そのビルに漂う妖気は上級妖魔がそこにいるということを知らしめる。
スズナは協力者であるドクターと共に廃ビルに足を踏み入れるのだった。
退魔師、それは世に蔓延る妖魔達を人知れず滅殺する人間の守護者達。
ぴっちりとしたショートパンツに黒いチューブトップ、茶髪のポニーテール。こんななりだがれっきとした退魔師の
「ここが今回の作戦エリア?」
見た目はただのオンボロな廃ビルだが周囲に漂う尋常ならざる妖気の量が、この場所が妖魔の巣だということを表していた。
「しっかし、こんなに妖気をばらまくなんてどんだけ人を喰ったのやら。」
背後から声をかけられ咄嗟に振り向くとそこにはペストマスクとガスマスクを合体させたような奇っ怪な被り物をした男性が立っていた。
男の背丈は190cmほど、
「ドクター、急に声をかけるのはやめてって言ったよね!?」
「まぁまぁ、それより今回の妖魔について検討はついているのかい?」
「……大体ね、このビル周辺で起きている失踪事件は男女関係なく起きているんだけど、こんな事をするのは淫魔、しかもかなり上級のね。」
「それで?オレを呼んだ
「あなたには生存者を探してほしいの、いればだけどね。」
「わかったよ。」
ドクターは黒いコートからリボルバーを取り出し弾を込める。
「それじゃ、行ってくるわ。」
ドクターは裏口を探しにビルの裏へと向かう。そんなドクターの背中を見送り、
「まずは入口からかな。」
◆
しかし
「妖気に寄ってきた妖魔達かな?それにしても……」
そんな
「これは少しめんどくさくなりそう……。」
◆
一方そのころ、ドクターは遠くから聞こえる妖魔達の悲鳴を聞きながらビル内を探索していた。
生存者の捜索ともしもの時の待避ルートの確保のためだ。
リボルバーを構えながら慎重にビル内を進んでいると、背後からガタリと物音がした。
素早く振り返り音の鳴った方向に銃を向ける。
ドクターは一歩づつ、慎重に近づいていく。
音が鳴った机に近づいたとき、妖魔が現れた。
しかし目の前に現れたのではない、背後に現れたのだ。
小鬼の妖魔はガラスの破片で首筋を切り裂こうと飛びかかり、血飛沫があがる。だがそれはドクターの血ではなく自分自身の血だった。
ドクターは振り返ることなく小鬼を撃ち抜いたのだ。
小鬼は悲鳴をあげながらのたうち回り、やがて消滅した。
「ったく、小鬼までいるのかよ。こりゃ幸先不安だな。」
軽く舌打ちして奥へと進む。
奥へと進むたび妖気が濃くなっていくのを肌で感じる。
一定以上の濃度の妖気に晒されれば、一般人であれば発狂し欲望のままに暴れる暴徒と化すだろう。
しかしこの男はこの濃度の妖気の中で動けている。
それはこの男が被っているマスクのおかげではあるだろうが、この男自身も強い妖気へ耐性をもっていた。
それゆえに退魔師との共同任務の依頼が舞い込んでくるのだ。
「しかしここまで濃いと流石にキツイ……ん?」
ドクターは部屋の隅でうずくまる人間を発見した。
生存者……だがこの妖気の中だ、用心するに越したことはない。
リボルバーを構えながら、その人物に近づく。
その人物との距離が2mまで縮んだときである。
ドクターは背後に何者かの気配を感じ、立ち止まる。
それが現れた瞬間室内の空気が一変した。
空気は張り詰め、邪悪な妖気が場を支配する。
それはドクターに語りかけた。
「あらぁ?こんな濃い妖気の中で正気を保っていられるなんて……、中々面白いわね。」
間違いない、コイツが今回のターゲットだ。クソ!最上級の淫魔じゃないか!
ドクターは内心毒づく。
今、無理にでも動けば奴はオレをすぐさまに殺すだろう。
妖気への耐性はあれで対上級妖魔への戦闘訓練など受けていない人間にとって上級妖魔との戦闘は避けねばならない。
とりあえず今は奴の興味が何かに移ることを願うしかない。
ドクターは静かに微動だにせず隙を伺う。
すると淫魔はクスクスと笑いながら背後から手で顔を覆う。
「あなた、妖気への耐性があるみたいだけど……直接注ぎこめばどうなるのかしらね?」
淫魔の発言にドクターはギョッとする。
オイオイ、マジかよ興味が移るどころか興味津々じゃないか!
