前話のルアーナ、キスメ視点の話
おまけ編に投稿する予定だったけど主人公たち四人の仲を深めたい&今後の会話を砕けた口調で描写したかったから本編に捩じ込んだ
※後半アナル挿入描写あるので苦手な方はご注意下さい
旅に出て一日目の夜、リョシーセがベケスの思い付きの特訓に巻き込まれた頃────────ルアーナは馬車の荷台で、資料を片手に地図と睨めっこをしていた
(ホウマ聖王国までの道のりで寄れそうな姉さんのいる街は⋯⋯ミミ姉さん、グレシア姉さんの二人っすかね)
姉であり四女神の一人であるセラーカの話によれば、かつて魔王に捕まり堕とされた姉妹たちに不穏な動きがあるとの事。何をしようとしているのか、誰がどの程度まで関わっているか⋯⋯その真相を確かめる為に、ルアーナはまず各地の街にいる姉たちと話をすることにしたのだ
(一応、セラーカ姉さんから何も知らないだろうと言われたクヴィチ姉さんにも話を聞いてみましたが⋯⋯)
──────────
『姉様達の、企みごと⋯⋯ですか?』
『はい。クヴィチ姉さんにもそういう話が来てないか知りたいんすが、心当たりあるっすか?』
『いえ、特に何かをやれと言われた記憶は⋯⋯⋯⋯あ、でも─────』
『なんすか?』
『十年ほど前に、ネム姉様と話した事があって⋯⋯軽い雑談程度だったんだけど、話の最後に「もし、魔王の事が忘れられないなら「コレ」を箱から出して鳴らしてね」って鈴の入った透明な箱を渡された覚えがあるわ』
『ネム姉さんが!?それ、今どこにあるっすか?』
『ええと、確かこの机の引き出し、に⋯⋯─────』
『どうしたんすか?』
『⋯⋯無くなってる、わ。確かにここに保管してた筈なのに⋯⋯!ほ、本当よ!?』
『姉さん、落ち着くっす。一応他の引き出しも見てみましょう』
──────────
(結局、その鈴とやらは見つからなかったっすね。姉さんも本気で焦ってたし、キスメ殿が直接問いただしても答えは変わらなかったから嘘の可能性は無い⋯⋯なによりネム姉さんからの贈り物っすからねぇ⋯⋯)
ネム・ジャンクテ─────十三姉妹の次女であり、魔王に捕らえられた最初の女神。助け出した直後に伝えた魔王討伐の話を「ありえない」と一蹴した後、一度姿を消した。そして次に姿を現した時には東の島で、聖王国とは別の独自の文明を築いた国の長となっていた
その国は他の聖王国や街との交流を頑なに拒み続けており、数百年経った今も内情について詳しく分かっていない。ルアーナにとって、魔王に捕らえられた女神達の中で特に注意しなければならない相手だった
(引き出しから消えたのは単純に「時間切れ」か、
「であればやっぱり、他の姉さん達にも話を聞いてみるしか無いっすねぇ」
「たっだいま~!」
改めて結論付けたところで、用事を済ませたキスメが元気よく挨拶しながらやって来た
「戻ってきたっすね。お二人の様子はどうでした?」
「うん!僕のベッド、気に入ってもらえたよ!」
ルアーナの言葉に、キスメが満面の笑みを見せながら答える。どうやらサプライズは大成功だったようだ
「それは良かったっすね!どんな機能を付けるか、出発直前まで考えてたっすもんねぇ」
「でもこれで終わりじゃないんだ。明日使い心地の感想をおかあさん達から聞いて、それからもっと改良していくつもりだよ!⋯⋯⋯⋯それでルアーナさん、僕を呼んだって事は例の話についてだよね?」
雑談もそこそこに、キスメが馬車内に広げられた資料を覗き込む
「そうっす。お二人の護衛とは別に、我々にはやらなければならないことがあるっす。それが『魔王に捕らえられていた姉さん達の動向を探る』ことっす」
「じゃあまずは確認からするね。クヴィチちゃん含め、その八人のお姉さん達は女神の力を殆ど失っていて、それを取り戻すために世界各地の街で統治者にあたる役割を与えられているんだよね?」
ルアーナがこくりと頷く。女神は人類の信仰によって力を授かり、その数が多ければ多いほど与えられる力も大きくなる。そしてその力を使って人類に加護と祝福を与えるのが、女神と人類の関係だとキスメはルアーナから教わっていた。力を殆ど失い、人々の記憶からも消えた女神達も、統治者として信頼される事で力を取り戻している最中との事らしい
「はい。そして次に訪れる街に姉さんの一人が暮らしてるんです。名前はミミ・ジャンクテ。十一番目の女神で、クヴィチ姉さんの一個上っすね」
「ミミ⋯⋯ミミちゃんね⋯⋯うん、覚えたよ!じゃあその子から僕が情報を聞き出せばいいんだね。クヴィチちゃんにしたみたいに!」
手先をうねらせながら張り切るスライム少女に、ルアーナが苦笑しながら手を前に出して制止する
「まだ暗躍してると決まった訳ではないので、最初はお手柔らかに頼むっす。何事も、最初は話し合いからっすよ」
「むー⋯⋯はぁい。黒かどうかわかるまで我慢するよ」
不満気だったが、キスメは渋々といった様子で納得してくれた。ルアーナはそれに笑顔で頷く
「お願いします。では、次にミミ姉さんの能力っすが────────」
◇◆◇◆◇◆
「────────以上っす。あとは現地に着いて、直接確認してから話し合いましょう」
「はーい!⋯⋯これで話は終わり?」
「そうっすね。あ、では最後に⋯⋯この話はリョシーセ殿とベケス殿にはくれぐれも内密にお願いしますっす。一応魔王関連の話なので」
資料を片付けながら、二人に教えてはいけない事をキスメに伝える。今の人類はごく一部を除き、魔王が討伐されておらず封印されている事を知らない。人類を絶滅寸前まで追い詰めた魔王が実は生きている⋯⋯その事実を知り、人類が絶望し大混乱に陥るのを防ぐ為に、四女神が隠したからだ。その事からあの二人を思っての発言だったが、それを聞いたキスメは困ったように眉をひそめた。自分の引き継いだ記憶と情報から、あの二人はそんな事にはならないだろうと確信があったからだ
「うーん⋯⋯おかーさん達なら大丈夫だと思うんだけどなぁ。ねぇねぇ、やっぱりおかーさん達には事情を話さない?多分⋯⋯いや絶対快く協力してくれるよ。特におかーさ─────」
「絶対だめっす!!」
だからこそ真実を話してこの話にも協力してもらおうというキスメの提案は、言い切る直前で彼女の一言に遮られる。突然の大声にキスメが身体をビクリと震わせ固まった
