字を使って言ってる設定だよ
次回でベケスルート完結予定
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