「お生憎様、女にされるがままにされるのは趣味じゃないんだよね!」
ドクターは距離をとろうとするがその目論見は外れた。
先ほどまでそこでうずくまっていた人間が身体にしがみつき動けなくなっていた。
「コイツは……人形!?」
「逃げようとしても無駄よ?さぁ諦めて欲望に染まりなさい?」
淫魔の手が怪しく光り、ドクターの目から生気が消えていく。
マスクの中に流し込まれた妖気に精神を支配されていき意識が深淵へと落ちていく。
「フフフ……これはいいコマになってくれそうね。」
淫魔は意識を失ったドクターと共にどこかへと消えていった。
◆
次から次へと湧いて出てくる低級妖魔達に
余りにも数が多いのだ。
切り捨てられた死骸は床を覆いつくすほどで、種族さえバラバラだ。
何かを狙っている……?
その考えがよぎった時である。
目玉の妖魔が真っ直ぐ突っ込んできたのだ。
目玉めがけて振り下ろした刃は空を切る。
その瞬間、
異様に身体が火照っているのだ。
「まさか……、淫液!?」
そう、先ほどまでの無数の低級妖魔達の体液には淫液が含まれており、知らず知らずのうちにその体液を浴び続けていた
さっきの低級妖魔達はこれが狙いで・・・!?
ならばこれ以上ここにいるのは危険だ、
誤作動を起こしたスプリンクラーに紛れて
◆
何とか低級妖魔達を撒いた
「妖気の影響でダンジョン化してる……。気を引き締めないと……。」
地下へと続く階段を降りていくたびに妖気が強まっていく。
そして階段を下り終えた先には巨大な扉が待ち受けていた。
「本当に……趣味が……悪いっ!」
扉を開くとそこは巨大な空間だった。
円柱にくりぬかれたその場所はまるで闘技場で、入ってきた扉の対角線上に鉄格子がはまっている。
鉄格子が上がりきり暗闇の中から現れたのは巨大な百足型の妖魔だった。
「さっきの虫型妖魔の親玉ってとこかな。」
全長7mはあろうその大百足は
この大百足もさっきの低級妖魔達と同じだったらあの液体は絶対に浴びてはダメ!なんとか懐に……。
大百足は暫く液体を乱射していたが、液体が切れたのか水弾を飛ばそうとするも出てこない。
この隙を逃すわけにはいかないと
しかしその足に何かが絡みついた。
「まさかこの地面に潜伏していたの!?」
脚に絡みついた百足達を引きちぎるも百足は次から次へと脚に絡みつく。
身動きが出来なくなった
その百足は嘗め回すように
「ま、まってそれはダメ……!」
「な、なんで服が溶けて……」
恥丘を守っていたショートパンツは溶け堕ち、秘部が露になっていた。
さらに追い打ちをかけるかのように百足は膣内に侵入していく。
異物が膣内を動き回る不快感が
「だ、だめぇ!