ルアーナ自身もここまで強く言うつもりではなかったのか、すぐにハッとなってバツの悪そうな表情に変わる
「⋯⋯⋯⋯これまでの付き合いから、リョシーセ殿とベケス殿なら頼めば協力してくれることはわかってます。ですが殆ど失ったとはいえ、魔王に捕まってた姉さん達にも女神の力は残されてるんす。女神の力は人間に影響を与えやすい⋯⋯逆にあの二人が危険な目に遭うかもしれないので、それを防ぐ為にも秘密のままにしてて欲しいんす」
「う、うん⋯⋯ごめんなさい、ルアーナさん。僕⋯⋯コレをきっかけにルアーナさんがおかーさん達ともっと仲良くなれたらいいなって思って⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯気持ちだけ受け取らせてください。こっちも大声で怒鳴って申し訳なかったっす」
優しく微笑んで見せたあと、ルアーナは片付けを再開させる。するとキスメが今度は背後から抱き着いてきた
「わっ、と⋯⋯ど、どうしたんすか?」
「事情があっておかーさん達と仲良くできないなら、せめて事情を知ってる僕とはもっと仲良くしてもいい⋯⋯そうだよね?だから僕ともっと仲良くなろう、ルアーナさん!」
「キスメ殿⋯⋯」
その真剣な眼差しから、少女が自分を励まそうとしている事にルアーナは気付く。その優しさに、彼女の顔から自然と笑みが零れた
(それでハグしてきたんすね。発想が子供らしいというかなんというか⋯⋯って、リョシーセ殿とベケス殿の記憶情報を引き継いでるから、事実そうでしたね)
「わかったっす。お二人に頼めない分、キスメ殿には目一杯頼らせて─────」
「ほんと!?じゃあセックスしよ、セックス!♡」
「─────いや何でそうなるんすか!?」
抱きしめ返そうと伸ばした手は、唐突な性交発言で止まってしまった。先程までのしんみりした雰囲気はどこかへ吹き飛び、キスメの不定形な身体がルアーナの鎧の上に広がっていく
「え?だって仲良くなるならこれが一番でしょ?おかーさんとママもよくヤッてるし。ほら、裸の付き合いってやつだよ」
「いやそれ、少し意味が違う気が⋯⋯!?ちょ、ちょっと待つっす!」
「ふふ、安心してねルアーナさん。ちゃんと優しくしてあげるから♡」
慌てて止めるも、キスメはお構い無しに粘液を鎧の中へと侵入させる。だが────────
ジュウウウウ⋯⋯
「へ?⋯⋯⋯えええええ???」
鎧の中に侵入した粘液の先が音を立てて蒸発し始める。キスメは呆気にとられた後、慌てて身体を離した
「溶けちゃった⋯⋯」
「だから言ったのに⋯⋯この鎧には特別な加護が色々施されているんすよ。魔物を退ける力もその内の一つっす。キスメ殿にとっても危険なので気を付けてください」
鎧を撫でながらルアーナが今起きた現象について語る。見れば鎧の表面に付着したスライムも、遅れて蒸発し始めていた
「そんな⋯⋯!?せっかくルアーナさんともっと仲良くなれると思ったのに⋯⋯!」
「いや、性行為で仲を深めるのは間違って⋯⋯なくはないっすが、誰彼構わずに取っていい手段じゃないといいますか⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯ルアーナさんは僕と仲良しになるの、嫌なの?」
「うぐっ⋯⋯そりゃあ、ウチだって仲良くなりたいとは思ってますが⋯⋯」
両手を体の前で組み、子犬の様に潤んだ瞳でルアーナを見上げるキスメ。その愛くるしい姿に、ルアーナは思わずたじろいでしまった。少しの間逡巡した後、諦めたようにため息をつく
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯わかりました。今鎧を脱ぐんで、少し待っててください」
「!⋯⋯ありがとう、ルアーナさん!」
キスメは途端にパッと表情を明るくし、鎧を脱ぎ始めたルアーナの横で身体を揺らしながらそれを待った。黒のピッチリとしたインナーとスパッツ姿になった少女が、受け入れるように両手を広げる。キスメはすぐさまその胸へと飛び込んだ
べちゃり!♡なでなで⋯♡すりすり⋯♡
「ふふ、まさかルアーナさんが乗り気になってくれるだなんて♡意外だなー♡」
寝転んだルアーナに跨り、インナーの上から彼女のなだらかな乳房全体を広げた粘体で撫でる
「色々考えた結果っす。⋯⋯っ。キスメ殿と親交を深めたいとは、ウチも前から思ってたので。まあ、こんな形になるとは⋯⋯ん♡思ってなかったっすが」
「そうなんだ、嬉しい♡さっき言った通り優しく、そして気持ち良くさせていくから、安心して身を任せてね!」
すりすり⋯♡むにゅ、くにっ⋯♡
柔らかいスライムの触感が表面を撫でていく快感と、内側からじんわりと広がっていく温かな心地良さが少女を包み込む
「乳首、硬くなってきたねぇ。そろそろ下も触っていくよ♡」
ぬち⋯♡すりすりずり⋯♡♡くちゅ♡くちゅ♡くちゅ♡
ルアーナの上でキスメは振り返り、伸ばした触手で彼女の秘所にスパッツの上から触れた。触手の先を二つに分け、割れ目を広げてから間に生やした三つ目の触手で擦っていく。すぐにスパッツの擦れる音に水音が加わり、シミがじんわりと広がっていった
(普通に上手い⋯⋯♡言うだけはある⋯⋯っすね♡クヴィチ姉さんは、これに堕とされてっ♡でも、ウチは⋯⋯♡)
(ルアーナさん、全然喘がないなぁ。あんまり声出さないタイプなのかな?でも⋯⋯こっちの方はいっぱい溢れてきてる♡うん、これならもういいかな)
「下、脱がせるね~♡」
するする⋯⋯ぬちゅ⋯⋯♡
「⋯⋯⋯⋯っ♡」
股の間に回り込んだキスメが濡れたスパッツを丁寧に脱がし足を広げさせる。刺激されうっすら赤くなったおまんこが、透明な露で輝いていた。当の本人であるルアーナは足を閉じたりはせず、気恥しそうに目線だけを逸らしそれに耐える
「いい感じだね!じゃあ次は⋯⋯極細の触手で
ぐちゅる♡ぬちゅ⋯♡ぬちゅるる⋯⋯♡
片手を掲げ、その指先を細く長く伸ばしていく。相手の処女膜を傷付けないようにした上で膣内の弱点を探る為だ。キスメはいくつもの糸を束ねたような見た目になった指を、ルアーナの股の間に押し当てる
(さてと♡ルアーナさんの弱点⋯は⋯⋯あれ?)
まさぐってすぐに、違和感に気付く。あると予想していたモノが、そこに無かったのだ。更に数本の極細の触手を追加し、疑惑が確信に変わったキスメは触手の束になった指を引き抜き、驚きの目でルアーナを見つめた
「ルアーナさん────────処女じゃなかったの!?」
「え?あ、はい。そりゃそうっすよ。当たり前じゃないっすか」
ルアーナがあっけらかんとした様子で答える
「な、なんで⋯⋯⋯⋯」
「なんでって⋯⋯魔物との性交実験でですよ。安全性を確かめる為に、最初に自分の身体で試すようにしてるんす。もしそのまま孕んで産めたら大人しい魔物を量産出来るんじゃないかと思って。まあ、女神であるウチじゃ孕むことすら出来なかったんですけどね」
「そうだったんだ⋯⋯」
(でも、なんだろう⋯⋯どうしてそこまでして⋯⋯⋯⋯)
「⋯⋯⋯⋯不思議っすか?」
「え?」
ルアーナが上体を起こす。愛撫が止まったことでキスメの異変に気が付いたようだ
「何を考えてるのかわかるっすよ。何故魔王は嫌っているのに、魔物に対してはそこまでするのか、すよね?」
「う、うん⋯⋯魔王が従えてた魔物も同じくらい恨んでてもおかしくない筈なのに、なんで殲滅じゃなくて無害化させる事に力を入れてるのかなって。なんというかまるで人間と同じように────────魔物も救おうとしてるみたいだなって」
キスメの導き出した答えを聞いたルアーナが笑う。だが、その笑顔はどこか儚げだった
「キスメ殿、ウチが過去に女神や魔王について話した事を覚えてますか?」
「覚えてるよ。昔は“大穴”を囲うように女神様の国が沢山あったけど、突如現れた魔王がルアーナさんの国や他の姉妹の国を滅ぼしたって話だよね。魔王は倒されたけど、実は生きたまま封印されて近い将来復活するって⋯⋯」
なぜ急にその話になるのか分からなかったが、キスメは教えられた通りの事を口にする
「では、最初に魔王が現れた場所はどこかわかるっすか?」
「えーと、おかーさん達の知識によると⋯⋯“大穴”でしょ!今も目に見えるほどの濃い瘴気が溜まってて、魔物もそこから出てくるんだよね?」
「正解っす。そして⋯⋯魔王が現れてすぐ、国民のほぼ全てが惨殺もしくは支配されて滅ぼされた国があったんすよ。助かったのは国の外に出かけていた一部の国民と⋯⋯国を捨てて一人おめおめと逃げた女神だけ」
「え?⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯それって、まさか────────」
魔王に滅ぼされた女神の国は九つ。捕まった女神は八人。滅ぼされなかった四人の女神は今も聖王国として残っている。つまり、逃げ出した女神とは⋯⋯⋯⋯最悪の考えがキスメの頭の中に浮かぶ。しかしそれを口にする前に、目の前の少女がそれを口にした
「そう⋯⋯⋯⋯“大穴”の中にあった人類と魔物が共存する国。それがウチの治めていた国だったんすよ」
──────────
『逃げろ!そいつら、正気じゃない⋯⋯!』
『キャアアアアアッ!!』
『た、助け─────ぎゃ⋯ッ!』
『報告!錯乱し暴徒と化した市民が城に⋯⋯!』
『ルアーナ様⋯⋯あなただけでもお逃げ下さい。ここは我々が────────』
──────────
「それが、ルアーナさんの国の結末⋯⋯」
ルアーナが無言で頷く。どこからともなく現れた魔王が瘴気を周囲に放出。それに触れた魔物が次々に正気を失い、他の魔物や同じ国に暮らす人間を殺し始めた。僅かに残った城の人間の助けによって彼女だけは脱出できたが、混乱と瘴気の広がりを抑える事はできず滅ぼされた。その後、滅ぼされた王国は丸ごと魔王の拠点として利用される事になってしまったと彼女の口から語られた
「そう、だったんだ⋯⋯⋯⋯魔物って魔王が創り出したものじゃ無かったんだ」
キスメが何より驚いたのは、魔物は魔王が来る前から存在しており、人類とは共存関係にあったという部分だ
「てことは、僕や他のスライムもルアーナさんの国の住人の子孫だったってこと?」
「そうなるっすね。スライムは元々小さな子供のお世話をする生き物だったんすよ。赤ん坊を上に乗せてあやしたり、転びそうになったらクッションになったり⋯⋯⋯⋯決して人を窒息させて殺そうとしてくる魔物じゃなかったっす」
ルアーナが拳を握りしめ、怒りで震わせる
「他の魔物だってそうっす。ウチの国は、あの人達は全部⋯⋯全部あの魔王に狂わされたんすよ⋯!だからウチは⋯⋯魔王が憎い⋯⋯許せないんです⋯⋯!」
なぜルアーナが魔物を無力化させようとしているのか、キスメはようやく理解した。彼女はただ、元に戻したいだけなのだ。人類と魔物が共存していた、かつての平和な世界を────────
「なら、取り戻さないとだね」
「!⋯⋯キスメ、殿?」
握り締めた拳に、キスメが手を添える。顔を上げ困惑した表情を見せるルアーナに、スライム少女は優しく微笑んだ
「話してくれたおかげでようやく知れたよ。ルアーナさんのやりたいこと⋯⋯お姉さん達も魔物も全部正気に戻して、ルアーナさんの国を取り戻そう!僕も協力する。これからはより一層頑張るからね!」
────────ちゅ♡
「キスメ─────んっ!」
そして、言い切るやいなやルアーナの唇に口付けをした。突然の事に固まる彼女の口の中に、無理やり舌をねじ込む
ちゅっ♡ちゅる♡ちゅ♡ちゅぷ♡ぷ⋯♡
「んぅ♡まずは⋯⋯ん♡最後までヤッて仲良くなろうね♡んっ♡ん⋯♡」
(口の中に、キスメ殿の舌が─────ウチの舌に巻き付いて、引っ張られるっす⋯⋯!♡)
ぢぅう゛うぅぅ~~~~~⋯⋯♡♡♡
「んん゛っ⋯⋯♡~~~~~っ!?♡♡♡」
ぴったりと合わさった唇の中で、二人の舌が絡み合う。キスメは長く伸ばした舌をルアーナの舌に巻き付かせ、吸い上げながら扱いた
「ん~~~~♡♡♡⋯⋯⋯はぁっ♡んっふふ♡すごいでしょ、僕の舌♡スライムだからね、長さは自由自在に調整可能だよ♡」
吸い付きながら口を離したキスメは、口の中から舌を突き出し伸ばしたり縮めたりしてみせる
「はぁ⋯⋯♡はぁ⋯⋯♡ふぅ⋯⋯♡確かに、すごい舌捌きでしたっす。さすがでした。ですが⋯⋯⋯⋯キスの練習に使われてた『キススキ花』のキス技には敵わないっすね」
「む⋯⋯」
そんな得意げに舌を披露するキスメに、ルアーナは挑発的な笑みを見せる
「ならこれはどう?クヴィチちゃんのお気に入りだよ!」
ぷちゅ⋯⋯ちゅぽ♡ちゅぽ♡ちゅぽっ♡ちゅぽっ♡ちゅぽ♡⋯⋯
それに乗せられたキスメが、今度は乳首に粘体を広げ、先端に吸い付くように引っ張りながら前後に擦る
「ん⋯⋯♡んっ♡んっ♡ん⋯⋯く♡ふっ♡ふっ⋯⋯♡♡い、いやぁーどうっすか⋯ね⋯⋯♡んくっ⋯⋯♡『ネブリタコ』の吸盤の吸い付きの方が♡キツいっ⋯すねっ⋯⋯!♡」