百足がピストン運動のように上下に動きそのたび無数の足が膣内を刺激する。
淫液の作用か不快感は消え去り、未知の快楽が
そして百足は子宮口にたどり着き子宮口をこじ開けようと頭を押し付ける。
「まさか……!やめて、死んじゃう、そこで出されたら死んじゃうぅ!!」
百足は子宮口をこじ開け侵入し子宮内で大量の淫液を発射した。
膣内に滝のように流れ出る量の淫液を出され、もはや立つ力もなくなった
そんな
◆
自分自身は全裸で手首は鎖で吊り上げられており、自由には動けないようだ。
「あら、目覚めたのかしら、さっきは可愛かったわよ?」
そう言いながら
「それで?この私になにがしたいの?」
「まぁまぁそう焦らないの、私は見ての通り淫魔なんだけどね一人一人人間から性気を貰うのが面倒くさくなっちゃってね。」
そう言いながら淫魔は
「んあっ……、それで?」
「ウフフ、それでね発見したの、一々人間を襲わなくていい方法!」
淫魔が指を鳴らすと一人の男が現れた。
半壊したペストマスクと黒いコートを
「ドクター!?どうして!?」
「あら、知り合いだったの、それは丁度いいわ。この男にちょっと投薬してね、何発でも射精できる様にしたのよ。」
子供のように笑いながら淫魔は説明を続ける。
「それにね、この男の精液はねさっきまでの低級妖魔達の淫液をベースにした新しい淫液が混ざる様にしたの。精子も強化したから
「なんでそんなことを……まさか!?」
「そうそのまさかよ!私は人間が性交するオーガズムを効率よく摂取するために人間牧場を作るのよ!」
「私は運がいいわ、妖気に耐性がある人間と頑丈な身体をもった退魔師が手に入ったんだから。」
淫魔はそう言いながら注射器を持ちながら近づいてきた。
「な、なにを……。」
「これはね排卵誘発薬、確実に孕ませたいからね。」
そう言いながら淫魔は
投与された途端に
恥丘からは愛液が流れ落ち、白い肌は赤らみ、汗がにじむ。
「ウフフ、準備万端じゃない。こっちも準備OKよ。」
淫魔はそういうとドクターに薬を投与した。
すると陰茎がムクムクと膨れ上がり人間のそれを遥かに凌駕する大きさまで膨張する。
ドクターはゆっくりと
そのまま秘部に性器をあてがい、貫くように挿入した。
子宮口ごと潰すような激しい動きは淫液の影響か快楽に変わる。
理性を捨て去った、性を貪る乱暴な動きに
「んあ……、んっ……、ドクター激しい……よぉ……。」
ピストンが早まり、ドクターの呼吸が荒くなる。
性器がドクドクと脈打ち精子が上がってくる。
「ダメ!膣内は!んっ……やめて!」
更に激しく打ち付けが激しくなり、子宮口がペニスを迎えるかのように開いていく。
開いた子宮口に性器が押し付けられ大量の精子が子宮に放たれた。
馬の射精のごとく流し込まれた大量の精子は膣内から溢れかえり水溜りを作る。
「壁二手ヲ付ケロ」
こんどは後ろから激しく突かれ、子宮口をノックされるたびに嬌声が溢れ、そして絶頂した。
◆
もう何時間性交を繰り返したのだろう。
机に寝かされ何回も膣内に射精され、精液と愛液の匂いさえ感じなくなってきた。
「おい、俺のコートノ中カラ銃を取レ。」
「ドクター!?正気に戻ったの?」
「あア、ちょっとダケだけどナ・・・。」
ドクターが語りかけてきたのだ。
どうやら薬の効果が薄れてきたらしく、チャンスを伺っていたとのこと。
「この体位ガ一番話しやすいカラな」
「だったら腰動かすのやめたら……キャン!」
グッとペニスを押し付けられあられもない声を出してしまう。
「ああ、ゴメンごメン、だがコッちノ方が取りヤスいだロ?」
「本当に、ばか!」
チャンスは奴が近づいた時一度だけ。
そしてその時がやってきた。
「あらあら流石に薬が切れてきたかしら?新しい薬を投与しないと……。」
今だ!
銃声が響き、淫魔の頭を打ちぬいた。
「き、貴様ぁ!!いつから正気に戻っていた!?」
「お前さんも言ってたじゃないか、こんな濃い妖気で正気を保っていられるなんてって。お前さんの妖気にちょっとした耐性が着いたのさ。」
「答えにぃ!!!なってないだろぉ!!!!」
淫魔は鋭い爪を光らせ、襲い掛かってきた。しかし弱った淫魔など退魔師の敵ではなく爪を躱されカウンターを叩き込まれた。
痛烈な一撃を貰った淫魔はそのまま霧散していく。
「終わった……のか。」
「うん、終わったんだよ、全て……ね。さてと本部に戻って色々しなきゃ。あんたも来るでしょ?色々いじられたんだし。」
「ああ、そうだな。このままだと不便だよまったく。」
こうして二人は退魔師の本部へと帰還するのだった。
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