しかしそれも経験豊富なルアーナの余裕を崩すには至らなかった
「むうぅ⋯⋯」
「そんな睨まないでください。いきなりキスしてきたお返しに、少しからかいたくなっただけっす。それにちゃんと濡れてはいるんすから。ん⋯⋯♡ほら、もういいっすよ」
にゅぱ⋯⋯♡
怒るキスメを宥めながら、ルアーナは足を開く。少女の愛撫で再び濡れたおまんこを、自ら指で広げてみせる
「⋯⋯わかったよ。確かに僕の腕はルアーナさんが経験してきたソレらより劣ってるかもしれない。でも⋯⋯」
「!?うわ⋯⋯⋯⋯な、なんすか?その形⋯⋯」
「今度ばかりは自信あるよ。さっき処女膜を確認した時、ついでにルアーナさんの弱い所も確かめたからね♡」
そう言うとキスメの股間が徐々に変形し、男性器が創り出された。だが実際の男性のモノとは異なり、所々盛り上がった歪な形をしていた
「そ・れ・じゃ・あ♡いただきまーす♡」
ぬちゅ♡にゅぷ~~~~~⋯⋯♡♡♡
「んっ、く⋯⋯♡ぐ、うぅぅ~~~~っ⋯⋯!♡♡♡」
(これ、は⋯!♡膨らんだ所がっ♡ウチの気持ちいい所を圧迫して⋯⋯っ♡♡♡)
挿れられた肉棒の不自然に盛り上がった部分が、ちょうどルアーナのGスポットに押し当てられる。キスメの言う通り、あの歪な形は自分の弱点を最も効率よく責められる形をしていたようだ
「おーきっつぅ♡遊んでる割には締まりいいね♡沢山経験してるみたいな言い方してたけど、粗チンさんしか相手してこなかったのかな?♡」
ぐりゅっ♡ぐりゅっ♡こり♡こり♡こり♡
奥に入れたまま腰を捻り、盛り上がった部分でGスポットやポルチオを擦る。身を捩るルアーナに対し、さっきの仕返しと言わんばかりにキスメが煽りを入れる
「女神は⋯⋯♡ある程度の怪我とかなら一日で治るっす♡これもそれ、でぇっ♡処女膜までは再生できませんが、締まりくらいなら⋯⋯ぁっ♡次の日には、元通りになるっ♡す♡♡」
「へぇーそうなんだ。ルアーナさんの膣内を僕の形にしようと思ったけど、戻っちゃうのか⋯⋯ま!今日だけでもそうさせて貰おうかな♡」
キスメは一瞬悲しみの表情を浮かべるも、気を取り直して今度は密着させていた腰を動かし始めた
ぬちゅ⋯♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡コリ♡コリ♡コリッ♡コリュ♡⋯⋯
「ん⋯お♡おっ♡おっ♡んっ♡おっ♡ふっ♡んっ⋯⋯♡」
「どう?気持ちいいかな?」
「は♡はいっす♡んっ♡んっ♡あの膨らんだ、部分が♡はっ♡はっ♡ウチの気持ちいいところ、ずりずりって擦って♡⋯⋯⋯ん゛っ!♡♡♡」
ぷしっ♡♡♡
抽送を繰り返す度に、キスメの形成した突起部分がルアーナのGスポットを擦り上げる。弱い所を責められ徐々に大きくなっていく快楽に騎士の少女はたまらず絶頂した
「はーっ⋯♡はーっ⋯♡イったっす⋯⋯♡」
「うん!締め付けてきたからよくわかったよ♡やっぱりこの形で正解だったね」
「はぁ⋯♡はぁ⋯♡というか、相手の膣内に合わせた男性器を作り出せるの、ズルいっすね⋯⋯♡」
たとえ処女が相手でもその膜を傷付けない細さの触手で膣内の弱点を探り当て、それに合わせた男性器を作り出す⋯⋯姿形が自由自在のスライムらしいやり方と言えるだろう
(まあ、昔のスライムにはこんな能力なかったっすが⋯⋯人と交わった結果っすかね。キスメ殿唯一無二の能力と言っていいでしょう⋯⋯)
「それが僕の強みだからね!じゃあ次は⋯⋯奥を責めてみようかな♡んっ♡」
その事はキスメ自身も自覚しているようで胸を張って得意げにしていた。そして早速その能力を使って責め方を変えるようだ。ルアーナは膣内のおちんぽから突起による圧迫感が消えるのを感じ取る
────────ぴと♡
「ふ⋯⋯ぅ゛っ!♡」
代わりに、キスメが動いてないにも関わらずおちんぽの先が子宮口に届いたのを感じ取った。再び、キスメが腰を振り始める
とちっ♡とちっ♡とちっ♡とちゅっ♡とちっ♡とちっ♡⋯⋯
ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅぷ♡ちゅっ♡ちゅぷ♡ちゅっ♡⋯⋯
「ふ♡ふ♡ふっ♡ふぅっ♡うっ⋯⋯♡ぅん゛!♡っっ~~~~~⋯⋯!♡♡♡」
「一番奥を優しく突いてぇ♡赤ちゃんのお部屋の入り口をほぐしてあげる“子宮口ノックピストン”だよ~♡コンっ♡コンっ♡ルアーナさ~ん♡♡赤ちゃんのお部屋空いてますか~?♡♡♡ふふっ♡♡」
膨らませた亀頭の部分で、子宮口に優しく口付けする。ルアーナが思わずお腹を抱えるようして悶えてしまう程の快感だった。そして、スライム少女の甘い問いかけに応えてか、はたまた無意識か⋯⋯騎士の少女は開いた両足を相手の腰に回してがっちりと固定した
「♡♡♡そっかぁ♡なら今から僕のでいっぱいにしてあげる♡いくよ?せー⋯のっ♡♡」
ぐぐうぅぅうっ⋯⋯♡♡♡♡ブビューーーーっ♡♡♡ビューーーーっ♡♡♡プシャー〜~ーーーッ♡♡♡♡
「んうぅ⋯⋯っ!♡ぐっ⋯⋯♡あ♡♡あっ!?♡♡♡ん゛ーーー⋯⋯っ!♡♡」
それを肯定と捉えたキスメが、おちんぽを奥まで押し込む。亀頭部分を柔らかくし、子宮口の隙間に入り込ませると無理やりこじ開け、擬似精液を直接注ぎ込んだ
ビュル⋯⋯♡ビュー♡♡ビュル⋯⋯♡
プシっ⋯⋯♡プシっ⋯⋯♡ぴゅっ♡♡
「んっ♡はぁあ゛⋯⋯っ♡♡イクっす⋯⋯!♡イ゛ッ⋯⋯~~~っ!♡♡」
上からのしかかられ、膣内をみっちりと満たしたスライムから擬似精液を送り込まれる。ルアーナは深い絶頂を迎えた後、何度も軽イキしながら中が満たされていくのを感じ取っていた。結合部から精液が溢れ始めたところで、キスメが腰を持ち上げる
ぐっ⋯⋯ぐっ⋯⋯
「ん♡ルアーナさん。足、外してくれないと抜けないよ♡」
「わ、わかってますっす!♡ふ⋯うぅぅ~~~⋯⋯っ♡」
ルアーナは息を吐きながら力を抜き、組んでいた足を外す
ぬろおぉぉ~~~~~⋯⋯♡♡♡ぬぼっ♡♡ゴプ⋯⋯ッ♡
「っふうぅぅぅ~~~~~♡♡スッキリしたぁ♡♡」
引き抜かれるおちんぽに、ルアーナの膣口が名残惜しそうに吸い付き、引っ張られる。引き抜かれた後も膣口は、精液を溢れさせながらヒクヒクと震わせていた
「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯♡めっちゃ射精たっすね⋯⋯♡どんどん出てくるっすよ。すご⋯⋯」
「お疲れ様ー、ルアーナさん。結構余裕あるね?」
身体を起こしたルアーナが、自らの指を使って膣口を広げその様子を観察する。汗はかきつつも慣れた様子に、キスメは少し驚いた
「自慢じゃないっすが、こういう経験は沢山してきたっすからね。ん♡とはいえ、一回でここまで射精されたのは初めてっすが⋯⋯」
「えへへ、つい張り切っちゃった♡これでルアーナさんとも仲を深められたよね?裸の付き合い、できたよね?」
(だから意味が⋯⋯⋯⋯今さら別にいいっすね)
「そうっすね。とっても気持ち良かったっすよ」
素直に気持ちを伝えると、キスメの顔が満面の笑みに変わる
「やった!じゃあ次はもっと気持ち良くしてあげるね!」
「え⋯⋯もしかして、まだやるんすか?」
「?⋯うん!朝までまだまだ時間はあるからね。あ、これ以上膣内には射精さないから安心してね!いっぱい突いていっぱいイかせてあげる♡うーん、次はどんな形にしようかな⋯⋯」
戸惑いを見せるルアーナをよそに、キスメはキスメは既に男性器の形状について考え始めていた。騎士の少女は諦めたようにため息をつく
「はぁ⋯⋯もう好きにしてくださいっす⋯⋯」
◇◆◇◆◇◆
パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡⋯⋯⋯
「これで⋯⋯⋯
どちゅんっ!♡♡♡プシィイイっ♡プシッ♡プシッ♡♡
その後、キスメにされるがままのセックスは八回目の絶頂を経てようやく終わりを迎えたのだった
「フーーーっ⋯⋯♡♡♡ふーーーっ⋯⋯♡♡♡ふぅーーー⋯⋯♡♡♡」
ずにゅ~~~~ーーー♡♡⋯⋯⋯ぬぽっ♡♡♡プシャアアア⋯⋯♡♡♡
「うわぁ⋯⋯床、凄いことになってるよ♡」
「ねえねえルアーナさん、どうだった?僕のおちんぽ、気持ちよかった?」
「ふー♡ふー♡ん⋯⋯ふうぅ⋯⋯♡♡は、はい、気持ち良かったっす♡こんなにイッたのは久々────────うわ、ほんとに床が凄いことに⋯⋯ちょっと恥ずかしいっすね⋯⋯」
上体を起こしたルアーナが床を見てキスメと同じ感想を漏らす。肩で息をしていたがまだまだ余裕そうだ。対面に座っていたキスメが下半身を崩し粘体を床に広げ染みを吸収していく
「大丈夫、ボクの身体を使えば全部吸い取れるからね!一滴の痕も残さないよ。ルアーナさんも、ほら」
キスメが人の形を保ったままだった上半身の両手を広げる。その意図が分からずルアーナは首を傾げた
「?⋯⋯またハグっすか?」
「うん。ルアーナさんの汗もすっごい出てるみたいだから、ボクの身体でキレイにしてあげる」
「ああそういう⋯⋯わかりましたっす。お願いします」
キスメの意図を理解し、身体を預ける。キスメはその身体を覆うように包み込んだ。そして、そのまま全身を使い、相手の身体の汗を吸い取っていく
「はぁー⋯気持ちいいっすねぇこれ。全身マッサージされてるみたいで癒やされるっす」
「そうでしょそうでしょ!おかーさんからの評判もよかったんだーこれ!ボクが全部やるから、そのままリラックスしててね」
「はいっす。はぁ~⋯⋯」
(腕や足、身体の汗⋯⋯それと膣内に出した精液も吸い取ってと⋯⋯⋯⋯そういえば、ルアーナさんってお尻の方はどうなんだろう?ついでだし確かめてみよっと)
身体から汗を吸い取りながら、粘体の中に少し硬さの違う触手を作り出し彼女の無防備なお尻の穴に狙いを定めた
にゅるん♡
「────────んひゃんっ!?♡」
「え?」
お尻の穴を軽くひと撫で。それだけで先ほどのセックスでも聞いた事が無い声が彼女の口から漏れる
「キ、キスメ殿?今お尻に何かが触った気がしたんすが⋯⋯」
「うん、触ったよ。触ったけど、今の反応⋯⋯⋯⋯もしかしてルアーナさん、お尻弱い?」
にゅる♡にゅるっ♡ずりゅ♡⋯⋯
続けざまに、触手でお尻の穴を刺激する。粘液の中でルアーナが暴れるが、どっぷりと浸かった粘液の塊からは抜け出す事は出来ない
「ちょ⋯っ♡やめ─────オ゛ッ!♡♡ひ⋯⋯っ♡♡やめるっす♡んぉおっ♡お、お尻に強いも弱いもな⋯⋯イ゛ひ♡♡ンォ゛っっ!♡♡」
「いやー⋯これは弱いよ。心配になるくらい弱すぎだよ⋯⋯お尻でヤった経験っある?」
ゴシュゴシュゴシュゴシュ♡♡♡⋯⋯
「お゛っっっ♡♡♡ほおぉぉぉお⋯⋯っ♡♡♡そ♡♡そんにゃのっ♡ないっ⋯⋯♡♡んおっ♡お♡♡」
呆れつつも穴に触手を押し当て擦るのは止めない。止まらない触手の愛撫に、ルアーナは限界まで背中を反らしたが、それでも逃れる事は出来ず襲い来る快感に嬌声を上げる
(な⋯なんすかこれっ♡♡こんな♡♡今まで、ここまで感じたことなんかっ♡♡♡やば⋯⋯くる♡クる⋯っ!♡♡)
「イ⋯⋯くっ♡お尻でイくっ⋯♡イぐイぐイグっ⋯⋯!♡♡ぉぉお゛っ────────!?♡♡♡」
経験したことのない快感に戸惑いながら、そのままお尻を締め足をピンと伸ばしルアーナは絶頂する。少し間をおいてから、粘体の中で伸びた腕や足がダラリと下がる。音も無く吹いた潮はそのまま粘液へと吸収された
「─────ッハァっ♡ハァっ♡ハァっ♡ハァ⋯♡♡ハァ⋯♡♡」
「⋯⋯イッちゃったねぇ。明らかに前をイジった時より速かったね。聞いた事もない声出してたし」
案の定、弱点を暴かれ無様な姿を晒してしまったのをキスメに指摘される
「はぁ♡はぁ♡ぐ⋯⋯し、仕方ないじゃないっすか。ウチだってここまで感じるなん⋯⋯て⋯⋯⋯⋯?」
息を整え、知らなかったのだから仕方ないと反論しかけたルアーナは、途中で言葉を詰まらせる。先ほど指摘してきたキスメの声色がいつもの煽り口調と違う気がしたからだ
顔を上げ、キスメの方に視線を向ける。そこに笑顔は無く、呆れと僅かな怒りの混じった少女の顔があった
「ど、どうしたんすかキスメ殿?」
「どうしたもこうしたもないよ、ルアーナさん。そんなザマで魔王に挑むつもりだったの?」
「⋯⋯はい?」
話の流れが見えず、ルアーナが首を傾げる。そんな騎士の少女の様子に、キスメがため息をつきながら話を進める
「はぁ⋯⋯⋯⋯ルアーナさんは自分の国をメチャクチャにした魔王の事が許せないんだよね?当然、魔王の復活を阻止できるならするつもりだし、復活したら今度こそ息の根を止める為に、仇を取る為に戦うつもり⋯⋯そうでしょ?」
「─────ええ、そうっす!当たり前じゃないっすか!」
「だったらそのお尻の弱さは致命的だよ。もし魔王に捕まってそこを突かれたら、ルアーナさんは一生魔王に逆らえない身体にされちゃう事間違い無しだよ」
「うぐっ⋯⋯⋯!」
言い放たれた言葉に、ルアーナは言い返す事が出来なかった。負ける気はない、捕まる気もない。しかし相手は自分の姉八人を攫い、犯し、堕とした魔王だ。認めたくないが実力も実績もある。そうなる可能性もある事はルアーナも理解していた
(民や部下を乗っ取られて、殺された挙句そうした奴に媚びへつらうなんて⋯⋯死んでも嫌っす!でも、あの姉さん達を堕とした実力があるのも確か。実際そうなった時⋯⋯ウチは、耐えられるんすか⋯⋯?)
最悪の結果を想像しルアーナが表情を曇らせる。その様子を見たキスメが安心させるように声を張り上げ、とある提案を持ち出した
「というわけで、今のうちにアナルを強くしとこう、ルアーナさん!ボクたちも特訓だよ、特訓!」
「特訓⋯⋯⋯⋯って、どうするんすか?」
「もちろん、こうしてだよ♡」
「わっ!?」
見ればスライム少女の顔はいつもの笑顔に戻っていた。どうするつもりなのか問うと、身体を包み込んでいる粘液に無理やり姿勢を変えさせられる。うつ伏せで、お尻を突き出した格好にさせられ、顔とお尻部分だけスライムの塊から飛び出したような形で固定される。それから再び肛門に触手らしき物が触れ、そして────────
にゅぷんっ♡
「ふぉ゛っ!?♡」
────────穴をかき分けながら、ナカへと侵入してきた
「き♡きしゅめっ♡どのっ♡♡いきなり、なにを?♡♡お♡♡お゛っ!♡♡ひっ♡♡ひぃん!♡♡♡」
にゅぷ♡ぷぷぷっ♡にゅっ⋯⋯く♡ぷぷっ♡
(嘘⋯♡嘘っ♡まさか♡お尻の穴⋯⋯にぃ!♡挿入って、きたっす⋯⋯!♡♡奥⋯のほう、までぇ⋯!♡♡♡)
「ふむふむ、ちょっと挿れただけでこの反応⋯⋯どうやらお尻の経験は皆無というのは本当みたいだね。いい締まり具合だよ、ルアーナさん♡」
ぐりゅ♡ぐにっ⋯⋯♡ぐにぃっ♡ぐにゅ⋯⋯♡
「おっ♡ほぉお⋯っ♡♡ん⋯⋯ぎぃ♡♡っぉお゛~~⋯♡♡」
腸内に侵入してきた触手が反応を確かめるように腸壁へと押し当てられる。抗えない快感がルアーナの背中を伝い、抑えられない喘ぎ声となって出力される
「頑張れ~ルアーナさ~ん♡今のうちに開発し切って、魔王のチンポなんかすまし顔で受け入れられるくらいにしとこうね~♡」
にゅち⋯♡にゅち⋯♡にゅく♡にゅく♡ぐち⋯⋯♡
「んぉお゛ぉ~~~⋯⋯♡♡オォ゛っ♡ホォ♡♡おっ♡おっ⋯!♡」
ルアーナの腸内へと挿入された触手がピストン運動を開始する。ゆっくりとした動きだったが、その一つ一つが確実にルアーナに快感を叩き込む
「う~ん⋯⋯まずは声を抑えるとこからやってみよっか。ルアーナさん、声我慢できる?」
「オ゛っ♡い♡いきなりっ♡そんなこと言われてもっ♡おっ♡ほぉっ♡ほっ♡」
「でも、我慢しないとおかーさん達の所まで声届いちゃうかもだよ?」
「!?⋯⋯⋯んっぐ⋯♡ふっ♡ふっ♡ん⋯⋯ぉ♡ふぅーっ♡ふぅーっ⋯!♡」
言われたことでその可能性に気付いたルアーナが、今更になって口を紡ぐ。それでも荒い息が口の端から漏れ出ていた
(いや⋯だ♡こんな姿っ♡見られたく⋯ないっす♡我慢⋯⋯我慢するっ♡す♡)
(────────なーんて、おかーさん達のベッドは中からの音も外からの音も聞こえない完全防音だから聞こえるわけ無いんだけどね。危険は周囲に配置したスライムと連動してベッドが直接知らせてくれるし、そのままシェルターとしても使える安心設計なのです♪)
「うん、その調子だよ!魔王に捕まっても弱い部分は見せちゃダメ、声を出すなんて以ての外だからね。じゃ、続けて弄っていくから我慢してねー♡」
にゅっ⋯ち♡にゅっ⋯ぷ♡にゅぷ⋯⋯♡くちゅ⋯⋯♡にゅる♡にゅる♡
「ふ⋯⋯っ♡ふ⋯⋯っ♡ふぅ⋯⋯うっ♡ん♡は⋯ぁっ♡はぁあ゛⋯⋯っ♡」
必死に耐えるルアーナの意思とは裏腹に、肛門に挿入された触手は彼女の弱い所を的確に刺激していく。どうやら既に弱点は見抜かれているようだった
(また─────イク♡ケツ穴弄られてっ♡またイクっす♡♡♡)
「ン゛っっっ♡♡ぉ⋯⋯っ!♡っふうぅぅぅ⋯⋯⋯♡♡♡」
ビクンッ!♡ブシィィィッ♡♡♡
声は我慢できても、絶頂までは我慢しきれなかった。ルアーナのお尻が、ひと際大きく揺れる
「ほ⋯⋯っ♡ほ⋯⋯っ♡おふっ⋯⋯♡ほ⋯⋯っ♡ふぉおぉ⋯⋯♡♡」
「あーあ、我慢してって言ったのに、もうイッちゃったの?これは一度お仕置きが必要みたいだね⋯⋯」
ミチ⋯⋯ミチ⋯⋯♡♡
「ン゛っ!?♡ぎぃ⋯⋯あ⋯⋯?♡♡」
ルアーナの肛門に挿れられた触手が更に太く大きく膨らんでいく。腸内を圧迫されていく感覚に襲われた騎士の少女は顔を上げ、何事かとお尻の方へと顔を向けた
ゴチュンッ!♡ゴチュッ♡ゴチュッ♡ゴチュッ♡ドチュッ♡ドチュッ♡ゴチュッ♡ゴチュッ♡⋯⋯
「!?♡♡♡んぎょぉおおおお゛っっ!!?♡♡♡お゛っ♡お゛っ♡オ゛ッ!?♡ぎっ♡い゛っ♡いぎっ!♡♡あ゛っ♡♡あ゛っ!?♡♡」
しかし、把握するより前に動き出した極太の触手によりそれは叶わなかった。声を出すまいとしていた意志も、最初の一突きで呆気なく砕け散った。普段の彼女からは想像できないほどの喘ぎ声が、周囲に響き渡る
「い゛っ♡い゛っ♡あ゛っ!♡き、きしゅめ♡♡どのっ♡♡ほっ♡オ゛ッ♡やめっ♡へっ♡ぉ⋯⋯っ!♡いったん、止めてくださいっ♡す♡うっ♡うっ♡お゛っ⋯!?♡ほ⋯♡ほぉ⋯っ!♡こえっ♡こえがまんっ♡♡むりっす!♡♡お゛ぉぉぉお゛っっっ!?♡♡♡♡」
「う~~~~~ん⋯⋯⋯⋯ルアーナさんさぁ────────」
ルアーナが顔を上げ、正面にいるキスメに触手のピストンを止めるよう必死に懇願する。キスメは答える代わりにある物を生成して、ソレをルアーナの眼前に突き出した
「!?♡⋯⋯それ、は⋯」
突き出されたのは、魔王のペニス。心酔し切った姉達の目を覚まさせる為、助け出した姉達が語っていたのをルアーナ自らキスメに伝え、再現してもらったモノ。凶悪な肉棒をルアーナは反射的に睨み付けた
「分かってるよね?いずれコレを相手にしなきゃいけないんだよ?ボクの触手程度でそんな喘いでちゃ話にならないんだけど⋯⋯ちゃんと勝つ気、あるんだよね?」
ぺちっ♡ぺちっ♡
「ふ⋯っ♡ふ⋯っ♡はぁ⋯っ♡⋯⋯っふぅ♡」
(厳しい物言いっすが、キスメ殿はこの問題を真剣に考えてくれてる⋯⋯こうやって魔王のちんぽで煽るのだって、ウチが負けないように、乗り越えられるようにするため⋯⋯!)
太く長く、反り勃った魔王のペニスで頬を叩かれるたルアーナは目を瞑る。心の奥底から湧き上がってきたのはソレに対する怒りだった。偽物、再現されたものと頭では分かってはいた。それでも自分の国や姉妹を壊した男のモノだと思うと、怒りが沸き立つのを抑えられなかった
「⋯⋯⋯⋯わかってるっす⋯!ウチの国を、姉さん達を!めちゃくちゃにしたアイツに⋯!負けるつもりはないっす!」
ぐぐぐぐ⋯⋯ブチブチッ!
「おお?」
それと同時に、目の前のスライム少女が何を言いたいのかも理解していた。腕に力を入れ、身体を拘束していたスライムを引きちぎりながらルアーナは立ち上がる
「ふっ⋯⋯ぎ⋯⋯ぎぎぎ⋯っ♡ふう゛ぅ⋯っ♡ぅお゛っ!?♡♡」
ずりゅ~~~~~っ⋯⋯♡ブポッ!♡♡
「おおーっ!」
そして、股の間にぶら下がった触手を掴み、自力でお尻から引っこ抜いてみせた。その光景に、キスメの口から感嘆の声が上がる
「ハァーーっ♡ハァーーっ♡ハァーーー⋯⋯♡負けて、たまるか⋯⋯っすよ⋯!」
「すごいすごい!耐えるどころか自分から引っこ抜くなんて、流石だよ!⋯⋯⋯⋯⋯⋯って、あれ?」
拍手して褒め称えるキスメ。だがそれはすぐに困惑の表情へと変わった。目の前で、ルアーナがこちらに足を向けて仰向けに寝転んだからだ
「ルアーナさん?な、なにしてるの?」
「⋯⋯⋯⋯キスメ殿の言う通りっす。ウチは今まで自分の弱点に気付いていなかった。このまま魔王と対峙して万が一にでも負けてしまったら⋯⋯ウチは他の姉さん達を裏切るかもしれない。それだけは許せないっす」
足を曲げ、お尻をキスメに向ける。そして自らの手でお尻を掴み、穴を拡げて見せた
「続きをお願いします、キスメ殿。ウチが喚いたり泣き言を言っても絶対に止めないで下さいっす」
「~~~~~~っ!♡」
ルアーナの取ったポーズは、傍から見れば無様、不格好極まりない。息も荒く、限界が近いのは誰の目にも明らかだった。それでもその瞳には絶対に屈しないという強い意志が宿っており、それを見せられたキスメはあまりの喜びに全身を震わせた
「任せて!ボクが必ず、魔王になんか屈しないルアーナさんにしてみせるから!⋯⋯とはいえ、いきなりこのサイズは危険だから⋯⋯⋯⋯」
そう言うと魔王のペニスを象っていたキスメの下半身がグネグネと形を変えていく。魔王のよりは小さいが、それでもまだ大きい男性器が形成された。所々歪なのは、前と同じくあの形が自分の肛門の弱点を責める形になっているからだろうとルアーナは一人納得する
「じゃーん!ルアーナさんのアナル専用おちんぽだよ♡まずはこのサイズからじっくりゆっくり、慣らしていこうねー♡」
ぴと⋯♡
亀頭がお尻の穴へと宛てがわれる。キスメが少しでも前に動けば肉棒を模した触手が腸内へと侵入していくだろう
「それじゃ⋯ボクが満足するまで止めないから、覚悟してね♡」
「望むところっす。少しでも遠慮したらウチが上に乗っかるっすからね」
「───────あは!それもいいかも♡」
◇◆◇◆◇◆
ドチュッ♡ドチュッ♡ドチュッ♡ドチュッ♡ゴチュッ♡ドチュッ♡⋯⋯ビューーーッ♡♡ビュルルルッ♡♡ビュルッ♡♡⋯⋯バチュンッ!♡バチュッ♡バチュッ♡バチュッ♡ドチュッ♡⋯⋯
「────────あ、もうこんな時間か」
空が白む少し前の時間、腰を振っていたキスメがふと馬車の外に目をやり、そんな呟きを漏らす
「そろそろおかーさん達が目を覚ましてくるね⋯⋯ルアーナさん、今日はここまでにしよっか!」
ずるる⋯⋯⋯♡ヌボッ♡♡♡プシイィィィっ♡プシッ♡プシッ⋯⋯!♡♡
「ぅ────お⋯⋯お゛⋯⋯っ!?♡⋯⋯ふっ⋯ぅ⋯⋯♡っ⋯⋯!♡」
ボビュ⋯⋯ッ♡ぶぴっ♡♡
立ち上がるとルアーナのお尻に挿入っていた触手が抜ける。早い段階から力尽きていた騎士の少女は、最早まともに声を上げることが出来なかった。仰向けのままつま先を伸ばし、浮かせた腰はガクガクと震え、お尻からは白濁とした液体が漏れ出ていた
「お~⋯⋯ち、ちょっとやりすぎたかな⋯ごめんね、今全部回収するからね」
キスメが指を鳴らす仕草をすると、ルアーナに付着した擬似精液や飛び散った体液がキスメの元に集まり吸収されていった
「ハァーー⋯♡ハァーー⋯♡ハァーー⋯♡」
「息も絶え絶えって感じだねー。でもまあ初めて弱い所を責められた訳だし当然か⋯⋯⋯⋯あ、そうだ。ねえねえルアーナさん、提案があるんだけど、いいかな?」
ある事を思い付いたキスメは、ルアーナへと話を切り出す。ルアーナは荒い呼吸を続けるばかりで応えなかったが、キスメは構わず話を進めた
「話しを蒸し返すようで悪いんだけどさ、こうやってルアーナさんの知らない弱点が出てきた訳だし、やっぱりおかーさん達とも僕たちの秘密とか共有してもいいんじゃないかなって思うんだけど、どう?」
「ハァー⋯♡ハァー⋯♡だめ⋯⋯だめっす⋯♡っ⋯⋯♡」
新たに出てきた不安要素を元に、再び仲を深める為の説得を試みたのだ。だが、意識が途切れそうになりながらも再び否定されてしまう。しかし、そうなるであろう事はキスメの予想通りだった。口の端が僅かに歪む
「んーじゃあ⋯⋯もう少し仲を深めるくらいならどう?僕知ってるよ。今のルアーナさん、おかーさん達に遠慮して一線引いてるよね。その線をちょこーっとだけズラすの。しばらく一緒なんだしさ、それくらいならいいよね、ね!」
「ハァ⋯⋯♡ハァ⋯⋯♡ふぅ⋯⋯⋯⋯か、考えておく⋯⋯っす」
「!⋯ふふ、言質取ったからね。約束だよ!それじゃあおかーさん達を起こしてくるから、また後でねー!」
あえて厳しい条件を否定させてから緩い条件を通す。それがキスメの狙いだった。キスメの目的は、秘密の共有ではなく、三人が仲良く過ごせる事。最初に提案した時もそれが狙いだったが、予想以上の剣幕だった為に、様子見に入ってたのだ。本来の目的を達成したスライムの少女は軽い足取りでリョシーセ達の眠るベッドの方へと駆けていった
◇◆◇◆◇◆
「はぁ~~~~⋯⋯」
(何か、とんでもない事してたような気がするっす⋯⋯)
朝食の準備に取り掛かりながら、ルアーナため息をつく
(まさかお尻に挿れられるのがあんなにも気持ちいいとは⋯⋯あ、あんなに声を上げて⋯⋯はしたないっす⋯!)
直腸をゴリゴリと擦られる感覚を味わいながら、獣のような低い声で喘ぐ。そんな昨晩の自分の姿を思い返したルアーナの顔は、真っ赤に染め上がっていた
(大丈夫⋯大丈夫⋯⋯この時期ここを通る馬車は少ないし、時間帯も深夜だったから聞かれては無いはず。大⋯丈夫⋯⋯────────)
あんな姿誰かに見られでもしたら、いや聞かれただけでも一大事だと、そうなる可能性を思い浮かべては当時の状況を踏まえて否定し自分を安心させる。だがその途中、とある可能性に行き着いたルアーナは作業をしていた手を止めて固まった
(リョシーセ殿と、ベケス殿には?あの時確か、キスメ殿から声を抑えないと聞こえると────────)
「ルアーナさんおはよう!」
「おはようございます」
「ッ⋯!お、おはようございます⋯っす」
脳内で検証する暇もなく、指し示すかのように二人がやって来た。すぐに挨拶を返したものの、動揺が出てしまう。思わず肩を震わせてしまったのだ
(心臓の音がうるさいっす⋯!き、聞かれてた?聞かれてたんすか?)
「⋯⋯あのー、ルアーナさん?」
「!?な、なななんすか?ウチはいつでも普通!元気良好っすよ!?あはは、はは⋯!」
「「⋯⋯⋯⋯⋯」」
(や─────やってしまった!もしかしたら気付いてないか、疑惑程度にしか思ってなかったかもしれないのに、これじゃあ何かあったって言ってるようなもんすよ!?)
愛想笑いを浮かべながら、ルアーナは内心混乱していた。そんな彼女の目の前で、二人がコソコソと小声で話し始める。聞き耳を立てると「昨日の夜の」だとか、「音漏れ」だとかの声が聞こえてくる
(あ、これ完全に聞こえてたっすね!ウチのくっそ汚い喘ぎ声、バッチリ聞かれちゃってますね!────────ヒッ、こっち見てるっす⋯!やばい⋯⋯穴があったら入りたいっす⋯⋯⋯⋯)
「うぅ⋯♡♡」
「お待たせー、皆揃ったね。朝ご飯に⋯⋯おや?」
遅れてやって来たキスメが、微妙な空気の流れる三人の姿を見て微笑む。ベッドを回収してリョシーセ組の事情も把握した今、三人の間で勘違いが起きてるのを察しているのは彼女だけだった
(────────面白そうだし今は放置でいっか!)
かといってその場では誤解を解くような事はせず、ギクシャクした三人を引っ張りながらキスメは食事の準備を進めていった。その後、何度かすれ違いの会話を挟んだ後、キスメが食事での会話でベッドの性能を披露するまで、三人の勘違いは続いたのだった
◇◆◇◆◇◆
「あの、お二人とも。ちょっといいっすか?」
「ん⋯なぁに?ルアーナさん」
朝食を済ませ、リョシーセとベケスがそれぞれ旅支度を進めていると、ルアーナが傍にやって来る
「⋯⋯ウチらはこれからホウマ聖王国を目指して長い旅路を行くっす。その際、『騎士』と『冒険者』では色々と目立つので、ウチの事は冒険者として扱って欲しいんすよ」
「えっと、つまり?」
「だからその⋯⋯お互い、対等の立場で呼び合わないっすか」
切り出された話の内容に、二人の表情がパッと明るくなる。内心仲良くなりたいと思いつつも、ルアーナとはどこか距離を置かれている気がして遠慮していたのだ。それがまさか向こうから持ち掛けてくるとは、二人にとって嬉しい誤算だった
「もちろんいいよ!じゃあ私はルアーナちゃんって呼ぶね!」
「わたしは⋯ルアーナって呼び捨てにしていいかしら?」
「構いませんよ。ウチもお二人の事、これからは呼び捨てで呼ばせて貰うっすね」
「それじゃあ────────よろしく、ルアーナちゃん!」
「はい────────これからは冒険者仲間として、よろしくっす。リョシーセ、ベケス」
互いに握手を交わした後、和気あいあいと名前で呼び合う三人。その様子をキスメが遠くから、驚いた様子で眺めていた
(驚いたよ、まさかこんなに早く打ち解けるなんてねぇ。てっきりもう少し時間が掛かるものかと⋯⋯それともやっぱり、ルアーナさんもおかーさん達と仲良くなるきっかけみたいなのが欲しかったのかな?)
「おーい、キスメ~!」
そんな事を考えていると、キスメの耳にリョシーセの声が届いた。見ればこちらに向かって手を振っている。キスメは早足に駆け寄っていった
「どうしたの?おかーさん」
「今ね、ルアーナちゃんと私達、お互い対等の仲間として呼び合おうって話になったの。だからキスメも一緒にどうかなーって」
「僕の⋯⋯ルアーナさんの呼び方ってこと?」
「そう!」
「ルアーナだけじゃないわ。わたし達の呼び方についてもよ。このメンバーだけの時ならともかく、他人の前で母親呼びは色々と誤解⋯⋯でもないけど、説明が面倒くさいでしょ。あんたの正体に関わる事でもあるし」
「⋯⋯確かに!ちょっと待ってね、考えるから」
キスメは腕を組んでうんうんと唸る
(おかーさん、ママ、ルアーナさんの三人の仲を深める事ばかりで自分の事は考えてなかったや。うーん、どんな風に呼べば喜んで貰えるかな)
片目を開けてチラリと三人を見る。キスメが次に言葉を発するのを、固唾を飲んで見守っていた
(ちゃん付けはおかーさん、呼び捨てはママとルアーナさんと被る。バランスを取ってちゃん付け?それもなぁ⋯⋯僕としてはおかーさん達は家族なわけだし)
「じゃあ────────」
「「「じゃあ?」」」
「リョシーセお姉ちゃん」
「う゛っ─────!?」
「ベケスお姉ちゃん」
「ん゛っ─────!?」
「ルアーナお姉ちゃん」
「グハァッ─────!?」
人前でも家族として呼びたいキスメが導き出したのは、妹という立場での呼び方だった。その結果、呼ばれた順番に三人は胸を押さえて地面へと倒れていった。特に十二人の姉を持つルアーナは、撃ち抜かれたが如く後ろに仰け反り、仰向けに地面へと寝転がる程の衝撃を受けていた
「これは⋯⋯すごい破壊力ね⋯⋯」
「そ、そうだね。なんだろう、胸のところがキュンって来ちゃった。ルアーナちゃん、大丈夫⋯?」
よろよろと立ち上がりながらリョシーセとベケスは起き上がらないルアーナの顔を覗き込む。すると彼女は上半身を素早く起こし、その勢いのまま立ち上がると目の前のキスメをがっしりと抱擁した
「ウチが⋯⋯ウチがお姉ちゃんっす!!!」
「「「⋯⋯⋯⋯⋯。」」」
木漏れ日の差し込む広場に、騎士の少女の声が木霊する。女神十三姉妹末っ子「共存の女神ルアーナ」はこの日この瞬間────────妹を得て、姉となった
この特訓に意味はあるのか。仕上がったアナルを魔王に捧げてしまう事になるだけなんじゃないのか。少なくとも二人は本気で鍛えてるつもりです
キスメによるルアーナ肛門特訓回はまたどっかのおまけでねじ込むかも